NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 416 - 結成 ・ ミナト 班
ふざける な あの 野郎 !
あんな ヤツ と 一緒に やって られる かよ !
そう 怒る な 。 カカシ は もう 班 を 離れる んだ から 。
けど よ …。
( オビト ) あの すみません 。
カカシ って はたけ カカシ の こと です か ?
は ? 誰 だ ? お前 。
俺 アカデミ ー で カカシ と 一緒だった んです 。
へ ぇ … じゃあ 友達 か ?
あ いえ … 友達 って ほど じゃ 。
や な ヤツ だろう ? え ?
あんな ヤツ と 一緒じゃ 任務 なんて でき ねえ よ 。
任務 …。
《 そ っか 。 カカシ は もう 任務 に 出て る の か …》
何 か あった んです か ?
あの 野郎 仲間 が ケガ した って →
敵 の 中 に 取り残さ れた って →
お構いなしに 任務 を 優先 さ せ や がる 。
あれ じゃ 仲間 なんて やって られ ねえ よ 。
お前 も アイツ と 組む こと に なったら 気 を つける んだ な 。
《 任務 を … 優先 ?》
(( カカシ : 仲間 は 絶対 に 助ける 。 それ が 俺 の 流儀 だ ))
《 アイツ が …。
そんな …》
( チャイム )
なぁ リン 。 最近 カカシ に 会った ?
( リン ) う うん 。 街 で ちょっと 見かける くらい かな 。
ずっと 任務 で 里 の 外 に 出て る みたいだ し 。
ふ ~ ん …。 どうして ?
昨日 カカシ の 噂 を 聞いた んだ 。
あんまり いい 噂 じゃ なかった けど 。
前 に 見かけた とき に は ずいぶん 雰囲気 が 変わって たし 。
もしかしたら お 父さん の こと が 関係 して る の かも …。
何 か 知って る の か ?
う うん 。
そ っか …。
じゃあ ね オビト 。
また 明日 。 おう 。
カカシ …。
よう カカシ ! 元気に して ん の か ?
いろいろ 評判 は 聞いて る ぜ 。
活躍 して る みたいだ な 。
何 か あった の か ? 心配事 なら …。
お前 に 心配 して もらう ほど 落ちぶれちゃ い ない 。
お前 …。
俺 に かまう な 。
カカシ …。
♪♪~
見つけた オビト !
ん ? リン !
うわ っ ! あっ !
大丈夫 ?
ハハハッ … ちょっと 滑 っち まった 。
大丈夫 大丈夫 。
こんな 雨 な のに 修業 して た んだ 。
あぁ 。 アイツ に 追いつく に は →
もっと 努力 し ねえ と って 思って 。
アイツ ? カカシ だ よ 。
いつか ギャフン と 言わ せ たい んだ 。
じゃ なくちゃ 火影 に なんて なれる わけ ねえ し …。
それ に アイツ は もう 任務 だって こなして る 。
だから もっと 努力 し ねえ と →
どんどん 離さ れて っち まう から さ 。
その 意気 よ 。 頑張れ オビト !
あぁ !
( ノック )
( ミナト ) 失礼 し ます 。
( ミナト ) お呼び です か ?
お前 に 頼み たい こと が ある 。
はたけ カカシ は 優秀な 忍 だ 。
しかし ル ー ル に 厳密な あまり 配属 さ れた どの 班 でも →
先輩 や 同僚 と ぶつかり 問題 を 起こす 。
いかに 技 が 優れて いよう が →
人間 と して は まだまだ 未熟だ 。
ル ー ル を 破り 仲間 を 守った ため →
自ら 命 を 絶った 父親 の 死 が 影 を 落として いる のだろう 。
それ で 私 に 預かれ と 。
や ばい や ばい や ばい !
はっ …。
うわ っ !
信じ られ ない !
入学 式 に も 卒業 式 に も 遅れて くる なんて …。
もう 終わっちゃ った よ 卒業 式 。
だって おばあ ちゃん が よ ぉ …。
オビト おばあ ちゃん の 遭遇 確率 高く ない ?
まあ なんか 最近 待ち伏せ さ れて る から な 。
( リン ) もう それ 確信 犯 じゃ ない !
もう …。
ほら ! こっち 来て 。
( リン ) 卒業 証書 うち は オビト 。
木 ノ 葉 隠れ 忍者 アカデミ ー の 卒業 を 証する 。
それ と 雨 の 日 も 風 の 日 も →
よく ここ まで 修業 と 努力 を 続け ました 。
はい ! 卒業 おめでとう !
リン …。
ありがとう リン 。
みんな い ねえ けど →
火影 の じいちゃん に 渡さ れる より ずっと 嬉しい や 。
これ で 私 たち は 下 忍 なんだ から シャン と して よ 。
ああ わかって る 。 あっ そう いえば →
下 忍 に なったら スリ ー マンセル で 任務 に つく んだ ろ ?
その 組 み分け って もう 発表 さ れた の ?
ええ さ れた わ よ 。
それ で 俺 と リン は ?
それ が …。
まさか … 別 ?
残念 ながら 一緒の 班 よ 。 ウソッ !
ホント ! また オビト の 面倒 みる 羽目 に なる なんて …。
《 やった ! やった !》
あっ !
それ で もう 一 人 は ?
それ が ね …。
遅い ぞ オビト 。 やっと 来た ね 。
キミ が オビト か 。 待って たよ 。
ハァ … ギリ か 。
大 遅刻 だ よ 。
今日 から キミ の 上司 に なる ミナト だ よろしく 。
おう !
ともかく 4 人 で 最初の 演習 を やる よ 。
は はい !
この 演習 は キミ たち の チ ー ムワ ー ク を 見る ため だ 。
チ ー ムワ ー ク ?
やって もらう の は これ 。
ハァ …。 ハァ ハァ …。
ハァ ー ッ !
みんな 合格 だ 。
では 明日 から 早速 任務 に ついて もらう 。
よっ しゃ ! 実戦 で 俺 の 実力 見せて やる ぜ !
と は 言って も 最初 は 里 の 中 の 任務 だ けど ね 。
ペット 探し と か 落とし物 を みつける と か 。
う ぅ … それ って 雑用 じゃ ん 。
雑用 でも 任務 は 任務 だ よ 。
それ を ちゃんと こなせたら もっと 重要な 任務 に つける よ 。
カカシ は もう 何度 も 実戦 に 出て る から →
今更 そんな 任務 は 不満 かも しれ ない けど →
しっかり やって ね 。
よし ! カカシ 勝負 だ ! は ぁ ?
明日 から の 任務 どっち が 多く こなせる か 。
くだら ん 。 勝手に やれ 。
逃げる の か ? なに !?
いない 。
い ない な …。
いた ? いない 。
こっち も い ない 。 案外 ペット 探し って 大変 。
だが この 程度 の 任務 も こなせ なきゃ →
いつまで 経って も 俺 たち は 本当の 任務 に 出して もらえ ない 。
そう いえば オビト は どこ だ ?
全部 1 人 で 解決 する って 張り切って →
ど っか 行っちゃ った けど …。
本当に 俺 に 勝てる つもりで いる の か ?
♪♪~
や ぁ オビト ちゃん !
その 猫 なら この先 の 屋根 で ひなたぼっこ して たよ 。
オビト ちゃん それ なら 公園 の ベンチ に 置いて あった よ 。
そう そう いい お茶 菓子 もらった から →
お土産 に あげる よ !
ニャ ー ン 。
ヘヘヘ 猫 探し に 落とし物 探し →
ばあちゃん たち が 協力 して くれて →
片づ い ちった ! それ に お土産 も 。
すごい オビト の おばあ ちゃん 人気 !
伊達に 毎日 遅刻 して る わけじゃ なかった の ね 。
情け は 人 の ため なら ず 。
今回 は オビト の 日々 の 行動 が 役 に 立った んだ ね 。
どう だ カカシ !
ふむ … たった 一 日 で →
里 の 雑用 依頼 が 全部 消えて しまった わ い 。
( オビト ) だ ろ !? 俺 は 火影 に なる 男 だ から よ !
この 程度 は 当然だ ぜ !
( ミナト ) 火影 様 どうやら 彼ら は →
我々 が 思った より はるかに 優秀な ようです 。
そう じゃ の 。
カカシ は 実戦 の 任務 経験 も 豊富だ し →
明日 から の お前 の 任務 に 同行 さ せて みる か 。
ミナト 先生 の 任務 ?
それ って ホント の 実戦 か !?
そう じゃ 。 ミナト 指名 の 任務 が 入って おる 。
任務 と いって も C ランク だ よ 。
危険 が まったく ない と 言ったら ウソ だ けど かなり 低い 。
ミナト の 任務 の 間 →
お前たち に は 里 の 残り の 雑用 を 頼もう か と 思って おった が →
その 雑用 が なくなって は のう 。
かといって 遊ば せて おく わけに も いか ん しな 。
よっ しゃ ~! これ で 私 たち も →
本格 的に 任務 開始 ね !
じゃあ みんな 明日 から 頼んだ よ !
(3 人 ) はい !
( オビト ) どう だ ? カカシ 。
少し は 俺 に 感謝 しろ よ 。
俺 の おかげ で 雑用 から 解放 さ れた んだ から な 。
カカシ オビト の こと 怒ら ないで ね 。
オビト は ずっと カカシ の こと 気 に して た んだ よ 。
カカシ が 変わった 気 が する って …。
な … 何 言いだす んだ よ リン !
だって 本当の こと でしょう ?
それ に カカシ は いつでも 俺 の 前 を 行って る 。
だから それ に 追いつく ん だって ずっと 1 人 で 修業 して た じゃ ない 。
い … 言って ねえ し !! して ねえ し ! 気のせい だし !!
はい 仲直り の 握手 。 みんな 同じ チ ー ム なんだ から 。
誰 が コイツ と 握手 なんて …。
もう … しようがない わ ね 。
じゃ 私 が 2 人 を つなぐ わ 。
(( ミナト : いい かい ? 今回 の 任務 は 他 里 の 忍 の 護衛 だ 。
その 1 人 が 密 書 を 持って いる 。
つまり それ を 守る わけだ ね 。
依頼 の 里 から も 3 人 の 護衛 が つく 。
万が一 戦闘 に なったら →
キミ たち は 第 一 に 身 の 安全 を はかって ほしい 。
わかった ね ?))
よ ~ し ! この 任務 で 大 活躍 して 一気に 火影 に なって やる ぜ !
そんな 簡単に なれる わけない でしょ 。
オビト お前 は ミナト 先生 の 話 を 聞いて なかった の か ?
俺 たち の バトル は なし だ 。
それ に ミナト 先生 が いる のに 俺 たち が 戦って も 足手まといだ 。
あの 先生 そんな すげ ぇの か ?
木 ノ 葉 の 黄色い 閃光 を 知ら ない の か ?
私 聞いた こと が ある わ 。
他の 里 に も 名 が とどろいて る すごい 忍 だって 。
( カカシ ) 波風 ミナト 次期 火影 と 噂 さ れる 人 だ 。
マジ !? 俺 たち そんな すげ ぇ 人 に 教わって る の ?
なんか やる 気 出て きた ぜ !!
ああ … 早く 敵 襲って こ ねえ かな 。
った く …。
なぁ 木 ノ 葉 の 黄色い 閃光 と 木 ノ 葉 の 白い 牙 。
どっち が 強い の か な ?
えっ ? オ … オビト 。
木 ノ 葉 の 里 に は 白い 牙 って 呼ば れた 英雄 が いた らしい ぜ 。
里 を 守って 殉職 しち まった らしい けど …。
知ら ない の か ?
知ら ん 。 ん … カカシ ?
何 だ アイツ 。
《 ん … どうも 様子 が おかしい ね 。
囲ま れて いる 。 しかも 相当な 数 。 どういう こと だ ?
任務 ランク と は 明らかに 違う 危険 度 。
ここ で 食い止め なければ 更に 囲ま れる 。
彼ら を 連れて きた の は まずかった な 。
頼り に なる の は … 彼 なら 1 人 は 守れる 。
あと 1 人 は 俺 が 守る しか ない か 》
( ミナト ) みんな 聞いて くれ 。
( オビト ) 何 だ よ 先生 。
どうやら 後方 から 敵 が 迫って いる 。
マジ !? やる の ?
オビト これ は 遊び じゃ ない 。
あ はい …。
かなり の 数 が いる 。
俺 と オビト は ここ から 戻って 追っ手 を 撃退 する 。
カカシ と リン の 2 人 は その 間 に 任務 を 果たせ 。
お前たち が 逃げのびる の が 最 優先 だ !
(2 人 ) はい !
じゃあ いくよ オビト ! ラジャ !
なんだ よ ミナト 先生 。 カカシ じゃ なくて 俺 を 選ぶ なんて 。
ヘヘッ 結局 俺 の こと を →
頼り に して る って こと じゃ ねえ か 。
オビト バトル は せ ず に 囮 に なる つもりで →
敵 を 本隊 から 引き離す んだ 。
わかって る って !
火 遁 豪 火 球 の 術 !
お っ やる ね 。
毎日 の 修業 は 伊達じゃ ない ぜ 。
俺 が 全員 ぶ っ 倒して やる !
調子 に 乗ら ない ! バトル は せ ず に …。
あっ !
オビト !
邪魔だ !
《 強 ぇ 》
ガキ が ! その 程度 で 俺 に 勝てる つもり か !
《 クソッ こんな ところ で 負けて たまる か よ 》
俺 は !
火影 に なる 男 だ !
うわ っ !
《 やった 》
あ … 影 分身 。
もらった !
や べ え …。
うわ っ …。
大丈夫 かい ?
ミナト 先生 。
《 これ は まずい ね …》
きた か … リン 先行 しろ 。 わかった 。
し まっ …。 う っ …。
あ ~ っ !
あっ ! カカシ 助け ない と 。
今 なら まだ ミナト 先生 の ところ へ すぐに 戻って 知らせれば …。
ダメ だ 。 任務 の 遂行 が 忍 の 掟 だ 。
カカシ 。 走れ 逃げる の を 優先 しろ 。
森 を 抜ければ 里 は 近い 。
そこ まで 行けば ヤツ ら は 追って こ ない はずだ 。
わかった 。
ここ まで 来れば 大丈夫だろう 。
オビト は ? 先生 が ついて る 。
きっと 無事だ 。
ありがとう 。 さすが 黄色い 閃光 の 部隊 だ 。
キミ たち の おかげ で 無事に 密 書 は 届け られる 。
いえ 残念 ながら 1 人 の 犠牲 者 が 出 ました が …。
それ は しかたがない こと だ 。
だが …。 犠牲 者 は →
それ だけ じゃ 済まない が な ! うわ っ !
なに !
どういう こと ?
お お前 ら が 裏切り者 か …。
お前たち が 任務 の 遂行 に こだわって くれた おかげ で →
こっち の 任務 も やり やすく なった 。
黄色い 閃光 も これ だけ 離れれば すぐに は 来 ない 。
悪い が お前たち も ここ で 死んで もらう !
くっ …。 そんな …。
( 汽笛 )
< 夜 の 港 に 影 が 浮かぶ 。
潮 の 香り に 紛れて 消えた あの 人 の 影 >
< 群れ に はぐれた 海鳥 が かすれた 声 で 鳴いて いる 。