NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 9 - 185 - アニマル 番 外地
グワーッ ! グワーッ !
俺 が まだ もう ちょっと 若くて もう ちょっと やんちゃ して た 頃 。
その とき の 俺 の 最大 の ライバル は ナルト と いう 小僧 だった 。
( みんな ) ナルト ! ナルト !
俺 の 自由 を 脅かす とんで も ねえ 小僧 さ 。
行く 河 の 流れ は 絶えず だらだら に して
あれ は ナルト に とって 狭間 と いう べき 頃 だった 。
サスケ が 木 ノ 葉 の 里 を 去り おのれ の 力 の な さ を 感じた 頃 …。
そう 綱 手 が 五 代 目 の 火影 と なり 自 来 也 と の 旅立ち の 前 。
( みんな ) グワッ ! グワッ !
黙って 聞き な ! 俺 と ナルト の 物語 …。
ナルト : え ~ っ !? ペット 探し ?
今さら そんな ド 新人 任務 俺 って ば 嫌だ !
( 綱 手 ) お前 に 行って もらわ なければ
なら ぬ わけ が ある 。
あっ ! コイツ は …。
アイツ … また 逃げ や がった の か 。
しかも その ダチョウ は その のち
忍 犬 なら ぬ 忍 ダチョウ と して 訓練 を 積んだ と いう 話 だ 。
えっ !? いや … 忍 ダチョウ ?
この 任務 ただ の ペット 探し と 思ったら 大 間違い だ ぞ 。
( コテツ ) あの … 五 代 目 。
今度 は どんな 雑用 です か 。
隊長 を 任命 する !
隊長 ? 隊長 です か !? 俺 が !
はがね コテツ これ より 臨時 編成 の 班 を 率い
ダチョウ を 捕獲 せよ 。 はっ !
えっ !? ダチョウ ?
ダチョウ が 逃げた 先 は 木 ノ 葉 の 里 の 演習 場 だ 。
演習 場 って あの 中 忍 試験 で 行った で っけ ぇ ムカデ と か いた 所 か ?
中 忍 試験 で 使った の は 第 44 演習 場 だ 。
今度 は 第 0 演習 場 に 行って もらう 。
第 0 なんて あった んです ね 。
あぁ 。 だが もはや 第 0 は 演習 場 と して は 使わ れて は い ない 。
( 綱 手 ) それ だけ で は なく
世界中 より 集め られた 猛獣 や 珍 獣 の 保護 区 と して
人 の 立ち入り が 禁止 さ れて きた 場所 だ 。
私 の ガキ の 頃 から だ から
現在 どのような 生態 系 に なって いる か まったく 不明だ 。
別名 禁猟区 。
ここ が 第 0 演習 場 か 。
った く … ダチョウ の ヤロウ !
なん だって こんな 所 に 逃げこみ や がった んだ ?
( シノ ) 俺 が 思う に ヤツ が この 地 に 逃げた の は …。
( リー ) 腕 が 鳴り ます ! 脚 も 鳴り ます !
どんな 相手 であろう と 叩きのめして やり ます よ 。
ところで お前 ら 3 人 は これ まで 組んだ こと は ある の か ?
ん ? そう いえば …。
さて …。 ない 。 なぜなら 俺 が …。
よし ! わかった 。 入る ぞ 。
《 コテツ : クソ ! 五 代 目 …。
絶対 そのへん に たまたま いた 下 忍 を 集めて 寄こした な 》
( イズモ ) えっ !? コテツ が 隊長 ?
ん !? どうした ? イズモ 。 アイツ だけ が 任務 に …。
別に お前たち の 能力 の 差 を どうこう 考えた わけで は ない 。
ただ 今回 たまたま 暇だった コテツ に …。
だから イズモ そう 深く 考え ず に …。
なぜ 俺 は コテツ と 一緒じゃ ない んです か !?
やかましい ! この 寂 しんぼう ども !!
ここ から 先 は 一 列 縦 隊 の フォーメーション で いく 。
先頭 は ナルト だ 。 おう !
次 は 俺 だ 。
先頭 に 何 か あれば すぐに バックアップ に 入る 。
次 が シノ 左右 の 警戒 を 怠る な 。
最後 は リー 。 背後 に 気 を 配れ 。 ( リー ) 了解 です 。
しんがり は 俺 が 務める べきだ 。 なに ?
なぜなら しんがり は 後ろ に 目 を 持つ 者 が 適任だ から だ 。
確かに 僕 の 後 頭部 に は 目 が あり ませ ん が →
シノ 君 に は ある んです か ?
俺 とて 後 頭部 に 目 が ある わけで は ない 。
だが 俺 なら 複眼 的に 見る こと が できる 。
お前 は いちいち 回りくどい って ば よ 。
あれ だ ろ ? ほら あれ あれ !
お前 の 蟲 が 見張る って そういう こった ろ ?
結論 を 急ぐ な 。 なぜなら 隊長 が 納得 し なければ →
ポジション の 変更 は …。 ( コテツ ) しんがり は 任せる ぞ シノ 。
副 隊長 も な 。 え ぇ ~!?
この 班 で 副 隊長 つったら 俺 だって ば よ !
ダチョウ 知って る の は 俺 だけ だ ぞ !
だから 先頭 に した んだ 。 ほら さっさと 行け 。
ん ~!
ところで 隊長 ダチョウ って どの あたり に いる んだ ?
あぁ ? それ お前 が 知って る んだ ろ ?
五 代 目 そう 言って た ぞ 。
俺 って ば アイツ の 顔 知って る だけ で →
居場所 なんか ちっとも 知ら ね って ば よ 。
く ぅ ~ 五 代 目 !
この 任務 に どうして 感知 タイプ の 部下 を →
つけて くれ ない んです !?
日向 と か 犬塚 と か !
みんな 出払っちゃ った から なぁ
五 代 目 …。
で どう する って ば よ ?
俺 が 探そう 。 シノ 。
お前 油 女 一族 か 。 頼む ぞ !
( 鳴き声 )
まだ 見つから ねえ の か よ 。
( シノ ) これ だけ 広い んだ 慌てる な 。
に して も 熱帯 の ジャングル の ような ところ です ね 。
グワーッ グワッグワッ ! グワッグワッ グワッグワッ !
コラ 笑う な ! お前 の せい で 俺 は また こんな 任務 を だ な !
グワッグワッ ! 言う だけ ムダ でしょ 。
いや そのまま ヤツ の 注意 を 引きつけて おいて くれ 。
ん ? なん だって ば よ 。
( シノ ) 俺 が このまま 取り囲む 。
ヌフフ !
頼む ぞ シノ 。 当然だ 。 言わ れる まで も ない 。
よっ しゃ ! そういう こと なら 任せ とけ !
お前 の 父ちゃん デベソ !
グワーッ グワッグワッ !
なんだ その 笑い は 。
アイツ が 笑う の は 当然だ 。 お前 は バカに さ れて いる 。
な っ … 何 だ と !?
確かに ダチョウ に も 父親 は いる だろう 。
だが その 父親 が デベソ と いう こと は あり え ない 。
く ぅ ~ めん どくせ ぇ ! はっきり 言え って ば よ !
なぜなら ダチョウ は 卵 から 産まれる 。 ヘソ は ない 。
グワッグワッ グワッグワッ !
クソッ バカに しや が って ! もう いい ! シノ まだ な の か ?
おかしい 。 どうした ?
蟲 の 反応 が ない 。
あっ … まさか あれ は 食 虫 植物 ?
コフラ コプシ コムレ …。
コノノカ コミルワ コノモ コグレ ココ …。
落ちつけ ! おい !
俺 の 蟲 が 半分 は 喰 われた 。
グワッグワッ クワッ !
逃がし ませ ん ! あっ おい !
おい 行く ぞ シノ 。 ( シノ ) 俺 は この先 へ は 踏み込め ない 。
なぜなら 更に 蟲 を 失う 危険 性 が ある から だ 。
そんじゃ 回り道 で 来い 。
こら 待て !
バーカ バッカー 。
速い さすが ダチョウ 。
僕 に 任せて ください 。
ガイ 先生 の お墨付き の 僕 の 脚力 が あれば …。
さっさと 先行 しろ 。 はい 。
ゲジマユ って ば 相変わらず 速 え 。
グワガガガガ …。
グワ ?
覚悟 。
来る !
グワァ !
なに !?
やはり 異国 の 体 術 ボクシング 。
ガチョウ !
あれ ? ゲジマユ の ヤツ どうした ん だ ?
ダチョウ ! いく ぜ ナルト !
来い ! えっ 今 しゃべった !?
追っ手 が かかる と は 思って いた が →
お前 が 来る と は これ も 因縁 だ な 。
だが その 因縁 も ここ まで だ ナルト 。
テメエ を 倒して 俺 は 真 の 自由 を 手 に 入れる 。
ナルト を 倒した ぐらい で ほ ざ く な ダチョウ 。
隊長 の 俺 が 健在だ ぜ 。
隊長 ?
なら お前 から だ ダチョー !
人間 様 を ナメ る な 。
ダチョウ 。
ダチャア !
ダチョウ !
う お ぉ ~!
駝鳥 制 空 斬 。
そ そんな …。
隊長 !
ホー ホァダチョー !
悪い が 次 は 本気だ 。
ダチョウ !
駝鳥 旋風 撃 !
グッ !
どうした コテツ ?
《 い … 今 の は ?》
駝鳥 昇 竜 弾 !
ぐ わ ぁ !
お前 と の 連携 は なかなか 悪く ない な
《 今 の は まさか …》
シャイニング ダチョウ キック !
ぐ あっ !
いつか 俺 たち も 上 忍 に なろう
《 そ … 走馬灯 だ 。 死ぬ 前 に 見える と いう やつ か …》
《 俺 は 死ぬ の か ? ここ で 。
ダチョウ 相手 に ?》
フ … ん ?
調子 に 乗って んじゃ ねえ 。
今度 は 俺 が 相手 だ 。 待て ナルト 。
ここ は 一 度 ひく ぞ 。
なるほど … パンチ は 多彩で スピード も あり ます 。
が パンチ だけ で は 勝て ませ ん よ 。
こちら は 足 も 使えば 投げ も 関節 技 も あり ます 。
その パンチ は もう 見切り ました 。
所詮 は 動物 … ぐ わ っ !
《 今 の は !?
シッポ !?》
《 ワン ツー スリー … シッポ に は 驚き ました が →
単調な コンビ ネーション です ね 。
ワン … ツー … スリー !》
そこ まで です !
うわ ~ っ !
い … 今 の は !?
どこ から ?
一 時 退却 だ 。
( コテツ ) 俺 たち は 相手 を 侮り すぎた 。 ( リー ) はい 。
動物 相手 と 油断 して い ました 。
もはや 動物 と は いえ ない 。
俺 たち を 誘いこみ 分断 する 知恵 も ある 。
しゃべる し 技 も 使う しな 。
手加減 して る 場合 で は あり ませ ん ね 。
俺 たち の 任務 は 捕獲 だ が やり すぎて も 目 を つぶろう 。
お っ ! 隊長 太っ腹 ! 部下 と して 安心です !
ダチョウ や カンガルー に やられる より マシ だ から な 。
( ダチョウ ) グワーッ !
聞き や がれ 人間 ども !
とっとと ここ から 出て いけ ! ここ は もう 俺 たち 動物 の 王国 だ !
人間 に 飼いならさ れちゃ ツメ も キバ も 抜か れ ち まう から な !
お前 って ば キバ なんか 持って ねぇ だ ろ !
黙れ ! 貴 様 ら に 俺 は 捕まえ られ は し ねえ !
この コードネーム … コンドル 様 は な !
ダチョウ の くせ に コンドル なんて 名乗る んじゃ ねぇ よ !
ほっとけ ! それ より 俺 たち の 自由 を 奪う もの は →
放っておけ ない !
忍 アニマル 四 獣 士 の 力 とくと 見せて やる ぜ !
何 が 四 獣 士 だって ば よ ! 数 の 数え 方 知って ん の か !?
突っ込み ましょう ! もう やって いる 。
なに っ !?
( リー ) アリクイ ? ヤツ は 食 虫 動物 か …。
俺 の 蟲 たち が …。 行く ぞ ゲジマユ !
はい !
また あなた です か 。
ですが さっき の ように は いきま せ ん !
逃がさ ねえ って ば よ !
影 分身 の 術 !
分身 の 術 !
ダチョウ の くせ に 分身 の 術 !?
どうせ ただ の 分身 ! 実体 は 一 つ !
だ ら ぁっ !
ダチョウ が 影 分身 …。
あぁ ~ っ ! わかった って ば よ 隊長 !
コイツ ら 全部 本物 の ダチョウ だ !
伏兵 まで 用意 して いた か 。
この ~ っ !
~ 本気で いき ます よ 。 木 ノ 葉 旋風 !
な っ ! なるほど … 四 獣 士 です か 。
リー ! ぐ あっ !
やはり やる か やられる か しか ない ようだ な 。
こい !
いく ぜ !
もらった ~ っ !
変わり 身 !?
隊長 後ろ ! な っ !?
うわ ぁ ~ っ !
どうした ? コテツ
また !?
お前 と の 連携 は なかなか 悪く ない な ハハハハッ
《 い 今 の は やはり …》
いつか 俺 たち も 上 忍 に なろう 。 一緒に な
《 そ 走馬灯 …》
《 やっぱり 死ぬ んだ 俺 は 。 悪い な イズモ 。
お前 と の 約束 は …》
( イズモ ) かわせ コテツ !
《 幻 聴 まで 聞こえて きや がった 》
( イズモ ) 諦める な 立て !
駝鳥 流星 爆 !
チッ 増 援 か 。
イズモ お前 。
あれ で いく ぞ 。 おう 頼む 。
~ ダチョーッ ! 《 水 ・ 水 飴 拿原 》
もらった ! ま 待て !
甘い !
そりゃ ~ っ !
いく ぞ !
オラオラオラ !
ガックリ 。
やっと 終わった って ば よ 。
こっち も だ 。
こっち も 何と か 。
イズモ よく 来て くれた な 。
助かった 。 お前 が 来て くれ なかったら 俺 は 今頃 …。
ひと つ 問題 が ある 。
俺 は 五 代 目 の 雑用 を ほったらかし に して きた 。
戻ったら 俺 が 助ける 番 だ 。
よう ! クソッ 。
もう 2 度 と 逃げ んじゃ ねえ ぞ 。
お前 なら わかる と 思う が …。
何 だ よ 。 この 野郎 !
ウッ ネバネバーッ !
俺 が 諦める と 思う んじゃ ねえ !
これ が 俺 と ナルト の 因縁 だ 。
俺 の 自由 の 前 に 常に 立ちはだかり や がる 。
コラッ コンドル お前 って ば また 逃げ や が って !
んじゃ この 続き は また 今度 って ば よ 。
あ 待て !
こら コンドル !
これ が 自 来 也様 の 暗号 か 。
聞いた 話 じゃ シカマル が 暗号 班 と ともに 解読 中 らしい ぞ 。
カーッ 何で 綱 手 様 は 俺 たち に ひと言 も 相談 して くれ ない んだ 。
門番 と か 資料 の 整理 と か 存在 感 の ねえ 任務 ばっ か じゃ →
ファン が 悲しむ ぜ 。
昔 俺 たち は シカマル たち の 試験 官 だった んだ ぜ 。
それ が 今 じゃ 同じ ランク 。
いや アイツ の ほうが 上 だ ろ 。
よし こう なったら 。
アイツ ら より 早く この 暗号 を 解いて 。
(2 人 ) あっ と 言わ せて やろう ぜ !
イズモ コテツ お前 ら に 頼み が …。
邪魔 を した な 。
待って 何 か 大きな 勘違い を !
綱 手 様 の ほう が マシ です って 。
( くも じい ) もしもし そこ の あなた 。
たまに は 空 から 日本 を 眺めて みる と いう の は どう じゃ ろ ?
今回 わし ら が 飛ぶ の は 東京 メトロ 千代田 線 の 上 じゃ 。
( くも み ) 初 の 地下鉄 です ね 。
下町 から オフィス 街 まで 都心 を 一気に 横断 する ぞ 。
う ~ ん 楽しみです 。