NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 19 - 413 - 未来 に 託す 思い
北 ル ー ト 内 に は おら れ ませ ん 。
南 ル ー ト 西 ル ー ト に も 。
いったい 我 愛 羅 様 は どこ へ ?
( 足音 )
( 我 愛 羅 ) 大 砂 嵐 は 去った ようだ な 。
我 愛 羅 様 !
何 を 騒いで いる 。
速やかに 二 次 試験 を 再開 する のだ 。
は … はい !
二 次 試験 の 再開 準備 を 急げ 。
《 フギ : ホウイチ から の 連絡 が 途絶えて 久しい 。
失敗 だった の か ?》
( 砂 の 音 )
我 愛 羅 様 。
フギ 一 度 ゆっくり 話 が し たかった 。
して … 私 に お 話 と は ?
俺 は お前 を 砂 隠れ の 大事な 同胞 の 1 人 だ と 考えて いる 。
むろん 今 でも な 。
恐れ入り ます 。
( 我 愛 羅 ) かつて 俺 に とって 同胞 と か 友 と か いう 言葉 は →
何の 意味 も 持た ない 単なる 単語 に すぎ なかった 。
生まれて から 長い 間 言葉 と して は 知っていて も →
実際 に は 存在 し ない もの だった 。
( フギ ) ほう いつ その 真 の 意味 を お 知り に なら れた のです ?
( 我 愛 羅 ) 崩す ため に 入り込んだ 木 ノ 葉 の 里 で →
初めて 友 と 言える 人間 と 出会った 。
皮肉に も それ は 敵 である はずの 木 ノ 葉 の 人間 だった 。
ソイツ は 俺 と 同じ 境遇 で あり ながら →
他人 の 痛 み を 自分 の もの と して 感じ →
ともに 喜び ともに 泣き →
俺 は その 男 と 出会って 気づか さ れた 。
友 と いう 言葉 の 大切 さ 。 重 さ を 知る こと が できた 。
そして アイツ の ように →
誰 か に 必要 と さ れる 人間 に なり たい と 思う ように なった 。
我 愛 羅 様 は 今 まで も そして これ から も →
砂 隠れ の 里 に は なくて は なら ない お方 で ございます 。
今 まで 俺 は 恐るべき 兵器 と して 必要 と さ れて きた 。
それ は 砂 隠れ の 民 に も 恐怖 を 与え 続けて きた こと を 意味 する 。
そのような ! わかって いる 。
そう で なければ 父 様 から →
六 度 も 命 を 狙わ れる こと は なかった だろう 。
風 影 へ の 推挙 を 受けた とき →
里 の 中 に 根強い 反対 が あった こと も 知っている 。
受ける べき か 受け ざる べき か …。
俺 なり に 悩んだ が 木 ノ 葉 の 忍 から →
友 の 意味 を 教え られて から 考え 直した 。
皆 に つけて しまった 心 の 傷 を 癒 や そう と 。
しかし その 思い は 砂 の 民 に は なかなか 通じる こと は なかった 。
俺 が つけて しまった 傷 は →
もう 治ら ない の か と 諦め かけた とき も あった 。
いっそ 恐怖 と ともに →
その 砂 隠れ から 消えた ほう が いい の かも しれ ない と 。
だが 砂 隠れ に も 何の 先入観 も なく →
俺 の 思い を 受け止めて くれる 者 たち が いた 。
(( お前 は 自分 自身 に 怯えて いる 。
武具 を 扱う とき は 己 の 心 を 抑え 無心に なれ 。
( マツリ ) は … はい !))
(( 俺 は 以前 木 ノ 葉 で →
お前 と 同じ ような 者 と 出会った こと が ある 。
その者 は 絶え間 ぬ 努力 で 立派な 忍 と なって いる 。
シラ お前 なら その者 に も 劣ら ぬ 忍 と なろう ))
その者 たち は 俺 を …。
そして 俺 の 教え を 必要 と して 受け取り →
育んで くれて いる 。
( ミコシ ) もう 少し で 着く ぞ 。
( ユカタ ) でも まだ 巻物 揃って ない んだ よ ?
( ミコシ ) ま ぁ いろいろ あった から な 。
今回 は 諦めて 中 忍 試験 合格 は 次回 に 回そう 。
だったら … 巻物 を 手 に 入れる こと が →
できる か どう か は わから ない けど →
一 度 手 合わせ し たい 相手 が いる 。
( ユカタ / ミコシ ) えっ ?
その 人 も 私 も 我 愛 羅 様 の 教え を 受けて →
忍 と して 成長 できた 。
同じ 教え を 受けた 2 人 で 戦い →
確かめ たい こと が ある の 。
( ヨメ ) あ ~ っ ! やった !! 着いた 着いた !
( シラ ) だが 俺 たち は まだ 天 の 巻物 しか 持って い ない 。
( セン ) しかたない よ 。 もう 体力 的 限界 。
俺 が 途中 で 個人 的な 戦い に …。
そんな こと ない よ 。
そう だ よ 。 これ が 今 の 実力 よ 。
きっと また の 機会 が ある さ 。 ありがとう 。
( 物音 )
なん な の ?
シラ 私 と 戦って ほしい 。
もし 敗れたら これ を 譲る 。
( シラ ) 砂 隠れ 同士 で 戦って も しかたがない 。
俺 たち は もう 諦めた 。
あれ ?
これ は 必要 ない もの だ 。 くれて やる 。
( ユカタ ) あ … そう です か ! 助かっちゃ う な 。
ダメ でしょ 。 えっ ?
え ~ っ ?
本当 は 巻物 なんか いら ない 。
この 機会 に シラ と 戦って み たかった 。
俺 と ?
あなた も 私 も 我 愛 羅 様 の 教え を 受けた 者 だ から 。
私 たち が 風 影 … 我 愛 羅 様 の 思い を 受け継いで →
砂 隠れ の 里 を 支えて いく 。
その 資格 が ある の か 確かめ たい 。
わかった 。 受けよう 。
いい な ? シラ が 望む なら 。
う … うん 。
ありがとう シラ 。
その者 たち と は ?
それ は 砂 隠れ の 未来 を 支えて くれる 若い 力 だ 。
俺 は その 若者 たち を 信じ 期待 し たい のだ 。
俺 の 命 を 狙う 者 は 狙う が いい 。
しかし あの 若い 者 たち を 巻き込んで は なら ない 。
憎しみ や 復讐 の 色 に 染め ないで ほしい 。
来い ! マツリ !
はい !
自分 は 風 影 に ふさわしく ない の かも しれ ない →
と 思う とき も あった 。
しかし 彼ら と ふれあって から →
自分 の ような 者 でも 何 か できる こと が ある ので は と →
思う ように なった 。
そして 砂 隠れ の 里 から 憎しみ を 取り除き →
同じ 痛み を 理解 し 合う 友 と 呼べる 者 たち を →
つくる ように し たい のだ 。
もし 異議 が ある の なら この 首 を とれ 。
あの 者 たち を 巻き込む な 。
あっ !
さ ぁ 。
ありがとう ございました 。
これ を 。
( セン / ヨメ ) えっ !?
ダメ だ こりゃ 。 アハハハハ !
( 笑い声 )
《 我 愛 羅 様 は 成長 さ れた 。
我ら 老 兵 が →
余計な 心配 を する まで も なかった の かも しれ ぬ 。
おぞましい 記憶 は 過去 の 闇 の 中 に 消し去り →
あと は 次の 時代 を つくる 世代 に 任せる 》
《 すべて は わし 一 人 の 責任 》
( リ ー ) これ で なんとか して ほしい んです が 。
2 本 と も 天 の 巻物 で は ダメ です 。
え ~ っ そんな !
ダメ ダメダメダメ !
詳しく は 言え ませ ん が 我々 に は 巻物 を 集め られ ない →
重要な 事情 が 。 風 影 様 に 聞いて ください !
どんな 事情 が あって も ダメ な のです 。
ケチ ! ( テンテン ) ま ぁま ぁ 。
( ネジ ) 諦めろ 。 だって …。
諦めきれ ませ ん !
( テマリ ) 三 次 試験 を 中止 ?
すま ぬ 。 詳しく 語る わけに は いか ない が →
砂 隠れ 内部 の 事情 だ 。
( シカマル ) じゃあ 中 忍 昇進 は ?
二 次 試験 に おける 各 班 の 活躍 を 詳細な レポ ー ト に して ある 。
中 忍 に 昇進 さ せる べき か どう か は おのおの の 里 で 決めて ほしい 。
ま ぁ もともと 中 忍 と して の 任務 を →
遂行 し うる 力 が ある か どう か 確かめる ため の 試験 。
( カンクロウ ) そういう こと なら しかたない じゃ ん 。
( ガイ ) しかし 魔 の 砂漠 を 命懸け で 渡った 受験 者 が →
納得 する か どう か 。
わかって いる 。
第 三 次 試験 は 中止 らしい な 。
えっ 中 忍 試験 は どう なる んです か ?
なんだか や な 予感 は して た の よ ね 。
( キバ ) った く あの 苦労 の 日々 は ムダ だった の か よ 。
( シノ ) 我々 は 最後 まで 無事 たどり着いた のだ から 問題 ない 。
問題 は 途中 で 脱落 した ヤツ ら の ほう だ 。
( ヒナタ ) なんだか かわいそう 。
( チョウジ ) 腹 減り 損 の くたびれ 儲け って こと かな 。
( いの ) 何にも 儲けて ない でしょ !
( サクラ ) でも 自信 だけ は ついた かも 。
( 拍子木 )
受験 者 諸君 ご 苦労だった 。
時 は 流れ 忍 の 世界 に も →
新たな 定 め に よる 秩序 が 必要に なった 。
今 まで 忍 は 掟 の ため なら 仲間 の 命 すら →
犠牲 に せ ねば なら ない と 言わ れて いた 。
しかし 我々 は 今 →
規則 より 大事な もの が ある こと を 知った 。
それ は 友 であり 同じ 里 の 仲間 であり →
痛み を 分かち 合える 者 同士 の 絆 である 。
今 ここ に 立つ 諸君 は →
すでに その こと を 十分 知っている 者 たち である と →
理解 して いる 。
よって 第 三 次 試験 の 必要 は なく 免除 と し →
更に 第 二 次 試験 に おける 一部 条件 を 解除 する 。
それ って どういう こと ?
今 ここ に 並ぶ 諸君 の 第 二 次 試験 の 内容 は →
詳細な レポ ー ト と して おのおの の 里 へ 送ら れる 。
諸君 の 昇進 は 里 の 影 たち に 判断 して もらい →
決める こと と する 。
え ~ お預け かよ !
でも 僕たち に も まだ 可能 性 が 残って る って こと です ね 。
♪♪~
北 の 国境 に 行ったら 体 気 を つけろ よ !
ありがとう 。
ヨメ 向こう へ 行って も 仲よく な !
えっ !? え ? え ?
ただ 偶然 任務 地 が 同じに なった だけ で …。
いい から いい から !
頑張れよ !
え ~! えっ えっ えっ ? え ~!
( シラ ) ヨメ 行く ぞ ! えっ !?
あっ ちょっと 待って ~!
大丈夫 か ? あれ で …。
♪♪~
( 小南 ) 砂 隠れ より の レポ ー ト を 検証 した 結果 →
お前たち の 中 忍 昇進 を 認める 。
( アジサイ ) ありがとう ございます 。
( 小南 ) 早速 だ が →
お前たち に S 級 任務 を 命じる もの と する 。
( リュウスイ ) 今日 の 死体 は 軽い な 。
( ユウダチ ) 長年 の 勘 で わかる 。 こりゃ 女 だ 。
俺 たち が いつも 死体 を 運ぶ →
この 里 で いちばん 高い 塔 …。
あそこ が 何 か 知って る か ?
だいたい この 里 で は →
塔 って の は 骨 を 安置 する ため の もん だ ろ 。
もともと は 死者 の 供養 や 報恩 の ため に 築か れた 建造 物 だ 。
なら なんで 死者 の 身内 まで 立ち入り 禁止 に なって る ?
さ ぁな 知る か よ 。
実は な あそこ に ペイン 様 が いらっしゃる んじゃ ない か と …。
へ ぇ ~ そりゃ すげ ぇ 。 って そんな わけ ねえ だ ろ 。
噂 だ 噂 。
( リュウスイ ) そんな こと より 確認 する ぞ 。
お前 の 言う とおり だった な 女 だ 。
( ユウダチ ) 中 忍 の アジサイ …。
こない だ 試験 に 合格 した ばかりだ って のに …。
中 忍 に なって 最初の 任務 で 殉職 と は …。
ご苦労さま 。 あぁ 天使 様 。
早く 次 を 運んで き なさい 。
( ケゴン ) ヨウロウ 。 ( ヨウロウ ) あぁ さっき から だ 。
フウ いったん あの 岩場 へ 。
( フウ ) え ? しようがない なぁ 。
どこ の どなた か 存ぜ ぬ が とっくに 気づいて る ぞ !
( 飛 段 ) 俺 は やめよう って 言った んだ ぜ 。
殺せ ねえ の は 面倒 くせ ぇし さ 。
ねぇ そっち の おじさん ひょっとして 元 滝 隠れ ?
( 角 都 ) うむ …。 なに !?
アッシ 知って る っす 。 火影 暗殺 に 失敗 して →
上役 の 心臓 奪って 里 抜け した 角 都 先輩 っ しょ ?
角 都 !?
そんな 歳 いく つ だ ?
アッシ 角 都 先輩 に 会えたら 友達 に なって ほしかった っす !
角 都 … アイツ バカ か !
さあ ? 里 を 抜けた の は 昔 の 話 だ から な 。
最初 は お茶 飲み 友達 くらい から お 願い し ます !
今日 ここ に 現れた の は 友達 に なる ため じゃ ない 。
それ は 残念 っす 。
( 綱 手 ) 諸君 の 二 次 試験 の レポ ー ト は 精査 さ せて もらった 。
その 結果 ヒナタ シノ キバ チョウジ い の サクラ →
この 6 人 は 問題 なく 中 忍 昇格 !
( 歓声 )
《 やはり 二 本 の 巻物 が 揃って ませ ん でした から ね 》
コムギ 源 内 イナホ 。
お前たち は 次の 機会 に 譲る こと と する 。
あと 2 本 の 巻物 こそ 揃って い なかった もの の →
その 目覚しい 働き に より →
十分に 力量 あり と 認め られる ため →
リ ー と テンテン は 中 忍 昇格 ! ( テンテン / リ ー ) ハハッ … あっ ?
綱 手 様 ! 我々 ガイ 班 は 常に 三 人 で 一 つ 。
ネジ の 名前 が ない の は 。 最後 まで 聞け !
日向 ネジ は 二 階級 特進 の 上 忍 昇格 。
風 影 から 「 ネジ の 働き は 特に 目覚しく →
特別に 配慮 さ れた し 」 と の こと だ 。
もともと ネジ は 中 忍 扱い だった しな 。
やり ました ね ネジ ! おめでとう !
ありがとう ございます 。
2 人 と も ありがとう ございました 。
僕 が 中 忍 に なれた の も ガイ 班 の チ ー ムワ ー ク が あれば こそ です 。
私 たち の スリ ー マンセル は 永遠 よ ね 。
ああ そう だ と いい な 。
ついに ナルト を 追い抜いた ぜ !
アイツ 中 忍 試験 受け られ なかった こと →
くやしがる だろう な 。
ナルト 君 今頃 どんな 修業 して る の か な ?
《 自 来 也 : そろそろ 修業 を 終えて 木 ノ 葉 の 里 に 帰る 頃 だ のう 》
イテッ ! イテテ …。
( ナルト ) ああ まだ 胸 の 傷 が 痛む んだ ろ ?
エロ 仙人 は 休んで れば いい って ば よ 。
俺 は 修業 を 続ける ぜ !
美 空 ひばり さん の 『 真 赤 な 太陽 』。
大月 みやこ さん 坂本 冬 美 さん です 。