NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 454 - シスイ の 依頼
( フガク ) もう 行く の か ? ( イタチ ) はい 。
そう か 。
里 と して も 8 歳 に して 写 輪 眼 を 開眼 した お前 の 力 を →
見て おき たい と いう ところ か 。
何 に せよ 写 輪 眼 と は →
それ だけ の 力 と 影響 力 を 持つ と いう こと だ 。
お前 に も その 自覚 を 持って もらい たい 。
だが 一族 に とって も →
同志 が 増えた の は 喜ばしい こと だ 。
もちろん 俺 も 誇らしく 思う 。
《 イタチ : 死んだ んだ よ 父さん 》
しかし 写 輪 眼 を 手 に 入れた から と いって →
慢心 して は いかん ぞ 。
その 眼 の 力 を 伸ばす ため に も 精進 は 続け ねば なら ん 。
いや お前 に は 言わ ず も が なか …。
何せ 俺 の 子だから な 。
《 仲間 が 死んだ んだ 。
それなのに 父さん …》
はい 父さん 。
これ から も 精進 を 続け たい と 思い ます 。
うむ 。 で は いって き ます 。
( サスケ ) 兄さん 今日 は 遊ぶ って 言った のに 。
そう だった な 。
だが 任務 な んだ 。
許せ サスケ また 今度 だ 。 あう っ …。
( シスイ ) 悪い な サスケ 君 お 兄さん を 借りて く よ 。
( シスイ ) なんで 嘘 を 言った ?
サスケ 君 俺 の こと まで 睨んで いた ぞ 。
( イタチ ) それ は 悪い こと を した けど …。
サスケ は 賢い 子だから わかって くれる と 思う 。
まずは 下 忍 1 名 を 伴い 指示 の 巻物 を 確保 。
俺 の 演習 の 相手 は →
下 忍 なら お前 じゃ なくて も よかった んだ けど な 。
今更 そんな こと を 言わ ないで くれよ 。
正式な 任務 で ない に して も 上 忍 シスイ から の 依頼 だ 。
これ は 任務 と 言って も 嘘 に は なら ない だろう ?
半分 は な 。
行く ぞ 。
演習 の 内容 は ?
内容 は 3 つ だ 。
1 つ 目 は 逃亡 者 の 痕跡 を 見つけ出して →
その 行方 を 探る 。
やる な 。
手始め に この へん から 始める か 。
《 苔 を 踏んだ 跡 …。 さすが シスイ だ 。
こんな わずかな 痕跡 も 見落とさ ない なんて 》
♪♪~
これ は …。
や っこ さん 枯れ木 を 踏んだ か 。 よく 気づいた な 。
だが そい つ は ダミ ー だ 。
( シスイ ) 踏んだ とき に 折れる ような 枯れ木 に しちゃ あ →
まだ ずいぶん 水気 が 残って る 。
それ に な この 切り口 。
手っとり早く ダミ ー を 作ろう と した んだろう な 。
雑な 仕事 だ 。
気 を 落とす な 。 苔 の 跡 は 動物 かも しれ ない が →
ダミ ー は 人間 しか 作ら ない 。
あの 方向 に ダミ ー を 置く なら … お っ !
( イタチ ) 石 ? ( シスイ ) そうだ 。
あっ 。 裏 が 乾いて いて 表 が しめって いる 。
これ も ダミ ー の 可能 性 は ?
うん 。 まあ 可能 性 は なく も ない 。
でも 俺 たち の 追う 相手 が どの くらい 前 に ここ に いた の か →
この しめり気 が 教えて くれる 。 なるほど 。
( シスイ ) 乾き 具合 から 一刻 も 経って ない はずだ 。
この におい 。
♪♪~
上出来だ 。 行こう 。
( シスイ ) それ は 魚 の こすった 跡 だ な 。
あぁ ダミ ー で すら ない の か 。
ああ 。 それ が ダミ ー を 作る 最大 の 目的 だ な 。
何もかも が 敵 の 痕跡 に 見えて くる 。
追う 側 が 少し でも 混乱 すれば それ だけ 逃亡 は 容易に なる 。
これ じゃあ 俺 一 人 で 逃亡 者 を 見つける なんて 無理だ 。
もっと 追跡 スキル を 身 に つけ ない と 。
フッ ハハハッ !
半分 は 正解 だ な 。
ほれ っ まあ 飲めよ 。
お前 は 優秀だ から な イタチ 。
ゴホッ ゴホッ …。
だから 優秀じゃ ない ヤツ の 気持 なんて →
考えた こと ない だろう 。
( シスイ ) 追跡 スキル も 重要だ が →
逃亡 者 の 心理 も 重要 だって 話さ 。
追跡 スキル が なく たって →
場合 に よっちゃ あ 先回り する こと も できる 。
そう か 。 そういう こと だ 。
さて 2 つ 目 の 演習 内容 に 移る か 。
( イタチ )2 つ 目 の 演習 って …。
ああ 夜 営 だ 。
教本 に は 夜 営 中 に 火 を 使う の は 厳禁 と 書いて あった 。
でも これ に も 裏 が ある って こと ?
( シスイ ) ま ぁ 食えよ 。
お前 は 優秀だ から な イタチ 。
俺 なんか まだまだ 未熟だ 。
昼間 だって 俺 に もっと スキル が あったら …。
フフッ そうだ な 。
笑う こと ない じゃ ない か 。
あぁ すま ん すま ん 。 ちょっと 嬉しくて な 。
嬉しい って …。
あ いや … ま ぁ 聞け って 。
俺 が お前 に 教える こと なんて もう 何も ない と 思って た んだ 。
だけど …。 今日 は いろいろ 教えて もらった 。
ああ 。 それ が 俺 に は 嬉しかった んだ よ 。
で …。 ん ?
この 火 は ? ああ …。
気 を 許せる 相手 と 飯 を 食う の は いい もん だ 。
それ に 温かい もの を 食えば →
少し は 気分 も 晴れる か と 思って さ …。
ほら 冷め ない うち に 食えよ 。
うん … 温かくて うまい 。 だ ろ ?
《 でも 俺 が 本当に 優秀 なら →
アイツ は 死な なかった 。
やっぱり 俺 は まだまだ 未熟な んだ 。
そんな 俺 が …》
俺 …。 ん ?
写 輪 眼 を 開眼 した んだ 。
そう か 。
それ で 嘘 を ついた の か ?
嘘 ? 演習 の 始め に も 言って た けど …。
お前 は 自分 を 騙す の が うまい から な 。
だから 自分 の 本心 に 気づけ ない の さ 。
家 に い たく なかった んだ ろ ?
そういう 顔 を して いた よ 。
そう かも しれ ない 。
《 シスイ は 最初 から 俺 の 気持 に 気づいて いた んだ 》
俺 で よければ いつでも 話 を 聞く から な 。
( 金属 音 )
最後 の 演習 が 始まる ぞ 。
♪♪~
及ばずながら 加勢 する !
追っ手 も 暗部 ? これ も 演習 ?
いや それ は ひとまず 忘れろ 。
なぜ 同じ 木 ノ 葉 同士 で 争う !
何も 見 なかった こと に して 立ち去って は もらえ ぬ か ?
仲間 を うつ と いう のであれば →
理由 も 聞か ず に 見過ごす わけに は いか ない !
道理 … 我ら は 里 の 裏切り者 を 追って いる 。
( シスイ ) この 者 が 裏切り者 だ と いう 証拠 は ?
めんどうだ な まとめて やっちゃ お うよ 。
まあ 待て 。
その者 が 裏切り者 と いう わけで は ない 。
だが 裏切り者 の 証拠 と なる 巻物 を 持って いる 。
それ を 渡し さえ すれば 我ら は 消えよう 。
ああ 言って いる が ? クッ …。
情報 を 得て それ で どう する ?
決まって んじゃ ん 。
里 に 仇 なす 者 に は 天 誅 を 下す 。
我ら 闇 の 掟 に より 木 ノ 葉 の 秩序 を 正す んだ よ !
お前たち に 裁く 権利 など ない !
この 密 書 は 火影 様 に 渡す 。
火影 様 が 公平な 裁き を 下して くださる のだ !
公平な 裁き だって ?
な に ぬるい こと を 。
里 を 裏切れば 死 と 決まって いる !
裏切る 側 に も 理由 が ある !
それ を 正しく 精査 する の が 火影 様 の 意向 な のだ 。
《 それ も 1 つ の 考え 方 。
だが こと は 里 全体 に 及ぶ 話 だ 。
1 人 の 裏切り者 と 里 と で は 重み が 違う 。
シスイ なら …》
ほう 我ら の 注意 を ひいて いる 間 に すり替える と は …。
問題 ない 私 の 糸 に は 毒 が 染み込ま せて ある 。
そう 遠く に は 逃げ られ まい 。
言葉 も なく 目的 の ため に 刃 を 突き 立てる 。
さすが 暗部 。
いや ダンゾウ 様 の 根 か 。
陰 から 平和 を 支える 名 も なき 者 。
それ が 忍 だ と 俺 は 思う 。
ならば 我ら と 考え は 同じ 。
いい や 違う !
刃 を ちらつかせ 力 を 誇示 して 保つ 秩序 など …。
平和 と は 言え ない !
俺 は …。 イタチ お前 は 下がって いろ 。
俺 は うち は イタチ !
シスイ と ともに 戦う ! イタチ …。
♪♪~
《 これ が 暗部 の 戦い 方 》
うち は が 図 に のって 我ら に 盾つく と は な 。
子供 とて 容赦 せ ぬ ぞ !
少し は 楽しま せて よ !
♪♪~
お前 の お 友達 が 戦って いる 相手 は →
根 の 中 でも 残忍な く ノ 一 だ 。
早く 止め ねば 命 が ない 。
降参 しろ !
うち は を なめる な !
それ に アイツ は 優秀だ !
♪♪~
写 輪 眼 !
《 常に 二 重 三重 に 絡め 手 を 混ぜて くる でも …》
《 子供 と 思った が すでに 写 輪 眼 を …》
《 見える これ が 写 輪 眼 の 力 !》
戦い に 正統 も 外 道 も ない 。
でも あなた の 攻撃 は もう すべて 見切った 。
フッ それ は どう だ か ねぇ 。
お前 は すでに 私 の 罠 の 中 な んだ よ 。
フフッ 子供 に しちゃ 上出来 さ 。
うわ っ ! なんだ ? なぜ だ !
言った はずだ すべて 見切った と 。
あなた の 投げた 糸 付き 忍 具 。
わずかに 軌道 を 変え させて もらった 。
おのれ … うち は …。
イタチ も 大丈夫 の ようだ な 。 なら こっち も 終わら せる !
瞬 身 の 術 !
影 分身 ? いや 単なる 残像 分身 か ?
残像 ならば すぐに 感知 で 本体 を 見極めて やる よ 。
あれ ? おかしい な 。 実体 が 見当たら ない !
う お ~! 吹っ飛べ !
《 吹っ飛ば ない つまり 質量 は ない 。
しかし 攻撃 は 重い これ は いったい …》
俺 の 瞬 身 の 術 に 実体 は ない 。
しかし すべて が 実体 と も 言える 。
( 笛 の 音 )
演習 を 監視 して いる 上 忍 たち が 気づいた ようだ 。
( 笛 の 音 )
我ら は 常に 闇 の 中 より 見て いる ぞ 。
うち は シスイ うち は イタチ 。
( イタチ ) これ は …。 致命 傷 で は ない 気 に する な 。
あの とき 俺 が もっと しっかり 敵 を 見て いれば …。
それ より …。
この 者 は 今夜 の こと を なかった こと に し たい んだ 。
命 まで 狙わ れた の に なぜ ?
事件 が 明るみ に 出れば また 新たな 争い の 火種 が 生まれる 。
それ は 火影 様 の 意向 で は ない 。
《 陰 から 平和 を 支える 名 も なき 者 … か 》
戦闘 は あった が →
演習 の 一環 だ と 思って いた と いう わけ か 。
すみません 。
その者 たち は ことのほか 強く →
下 忍 を 守る の が 精一杯 で 素性 まで は …。
いや その者 たち の 潜入 を 防げ なかった →
我ら に こそ 非 は ある 。
何より 無事で よかった 。
後日 また 詳しく 話 を 聞か せて もらう が →
今回 の 演習 は これ にて 終了 だ 。
イタチ 帰る ぞ 。
うん 。
どうした ? ん ?
ハハ … 捻挫 だ な 。 どう って こと ない よ 。
( シスイ ) 写 輪 眼 を 開眼 し たて の 頃 は →
先 読み の 脳 の イメ ー ジ と →
体 の 反応 速度 に 若干 ズレ が 出る こと が ある 。
その わずかな 誤差 を 埋めよう と 必要 以上 に 無理 を さ せる と →
こう なる 。 だ から 大げさ だって 。
あっ 。
いくら 優秀だ から って 無理 を する な イタチ 。
( シスイ ) ハハハハ !
( イタチ ) 笑う こと ない じゃ ない か 。
( シスイ ) すま ん すま ん 嬉しくて な 。
俺 は お前 を 本当の 弟 の ように 思って る んだ 。
だから こうして お前 の 世話 が できる こと が 嬉しい の さ 。
お前 も 俺 を 兄 だ と 思って 何でも 頼って ほしい 。
うん 。
( イタチ ) シスイ 。 ( シスイ ) うん ?
( イタチ ) 暗部 の こと だ けど …。
( シスイ ) ああ 俺 の 判断 が 正しかった 。 そう は 言わ ない 。
そもそも 忍 の 世界 に 正義 と 呼べる もの が →
ある の か どう かも わから ない 。 ( イタチ ) そんな …。
( シスイ ) 俺 たち は 自分 を 正義 と 信じて 戦う →
が 敵 も 同じだ と したら どちら に 真 の 正義 が ある ?
今日 の 演習 で わかった だ ろ ?
物事 の 見方 は 一様じゃ ない 。
さまざまな 視点 から 考えて みる こと だ 。
さまざまな … 視点 。
写 輪 眼 を 使って 疲れた か 。
眠って いい んだ ぞ 。
だが 一 つ だけ 確かな こと も ある 。
俺 は お前 を 絶対 に 裏切ら ない 。
それ だけ は 確かだ 。
《 こう なった か 。
シスイ 俺 は …》
今日 から 暗部 に 所属 する こと に なった →
うち は イタチ です 。 よろしく お 願い し ます 。
《 闇 の 中 から 木 ノ 葉 を 見つめて みる こと に する よ 》
< 旬 の 小 鉢 が 大好きな 豆 助 > ♪~
≫ 豆 助
きょう は 今 が 旬 の アレ を 使った 小 鉢 よ ?
< その 小 鉢 と は ?> < それ は …>