NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 468 - 後継 者
( ハゴロモ ) で は これ より 忍 宗 の 後継 者 を 発表 する 。
忍 宗 の 後継 者 は …。
アシュラ に 任せる 。
( アシュラ ) えっ !? ( インドラ ) な っ !
( フタミ ) ハ … ハゴロモ 様 ! ( アシュラ ) なぜ です !?
私 に は 兄さん ほど の 忍 宗 の 才 は あり ませ ん !
( ハゴロモ ) これ は 決めた こと だ 。
( インドラ ) なぜ 私 で は 不満な の か その 理由 を お 聞か せ ください 。
お前 に 任せた 村 は 今 壊滅 状態 に ある と の 報告 を 受けた 。
そんな … どうして !?
まさか 神 樹 を 無理やり …。
私 が そこ まで 愚かに 見える か ?
何 を した の か 話して みよ 。
私 が やった こと も アシュラ と 同じです 。
望み どおり 村 の 者 たち に 水 を 与え 神 樹 を 処分 した 。
ただ 違う の は 私 は 1 人 で やった と いう こと です 。
それ が 大きく 結果 を 変えた のだ 。
村 の 人間 たち は 水 の 利権 を 争い 自ら の 身 を 滅ぼした そうだ 。
楽 を して 手 に した 幸福 は 長続き は し ない もの だ 。
だが アシュラ は 村 の 人々 と ともに 苦難 の 道 を 歩いた 。
苦難 の すえ に 手 に した 幸福 は そう 簡単に は 崩れ は し ない 。
インドラ … お前 に は 写 輪 眼 と いう すばらしい 力 が ある 。
アシュラ は 成長 した と いえ ど まだ 力 は 足りない 。
これ から 先 忍 宗 を 支えて いく ため に →
アシュラ に 力 を 貸して やって くれ 。
兄さん …。
(( インドラ : なぜ だ … なぜ 俺 が 選ば れ ない ?
その とおり だ !
力 が ある 者 が 世界 を 制する の は 当たり前の こと だ !
インドラ に は すべて を 決める だけ の 力 が ある じゃ ない か 。
今 から もう 一 度 ハゴロモ 様 に かけ合って みよう ぜ 。
俺 たち も 力 を 貸す 。
( インドラ ) すまない 2 人 と も 。
いい んだ 。 俺 は ただ お前 の 力 に なり たい だけ だ 。
あぁ なんでも 言って くれ 。
そう か …。
( 物音 )
( 笑い声 )
( タイゾウ ) う ひ ょ ~! こんな ご馳走 見た こと ねえ !!
今日 は 忍 宗 の 後継 者 が 決まった めでたい 日 だ 。
みんな ! 無礼 講 で 心ゆくまで 楽しんで くれ 。
食おう ぜ みんな !
♪♪~
( カンナ ) なんだか 私 たち 大変な とき に 来ちゃ った みたい ね 。
ヘッ ! 気 に する こと ねえ よ 。
実は 俺 ほっと して る んだ 後継 者 が アシュラ に 決まって 。
えっ ?
( タイゾウ ) アシュラ の 兄さん は 頭 も いい し 忍 宗 の 才能 も すごい けど →
ど っか 冷たい ところ が ある 人 で さ …。
あの 人 が 忍 宗 継いだら みんな 心 のど っか で →
ビクビク して なきゃ なら なかった と 思う 。
そう な んだ 。
でも アシュラ なら 人 の 痛 み が わかる 。
ちょっと マヌケ だ けど 今度 の 旅 で あいつ は すごく 成長 した 。
お前 が 惚れ込んで ここ まで ついてくる くらい に さ 。
何 言って ん の よ 。 赤く なって ん ぞ 。
バカ ! あっ …。
もう 。
そう いえば アシュラ どこ 行った んだろう ?
アシュラ か 。
納得 いか ぬ か ? はい 。
インドラ は 変わって しまった 。 写 輪 眼 の せい で な 。
写 輪 眼 が ?
インドラ の 写 輪 眼 を 見た 誰 も が その 力 に 圧倒 さ れる 。
インドラ 本人 も 気づか ぬ うち に な 。
それほど に インドラ の 写 輪 眼 は 強力な のだ 。
その 力 ゆえ に いつしか 本人 も 人 の 心 を 理解 する こと を やめ →
ついに インドラ の 心 は 閉じて しまった 。
だが お前 は 違う 。
お前 は 人々 の 心 を 理解 できる 。
ゆえに 愛 を もって 忍 宗 を 生かした 。
それ が 人々 の 信頼 を 生み 絆 を 生み 仲間 を 生んだ 。
仲間 …。
絆 と は 多く の 苦楽 を ともに し →
初めて 生まれる もの だ 。
絆 に は 愛 と 情 が 溢れて いる 。
絆 が ある かぎり 忍 宗 が 悪用 さ れる こと は ない 。
だが 絆 なき 力 は →
いずれ 世界 に 災い を 起こす 。
アシュラ よ 。
お前 は 兄 と ともに 2 人力 を 合わせ 忍 宗 の 絆 を 広める のだ 。
父上 。
これ より お前 に わし の 力 を 託す !
アシュラ 。
もう どこ 行った の かしら 。
( 物音 )
えっ …。
何 あれ ?
( みんな ) うわ ~。
な 何 だ ?
カンナ 大丈夫 か ?
ええ 。 いったい …。
兄さん 。
インドラ これ は どういう こと だ ?
なぜ だ なぜ 俺 が 後継 者 に 選ば れ ない ?
忍 宗 を 統べる の は 力 で は なく 愛 。 そう 決めた のだ 。
愛 だ と ? 愛 など 必要 ない 。
あの 旅 の とき 俺 も アシュラ と 同じ ように →
村人 たち に 痛み を 求めた 。
しかし 村 の 連中 は 結局 俺 の 力 に すがった のだ 。
弱き 者 たち は 俺 を 王 と 崇め 力 を 求めた 。
アシュラ は 未熟だった ゆえ に →
他人 の 協力 を 必要 と せ ざる を え なかった だけ だ 。
だが 俺 は 違う !
弱き 者 の 助け など いら ない 。
この 力 を 使い 力 に よる 完全なる 秩序 を つくる 。
争い の ない 完全なる 世界 だ 。
それでは 我が 母上 カグヤ と 同じだ 。
力 を 持つ 者 こそ 心 を 忘れて は なら ん のだ 。
人々 は お前 ほど 早く 進む こと は でき ぬ 。
歩み を 同じく でき ぬ 者 たち に とって →
絆 なき 力 と は 恐怖 で しか ない 。
人々 は 恐怖 に よる 統治 で は 従わ ない 。
なら 力ずく で 従わ せる だけ だ 。
やめて ください 兄さん 。
兄さん は 俺 の 命 を 守って くれる くらい →
優しかった じゃ ない か !
アシュラ あの 頃 の 俺 と は 違う 。
もう 後戻り は でき ぬ のだ 。
インドラ その 目 は !))
(( 俺 は ただ お前 の 力 に なり たい だけ だ 。
ああ なんでも 言って くれ 。 ( インドラ ) そう か 。
ありがとう 2 人 と も 。
う う !
インドラ …。 どうして …。
すまない ))
《 親しい 者 を 失った とき 写 輪 眼 は 進化 する 》
(( インドラ そこ まで 堕 ち たか 。
もう やめて ください 俺 は 兄さん と は 戦い たく ない 。
ほう 俺 と 戦う だ と ?
ずいぶん と 偉く なった な アシュラ 。
お前 が 俺 の 相手 に なる と 思って いる の か ?
何 !? う お ~ は ~!
す すごい 。 修業 の 成果 だ ぜ !
な …。
少し は できる ように なった か 。
だが その 程度 で は 私 に は 勝て ん !))
(( いく ぞ 。
これ が 力 だ !
うわ ~ っ !
アシュラ !
父上 ! みんな !
皆 力 を 合わせる のだ !
( みんな ) う お ~ っ !
この 俺 に 刃向かう と は 。
( みんな ) うわ っ !
フン … 力 の ない 連中 が 群れた ところ で 意味 など ない 。
父上 あなた の 言う 脆弱な 理想 に 今 →
引導 を 渡して やる 。
終わり だ ! 兄さん !
ん ?
これ は …。
六 道 の 力 お前 が 受け継いだ と いう の か !
こ しゃくな !
ぐ っ …。
皆 アシュラ に 力 を 貸して くれ 。
父上 !?
アシュラ チャクラ と は 多く の 人 の 心 を つなぐ 絆 の 力 だ 。
みんな …。
感じる よ … みんな の 力 を !
なに !?
なん … だ と …。
兄さん ! ぐ っ … アシュラ !
これ が 絆 の 力 だ !
ぐ あぁ ~!
くっ … う ぅ …。
兄さん 。 寄る な !
アシュラ … 俺 は 忍 宗 を …。
お前 を 決して 認め ぬ !
兄さん ))
( ハゴロモ ) その後 風 の 噂 で インドラ は →
力 を 理想 と する 忍術 の 一派 を 作った と 聞いた 。
わし は 写 輪 眼 の 持つ 不遇 を 石碑 と して 残した 。
しかし それ は ゼツ に 利用 さ れ →
まったく の 無駄に なって しまった ようだ が な 。
(( アシュラ どうやら わし も →
天命 を まっとうする とき が きた ようだ 。
父上 ! お 父 様 。 お じいちゃん 。
わし は この 世界 を うまく 導く こと は でき なかった 。
そんな こと は あり ませ ん 。
父上 の 意志 は これ から も 忍 宗 に よって →
多く の 者 たち に 伝わって いき ます 。
だが そう で ない 者 も 残して しまった 。
ゆうべ インドラ が やってきた 。 えっ 。
インドラ か ?
わし を 殺し に 来た の か ?
ハッ もう 俺 が 手 を 下す まで も なかろう 。
俺 が ここ に 来た の は →
これ から 地獄 と 化す 忍 宗 の 未来 を 突きつける ため だ 。
あなた は ずっと 祖母 の 力 を 恐れて いた 。
だが その 強大な 力 を 直視 せ ず →
ただ 避けよう と して いた 。
愛 だの 絆 など と いう 詭弁 を 盾 に して な 。
あなた の その 身勝手な 思い違い が →
忍 宗 の 未来 に 戦い と 災い を 生む のだ 。
俺 は アシュラ と その 一族 を そして 忍 宗 を →
この 世界 から 滅ぼす まで 永久 に 戦い を やめる つもり は ない 。
それ を 成し遂げる ため なら →
俺 の 魂 は 何度 で も よみがえり 戦い 続ける 。
すま ぬ の …。
父上 ご 安心 ください 。
兄さん の 魂 が 何度 で も よみがえる の なら →
私 の 魂 も また 何度 で も よみがえり ましょう 。
アシュラ この 世界 の 行方 は →
お前たち と その 子孫 に 託す と しよう 。
( アシュラ ) 父上 ! ( フタミ ) ハゴロモ 様 !
( カンナ ) お 父 様 ! お じいちゃん !))
( ハゴロモ ) そして インドラ の 宣言 どおり 2 人 の 戦い は 続いた 。
長く 果てしなく 幾 度 と なく 。
その 戦い で 憎しみ が 憎しみ を 生み →
もはや 取り返し の つか ぬ ほど に 膨れ上がって いった 。
その 戦い は アシュラ と インドラ が 死んで も なお 続いた 。
2 人 の 魂 は 幾 度 も 転生 して な 。
その 末 裔 が お前 千 住 柱 間 と うち は マダラ 。
そして 今 は うずまき ナルト と うち は サスケ だ 。
皆 の 者 たち よ 。
なんと して も ナルト と サスケ を 助け出す のだ 。
わし は 確信 して いる 。
この 2 人 こそ 長く 続いた 忍 の 因縁 に →
真実の 答え を 出して くれる と 。