NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 462 - 造られた 過去
(( ハゴロモ : どうやら 仙力 を 習得 できた ようだ な 。
( ガマ 丸 ) これ なら カグヤ に 対抗 できる かも しれ ぬ 。 うん ?
連絡 蝦蟇 ?
ケロケロケロ ケロ ! ケロケロ ケロケロ !
なん じゃ と ? どうした ?
カグヤ が 里 に 戻り ハムラ と 連絡 が 取れ なく なった そうじゃ 。
それでは …。 うむ 。
我々 の 企み は 露見 した と 思って いい じゃ ろう 。
対決 の とき が きた ようだ な 。
みんな すまない 。
じゃ が この 地 を 救う に は それ しか 方法 は ない んじゃ 。
ここ で いい ここ から は 危険だ 。
お前 も どこ か に 隠れて いろ 。
うむ お前 と カグヤ が 戦う こと に なる なら …。
それ が どれほど の 規模 に なる の か は →
わし に も 想像 が つか ん 。
兄弟 これ を 渡して おく 。
ん ? なんだ この 札 は 。
( ガマ 丸 ) フフ すごい 力 を 感じる じゃ ろ 。
それ は 蝦蟇 の 国 に 伝わる お 宝 じゃ 。
門外 不出 じゃ が この 戦い に は →
蝦蟇 の 国 の 未来 も かかって いる ので な 。
その 札 に は 仙力 が 詰め込ま れて おる 。
先人 たち が 命がけ で 作った 札 じゃ 。
どうしても 仙力 の 補充 が 間に合わ なかった とき に 使え 。
一 度 きり じゃ が 瀕死 の 状態 から でも 回復 できる 。
恩 に 着る 。
無事 を 祈る ぞ 兄弟 。
母上 。
( カグヤ ) ハゴロモ お前たち は 掟 を 破り あの 山 に 行き ました ね ?
隠し事 は ムダ です 。
わら わに は お前たち の 心 が 読める 。
ならば なぜ 私 が 母上 に 怒って いる の かも ご存じ です ね ?
( カグヤ ) あの 娘 を 愛して いた のだ な 。
彼女 だけ じゃ ない この 地 の 人々 みんな を 。
それ が 私 の 愛 です 母上 。
私 は かつて 母上 が 何 を した の かも 知った 。
なぜ あのような 恐ろしい こと を する のです ?
お前たち は 知ら ぬ のだ や つら の 恐ろし さ を 。
その ため の 兵 が 必要だ 。
あれ が 兵 ? 母上 。
あなた は いったい 何者 な のです ?
どこ から やってきた のです ?
わらわ が やってきた の は →
ここ から はるか 遠い 空 。
お前たち に は 決して ゆけ ぬ 場所 だ 。
そこ から やがて わらわ の 迎え が やってくる 。
愛 など 通用 し ない 通じる の は 力 のみ の 連中 だ 。
だからと言って …。
母上 も かつて 愛 を 信じた はずです 。
だからこそ 私 たち は ここ に いる 。
( カグヤ ) だが その 思い も 裏切ら れた ))
(( アイノ : カグヤ 様 !? 力 が …。
カグヤ 様 の お腹 に は …。
アイノ !))
(( そして 今 わらわ は →
命 を かけて 力 を 分け 与えた お前 に も →
裏切ら れよう と して いる 。
母上 今一 度 愛 の 力 を …。
神 樹 の しきたり を やめて ください !
やめ ぬ 。 母上 !
お前たち を 守った こと そして ここ まで 育てて きた こと 。
すべて は ムダ だった ようだ 。
しょせん お前たち と わらわ で は わかり 合え ぬ 。
ならば ハゴロモ →
その 力 わらわ に 返して もらう 。
ハムラ !
母上 ハムラ に 何 を !?
ハゴロモ お前 の 言う 愛 が 本当 なら →
お前 に ハムラ は 倒せ まい 。
くっ !
目 を 覚ませ ハムラ 。
お前 の 敵 は 私 で は ない 。
ん ~ ハムラ を 人質 に 取ら れて おった か 。
( ガマ 丸 ) うむ … このまま 攻撃 を 受け 続ければ →
いくら ハゴロモ と いえ ど 。
何 を する つもりじゃ ?
許せ ハムラ 。
( ハムラ ) 兄 者 …。
俺 は …。
お前 は 母上 に 操ら れて いた んだ 。
ハハッ トジ 踏んだ な 。
しゃべる な 。 今 傷 を 治して やる 。
ハハッ まったく 。
蝦蟇 の 秘 宝 を そんなふうに 使う と は のう 。
あ … 傷 が ふさがって る 。
何 を した んだ 兄 者 ?
もし 生き残れた なら ガマ 丸 に 礼 を 言え 。
ハゴロモ ハムラ 。
( ハゴロモ ) 母上 …。
感謝 し ます 。
万華鏡 写 輪 眼 と 輪廻 眼 を 開眼 さ せて くれて 。
( 地響き )
ムムッ 。
なんだ ?
兄 者 あれ を 見ろ !
♪♪~
いったい 何 が ? 膨大な 力 を 感じる 。
( 十 尾 ) グォ ~!))
( ゼツ ) こうして ハゴロモ と ハムラ →
そして 母 カグヤ の 戦い が 始まった のだ 。
だが 本当の 戦い は ここ から だった 。
母 に は 神 樹 の 力 が あった 。
神 樹 は 母 を 守る ため に 十 尾 と なった 。
十 尾 の 正体 は 神 樹 だけ で は ない 。 母 自身 で も ある 。
チャクラ の 実 を 取り返そう と して いた 神 樹 の 化身 で は なく →
2 人 の 子供 たち に 分散 した チャクラ を 取り戻そう と した →
母 の 意志 だった 。
♪♪~
( ゼツ ) 母 と ハゴロモ たち の 激しい 戦い は 数 か月 に わたり 続いた 。
その 戦い は 地上 に 甚大な 被害 を 与えた 。
そして ついに 決着 の 時 は 来た 。
( ゼツ ) ハゴロモ と ハムラ の 力 が 母 の 力 を 凌 駕 した のだ 。
(( グッ …。 今 だ 兄 者 !
地 爆天 星 !))
♪♪~
( ゼツ ) 母 は 最後 の 力 を 振り絞り →
封印 の まぎわ に この 俺 を 産み 落とした 。
( ナルト ) お前 が こいつ から !?
( ゼツ ) これ は ハゴロモ さえ 知ら ぬ 真実だ 。
そして 母 の 復活 の ため 俺 が 動いて いた こと も 。
♪♪~
(( ハゴロモ : 十 尾 は 9 つ の 魂 に 分けた 。
♪♪~
( ハムラ ) こうして みる と みんな かわいい もん だ な 。
( ガマ 丸 ) それ を どう する つもりじゃ ?
この 尾 獣 たち は 私 が 世話 を しよう 。
人 を 信じて 協力 する ように 育てる 。 ( ガマ 丸 ) うむ 。
兄 者 … 俺 は 母上 と 一緒に いよう と 思う 。
ハムラ …。
洗脳 さ れた とき 母上 の 意識 が 俺 の 中 に あった 。
その 心 を 感じた んだ 。
母上 は ずっと 脅えて いた 。
そして 俺 たち を 守る ため に 母上 は 母上 なり の 思い が あった 。
か弱い 女性 の 1 人 な んだ と 思った よ 。
俺 は 結局 母上 が 好きな んだ な 。
ハムラ … お前 心 の 優しい やつ だ な 。
兄 者 … 俺 は ずっと 空 から 兄 者 の 作る 世界 を 見守って る よ 。
たまに は 遊び に 来い 。 そんな 遠い 場所 じゃ ない 。
そう する よ 。 達者で ね ))
( ゼツ ) 母 と ハゴロモ たち 兄弟 の 戦い は こうして 終わった 。
だが 残さ れた 俺 に は なんの 力 も なかった 。
だからこそ 俺 は 闇 に ひそみ →
用心深く 母 が 復活 する ため の 策 を 練った 。
何も 知ら ぬ ハゴロモ は →
その 頃 インドラ と アシュラ →
そして 忍 宗 と いう バカ げた もの まで 作った 。
やがて ハゴロモ の 命 は 尽き →
死 の まぎわ に 尾 獣 たち を この 世界 の 各地 に 散らした 。
母 の 復活 に 必要な もの は 2 つ 。
神 樹 と 輪廻 眼 に よる 無限 月 読 だ 。
しかし 輪廻 眼 に 必要な ハゴロモ の チャクラ は インドラ と アシュラ に …。
そして 十 尾 と なる 尾 獣 たち は →
世界 の 各地 に 散らばって しまった 。
母 の 復活 に は それ ら を すべて 集め 直さ なければ なら ない 。
俺 に は 途方 も ない 時間 が 必要だった 。
俺 は まず ハゴロモ の チャクラ を 集め 直す ため →
跡 目 争い に 負けた インドラ を 利用 する こと に した 。
インドラ を そそのかし その あと は インドラ の 子孫 うち は 一族 を →
俺 の 物語 の キャスト に 決めた 。
ハゴロモ が 書いた 駄作 の 脚本 を 俺 が 少々 修正 したり して な …。
( サスケ ) まさか …。
( ゼツ ) そう ハゴロモ の 残した 石碑 だ 。 書き換え させて もらった よ 。
無限 月 読 こそ が うち は の 救わ れる 道 である と 。
そう と も 知ら ず に まんまと うまく 演じて くれた よ 。
お前たち うち は は …。 貴 様 !
( ゼツ ) インドラ と うち は 。
アシュラ と 千手 。
互いに 争い 力 を 求める 流れ は できた 。
それ から 何度 と なく 両 一族 の インドラ と アシュラ の 魂 が →
転生 した 者 たち に アプロ ー チ し 輪廻 眼 の 発現 を 試みた が →
失敗 の 連続 だった 。
それ だけ で すでに 千 年 以上 の 時 が 流れて いた 。
だが 転生 者 が うち は マダラ と 千手 柱 間 に なった とき 確信 した 。
マダラ なら それ が できる と 。
それ が 母 の 復活 の 第 一 歩 だ と 。
だが …。
( ゼツ ) うち は マダラ は 千手 柱 間 に 敗れて しまった 。
すべて は 振り出し に 戻った か に 思えた 。
しかし 運 は 俺 を 見捨てて は い なかった 。
マダラ の 死体 は 忍 に とって 宝 の 山 と 同じだ 。
写 輪 眼 の 謎 を 研究 して いた 扉 間 は 死体 を 処分 する の を やめ →
木 ノ 葉 の 山 の 奥深く へ マダラ を 隠した 。
マダラ は バカ で は なかった 。
千手 と の 戦い に 敗れて も →
扉 間 は 自分 の 遺体 を 処分 し ない こと を 見越して →
自ら に 術 を かけて いた 。
万華鏡 写 輪 眼 は 時間 差 で 術 を 目 に 仕込む こと が できる 。
サスケ イタチ が お前 に 時間 差 で 天 照 を 仕込んだ とき と 同じだ 。
マダラ は 右 目 に イザナギ を 仕込んで いた 。
右 目 を 犠牲 に 現実 を 書き換え 復活 し →
影 分身 を 死体 に 見せかけた 。
柱 間 から 食いちぎった 肉 を 吐き 戻し →
それ を 己 の 傷口 に 移植 した のだ 。
その後 マダラ は ついに 輪廻 眼 を 開眼 し →
外 道 魔 像 を 口 寄せ した 。
更に 柱 間 の 肉 を 魔 像 で 培養 し →
生きながらえよう と した んだ 。
その とき に 偶発 的に できた 魔物 が 白 ゼツ 。
だが 本当 は かつて の 無限 月 読 に かけ られた 人々 を →
俺 が 魔 像 から 抽出 して 見せた だけ だ 。
「 相反する 2 つ は 作用 し 合い 森羅 万象 を 得る 」。
石碑 に 書か れた 言葉 どおり マダラ は 柱 間 へ の 執着 を 強固に した 。
俺 は うち は の 影 に 徹し →
マダラ から 生まれた ように 見せかけ オビト を 操り →
尾 獣 たち を 回収 する 計画 を 始めた 。
暁 を 結成 さ せ 戦争 へ と 導いた のだ 。
戦力 増強 の ため カブト に マダラ の 死体 を わざと 発見 さ せ →
更に マダラ の 死体 を 取り引き の カ ー ド に 利用 する よう 導き →
オビト に 協力 さ せた 。
そして この 戦争 で 計画 どおり 無限 月 読 が 発動 し →
散って いた 大量の 人間 の チャクラ を 集める こと で →
母 は 復活 した のだ 。
お前たち が 憎い 。
ハゴロモ ハムラ …。
お前たち は わらわ の もの 。