NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 19 - 403 - 諦め ない ド 根性
( 足音 )
( ブラミ ) ニオッ ちゃ った 。
( ムヤミ ) ようやく 自分 の 臭い ニオイ に 気づいた の か よ 。
お いら のじゃ なくて 。
知って る っ しょ ?
臭い もの 系 扱う 者 は ➡
他の ニオイ に も 敏感 だって 。
( カザミ ) 何の ニオイ だ ?
( ブラミ ) あの いちばん うるさい やつ 。
犬 臭い から すぐ わかる 。
やつ ら あの 砂 から 出て きた と いう の か ?
( ブラミ ) 生きて たほう が おもしろくて いい じゃ ない 。
追いかけ っこ だ よ 鬼ごっこ だ よ 。
僕 は 全然 おもしろく ない んだ けど …。
( カザミ ) や つら が どう あがこう と ➡
俺 たち に 追いつく こと など できる はず も ない が 。
だったら この 手 で いく か 。
( ブラミ ) ヘヘヘヘ かわいそうな 木 ノ 葉 。
ブ ~ ラミ ~。
よし ブラミ に エ ー ル を 送ろう 。
フレ ~ フレ ~ ブラミ !
オ ~ フレッ フレッ ブラミ !
フレッ フレッ ブラミ !
か ぁ ~!
うわ ぁ こ これ や な んだ よ 。
くっ 。
ヘヘヘ これ で おい ら たち の ニオイ は 中和 さ れた 。
無臭 だ 。
( キバ ) ニオイ が 消えた 。 ( 赤 丸 ) ワンワン !
お前 も そう か クソッ 。
( ヒナタ ) どう しよう …。 ( シノ ) 絶望 する 理由 は ない 。
なぜなら 嗅覚 が ダメ なら 視覚 が ある 。
でも 相手 は 白 眼 の 圏 外 に 。
だったら 圏 内 に こちら から 行けば いい 。
( キバ ) 頼む ぜ 蟲 たち !
あの 先 で や つら の 姿 を 見つけた らしい 。
見て ろ よ 俺 たち の 巻物 。
いや 天 と 地 の 両方 と も 奪い 返して やる から よ !
あれ だ 。
よっ しゃ ! 今度 は やつ ら が 砂 に まみれる 番 だ ぜ 。
( ヒナタ ) 待って 。
( ヒナタ ) チャクラ が 見え ない 。
な っ どういう こと だ !?
蜃気楼 …。
クッソ ~!
( キバ ) ニセモノ かよ 。
あっ 。
塔 か 。
( ヒナタ ) もう 一 度 シノ 君 の 蟲 たち で 。
だが 本物 が 見つかる 確信 は ない 。
( シノ ) 蟲 たち の 連絡 を 待つ 間 に ➡
やつ ら が 塔 に たどり着いて しまう こと も あり うる 。
クッソ 。
《 なんで あいつ が 》
キバ 君 ?
( キバ ) 諦め ねえ …。
追う んだ よ や つら を 。
( シノ ) 手がかり も なく ただ 闇 雲 に 追おう と いう の か ?
手がかり が ない わけじゃ ねえ !
( キバ ) や つら が 塔 を 目指して いる の は 間違い ねえ し ➡
あの 底なし の 砂場 の ある 地帯 は 避けて いく だろう 。
広く った って 範囲 は 範囲 だ 。
ヒナタ どう だ ?
せめて 方角 だけ でも 絞れ ねえ か ?
うん やって みる 。
( ヒナタ ) 白 眼 !
北東 の 辺り は 流 砂 が 多そう 。
北西 は もっと 絞れる 。
( ヒナタ ) 北 北東 から なら 比較的 安全な ル ー ト だ と 思う 。
塔 に 向かう の は 賛成 だ 。 やつ ら の 他 に も ➡
天地 の 巻物 を 持った 者 たち が いる 可能 性 は 大きい 。
あの 3 人 に こだわる 必要 は ない 。
ある っつ うんだ よ !
( キバ ) や つら は 俺 たち の 巻物 を 奪って いった んだ 。
俺 から ! ナルト だったら や つらから ぜ って え 取り返す だ ろ 。
ナルト ? ( キバ ) あ … いや ➡
ナルト は どう で も いい 。 う うん ナルト 君 なら 諦め ない 。
どこまでも あの 人 たち を 追って …。
いや だ から ナルト じゃ なくて 俺 !
俺 が 諦め ない んだ よ !
そう だ ナルト は 諦め ない 。
だから 俺 が !
( シノ ) いや 俺 たち が … だ 。
シノ …。
なぜなら 十 班 が 感知 能力 で 敗北 する こと は ➡
絶対 あって は なら ない から だ 。
シノ 君 。
よっ しゃ ~! 俺 たち の 意地 見せて やろう じゃ ねえ かよ !
( キバ ) ぜ って え や つら 逃がさ ねえ !
ん ?
( カザミ ) どうやら 逃げ 切れる ぞ 。
ブブ ~!
あ ? どうした ?
しつこい ! あいつ ら 追って きて る 。
ニオイ は 消した んじゃ ない の か ?
そう だ よ たぶん だ けど あいつ ら ➡
勘 で 追って きて る みたい 。
じゃあ こっち が 別 ル ー ト に 迂回 して いけば いい じゃ ない か 。
いや あいつ ら ナメ ちゃ ダメ だ 。
確かに この しつこ さ は ただ事 で は ない 。
やつ ら 追跡 の スキル に 相当 の 自信 を 持って いる の かも しれ ん 。
じゃあ どう す ん の ?
おい ら が いる から 安心 さ 。
フレ ~! フレ ~! ブラミ !
せ や ~!
( 赤 丸 ) ワンワン !
( キバ ) お前 も か ? 赤 丸 。 ( ヒナタ ) どうした の ? キバ 君 。
( キバ ) あの 脂身 野郎 の ニオイ が 復活 した !
こっち だ !
《 ヘッ 隠そう と したって て め え の ニオイ は ➡
隠せる もん じゃ ねえ んだ よ !
今 行く から よ 待って …》
キバ 君 ?
やはり 罠 か 。
どこ も かしこ も やつ の ニオイ だらけ だ 。
おら ~!
どれ が やつ の 本当の ニオイ だ ?
あいつ の ニオイ …。
やつ ら の ほう が 上手だった か 。
( キバ ) クッソ …。
( 赤 丸 ) ク ~ ン …。
クッソ …。
《 なんで 笑って い られた んだ ?
なんで 立ち 上がれた んだ ?
あの とき 何 が そう さ せた んだ ?》
(( キバ : ナルト の やつ やっと 追いついた と 思ったら ➡
自 来 也様 と 修業 の 旅 かよ 。
クッソ … 俺 だって 。
いい か 赤 丸 !
俺 たち は 双 頭 狼 の 先 を 行く 。
す ん げ え いっぱい 頭 を 増やす んだ よ !
名づけて 多 頭 狼 !
ク ~ ン 。
その ため に は ➡
影 分身 の 術 !
ワンワン ! ワンワン !
な … なんだ 全然 チャクラ が …。
足り ねえ 。
ワンワン !
わかった っつ の 。 そりゃ そう だ よ な 。
影 分身 は 多ければ 多い ほど ➡
チャクラ が 分散 さ れて 減 っち まう んだ もん な 。
《 ナルト の やつ どん だけ の チャクラ を …》
クッソ … しよう が ねえ まずは 1 体 から 始めて ➡
おいおい 増やして いく か ! ワン !
影 分身 の 術 !
いく ぞ 赤 丸 ! お前 入れて 3 体 だ から ➡
参 頭 狼 だ !
犬塚 流 人 獣 混合 変化 !
参 頭 狼 !
チャクラ が 半分 に なる だけ で 全然 術 が もた ねえ なんて …。
おいおい 増やす どころ じゃ ねえ 。
参 頭 狼 だって できる か どう か …。
は ぁ …。
やる んだ !
やる んだ やる んだ やる んだ !
《 チャクラ が 足り ねえ なら 増やして やる !
スタミナ と 体 術 で 基礎 体力 を 上げる んだ !》
う お ~ っ !!
ここ は …。
あっ !
ナルト 。
血 と 汗 と ➡
ナルト の ニオイ に 満ちて や がる 。
( ナルト ) おりゃ ~ っ !
( 赤 丸 ) ク ~ ン …。
お前 も ニオイ で わかる か ?
俺 も わかる ぜ 。
あいつ が どれ だけ すげ え 修業 を して きた か 。
ここ を 俺 たち だけ の ニオイ に して やる 。
ワンワン !
影 分身 の 術 ! ワン !
ガオ ~!
グッ ! キャンキャン !
もう 一 度 やる ぞ 赤 丸 。 ワンワン !
《 キバ : 諦め ねえ ぜ って え 諦め ねえ 》
《 負けて たまる か やつ なんか に 》
( キバ ) 参 頭 狼 !
ワン !
ああ 俺 の … 俺 たち の ニオイ だ ))
クソ … ナルト を 感じる 。
また やつ が 笑って る 。
諦める の か って 。
諦め ねえ さ 。
諦めて いい んだ よ ~!
お前 ら … どうして …。
へ っへ へ 追わ れる 者 が ➡
追う ほう に なった って いい じゃ な ~ い ?
クッ 。
《 まずい 。 完全に 不意 を つかれた 。
このまま で は …》
フレ ~! フレ ~! ブラミ !
オ ~! フレッ フレッ ムヤミ ! フレッ フレッ ブラミ !
《 や っぱ もう ダメ な の か 。
あっ … これ って 》
グッ … あっ 。
あれ ? 動か なく なっちゃ った 。
あっ 。
やった ~! や つら を 倒せ たよ 。
おい ら の おかげ だい !
違う ぞ ブラミ 俺 たち の チ ー ム 力 の 賜物 だ 。
どっち で も いい よ 。 早く 終わら せよう 。
行く ぞ 。 おい ら の おかげ だ ね 。
( ブラミ ) 塔 だ やった よ 。
あん ?
( カザミ ) お前たち どうして 。
まんまと 騙さ れ や がって よ 。 俺 たち が 死んだ と 思った か ?
どっこい こうして 生きて る ぜ 。
俺 は 体 内 の 蟲 を 使って 仮死 状態 と なり …。
( シノ ) キバ と ヒナタ は 蟲 分身 と 入れ替わった 。
引っかかっちゃ った !
だ と して も なぜ だ ?
なぜ 俺 たち を 追って こ れた ?
やつ ら の ニオイ に 気づか なかった の か ?
俺 たち の ニオイ は 漏れ なかった 。
なぜなら …。
( カザミ ) 蟲 で 気密 服 を 作った だ と !?
ヘヘッ どう だ ! クッ 。
でも さ でも さ お いらだって また ニオイ を 消した んだ よ ?
あいつ ら が 追って こ られる わけ ない んだ から 。
( キバ ) お前 の ニオイ なんか ➡
追って きちゃ い ねえ よ 。 え ?
俺 は こいつ の ニオイ を 追って きた んだ 。
ナルト って やつ が いる んだ が よ 。
知ら ない よ 誰 それ ?
そんな やつ が いる んだ よ !
だから よ ナルト の こと 思い出して よ …。
おかしい と は 思って た んだ が ➡
さっき わかった んだ よ 。
ニオイ って やつ は 記憶 を 呼び覚まし やすい って 言う だ ろ 。
(( ガオ ~!))
( キバ ) あの 練習 場 に あった 草 の 葉 が こす れて ➡
俺 の 肘 に こびりついた 。
その ニオイ が あの 訓練 を …。
思い出した くも ねえ ナルト の こと まで 思い出さ せ や がった んだ 。
フン どんな こと が あって も ぜ って え 諦める なって な 。
僕たち 関係 ないし 。
関係 あんだ よ !
肘 に ついた 染み を な ➡
さっき お 肉 ちゃん の ドテッ 腹 に つけ させて もらった 。
えっ ! 肉 の ニオイ は 消せて も ➡
草 の ニオイ に は 気 が 回ら なかった ようだ な 。
お前 の せい だ 。
いや チ ー ム 全体 の 責任 だ 。
ヘッ 追いついた からに は 返して …。
いや 奪い取って み せる ぜ !
天地 の 巻物 を な 。
口 寄せ の 術 … モグラン 丸 !
( モグラン 丸 ) モグ ~!
侵入 成功 。
牙 通 牙 !
う っ ブヨヨヨ … フン !
ブモ ~!
食い 破れ 寄 大 蟲 。
あ ~!
お ~! 八 卦空 掌 。
う お ~!
3 人 まとめて ぶ っ 倒して やる ぜ !
影 分身 の 術 !
犬塚 流 人 獣 混合 変化 。
参 頭 狼 !
( 咆哮 )
ブラミ ! だ 大丈夫 おい ら が …。
フ … フレ ~!
( キバ ) 尾 追い 。 フレ ~!
( キバ ) 牙 牙 転 牙 !
( ヒナタ ) キバ 君 !
( シノ ) ナルト に 救わ れた な なぜ なら …。
なぜなら やつ の 諦め ない ド 根性 を 思い出した から って か ?
冗談 じゃ ねえ ! やつ の 記憶 から …。
こいつ の ニオイ に たどり着き 利用 した の は 俺 だ 。
俺 の おかげ だ ぜ !
でも やっぱり ナルト 君 が 。
俺 の おかげ だっ つう の 。 ワン !
( キバ ) ハハッ 赤 丸 も 頑張った 。
( 赤 丸 ) ワオ ~ ン 。
テレビ を ご覧 の 皆さん お 元気です か 。
私 たち も 頑張って 張り切って まいり ます 。
どうぞ 最後 まで よろしく おつきあい ください 。
2 時間 スペシャル 。
オ ー プニング は この 曲 から まいり ましょう 。
北島 三郎 さん 『 北 の 漁場 』。