NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 16 - 357 - 暗部 の うち は
クソッ !
( テンゾウ ) 相変わらず 鮮やかです ね 。 先輩 の 雷 切 。
( カカシ ) 鮮やか ?
暗殺 に 鮮やか も 無 様 も ある か 。
殺し は 殺し だ 。
( テンゾウ ) そう いえば 補充 は どう なり ました ?
うち の 班 の 欠員 分 。
( カカシ ) べつに 急 い じゃ い ない 。 戦時 中 じゃ ない から な 。
その うち 誰 か 来る さ 。
( ガイ ) よう カカシ ! どうした 疲れた 顔 して 。
任務 明け か ?
( 紅 ) ガイ の バカ ! 暗部 が 任務 の こと →
外 に 言う わけ ない でしょ 。 そういう こと だ 。
俺 たち は これ から 団子 屋 へ 行く んだ 。
お前 も どう だ ? ( カカシ ) 悪い 。
甘い もの は ちょっと 。
( アスマ ) アイツ すっかり つきあい が 悪く なった な 。
む ぅ 。 暗部 の 秘密 主義 の せい かしら 。
いや そんな こと は ない !
カカシ は 俺 の 永遠の ライバル 。 心 に 熱き もの が ある 男 だ !
よ ~ し こう なったら 俺 が !
お前 が ?
暗部 に 入れて ください 。
カカシ の ため に も それ が いちばん です !
のう ガイ よ 。
お前 が カカシ を 心配 して いる こと は よく わかった 。
しかし 適材 適所 と いう もの が あって のう 。
暗部 で は お前 の よ さ が 発揮 でき ぬだろう 。
いや 俺 の こと は いい んです 三 代 目 !
カカシ の パートナー と して 俺 は …。
うるさい ! お前 は 暗部 に は 向か ぬ のだ !
向く … 向か ない …。
あ … あの ダンゾウ 様 。 ( ダンゾウ ) 何 だ ?
ダンゾウ 様 の ところ の 暗部 に 俺 を 入れて ください !
お前 に は 足り ぬ な 。
は ? 何 が です か ?
闇 が だ 。
闇 ?
お前 の 班 に 今日 から 新人 が 加わる こと に なった 。
例の 彼 です か ?
うむ 実に 優秀な 忍 だ 。
しかし 若い です ね 。
経験 を 積ま せる べきだ と ダンゾウ が 推薦 した 。
あなた の 装備 一式 です 。
( イタチ ) ありがとう ございます 。
( ドア が 開く 音 )
( イタチ ) 今日 から 暗部 に 所属 する こと に なり ました →
うち は イタチ です 。 よろしく お 願い し ます 。
そう か キミ か 。 一 番 奥 の ロッカー を 使う と いい 。
はい 。
あれ か 。 11 歳 だ と よ 。
暗部 最 年少じゃ ねえ の か 。
ろ 班 は 5 分 後 に 第 3 演習 場 に 集合 だ から ね 。
はい 。
♪♪~
( カカシ ) 何 を して いる ?
説明 しろ 。
ここ に 来る だけ の 腕 が ある の か はっきり さ せ たくて 。
若 すぎ ます から ね 。
上層 部 の 決定 に 不満 か ?
いや そういう つもり じゃ 。
コイツ が 只者 じゃ ない と いう こと は お前たち も 感じて いる はずだ 。
ろ 班 隊長 の カカシ だ 。
早急だ が 暗部 の ルール フォーメーション を 覚えて もらう 。
はい 。
やる な 。 うむ 。
( テンゾウ ) 実力 は 確かです が →
あの 歳 で 暗部 に 入れる なんて 異例 は 異例です ね 。
ダンゾウ 様 の 推薦 が あった らしい 。
へ ぇ … 彼 そう は 見え ませ ん けど ね 。
何 が だ ?
ダンゾウ 様 は 暗部 や 根 の 要員 に 独自の 基準 が ある ようです 。
で ?
僕 から は なんとも 。
( イタチ ) 今日 から 勤務 が 始まり ました 。
そう か さすが 俺 の 子 だ 。
暗部 入り 心から 頼もしく 思う ぞ 。
しかし これ は 肝 に 銘じて おけ 。
お前 は 木 ノ 葉 の 暗部 である 前 に うち は 一族 の イタチ である と な 。
はい 。
うち は 一族 は 木 ノ 葉 の 治安 を 任さ れて いる が →
それゆえ 逆に 里 の 中枢 から 切り離さ れて いる 。
一族 に は 独自の 目 と 耳 が 必要な のだ 。
頼む ぞ イタチ 。
( ダンゾウ ) うち は フガク は →
歴代 の 警務 隊長 の 中 でも 切れ者 の 部類 だ 。
さすが お前 の 父 と いった ところ か 。
皮肉で は ない 。 木 ノ 葉 は うち は 一族 に 自治 権 を 与えた 。
うち は 地区 は 里 の 中枢 から 切り離さ れて いて →
我ら も 直接 干渉 が でき ぬ 。
それゆえに 独自の 目 と 耳 が 必要な のだ 。
頼んだ ぞ イタチ 。
( カカシ ) 少し は 慣れた か ?
( イタチ ) まだ です 。 意外だ な 。
まだ 任務 に 出て い ませ ん 。
火影 様 の 護衛 も 任務 の うち だ 。
暗部 は 暗殺 戦術 特殊 部隊 の はずで は ?
今 は 休戦 中 だ から な 。
カカシ よ 。 はっ !
わし は あくまで 公式 に 小 隊 を 派遣 する 。
だが この 任務 に は 裏 が ある と いう ダンゾウ の 意見 も 無視 は でき ぬ 。
そこ で 別動隊 を 非公式に 派遣 する 。
火影 から の 任務 で は ない と いう こと です ね 。
ダンゾウ から の 指示 を あおげ 。
( ダンゾウ ) 表向き は 平和 外交 だ 。
林 の 国 の 忍 般若 衆 と 国境 で 情報 の 交換 を 行う 。
だが おそらく これ は 敵 の 罠 である と →
わし は 考えて いる 。
三 代 目 も これ に 同意 した 。
通常 任務 を 行う 部隊 に 暗部 が 護衛 に つく 。
そして 敵 が 裏切り 部隊 に 攻撃 を 仕掛けて きたら →
殺せ 。 1 人 残ら ず な 。
殲滅 です か ?
木 ノ 葉 は 裏切り を 許さ ぬ と 見せつける のだ 。
イタチ と の ツーマンセル を 希望 し ます 。
いい だろう 。 では 。
カカシ よ わし は 暗部 の お前 を 買って いる 。
改めて 根 に 引き抜き たい くらい だ 。
ご 冗談 を 。
いや お前 に は 資質 が ある 闇 と いう 資質 が な 。
林 の 国 の 般若 衆 と 機密 交換 を 行う 。
木 ノ 葉 から は この 巻物 を 渡す 。
般若 衆 から の 巻物 と 交換 して くる のだ 。
中身 の 確認 は どう し ます ?
これ は お互い が 信用 できる か どう か の 確認 だ 。
もし ガセ を 掴ま せ られた と したら →
それ は 林 の 国 が 火 の 国 と →
同盟 を 結ぶ 気 が ない と いう 証拠 だ 。
特に 何も なければ そのまま 持ち帰って くる のです ね 。
うむ 。 現在 林 の 国 と は 敵対 関係 に は ない が →
何 が ある か は わから ん 。 くれぐれも 気 を つけて な 。
お 任せ ください !
はっ !
よう イタチ ! 暗部 の 初 任務 だ な 。
( イタチ ) はい 。 カカシ 隊長 と の ツーマンセル だって な 。
気 を つけろ よ 。 なん です ?
隊長 は 任務 の ため なら 仲間 も 殺す から な 。
まさに 忍 の 中 の 忍 だ 。
では 諸君 青春 の 熱き 炎 を 燃やして レッツゴー !
(2 人 ) あっ ! 待って ください 隊長 !
( コスケ ) この 歳 で 青春 と いわ れ まして も のう 。
あの 人 たち は この 任務 の 真意 を 知ら さ れて は い ない のです ね 。
そう だ 。 知っている の は 木 ノ 葉 の 上層 部 と →
任務 を 受けた 俺 たち だけ だ 。
( ガイ ) 遠出 の とき に コスケ さん が いて くれる の は →
実に ありがたい 。
おかわり も あり ます ので 。
みんな しっかり 食って 体力 も チャクラ も 十分に 蓄えて おけ 。
でも いい んです か ? 隊長 。
こんな 派手に 火 を たいて 居場所 バレバレ です よ 。
もし 敵 が 襲って きたら どう する んです か ?
襲って くる と いう なら それ も いい 。
どうやら 俺 たち の 任務 は →
敵 と 味方 を はっきり さ せる こと の ようだ 。
意外です ね 。
あの 人 は 任務 の 表 側 しか 知ら さ れて い ない のに →
この 任務 の 本質 に 気づいて いる 。
俺 たち も 補給 して おこう 。 はい 。
ある 意味 暗部 を 象徴 して いる な 。
何 が です ?
向こう は 日 の あたる 場所 で 陽気に 鍋 を つついて る 。
こちら は 日陰 で 兵糧 丸 だ 。
大丈夫です そういう 部署 だ と いう こと は →
わかって い ます から 。 そう か 。
( 足音 )
林 の 国 の 般若 衆 だ な 。
いかにも 早く 巻物 を よこせ 。
では 互いに …。 そちら から だ 。
いい だろう 。
間違い ない ようだ な 。
そちら の 巻物 は ? これ だ 。
交換 する の は 巻物 だろう 。
木 ノ 葉 は 約定 を 違えて 我ら に 攻撃 を 仕掛けた 。
よって これ に 報復 する 。
ずいぶんな 言 い草 だ な 。
約束 を 破った の は キサマ ら だろう 。
( 笑い声 )
隊長 ! フン 。
はな から 裏切る つもりだった の か 。
ここ から 先 は 引き受け ます 。 ( カカシ ) お前たち は 逃げろ 。
お前 ら ! 暗部 。 増 援 だ !
土 遁 岩石 崩し !
逃げろ !
土 遁 土 流 壁 !
ハハハハハ !
ん ?
お前たち は 下がって いろ 。 (2 人 ) はい !
噂 で は 任務 の ため なら 仲間 も 殺す 人 だ と 。
俺 の 仲間 は 絶対 殺さ せ や し ない 。
それ が この 写 輪 眼 と 一緒に 託さ れた 思い だ 。
お前 も 逃げろ 。 任務 の 途中 で 逃げ られる か !
続けろ !
土 遁 岩石 崩し !
八 門 遁甲 第 五 杜門 開 !
体 術 だけ で あれ を !
感心 する の は あと だ !
う お ぉ ~!
引け 引け !
とりゃ !
あ ? これ で お前 の 任務 は 終了 だ 。
里 へ 戻れ 。 ぐ わ っ !
おい 何 を して る ?
( カカシ ) これ が 俺 たち の 受けた 任務 だ 。
だから って やめろ カカシ !
おい 任務 中 の 暗部 の 名 を 呼ぶ ヤツ が ある か !
お前 …。 あ ~ っ !
問題 あり ませ ん 隊長 。
敵 は 全滅 です 。
( カカシ ) 俺 は ダンゾウ 様 に 報告 に 行く 。
お前 は 任務 完了 で いい 。
あの … 隊長 の 写 輪 眼 は →
自分 で 開眼 した もの で は あり ませ ん よ ね ?
あぁ 。
本来 の 自分 と は 違う 力 を 得た こと に →
違和感 は ない のです か ?
あなた は うち は の 者 で は ない 。
しかし 写 輪 眼 を 持つ 以上 →
うち は の 者 と 同じ 力 を 使える 。
自分 が どちら の 忍 な の か 。
そんなふうに 考えた こと は ない 。
この 写 輪 眼 は 俺 の 友 から 託さ れた もの だ 。
俺 に 大事な こと を 決して 忘れる な と 。
友 から ? あぁ 。
仲間 を 殺さ せる な と な 。
そう か ご 苦労であった な 。
三 代 目 。
俺 に 暗部 が 向か ない と いう の は よく わかり ました 。
そう だろう な 。 だからといって →
カカシ に 暗部 が 向いて いる か と いえば 俺 に は そう は 思え ませ ん !
そう か 。
どう でした ? 新人 は 。 優秀だ よ 。
俺 なんか より ずっと 優秀な 暗部 に なれる 。
いえ 先輩 も 優秀じゃ あり ませ ん か 。
暗部 の 任務 は 常に 闇 が つきまとう 。
どうした ん です ? 今更 。
今更 … そう だ な 。
味方 を 騙そう が 殺そう が 任務 の うち か 。
( チャイム )
( サスケ ) あっ 兄さん !
一緒に 帰ろう サスケ 。
うん ! 任務 終わった んだ ね 。
兄さん 聞いて 。
今日 俺 ね アカデミー で 先生 に 褒め られた んだ よ 。
よう カカシ 。
任務 の とき は 悪かった な 。
いや 俺 こそ 。
知っている 者 も いる だろう が →
俺 の 息子 の イタチ が 暗部 入り した 。
火影 や 他の 上層 部 の そば で →
いろいろ と 知り える こと が 増えて いく だろう 。
それ は うち は 一族 に とって 増えて いく と いう こと だ 。
イタチ よ 何 か 報告 する こと は ない か ?
はい 。
まだ 入隊 した ばかりで たいした こと は あり ませ ん が →
今 木 ノ 葉 の 上層 部 は →
一枚岩 と は 言え ない 状態 だ と 思わ れ ます 。
その なか で 一族 は どう 振る舞えば いい の か 。
それ が 木 ノ 葉 の 未来 を 決める こと に なる と 思わ れ ます 。
そう だ 木 ノ 葉 の 未来 は →
本来 うち は 一族 が 関わる べき こと な のだ 。
( みんな ) そうだ そうだ !
あれ は …。