NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 21 - 486 - 風 心
な … なんだ !?
( サスケ ) そい つ から 離れろ !
( エン ) あれ が 写 輪 眼 。
( 大 蛇 丸 ) あの サスケ 君 が →
写 輪 眼 を 使って 人助け なんて 驚き ね 。
( 悲鳴 )
や ばい って …。
うわ ~! どうした ん だ !?
うわ …。 ヒメユリ 様 !
だから … なん な んだ よ !?
( ヤマト )1 人 は 任せて !
( ヤマト ) 救う こと は でき ない けど 被害 の 拡大 は 防げる 。
面倒くさい わ ね 。
♪♪~
( チノ ) キャ ー ッ !
チノ !
どうした ?
( チノ ) サスケ ちゃん が 助けて くれる なんて …。
ありがとう 。
( ノワキ ) チノ !
( ノワキ ) 大丈夫だった か ? ( チノ ) 平気 平気 ! イタッ …。
手当て が 必要だ な 。 アチャ ー !
今 の が 木 ノ 葉 を 襲撃 した と いう 起爆 人間 …。
やっかいな 相手 だ ね 。
彼 と 接触 する わけに は いか ない んで 僕 は 消える よ 。
御 屋 城 に は 会え そうに ない わ ね 。 なんだ と !?
言った でしょ ? 用心深い 男 だって 。
こんな 騒ぎ が あった あと で 姿 を 現す と は 考え にくい し →
試合 が 途中 で 終わった 以上 手 札 譲渡 が 行わ れる こと も ない 。
つまり サスケ 君 は 起爆 人間 を 作り出して る →
元 御 屋 城 の 護衛 団 に いた →
風 心 と か いう 男 の 情報 も 得 られ ない 。
すべて は ムダ 骨 だった って こと 。
大 蛇 丸 様 。
なんで すって ? サスケ 君 …。
御 屋 城 が あなた を 呼んで る んです って 。
行 っと い で よ 。 お前 は ?
私 は ケガ の 手当て を して もらって くる 。
俺 は チノ に 付き添う 。
わかった 。
( エン ) あ … こんち は ! 僕 御 屋 城 エン 。
よろしく ね !
本当に こいつ が 御 屋 城 エン な の か ? 間違い ない わ 。
お 久しぶり ! 大 蛇 丸 さん 。
( 大 蛇 丸 ) いつ 以来 かしら ね ? こうして 顔 を 突き合わせる の は 。
さ ぁ ? 久々 すぎて 忘れちゃ い ました 。
だけど どういう 風 の 吹き 回し ?
あなた こんなに あっさり 人前 に 顔 を 出す →
不 用心 な 人間 だ っけ ?
おもしろい もの を 見せて もらい ました から 。
( エン ) でも 人間 が 爆発 した の に は びっくり した よ 。
あれ でしょ ? 木 ノ 葉 の 里 を 襲った 起爆 人間 って 。
知っている の か ?
情報 に 疎い と この 商売 やって いけ ない から 。
あれ って キミ を 狙って 現れた んだ よ ね ?
今回 の は そう かも しれ ない 。
今回 のって こと は …。
木 ノ 葉 の 里 は 別の 目的 で 襲わ れ たって こと ?
だって そう なる よ ね ?
《 木 ノ 葉 を 襲った の も 俺 が 目的 だった ?》
起爆 人間 を 作って いる やつ が お前 の 護衛 団 に いた らしい 。
えっ ウッソ ! 風 心 と いう 。
知っている な ? へ ぇ あの 子 が 。
元 は よそ の 子 だった んだ けど ね 。
よそ の 子 ? コロシアム で 勝ち取って →
うち の 護衛 団 に 入れた んだ 。
生まれ は 水 の 国 の 小さな 島 だった はずだ よ 。
島 の 人 たち に 恐れ られて →
小さい 頃 に 売り飛ばさ れた ん だって 。
売り飛ばさ れた ?
血 継 限界 なんて そんな もん じゃ ない ?
特異な 力 なんて →
自ら を 普通 と 称する 弱者 に して みれば →
恐怖 で しか ない でしょ 。
生まれ 出た 時点 で 損して る ような もん だ よ ね 。
僕 は 好きだ けど ね 血 継 限界 。
だって ほら 強い し レア 感 が あって いい じゃ ない !
だから いろいろ 集めて 護衛 団 に 入れて た んだ 。
レア 度 を 上げる ため に 1 人 だけ 残して →
皆殺し に しちゃ った こと も ある けど ウフ !
ただ 生まれ が 生まれ だ から 反抗 的な 子 が 多かった よ 。
僕 が 医療 忍術 を 使え なかったら →
飼いならせ なかった だろう ね 。
風 心 は 比較的 従順で いい 子 だった けど →
ある 日 突然 他の 子 たち 連れて 逃げ出しちゃ った んだ 。
な ~ んで 逃げちゃ った んだろう な ?
毎日 エサ あげて たし お 小遣い も あげて た のに 。
もう いい 。 あ 。
風 心 は 赤 眼 を 持って いた か ?
( エン ) 赤 眼 ?
ああ ああ そう いえば →
あ ~ 風 心 と 逃げた 中 に そういう の 持って る 子 いた っけ な 。
風 心 と 逃げた ?
《 ならば 風 心 に は 仲間 が …。
あの 幻 術 トラップ は そい つ の 仕業 か 》
名前 は ?
う ~ ん 忘れ ちった 。
思い出せ 。 ああ 厳しい ねぇ 。
う ~ ん … ああ そうそう 。
その 子 たしか 血 之池 一族 だった っけ ?
血 之池 一族 ? なんだ それ は ?
悲しい 話 だ よ 。
構わ ない 話して くれ 。
それ は 千手 柱 間 や うち は マダラ が →
しのぎ を 削って いた とき より も 更に 前 の 話 。
赤い 血 に 濡れた 目 血 龍 眼 を 持つ 血 之池 一族 。
雷 の 国 に 住んで いた 彼ら は 特に 幻 術 に 長 け →
その 瞳 術 に 捕らわれたら 最後 →
逃れる こと は でき ない と 言わ れて いた 。
そんな 血 之池 一族 の 娘 が →
雷 の 国 の 大名 の 側室 と して 嫁ぐ こと に なった 。
気立て が よくて 美しい 娘 だった けど →
それ に 正室 が 嫉妬 した 。
不幸な こと に 大名 は 娘 を 側室 に して から ほどなく →
病 に 倒れ 死んで しまう 。
「 この 女 が 嫁いだ せい だ !」 正 妻 は すべて を 娘 の せいに した 。
そして 血 之池 一族 の 特異な 体質 を 知る →
周囲 の 者 たち は 正 妻 の 言葉 を 鵜呑み に した 。
その 結果 娘 は 一族 ごと 地獄 谷 と いう 場所 に 追放 さ れた 。
その 際 正 妻 が 雇った の が …。
どうした ?
うち は 一族 。
なんだ と ?
特殊な 瞳 術 を 持つ 血 之池 一族 に 対抗 できる の は →
写 輪 眼 を 持つ うち は 一族 しか い ない 。
血 之池 は うち は に 話し合い の 場所 を 求めた けど →
聞き入れ られ なかった らしい 。
木 ノ 葉 で 迫害 さ れ →
苦しみ 続けた うち は 一族 も また →
誰 か の 迫害 に 加担 して いたって わけ ね 。
イタチ は …。
イタチ は この こと を 知っていた の か ?
さあ … ただ →
地獄 谷 に 行けば 何 か わかる かも しれ ない わ よ 。
ん ? 地獄 谷 は どこ だ ?
湯 の 国 だ よ 。
( エン ) 行く の ?
わから ない 。
だ よね 風 心 が いる と は 思え ない し 。
けど 応援 して る よ 頑張って 。
起爆 人間 なんて 物騒な もの と っと と 始末 して ほしい から 。
意外 ね 。
武器 商人 の あなた から そんな 言葉 が 出る なんて 。
こんな 便利な 爆弾 が 流通 しちゃ ったら →
僕ら お まん ま の 食い 上げ じゃ ないで す か 。
( ドア を 強く 閉める 音 )
共犯 者 に すぎ ない 。 そう 言った な 。
( チノ ) え ?
(( 被害 者 に して みれば 加害 者 も 第三者 も 一緒 。
自分 を 救って くれ なかった 人 たち 。
それ で ひと くくり 。
ここ で 行わ れて いる 金持ち ども の 道楽 を 止める こと なく →
同情 的な 言葉 を 口 に する だけ の サスケ ちゃん だって →
共犯 者 に すぎ ない よ ))
お前 の 言う とおり だ 。 だが …。
だが ?
いや なんでもない 。
あの さ どうせ 教えて くれ ない んだろう けど →
一応 聞 いとく ね 。
今度 は どこ に 向かって ん の ?
地獄 谷 だ 。 ほら ね どうせ 教えて くれ ない 。
って … 地獄 谷 !?
そこ に 起爆 人間 を 作って る やつ が いる の か ?
おそらく いない 。
だったら 何 し に 行く の ?
見て おき たい 地獄 谷 を 。
うち は 一族 最後 の 生き残り と して 。
( チノ ) え ~ っ !
はるばる 湯 の 国 まで 来て →
温泉 入って か ない の !?
お前たち は 好きに しろ 。
ここ から は 別 行動 だ 。
別 行動 って どうして ?
起爆 人間 を 作り出して いる やつ の 狙い は →
俺 だ 。
お前たち は 一緒に い ない ほう が いい 。
ここ まで 一緒に 来 と いて →
サスケ ちゃん を 1 人 に できる と 思う ?
私 たち も 行く よ 地獄 谷 に 。
( チノ ) キャ ー ッ !
起爆 人間 。 サスケ ちゃん !
離れて いろ !
ノワキ ! こら 離せ !
《 チャクラ を … まとって い ない 》
うわ っ !
アッチ ~!
お前 風 心 で は ない な ?
な っ な に 言って や がる 。 俺 様 は 雷 光 団 の …。
俺 に は 写 輪 眼 が ある 。
これ を 使えば お前 の 記憶 を 覗 ける 。
ウソ だった 場合 命 は 保障 し ない 。
わかった よ 。
命 は 保障 し ない だ ?
その 言葉 そっくり 返さ せて もらう ぜ 。
と やらせ ねえ よ !
土 遁 土 流 壁 !
熔遁 護 謨壁 !
ゴム は 雷 遁 に 強 ぇん だ ぜ 。
熔遁 護 謨鞠 !
さ ~ て と いく ぜ !
こっか ら だ !
んだ と ! だったら 数 を 増やして やる ぜ !
天 照 !
な なんだ これ !
う っ き 消え ねえ !
熱 っ アチ ー !
な なんでも しゃべる ! しゃべり ます 。
しゃべら せて いただき ます 。
だから この 火 を 消して くれ !
加具 土 命 。
ハァ ハァ ふ ぅ 。
しゃべら なくて いい 。
(( カリュウ : 力 を 借り たい 風 心 。
待って て くれ 頭 。
その サスケ って やつ に →
俺 が 狙って る と 思い込ま せれば いい の か ?))
やはり な 。
そう だ よ 。
俺 を 狙った チャクラ 刀 は →
竹 の 村 で お前 が 投げた チャクラ 刀 と 同じ もの だった 。
正体 を 現せ 。 正体 ?
それ は お前 の 本当の 姿 で は ない 。
でなければ 竹 の 村 の イオウ 老人 の 前 に →
出 られる はず が ない 。
それ でも さすが に 御 屋 城 エン に 会う の は 怖かった か ?
クッ …。
( 風 心 ) いかにも これ が 俺 の 本当の 姿 だ よ 。
風 心 。