NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 431 - あの 笑顔 を もう 一 度
( サスケ ) 香 燐 ! 目 を さませ 香 燐 !
しっかり しろ ! すぐに 医療 班 を 呼んで やる !
( 香 燐 ) ああ サスケ …。 サスケ もう いい んだ 。
もう だ から ➡
だから お 願い だ …。
ねぇ サスケ 。 お 願い だ から …。
笑って よ サスケ 。
あの とき みたいに 。
( 香 燐 ) ダメ ! 香 燐 …。
具合 が 悪い って 言って た じゃ ない !
( ゾウスイ ) 早く しろ 。
力 を 貸す の が この 里 に 置いて もらう 条件 だ もの 。
だけど !
すぐに 戻る から 。 ( 香 燐 ) や だ !
いい 子 に して いて ね 。 ( 香 燐 ) 母さん !
母さん !
母さん …。
立て !
( 香 燐 ) ここ は ?
( ゾウスイ ) 奇襲 に より 我々 は 多大な 被害 を こうむった 。
里 は 今 負傷 者 で あふれ かえって いる 。
お前 の 母 だけ で は 間に合わ ない 。
( 香 燐 ) 母さん !?
うえ えっ !
離して ! 母さん が … 母さん が !
里 を 守る に は こう する しか なかった のだ 。
( ゾウスイ ) お前 の 母 を 失った の は 残念だ が ➡
まだ ケガ 人 が 残って いる 。
( うめき声 )
遅い ぞ ! あの 女 は どうした ?
死んだ 。 今日 から こいつ が あと を 継ぐ 。
え !? こんな ガキ が ? 大丈夫な の か ?
あの 女 の 娘 だ 。 同じ 能力 を 持って いる 。
嫌 … 離して ! 嫌 ぁ !
行き場 の ない やつ を 置いて やって る んだ 。
食い ぶち 分 くらい は 働いて もらわ ん と な 。
いて え ! チクショウ … いて えよ ぉ …。
大丈夫だ すぐ 治して やる から な 。
嫌 ぁ !! さ ぁ 噛む んだ !
お 願い … やめて …。
お前 の 母 は 家 に 運んで おいた 。
明日 から は 呼ば れ ず と も 病院 で 待機 して おく ように 。
♪♪~
( 泣き声 )
そっち ! チャクラ を もっと 送れ !
そい つ は もう いい 。 無駄だ !
隣 を 診て やれ ! もたもた する な ! 来い !
そっち は 薬 で 間に合う ! よし そのまま 続けろ 。
今度 は こっち だ ! 早く 来い !
ハァ … ハァ … ハァ …。
( ゾウスイ ) おい ! 仕事 だ !
ヒッ ! こんな ところ で 立ち止まる な !
でも うち 戦場 なんて …。
黙れ ! 走ら なければ ➡
俺 が お前 を 殺す ! え … う っ …。
立て ! あぁ …。
行け ! え ? さ ぁ !
母さん …。
上層 部 の 話し合い で ➡
お前 を 次の 中 忍 試験 に 参加 さ せる こと に なった 。
うち を ? この 試験 は ➡
参加 した 下 忍 の 実力 を もって 各 忍 里 の 力 を はかる 。
代理 戦争 の 側面 を 持つ ➡
我々 と して は 負ける わけに は いか ん のだ 。
( ゾウスイ ) お前 の 役目 は 他の 2 人 の 徹底 回復 。
よそ者 の 身 で 養わ れて きた のだ ➡
その こと を 肝 に 銘じて 必ず 結果 を 出せ 。
はい …。
チクショウ ! ど いつも こいつ も 化けもの か !
奪う どころ か 自分 ら の 巻物 を 守る だけ でも 精一杯 と は 。
だから って むざむざ 引ける か 。
俺 たち に は 里 の 威信 が かかって いる 。
なら もう 一 度 追尾 を かける か 。
次 こそ しとめる んだ ! う っ !
う うち は 何 を すれば …。
ついて 来 られて も 足手まといだ 。
これ を 持って 隠れて ろ 。 ( 香 燐 ) はい 。
あっ う ぅっ !
( 鳥 の さえずり )
あっ 隠れて なきゃ …。
( うなり 声 )
う っ …。
あっ !
獅子 連 弾 !
俺 たち と 同じ 地 の 書 か 。
《 あっ メ メガネ …》
じゃあ な 。
♪♪~
お前 に は 失望 さ せ られた もの だ 。
もう 少し マシ な 結果 に なる か と 思って いた が な 。
しょせん は よそ者 。
里 へ の 忠誠 など 望む べく も ない と いう こと か 。
そんな … うち は 。
ならば 証明 して みせろ 。
北 の 砦 へ と 発 つ が いい 。 北 の 砦 ?
激戦 区 だ 。
( ため息 )
北 の 砦 と は ご 苦労な こと だ 。
あの 辺り は 最近 かぐ や 一族 が 流れ込んで いる から な 。
殺戮 に しか 興味 の ない とんでもない 連中 だ 。
北 の 砦 が 防波堤 に なって は いる が …。
ああ ひどい こと に なって る って 話 だ 。
助かる わ 戦闘 員 だって 無限じゃ ない もの 。
でも あなた が いれば ➡
彼ら を 速やかに 回復 できる の よ ね ?
早速 始めて ちょうだい 。
あ … でも 。
( ため息 )
やっぱり よそ者 は …。
あっ 。
すばらしい 献身 だ わ 。
あなた たち ! 外 の 患者 も 順番 に 運んで きて !
え …。
《 香 燐 : もう 無理 … ここ に いて は 死ぬ 》
あっ … あぁ ~!
キャ ー ! 助けて !
この 赤い 髪 渦潮 の 生き残り に 間違い な さ そうだ 。
小遣い 稼ぎ に 寄って 正解 だった な 。
(2 人 ) ヘッヘッヘ …。
( 大 蛇 丸 ) 故郷 を なくした 忍 って いう の は ➡
哀れな もの ね 。
でも ね どうせ なら 自分 で 決め なさい 。
私 の もと に 来れば もう 誰 も あなた に 手 は 出せ ない わ 。
( カブト ) キミ が 香 燐 だ ね ? 大 蛇 丸 様 から 話 は 聞いて る よ 。
なんでも 珍しい 力 が ある と か 。
あの 大 蛇 丸 様 は ?
( カブト ) あの 方 は お 忙しい 方 だ から ね 。
基本 的に は キミ は 僕 の 下 に つく こと に なる 。
おいで 。
( 香 燐 ) この 人 たち は ?
実験 に 使う んだ 。
大 蛇 丸 様 が 進めて いる 研究 に は ➡
たくさんの デ ー タ が いる から ね 。
僕 は それ を キミ に も 手伝って ほしい と 考えて いる 。
さあ 着いた よ 。
彼 は 実験 中 の サンプル だ 。
弱って しまって 困って いた んだ よ 。
キミ の 力 も 見て おき たい し ね 。 さあ 。
うわ ~! キャ ー !
( カブト ) ふ ~ ん こいつ は すごい 。
さすが 大 蛇 丸 様 に 見込ま れた だけ の こと は ある 。
これ から も よろしく 頼む よ 。
( 香 憐 ) ここ は ? ( カブト ) 北 アジト 。
今 まで の と は 規模 も 設備 も 桁違い 。
本格 的な 人体 実験 場 だ よ 。
今日 から しばらく キミ に は 重 吾 の 実験 を 手伝って もらう よ 。
重 吾 ? ( カブト ) 呪 印 唯一 の オリジナル 。
殺人 鬼 の 重 吾 だ よ 。
あっ あぁ …。
香 憐 よく 頑張って くれた わ ね 。
おかげ で 重 吾 の 体液 から の 酵素 も 完成 した わ 。
どう ? あなた しだい だ けど 。
ここ を 仕切って みる 気 は ない かしら ?
大 蛇 丸 様 …。
あなた も 苦労 して きた でしょ ?
しばらく ここ で 体 を 休める と いい わ 。
もったいない お 言葉 。
若 輩者 です が ➡
大 蛇 丸 様 の ため 務め させて いただき ます 。
失礼 し ます 。
《 これ で … うち も やっと 》
今日 は 午後 から 97 番 の 手術 が ある 。
ちょっと ハ ー ド に なる から 付き添い を 頼む よ 。
わかって いる 。 死な せ なければ いい んだ ろ ?
( カブト ) そういう こと だ ね 。
あれ は ?
あぁ サスケ 君 だ よ 。
大 蛇 丸 様 の いちばん の お気に入り さ 。
彼 は ちょっと 変わって いて ね ➡
目的 を 果たす 力 を 手 に 入れる ため 自ら 進んで ここ に 来た の さ 。
( 香 燐 ) 目的 ?
( カブト ) だが おそらく それ は 果たさ れ ない 。
彼 は 大 蛇 丸 様 の 次の 器 に なる 運命 だ から ね 。
ふ ~ ん …。
( 大 蛇 丸 ) 私 は この世 を 解き明かす 者 …。
すべて を 手 に する 者 な …。
♪♪~
やっぱり あんた か … サスケ 。
香 燐 ついて 来い 。 お前 が 必要だ 。
は ぁ !? なんで お前 なんか に ! うち は ここ を 任さ れて んだ よ !
大 蛇 丸 は もう いない 。
水 月 この アジト に 捕らえ られて る や つら を ➡
全員 解放 しろ 。 な っ …。
ハァ … 相変わらず 命令 口調 だ な 。
勝手な こと すんじゃ ねえ よ !
私 が どん だけ 苦労 して ここ を シメ てき たか !
囚人 が い なけりゃ 監視 役 も 必要 なく なる わけだ 。
もう 一 度 言う 。 俺 に ついてこい 。 香 燐 。
どう する ?
サスケ !
♪♪~
や ばい …。
ほら サスケ さっさと うち に 噛みつけ 。
ほら 早く !
ああ ~ ん !
( ダンゾウ ) が は …。
く …。 サスケ !
大丈夫 か !? ほら さっさと 噛め !
ああ っ …。
香 燐 水 月 重 吾 …。
お前たち の おかげ で ➡
火影 である ダンゾウ を 倒す こと が できた 。
だが 俺 の 目的 は 今 の 木 ノ 葉 を 倒し ➡
俺 が 火影 と なって 新しい 木 ノ 葉 を 作る こと …。
ここ から が 正念場 だ 。
戦況 は ? ( 水 月 ) 相変わらず だ よ 。
った く 嫌な 連中 だ よ 。
サスケ が 火影 に なった 混乱 に 乗じて 攻めて くる なんて さ 。
( 重 吾 ) 大変だ 香 燐 が …。
( ゾウスイ ) 木 ノ 葉 の ネズミ か と 思った が …。
おもしろい やつ と 出くわした もの だ …。
知り合い です か ?
昔 草 で 飼って いた 流れ 者 だ 。
噛みついて チャクラ を 吸えば ➡
どんな 傷 でも 回復 さ せる こと が できる 。
おい ! こいつ を 医療 班 の テント へ 連れて いけ !
やめろ ! 死んで も かまわ ん !
恩 ある 里 に 牙 を 剥いた 報い だ 。
命 尽きる まで 吸い 尽くして やれ !
う … うわ … あ …。
♪♪~
香 燐 ! 目 を さませ 香 燐 !
しっかり しろ ! すぐに 医療 班 を 呼んで やる !
( 香 燐 ) ああ … サスケ … サスケ …。
もう いい んだ …。
もう … だ から お 願い だ …。
ねえ サスケ … お 願い だ から …。
笑って よ サスケ …。
今回 は 特別 企画 ➡
皆さん から の リクエスト に お 応え いたし ます 。
最初 は この 曲 『 皆 の 衆 』。