NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 9 - 193 - 二 度 死んだ 男
( ナルト ) シカマル ! いるか ?
( シカナル ) あん ? なんだ よ ?
いの が 用 が ある って …。
何 して んだ ?
写真 の 選別 だ よ 。 選別 ? なんで ?
( シホ ) 被災 地 から 集め られた 写真 な んです 。
( シホ ) 大事な 写真 も ある だろう し →
持ち主 が 判明 する もの は 返そう と 思って 。
オメエ も 知って る 人 が いたら 教えて くれよ 。
あぁ それ くらい なら 俺 でも 手伝え そうだ な 。
と いって も 知ら ない 人 ばっ か だ な …。
これ は …。
俺 用 を 思い出した って ば よ ! えっ ?
あぁ … この 写真 もらって く ぜ ! おい ! ナルト 。
あっ ! そうだ 。 チューリップ って ど っか に 咲いて たかな ?
チューリップ です か ? ナルト 君 ロマンチックな 花 が 好きな んです ね 。
チューリップ の 花 言葉 って 永遠の 愛 な んです よ 。
《 なんか 面倒 くせ ぇ 視線 が …》
そん なら 里 の 東 に ある 花畑 なら 無事な んじゃ ない か ?
サンキュー な シカマル ! あぁ 。
でも アイツ チューリップ を どう する つもりだ ?
さ ぁ ?
《 永遠の 愛 か …》
(( や べ ぇ ! 降って きた って ば よ 。
急いで 帰 ん ねえ と !
と と っ …。
うわ ぁ !
いて ぇ …。
ギャーッ !
な な … なんだ ?
なんだ よ ! 岩 か …。
うん !? なんだ ? これ …。
札 ?
「 奇 介 」… あと は 読め ねえ な 。
や べ ぇ ! ( オオカミ の 遠吠え )
は … 早く 帰る って ば よ 。
サクラ ちゃん …。
サクラ ちゃん そんな 抱きつか なく って …。
サクラ ちゃん ちょっと 重 …。
ギャーッ !
な な … なんだ よ !? おっちゃん ! びっくり した って ば よ !!
( 奇 介 ) こっち も びっくり した よ ! 急に 大声 出す から 。
って … おい おっちゃん ! なんで 勝手に 人 ん 家 に 入って んだ よ !?
うん !? う うん …。 さ ぁ ? 気づいたら ここ に いて …。
は ぁ !? なんだ よ ? 気づいたら ここ って そんな バカな 話 …。
出た !! オバケ ! ( 奇 介 ) なに !? どこ ? どこ ?
どこ に も いない じゃ ない か 。 心臓 に 悪い だ ろ !
おっちゃん … それ って …。
うん ?
そんな 落ち込む なって ば よ ぉ …。
つって も 無理 か 。
なあ おっちゃん 。 自分 が 死んだ の 覚えて ねえ の ?
そう いえば …。
そう いえば ?
何も 覚えて ない 。
だ あ ~ っ …。
って いう か 自分 の 名前 も 何も 覚えて ない 。
記憶 喪失 の オバケ なんて ん な の 聞いた こと ねえ ぞ !
俺 も だ よ 。 君 何 か 俺 に 祟 られる こと した ?
んな こと する わけ ねえ って ば よ !
俺 は おっちゃん なんて 全然 知ら ねえ し →
祟 られる ような こと なんか ち っと …。
あっ ! どうした ?
そう いえば 夕方 …。
裏山 で 変な お札 を 剥がした なぁ 。
お札 ? ああ ちょっと 待って 。
それ で 俺 化けて 出て る の ?
これ だって ば よ 。
奇 介 … 奇 介 って の か ? 俺 。
そもそも 奇 介 と は 名前 な の か ? だ と したら どこ の 奇 介 か ?
そんな の 知ら ねえ って ば よ 。 そうだ よ な …。
でも 死んだ ん なら 俺 なんで 成仏 でき ない んだ ?
あっ ! この世 に なんか 未練 が ある から →
成仏 でき ねえ って 聞いた こと ある ぞ 。
未練 ? 未練 か …。
何の 未練 だろう ?
《 う ~ ん … これ どう したら いいん だって ば よ 》
(( どうやら おっちゃん が 見え ん の 俺 だけ みて ぇだ な 。
封印 を 解いた 君 だけ に 見える の か 。
と なる と 君 だけ が 頼り だ な ナルト 。
ハア … しよう が ねえ 。 片っ端から 聞いて みっ か 。
奇 介 ? 知ら ない ねぇ 。
聞いた こと ない なぁ 。
知ら ないで ち ゅ 。
ニャーゴ 。
ハア … チェッ 。
誰 も おっちゃん の こと 知ら ねえ って ば よ 。
ダメ か …。 あっ ! そうだ !
( イズモ ) 面会 は 無理だ 。 三 代 目 は いらっしゃら ない 。
何 か あった の か ?
重要な 会議 に 出て おら れる 。
ふ ~ ん 火影 の じいちゃん なら →
なんか 知って る と 思った んだ けど な 。
し ゃあ ねえ や 。 他 を 当たる か 。
( サビル ) です から この 新たな 警備 網 が →
実現 できれば 木 ノ 葉 の 防衛 機能 は 実に 3 倍 に 飛躍 し ます 。
私 と して は ぜひとも この 新たな 防衛 案 に 対する →
ご 理解 を 皆様 に 求める 次第 で あり ます 。
なるほど のう 。 確かに この 案 は 名案 じゃ のう 。
では 皆様 採決 は 午後 と いう こと で →
休憩 して ください 。
( サビル ) コハル 様 ホムラ 様 。
サビル か 。
( サビル ) ご 足 労 かけ ます 。 いい 案 じゃ った 。
お前 も ずいぶん と 出世 した な 。 日頃 の 努力 の たまもの だ 。
ありがたき お 言葉 。
( サビル ) 私 の 生涯 は この 里 の ため に あり ます 。
( カカシ ) あの 若 さ で 里 の 新たな 防衛 案 を 考えつく と は →
なかなか の もの です ね 。
( 三 代 目 ) うむ 。 午後 の 会議 で →
あの 案 が 認可 さ れれば 木 ノ 葉 の 平和 は →
これ まで 以上 に 強固な もの と なる 。
や っぱ ダメ か …。
は ぁ … 俺 の 記憶 は 戻ら ない の か なぁ 。
そんな しょんぼり す ん なって ば よ 。
な っ おっちゃん ! ( サクラ ) あっ ナルト !
サクラ ちゃん ! アンタ ね 今日 の 演習 来 ないで →
こんな ところ で なに 油 売って ん の よ !
あっ ! 忘れて た ! 忘れて た ! じゃ ない でしょ 。
痛い 痛い ! いや それ が →
たいへんな こと に なって ん だって ば よ !
たいへんな こと ? ほら この …。
あっ 俺 以外 に は 見え ねえ んだった 。
なに わけ わかん ない こと 言って ん の よ !
あん ま サボって る と 先生 に 言いつける わ よ !
わかった って ば よ 。 った く !
なんか とばっちり だって ば よ 。
すまない な ナルト 。 あっ 待って よ サクラ ちゃん !
なに よ ! サクラ ちゃん あの さ →
奇 介 って 人 知ら ない ?
奇 介 ? 知ら ない わ よ そんな 名前 の 人 。
あっ ! そう いえば 聞いた こと ある かも 。
(2 人 ) えっ !? それ って どこ で ?
う ~ ん たしか …。
(( 知り合い の お 見舞い で 病院 に 行った とき に →
奥 の 病室 に 入って た 人 が …))
あっ !
そんな … 俺 じゃ ない か 。
どうりで 成仏 でき ねえ はずだ って ば よ 。
まだ 死んで ねえ んだ もん な 。
俺 は どうして こんな とこ に …))
(( は ぁ …。
おっちゃん おっちゃん !
ナルト 。
おっちゃん 家 の 住所 聞いて きた から →
行って みる って ば よ 。
おっちゃん ! えっ ? ああ 。
ここ が 俺 の 家 。
チューリップ …。
おっちゃん 家 だいぶ 前 に 火事 に なった らしい 。
その とき … 言い づらい んだ けど →
おっちゃん の 奥さん も …。
おっちゃん ?
うわ ~ っ ! う ぅ …。
おっちゃん 大丈夫 か ?
ハァ … ハァ … ハァ …。
思い出した 。
俺 は ヤツ に … う っ !
封印 さ れた んだ 。 ヤツ ?
俺 は 暗部 の 命令 で →
里 に 入り込んだ スパイ の 捜索 を 続けて いた 。
そこ に 疑い が 浮上 して きた の が サビル だった 。
サビル は 都市 防衛 の 戦術 部門 で 木 ノ 葉 の 未来 を 担う と →
ウワサ さ れて いた 優秀な 忍 だ 。
確たる 証拠 も ない のに ヤツ を 糾弾 する こと は でき ない 。
それ で 俺 は 誰 に も その こと を 話さ ず に →
内偵 を 続けて いた 。
その 最中 …。
(( 出て こい よ 。
俺 が 気づいて ない と 思って いる の か ?
何 か 勘 づい てる ようだ が かくれんぼ も ここ まで だ 。
やはり 貴 様 !
逃がす か !
何 っ !?
これ は !
終わり だ 。 クソ !
な ~ ん て ね 。
うわ ~ っ !
( サビル ) たいした こと ねぇ な 。
悪い が ここ に 来る 直前 お前 の 妻 は 始末 さ せて もらった 。
なんだ と !?
貴 様 !
ここ で お前 の 魂 を 封印 すれば →
やがて お前 の 肉体 は 水死 体 で 見つかる だろう 。
任務 に 疲れ おかしく なった お前 は 妻 を 道連れ に し 川 に 身投げ した 。
一家 心中 と いう 筋書き だ 。
じゃあ な !
魂 身 別離 の 術 !
う っ … うわ ~ っ !))
♪♪~
サビル の 目的 は →
自分 の 立てた 防衛 網 を 木 ノ 葉 に ひく こと だ 。
そう なれば →
ヤツ が 里 の 守備 機能 の 実権 を 握る こと に なる 。
それ だけ は なんと して も 阻止 し なければ 。
でも どう やって …。
先生 体温 が 。 血圧 が 上がり ませ ん 。
ダメです !
おっちゃん どうした ん だって ば よ 。
下がって 治療 の 邪魔だ 。
おい いったい 何 が あった んだ よ !
それ が 急に 生命 維持 装置 が とまって …。
心拍 戻り ませ ん 。 ダメ か …。
そんな …。
おっちゃん 死んじゃ ダメ だって ば よ !
おっちゃん …。
泣く な ナルト 。 おっちゃん 。
誰 か が 装置 を とめて 俺 を 殺した んだ 。
犯人 は 俺 の 存在 が 邪魔な ヤツ 。
サビル か !
これ より サビル の 提案 に よる →
木 ノ 葉 防衛 網 議案 の 可決 に 移り ます 。
では 本 議案 に 賛成 の 者 は 挙手 を 。
ふむ 。 で は 本 案 は 賛成 多数 を もって 可決 …。
異議 あり !
その 決議 待って ください !
お前 は …。 奇 介 !?
異議 と いう の は どういう こと か ね ?
私 は 暗部 の 奇 介 と いう 者 です 。
特命 を 受け 密かに この 里 に 潜入 した →
スパイ の 捜査 を して い ました 。
それ が この 議決 と 何の 関係 が ある の か ね ?
おお あり だって ば よ 。
ナルト 興奮 する な 。 変化 の 術 が バレ る 。
わかった って ば よ 。
おお あり じゃ なくて 大いに 関係 が あり ます 。
なぜなら 私 が 捜査 して いた の は そこ に いる サビル な のです から 。
なんだ と !? なに !
お 待ち ください 。
では 奇 介 その 証拠 は どこ に ある ?
私 は お前 に 魂 を 封印 さ れた 。
私 自身 が 証拠 だ 。
それ は お前 が 本当の 奇 介 なら な 。
奇 介 は 先ほど 死亡 した と 報告 を 受けた 。 確認 を !
クッ … ここ まで か 。
クソ !
《 なに !?》
この 奇 介 は ニセ モノ だ 捕らえろ !
チッ 見失った か 。
お前 は いったい 誰 だ ?
そんな 姿 で 俺 の 前 に 現れる って こと は 奇 介 の 仲間 か ?
悪い が お前 に も 死んで もらう ぜ 。
やっぱり お前 が おっちゃん と 奥さん を 殺した んだ な 。
誰 だ 小僧 。
そう な んだ な ? だ と したら ?
許せ ねえ 。
すべて ナルト の 言う とおり だった な 。
解 !
カカシ 。
ま 一応 ソイツ は 俺 の 大事な 部下 なんで ね 。
木 ノ 葉 の 防衛 網 の 実権 を 握り →
何 を する つもりだった の か 詳しく 話して もらう よ 。
覚悟 しろ サビル 。
待って くれ カカシ 先生 !
おっちゃん 自分 で 仇 を 討つ って ば よ 。
ああ ! (2 人 ) 変化 の 術 !
サビル 覚悟 しろ 。 多重 影 分身 の 術 !
いく ぞ !
サビル 食らえ !
うわ ~ っ !
♪♪~
なに ?
おい !
チッ 。 ダメだ カカシ 先生 。
《 消さ れた か 》
ありがとう ナルト 。 キミ の おかげ で 里 は 救わ れた よ 。
俺 じゃ ねえ 。
おっちゃん が 取り 憑 いて くれた おかげ だって ば よ 。
そんな こと は ない さ 。
けど おっちゃん …。
ホントに お化け に な っち まって 。
いい んだ よ 。 あの世 で 妻 を 見つけて 幸せに 暮らす さ 。
ナルト ひと つ 頼み が ある んだ が 。
何 だって ば よ 。
もし 俺 を 思い出す こと が あったら →
俺 たち の 墓 に チューリップ を 飾って くれ ない か ?
妻 が 大好きだった んだ 。
ああ 。
じゃあ な ナルト 。 お 別れ だ 。
俺 たち の ぶん まで 生きろ よ 。
おっちゃん !
ああ 奇 介 の おっちゃん !
じゃあ な !))
♪♪~