NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 15 - 347 - 忍び寄る 影
( 自 来 也 ) エッヘヘヘ …。
( カカシ ) 自 来 也 先生 。 ( 自 来 也 ) うん ? どうした ? カカシ 。
お 耳 に 入れ たい こと が 。
ああ … 急用 か ? わし は 今 忙しい んじゃ が 。
( カカシ ) は ぁ …。
相変わらず し ょぼ くれた 声 を 出し とる のう カカシ 。
どんなに 辛く と も そんな 辛 気 くさい 有様 で は →
まわり の 連中 も しんどい ぞ ?
失礼 し ました 。
ああ 待て 待て 。 せっかく 来た んじゃ 。
話して いけ 。 ですが …。
大事な 仕事 の お邪魔 を して は 。
チッ … 考えて みれば お前 より 大事な こと など そう は ない 。
どうせ お前 の こと だ 。
誰 と も 口 も きい とら ん のだろう 。
人間 は な たとえ ムダ 話 でも 日々 誰 か と 会話 し ない と →
心 が 陰に こもって いく もん じゃ 。
誰 か と 会話 を すれば おのずと まわり と の 絆 を 感じ →
自分 が 生きて いる こと へ の 感謝 も 思い出す 。
そういう 生き物 だ から のう 。
で 何 が 起きた ? で は …。
以前 自 来 也 先生 が 教えた と 言って いた →
雨 隠れ の 3 人 の 子供 たち の こと です 。
お ~ っ !
弥彦 長門 小南 か 。
はい 。
最近 この 3 人 が 雨 隠れ を 変えよう と →
活動 して いる と の 話 を 聞き ました 。
武力 で は なく 話し合い で 里 を まとめよう と 。
ほう 。
♪♪~
( 自 来 也 ) あの 3 人 が なぁ 。
そう か 自分 の 足 で 歩き 始めた か 。
どのような 者 たち な んです か ?
うん ?
《 フッ … 他人 に 興味 を もつ と は よい 兆候 だ のう 》
弥彦 は 情 に 厚く 常に まっすぐ に しか 進め ない →
熱血 漢 の 単 細胞 。
(( 弥彦 : 俺 は もっと もっと 強く なって →
そんで もって そんで も って この 国 を 変える !))
( 自 来 也 ) 小南 は 感情 を まったく 外 に 出さ ない 女の子 で な 。
じゃ が あれ は なかなか の 器量 じゃ った 。
今頃 は 美人 に な っと る じゃ ろう な 。
そして 長門 は …。
(( 何 が あった !?
俺 たち に 食料 か 金目 の もの を 出せ って 忍 の 残党 が 。
そ したら 長門 の ヤツ が …。
( 自 来 也 ) どうした 長門 。
自 来 也 先生 。
僕 は 自分 が 怖い んです 。
僕 が した こと は 間違って る んでしょう か ?
わし も それ が 正しい の か 間違って いる の か よく わから ん 。
だが お前 の おかげ で 弥彦 は 死な ず に 済んだ 。
友達 を 守った 。
お前 は 正しい こと を した はずだ 。
誰 も お前 を 責め られ は し ない のう 。
傷つけ られれば 憎しみ を 覚える 。
逆に 人 を 傷つければ 恨ま れる し 罪悪 感 に も さいなま れる 。
だが そういう 痛 み を 知っている から こそ →
人 に 優しく できる こと も ある 。
人 は 痛み を 知る から こそ 成長 できる 。
そして 成長 と は どう する か 自分 で 考える こと だ 。
痛み を 知り 考え どう 答え を 導き 出す の か 。
僕 は ただ 2 人 を 守り たい 。
どんなに 痛 み が 伴う こと が あった と して も …。
そう か 。
先生 は … 先生 は いつも 何 を 考えて いる の ?
この世 は 戦い ばかりだ 。
憎しみ ばかり が はびこって いる 。
わし は それ を どうにか し たい と 考え とる 。
平和 と は 何 か その 答え が 知り たくて のう ))
自 来 也 先生 ?
ん ? ああ …。
どう し ました ?
長門 は わし の 小説 の 主人公 に なる ような ヤツ じゃ った 。
小説 の 主人公 ?
生きて いれば いずれ →
ヤツ ら に 会う こと も ある かも しれ ん のう 。
カカシ ! お前 も 早く →
わし の 小説 に 出て くる ような 男 に なる んじゃ ぞ 。
( ため息 )
兄貴 すごい 数 の 依頼 だ ぜ 。
全部 こなし きれる か な 。
やる んだ ! 困って る 連中 が いる なら 全員 救う 。
それ が 俺 たち 暁 の 役目 だ 。
こう なって くる と 半 蔵 くらい の 組織 が 欲しい ぜ 。
半 蔵 は 俺 たち の お 手本 の 忍 だ から な 。
この 世界 に 和 を もたらそう と ずっと 戦って いる 。
俺 たち 暁 も いつか →
半 蔵 に 負け ねえ 存在 に なって み せる ぜ !
( 半 蔵 ) 暁 ? はい 。
最近 に なって あちこち で 噂 を 聞き ます 。
( 半 蔵 ) ほう ! 里 の 忍 に そんな 連中 が な …。
平和 解決 を 目指す 勢力 は 大 歓迎 だ 。
和 を もって 5 つ の 大国 を まとめる →
わし の 夢 も 近く なる 。
だが 急に そんな 連中 が 現れる と は →
誰 か 裏 に いる の か ?
噂 で は 木 ノ 葉 の 里 自 来 也 の 弟子 たち だ と か 。
自 来 也 !?
木 ノ 葉 の 三 忍 の 一 人 が …。
はい 。 自 来 也 は 半 蔵 様 と 戦った のち →
3 年 ほど この 地 に 残って →
戦争 孤児 たち に 忍術 を 教えて いた ようです 。
あの とき の 小僧 の 弟子 か 。
フフッ … 情け は 人 の ため なら ず 。
暁 は 巡り めぐって きた 恩返し かも しれ ん な 。
弥彦 の 兄貴 よ !
最近 里 の 境界 付近 の 村 が →
あちこち 襲わ れて る らしい 。 なんだ それ ?
連絡 が つき づらい 場所 ばっ か だ から →
はっきり した こと は わから ねえ んだ が …。
特に 土 の 国 と の 境界 あたり が ひで ぇ らしい 。
第 七 地区 か 。
行って みる か 。 長門 小南 。
そう ね 。 鳩 助 大仏 留守 中 ここ を 頼む 。
( 大仏 ) 了解 した 。 任せろ 兄貴 !
( 小 南 ) ひどい …。
( 弥彦 ) 誰 が こんな こと を …。
( 長門 ) どうやら 今 まで 扱って きた 事件 より →
はるかに 規模 が 大きい ね 。
誰 だ ? 出て こい !
お前たち 誰 だ ?
暁 。 暁 ?
雨 隠れ の 忍 の ようだ が 。
俺 たち は この 里 を 平和に する ため に →
動いて いる 組織 だ 。
この あたり が 襲わ れた と 聞いて 調べ に 来た 。
誰 が こんな こと を ? どう する ?
岩 隠れ だ 。
岩 隠れ !? まさか !
岩 隠れ は 今 木 ノ 葉 と 停戦 の 動き に 向かって る って 聞いて る けど 。
そんな こと 知る か よ !
この 村 を 見ろ ! この 一帯 は →
次々 に 岩 隠れ に 襲わ れて る んだ !
( 弥彦 ) アンタ たち そんな 武器 持って どう する つもりだ ?
決まって る だ ろ 戦う んだ よ !
俺 たち は すでに パルチザン を 結成 した 。
待って くれ ! そんな こと した って 犠牲 が 増える だけ だ 。
じゃあ どう しろ って いう んだ ! むざむざ 殺さ れる 順番 を →
何も せ ず に 待って ろ って いう の か ?
俺 たち が 岩 隠れ と 話 を つける 。 なんだ と !?
相手 の 痛 み を 知って →
お互いに 腹 を 割って 話し合えば 理解 できる はずだ 。
きれいごと を 言う な !
だったら 殺さ れた 連中 の 恨み は どう なる !
(( 相手 の 痛 み を 知り 同じ ように 涙 を 流せて →
初めて 本当の 世界 へ 近づける 。
同じ ように 涙 を か … つまり 復讐 か 。
いや そういう こと じゃ ない 。
理解 し 合う って こと だ 。
お前 こそ きれいごと を 口 に する な 。
この世 に そんな もの は ない ))
いったい どう なって る んだ 。
こんな こと したら 木 ノ 葉 と 岩 隠れ の 和平 は →
全部 水 の 泡 に なる のに 。
岩 隠れ も 一枚岩 じゃ ない の かも 。
首脳 部 は 和平 を 進めて て も →
配下 の 忍 たち は それ を 望んで い ない と か 。
抜け 忍 の 仕業 だって こと も 考え られる わ 。
とにかく 一刻 も 早く 岩 隠れ と 話 を つける !
散 !
なに !?
こんなに 待ち伏せ が …。
待て ! アンタ たち は 岩 隠れ の 忍 だ ろ 。
俺 たち は 暁 。 雨 隠れ の 忍 だ 。
アンタ たち と 話し合い に 来た 。
クソッ 問答 無用 って ことか よ 。
どう する の ? 弥彦 。
あくまで 俺 たち の 目的 は 話し合い だ 。
相手 は 殺す な !
《 嘘 だ ろ …》
弥彦 !
あっ !
弥彦 小南 !
ハァッ ハァッ ハァッ …。
(( 誰 だ !? う ぉ ~!
クソ ! 敵 か 。
今 の うち に 逃げろ !
長門 ! 行く の よ 。 えっ !?
うわ っ !
長門 早く …。
逃げ …。
逃げろ 長門 !
逃げる んだ 早く !
う ぅ …。
あ … あぁ …。
う ぉ ~!))
う ぉ ~!
う ぉ ~!
( 弥彦 ) 長門 ! ( 小 南 ) やめて 長門 !
やめろ ! やめる んだ 長門 !!
弥彦 …。
ここ は いったん 退く ぞ 。
( ダンゾウ ) 今 の が 輪廻 眼 の 力 か …。
すさまじき 力 です ね 。 どう し ます ?
ヤツ ら 暁 が 動き出す と なれば →
他国 の 忍 に 化けた 他 の 部隊 も 危険に …。
( ダンゾウ ) 木 ノ 葉 の 未来 の ため →
岩 隠れ と の 和平 など あって は なら ぬ 。
そう 思い 和平 妨害 の ため の 作戦 であった が →
思わぬ もの が 釣れた な 。
あの 力 利用 できる や も しれ ぬ 。
ここ の 死体 は すべて 回収 しろ 。
我々 木 ノ 葉 の 証拠 は 一切 残す な 。
はっ !
ダンゾウ か 。 闇 で 木 ノ 葉 が …。
長門 …。
弥彦 さっき の 長門 の 術 …。
きっと 輪廻 眼 を 持つ コイツ だ から できた 術 だ 。
あれ は …。 あぁ 感じた 。 あの とき と 同じだ 。
(( ハァ ハァ ハァ …))
全身 の 毛 が 逆 立つ ほど の 殺気 …。
あの 力 は この世 の もの じゃ ねえ 。
あれ を 長門 に 使わ せちゃ ダメだ 。
あれ を 使ったら コイツ まで 死 ん じ まう 気 が する 。
小南 弥彦 は ?
食べ物 を 取り に 行った わ 。 そう 。
どうした の ?
怖い んだ 自分 の 力 が 。
長門 …。
前 は 自 来 也 先生 が いた 。
きっと 先生 は 俺 に この 力 を 制御 さ せる ため に →
忍術 を 教えて くれた んだ 。
でも その 自 来 也 先生 は もう い ない 。
確かに 自 来 也 先生 は もう い ない 。
でも 今 は 私 たち が いる わ 。
私 たち が あなた の 力 を 制御 する ずっと 。
小南 …。
気 を つけて 弥彦 。 見送り なんて いい 。
それ より 長門 の 傷 を みて やれ 。
これ から は 心配 する 気持 は アイツ に 注げ 。
アイツ は 暁 の 要 。
これ から この 国 を 世界 を 変える 男 に なる 。
それ は あなた も 同じ こと 。
皆 あなた と いう 人間 を 慕い ついて 来て いる 。
それ は 何より 長門 も 同じ 。
長門 は … アイツ は 平和 へ の かけ橋 に なる 男 だ 。
俺 の 役目 は その 橋 を 支える 柱 に なる こと だ 。
弥彦 …。
この 国 は 相変わらず 泣いて いる 。
痛み に 耐え 続けて いる 。
昔 は 泣いて ばかり の この 国 が 嫌いだった 。
だが 今 は 救って やり たい 。
心から そう 思って る んだ 。
フッ 泣き虫 だった 俺 と 似て て ほっとけ なくて な 。
弥彦 !
気 を つけて 。
( 長門 ) 平和 の かけ橋 は 彼 だ よ 。
彼 の 意志 そのもの が ね 。
( 小 南 ) 長門 !
俺 たち は 弥彦 を 信じる 。
行く ぞ みんな ! はい !
なぜ こんな こと に …。
見つけた とき に は すでに …。
我々 は 土 の 国 に 和平 交渉 に 行く 途中 でした が →
半 蔵 殿 の 一族 と お 見受け し ここ へ 。
ダンゾウ 殿 犯人 は 見 なかった の か ?
おそらくは 暁 。
暁 !? だが 暁 は …。
和平 を うたい 最近 この 里 で 勢力 を 伸ばして いる 組織 。
そう だ 。 わし と 志 を 同じく する 組織 だ と 聞く 。
それ が なぜ …。
半 蔵 殿 ヤツ ら を 野放し に し すぎ ました な 。
なんだ と ?
貴 殿 の 理想 を 貫く の は 結構 。
しかし 貴 殿 の 弱点 が そこ に ある 。
わし の 弱点 ?
貴 殿 は その 理想 の 高 さ ゆえ 志 ある もの たち に 目 が 曇る 。
しかし それ が 仇 と なり →
やがて は 己 の 身 に 跳ね返り それ が この 悲劇 を 生んだ 。
いくら 貴 殿 が 志 高かろう と →
それ が 誰 に でも 通用 する わけで は ない 。
最初 は 貴 殿 と 同じ 理想 を 求める フリ を して も →
しょせん は 烏 合 の 衆 。
やがて は 欲 と 権力 に とりつか れ 魑魅 魍魎 と 化して いく 。
暁 も 化けの皮 を 剥がせば 里 の 転覆 を 狙う 輩 に すぎ ぬ 。
半 蔵 殿 … このまま で は →
この 里 は ヤツ ら の 手 に 奪わ れ ます ぞ 。
( オビト ) 木 ノ 葉 の ダンゾウ か 。 おもしろい ヤツ が 動き出した 。
( ゼツ ) なんだか オビト の 言う とおり →
雲行き が おかしく なって きた ね 。
平和 など この 世界 に は あり は し ない 。
それ が 現実 。
壮大に 流れる この 大河 の ような もの だ 。
それ を いくら せき止めよう と →
現実 は すべて を 丸ごと 飲み込み 容赦 なく 押し潰す 。
その 苦しみ から 逃れる 方法 は ただ ひと つ …。
無限 月 読 月 の 眼 計画 だけ だ 。
< その 情報 を ゲット する ため →
ナル 坂 が アニメ 制作 会社 ぴえ ろ に 潜入 する >
今日 は カカシ 暗部 篇 の 秘密 を 探る ため に →
潜入 し たい と 思い ます 。
やって やる って ば よ !
カカシ 先生 だ !
< なんと →
あの … ちょっと それ を 持って行か れちゃ う と →
作業 が でき なく なっちゃ う んです けど 。
その頃 の カカシ は →
え ぇ ~!? 13 歳 ! 13 歳 だって 。
かわいい 。
< キャラクター に 命 を 吹き込む 重要な 工程 です >
歩いて る !
< 突然です が ナル 坂 の 2 人 が →
め っちゃ 難しい 。
だって なんか 線 が ね よれちゃ って る の 。
< そして 完成 。 では ここ で 先生 に →
どちら が よく できて いる か 決めて もらい ます >
まあ どちら か と いう と こっち の ほう が 線 が …。
< 作画 は もちろん キャラ を 似せる こと も 大事です が →
安定 した 線 で 描き 続ける こと が 重要です 。
無事 作画 の 修業 を クリア した ナル 坂 。
果たして この あと 3 人 を 待ち受ける もの と は ?>
< なんと 色 が ついた カカシ を 発見 !
ここ で 行わ れて いる の は 彩 色 と いう 作業 >
お 願い しよう 。 やって み ます か ?
はい どうぞ 。
< で は ここ で 若月 さん が →
色 が ついて る 状態 で 塗り ます 。
< そして 若月 さん に は ここ まで 彩 色 して もらい ました 。
先生 ありがとう ございました 。
実際 の アニメ 制作 で は この あと キャラ と 背景 を 合成 し →
やっと 一 つ の シーン が 完成 し ます 。
それ が こちら 。
実は この 映像 テレビ で は 初 出し の 映像 な んです >
それでは 今回 の 潜入 で 入手 した カカシ 暗部 篇 の 予告 映像 が …。
(3 人 ) こちら です !
《 カカシ : 神 無 毘橋 の 戦い で 俺 は オビト に →
リン … お前 を 頼ま れた んだ 。
だから 死んで も 守る と 誓った はずな のに 。
自分 を 戒める ため に 俺 は 暗部 の 面 を つけ →
闇 の 道 へ と 足 を 踏み入れた 》
今 から でも 遅く ない 。
と いう わけで いき ます か 。 ありがとう ございました 。
< ナル 坂 の 修業 は まだまだ 続く !>
NARUTO 疾風 検定 カカシ 篇 練習 問題 。
( 開演 ブザー )
皆様 お 変わり ございませ ん か ?
美 空 ひばり です 。
では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。
( 宮本 )『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』。
( 松丸 ) 今回 は ご覧 の 豪華な 歌手 の 皆さん に よる →
華麗な ステージ を お 届け いたし ます 。