NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 453 - 命 の 痛み
♪♪~
( イタチ ) 父さん 。
( フガク ) で は この 件 は また 後日 。
父さん 。 ( フガク ) 任務 の 帰り か ? イタチ 。
うん 。
お前 と こうして 歩く の も 久しい な 。
俺 も もう 下 忍 。 任務 が ある から ね 。
あ … そう か 。
そう だ な 。 うち は が ここ へ 移って から …。
♪♪~
もう 3 年 か 。
里 の 辺境 に 追いやら れ →
うち は の 権威 を 失墜 さ せる 上層 部 の やり 方 に →
不満 を 持つ 声 は 今 も 根強い 。
それ は お前 も 知っている な ? うん …。
我ら は いつしか 権威 を 取り戻し 闇 の 中 から 陽 の 当たる …。
父さん 見て 。 うん ?
ああ … うん 。 ハハハ 。
何 が おかしい ?
ごめん 父さん 。 父さん は うち は の 顔 だ から ね 。
俺 も 一緒に 歩けて 鼻 が 高い よ 。
世辞 を 言う な 。
お前 の 好物 でも 買って 帰る か ?
うん !
売り切れ で は しかたない な 。
( イズミ ) イタチ 君 ?
( イタチ ) イズミ …。
( イズミ ) ごめん ね イタチ 君 。
お 父さん と 一緒だった のに よかった の ?
ああ いい んだ 。
久しぶりだ ね 。 うん 。
イタチ 君 が 下 忍 に なって 以来 かな 。
あっ ごめん ね 。 あの とき お 祝い も 何も し なくて 。
って いう か おめでとう も 言って なかった よ ね 。
本当に ごめん ね 。
そんなに 何度 も 謝ら なくて も 。
あの … お 祝い の 代わり に は なら ない だろう けど →
こんな もの で よかったら 1 つ どう ?
( イズミ ) これ お 母さん の 好きな だんご 屋 さん の 三 色 だんご で …。
って イタチ 君 みたいに 成績 優秀 で 忍術 も 体 術 も 万能 で →
飛び級 で アカデミ ー を 卒業 しちゃ う 一族 自慢 の 男の子 が →
甘い もの なんて 食べ ない よ ね 。
ごめん ね 。 私 ったら 勝手に …。
でも せっかく 出した んだ から →
私 だけ でも 食べよう か な 。
もし かして 食べ たい の ?
ウフフッ 。
おかしい かな ? う うん そう じゃ ない の 。
知り合って だいぶ 経つ けど →
イタチ 君 の 好物 なんて 知ら なかった から 。
好物 に 成績 の 上下 も 男 も 女 も 関係ない だ ろ 。
うん そう だ ね 。 ごめん ね 。
フッ ウフフフッ …。
ごめん 。 ウフフッ 。
だって イタチ 君 写 輪 眼 でも 出し そうな 勢い だった んだ もん 。
ウフフッ 。
あ ~ おかしかった 。
もう 笑わ ない 。 ごめん ね イタチ 君 。
ごめん ごめん 。 お 詫び に 本当に お 礼 を さ せて 。
何 か 欲しい もの と か ない の ?
欲しい もの ? うん 。
《 イタチ : そう いえば 彼女 は …》
うん 。 そうだ よ ね 。
でも それ は 私 に は あげ られ ない よ 。
うん 。
( テンマ ) おい !
( テンマ ) 次の 任務 だ 。 いちゃ ついて んじゃ ねえ ぞ 。
いちゃ ついて なんて いま せ ん !
イタチ 君 。
私 に は あげ られ ない けど 祈って る よ 。
写 輪 眼 早く 開眼 する と いいね 。
その とき は おめでとう って 言わ せて ね 。
( 猫 バア ) この 前 買って いった →
クナイ の 使い 勝手 は どう だった ? イタチ 。
( イタチ ) はい なかなか の もの でした 。
( 猫 バア ) なかなか か … 言って くれる ねぇ 。
軽量 化 と 切れ味 を 両立 さ せた 代物 だ よ 。
よそ で 同じ もの を 買おう と したら あの 値段 じゃ きか ない よ 。
父 から も 礼 を 言って おけ と 申し つかって ます 。
ハァ ! 礼 なん ざ いら ない から →
今回 の 依頼 料 まけて もらえ ない かね 隊長 さん 。
( ユウキ ) それ と これ と は また 別の 話 です から 。
そりゃ そう だ けど さ …。
( ユウキ ) さあ ! と いう わけで 任務 だ みんな 。
内容 は 理解 して る よ ね ?
わ っか ん ねえ よ 水無月 先生 ! 猫 見つける だけ だ ろ ?
なんで こんな もの つけ なきゃ な ん ねえ んだ よ !
( シンコ ) テンマ は 相変わらず しゃ ~ しか ねぇ 。
あ ? なんだ よ ! 文句 あん の か ?
コラッ ! 騒ぐ で ない !
たまき が 起きる じゃ ろ 。
依頼 した の は ただ の 迷い 猫 捜し で は ない 。
忍 猫 の 捜索 じゃ 。
それ も 猫 の 集う 地底 の 猫 魔 殿 じゃ から な 。
( シンコ ) ほ ~ やけん この 猫 語 の わかる 忍 具 …。
猫 具 ? が 必要に なる ニャン じゃ ね ~。
だけど よ 諜報 活動 だけ なら …。
わ ぁ ! アンタ よう 似合う と うね ~!
テメエ … アカデミ ー 首席 卒業 の 意地 っ つうか →
恥 って もん は ねえ の かよ !
恥 ? 任務 の 遂行 に 見た目 は 関係ない と 思い ます が 。
あっ !? ( ユウキ ) は いはい ! ケンカ し ないで ね 。
これ が 依頼 の 忍 猫 の 写真 ね 。
コイツ は …。
( シンコ ) ニャニャニャ ~!
ほん な こと を ニャン ちゃん ば り おお か と ニャ ~!
それ 付けて んだ から ヘタ な 猫 語 は いら ねえ っつ うんだ よ 。
そもそも 方言 きっ つい んだ から より わかん ねえ だ ろ 。
んだ よ !
に … 任務 なんだ から しか たね えだ ろ !
った く … 一族 の 恥 だ ぜ 。
そげ ん ことば 言って バリバリ 似合う とうや ~ ん !
何 が おかしい ? バカ に しや が って ! ( ユウキ ) は いはい !
まずは 情報 収集 。
僕 と イタチ テンマ と シンコ の 二 班 に 分かれる よ 。
散 !
チッ 。
俺 たち も いく ぞ 。
♪♪~
意外に 早く わかった な 。
イタチ テンマ たち と 合流 しよう 。
わかり ました 呼んで き ます 。
( 猫 の 鳴き声 )
で ど げん した と ?
ど げん も こげ ん も ねえ よ 。
いや ある の か …。
今回 の 任務 … つうか あの 忍 描 の こと だ けど よ →
ソイツ が ちょっと 特殊な 猫 らしい んだ わ 。
は あ ? アンタ いつ から 猫 博士 に なった と ね ?
そんな ん じゃ ねえ ! 俺 ら の 一族 の 長 …。
つうか 親父 が 病気 で よ 。
治療 の 漢方 薬 に その 忍 描 の ヒゲ が いる らしい んだ わ 。
なら 取ったら い いっちゃ ない ?
い いい よ な ?
知ら ん 。
知らん振り ば し とっちゃ る けん →
知ら ん とこ で 取ったら よかろう もん 。
お そうだ アイツ に だけ は 絶対 言う な !
は ぁ ~? ケツ の 穴 の 小さ か 男 やね 。
そげ ん 年下 の イタチ が 飛び級 で →
しかも 首席 で 卒業 した の が 悔し か と ね ~?
( テンマ ) あ アイツ が い なけりゃ …。 ( シンコ ) は ? アンタ が 首席 やった と ?
( テンマ ) そ そんな こと を 言って んじゃ ねえ !
( シンコ ) はい は ~ い 。
( シンコ ) イタチ は すご かけ ん ね ~。
張り合って も …。 ( テンマ ) 張り合って ねえ し !
( シンコ ) は あ ? ( テンマ ) 首席 だ から どう と か …。
忍 描 の 居場所 が わかり ました 。
水無月 先生 と 合流 して ください 。
( 忍 描 ) ニャ ー フラ れちゃ った ニャ ー 。
( 忍 描 ) 一族 の 連中 め 。
嫁 とれ 嫁 とれ うるさい んだ ニャ ! ヒック 。
( シンコ ) は は ~ ん メス 猫 の 尻 ば 追いかけて →
こげ ん とこ まで 来 よっ たっちゃ ね 。
( ユウキ ) ま そういう こと みたいだ ね 。
任務 は 完了 した ような もん だ が …。
よし 僕 が 行こう みんな は ここ で 待機 。
( ユウキ ) や あ ! ニャン だ ?
キミ の 話 を 聞いて たいへん 共感 した もん だ から →
もう 少し 話 を し たい と 思って ね 。
お ミャ ー に わかる の ニャ ?
振ら れた オス 猫 の 気持 が ニャ ー !
わかる ! わかる よ その 気持 。
ハハハハ …。
そう か ! お ミャ ー も モテ ない くち ニャ !
う っ …。
( ユウキ ) そう な んです よ …。
( 忍 猫 ) ま ぁ 一杯 飲む ニャ 。
まったく わかっちゃ い ない ん すよ ね 。
男 の 魅力 って やつ を 。
( ユウキ ) これ だ から 女 って やつ は 人 を 見る 目 が ない と いう か →
男 を 見る 目 が ない と いう か …。
彼女 の 悪 口 言う ニャ !
交渉 決裂 の ようです ね 。
った く 最初 から こいつ で よかった んだ よ !
ニャン だ ? 小僧 ども 。
相手 に なって やる ニャ !
逃がす か !
野郎 ! 先回り の つもり か !?
( テンマ ) ぐ わ っ ! う っ !
( シンコ ) キャ ー !
に … 肉 球 モフモフ …。
やる な 。
《 まずは あの 機動 力 を なんとか し ない と …》
《 あの シッポ で バランス を とって いる んだ な 。
でも それ だけ じゃ ない 。
あの ヒゲ が 空間 認識 力 を 高めて いる んだ 。
なら …》
( 忍 猫 ) どこ 狙って る ニャン 。
なかなか の クナイ さばき ニャ が まだまだ ニャ 。
ああ そう だ ね 。 あと 5 ミリ は 刈り 取れる と 思って いた よ 。
えっ ?
ニャ ー !
こっち は うまく いった けど 間に合う かな ?
早 駆け の テンマ 様 を なめ ん な よ !
ハハッ これ ケガ じゃ すま ねえ かも …。
ん ? う お っ !
よかった どっち も 間に合って 。
ハハッ ハハ … やった ぜ 。
この度 は お 世話に なった ニャ 。
確かに 早く 身 を かため ニャ と は 言った ニャ けど …。
まさか 猫 妻 に 惚れる なんて 。
コイツ は 腕 は 立つ くせ に メス を 見る 目 が ニャ く て 。
一族 の ため に 最高の 嫁 さん を 探した つもりだった の ニャ 。
ニャ に は ともあれ 無事で よかった ニャ 。
確かに 依頼 どおり 任務 ご 苦労 さん と 言い たい とこ だ けど 。
あれ の ヒゲ どうした ?
( イタチ ) 必要 最小 限 の 戦闘 に とどめる ため に →
しかたなかった んです 。
( 猫 バア ) 切った の かい ! は ぁ …。
まあ そい つ の 価値 を 言って なかった の は →
こっち も 悪かった んだ けど …。
拾って こ なかった の かい ?
はい 風 に 流れて 奈落 に …。
( 口笛 )
は ぁ しかたない か 。 任務 ご 苦労 さん 。
イタチ 次に 来る とき は うち は の たまって る ツケ を →
たっぷり 払って もらう から ね 。
( イタチ ) ハハハ …。
( シンコ ) ほしかった もん が 手 に 入って よかった や ん 。
まあ な 。
もっと 嬉し そうな 顔 せ ん ね 。
一族 の 運命 が か か っと る と やろ ?
そこ まで 大げさじゃ ねえ よ 。
けど これ で 親父 も よく なれば 一族 も まだまだ 安泰だ 。
《 イタチ : あの 忍 猫 も あの 大人 たち も →
みんな 一族 の ため を 思って いる んだ よ な 》
テメエ 俺 を 助けた 気 に なって んじゃ ねえ ぞ 。
そんな つもり は ないで す 。
オメエ の 助け なんか なく たって な !
くっ … 何 し や がる 。
アンタ まだ そげ な ことば 言い よる と 。
仲間 やけん 助ける と は 当たり前 や ん 。
は ぁ 仲間 ? 俺 は 任務 を 遂行 した だけ で …。
俺 が コイツ と ?
う っ !
アンタ も 難しい ことば 言わ ん と 。
ほれ イタチ に 言う こと が ある っちゃ ろ 。
この 借り は 必ず 返す から な 。
素直に 「 あり が と ね 」 って 言えば よかった い 。
ぐ ぉ ~ っ シンコ 痛 すぎ だろう !
《 仲間 か …》
( サスケ ) 兄さん これ 何 ?
これ は あの とき の …。
《 イタチ : 命 は 生まれ 命 は 死ぬ 。
だが 救わ れる の も また 命 。
いや あの とき アイツ を 助けた の は →
そんなに 深い 思い が あった わけじゃ ない 》
(( 仲間 やけん 助ける と は 当たり前 や ん ))
《 イタチ : 一族 が 集い 里 が 生まれ そして 関わった 者 たち 。
それ を 仲間 と 言う の なら 確かに 俺 たち は 仲間 だった 。
関わって しまった から あんな こと に …》
《 イタチ : 関わって しまった から アイツ は …》
(( テンマ : この 借り は 必ず 返す から な ))
《 イタチ : 死んだ んだ 。
俺 に は わかって なかった 。
本当の 痛み が 。
命 を 失う と いう 痛み が 。
失って 初めて 知った 。
いや 気づか さ れた 。
大切な もの を 失い たく ない と いう 気持 に …》
兄さん 目 が …。
《 お前 も いつか →
この 目 を 持つ 日 が くるんだろう か 。
この 悲し み を 知る 日 が …》
うわ ぁ ~ きれいに なった こと !
5 ヵ 月 マチ で 手 に した 涙 涙 の 宝物 。
ワオ !
1 年 マチ で イギリス 人 が 手 に した ザ ・ ニッポン !
11 年 と 5 ヵ 月 マチ に なって ます 。
11 年 5 ヵ 月 マチ の グルメ と は !?