NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 21 - 487 - 血 龍 眼
( サスケ ) 洗いざらい すべて を 吐いて もらう ぞ 。
( 風 心 ) できる かな ?
猛 風 大 烈 破 !
クッ !
猛 風 大 烈 破 !
は ぁ ~ っ !
グッ …。
終わら せ ない !
は ぁ ~ っ !
う ぉ ~!
風 が ない 。 台風 の 目 か 。
チッ ! う ぉ ~!
う ぅ …。
すべて を 吐いて もらおう か 。
誰 が … クッ クソッ !
あれ は ?
《 二 度 も 同じ 手 を 食う と 思う な 》
ハァ ハァ …。
ここ が 地獄 谷 か 。
本当に 血 之池 一族 は こんな 場所 で …。
( チノ ) 本当だ よ 。
よく 見て ごらん 。
人 が 暮らして いた 証し だ よ 。
あら ぬ 疑い を かけ られ うち は 一族 に よって →
ここ に 閉じ込め られた 血 之池 一族 は →
こんな 場所 で 暮らす しか なかった んだ 。
この 煮えたぎる 湯 を 飲み 空 飛ぶ 鳥 を 撃ち落とし →
わずかに 生えた 草 を 食らって 生き延びた 。
争い に 疲れた 一族 は 外 の 世界 に 出る こと も なく →
ここ で 細々と 暮らして た らしい よ 。
らしい ?
私 物心 ついた とき に は もう 御 屋 城 の 屋敷 だった から 。
地獄 谷 から 一 人 御 屋 城 に さらわ れた ん だって 。
一 人 … だった の か ?
え …。
一 人きり だった の か ?
何 ? 興味 ある の ? 珍しい !
だったら 見せて あげる よ 。
( チノ ) 血 之池 一族 は 私 一 人 だった 。
だけど 御 屋 城 の 屋敷 に は 私 みたいな 子供 が たくさん いて →
忍 の 訓練 を 積ま さ れて た んだ 。
(( エン : どうした ? 勝た ない と 腹 を 空かした まま だ ぞ 。
や ぁ ~ っ !
あぁ っ !
うわ ~ っ !
( 拍手 )
あっ !
見事だった よ チノ ))
( チノ ) そして あの 日 御 屋 城 が 私 を 連れて った の は →
コロシアム だった 。
(([ マイク ] クサビ 不動産 社長 クサビ 様 の 手 札 。
[ マイク ] 無 敗 記録 更新 中 ! 情け知らずの 台風 野郎 風 心 !!
相対し ます は 久々の ご 登場 御 屋 城 エン 様 の 手 札 。
麗し の 血 龍 眼 チノ !
[ マイク ] 血 龍 眼 と か 聞いた こと も あり ませ ん が →
いったい どんな 能力 を 秘めて いる の か !?
[ マイク ] 客席 の 皆様 も 興味 津 々 の ご 様子 です 。
それでは 早速 まいり ましょう !
レディ ! ( 観客 たち ) ファイト !
そんなに 見 たけりゃ すぐ 見せて やる よ 血 龍 眼 !
その 前 に 貴 様 を 吹き飛ばして やる 。
颱遁 強風 烈 破 !
あぁ っ !
あ ~ っと ! どうした こと だ !?
[ マイク ] 風 心 先ほど から 突っ立った まま だ !
[ マイク ] いったい どうした ん だ !? 風 心 。
俺 は 負けた の か ?
そう だ よ 負けた よ 。
[ マイク ] なんという 番狂わせ !
[ マイク ] あの 風 心 が 初 登場 の しか も 幼い 少女 に 敗北 した !))
( 歓声 )
(( よ っこ いしょ っと !
あんた 強い ね !
皮肉 か ? う っ そんな こと ない って 。
私 の 目 は …。
ほら 特別だ から 。
特別 か 。
血 継 限界 を 持つ 者 は みんな 特別だ ろ 。
この 力 の せい で 人 は 常に 俺 を 恐れて 距離 を 置く 。
時に は 疎 まれ 邪険に さ れる 。
そんな 過去 でも 私 より マシ だ よ 。
どういう 意味 だ ?
物心 ついた とき に は もう 私 は ここ に いた 。
だから ここ に 来る 前 の 記憶 なんて 一 つ も ない 。
そう か 幸せな んだ な お前 は 。
え ? 幸せ ? 私 が ?
思い出した くも ない 過去 など 持って いて も しかたない 。
俺 は 水 の 国 で 生まれた 。
水 の 国 と いって も 霧 隠れ の 里 が ある 本土 で は なく →
周辺 の 貧しい 島 だ 。
そして この 力 の せい で →
島 を 襲った 大 嵐 を 俺 の せい に さ れ →
厄介 払い の ため クサビ って 金持ち に 売りつけ られた 。
両親 に よって な 。
クサビ ん とこ で 覚えて ん の は 従順であれ と →
拷問 を 繰り返さ れた こと だけ だ 。
だが コロシアム で 戦う の は 嫌いじゃ なかった 。
この 力 で 俺 の 強 さ を 証明 できた から な 。
なのに お前 みたいな やつ に 負け ち まう と は 。
ごめん 勝っちゃ って 。
まったく だ 。
それ でも 私 は あんた が 羨ま し い 。
父親 の 顔 も 母親 の 顔 も どうして 生まれて きた の かも →
なんで 生きて いる の かも →
私 に は 何も ない 。
それ が どんなに ひどい 過去 だった と して も →
空っぽの 私 と は 違う !
私 嫌な こと 言って る よ ね 。 でも 本心 な んだ 。
ごめん …。
なんで かな 。
自分 の こと を こんなふうに 誰 か に 話した の も 初めて なら →
誰 か の 涙 に 心 を 打た れた の も 初めて だ ))
( チノ ) やがて 私 たち は 御 屋 城 の 護衛 団 に 入れ られ →
その 仕事 を 手伝う ように なった 。
そして あの 日 →
御 屋 城 の 屋敷 で 見つけた んだ 。
(( 風 心 : 見て みろ チノ ))
( チノ ) 血 之池 一族 の こと が 書か れた 古い 歴史 書 を 。
(( 風 心 : 行こう チノ 。 え ?
地獄 谷 に 行けば お前たち 血 之池 一族 が いる かも しれ ない 。
お前 の 過去 が ある はずだ 。
地獄 谷 に 行けば お前 は 空っぽじゃ なくなる 。
だけど 御 屋 城 が 許して くれる はず が ない 。
許可 なんて 必要 ない 。 え ?))
( チノ ) 私 と 風 心 は 御 屋 城 の 屋敷 から →
抜け出し たい と 考えて いた 他 の 連中 も 誘って 脱走 した 。
(( これ で 俺 たち は 自由だ !))
( チノ ) そして 地獄 谷 を 目指して 走った 。
だけど …。
(( おい コラ ! お前 ら が こんな 粗末な 竹細工 を 売って →
生活 でき と ん の は 誰 の おかげ や ?
( イオウ ) それ は もう 一重 に →
領主 様 の おかげ で …。 せ やろ !
( アミノ ) お 父さん ! ああ !
こんな 量 じゃ 納得 で け へん なあ 。
お 父さん しっかり して 。 その 代わり に →
その 娘 でも もろ とこ かい !
ヘヘヘ ! ああ ! ( イオウ ) アミノ !
ぐ わ ~! イタタ … だっ 誰 や !
ケガ し たく なかったら さっさと 消え な 。
は はい ! 早 よ 連れて け ! (2 人 ) へい !
も … もし !
あ ありがとう 。 おかげ で 助かった 。
気 に する な 見かねた だけ だ 。
あんた ら どこ の 義 賊 だ ? 義 賊 ?
た … 頼む ! これ から も わし ら を →
守って くれ ん か ?))
( チノ ) 義 賊 に 祭り上げ られた 私 たち は →
雷 光 団 を 名乗って 近隣 の 村 の ため に 働いた 。
まるで 英雄 扱い だった 。
姿 を 見せる たび 村 の 人 たち は 歓迎 して くれた 。
ご飯 や 宿 を 提供 して くれた 。
みんな 優しかった 。
(( 悪い な 地獄 谷 に 行け なく な っち まって 。
大丈夫だ よ 。 地獄 谷 に は いつでも 行ける もん 。
今 は この 人 たち の ため に 頑張ろう ))
( チノ ) どこ に も 属さ ず 猛威 を 振るう 私 たち を 見て →
逆に 利用 しよう と する 忍 里 も 現れた 。
先代 水 影 の 時代 →
霧 隠れ も 私 たち の お 得意 さん だった 。
あの とき も そう 。
弱者 から カネ を 搾取 する 小国 の 大名 を 襲え って 。
(( のう よい で は ない か 。 ハハハ いけ ませ ん 殿 。
うわ ぁ ! キャ ー !
お前たち が 噂 の !?
そう 雷 光 団 だ 。 やれ 。
うわ ~! ま 待って くれ 頼む !
カネ さえ 出せば 乱暴な こと は し ない 。
そこ まで だ 。
忍 !? あっ …。
霧 隠れ !
そうかい 俺 たち を 処分 し →
なおかつ 腐れ 大名 と の パイプ も 作ろう って 魂胆 か 。
ありがとう 助かった 。
その とおり ))
( チノ ) ひどい 話 でしょ ?
けど ね もっと ひどかった の は …。
(( 一 時 で いい 休ま せて くれ 。
( イオウ ) よそ に 行って くれ 。 え ?
お前たち を かくまったら わし ら まで 被害 を 被る かも しれ ん 。
む … 村 に 迷惑 を かける つもり は ない 。
すぐに 出て いく 。
他人 から 巻き上げた カネ を 配った だけ で →
よく ぬけぬけ と そんな こと が 言える な !))
( チノ ) どの 村 も 水 の 1 杯 さえ 分けて くれ なかった 。
1 人 2 人 … 傷ついて た 仲間 は 死んで いき →
私 と 風 心 は 2 人きり に なった 。
(( もう 行く と こ なく なっちゃ った ね 。
いや ある 。 え ?))
( チノ ) そして 私 たち は →
地獄 谷 に たどり着いた 。
(( やっぱり 私 は 空っぽな んだ 。 チノ !?
何も 思い出せ ない !
自分 の 父親 も 母親 も →
一族 の 顔 だって !
ここ へ 来た って わかる はず なかった んだ 。
どうして 生まれて きた の か なんで 生きて る の か なんて !
霧 隠れ の 追っ手 か 。
チノ !
チノ !
放せ この 野郎 !
いて て …。
チノ !
う っ ! な 何 だ これ !?
ど どうした !?
うわ っ !
( 風 心 ) チノ !
チノ ?
チノ 大丈夫 か !?
私 こんな こと が できた んだ 。
じゃあ 今 の は 血 之池 一族 の 本当の 力 。
復讐 して やる !))
♪♪~