NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 9 - 186 - ああ 、青春 の 漢方 丸
( リー ) サクラ さん 。
火影 様 の 様子 は ?
そう です か 。
サクラ さん これ は ガイ 先生 の 作った 飲み 薬 です 。
火影 様 に 飲ま せて あげて ください 。
( サクラ ) リー さん 。
五 代 目 に は この 体 を 治して もらい ました し →
少し でも 回復 の お 役 に 立てれば と 思って 。
綱 手 : 悪い こと は 言わ ない 。
お前 もう 忍 は やめろ 。
重要な 神経 系 の 周辺 に 骨 の 破片 が 多数 。
しかも 深く 潜り込んで いる 。
とても 忍 と して の 任務 を こなして いける ような 体 じゃ ない 。
ガイ 先生 教えて ください 。
どうして 僕 だけ こんな こと に なる んです 。
僕 は どう したら いい んです か ?
いの 。
( ナルト ) お前 も リー の 見舞い に 来た の か ?
( い の ) やっぱり ここ だった わ ね 。
私 は アンタ たち を 探し に 来た の よ 。
サスケ 君 の ところ に い なかった から きっと こっち だ と 思って 。
待ち伏せ よ 。
もし かして いの 1 人 で サスケ 君 の ところ に 行った わけ ?
見舞い と か 言っちゃ って →
てっきり アンタ が 抜けがけ して んじゃ ない か と 思って ね 。
抜けがけ は アンタ の ほう でしょ !
アンタ たち を 探し に 来た だけ って 言って る でしょ !
私 たち に 何の 用 だって 言う の よ !
私 たち 3 人 に 任務 の 要請 よ 。
任務 ?
俺 たち に 何で ?
アンタ たち の 班 は サスケ 君 が あんな 状態 だし →
私 たち は シカマル が 五 代 目 火影 様 に 直々 に 呼び出さ れ →
チョウジ も 里 の 修復 に 借り出さ れて る し で 。
まあ D ランク 任務 だし 寄せ集め で 十 分 って こと な んじゃ ない ?
久々の 任務 だって の に やる 気 なくなる って ば よ 。
寄せ集め って 。
オス ゲジマユ ! あ サクラ さん 。
そこ は 「 あ ナルト 君 」 だ ろ 。
体 の 調子 は どう です か ?
ええ まあ 大丈夫です 。
ホントに 絶好調です 。
それ に ガイ 先生 が 作って くれた →
この 特製 青春 ドリンク が あり ます から !
アハハハ … すみません 。 ちょっと 手 が 滑っちゃ い ました 。
( 飲む 音 )
プハーッ ! マズッ !!
栄養 ドリンク じゃ ねえ の かよ ? これ !
いて ぇ …。 バカ ! 何 やって ん の よ !?
サクラ ちゃん 怒る なら 殴る 前 に して ください …。
さ … 最後 の 特製 青春 ドリンク が …。
そんなに 貴重な もの だった の ? わ … 悪かった って ば よ …。
今 まで 1 日 5 リットル 毎日 欠かさ ず 飲み 続けて た のに …。
5 リットル !? こんな 激 マズ な もの を ?
それ だけ 飲み 続ければ 必ず 元どおりの 体 に 戻れる と
ガイ 先生 が …。
こんな 激 マズ な もん を 飲み 続ける 根性 あれば
ケガ なんて 大丈夫 だって ば よ !
あきらめ ず に 努力 す ん の が お前 の 忍 道 だ ろ ?
その とおり です ね …。
そんじゃ ガイ 先生 の ところ に 行って くる って ば よ !
ちょ … ナルト !
任務 だって 言った でしょ !
あぁ … 先 に 南 大 門 で 待って て くれ って ば よ !
すぐに 戻って くっ から !
もう …。 相変わらず ね 。
リー : 術 者 の 体 を むしばむ 禁 術 です か 。
覚悟 は できて ます 。 その 禁 術 を 教えて ください 。
すべて は 夢 の ため に !
ガイ 先生 ?
( ガイ ) お ぉ ナルト 君 か 。 どうした ?
いや それ が ちょっと リー の 薬 の こと で …。
なるほど 。 早速 の 情報 収集 か 。
偉い ぞ ! えっ ?
リー の 薬 作り に 絶対 欠かせ ない も の それ が 徐福 花 だ 。
徐福 花 ?
徐福 花 と は 火 の 国 国境 の
徐福 山 の 麓 に ある 森 のみ に しか 咲か ぬ 霊 草 。
その 花 は 七色 に 輝き 万病 に 効く と いわ れて いる 。
徐福 山 …。
貴重な 花 ゆえ 簡単に 採れる もの で は ない 。 それゆえ …。
その 花 が あれば 薬 が できる んだ な ?
うん ? 任せ と けって ば よ !
この 俺 が 採って きて やる ぜ 。 ちょ … ちょっと 待て !
人 の 話 は 最後 まで 聞け って !
《 待って ろ よ ゲジマユ ! すぐ 採って きて やっ から な 》
そう だ !
おかしい な ? たしか この へんに …。
あった !
( い の ) 遅い わ ね ナルト …。
何 やって る の かしら ? あの バカ !
リー さん の こと が 心配だ から って 今 は 任務 が …。
うん ?
サクラ さん !
お 待た せ だって ば よ !
ナルト … 何 ? その 格好 。
ど っか で 見た ような …。
ゲジマユ の ため に 薬草 を 採り に 行く んだ から さ
この 格好で アイツ と 気持 を 一緒に する ん だって ば よ 。
結構 似合って んだ ろ ?
似合って る かって …。
私 たち の リアクション で 気づき なさい よ 。
ちょ … ナルト ! アンタ 任務 の こと 忘れて る んじゃ ない わ よ ね ?
だって 俺 って ば 薬草 採り に →
徐福 山 に 行か なくちゃ いけ ねえ んだ もん 。
徐福 山 ? そう 徐福 山 。
今回 の 任務 地 が その 徐福 山 な んだ けど …。
えっ ?
( ガイ ) ダメじゃ ない か リー 。 あっ …。
手術 を 受ける まで は 安静に して ろ と 言った はずだ ぞ 。
すみません 。
しかし 少し でも 体力 を 回復 して おいた ほう が →
いい と 思った ので 。
リー よ どう しよう も なく 不安で →
何 か せ ず に は い られ ない 気持 は わかる 。
しかし 前 へ も 進め ず 後ろ へ も 退け ない →
絶体絶命の とき は 下手に 動か ず →
じっと して いた ほう が いい 結果 に 結びつく こと も ある 。
今 の 自分 を 信じて →
静かに 時 が 過ぎ去る の を 待つ 。
それ も ひと つ の 勇気 だ ぞ リー 。
はい …
サクラ : ナルト リー さん って 五 代 目 に 診て もらった の よね ?
もちろん だって ば よ 。
でも この頃 なんか リー さん の 様子 が 変じゃ ない ?
元気 が なくなった って いう か …。
大 ケガ して んだ から しかた ねえ って ば よ 。
そう じゃ なくて 前向き さ が なくなった って いう か →
リハビリ に も ちゃんと 来 なかった こと も あった し …。
それ に 今日 だって いつも の リー さん だったら …。
サクラ さん あなた を 守る ため に 1 日 でも 早く →
いえ 1 時間 1 分 1 秒 でも 早く 元気に なって みせ ます から
これ くら の こと を 言って 迎えて くれて も →
おかしく ない んじゃ ない ?
あぁ … サクラ ちゃん の ため ?
でも サクラ の 言う とおり かも ね 。
えっ ? もともと 里 の 医療 班 でも →
治せ ない ほど の 大 ケガ だった の よ 。
完治 でき なくて も 不思議じゃ ない わ 。
リー さん が そう 言わ れた と したら …。
綱 手 の ばあちゃん なら 絶対 治して くれる って ば よ 。
変に 期待 さ せる ような こと を →
軽々しく 言っちゃ ダメな とき も ある って 言って る の !
えっ ? 相手 を 元気づけよう と 思って も →
それ が 反対に 相手 の 重荷 に なる こと が ある の よ !
だから ナルト 今 の リー さん に →
気楽に 頑張れ なんて 言っちゃ ダメ よ !
えっ …。
アイツ は そんな ヤワ な ヤツ じゃ ねえ 。
中 忍 試験 で 我 愛 羅 と 命がけ で 戦って る の を 見た とき →
コイツ は すげ え ヤツ だ と 思った 。
そんで 気絶 して ん のに →
まだ 相手 に 向かって いこう と する 姿 見て →
コイツ は 何 が あって も →
ぜ って ぇ 諦め ねえ ヤツ なん だって 思った 。
ゲジマユ が 今 どんなに 辛くて 苦しい の か は わかん ねえ 。
でも それ を 乗り越えよう と 頑張る はずだ 。
俺 は そう 信じて る !
だから ゲジマユ に は 頑張れ って 言って やりて ぇん だって ば よ 。
ナルト 。
そんで 今回 の 任務 って 何 な んだ ?
( サクラ ) 今頃 何 言って ん の よ 。
( い の ) この先 の 徐福 山 の 麓 の 村 に →
密 書 を 届ける の 。
そんな 簡単な 任務 なら 楽勝 楽勝 !
早い とこ 済まして 徐福 花 を 摘み に 行く って ば よ !
( サクラ ) ねぇ ねぇ ちょっと 休んで いか ない ?
お だんご 食べ たく なっちゃ った 。
サクラ ちゃん は 俺 の 話 を 聞いて た ?
アンタ たち 徐福 の 森 に 行く の か え ?
え え ぇ …。
そう 。 薬草 を 探し に 行く んだ って ば よ 。
やめ といた ほう が 身 の ため だ よ 。
なぜ です か ?
あの 森 は この 辺り じゃ →
「 さまよい の 森 」 って 呼ば れて て ね →
村 の 者 は 誰 も 近づか ない んだ よ 。
さまよい の 森 ?
ここ い ら 辺り は 古戦場 で ね →
戦 で 死んだ 忍 たち の 亡霊 が →
森 を さまよって いる って 話さ 。
ぼ … 亡霊 って ?
( 物音 )
鼻緒 が 切れ ち まった 。
鏡 が 割れ ました !
ニャー !
(2 人 ) ひ ぃ ! ふ … 不吉 !
幽霊 なんて いね えっ てば よ 。
(2 人 ) ああ !
そんな 噂 ウソ に 決まって る って 。
あっ ばあちゃん お茶 ちょうだい 。
なんか うさんくさい ばあちゃん だった なぁ 。
( サクラ ) 亡霊 なんか より よっぽど 怖かった わ よ 。
( い の ) ホント 悪 趣味 よ ね 。
うん ? なんだ あれ ?
あからさまに 怪しい わ ね 。
ばあちゃん が 言って た 森 って ここ じゃ ねえ の か ?
じゃあ ここ に 徐福 花 が ?
よし ! 任務 優先 よ ナルト !
すぐに 戻る って ば よ 。
もう 勝手な んだ から 。 どう する ?
放っとく わけに は いか ない わ 。
ええ !?
(2 人 ) ふ 不吉 …。
七色 に 光る 花 … ガイ 先生 の 言って た とおり だ 。
ナルト 。 あっ サクラ ちゃん 。
見つけた って ば よ 。
これ が 徐福 花 ?
七色 に 光る 花 なんて 聞いた こと も ない わ 。
花屋 でも 知ら ない 花 が ある んだ な ?
花 って いって も これ は 薬草 でしょ 。
コイツ を 持って 帰れば ゲジマユ の 薬 が できる ぞ 。
なんだ ?
まさか 亡霊 ?
なん な の あれ …。 砂 を 操る あの 術 に 似て ない ?
砂 瀑 の 我 愛 羅 の 。
我 愛 羅 ! なんで ここ に !?
いったん ひき ましょう 。 そう だ な 。
う … うわ ぁ !
ナルト ! いきなり 襲って くる なんて 。
狙い は ナルト みたい 。
いの 今 なら スキ だらけ よ 。
ヤツ の 正体 を 探って みて 。 任せて 。
心 転身 の 術 。
そんな …。 どうした の ?
あそこ に は 意識 が ない わ 。
今日 の 俺 は ひと 味 違う って ば よ !
《 逃げて ばっ か じゃ …》
ダメ だって ば よ !
我 愛 羅 の マネ ばっ かしや が って 。 なら …。
影 分身 の 術 !
《 俺 に は ゲジマユ みて ぇな 体 術 は ねえ 。
けど …。
俺 に は 俺 の 戦い 方 が ある !》
~ 《 砂 の 鎧 まで !》 なら これ で どう だ !
う ! ず ! ま ! き !
ナルト 連 弾 !
とどめ は 螺旋 丸 の 巻 だって ば よ !
ぬ ぅ … お ぉ ~ っ !
ナルト ! 大丈夫 !?
やっつけた って ば よ …。
これ で やっと ゲジマユ に …。
( フロフキ ) コラーッ ! え ?
貴重な 徐福 花 に なんという こと を し とる んじゃ !
こんな こと を したら 枯れて しまう じゃ ろう !
誰 ?
( サクラ ) すみません でした 。 これ が 密 書 です 。 ( フロフキ ) うむ 。
こんな 寂しい 森 の 中 で →
一 人 で 暮らして ん の か ? ばあちゃん は 。
ばあちゃん で は ない ! フロフキ じゃ 。
木 ノ 葉 の 医療 忍者 と して ここ で 徐福 花 を 研究 して おる 。
好きで やっ とる んじゃ ほっとけ 。
あの … 私 たち が 出会った の は →
徐福 花 の 守り神 みたいな もの な んです か ?
徐福 花 は 無理に 引き抜く と 身 を 守る ため に →
抜いた 者 の 中 に ある 強敵 の イメージ と なって →
襲って くるんじゃ 。 私 たち が →
我 愛 羅 って 思い込んじゃ った から …。
チョウジ の こと を 考えて りゃ もっと 楽勝 だった のに な 。
徐福 の 森 に 勝手に 入り込ま なければ →
そもそも 戦わ ず に 済んだ ので は ?
(2 人 ) ごめんなさい 。 だって ば よ 。
お … 重い って ば よ 。
これ ぜ ~ ん ぶ 徐福 花 ?
さよう 。 お前たち の 任務 は それ を 里 に 持って 帰る こと じゃ 。
(2 人 ) いの ! この 任務 を 依頼 した →
張本人 を 恨み なさい !
喜べ リー 。 今日 は お前 に →
とびきり の プレゼント を 持ってきた ぞ !
俺 が 作った 特製 愛 の 漢方 丸 だ 。
この 漢方 丸 に は この マイト ・ ガイ の 汗 と 涙 と 愛 →
そして 仲間 たち の 熱い 友情 が 込め られて いる 。
仲間 の 友情 ? そうだ !
この 漢方 丸 を 作る ため に 必要な 薬草 を →
ナルト たち が 採って きて くれた んだ 。
サクラ さん が !? おう ! サクラ と いの も だ 。
つまり この 漢方 丸 に は →
サクラ さん の 愛 も 込め られて いる んです ね 。
《 サクラ さん この ご恩 に 応える ため 1 日 でも 早く … いや →
1 時間 … 1 分 … 1 秒 でも 早く よく なって みせ ます !》
これ を 100 個 食べれば 手術 など 恐 る る に たら ん !
100 個 です ね ! ( ガイ ) あ … 待て ! ちょっと 待て !
それ で 1 日 何 個 ずつ 食べれば いい んでしょう か ?
二度と 同じ 間違い は 犯さ ない と いう こと か 。
えらい ぞ リー 。 だが 今回 は 1 日 →
100 個 だ !
う お ぉ ~!
お前 だけ に 苦労 は させ ない ぞ 。
お前 が 食べて る 間 俺 は 高速 腕 立て 1,000 回 だ リー
( くも じい ) もしもし そこ の あなた 。
たまに は 空 から 日本 を 眺めて みる と いう の は どう じゃ ろう ?
今回 わし ら が 飛ぶ の は 鬼怒川 那須 高原 じゃ 。
( くも み ) うわ ~ っ ! とっても きれいな 紅葉 !
絶景 の 紅葉 も たっぷり !
もちろん 不思議な 風景 や 建物 も いっぱいじゃ 。
うわ っ ! な んです か ? これ 。
では そろそろ 出発 じゃ 。