NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 475 - 終末 の 谷
( ナルト ) 夢 だって ちゃんと ある 。
俺 って ば 父ちゃん を 超す 火影 に なる !
ぜ って え なる から な 。
あっ ち で 母ちゃん に も 伝えて くれ 。
俺 の こと は 全然 心配 なんか す ん なって 。
しっかり やって ん だって !
♪♪~
( ヒルゼン ) あと の こと は 任せた ぞ 。
カカシ サクラ サスケ ナルト …。
( カカシ ) 三 代 目 。
( 扉 間 ) 兄 者 これ で マダラ と の 決着 も ついた 。
あと は サル の 言う ように ただ 後 の 者 ども に 託す と しよう 。
《 柱 間 : うずまき ナルト 。
うち は サスケ 。
お前たち なら 俺 たち と は 違う 決着 も ある だろう 。
いや そう なって くれ 》
( 孫悟空 ) これ で 俺 たち は もう 自由だ 。
俺 は 水 簾 洞 に 帰る で ウキキィ ー !
( 穆 王 ) 私 は 森 に こもる こと に し ます 。
( 重明 ) やっと 俺 ら も 故郷 へ 帰れ んだ な 。
なんか 夢見て る みて えだ ぜ 。
( 九 喇嘛 ) 八尾 て め え は どう すんだ ?
( 牛 鬼 ) 俺 か ? 俺 は だ な …。
や っぱ ビ ー の ところ へ 戻る こと に する 。
あいつ の 耳障りな ラップ も クセ に な っち まっ てる しな 。
で お前 は ? ん ?
どう すんだ よ ?
俺 は なぁ …。
( ハゴロモ ) お前たち 全員 の チャクラ は →
すでに ナルト の 中 に 少しずつ 入って いる 。
ナルト は いわば お前たち の 寄り合い 所 みたいな もの だ 。
何 か 相談 事 が あれば →
ナルト の 中 の チャクラ で おのおの 話し 合える 。
九 喇嘛 。 ん ?
お前 は 寄り合い 所 の 管理 役 と して ナルト の 中 に いて やれ 。
えっ ! もう 苦 で は なかろう 。
ま じ じい が そう 言う なら しかた ねえ か 。
( みんな ) ハハハハ ! 何 だ !? 何 が おかしい !
素直で ない ところ は 相変わらず です ね 九 喇嘛 。
ヘヘヘッ 。
( サクラ ) これ で やっと 忍 界 大戦 は 終わった んです ね 。
あぁ あと は …。
ナルト と サスケ 前 に わし が 問うた な 。
我が 母 カグヤ と 戦い →
己 の 出した 答え に 変化 は あった か ?
答え は 変わ ん ねえ 。
ただ 大 じいちゃん に は 悪い けど →
今回 カグヤ って の と 戦って 思った 。
俺 の 母ちゃん が うずまき クシナ で 心底 よかった って 。
カグヤ は 今 まで 戦った や つら と は 違う 。
心 が ねえ みて え な 感じ だった 。
母 カグヤ も 初め は 民 の 信望 厚き 女神 だった そうだ 。
鬼 と 呼ば れる ように 変貌 した 理由 は わから ぬ が …。
おそらく チャクラ の 実 を 食らった とき から →
何 か が 始まって いた のだろう 。
どちら に しろ お前 は 母 と は 違う 。
尾 獣 たち すべて の チャクラ を 有して いて も →
母 の ように は なる まいて 。
さて 残る は 無限 月 読 を 解 術 する だけ だ 。
具体 的に は どう やる ? わし たち の 力 も 必要な の か ?
お前たち は いい 。
尾 獣 すべて の チャクラ を 持つ ナルト と →
輪廻 眼 を 持つ サスケ が 互いに 子 の 印 を 結び さえ すれば →
術 は 完全に 解ける 。
なんだ 意外 と 簡単じゃ ねえ か 。
かつて 母 が やった 無限 月 読 を 解 術 する ため に 調べ 尽くした 。
間違い ない 。
して あと は サスケ よ 。 お前 は ?
( サスケ ) そうだ な 。 だが まずは この 無限 月 読 の 中 →
今 の 五 影 ども を 処刑 する 。
今 なんて 言った サスケ ? え ?
五 影 を … なんだ と ?
それ と な 尾 獣 ども →
お前 ら は すべて 俺 の 管理 下 に 置き →
いずれ 処理 する 。 なんだ と !
グッ ウッ …。 九 喇嘛 !
尾 獣 たち を 幻 術 に …。
ただ の 一 瞥 で …。
ナルト よ やはり こう なった な 。
あと は お前 に 任せる しか なくなった 。
わし も この世 に いる 限界 だ 。 じきに 消える 。
ああ 。 これ も 六 道 の 大 じいちゃん に は 悪い けど →
大 じいちゃん の 子供 ら みて え に は なら ねえ よ 。
俺 は アシュラ じゃ ねえ 。
それ に サスケ は インドラ って やつで も ねえ !
サスケ それ が 今 の お前 の 夢 だって の か !
まだ お前 は 復讐 を 望んで いる って いう の か ?
サスケ 君 !
確かに かつて は ただ 破壊 を 望み 復讐 だけ が 目的 だった 。
だが 今 は 違う 。 破壊 し そして 創り 直す の さ 。
闇 を 抱え ぬ 里 。 忍 世界 を 一新 する 。
グッ …。
俺 が 掲げる も の それ は …。
革命 だ ! 革命 … だ と ?
(( サスケ よ お前 は 何 が し たい ?
この 戦い の 果て に 何 を 望む ?
お前 の 正直な 考え を 聞き たい ))
(( 今 まで の 影 たち が この 状況 を 作った 。
だから 俺 が 火影 に なり 里 を 変える ))
(( その お前 の いう 火影 と は どういう 意味 だ ?
そんなに 知り たきゃ 教えて やる ))
地 爆天 星 !
あぁ っ !
ナルト … 頼む !
俺 が 必ず 助け出す !
少し の 間 辛抱 して くれ !
この 戦争 で 輪廻 眼 の 能力 と 使い 方 も ずいぶん と 慣れた 。
そして 邪魔者 は い なく なった 。
お前 以外 は な ! ナルト 。
( ハゴロモ ) うまく いか ぬ もの だ 。
力 を 一方 に 託した 結果 が かつて の インドラ と アシュラ …。
そして 両方 に 託した 結果 も 今や 同じ …。
ふ ぅ …。
いや 兄弟 ゲンカ は ここ で 終わり に する って ば よ 。
尾 獣 たち を 放して やって くれ 。
あいつ ら は やっと 自由に なれた んだ 。
♪♪~
あいつ ら と 仲よく なった から わかん だ 。
もう 悪 さ は し ねえ よ 。
ナルト ! お前 わかって ない ようだ な 。
今や お前 は 尾 獣 たち 全員 の 人 柱 力 だ 。
もちろん お前 の 中 の 尾 獣 の チャクラ も →
のちのち すべて 始末 する つもりだ 。
そんな …。
つまり お前 は 死ぬ んだ ナルト 。
必然 的に な 。
仙人 が 言った とおり なら 無限 月 読 を 解く のに →
そもそも お前 の 中 の 尾 獣 の 力 を 使う 必要 は ないだ ろ 。
俺 が 捕まえた 尾 獣 ども を 利用 すれば な …。
やつ ら も それ まで は 生かして おいて やる 。
俺 が そう さ せ ねえ の わかって る よ な ?
やはり … まずは お前 か ナルト 。
場所 を 変える 。
お前 なら わかって いる な ?
( カカシ ) 待て サスケ !
う ぅ …。 先生 !
《 写 輪 眼 の 影響 が まだ …》
私 は ! 私 に は どう する こと も でき ない って 本当 は わかって る 。
大好きな のに サスケ 君 を こんなに 思って る のに 。
寄り添う こと も 刺し 違える こと も でき ず に →
こう やって また 駄々 こねて 泣く こと しか でき ない 。
みっともない よ ね ほんと 。
(( サクラ …。
ありがとう ))
でも でも サスケ 君 !
少し でも 少し でも 私 の こと が 心 の 隅 っこ に ある なら →
お 願い もう 遠く に 行か ないで !
ずっと 一緒に いれば いつか 昔 みたいに …。
お前 は 本当に う ざい な 。
サクラ !
サクラ ちゃん に 幻 術 まで かける こと は ねえ だろう が 。
このまま じゃ こいつ は 俺 たち を 追って くる だろう 。
邪魔に なる 。
サクラ は サクラ は お前 を 助け たかった んだ ずっと 。
恋愛 ごっこ でも 楽しめ って の か ?
俺 に は こいつ を 好く 道理 も 好か れる 道理 も ない 。
理由 が ある の は 人 を 嫌いに なる とき だけ で いい 。
それ に サクラ は 今 お前 を 自分 の もの に し たい んじゃ ない 。
ただ お前 を 助け たい んだ 。
お前 に 殺さ れ かけた こと も ある この 子 が →
今 でも お前 の こと を 思い 涙 を 流す の は →
お前 を 愛して 苦しんで いる から だ 。
(( 母さん 。 ん ?
父さん は 兄さん や 俺 の こと 本当 は どう 思って ん の か な ?
どうした の ? 急に 。
この 前 父さん 俺 の こと を →
さすが 俺 の 子 だって 言って くれた んだ 。
いつも は 兄さん に そう 言って た から →
すごい 嬉しかった んだ 。
そう よかった じゃ ない 。
でも 最近 父さん と 兄さん の 仲 が よく ない から …。
俺 は ただ 兄さん の 代わり な の か なって 。
兄さん は 兄さん あなた は あなた よ 。
父さん は いつも あなた たち の こと を →
心配 して いる わ 。 じゃあ なんで 兄さん ばっかり 。
そう じゃ ない わ ただ 父さん は ね →
一族 の 代表 と して うち は 一族 を →
守ら なきゃ いけない 立場 に ある の 。
それ が な んな の ?
イタチ は あなた より 大きくて 先輩 な だけ 。
その分 一族 の ため の 仕事 を 任さ れる ように なる でしょ 。
父さん は その 仕事 の 監督 役 だ から →
どうした って その 目 が イタチ に →
いき がちだった の かも しれ ない わ ね 。
でも ここ だけ の 話 →
私 と 話す とき は あなた の こと ばかり →
話して る の よ 父さん 。
ただ あの 人 →
いつも ムスッ と して 不器用だ から ね 。
はい サスケ お 弁当 。
手 裏 剣 の お 稽古 なら →
帰って から 母さん が 見て あげる から 。
お 稽古 じゃ ない 修業 だ よ 。
いって き ます 。 いって らっしゃい ))
それ が 失敗 した 過去 の 縛り な の かも な 。
《 サスケ …》
約束 した んだ 。
昔 サクラ ちゃん と 。
(( サスケ は ぜ って ぇ 俺 が 連れて 帰る 。
一生 の 約束 だって ば よ ))
先生 俺 の 忍 道 は もう 知って んだ ろ ?
行って くっ ぜ 。
ああ 頼んだ ぞ 。
( ハゴロモ ) 愛情 と は 難しい もの だ な 。
かつて わし に も 2 人 の 子 が いた 。
2 人 を 愛し 2 人 も わし を 敬愛 して いた 。
だが 兄弟 の 弟 だけ に すべて を 託した ゆえ →
それ を 機 に 兄 は わし と その 弟 を 憎む ように なり →
愛情 が 憎しみ へ と 変わって しまった のだ 。
今 の サスケ を 形作った の は →
過去 の 愛情 の 喪失 から くる もの に 他なら ない 。
マダラ も そう だった 。
サスケ も マダラ と 同じ 運命 だ と そう おっしゃり たい のです か ?
そう で は ない わし も 己 なり に →
未来 は より よい もの に し たい のだ 。
かつて の 過ち から 学んで な 。
今回 は 2 人 に 同じ ように 力 を 託した 。
過去 は 未来 が 変わら ぬ と →
気づか せる ため に ある ので は なく →
未来 の ため に ある はずだ 。
なぜ ナルト に 可能 性 を 見いだした のです ?
うずまき ナルト 。
あの 子 は 憎しみ の 塊 に なって しまった →
九 喇嘛 を 救い 友 と なった 男 だ 。
ナルト に 任せて みる と しよう 。
今度 は 憎しみ が 愛情 へ と 変わる の を 願い ながら 。
いや 愛情 を 取り戻さ せる と 願おう 。
( ハゴロモ ) サスケ も カグヤ と は 違い 愛 が 何 か を 知っている 者 だ 。
ナルト と 同じ ように な 。
や っぱ ここ か よ 懐かしい な サスケ 。
昔 ここ で やり合った な そう いや よ 。
前 と 同じだ ここ で また お前 が 負ける 。
あの とき と 同じ 拳 は もう くらわ ねえ よ 。
それ に お前 の 好き勝手に は さ せ ねえ 。
火影 だって お前 に ゃ 渡せ ねえ 。
お前 は 火影 が な んな の か まるで わかって ねえ 。
言った な 革命 だ と 。
俺 の 言う 火影 は お前 の それ と まったく 違う 。
お前 の 兄ちゃん が 言った こと を 教えて やる 。
火影 って の は →
火影 に なった やつ が 認め られる んじゃ なく →
みんな に 認め られた やつ が 火影 に なる んだ って よ 。
俺 は イタチ の 言葉 で は なく 生き様 から すべて を 悟った 。
お前 と 俺 で は 出した 答え が 違う 。
戦う 前 に はっきり さ せる か 。
俺 の 言う 火影 と は 何 な の か 教えて やる 。