NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 21 - 493 - 東雲
《 シカマル : 逃がさ ねえ ぞ ゲンゴ !》
( サイ ) シカマル が これ だけ の 援軍 を 待機 さ せて いた と は ね 。
臆病な 彼 に は お 似合い って こと かな 。
( テマリ ) 勘違い して いる ようだ から 教えて やる が →
私ら は 勝手に おしかけた だけ だ 。
(( シカマル は 何 か を 隠して いる 。
( 我 愛 羅 ) ああ あいつ が 独自に 動く からに は →
よほど の 事情 が ある はずだ 。
調べて くれる か テマリ ?
必要 なら 人手 は いくら でも 使って いい 。
いい の か ? シカマル は 木 ノ 葉 の 忍 だ ぞ 。
砂 だ 木 ノ 葉 だ と いう 時代 は 終わった んだ 。
連合 に 必要な 男 の ため なら 惜しく は ない 。
もっとも あの 火影 が →
素直に 情報 を 渡す と は 思え ない が 。
聞き出す さ 。
わかって いる だろう が できる だけ 平和 的に だ ぞ 。
ああ 平和 的に やる さ できる だけ ね 。
( カカシ ) それ で これ 以上 何 が 聞き たい の ?
シカマル は 今 …))
( チョウジ ) それ で シカマル の ピンチ を 知った 僕ら は ➡
飛んで きた って わけ 。
友情 って やつ かい ? 泣か せる ね 。
待って ろ 今 から 嫌というほど 泣か せて やる 。
( いの ) サイ は 私 に 任せて 。
あいつ は 強い ぞ 。 うん 知って る 。
悪い けど キミ で は 相手 に なら ない よ いの 。
あの おじさん は 僕 が 。
( 朧 ) ほう 。
カマイタチ の 術 !
ど りゃ ~!
へえ 驚いた でも 2 度 目 は ない 。
小 童 が 相手 でも 容赦 は し ないで ご ざる 。
( チョウジ ) 倍 化 の 術 ! なんと !
誰 が 小 童 だって ?
鏃 と か いった か シカマル の 隣 に いる べき お前 が →
いったい なんだ その ざま は ?
( 鏃 ) 私 は ただ この 力 を 活かせる 主 を 選んだ だけ だし 。
なんだ と ?
シカマル みたいな 弱 っち いや つ の 下 に いたら →
窮屈で しかたない って 意味 だし !
チッ ! 今度 は もっと よく 狙う んだ な 。
次に 外せば お前 の 負け だ 。
( ゲンゴ ) 貴 君 は 必ず 私 の 志 を 受け入れる こと に なる のだ よ 。
シカマル 君 。
て め え の 頭 は どこまでも お花畑 だ な !
( ゲンゴ ) 諦めた まえ 。 すでに 手遅れな のだ 。
手遅れだ と ? いったい どういう 意味 だ ?
やる じゃ ない か 。
でも 一 頭 を 相手 に その 息 の 上がり ようじゃ →
話 に なら ない ね 。
サイ 目 を 覚まして !
僕 より 自分 の 心配 を したら どう だい ?
「 自分 が わから ない 」。
あんた が 最後に 送って よこした 文 に →
そう 書いて あった そう よ 。
僕 に は ゲンゴ 様 から いただいた 志 が ある 。
だから もう 迷い なんか ない 。
あれ ? やり すぎちゃ った かな ?
チャクラ の 反応 が ない 。
まさか 死んじゃ った んじゃ …。
う ぐ っ !
対象 と なる 相手 に チャクラ の 錯誤 を もたらす の は →
拙者 の 得意 と する ところ で ご ざる 。
何 言って る か … さっぱり だ 。
シカマル も 今頃 ゲンゴ 様 の 前 で ひざまずいて いる で ご ざる よ 。
シカマル が 屈したり …。
なんという 馬鹿 力 !?
する もんか ~!
部分 倍 化 の 術 。
おのれ …。
ぐ わ っ !
くらえ !
チッ !
くっ …。 大 カマイタチ の 術 !
ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ …。
大切な 仲間 の ため に 私 は 絶対 諦め ない 。
その 大切な シカマル は →
今頃 ゲンゴ 様 に 志 を いただいて いる はず さ 。
キミ が いくら 命 を 張った ところ で ね 。
なんにも わかって ない の ね 。
大切な 仲間 って の は さ →
あんた の こと よ !
(( お前 は 木 ノ 葉 の 一員 だ 。 それ を 忘れ ん な !))
友達 ごっこ なんて くだらない ね 。
だったら あんた の 頬 を つたって いる →
それ は 何 ?
心 転身 の 術 !
しばらく あんた の 精神 を 乗っ取ら せて もらう わ 。
( 扉 が 閉まる 音 )
( ゲンゴ ) 貴 君 を ここ へ 誘い込んだ の は →
影 を 使わ せ ない ため だけ で は ない 。
視覚 や 嗅覚 を 奪わ れれば →
人間 は それ だけ 聴覚 が 鋭敏に なる 。
ますます て め え に 有利 って わけ か 。
( ゲンゴ ) 忍 の 世界 に は ➡
利用 する 人間 と さ れる 人間 の どちら か しか い ない 。
何の 話 だ ?
( ゲンゴ ) 私 が かつて 信じた 忍 の 言葉 だ よ 。
貴 君 も 桃 地 再 不 斬 と いう 名 くらい は ➡
聞いた こと が ある だろう 。
( シカマル ) 再 不 斬 … たしか →
水 影 暗殺 事件 を 起こした と かって いう …。
( ゲンゴ ) ク ー デタ ー 未遂 の のち 私 たち は 里 を 抜けた 。
いつか 舞い戻り 理想 の 社会 を 作る と いう →
再 不 斬 の 言葉 を 信じた のだ 。
しかし 過酷な 放浪 は 彼 を 変えて しまった 。
だから 私 は 逆に 再 不 斬 を 利用 した の さ 。
彼 の 教え どおり に ね 。
要は 仲間 を 売った って 話 だ ろ ?
( ゲンゴ ) そして 同志 と ともに 私 は この 地 に 移った 。
再 不 斬 のな し え なかった 理想 の 社会 を 築く ため に な 。
今 ようやく 思い が 実現 しよう と して いる 。
貴 君 も ともに その 瞬間 を 迎え たく ない か ね ?
ごめん だ ぜ 。
俺 が この 身 を 捧げて 守り たい の は 木 ノ 葉 だ !
( ゲンゴ ) お 父上 や 恩師 が そうした ように か ?
軽々しく 親父 や アスマ の こと を 口 に する んじゃ ねえ !
て め え の 理想 と やら は 俺 が 打ち砕いて やる ぜ 。
拙者 は 何 を …。
お ぬし は …。
頭 が ガンガン する し 。
あと は あいつ だけ だ な 。
(( サイ 返事 を して ! サイ !
サイ …。
キミ は 誰 ?
あんた の 友達 よ 。
違う 僕 の 友達 は この 子 たち だけ だ 。
ゲンゴ って やつ に そう 思い込ま さ れて いる だけ よ !
来る な 向こう へ 行け !
一緒に 帰ろう サイ 。
みんな が あんた の こと を 待って る ))
サイ … サイ 。
いの ?
戻った の ね ! シカマル は ?
シカマル なら ゲンゴ って やつ を 追って いった わ 。
ダメ だ ! 今 すぐ シカマル に 伝え なきゃ 。
何 が あって も 振り向いちゃ いけない !
( ゲンゴ ) それほど まで に 木 ノ 葉 が 大事 か ?
あたり め えだ !
( ゲンゴ ) ならば もう 一 つ いい 話 を 聞か せよう 。
私 が この 辺境 の 地 に こもって 何も せ ず →
座 して いた だけ だ と 思う かね ?
もし 志 を 授けた 同志 たち を →
すでに 各国 に 潜伏 さ せて いる と したら どう だ ?
五 大国 の 連中 の 目 も 節穴 じゃ ねえ 。
いくら 中枢 部 に もぐり込ま せよう が →
いずれ は 網 に 引っかかる 。
( ゲンゴ ) 里 の 人々 … 例えば キミ の ごく 身近な 人 の →
安全 の こと を 言って いる のだ 。
なん … だ と ?
私 の 合図 ひと つ で 彼ら は いつでも 事 を 起こせる 。
貴 君 に それ を 止める すべ は ない 。
ブラフ だ ! ( ゲンゴ ) ウソ か まこと か は 今に わかる 。
( 紅 ) やめろ ミライ に 手 を 出す な !
( ミライ ) シカ の 兄 ちゃ …。 ( 紅 ) ミライ ミライ !
ふ … 振り返って たまる か よ 。
て め え が 声 に チャクラ を 流し込み →
人 を 操ろう と して る こと は お 見通し な んだ !
( ゲンゴ ) 頭 で 振り返る まい と すれば する ほど →
心 は 逆 を 求める もの だ 。
クッ …。 ( ミライ ) シカ の 兄 ちゃ …。
( 紅 ) ミライ !
ミライ に 手 を 出し や が ったら 承知 し ねえ 。
そん とき は て め え の 息の根 も 止めて やる !
殺せ 殺せ …。
( シカマル ) ゲンゴ て め え は 危険だ 。 生かしちゃ おけ ねえ 。
木 ノ 葉 を 守る ため だ 。
その ため に らしく ねえ 役目 まで 負って ➡
俺 は ここ に 来た んだ !
ナルト を 火影 に する ため に !
ナルト 。
( ナルト ) ラ ー メン 。
は ぁ ? んだ よ それ 。
( ゲンゴ ) どうした シカマル ?
さあ 己 の 心 に 巣食う 闇 と 向き合う のだ 。
フッ 。
俺 次 こそ 完璧に こなさ なきゃ いけない んだ 。
あの な ガキ なんだ から も うち ょい 気楽 で いい んだ よ 。
でも 俺 の せい で 仲間 が …。
仲間 を 思う 気持 は 大事だ けど よ →
そんなに 全部 を し ょい 込む こと は ない んだ ぜ 。
めん どくせ ぇ から よ 。
なぜ だ ? なぜ 術 に かから ない ?
貴 様 の 心 は 隙 だらけ で は ない か !
そう さ 俺 の 心 は 隙 だらけ 。
いや 隙 しか ねえ んだ 。
バ バカ な !
て め え の 言葉 は もう 俺 に は 効か ねえ !
ようやく わかった ぜ 。
さっき 同志 と 一緒に この 国 に 来た と 言った な ?
だったら どうして て め え の 横 に は →
誰ひとり いね え んだろう な ?
そい つら 全部 葬 っち まって この 城 に 隠した んだ ろ ?
他人 を 利用 する か さ れる か で しか 考え られ ねえ て め え は 孤独だ !
ここ は まるで て め え の 心 の 奥 を のぞき見 てる ようだ ぜ 。
貴 様 と 私 は 似て いる !
頭 が キレ る せい で 他人 を 信用 でき ない 。
一緒に すんじゃ ねえ !
貴 様 ら !
まだ 正気の ようだ な 。
あぁ 。 ちょっと 危なかった けど な 。
( シカマル ) 朧 ! 鏃 !
いく ぞ 。
よし ! さっさと 片づけちゃ おう 。
今回 は あいつ ら に 任せて み ない か ?
そ っか … シカマル が 認めた 2 人 だ もん ね 。
は ぁ ~ っ !
分身 か !
確かに やつ の チャクラ を …。
影 に チャクラ を まとわ せる だ と !? どれ が 実体 だ ?
体 が … 動か ん !
私 を 止めれば 忍 の 世界 は 必ず 衰退 する !
大名 に 奉仕 する だけ の 卑しい 存在 に 落ちぶれて も →
かまわ ぬ と いう の か !?
ぼんやり 生き たい や つら でも それなり に 生きて いける …。
俺 が 守り たい の は そんな 世の中 だ !
くだら ぬ !
貴 様 ら の ような 下 賎 な 者 ども に ➡
私 の 理想 を 邪魔 さ れて たまる か !
舌 に 流れる チャクラ を 断った し 。
う ぅ …。
任務 … 完了 だ 。
ご 苦労だった 。
これ から ゲンゴ および かく 者 たち を ➡
木 ノ 葉 の 里 に 連行 する が →
お前たち も 一緒に 来る か ?
拙者 たち は …。
( シカマル ) また 助け られ ち まった な …。
った く … お前 は たいした やつ だ ぜ ナルト 。
( シカマル ) お前 ら …。
なんだ ? 忘れ物 か ?
( 鏃 ) 里 に 帰る まで が 任務 だって 言わ れた し 。
( 朧 ) シカマル 殿 に お供 する で ご ざる よ 。
ん ? あぁ そう か 。
( ユリト ) 先輩 !
( シカマル ) ユリト !?
お前 … 来て た の か 。
( ユリト ) 俺 も やっと で かい 案件 任さ れる ように なった っす よ 。
( シカマル ) えっ ? お … おう 。
あれ ~? 先輩 また 力み すぎて る んじゃ ない っす か ?
雲 雲 ! 雲 っす よ 。
あ … あぁ 。
そんじゃ 俺 忙しい んで 。 失礼 しま ~ す 。
ハハハ …。 シカマル 殿 ?
雲 って の は 掴もう と して も 掴め ねえ 。
風 が あれば 吹き飛 ん じ まう 。
芯 の ねえ 胡乱 な もん だ な 。
( シカマル ) テマリ 。 ん ? なんだ ?
別に その … なんでも ねえ けど よ あの …。
なんだ ? はっきり 言え 。
お前 の 平手打ち ち っと は 加減 しろ よ な 。
また ボサッ と して たら 何度 で も 張り 倒して やる ぞ 。
じゃ … じゃあ 次 も 頼む ぜ 。
ん ?
( シカマル ) 今回 は … あり が と な 。
( いの ) キィ ー ッ ! なん つう ぶった るい 会話 して ん の !?
デ ー ト くらい チャッチャ と 誘い なさい よ ! ま ぁ ま ぁ !
( サイ ) いの 。 ( いの ) サイ ?
ありがとう 美人 さん 。
感じた よ キミ の 優し さ 。
美人 !? そ … そんな …。
何 か お 礼 が し たい な 。 キミ さえ よければ だけど 。
だ だ … だったら あの … デ デ デ … デ ー ト など …。
いの … ぶった る く なって る よ 。
今度 その … なんだ … 飯 でも 一緒に どう だ ?
デ ー ト か ? は ぁ !?
それ は デ ー ト の 誘い な の か ?
ま … ま ぁな 。
そう か デ ー ト か 。
嫌な の か よ ?
そう で は ない が …。 えっ !? ん ?
覚悟 しろ 。 私 と の デ ー ト は 面倒だ ぞ 。
作戦 は ある ので ござ ろう な ? は ぁ !?
デ ー ト の 作戦 だし 。 んな もん ねえ よ !
作戦 なし の 初 デ ー ト なんて ➡
素手 で 尾 獣 と 戦う ような もん だ し 。
勝ち目 は 皆無で ご ざる な 。
お前 ら に 何 が わかる んだ よ !?
何 を 隠そう 拙者 恋愛 事情 に は 少々 うる そう ご ざる 。
まずは テマリ 殿 の 好み を 徹底 的に 調べた うえ で →
入念な プラン を 練る で ご ざる 。
それ も 晴れの 日 曇り 雨 の 3 パタ ー ン は 最低で も 必要だ し !
相手 を 退屈 さ せ ない 小 話 も →
シチュエ ー ション に 応じて 100 個 ほど ストック して おく べきで ござ ろう な 。
おい おい …。
それ って ゲンゴ を 倒す より めん どくせ ぇ 。