NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 9 - 182 - 我 愛 羅 『絆』
( カンクロウ ) コイツ は 手ごわい じゃ ん 。
だからこそ 使いこなせば いい 傀儡 に なる 。
( テマリ ) いつまでも 引きこもって る と 思ったら →
新しい 傀儡 か ?
ああ 組み立て が ちょ い 複雑で よ 。
って 別に 引きこもって ねえ よ !
( 我 愛 羅 ) 戦争 に 備えて … か 。
ま ぁな 。
( カンクロウ ) 木 ノ 葉 が あんな こと に なる くらい だ から な 。
何 が 起きて も 不思議 ねえ じゃ ん 。
( テマリ ) 確かに 木 ノ 葉 は 同盟 国 だ し な 。
人ごと と は 言え ない ね 。
( カンクロウ ) ああ 壊滅 した 里 を 立て直す の だって 簡単じゃ ねえ 。
( テマリ ) 何より 火影 不在 の 穴 を 埋める の が な 。
( カンクロウ ) だ な …。
組織 的に も 精神 的に も →
木 ノ 葉 の 支柱 に なって る 火影 が 今 い ない の は …。
いて ぇ じゃ ん 。
ミス った 。
ぶっちゃ け 火影 なし で →
暁 の 被害 から 立ち直れる の か よ ? 我 愛 羅 。
わから ない 。
だが あの 里 に は アイツ が いる から な 。
カンクロウ : こんな こと は 言い たく ない が →
里 に とって お前 は 恐るべき 兵器 で しか ない 。
今更 俺 たち から 離れて 正規 部隊 に 入る なんて →
きつい だけ じゃ ん 。
お前 を よく 思って ない 上役 ばかり だし →
里 の 大半 も お前 に 対して 恐怖 心 を 抱いて いる 。
だから って …。 ( 我 愛 羅 ) わかって いる 。
が 待って いる だけ で は →
もっと 大きな 苦しみ に また 襲わ れる 。
努力 し 自ら 切り 拓 く しか ない んだ 。
ひとり きり の 孤独な 道 に 逃げ ず に 。
そう すれば いつか …。
アイツ の ように …。
( ナルト ) ええ !? 砂 隠れ と 合同 任務 ?
そんな の 俺 たち だけ で い いって ば よ 。
( カカシ ) まっ そう 言う なって 。
砂 と ウチ と の 境界 線 で の トラブル な んだ から →
どっち に 依頼 が きて も 角 が 立つ でしょう ?
だったら ここ は 同盟 国 同士 合同で やる の が ベストだ と 思わ ない ?
第 一 楽だ し ね 。
ブー !
( サスケ ) 同盟 国 と いって も 木 ノ 葉 崩し 直後 に 結ばれた 同盟 だ 。
いきなり うまく いく はず が ない 。
その 関係 修復 の 第 一 歩 …。
それ が 今回 の 任務 って ところ か 。
( サクラ ) さっす が サスケ 君 ! する ど ~ い 。
そういう とこ わかっちゃ う の かわいく ない ねぇ 。
何 ? 何 !? どういう こと だって ば よ !
アンタ に は 一生 わから ない !
国 と 国 里 と 里 の 偉 ~ い 人 たち の 話 よ 。
サクラ ちゃん って ば そんな 言い 方 し なく って も …。
ま 同盟 国 同士 仲よく やっていこう って こと さ 。
ふ ~ ん …。
さ ぁ おしゃべり は これ くらい に して →
砂 と の 合流 地点 へ 向かう ぞ 。 お ~ し !
誰 が いちばん 先 に 着く か 競争 だって ば よ !
ナルト ずるい わ よ !
いっち ば ~ ん ! だって ば よ 。
もう ! 子供 なんだ から 。 ヘヘヘヘヘ 。
った く …。
合流 地点 は ここ の はずな んだ けど 早く 来 すぎた か な 。
遅刻 する なんて ロク な ヤツ じゃ ねえ って ば よ 。
だいたい 砂 の 連中 と きたら 表情 が 読め ねえ って いう か →
お っか ねえ って いう か …。
木 ノ 葉 と 仲よく する 気 が あん なら 遅刻 なんか する なって ば よ !
遅れて すまない 。 いっ !
が … が … 我 愛 羅 !?
《 より に よって …》
《 コイツ と 合同 任務 と は な 》
あ … いやいや 我 愛 羅 君 時間 どおり だ よ 。
こっち が 先 に 着いた だけ だ から 。
いや …。 ( 水音 )
( ヤオキ ) すみません 。 ( コロビ ) 申し訳 あり ませ んです 。
少し 遅れた 。 申し訳ない 。
《 へ ぇ … ずいぶん 殺気 が 抜けて 丸く なった もん だ ね 》
《 砂 の …》 《 絶対 防御 !》
痛い ! 痛い !
コラ ! なん の つもりだ ナルト ! イテテ … 挨拶 が わり だって ば よ 。
石 なんか 投げた って マユナシ に 当たる わけ ねえ って ば よ 。
なぁ !? … あれ ? さっき まで いた 2 人 は ?
我 愛 羅 様 の 絶対 防御 出 させる なんて !
なんて 恐ろしい こと を !
《 ハハ … そう 簡単に 受け入れ られる わけ も ない か 》
った く なんだ アイツ ら 。 怯え すぎ だって ば よ 。
おい ! 今日 は クマドリ 野郎 と →
扇子 の 姉ちゃん 一緒じゃ ねえ の か ?
イッテ ! カンクロウ さん と テマリ さん でしょ !
俺 は 今 正規 軍 に 所属 して いる 。
紹介 しよう 。 俺 の 部下 の ヤオキ と コロビ だ 。
ヤオキ です 。 コロビ です 。
今回 の 任務 の 隊長 の はたけ カカシ だ 。
こっち は ナルト サクラ サスケ 。
オッス ! よろしく ね !
どうも 。 よろしく お 願い しま ~ す 。
まだ 未熟な 部下 だ が よろしく 頼む 。
って こと なんで 我 愛 羅 班 は 山 の 西 から 。
俺 たち 7 班 は 東側 から 山頂 の 山賊 の 砦 を 同時に 攻める 。
作戦 開始 は 子 の 刻 って こと で オッケー かな ?
へ ~ っ そんな の 待たなく った って →
俺 たち だけ で 山賊 くらい 退治 できる って ば よ 。
山賊 と 言って も 相手 は 抜け 忍 の 集団 だ 。
なか に は 中 忍 クラス も いる って 話 だし →
そう よ ナルト ! アンタ の せい で 私 たち が →
危なく なる かも しれ ない んだ から ね 。
わかった って ば よ 。
こちら も 作戦 は 了解 した 。
話して おき たい こと が ある 。
何 だ よ 我 愛 羅 の ヤツ コソコソ と 。
隊長 同士 打ち合わせ して おき たい こと で も ある んでしょ 。
アイツ が 隊長 だ なんて 偉 そう だって ば よ 。
追跡 者 の 気配 ?
ああ 。 何ごと も なければ いい んだ が 。
一応 伝えて おいた ほう が いい と 思って な 。
心当たり が あり そうだ ね 。
俺 は 里 の 上役 に 疎 ま れて いる 。
迷惑 を かける かも しれ ない が 。
ソイツ は 好都合だ 。
木 ノ 葉 と 砂 。
一緒に 任務 を 達成 して 絆 を 深めて こそ →
意味 の ある 任務 だ から ね 。
問題 が 多ければ それ だけ 絆 も 深まろう って もの さ 。
よし ナルト サクラ サスケ 行く ぞ !
はい 。 よっ と 。
今度 は 遅れ ん な よ 我 愛 羅 。
俺 たち も 行こう 。
自ら 正規 部隊 に 志願 する と は な 。
我ら の 任務 を やり やすく して くれた と いう こと だ 。
上役 の 方々 も さぞや 喜ぶ こと だろう な 。
これ で 俺 たち の 株 も あがる 。
砂 の 我 愛 羅 その 首 いただく 。
我 愛 羅 様 は 変わら れた と 噂 に は 聞いた 。
しかし …。
( コロビ ) 砂 の 絶対 防御 。
その 歯牙 に かかった 忍 が 数知れない の も 事実 。
何ごと も なければ いい が 。
敵 !? 山賊 か !?
いや 。
《 狙い は 俺 …》
お前 を よく 思って ない 上役 ばかり だし 里 の 大半 も
《 俺 は 前 に 進む と 決めた んだ 》
こんな 所 で 立ち止まって は い られ ない 。
どう した んだ よ ? カカシ 先生 。
いつまで つけて くる 気 だ ? 出て こい !
えっ ? な … 何 !?
フフフフフ … さすが は 写 輪 眼 の カカシ 。
気配 は 消して いた つもり だった のです が ね 。
どうぞ そのまま お 進み ください 。
同盟 国 の 忍 の 任務 を 妨害 する つもり は あり ませ ん 。
同盟 国 ?
砂 隠れ の 者 か 。
この 任務 の 監査 役 と でも 思って いただければ 。
監査 役 って ? お 目 付け 役 って こと よ 。
任務 の 様子 を バック から 見守って る って とこ かしら 。
見守る って … その わりに は お 面 なんか つけちゃ って 。
信用 でき ねえ って ば よ ! いや …。
( カカシ ) 信用 さ れて い ない の は 我 愛 羅 君 … かな ?
我 愛 羅 様 の 力 は 身内 である 砂 に とって も
いや 身内 である から こそ なお さらに 脅威 な のです 。
我 愛 羅 様 の 術 あなた が たも 見た でしょう ?
思い ませ ん でした か ? あれ は あって は なら ない 力 だ と 。
《 我 愛 羅 君 の 排除 まで 考えて いる !》
《 向こう に は 暗殺 部隊 が 行って いる って こと か 》
木 ノ 葉 に とって も 悪く は ない 話 です よ 。
他 里 の 強力な 兵器 が ひと つ なくなる のです から 。
ひどい ! 同じ 里 の 忍 を …。
お わかり でしょう ?
我 愛 羅 様 は お互い の 里 に とって の 脅威 であり
いて は なら ない 存在 な のです 。
俺 は 里 の 危ない 道具 。
ヤツ ら に とって 消し去り たい 過去 の 遺物 だ 。
( 白 ) その とき 僕 は 自分 の こと を そう 思った 。
いや そう 思わ ざる を 得 なかった 。
そして それ が いちばん つらい こと だ と 知った 。
自分 が この世 に まるで
必要 と さ れて い ない 存在 だ と いう こと です 。
では 俺 は なん の ため に 存在 し 生きて いる の か ?
我 愛 羅 様 は 生きて いて は なら ない …。
う ぅ … 行か せる な !
砂 に だって 我 愛 羅 君 の 理解 者 が い ない わけで も ない んだろう ?
アンタ ら は 我 愛 羅 君 を 受け入れる こと が でき なかった 。
それ も わから ないで も ない が →
かといって 俺 たち も そう だ と 思わ ないで くれ 。
かかった 。
えっ ?
( コロビ ) な … なぜ !?
( ヤオキ ) 傀儡 が 勝手に …。
我 愛 羅 様 !
うわ ~ っ !!
殺さ れる !
そう だ ! ソイツ は 人 の 命 など なんとも 思わぬ 殺人 マシーン だ 。
殺し を 楽しむ 化け物 な んだ よ 。
が … 我 愛 羅 さん …。
うわ っ !
仕込み が ここ まで うまく はまる と は な 。
これ で 我ら の 任務 も 果たし やすく なる 。
傀儡 水 妖雨 の 舞 !
ハア … ハア … 逃げ延びた か ?
逃げる ? 何 から ?
えっ ?
あの とき 我 愛 羅 様 は …。
逃げろ って … 言って くれた ので は ない の か ?
無事だった の か ? うん ?
我 愛 羅 は ?
お前 ら … 仲間 を 見捨てて きた の か よ !
仲間 …。
俺 と お前 … そして 我 愛 羅 様 。
チャクラ を 練りこんだ 雨 を 吸った 砂 の 動き は 鈍り →
結合 を 弱く する 。
お前 の 術 は 封じ られた 。
死ね !!
なに !?
我 愛 羅 !! 助け に きた ぞ !
うずまき … ナルト ?
しょせん は 影 分身 。 ひるむ な ! 本体 は 1 人 だ !!
( ヤオキ )1 人 じゃ ない ぞ !
俺 たち だって もう 逃げ は し ない !
我 愛 羅 様 は 俺 たち の … 仲間 だ !
我 愛 羅 様 ! 置いて 逃げたり して すみません でした !!
俺 たち も 戦い ます 。 我 愛 羅 様 と 一緒に !
て やっ ! アイツ ら …。
え ~ い ザコ ども 相手 に !
あっ ! 上役 たち に も ナメ られた もの だ 。
俺 を 殺す に は 戦力 が 足り ぬ 。
うわ っ !
う っ !
~ ( 我 愛 羅 ) お前たち に は これ で 十分だ 。 かっこ つけ や が って 。
( カカシ ) 災難 だった ね 。
俺 たち の ほう へ 来た 連中 も 一応 拘束 して ある けど 。
( 我 愛 羅 ) 迷惑 を かけた 。 すまない 。
迷惑な の は コイツ ら だって ば よ 。
( 我 愛 羅 ) やめろ 。 えっ ?
ソイツ ら が どんな ヤツ ら か は わかって いる 。
だが それ でも … ソイツ ら は 砂 の 里 の 仲間 な んだ 。
そ っか 。
さっ そんじゃ まあ 改めて 任務 を こなし ましょう かね
《 我 愛 羅 : 俺 は ここ から 始まる の か ?
この 小さな つながり から …》
《 俺 も 誰 か に 必要 と さ れる 存在 に なり たい 》
《 恐るべき 兵器 と して で は なく 》
《 砂 隠れ の 風 影 と して …》
お前 は 自分 の 夢 を →
里 の 仲間 と つながり 認め られる 存在 →
風 影 って 夢 を 実現 した じゃ ん 。
俺 は アイツ に 教わり →
少しずつ 仲間 と の 絆 を 深めて いく こと で →
本来 の 自分 を 取り戻す こと が できた 。
あの 里 に は アイツ が いる 。
人一倍 仲間 と の 絆 を 大切に する うずまき ナルト が な 。
アイツ と アイツ の 大切に する 仲間 たち なら →
今回 の こと も 乗り越えて →
より 一層 大きく 育って いく こと だろう 。
我 愛 羅 : もう 一 度 … もう 一 度 あの とき の 言葉 を →
言って みて くれ ない か ?
置いて 逃げて すみません 。
( 我 愛 羅 ) 違う 。 (2 人 ) うん ?
そう じゃ ない 。 その 前 の …。
あっ ! えっ ?
ああ !
(2 人 ) 仲間 !
( くも じい ) もしもし そこ の あなた たまに は →
空 から 日本 を 眺めて みる と いう の は どう じゃ ろう ?
今回 わし ら が 飛ぶ の は 東京 モノレール じゃ 。
終点 の 羽田 空港 に は 今日 オープン した →
新 国際 線 旅客 ターミナル も ある んじゃ 。
( くも み ) うわ 大 賑わい !