NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 9 - 191 - カカシ 恋歌
♪♪( 三味線 )
木 ノ 葉 の 皆 々 様 。
歌 と 踊り で しばし の 憩い を お 届け に まいり まして ござ ~ い 。
♪♪( 三味線 )
( 拍手 )
《 ハナレ …》
♪♪~
(( よっ 任務 ご 苦労 さん 。
( ナルト ) いや ぁ ~ やっと 夢 に まで 見た →
一 楽 の ラーメン が 食える って ば よ 。
( サクラ ) 悪く ない わ ね ナルト アンタ の おごり よ 。
え ぇ !? いい けど ね いい けど さ って いう か →
サスケ ! たまに は お前 が おごれ って !
( サスケ ) フン ! 俺 は 今 すぐ 修業 だ 。
じゃ カカシ 先生 が …。
あん ?
へ ぇ ~。
きれいな 人 。
捕 縛 さ れた の か 。
( コテツ ) なんでも 女 芸人 に 扮して →
火 の 国 の 情勢 を 探って いた く ノ 一 らしい です よ 。
これ から どう なる んだ ? あの 人 って ば 。
( カカシ ) そうだ な どれほど の 情報 を 得た か 尋問 さ れる だろう 。
ありとあらゆる 手 が 使わ れる 。 彼女 が 口 を 割る まで は ね 。
( イビキ ) よう こそ 正直 者 の 部屋 に 。
ほお お前 の 尋問 に 口 を 割ら ぬ と は →
相当 の 手 練れ だ な 。
うめき声 も あげ ませ ん 。
聞こえて くる の は 歯ぎしり だけ です 。
ハハハハ ! 見あげ たく ノ 一 よ の 。
ならば 沈黙 の なか に 声 なき声 を 探る こと じゃ 。
( イビキ ) わかり ました 。
あの 人 を 呼んで ください 。
《 ハナレ : 雲 みたい …。
あの 日 の 雲 の よう …》
( ドア の 開く 音 )
ムチ は やめ だ 。 アメ を くれて やる ))
♪♪~
(( ハナレ よ … 火 の 国 に 密かに 潜入 し →
木 ノ 葉 の 情勢 を 探って まいる のだ 。
( ハナレ ) あの 木 ノ 葉 の 里 です か …。
我が国 が 今日 まで 生き延び たる は →
軍事 より も 諜報 に 重き を 置いた が ため 。
情報 を 得る こと に より 先手 を 打つ こと が でき →
国家 間 の 外交 紛争 危機 を 有利に 運んで きた 。
我が国 の 命運 は →
ハナレ … お前たち の 働き に かかって おる のだ ぞ 。
( ハナレ ) は っ ! 必ずや ))
♪♪~
(( あれ は … この 額 当て は →
鍵 の 国 錠 前 の 里 …。
♪♪~
捕まった の は 木 ノ 葉 に 潜入 する 前 。
さしたる 情報 は 得て い ない ようだ な 。
《 悪い が … 今度 は こちら が お前 の 里 の 情報 を もらう 》
♪♪~
《 どういう こと だ ?
里 らしき 記憶 を まったく 持って い ない 》
気のせい か 。
♪♪~
《 ん ?》
えっ ?
俺 の ガキ の 頃 の 記憶 を ? あぁ 。
お前 覚えて ない か ?
え ぇ 。 会った こと も ないで す ね 。
そう か …。
他 に わかった こと は あり ませ ん か ?
たいした もの は ない 。
肝心の 錠 前 の 里 の 記憶 は 一 切なかった 。
おそらくは 消去 した んだろう 。
消去 …。
だが 妙に 引っかかる んだ 何 か が 。
お前 の 記憶 を 持って いた こと も そう だ が →
アイツ は 何 か を 隠して いる 。
俺 でも 見つけ出せ ない 何 か を 。
それ を カカシ お前 に 見つけ出して ほしい んだ 。
えっ 俺 が です か ?
俺 は 情報 部 じゃ あり ませ ん よ 。
お前 の 写 輪 眼 なら →
アイツ の 心 の 中 を 見通す こと が できる かも しれ ない 。
お前 は バカな の か ?
諜報 の ため に 潜入 した 私 に 里 の 中 を 。
どこ も 変わりゃ し ない よ 里 の 様子 なんて 。
それ に あんな 所 に いたら 息苦しい だ ろ ?
う ~ ん どの 花 が いい かな ?
ん ? 何 ?
えっ ウソ !
ええ !?
カカシ 先生 が ?
カカシ …。
や っぱ お前 も 気 に なる か ?
俺 は 別に そんな …。
あの 人 ! ほら この 前 門 で 見た →
スパイ だって 言って た 。 あっ あの きれいな 人 だって ば よ !
カカシ が なんで そんな ヤツ と ?
あっ おい !
♪♪~
来い よ 。
別に アンタ から 何 か を 聞き出そう って わけじゃ ない 。
1 日 一緒に いて くれ って 頼ま れた だけ だ から 。
今日 が 終われば お 役 御免 だ 。
私 は どう なる ? さ ぁな 。
あの 雲 ナルト に 似て る な 。
その 横 は サスケ か ?
私 に は 私 を 産んで くれた 母 や 父 に 見える 。
会った こと は ない けど 。
辛い とき 悲しい とき いつも 私 は 雲 を 見上げて いた 。
雲 を じっと 見て その 形 から 空想 した 。
里 の 様子 を … 里 に いる はずの 両親 を 。
でなければ 耐え られ なかった 。
両親 も 知ら ず 里 も 知ら ず →
諜報 の ため に 生まれた 私 の 宿命 に 。
よく 聞こえ ねえ なぁ 。
でも なんか あの 2 人 いい 感じ じゃ ない 。
フン くだら ん 。
もっと 近づく って ば よ 。
私 は 里 を 知ら ない 。
万が一 捕まった とき 里 の 情報 が もれ ない ように →
里 から 離れ 育て られた 。
今 まで 見た こと も ない 故郷 の ため →
命 を 削り 任務 を 遂行 して きた 。
だから 必要だった 故郷 が 。
私 を 褒めて くれる 人々 が 。
何で 俺 に 話す ?
沈黙 を とおして きた アンタ が 。
それ は あなた が 教えて くれた から 。
ん ? あなた を 見て すぐに わかった 。
あの とき の 少年 だ と 。
( ハナレ ) 母 と 父 に 会い たくて 里 へ 向かった 。
でも 道 に 迷って どう する こと も でき なくて 。
あなた は 言った 。
「 悲しい とき は 雲 を 見上げろ 」 って 。
「 雲 は 自分 が 望む もの に 形 を 変え 見せて くれる 。
心 に 希望 が ある 限り 雲 は 応えて くれる 」 って 。
♪♪~
いつも あの 雲 に あなた の 面影 を 探して いた 。
だいぶ 違っちゃ った けど あなた を 見て すぐに わかった 。
私 の 心 に は いつも あなた が いた から 。
あなた は 私 の 希望 だった 。
お ~ っ 何 か 盛り上がって る って ば よ 。
あっ バ バカ ナルト !
(2 人 ) あ ~ っ !
コラ お前たち !
貸して 貸して …。
お お め お め おめでとう だって ば よ !
は ぁ ?
ありがとう 。
錠 前 の 里 に 我が 里 の 上 忍 リイチ が 捕獲 さ れた 。
錠 前 の 里 ?
あの ハナレ と か いう く ノ 一 の …。
うむ 。 それ で 向こう から リイチ と ハナレ の 交換 を 申し出て きた 。
ま ぁ 幸い ハナレ は 火 の 国 や 木 ノ 葉 の 情報 を →
ほとんど 持た ぬ と いう で は ない か 。 ならば 向こう に 返して も …。
いや ダメです ! 彼女 を … ハナレ を 返す の は 反対です 。
ん ?
♪♪~
変化 の 可能 性 は ゼロ 。 リイチ です 。 間違い あり ませ ん 。
では 互い の 陣営 から 1 名 だけ が 付き添い →
おのおの の 捕虜 を 橋 の 中央 で 交換 する 。
よろしい か ? ( カカシ ) 了解 した !
カカシ 先生 。 こんな こと に なる なんて …。
♪♪~
行か せ ない !
ハナレ ! 必ずや 木 ノ 葉 の 情報 を 持ち帰れ 。
逃げ い !
始まった って ば よ !
おっちゃん 降伏 する って ば よ 。
錠 前 の 忍 を なめる で ない 。
いったん 閉じた 鍵 は 死んで も 開か ぬ !
♪♪~
どうして わかった ?
あの とき だ 。
アンタ は あの とき 瞳 で 印 を 結んで いた 。
無意識に 俺 は 写 輪 眼 で アンタ の 印 を 先 読み し 術 を 知った 。
その 術 で 俺 は 俺 自身 の 脳 内 を 見た 。
アンタ の 右 目 は 外 の 世界 を 見る 目 じゃ ない 。
アンタ の 内 なる 世界 … 脳 内 を →
そして 脳 内 に 入って きた 侵入 者 の 心 の 内 を 見る 目 だ 。
アンタ は わざと 捕まり 脳 内 に 尋問 者 を おびき寄せた 。
そして その 陰 で 尋問 者 の 脳 内 から 情報 を 得て いた 。
いの いち さん の 木 ノ 葉 の 里 に 関する すべて を …。
そして 捕虜 交換 に よって 情報 を 木 ノ 葉 から 持ち出す 。
最初 捕虜 交換 に 反対だった が リイチ さん は 助け出し たい 。
そこ で 捕虜 交換 した 直後 に →
再び アンタ を 捕獲 しよう と いう 作戦 を 立てた の さ 。
必要な いわ 。 盗んだ 情報 は 脳 内 で 削除 した 。
その 言葉 を 信じろ と ?
あなた の その 目 で 確かめたら いい 。
私 が そう 望んで いる から →
あなた は きっと 信じて くれて いる 。
ハナレ …。
木 ノ 葉 は 私 が ずっと 思い浮かべて いた →
まだ 見 ぬ 故郷 と 似て いた 。
あなた と 里 を 歩いて →
初めて な のに ずっと 懐かしかった 。
ナルト 君 たち から 祝福 さ れて →
私 は この 里 に 迎え られた って 本気で 思った 。
だから 私 は … 私 の 故郷 を 裏 切れ ない 。
お前 …。
このまま 味方 の もと に 帰って も →
情報 を 消去 した 私 は とがめ られ 処刑 さ れる でしょう 。
だったら あなた の 手 に かかって 死ぬ ほう を 選び たい 。
生まれて 初めて 故郷 の … 私 の ふるさと の ため に →
何 か を する こと が できた って …。
そう 思って 死ねる 。
忍 の プライド を なくした 者 は 斬れ ない 。
忍 なら 一 時 の 感情 に 流さ れ ず 最後 まで 任務 を 遂行 する べきだ 。
俺 は そういう アンタ と 最後 まで 戦い たかった よ 。
それ が … あなた の 答え な の ?
行け 。
カカシ 先生 !
( サクラ ) ハナレ さん は ?
ああ … 追い詰め られて 諦めた の か 崖 から 飛びおりた 。
あっぱれな 忍 だ 。
そんな …。
これ で … よかった の か よ ? カカシ 先生 。
もし あの 姉ちゃん が 本当に カカシ 先生 の こと →
好きだった と したら …。 やめろ 。 くだらない 。
♪♪~
( くも じい ) もしもし ? そこ の あなた 。
たまに は 空 から 日本 を 眺めて みる と いう の は →
どう じゃ ろう ?
今回 は 今年 最後 の 放送 と いう こと で →
これ まで に 飛んだ さまざまな 場所 から →
こり は ! と いう 不思議な もの を 表彰 し ながら 見て いく ぞ 。
題して 「 空 から 日本 を 見て みよう な んじゃ こり は ? 大賞 2010」!