NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 9 - 178 - イルカ の 決意
イルカ 先生 お 聞き に なり ました ?
( イルカ ) なに を です ?
昨晩 裏山 で 戦闘 が あった って 話 。
戦闘 ?
ええ 。 なんでも 他国 の スパイ が 現れた そうです 。
警備 班 が その 一 人 を 倒して 遺体 を 回収 した ようです よ 。
なら 今日 は 生徒 たち を 裏山 に は 近づけ ない ほう が いい です ね 。
そう です ね 。 まだ 残党 が いる かも しれ ませ ん
《 なにも なければ いい が 》
( ナルト ) う ~ ん 死体 死体 と 。 どこ に ある って ば よ ?
この へん は い っつ も 遊んで っ から よく 知って んだ けど →
もっと 詳しい 場所 聞い とく んだった な 。
ナルト ! 先生 。
な に して る ? 早く アカデミー に 戻り なさい 。
嫌だ 。 もう アカデミー なんか に 行か ねえ って ば よ 。
ここ に は まだ 危険な 連中 が 残って る んだ 。
頼ま れた って 戻る もんか !
言う こと を 聞き なさい 。 私 は お前 の 担任 だ ぞ 。
うるさい って ば よ !
なんで なんで こんな とき だけ 先生 ヅラ す んだ !
先生 に は 俺 の 気持 なんて わかん ねえ って ば よ 。
アカデミー 行った って どうせ なん も 変わ ん ねえ んだ 。
俺 は いつも ひとりぼっち で いつも 仲間はずれ に さ れて →
誰 も 俺 の こと なんて 気 に して くれ ねえ って ば よ 。
でも 今度 は 違う んだ 。 戦 利 品 を 持って 帰れば →
みんな が 俺 を 仲間 と して 認めて くれる 。
そう すりゃ 俺 は もう ひと り じゃ なく なる 。
二度と あんな 思いし なくて すむ んだ 。
だから 俺 は 絶対 に 戦 利 品 を 見つけて くん だって ば よ 。
わかって くれ 。 たとえ どんな 理由 が あって も →
俺 は 教師 と して 危険な 裏山 へ →
お前 を 行か せる わけに は いか ない んだ 。
やっぱり 俺 の 気持 なんて …。
必殺 お 色気 の 術 !
う っふ ~ ん 。
ぶ ~ っ 。
フン ! 待て 。
まったく 大人 なんて 単純 だって ば よ 。
これ って 戦闘 の 跡 だ 。
なら この 近く に 。
あ ~ っ 。
は ぁ ない って ば よ 。
( お腹 の 鳴る 音 )
そう いや 今日 は 何も 食って なかった っけ 。
何 か 食う もの 食う もの … あっ 。
昼 飯 見つけた って ば よ 。
なんだ ?
お ? これ って ば 見た こと ない 形 だ ぞ 。
ヘヘッ 。
きっと 昨日 の 戦い で 敵 の 忍者 が 使って た クナイ だ 。
これ で 戦 利 品 は 見つかった って ば よ 。
あの クナイ 探して いた 密 書 か 。
そう か 倒さ れる 直前 あの 巣 の 中 に 。
よっ しゃ ! ハハッ 。
逃がす な 。
いったい どこ に 行った んだ !?
面倒な 小僧 です から ね 。
ナルト は まあ 適当に 扱えば いい んです よ 適当に 。
この 子 は いい んだ
《 ナルト の 言う とおり だ 。
俺 は 何も わかろう と して い なかった 。
両親 が 死んで 誰 も 俺 を 褒めて は くれ ず →
認めて も くれ なかった 》
~ 《 クラス で よく バカ やった 。 人 の 気 を 惹 きつけ たかった から 。
あいつ は … あの 頃 の 俺 と 同じだ 》
( チョウジ ) う ~ ん ねぇ シカマル カネ 貸して くれ ない ?
( シカマル ) また か よ 。
お前 小遣い 全部 お 菓子 に 使って んじゃ ねえ か ?
えっ ? お 菓子 以外 に 使い道 なんて 考えた こと も ない よ 。
まったく … しかた ねえ な 。 ひと つ 貸し だ ぞ 。
( カカシ ) あれ ? 君 たち まだ 授業 中 じゃ ない の ?
誰 ? 知ら ない 人 と は 話 は でき ない よ 。
父ちゃん に 怒ら れる 。 そう か 。
奈良 シカマル 君 に 秋 道 チョウジ 君 。
え ? なんで 僕たち の 名前 を ?
シカク さん チョウザ さん の 息子 さん でしょ ?
お 二 人 に よく 似て る 。
授業 を サボった って 言いつけちゃ おうか な 。
言いつける って 授業 は 自習 に なった んだ よ 。
なぁ シカマル 。 自習 ?
ナルト が 裏山 に 死体 見つけ に いっち まって →
それ を イルカ 先生 が 追っかけて った 。
イルカ 先生 が ナルト を …。
その 話 は 本当 かい ? あぁ 間違い ない よ 。
いい かい 自習 は 休み と は 違う 。
早く アカデミー に 戻る んだ よ 。 は ~ い 。
これ で 仲間 が できる って ば よ 。
えっ !?
おい 小僧 。 何 だ ? 誰 だ お め えら 。
おとなしく その クナイ を 渡して もらおう か 。
ん ? だっ 駄目 ! これ は 絶対 渡さ ね って ば よ !
そう か なら 力ずく で 奪う しか ない な 。
え !? な っ … ちょ 待て って ば …。
だ ぁ ~ っ !
ナルト !
お 色気 の 術 !
ウッフ ~ ン !
えっ ? な っ !?
残念 ながら そんな 術 は 通じ ない 。
え ?
ウッソ ~!
全員 女 !? 反則 だって ば よ 。
そん なら 分身 の 術 !
ガキ 相手 と は いえ →
こんな 出来 の 悪い 分身 を 見た の は 初めて だ 。
逃がす な ! 容赦 はいらん 。
忍術 が 効か ねん なら ! 逃がす な !
なに !?
この 森 に ある 猟師 の 罠 なら 知り尽くして る って ば よ !
急げ !
来た な !
おのれ こんな 初歩 的な 罠 に !
あの ガキ !
えっ と … あと は どこ に あった っけ ?
( イルカ ) ナルト !
先生 ? ここ だって ば よ ぉ !
あぁ っ !?
あ ~ っ !!
おい 大丈夫 か ?
しっかり しろ 怪我 は ない か ?
気 が ついた か 。
先生 …。
さ ぁ 一緒に 帰る ぞ アカデミー に 。
あいつ ら …。
よそ者 が 木 ノ 葉 の 里 で 何 を コソコソ して る !?
フッ 誰 だ ? お前 。 黙って その ガキ を 置いて いけ !
俺 は この 子 の 担任 だ ! そんな こと できる か !
先こう か よ 。
フッ … 出来 の 悪い 生徒 を 持つ と 大変だ な 。
その せい で お前 も 命 を 落とす 。
出来 の 悪い 子 ほど かわいい もん さ 。
俺 は そう 簡単に やられ やしない !
ナルト しっかり しろ !
~ チッ ! 急げ 回り込む ぞ ! 死ね !
ナルト は 絶対 に 守る !
う っ !
逃がす な 散 !
幻影 多重 手 裏 剣 !
かわし きれ ない !
(3 人 ) なに !?
2 人 と も 大丈夫 か ? カカシ さん どうして ここ に !?
お前 の 教え子 たち に 聞いて ちょっと 気 に なって ね 。
クソッ 増 援 か !
かまわ ん 。 まとめて 始末 する だけ だ 。
火 連携 術 …。
行け イルカ ! (3 人 ) カルラ !
カカシ さん !
まず 一 人 。
なに !?
雷 切 ! (3 人 ) ぐ あ ~ っ !
ありがとう ございます 。 カカシ さん が 来て くれ なかったら →
どう なって いた か 。 俺 が 来 なく たって →
お前 なら 絶対 に ナルト を 守って いた よ 。
カカシ さん が 言った こと わかった ような 気 が し ます 。
俺 は ナルト と 正面 から 向き合おう と して い なかった 。
きっと こいつ から →
目 を 背けよう と して いた の かも しれ ませ ん 。
でも これ から は 向き 合える 気 が し ます 。
そう か … そりゃ あ よかった 。
はい !
( ヒルゼン ) これ は 木 ノ 葉 の 里 の 警備 網 。
これ を やつ ら は 調べて いた の か 。 はい !
( ヒルゼン ) で か した 。 至急 里 の 警備 を 見直す よう →
わし から 伝えて おく 。 お 願い し ます 。
偶然 と は いえ 今回 は ナルト の やんちゃ に →
里 が 助け られた な 。 下がって いい ぞ 。
はっ !
どうした ? 三 代 目 … あの …。
私 を ナルト の 担任 に して くださった こと →
感謝 し ます 。
その おかげ で 私 は 教師 を 目指そう と して いた 頃 を →
思い出す こと が でき ました 。
昔 三 代 目 に かけて いただいた 言葉 が →
その きっかけ な んです 。
もう 1 年 に なる か 。
悲し み を 隠して 笑う の は 簡単な こと で は ない な 。
アカデミー で は お前 は いつも →
笑い の 中心 に なって いる と 担任 から 聞いた が 。
僕 は 悲しく なんか ない んだ !
忍 が 任務 で 死ぬ の は 名誉な こと だ !
父ちゃん も 母ちゃん も →
化け ギツネ から この 里 を 命懸け で 守った 英雄 だ ぞ !
僕 は その 英雄 の 子供 だ !
ひとり に なった って 悲しく なんか ない んだ !
これ だって 嬉し涙 …。 もう いい 。
お前 が いつも ひと り 膝 を 抱えて た こと は 知 っと る 。
しかし お前 は ひと り で は ない 。
木 ノ 葉 隠れ の 忍 たち は 皆 →
火 の 意志 を 持って おる 。
火 の 意志 ?
この 里 を 守ろう と する 強い 思い の こと じゃ 。
火 の 意志 を 持って おる かぎり →
この 里 に いる 者 は すべて 家族 そのもの じゃ 。
イルカ よ お前 は 持って おる かのう ?
うん …
三 代 目 の 火 の 意志 を 未来 の 子供 たち に →
ナルト に も 伝えて いき たい と 思い ます 。
先生 ! なんで せっかく 俺 が 見つけた 戦 利 品 を →
なく しち まう んだ よ ! バッカモ ~ ン !
うわ ~! え ?
そんな もの より お前 は 命 を なくす ところ だった んだ ぞ !
そりゃ そう だ けど …。
ん ? やけに 今日 は 素直だ な 。
だって イルカ 先生 が 怒鳴った の 初めて だった し →
びっくり した って ば よ 。 あぁ そう か そう だった な 。
先生 は な これ から お前 と じっくり と →
向き合って いこう って 決めた んだ 。
だから 明日 から ビシビシ しごいて やる から な 。
え ~! 余計 アカデミー に 行き たく なく なる って ば よ 。
ナルト お前 に は 火 の 意志 が ある か ?
火 の 意志 ? 何 だ ? それ 。
火 の 意志 と は この 里 を 守ろう と する 強い 思い の こと だ 。
それ が あれば 火影 様 の ように 強く なれる 。
火影 ? 火影 って ば そんなに 強 え の か ?
あぁ 強い だけ じゃ ない 。
火影 様 は 里 の みんな に 尊敬 さ れ 我々 を 導く リーダー だ 。
特に 四 代 目 は →
里 を 化け ギツネ から 守った 英雄 な んだ ぞ 。
英雄 … よし 決めた !
俺 は その 四 代 目 より 強い 火影 に なる !
そんで 俺 の 力 を みんな に 認め させて やる んだ って ば よ !
お前 の 身長 が この くらい に なる 頃 に は →
火影 に なれる かも しれ ない な 。
おう ! す っげ え 努力 して ぜ って え なって みせる って ば よ 。
《 ナルト …》
《 お前 なら 本当に なれる かも しれ ない な …》
イルカ 先生 こっち も 手伝って ください 。
わかり ました ! すぐ 行き ます !
( サスケ ) 水 月 は どうした ?
( 香 燐 ) 水 月 ? さ ぁ 二 ~ 三 日 前 に ぶら っと 出て いった っきり だ けど 。
二度と 戻って こ なくて も いい けど ね 。
( 水 月 ) 聞こえて る んだ よ !
首切り 包丁 …。
まだ そんな の 持って る の か !?
香 燐 が 置いて くる から 取って くる の 苦労 した よ 。
あの 八尾 と 戦った 状態 で →
そんな お 荷物 まで 持ってこ られる か 。
( 重 吾 ) 瀕死 の お前たち を 運んで 来た の は これ 俺 だ 。
いがみ合う な 。
恩 着せ が まし いって の 。
フンッ ま ぁ いい 。 なん に しろ この 手 に 戻った んだ 。
やっぱり こいつ じゃ ない と しっくり こない し ね 。
これ で 揃った な 。 全員 出発 の 準備 を しろ 。
あれ ? もう 傷 は いい の ?
あぁ 。 これ から 木 ノ 葉 へ 向かう 。
~ ( ゼツ ) と いう わけだ 。 ( マダラ ) まさか ペイン が やられる と は な …。
( 鬼 鮫 ) 予想外です ね 。
小南 は もう ここ へ は 戻ら ん ぞ 。
どう す ん の ? こん だけ 欠員 が 出る と …。
また 外 道 魔 像 と シンクロ さ せる コマ が 必要だ な 。
鬼 鮫 お前 は 八尾 を 探せ 。
( 鬼 鮫 ) あなた は ?
俺 は 少し 別の 用 が ある 。
~ ( ヤマト ) これ は …!? こんな こと に なって いる と は …。 遅かった じゃ ねえ か 。
まさか ナルト が !?
いや ペイン の 仕業 だ 。 ペイン の !?
だが ナルト が 解決 した よ 。 やつ が ペイン を 倒した 。
ナルト が !? それ で 九 尾 は ?
やつ が 自分 の 力 で 抑え 込んだ 。
ハァ ~… そう です か 。
えっ !? ナルト が 自分 で 九 尾 を !?
あんまり 驚いて る 暇 は ない ぞ 。
これ から は 里 の 復興 が 大変だ 。
ヤマト お前 の 力 が 必要に なる 。
はい !
どうした ? 急 を 要する 会議 に なり ました 。
上 忍 班長 と して シカク 様 も ただちに 大名 殿 へ 。
もう か … わかった 。
~ ( くも じい ) もしもし そこ の あなた → わし ら と 一緒に 空 から 日本 を 眺めて みる と いう の は →
どう じゃ ろう ? 今回 は 宮城 県 じゃ 。
( くも み ) 宮城 県 ?
杜 の 都 仙台 日本 三 景 松島 →
鳴子 の 温泉 まで 見どころ が いっぱいじゃ !