NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 460 - 大 筒 木 カグヤ
( ゼツ ) 忍 の 物語 は 母 が 復活 する ため の 物語 だ 。
お前たち に 見せて やる 。
飴 玉 は ない が 紙 芝居 の 始まり だ 。
( 地響き )
( 爆発 音 )
あれ を 見ろ 。 光って る 。 怪しい ぞ 。
( テンジ ) 何 だ あれ は ?
星 か ? あんな 星 が ある もの か !
動いて いる 。
追え 。 はっ !
女 …。 この 者 が 天から やってきた と 申す の か ?
はい 。 光 の 落ちた 場所 から この 女 が 出て き ました 。
(( 用心 しろ ))
♪♪~
フム … 名 を 何と 申す ?
答え ぬ か ! この お方 は 祖 の 国 の 皇 →
テンジ 様 におわせ られる ぞ !
これ ! 恐らく この 女 は →
彼 の 国 の 回し 者 に 違い あり ませ ん 。
締め 上げて 素性 を 吐か せよ 。 はっ 。 はっ 。
待て 。
う っ …。 あっ …。
こや つ ! 何 を した ?
う っ …。
どうした ?
( カグヤ ) わらわ の 名 は カグヤ 。
カグ … ヤ ?
神 樹 を 見守る 者 。
( アイノ ) このたび カグヤ 様 の お 世話 を する よう →
おおせつかり ました アイノ と 申し ます 。
カグヤ 様 ?
あの 樹 は 数 千 年 前 に 忽然 と 生えて 見る 間 に 大木 に なった と か 。
( アイノ ) でも 恐ろしい 噂 も 聞き ます 。
あの 樹 に 近づく と →
たちまち の うち に 精根 が 尽き 果て 枯れ木 の ように 死んで しまう と か 。
あっ ! すみません よけいな こと を 言って 。
気 に する こと は ない 。
本当の こと です 。 ( アイノ ) えっ ?
それ も いつか …。
テンジ 様 ! 彼 の 国 の スザク 大臣 と ゲンブ 大臣 が お 見え に なり ました 。
( スザク ) これ は 彼 の 国 と 祖 の 国 の 国境 である 。
問題 は この 湖 。
この 地 は 現在 祖 の 国 の 領地 に なって おる が →
こ たび 彼 の 国 で 発見 さ れた 古文書 に よれば →
古来 彼 の 国 の 領地 と 記さ れて おる 。
( スザク ) この 地 を 我ら に 返して いただき たい 。
しかし その 湖 は 祖 の 国 の 農地 の 水源 。
それ を 貴 殿 の 国 へ 渡したら …。
( ゲンブ ) どのような 事情 が あろう が →
盗んだ もの は 持ち主 に 返す べき と 存ずる 。
それ が 物事 の 道理 。
よき 返事 が 聞け ぬ 場合 は 祖 の 国 に どのような 災い が 降りかかる か …。
責任 は 負え ませ ぬ ぞ 。
( スザク ) ま ぁ ま ぁ !
そちら に も いろいろ と 事情 を 整理 する 時間 が 必要で ござ ろう 。
後日 改めて 答え を 伺い に まいる こと と し ましょう 。
そう いえば テンジ 殿 は 天女 を 妾 に した と か 。
( ゲンブ ) なんとも 言え ぬ 神秘 的な 美し さ を 持つ 美女 と →
お 聞き した が …。 私 も 見て み たい もの だ !
( ゲンブ / スザク ) アハハハハハ !
発見 さ れた 古文書 など おそらく 彼 の 国 の でっちあげ …。
わかって いる 。
彼 の 国 は 隣国 に 因縁 を つけて は 戦 を 仕掛け 領土 を 広げて きた 。
今回 も 同じだ 。
だが 彼 の 国 の 戦力 は 我が 祖 の 国 の 3 倍 …。
戦 と なれば 勝ち目 は ない 。
スザク と ゲンブ … 彼ら を 使者 と して よこした ところ を 見る と →
彼 の 国 は 本気 。 このまま おめおめ と 引き下がる と は …。
テンジ 様 ! 受けて立ち ましょう ぞ !!
どうせ 滅ぶ なら 祖 の 国 の 意地 を 見せつけて やる !
そう 慌てる な 。
テンジ 様 。
カグヤ は 何 を して おる ?
カグヤ 様 は 毎日 ああ やって 空 を 見上げて おいで です 。
まるで どなた か が ご 自分 を お迎え に いらっしゃる か の ように 。
( アイノ ) 村人 たち の 噂 で は カグヤ 様 は 空 から やってきた と …。
それ が … カグヤ と の 出会い は 覚えて い ない のだ 。
は …?
それ を 借り られ ぬ か ? えっ ? これ です か ?
ずっと 夜風 に 吹か れて いた ので は 寒かろう 。
あの 輝く 光 の 世界 は 常に 美しく 穏やかな のだろう か ?
( テンジ ) こうして 夜空 を 見上げる と 何 か 不思議な 気 が する 。
真っ黒な 空間 に あのような 美しい 光 が 浮かんで いる なんて …。
あれ は いったい な んな のだろう ?
私 も いつか そこ に 行く こと が できる のだろう か と ね …。
そ なた は 毎日 空 を 見つめて いる そう な 。
誰 か を 待って いる の か ?
たとえ そう であって も いい 。
お前 が 寂しく なって 空 を 見上げる とき に は →
私 は いつも 隣 に いる こと に しよう 。
そ なた は 何 か 望む もの は ない か ?
わらわ が 望む の は 争い の ない 平和 。
平和 か …。
あれ は 彼 の 国 の … あんに ゃろ ナメ や が って !
やめる んだ ! あいつ ら が 挑発 して る の が わから ねえ の か 。
クソッ 。
テンジ 様 !
国境 で は 彼 の 国 の 者 たち に よる 悪 さ が →
ますます 激しく なって おり ます 。
何 か 手 を 打た なければ … すでに 民 の 怒り は 限界 か と 。
わかって いる 。 だが 決して →
彼 の 国 の 者 に 手 を 出して は なら ぬ 。
しかし 。 私 が 求める の は 平和だ 。
戦 に なれば 多く の 者 たち が 死ぬ 。
彼 の 国 と は 和平 交渉 を 進める のだ 。
彼 の 国 の 者 に 手 を 出した 者 は 我が 名 の もと に 死罪 と する !
なんと …。
ハァ ハァ … テンジ 様 は おら れる か ?
はい 毎日 の ように お 見え に なり ます 。
最近 で は カグヤ 様 も 心 を お 許し に なった の か →
お 二 人 で おら れる 時間 も ずいぶん と 多く なって …。
そんな こと は 聞い とら ん !
テンジ 様 テンジ 様 !
何事 だ ? こんな 夜中 に 。
国境 に 彼 の 国 の 大 軍勢 が 。
なに !?
カグヤ 私 は すぐに 出陣 し なければ なら ない 。
戦 が ?
いや あくまで 和平 の ため に 。
しかし 悪く する と …。
急いで 身 を 隠す 準備 を 。 はい 。
心配 する な すぐに 戻って こ られる 。
我々 も 行く ぞ 。 はっ 。
館 の 守り は 頼んだ ぞ 。
お 任せ ください 。
ふむ カグヤ と やら は 祖 の 国 の 都 を 離れた か 。
これ は この 女 を 手 に 入れる 好機 だ な 。
そう 慌てる こと も なかろう 。
もう すぐ 祖 の 国 は 我ら が 手中 に 収まる 。
女 一 人 その とき で よい で は ない か 。
欲しい もの は 一刻 も 早く いただく の が 私 の 流儀 だ 。
好き 者 め 。
手 だれ の 者 を 集めよ すぐに カグヤ の あと を 追う 。
はっ 。
( アイノ ) 眠れ ない のです か ?
私 も お 供し ます 。
う っ !
敵 襲 だ ~ 出合え ! ≪ キャ ー !
カグヤ 様 アイノ 様 ! 何事 です ?
( スザク ) こんな ところ に 隠れて いた か 。
何者 です この お方 を テンジ 様 の ご 側室 と 知って の 無礼 か ?
テンジ だ と ? 彼 の 国 の 私 に は 関係ない な 。
もう 間もなく この 国 は 滅びる 。
つまり テンジ の もの は 私 の もの と いう こと さ 。
《 スザク : 噂 どおり の 美貌 だ な 。 それ に 気品 が ある 》
今 から は 私 の もの だ !
カグヤ 様 逃げて カグヤ 様 !
逃げ られる か !
カグヤ 様 !
ほう この 状況 でも 臆さ ぬ か 。
ますます 私 の 好み よ のう 。
捕らえよ !
(2 人 ) うわ ~!
わらわ に 触れる な 。 ち っ !
ひるむ な !
ああ ~!
妖艶 な 正体 は 化け物 であった か 。
こ これ で 祖 の 国 は 本当に 終わり だ な 。
早く 軍勢 を 引き上げて いただき たい 。
テンジ 殿 は 何 か 勘違い して おる ようだ な 。
これ は 戦 の ため で は なく 国境 を 守る ため の 軍勢 だ 。
国境 の 守り に このような 大 軍勢 は …。
わが国 に も 戦 の 腹積もり は ない 。
それ を 証拠 に 我が国 で は 彼 の 国 の 者 に 手 を 出した 者 は →
即刻 死罪 と いう 命 を 出して ある 。
ほう なるほど ならば カグヤ を 死罪 に して もらい たい 。
カグヤ と 申す 者 我 が 部下 を 殺し 私 も 殺そう と した のだ 。
そんな カグヤ が ?
ウソ だ と 言う なら この 女 に 聞いて みる が よい 。
本当な の か ?
はい カグヤ 様 は 恐ろしい 力 で 彼 の 国 の 兵 たち を 。
テンジ 殿 カグヤ の 首 なく して 戦 は 止め られ ませ ん ぞ 。
戻る ぞ 。
その 姿 大丈夫 か ?
カグヤ と いう 女 とんだ もの のけよ 。
化け物 退治 は ヤツ ら に 任せ その 隙 に 全て を いただこう ぞ 。
これ を カグヤ が ? 子細 は どう あれ →
スザク 殿 を 手 に かけよう と した こと は 確かな ようです な 。
カグヤ …。
いかが いたし ましょう テンジ 様 。
本当に カグヤ 様 の 首 を ?
差し出さ なければ →
戦 は 回避 でき まい 。
本当に それ で よい ので すな ?
全軍 カグヤ を 追う のだ 。
草 の 根 を 分けて でも 捜し出せ 。
致し方 ある まい 。
( 鐘 の 音 )
あれ は 追っ手 ?
( 鐘 の 音 )
これ は 祖 の 国 の …。
それでは 追っ手 は テンジ 様 。
急ぐ のです 。 わらわ の 運命 は 神 樹 と ともに 。
カグヤ 様 テンジ 様 に 事情 を 話せば きっと お 許し を …。
くっ …。
カグヤ 様 。 力 が …。
カグヤ 様 もしや お腹 に ややこ が …。
ひどい ! なのに テンジ 様 は …。
なんと して も 神 樹 に 。
行って ください ここ は 私 が 。
待って 。
テンジ 様 ! 兵 を お 引き ください 。
カグヤ 様 の お腹 に は …。
アイノ !
テンジ 様 の …。
カグヤ 様 。
元気な … ややこ …。
アイノ !
今 こそ 祖 の 国 を 滅ぼす 機会 だ 。 押せ ~!
これ で 祖 の 国 は 我ら の もの 。
カグヤ 。
♪♪~
カグヤ 。
この世 を 照らせ 無限 月 読 。
なんだ ?
ぐ あ ~ っ !
カグヤ 。
お前 は いったい 何者 な のだ …。
この 地 は わらわ が 治める 。
わらわ の 子 たち と ともに 。