NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 467 - アシュラ の 決意
( アシュラ ) 俺 の チャクラ が すごく 反応 して る 。
( カンナ ) これ は ?
( アシュラ ) さっき の 病人 たち に 生えて いた の は これ だ 。
そう か 神 樹 の 樹液 が 大地 に 染み 出して る んだ 。
たぶん この 樹液 が 栄養 と なり →
荒野 の ど真ん中 に オアシス を 作り出して る んだ 。
( タイゾウ ) 神 樹 の 力 が 土地 を 豊かに して る って の か ?
うん 。 それ じゃ 神 樹 は →
力 を 取り戻して きて る ? いや 。
まだ 完全に 蘇生 して る わけじゃ ない 。
でも 徐々に よみがえる だろう ね 。
問題 は それ より …。
何 だ よ ?
人間 の ほう が 先 に 汚染 さ れる と 思う 。
汚染 ? ああ 神 樹 の 樹液 は →
この 地 の 作物 から それ を 食べる 動物 や 人間 に →
どんどん 蓄積 さ れる 。 って こと は →
ここ の 食い物 食う と あの 病気 に かかる って こと かよ 。
たぶん 。 オエッ !
俺 昨日 思いっきり 食 っち まった ぜ !
大丈夫だ よ 少し くらい なら 俺 の 術 でも 治 せる 。
でも 長年 蓄積 さ れた もの は …。
でも よ ここ の 警備 を 長老 が やら せて たって こと は →
長老 は 全部 知って る って こと じゃ ねえ の か ?
そう なる ね 。
そう か 神 樹 を 見た の か 。 はい 。
旅 の 者 よ なぜ お前 は そこ まで 村 の 秘密 を 探る のだ ?
すみません 実は 俺 →
忍 宗 の 里 から ここ へ 来る ように 言わ れた んです 。
忍 宗 ?
20 年 前 大地 を 滅ぼした と いう …。
お前 は その 一門 か ? はい 。
あの 樹 は 地上 を 破滅 に 追いやった →
ものの け の 残骸 です だ から 力 が ある のです 。
私 は それ を なんとか する ように 言いつかって き ました 。
長老 いわば あの 樹 は 麻薬 です 。
神 樹 の 力 は 確かに 土地 を 豊かに し ます 。
ですが 同時に 村人 たち を 蝕んで も いる 。
このまま で は いずれ …。
旅 の 者 よ それ は 気づいて いた こと じゃ 。
だが あの 樹 を なくす こと は →
許可 でき ぬ 。 なぜ です ?
あの 樹 が 力 を 持ち 始めた の は →
今 から 十 数 年 ほど 前 じゃ 。
それ まで この 地 は 荒れ果てた 土地 じゃ った 。
容赦 ない 干ばつ が 毎年 の ように 襲い →
数え 切れ ぬ ほど の 餓死 者 を 出して きた 。
だったら 井戸 を 掘って みて は ?
ムダ だった 。 だった ?
とっくに そんな こと は 試した 。
だが 何 年 掘ろう と この 土地 に 横たわる 固い 岩盤 が →
それ を 拒んで おる のだ 。
今 あの 樹 を 失えば 我々 は どう なる ?
村 の 者 たち に 飢え に 怯える 日々 に 戻れ など →
わし に は とうてい 言え ぬ 。
それ に たとえ 事実 を 知って も →
村人 たち は 賛同 しまい 。
旅 の 者 よ わし ら に これ 以上 かかわる な 。
早々 に この 地 を 立ち去る が よい 。
カンナ キミ は どう 思う ?
どう 思う って 。
キミ も このまま で は いつか は 神 樹 に 汚染 さ れる 。
だから って どう しよう も ない じゃ ない !
私 たち に は この 土地 以外 に 行く あて なんて ない 。
ただ 我慢 する しか ない の よ 。
皆さん 聞いて ください 。
皆さん は 知って る んです か ? 神 樹 の 真実 を 。
お おい アシュラ 。
( アシュラ ) 神 樹 は もの の け の 残骸 です 。
療養 所 の 病気 の 原因 は 丘 に ある 神 樹 な んです 。
神 樹 の 力 に 頼り 続ければ いずれ は みんな 同じ 病気 に なる 。
皆さん は それ でも いい んです か ?
みんな こいつ の 話 に 耳 を 貸す な !
こいつ ら は 忍 宗 の 里 から やってきた 連中 だ 。
世界 を ボロボロ に した あげく に →
俺 たち から 神 樹 様 まで 取り上げる 気 だ !
そんな こと さ せて たまる か !
とっとと 帰れ !
神 樹 様 が なくなったら 我々 は どう なる ?
さっさと 出て いけ !
アシュラ 逃げよう 。 う う 。
( フタミ ) 大丈夫 かな インドラ 様 と アシュラ 様 は 。
( ガマ 丸 ) 兄弟 いったい 2 人 を どんな 場所 に やった んじゃ ?
( ハゴロモ ) 簡単に 言えば 同じ 問題 を 抱えて いる 村 だ 。
それ を どう 解決 する の か わし は それ が 知り たい のだ 。
なるほど のう 。
正直 もう どちら に する か は 決めて いる の か ?
いい や 決めて は い ない 。
インドラ は 優秀だ が すべて を 1 人 で 解決 しよう と 急ぎ すぎる 。
アシュラ は 人 に 対する 優し さ が ある が →
なかなか 先頭 に 立とう と は し ない 。
2 人 が この 旅 で 成長 し →
互いに 支えあう ように なって くれれば →
文句 は ない のだ が な 。
ガマ 丸 何 か 新しい 夢 でも 見た か ?
2 人 の 未来 の こと かのう ?
見たら 教えて ほしい の か ね ?
それ は ズル じゃ ろ 後継 者 は お前 が 自分 で 決め ん と 。
ゴホン 。
よ っこ ら 。
さて わし は そろそろ 行く かのう 。
ガマ 丸 2 人 の ところ に 行く つもりじゃ ない だろう な ?
ゲコ !? 余計な こと は する な よ 。
せ ん わ !
しょせん お前たち で は 決断 など でき ない ようだ な 。
なあ アシュラ もう 行こう ぜ 。
これ から 気ままな 旅 に 出た って いい しよ 。
う ~ ん 。
そんなに 気 に なる なら あの 樹 こっそり ぶ っ 壊し ち まえ よ !
その くらい お前 の 力 で できる だ ろ !
でも それ じゃ 村 の 人 たち が な 。
苦しく は なる けど いずれ 死 ん じ まう んだ ぜ 。
そう か そう いえば 父上 は 神 樹 を →
ただ 排除 しろ と は 言わ なかった な 。 は あ ?
(( インドラ アシュラ お前たち は その 地 に 向かい →
そこ で 起きて いる 問題 を 解決 する のだ ))
父上 は 問題 を 解決 しろ と 言った んだ 。
おいおい 何 か 変な こと 考えて んじゃ ねえ だろう な ?
解決 する と したら やっぱり 井戸 を 掘る しか ない んだ 。
本気 か ? 長老 が 言って た ろ ?
岩 が 硬くて 井戸 なんて 掘れ な いって 。
ああ でも 父上 は あの 時 こう も 言った んだ 。
(( お前たち が 授かった 忍 宗 の 力 →
その 使い 方 の 手本 は どこ に も ない 。
どう 使う か は お前たち の 心 しだい な のだ ))
《 俺 たち しだい …》
決めた ぜ 。 俺 は 自分 の 信じる こと を やる !
は あ ?
何 年 かかろう と やり遂げる !
インドラ 様 だ !
インドラ 様 が 戻ら れた ぞ !
さすが インドラ 様 だ 。 もう 戻って きた の か ?
ハァハァ よくぞ ご 無事で 。
アシュラ は ? いえ まだ …。
そう か 。
あの 人 は … まさか 。
ハァハァハァ … アシュラ !
おう カンナ 。 何 やって る の !?
見りゃ わかる だ ろ 。 井戸 掘って る んだ よ 。
ふ ぅ ~。
本気な の ? あぁ 水 さえ 出れば →
みんな 神 樹 に 頼ら なくて いい だ ろ 。
無理だ わ 村 の 人 たち も 何 年 も かけて 掘った の よ 。
でも 水 は 出 なかった 。
俺 も そう 言った さ 。
でも 言い出す と 聞か ない んだ よ こいつ は 。
できる か でき ない か は 関係ない 。
俺 は やる って 決めた んだ 。
じゃあ な カンナ 。
あんた たち … バカ な の ?
俺 は ともかく あいつ は 間違い ない 。
《 何 年 かかろう と やり遂げる 》
( インドラ ) ただいま 戻り ました 。
よく 戻った 。 で 首尾 は ?
万事 仰せ の とおり に 。
何 か 問題 は ?
あり ませ ん 。 村 に は 平穏 が 戻り ました 。
ハゴロモ 様 インドラ 様 が 先 に 戻ら れ ました 。
と いう こと は 忍 宗 の 後継 者 は …。
いい や わし は 物事 の 速 さ を 問うた ので は ない 。
アシュラ の 帰り を 待つ 。 決める の は それ から だ 。
よい な インドラ 。 はい 。
( ゼツ ) 久しぶりだ ね インドラ 。
あれ ? ノリ が 悪い ね 。
僕 に 会い に きたん じゃ ない の ?
僕 に は 全部 わかって る よ 。
キミ は ハゴロモ の 望む とおり に した 。
でも 満足 は して い ない 。
ハゴロモ の 思い描く 忍 宗 の 未来 は キミ の 思い描く 未来 じゃ ない 。
腕 を 上げた な 。
俺 たち 2 人 は どんな こと が あろう と →
インドラ お前 に ついていく ぜ 。
その 言葉 胸 に 刻んで おく 。
ハゴロモ 様 すでに アシュラ 様 が 旅立って 1 年 に なり ます 。
しかし いまだ アシュラ 様 は 戻って き ませ ん 。
弟子 たち の 動揺 も あり ます 。
そろそろ 後継 者 を 決め られて は 。
それ は わかって いる 。
インドラ 様 なら 誰 も 文句 を 言い ます まい 。
なぜに アシュラ 様 の 帰り を ?
心配 する な 。 そろそろ アシュラ も 戻って くる 頃 だ 。
( 足音 )
ハゴロモ 様 ! なにごと だ ?
インドラ 様 !
アシュラ 様 が … お 帰り に なり ました 。
お ~ い !
アシュラ 様 だけ で は ない ぞ 。 あんなに 大勢 ?
タイゾウ は わかる が 他の 者 は 何者 な のだ ?
戻って きた か 。
( ガマ 丸 ) 自分 の 息子 の こと は よく わかる の ぉ 。
う ~ ん この 水がめ も そろそろ 限界 か の 。
いやいや 時間 が かかった 。
弟 の ほう は とんでもなく 不器用じゃ な 。
根性 は たいした もの じゃ が 。
余計な こと は する な と 念 を 押した はずだ ぞ 。
して おら ん 。 ただ ずっと 眺め とった だけ じゃ 。
それ より お前 の 耳 に 入れて おき たい こと が ある 。
インドラ の 里 の こと じゃ 。
お かえり なさい ませ 。 ただいま 。 元気だった か ?
はい 。 アシュラ 様 こそ よく ご 無事で 。
さあ 早く ハゴロモ 様 に 。
えっ 兄さん に 決まった んじゃ …。
まだ 父上 は …。
ずっと アシュラ 様 の 帰り を 待って おら れ ました 。
そう な の か 。
( 足音 )
父上 ただいま 戻り ました 。
凛 々 しく なった な アシュラ 。
待ちわびた ぞ 。
申し訳 あり ませ ん 兄さん 。
俺 の 力 で は 行った 村 の 問題 を 解決 する に は →
長い 時間 が 必要でした 。
その者 たち は ?
あっ はい 。 村 の 方々 です 。
みんな が 俺 を 助けて くれ ました 。
今では 大事な 仲間 です 。
この 里 の 話 を 聞き どうしても この 目 で 見 たくて →
アシュラ さん と ともに まいり ました 。
そう か 。 よく いら した 。 アシュラ 話 を 聞こう 。
俺 の 行った 村 は 神 樹 の 水源 に 頼って い ました 。
そこ で 井戸 を 掘る こと に した んです 。
(( ハァ ハァ …。 アシュラ 本気 で 井戸 を 掘って る の ?
俺 は そう 決めた んだ 。
は ぁ ~。
ふ ぅ …。
ん ?
なんだ よ … また 俺 たち に 石 を 投げ に きた の か !?
待て !
あんた たち …。
俺 たち も 手伝う 。
自分 たち の こと くらい 自分 で やり たい 。
できれば 俺 たち に も 忍 宗 を 教えて くれ ない か ?
あ … うん 。
♪♪~
みんな ! 静かに して くれ 。
どうした ん だ ? アシュラ !
聞こえ ない か ? 音 が する !
水 だ ! どうした !?
これ って …。
( 歓声 )
( タイゾウ ) やった ! やった ぞ !!
やった わ アシュラ ! あぁ やった !
( アシュラ ) やった ~!
♪♪~
母さん …。
カンナ 。
母さん !
( カンナ の 泣き声 )
♪♪~
今 こそ 我々 は 長き 呪縛 より 解き放た れる 。
( 歓声 )
そう か … お前 の 広めた 忍 宗 が 人々 を 救った か 。
はい !
では これ より 忍 宗 の 後継 者 を 発表 する 。
忍 宗 の 後継 者 は …。