14.2 コーネリウス ・ファッシ ゙ - Cornelius Fudge
||cornelius|fudge
Cornelius Fudge|Fudge||
14.2 Cornelius Fudge
14.2 Cornelius Fudge
14.2 코넬리우스 퍼지 - Cornelius Fudge - Cornelius Fudge
14.2 Cornelius Fudge
14.2 Cornelius Fudge
14.2 Корнелиус Фадж
14.2 Cornelius Fudge
14.2 科尼利厄斯‧福吉
「 全校 生徒 は 夕方 六 時 まで に 、 各 寮 の 談話 室 に 戻る ように 。
ぜんこう|せいと||ゆうがた|むっ|じ|||かく|りょう||だんわ|しつ||もどる|
school|students||evening|||||each|dormitory||||||
All students should return to their dormitory common rooms by 6:00 p.m.
それ 以後 は 決して 寮 を 出て は なりません 。
|いご||けっして|りょう||でて||なり ませ ん
|after||never|dormitory||||
After that, you must never leave the dormitory.
授業 に 行く とき は 、 必ず 先生 が 一 人 引率 します 。
じゅぎょう||いく|||かならず|せんせい||ひと|じん|いんそつ|し ます
class|||||always|teacher||||guides|
Whenever I go to class, one teacher will lead me.
トイレ に 行く とき は 、 必ず 先生 に 付き添って もらう こと 。
といれ||いく|||かならず|せんせい||つきそって||
||||||||accompany||
Always have a teacher accompany you when you go to the bathroom.
クィディッチ の 練習 も 試合 も 、 すべて 延期 です 。
||れんしゅう||しあい|||えんき|
Quidditch||practice|||also||postponed|
夕方 は 一切 、 ク ラブ 活動 を して は なりません 」 超 満員 の 談話 室 で 、 グリフィンドール 生 は 黙って マクゴナガル 先生 の 話 を 聞いた 。
ゆうがた||いっさい||らぶ|かつどう||||なり ませ ん|ちょう|まんいん||だんわ|しつ|||せい||だまって||せんせい||はなし||きいた
||not at all|club|club|club activities||||must not|super|overcrowded||||||student||quietly|McGonagall|||||
In a packed common room, Gryffindor students listened to McGonagall in silence.
先生 は 羊 皮 紙 を 広げて 読み上げた あと で 、 紙 を クルクル 巻き ながら 、 尐 し 声 を 詰まら せた 。
せんせい||ひつじ|かわ|かみ||ひろげて|よみあげた|||かみ||くるくる|まき||||こえ||つまら|
||sheep|sheep|paper||spread out||||paper||rolled up|rolled||||||choked|
The teacher unfolded a piece of parchment, read it out loud, and then choked up as she spun the paper around.
「 言う まで も ない こと です が 、 私 は これほど 落胆 した こと は ありません 。
いう|||||||わたくし|||らくたん||||あり ませ ん
to say|||not|||subject marker|||this much|disappointment||||has not happened
"Not to mention, I've never been so discouraged.
これ まで の 襲撃 事 件 の 犯人 が 捕まら ない かぎり 、 学校 が 閉鎖 さ れる 可能 性 も あります 。
|||しゅうげき|こと|けん||はんにん||つかまら|||がっこう||へいさ|||かのう|せい||あり ます
|||attack|incident|incident||criminal||will not be caught||as long as|school||closure||may|possibility|possibility||
Unless the perpetrators of the previous attacks are caught, the school may be closed.
犯人 に ついて 何 か 心当たり が ある 生徒 は 申し出る よう 強く 望みます 」 マクゴナガル 先生 は 、 少し ぎごち なく 肖像 画 の 裏 の 穴 から 出て いった 。
はんにん|||なん||こころあたり|||せいと||もうしでる||つよく|のぞみ ます||せんせい||すこし|ぎ ご ち||しょうぞう|が||うら||あな||でて|
criminal|||||suspicion|||||to come forward||strongly|strongly hopes|||||awkwardly||portrait|portrait||back|||||
McGonagall walked out of the hole behind the portrait a little gingerly, "I urge any student who has any idea who did this to come forward.
途端 に グリフィンドール 生 は しゃべり はじめた 。
とたん|||せい|||
at that moment||||||
「 これ で グリフィンドール 生 は 二 人 やられた 。
|||せい||ふた|じん|
|||||||taken out
Two Gryffindors have been killed.
寮 付き の ゴースト を 別に して も 。
りょう|つき||ごーすと||べつに||
dormitory|with||||separately||
Apart from the ghosts with dormitories.
レイブンク ロー が 一 人 、 ハッフルパフ が 一 人 」
|||ひと|じん|||ひと|じん
Ravenclaw||||||||
ウィーズリー 双子 兄弟 と 仲良し の 、 リー ・ ジョーダン が 指 を 折って 数え上げた 。
|ふたご|きょうだい||なかよし|||||ゆび||おって|かぞえあげた
Weasley|twins|brother||good friends|||||finger||broke|counted up
Lee Jordan, a good friend of the Weasley twin brothers, broke his finger and counted.
「 先生 方 は だ ー れ も 気づか ない の か な ? スリザリン 生 は みんな 無事だ 。
せんせい|かた|||-|||きづか||||||せい|||ぶじだ
teacher|teachers|||||||||||||||safe
"Isn't any of the teachers aware? All the Slytherin students are safe.
今度 の こと は 、 全部 スリザリン に 関係 して るって 、 誰 に だって わかく そうな もん じゃ ない か ? スリザリン の 継承 者 、 スリザリン の 怪物 ―― どうして スリザリン 生 を 全部 追い出さ ない んだ ?」 リー の 大 演説 に みんな 領 き 、 パラパラ と 拍手 が 起こった 。
こんど||||ぜんぶ|||かんけい||る って|だれ||||そう な|||||||けいしょう|もの|||かいぶつ|||せい||ぜんぶ|おいださ|||||だい|えんぜつ|||りょう||ぱらぱら||はくしゅ||おこった
next||||all|||related||||||it seems||||||||heir||||monster|||||all|drive out|||Lee|||big speech||everyone|領領|to|scattered applause||scattered applause||applause occurred
This time, it's all about Slytherin, isn't it true to everyone? Slytherin's heir, Slytherin's monster-why don't you get rid of all Slytherin's life? " Everyone applauded in the speech.
パーシー ・ ウィーズリー は 、 リー の 後ろ の 椅子 に 座って いた が 、 いつも と 様子 が 違って 、 自 分 の 意見 を 聞か せたい と いう 気 が ない ようだった 。
|||||うしろ||いす||すわって|||||ようす||ちがって|じ|ぶん||いけん||きか||||き|||
|||||||chair|||||always||appearance||not the same||||opinion|||wanted to share||||||
Percy Weasley was sitting in a chair behind Lee, but unlikely, he didn't seem to want to hear his opinion.
青い 顔 で 声 も なく ぼ ーっと して いる 。
あおい|かお||こえ||||- っと||
blue|||||||||
He has a blue face and no voice.
「 パーシー は ショック な んだ 」 ジョージ が ハリー に ささやいた 。
||しょっく|||じょーじ||||
||shock|||George||||
"Percy is a shock," George whispered to Harry.
「 あの レイブンクロー の 子 ―― ペネロピー ・ クリアウォーター ―― 監督 生 な んだ 。
|||こ|||かんとく|せい||
||||Penelope Clearwater|Clearwater|director|||
パーシー は 怪物 が 監督 生 を 襲う なんて 決して ない と 思って た んだろう な 」
||かいぶつ||かんとく|せい||おそう||けっして|||おもって|||
||monster||director|||attacks||never||||||
Percy would have thought that a monster would never attack the director. "
しかし ハリー は 半分 しか 聞いて い なかった 。
|||はんぶん||きいて||
|||half||||
But Harry was only half listening.
ハーマイオニー が 病棟 の ベッド に 石 の 彫刻 の ように 横たわって いる 姿 が 、 目 に 焼きついて 離れ ない 。
||びょうとう||べっど||いし||ちょうこく|||よこたわって||すがた||め||やきついて|はなれ|
||hospital ward||||||stone sculpture|||lying down||figure||||burned into|離れない|
Hermione lying on the bed in the ward like a stone sculpture, burned into her eyes.
犯人 が 捕まら なかったら 、 ハリー は 一生 ダーズリー 一家 と 暮らす 羽白 に なる 。
はんにん||つかまら||||いっしょう||いっか||くらす|はじろ||
criminal||would not be caught||||one's whole life||Dursley family||live with|white feather||
If the criminal isn't caught, Harry will be Hajiro, who will live with the Dursley family for the rest of his life.
トム ・ リドル は 、 学校 が 閉鎖 さ れたら マグル の 孤児院 で 暮らす 羽目 に なった だろう 。
とむ|||がっこう||へいさ|||||こじいん||くらす|はめ|||
|||school||closure|||||orphanage||live|situation|||probably
だから ハグリッド の こと を 密告 した のだ 。
|||||みっこく||
|||||inform on||
That's why I told him about Hagrid.
トム ・ リドル の 気持 が 、 今 の ハリー に は 痚 い ほど わかる 。
とむ|||きもち||いま||||||||
|||feelings|||||||pain|painful||
Harry knows how Tom Riddle feels right now.
「 どう したら いい んだろう ?」 ロン が ハリー の 耳元 で ささやいた 。
||||||||みみもと||
||||||||at Harry's ear||
What am I going to do? Ron whispered in Harry's ear.
「 ハグリッド が 疑わ れる と 思う かい ?」
||うたがわ|||おもう|
||suspected||||
"Do you think Hagrid is suspected?"
「 ハグリッド に 会って 話さ なり ちゃ 」 ハリー は 決心 した 。
||あって|はなさ|||||けっしん|
||||||||made up his mind|
I must see Hagrid and talk to him," Harry decided.
「 今度 は ハグリッド だ と は 思わ ない 。
こんど||||||おもわ|
next|||||||
I don't think it's Hagrid this time.
でも 、 前 に 怪物 を 解き 放した の が 彼 だ と すれば 、 どう やって 『 秘密の 部屋 』 に 入る の か を 知って る はずだ 。
|ぜん||かいぶつ||とき|はなした|||かれ||||||ひみつの|へや||はいる||||しって||
|previous||monster||released|released|||he|||||||||||||||
But if he was the one who unleashed the monster before, he should know how to get into the Chamber of Secrets.
それ が 糸口 だ 」
||いとぐち|
||clue|
That's the key."
「 だけど 、 マクゴナガル が 、 授業 の とき 以外 は 寮 の 塔 から 出る なって ――」
|||じゅぎょう|||いがい||りょう||とう||でる|
|||class|||except||dormitory|||||
"But McGonagall is out of the dormitory tower except during class."
「 今 こそ 」 ハリー が 一 段 と 声 を ひそめた 。
いま||||ひと|だん||こえ||
now|now|Harry||one|a step||||lowered
「 パパ の あの マント を また 使う とき だ と 思う 」
ぱぱ|||まんと|||つかう||||おもう
|||cape|||use||||
"I think it's time to use that cape of yours again."
ハリー が 父親 から 受け継いだ たった 一 つ の 物 、 それ は 、 長い 銀色 に 光る 「 透明 マント 」 だった 。
||ちちおや||うけついだ||ひと|||ぶつ|||ながい|ぎんいろ||ひかる|とうめい|まんと|
||father||inherited|||||||||silver||shining|invisible cloak||
The only thing Harry inherited from his father was a long, silvery invisibility cloak.
誰 に も 知ら れ ず に こっそり 学校 を 抜け出して 、 ハグリッド を 訪ねる の に は それ しか ない 。
だれ|||しら|||||がっこう||ぬけだして|||たずねる||||||
who||||||locative particle||school||sneak out|||visit||||||
That's the only way to sneak out of school and visit Hagrid without anyone knowing.
二 人 は いつも の 時間 に ベッド に 入り 、 ネビル 、 ディーン 、 シューマス が やっと 「 秘密の 部 屋 」 の 討論 を やめ 、 寝静まる の を 待った 。
ふた|じん||||じかん||べっど||はいり||||||ひみつの|ぶ|や||とうろん|||ねしずまる|||まった
|||||usual time||||||||||||||discussion|||falling asleep|||
They went to bed at the usual time, waiting for Neville, Dean, and Schumas to finally stop discussing the "secret room" and fall asleep.
それ から 起き上がり 、 ローブ を 着 直して 「 透明 マント 」 を 被った 。
||おきあがり|||ぎ|なおして|とうめい|まんと||おおった
||got up|||put on|put on again|invisible|||put on
暗い 、 人気 の ない 城 の 廊下 を 歩き回る の は 楽しい と は いえ なかった 。
くらい|にんき|||しろ||ろうか||あるきまわる|||たのしい||||
dark|not popular|||castle||hallway||walking around|||not enjoyable|quotation particle|||
Wandering around the dark, unpopular corridors of the castle was not a pleasant experience.
ハリー は 前 に も 何度 か 夜 、 城 の 中 を さまよった こと が あった が 、 日没 後 に 、 こんな 混 み 合って いる 城 を 見る の は 初めて だった 。
||ぜん|||なんど||よ|しろ||なか|||||||にちぼつ|あと|||こん||あって||しろ||みる|||はじめて|
|||||several times||night|castle||||wandered around|||||sunset||||crowded||||castle||||||
Harry had wandered through the castle several nights before, but it was the first time he saw such a crowded castle after sunset.
先生 や 監督 生 、 ゴースト など が 二 人 ずつ 組 に なって 、 不審な 動き は ない か と そこ いら 中 に 日 を 光らせて いた 。
せんせい||かんとく|せい|ごーすと|||ふた|じん||くみ|||ふしんな|うごき|||||||なか||ひ||ひからせて|
||director||||||||group|||suspicious|suspicious movement|||||||||||shining light|
The teachers, supervisors, ghosts, etc. formed a group of two, and the sun was shining all over the place to see if there were any suspicious movements.
「 透明 マント 」 は 二 人 の 物音 まで 消して は くれ ない 。
とうめい|まんと||ふた|じん||ものおと||けして|||
||||||sounds||disappear|||
The "transparent cloak" does not erase the noise of two people.
特に 危なかった の が 、 ロン が 躓いた とき だった 。
とくに|あぶなかった|||||つまずいた||
|close call|||||stumbled||
It was especially dangerous when Ron stumbled.
ほんの 数 メートル 先 に スネイプ が 見張り に 立って いた 。
|すう|めーとる|さき||||みはり||たって|
just|a few||||Snape||watching|||
Just a few meters away, Snape was standing guard.
うまい 具合 に 、 ロン の 「 こんち くしょう 」 と いう 悪態 と 、 スネイプ の くしゃみ が まったく 同 時 だった 。
|ぐあい||||||||あくたい|||||||どう|じ|
|way||||damn|damn|||bad word||||sneeze|||at the same|simultaneously|
Well, Ron's "Konchikusho" curse and Snape's sneezing were at exactly the same time.
正面 玄関 に たどり着き 、 樫 の 扉 を そっと 開けた とき 、 二 人 は やっと ホッと した 。
しょうめん|げんかん||たどりつき|かし||とびら|||あけた||ふた|じん|||ほっと|
front|front door||arrived at|oak|||||||||||relieved|
When they reached the main entrance and gently opened the oak door, they were relieved.
星 の 輝く 明るい 夜 だった 。
ほし||かがやく|あかるい|よ|
star||shining|bright|night|
It was a bright night with shining stars.
ハグリッド の 小屋 の 灯り を 目指し 、 二 人 は 急いだ 。
||こや||ともり||まなざし|ふた|じん||いそいだ
||||light||aiming for||||hurried
The two hurried to aim for the lights of Hagrid's hut.
小屋 の すぐ 前 に 来た とき 、 初めて 二 人 は 「 マント 」 を 脱いだ 。
こや|||ぜん||きた||はじめて|ふた|じん||まんと||ぬいだ
|||||||||||||took off
戸 を 叩く と 、 すぐに ハグリッド が バタン と 戸 を 開けた 。
と||たたく|||||||と||あけた
|(object marker)||quotation particle||||with a bang||||
真 正面 に ヌッ と 現れた ハグリッド は 二 人 に 石 弓 を 突きつけて いた 。
まこと|しょうめん||||あらわれた|||ふた|じん||いし|ゆみ||つきつけて|
suddenly|directly ahead||suddenly||||||||stone|crossbow||pointing at|
Hagrid, who appeared straight in front of him, was pointing a stone bow at them.
ボアハウンド 犬 の ファング が 後ろ の 方 で 吼 え たてて いる 。
|いぬ||||うしろ||かた||こう|||
boar hound|||Fang||||||barking|||
「 お ぉ 」 ハグリッド は 武器 を 下ろして 、 二 人 を まじまじ と 見た 。
||||ぶき||おろして|ふた|じん||||みた
||||weapon||put down||||intently||
「 二 人 と も こんな とこ で 何 し とる ?」
ふた|じん||||||なん||
|||||such a place||||
"What are you going to do with these two people?"
「 それ 、 なんの ため な の ?」 二 人 は 小屋 に 入り ながら 石 弓 を 指差した 。
|||||ふた|じん||こや||はいり||いし|ゆみ||ゆびさした
|||||||||||||crossbow||pointed at
What is that for?" They pointed to the stone bow as they entered the cabin.
「 なんでも ねぇ ...... なんでも 」 ハグリッド が も ご も ご 言った 。
|||||||||いった
|||||also|also||also|
Nothing. ...... Nothing," Hagrid grumbled.
「 ただ 、 もしかすると ...... うん に ゃ ...... 座れ や ...... 茶 、 入れる わ い ......」
|||||すわれ||ちゃ|いれる||
|maybe||||sit||tea|||
"But maybe ... yeah ... sit down ... tea, I'll put it in ..."
ハグリッド は 上の空 だった 。
||うわのそら|
||absent-minded|
Hagrid was empty above.
やかん から 水 を こぼして 、 暖炉 の 火 を 危うく 消し そうに なった り 、 ど で か い 手 を 神経質に 動かした 弾み で 、 ポット を こなごなに 割ったり した 。
||すい|||だんろ||ひ||あやうく|けし|そう に|||||||て||しんけいしつに|うごかした|はずみ||ぽっと|||わったり|
kettle||||spilled|fireplace||fire||almost|extinguished||||locative particle|||big|||nervously|moved|by chance||||into pieces|broke|
I spilled water from the kettle, almost extinguishing the fire in the fireplace, or smashing the pot into pieces with the momentum of nervously moving my big hand.
「 ハグリッド 、 大丈夫 !」 ハリー が 声 を かけた 。
|だいじょうぶ|||こえ||
「 ハーマイオニー の こと 、 聞いた ?」
|||きいた
Hermione|||
"Did you hear about Hermione?"
「 あぁ 、 聞いた 。
|きいた
たしかに 」 ハグリッド の 声 の 調子 が 尐 し 変わった 。
|||こえ||ちょうし||||かわった
|||||tone||||changed
Hagrid's tone of voice changed slightly.
その 間 も チラッチラッ と 不安 そうに 窓 の 方 を 見て いる 。
|あいだ||||ふあん|そう に|まど||かた||みて|
|||glancing||anxiety||window|||||
Meanwhile, he keeps glancing anxiously at the window.
それ から 二 人 に 、 たっぷり と 熱い 湯 を 入れた 大きな マグカップ を 差し出した ( ティーバッグ を 入れ 忘れて いる )。
||ふた|じん||||あつい|ゆ||いれた|おおきな|||さしだした|||いれ|わすれて|
|||||plenty||hot|hot water||||mug||offered|tea bag||||
He then offered them both large mugs filled with plenty of hot water (he forgot to put in the tea bags).
分厚い フルーツ ケーキ を 皿 に 入れて いる とき 、 戸 を 叩く 大きな 音 が した 。
ぶあつい|ふるーつ|けーき||さら||いれて|||と||たたく|おおきな|おと||
thick|fruit||||||||door||||||
When I was putting the thick fruitcake on the plate, I heard a loud knock on the door.
ハグリッド は フ ルーツ ケーキ を ポロリ と 取り 落とし 、 ハリー と ロン は パニック に なって 顔 を 見合わせ 、 さっと 「 透明 マント 」 を 被って 部屋 の 隅 に 引っ込んだ 。
|||るーつ|けーき||||とり|おとし|||||ぱにっく|||かお||みあわせ||とうめい|まんと||おおって|へや||すみ||ひっこんだ
||flour|fruit|||fell off||picked up|dropped||||||||||looked at each other|||||put on|||corner||pulled back
ハグリッド は 二 人 が ちゃんと 隠れた こと を 見極め 、 石 弓 を 引っつか み 、 もう 一 度 バン と 戸 を 開けた 。
||ふた|じん|||かくれた|||みきわめ|いし|ゆみ||ひっつか|||ひと|たび|ばん||と||あけた
||||||hidden|||confirm||||grabbed|||||bang||||
「 こんばんは 、 ハグリッド 」
こんばん は|
|Hagrid
ダンブルドア だった 。
Dumbledore|
深刻 そのもの の 顔 で 小屋 に 入って 来た 。
しんこく|その もの||かお||こや||はいって|きた
serious|just like|||||||
He came into the hut with the face of seriousness itself.
次に 奇妙な 格好の 男 が 続 い た 。
つぎに|きみょうな|かっこうの|おとこ||つづ||
next|strange|strange appearance|||||followed
Next, a strangely dressed man followed.
見知らぬ 男 は 背 の 低い 恰幅 の いい 体 に くしゃくしゃの 白髪 頭 で 、 悩み 事 が ある ような 顔 を し て いた 。
みしらぬ|おとこ||せ||ひくい|かつはば|||からだ|||しらが|あたま||なやみ|こと||||かお||||
unknown|||back||short|well-built|||||crumpled|white hair|||worry|trouble||||||||
The stranger had a short, wide body, crumpled white-haired head, and a worried face.
奇妙な 組み合わせ の 服装 で 、 細縞 の スーツ 、 真っ赤な ネクタイ 、 黒い 長い マント を 着て 先 の 尖った 紫色 の ブーツ を 履いて いる 。
きみょうな|くみあわせ||ふくそう||ほそ しま||すーつ|まっかな|ねくたい|くろい|ながい|まんと||きて|さき||とがった|むらさきいろ||ぶーつ||はいて|
strange|combination||outfit||fine stripes||suit|bright red|red tie||long||||previous||pointed|purple||boots||wearing|
In a strange combination of outfits, she wears a striped suit, a bright red tie, a long black cloak, and pointed purple boots.
ライム の ような 黄緑 色 の 山高 帽 を 小 脇 に 抱えて いた 。
|||きみどり|いろ||やまたか|ぼう||しょう|わき||かかえて|
lime|||light green|||tall|hat||small|underarm||holding|
He had a lime-like yellow-green bowler hat under his armpit.
「 パパ の ボス だ !」 ロン が ささやいた 。
ぱぱ||ぼす||||
||boss||||
「 コーネリウス ・ ファッジ 、 魔法 省 大臣 だ !」 ハリー は ロン を 肘 で 小突いて 黙ら せた 。
||まほう|しょう|だいじん||||||ひじ||こづいて|だまら|
Cornelius|Fudge||ministry|minister||||||elbow||nudged|shut up|
Cornelius Fudge, Minister of Magic! Harry poked Ron with his elbow to silence him.
ハグリッド は 青ざめて 汗 を かき はじめた 。
||あおざめて|あせ|||
||pale|sweat|||
椅子 に ドッと 座り込み 、 ダンブルドア の 顔 を 見 、 それ から コーネリウス ・ ファッジ の 顔 を 見 た 。
いす||どっと|すわりこみ|||かお||み||||||かお||み|
chair||suddenly|sat down|||||||||Cornelius Fudge|||||
He plopped down in his chair and looked Dumbledore in the face, then Cornelius Fudge.
「 状況 は よく ない 。
じょうきょう|||
situation|||
"The situation is not good.
ハグリッド 」 ファッジ が ぶっきらぼうに 言った 。
||||いった
|||gruffly|
「 すこぶる よく ない 。
very||
来 ざる を え なかった 。
らい||||
to come|will not|||did not exist
I had no choice but to come.
マグル 出身 が 四 人 も やられた 。
|しゅっしん||よっ|じん||
non-magical person|origin||four|person||was defeated
Four Muggle natives were killed.
もう 始末 に 負え ん 。
|しまつ||おえ|
already|end||cannot bear|can't
I can't handle it anymore.
本省 が 何 か し なり て は 」
ほんしょう||なん|||||
headquarters|||||||topic marker
What should the ministry do? "
「 俺 は 、 決して 」 ハグリッド が 、 すがる ように ダンブルドア を 見た 。
おれ||けっして|||||||みた
I||never|||clung to||||
「 ダンブルドア 先生 様 、 知って なさる でしょう 。
|せんせい|さま|しって||
||honorable person|know||
"Dumbledore, you know that, don't you, sir?
俺 は 、 決して ......」
おれ||けっして
||never
「 コーネリウス 、 これ だけ は わかって 欲しい 。
|||||ほしい
|||||want you to know
"Cornerius, I just want you to understand this.
わし は ハグリッド に 全幅 の 信頼 を 置いて お る 」
||||ぜんぷく||しんらい||おいて||
||||full width||||placing trust||
I have complete confidence in Hagrid."
ダンブルドア は 眉 を ひそめて ファッジ を 見た 。
||まゆ|||||みた
||brow|||Fudge||
Dumbledore looked at Fudge with a raised eyebrow.
「 しかし 、 アルバス 」 ファッジ は 言いにく そうだった 。
||||いいにく|そう だった
||||hard to say|
「 ハグリッド に は 不利な 前科 が ある 。
|||ふりな|ぜんか||
|||disadvantageous|criminal record||
Hagrid has a record of bad behavior.
魔法 省 と して も 、 何 か しなければ なら ん 。
まほう|しょう||||なん||し なければ||
|ministry||||||must do||
The Ministry of Magic must do something.
学校 の 理事 たち が うるさい 」
がっこう||りじ|||
school||board members|||noisy
School directors are noisy. "
「 コーネリウス 、 もう 一 度 言う 。
||ひと|たび|いう
ハグリッド を 連れて いった ところ で 、 なんの 役 に も 立た ん じゃ ろう 」
||つれて|||||やく|||たた|||
Hagrid||bringing|||at|no|use||||||probably
Wherever I took Hagrid, it wouldn't be of any use. "
ダンブルドア の ブルー の 瞳 に 、 これ まで ハリー が 見た こと が ない ような 激しい 炎 が 燃えて い る 。
||ぶるー||ひとみ||||||みた|||||はげしい|えん||もえて||
||blue||eyes|||||||||||intense|fire||burning||
Dumbledore's blue eyes are burning a fiery flame that Harry has never seen before.
「 わたし の 身 に も なって くれ 」 ファッジ は 山高 帽 を もじもじ いじり ながら 言った 。
||み|||||||やまたか|ぼう|||||いった
I||body||||please|||tall|hat||fidgeting|fidgeting with||
"Become my own," Fudge said, messing around with his bowler hat.
「 プレッシャー を かけられて る 。
ぷれっしゃー||かけ られて|
pressure|||being
"I'm under pressure.
何 か 手 を 打った と いう 印象 を 与え ない と 。
なん||て||うった|||いんしょう||あたえ||
||||clapped|||impression||to give|does not|
I have to give the impression that I've done something.
ハグリッド で は ない と わかれば 、 彼 は ここ に 戻り 、 なんの 答 め も ない 。
||||||かれ||||もどり||こたえ|||
|||||if he understands|he|||||no|answer|||no answer
If he knew he wasn't Hagrid, he would come back here and have no answer.
ハグリッド は 連行 せ ねば 、 どうして も 。
||れんこう||||
||escorted||||
Hagrid must be taken, by all means.
わたし に も 立場 と いう もの が ――」
|||たちば||||
I|||position||||(subject marker)
I also have a position-- "
「 俺 を 連行 ?」 ハグリッド は 震えて いた 。
おれ||れんこう|||ふるえて|
I||to be taken|||shivering|
「 どこ へ ?」
「 ほん の 短い 間 だけ だ 」 ファッジ は ハグリッド と 目 を 合わせ ず に 言った 。
||みじかい|あいだ|||||||め||あわせ|||いった
||short||||||||eye||without making eye contact|||
It's only for a short time," Fudge said, without making eye contact with Hagrid.
「 罰 で は ない 。
ばち|||
punishment|||
"It's not a punishment.
ハグリッド 。
むしろ 念のため だ 。
|ねんのため|
|just in case|
Rather, it is just in case.
他の 誰 か が 捕まれば 、 君 は 十分な 謝罪 の 上 、 釈放 さ れる ......」
たの|だれ|||つかまれば|きみ||じゅうぶんな|しゃざい||うえ|しゃくほう||
||||if caught|||sufficient|apology|||release||
If anyone else is caught, you will be released with sufficient apology ... "
「 まさか アズカバン じゃ ?」 ハグリッド の 声 が かすれた 。
|||||こえ||
|Azkaban||||||faltered
"Not Azkaban?" Hagrid's voice trails off.
ファッジ が 答える 前 に 、 また 激しく 戸 を 叩く 音 が した 。
||こたえる|ぜん|||はげしく|と||たたく|おと||
||||||violently||||||
Before Fudge answered, there was another violent knock on the door.
ダンブルドア が 戸 を 開けた 。
||と||あけた
今度 は ハリー が 脇腹 を 小突か れる 番 だった 。
こんど||||わきばら||こづか||ばん|
next time||||side||nudged||turn|
This time it was Harry's turn to poke his flank.
みんな に 聞こえる ほど 大きく 息 を 呑 んだ から だ 。
||きこえる||おおきく|いき||どん|||
|||||breath||gulped|||
I was so surprised that I could hear everyone gasp so loudly.
ルシウス ・ マルフォイ 氏 が ハグリッド の 小屋 に 大股 で 入って きた 。
||うじ||||こや||おおまた||はいって|
Lucius||||||||with big steps|||
長い 黒い 旅行 マント に 身 を 包み 、 冷たく ほくそえんで いる 。
ながい|くろい|りょこう|まんと||み||つつみ|つめたく||
|black|travel|||||wrapped|coldly|slyly smiling|
ファング が 低く 唸り 出した 。
||ひくく|うなり|だした
||low|growled|
「 もう 来て いた の か 。
|きて|||
"You were already here.
ファッジ 」 マルフォイ 氏 は 「 よろしい 、 よろしい ......」 と 満足げに 言った 。
||うじ|||||まんぞくげに|いった
|||||all right||satisfiedly|
"Fudge," Malfoy said with satisfaction, "OK, OK ...".
「 なんの 用 が ある んだ ?」 ハグリッド が 激しい 口調 で 言った 。
|よう||||||はげしい|くちょう||いった
|business||||||intense|angry tone||
「 俺 の 家 から 出て いけ !」
おれ||いえ||でて|
I|||||get out
「 威勢 が いい ね 。
いせい|||
liveliness|||
You have a lot of swagger.
言わ れる まで も ない 。
いわ||||
to say||||not necessary
Needless to say.
君 の ―― あー ―― これ を 家 と 呼ぶ の か ね ? その 中 に いる の は 私 とて まったく 本意 で は ない 」
きみ|||||いえ||よぶ|||||なか|||||わたくし|||ほんい|||
|||||||call|||||||||||||true intention|||
Your ――Ah ――Do you call this a house? It's not my intention at all to be in it. "
ルシウス ・ マルフォイ は せ せら 笑い ながら 狭い 丸太 小屋 を 見回した 。
|||||わらい||せまい|まるた|こや||みまわした
Lucius|||suddenly|suddenly|||narrow|log|||looked around
「 ただ 学校 に 立ち寄った だけ な のだ が 、 校長 が ここ だ と 聞いた もの で ね 」 「 それでは 、 いったい わし に なんの 用 が ある と いう の か ね ? ルシウス ?」 ダンブルドア の 言葉 は 丁寧だった が 、 あの 炎 が 、 ブルー の 瞳 に まだ メラメラ と 燃えて いる 。
|がっこう||たちよった|||||こうちょう|||||きいた|||||||||よう|||||||||||ことば||ていねいだった|||えん||ぶるー||ひとみ|||めらめら||もえて|
just|||stopped by||||but|principal||||||||||||||||||||||Lucius|||words||polite|||flame||blue||blue eyes|||fiercely burning||burning|
I'm just stopping by the school, but I heard that the principal is here. Lucius? Dumbledore's words were polite, but the fire was still burning in his blue eyes.
「 ひどい こと だ が ね 。
It's a terrible thing.
ダンブルドア 」 マルフォイ 氏 が 、 長い 羊 皮 紙 の 巻紙 を 取り出し ながら 物 憂 げ に 言った 。
||うじ||ながい|ひつじ|かわ|かみ||まきがみ||とりだし||ぶつ|ゆう|||いった
|||||sheep|sheep|parchment||scroll of parchment||||thing|weary|weary||
Dumbledore," Mr. Malfoy said gloomily as he took out a long roll of parchment.
「 しかし 、 理事 たち は 、 あなた が 退く とき が 来た と 感じた ようだ 。
|りじ|||||しりぞく|||きた||かんじた|
|board members|||||step down|||||felt|
But the directors felt it was time for you to leave.
ここ に 『 停職 命令 』 が あ る ―― 十二 人 の 理事 が 全員 署名 して いる 。
||ていしょく|めいれい||||じゅうに|じん||りじ||ぜんいん|しょめい||
||suspension|suspension order|||||||director||all|signature||
Here is the "Suspension Order" -- signed by all 12 directors.
残念 ながら 、 私 ども 理事 は 、 あなた が 現状 を 掌握 でき ない と 感じて おり まして な 。
ざんねん||わたくし||りじ||||げんじょう||しょうあく||||かんじて|||
regrettably||I|we|director|topic marker|||current situation||grasp|||||feeling||
Unfortunately, our board members feel that you are out of control of the status quo.
これ まで いったい 何 回 襲わ れた と いう の か ね ? 今日 の 午後 に は また 二 人 。
|||なん|かい|おそわ|||||||きょう||ごご||||ふた|じん
|||what||attacked|||||||today||afternoon|||||
How many times have you been attacked? This afternoon, there were two more.
そうです な ? この 調子 で は 、 ホグワーツ に は マグル 出身 者 は 一 人 も い なく なり ます ぞ 。
そう です|||ちょうし|||||||しゅっしん|もの||ひと|じん||||||
|||condition|||||||from Muggle|person|||||||||
Isn't that right? At this rate, Hogwarts will never have a single Muggle-born student.
それ が 学校 に とって は どんなに 恐るべき 損失 か 、 我々 すべて が 承知 して おる 」
||がっこう|||||おそるべき|そんしつ||われわれ|||しょうち||
||school|||||terrible|loss||we|||understand||aware
We all know how terrible it is for schools. "
「 お ぉ 、 ちょっと 待って くれ 、 ルシウス 」 ファッジ が 驚愕 して 言った 。
|||まって|||||きょうがく||いった
|||||Lucius|fudge||astonishment||
Oh, wait a minute, Lucius," Fudge said, astonished.
「 ダンブルドア が 『 停職 』?... ダメダメ ...... 今 と いう 時期 に 、 それ は 絶対 困る ......」
||ていしょく||いま|||じき||||ぜったい|こまる
||suspension|no way||||time||that||definitely|would be a problem
Dumbledore Suspended? No, no, no. ...... At this time of the year, that's a definite no-no. ......
校長 の 任命 ―― それ に 停職 も ―― 理事 会 の 決定 事項 です ぞ 。
こうちょう||にんめい|||ていしょく||りじ|かい||けってい|じこう||
principal||appointment|that||suspension|also||meeting||decision|item||
Appointment of the principal-and suspension-is a decision of the board.
ファッジ 」 マルフォイ は よどみ なく 答えた 。
|||||こたえた
|||without hesitation||
Fudge "Malfoy replied without stagnation.
「 それ に 、 ダンブルドア は 、 今回 の 連続 攻撃 を 食い止められ なかった のである から ......」 「 ルシウス 、 待って くれ 。
||||こんかい||れんぞく|こうげき||くいとめ られ|||||まって|
||Dumbledore||||series|attack||could not stop|could not|so||||
Besides, Dumbledore couldn't stop this series of attacks. ...... Lucius, wait.
ダンブルドア で さえ 食い止められ ない なら ――」 ファッジ は 鼻 の 頭 に 汗 を かいて いた 。
|||くいとめ られ|||||はな||あたま||あせ|||
|||could not stop|||||nose||tip||sweat|||
If even Dumbledore couldn't stop it-- "Fudge was sweating on the head of his nose.
「 つまり 、 他 に 誰 が できる ?」 「 それ は やって み なければ わから ん 」 マルフォイ 氏 が こ ダリ と 笑った 。
|た||だれ|||||||||||うじ|||だり||わらった
in other words|others|||||that||||||won't||||here|sneered||
"In other words, who else can do it?" "I don't know if I have to try it." Mr. Malfoy laughed.
「 しかし 、 十二 人 全員 が 投票 で ......」 ハグリッド が 勢い よく 立ち上がり 、 ぼさぼさ の 黒 髪 が 天井 を こすった 。
|じゅうに|じん|ぜんいん||とうひょう||||いきおい||たちあがり|ぼ さ ぼ さ||くろ|かみ||てんじょう||
|||all members||vote||||with force|||disheveled||black|messy hair||ceiling||touched
But all twelve voted for ....... Hagrid stood up briskly, his shaggy black hair brushing the ceiling.
「 そんで 、 いったい きさま は 何 人 脅した ? 何 人 脅迫 して 賛成 さ せた ? えっ? マルフォイ 」 「 お ぅ 、 お ぅ 。
||き さま||なん|じん|おどした|なん|じん|きょうはく||さんせい||||||||
so||you||what|person|threatened|how many||threatened||approval||made agree||||||
So, how many people did you threaten? How many people did you threaten to vote yes? What? Malfoy. - Oh, oh.
そういう 君 の 気性 が その うち 墓穴 を 掘る ぞ 、 ハグリッド 。
|きみ||きしょう||||ぼけつ||ほる||
such|you||temper||||grave穴||digging a grave||
That kind of temperament will dig a grave, Hagrid.
アズカバン の 看守 に は そんなふうに 怒鳴ら ない よう 、 ご 忠告 申し上げよう 。
||かんしゅ||||どなら||||ちゅうこく|もうしあげよう
Azkaban||guard||||shout at||||advice|I will advise
I would like to advise the Azkaban guards not to yell like that.
あの 連中 の 気 に 障る だろう から ね 」
|れんちゅう||き||さわる|||
|those guys||||bother|||
It would be annoying to those guys. "
「 ダンブルドア を やめ させられる もの なら 、 やって みろ !」 ハグリッド の 怒声 で 、 ボアハウンド の ファング は 寝床 の バスケット の 中 で すくみ 上がり 、 クィンクィン 鳴いた 。
|||さ せ られる|||||||どせい||||||ねどこ||ばすけっと||なか|||あがり||ないた
Dumbledore|||made to quit|||||||angry voice||||||bed||basket||||cowered|cowered|whimpering|
"If you can stop Dumbledore, do it!" Hagrid's screams, Boa Hound's Fang, freezing up in the bed basket and squeaking.
「 そんな こと を したら 、 マグル 生まれ の 者 は お 終い だ ! この 次 は 『 殺し 』 に なる !」 「 落ち着く んじゃ 。
|||||うまれ||もの|||しまい|||つぎ||ころし|||おちつく|
||||||||||it's over||||||||calm down|
"If you do that, the Muggle-born are over! The next one will be" killing "!" "Calm down.
ハグリッド 」 ダンブルドア が 厳しく たしなめた 。
|||きびしく|
|||strictly|scolded
そして ルシウス ・ マルフォイ に 言った 。
||||いった
Then he said to Lucius Malfoy: "I'm not going to be able to do it.
「 理事 たち が わし の 退陣 を 求める なら 、 ルシウス 、 わし は もちろん 退こう 」
りじ|||||たいじん||もとめる||||||しりぞこう
board members|||||resignation||request||||||will step down
"If the directors demand that I step down, Lucius, then of course I will step down."
「 しかし ――」 ファッジ が 口ごもった 。
|||くちごもった
|fudge||mumbled
「 だめだ !」 ハグリッド が 捻った 。
|||ねじった
|||twisted
No! Hagrid twisted.
ダンブルドア は 明るい ブルー の 目 で ルシウス ・ マルフォイ の 冷たい 灰色 の 目 を じっと 見据え た まま だった 。
||あかるい|ぶるー||め|||||つめたい|はいいろ||め|||みすえ|||
||bright||||||||cold||||||stared at|||
Dumbledore's bright blue eyes remained fixed on Lucius Malfoy's cold gray ones.
「 しかし 」 ダンブルドア は ゆっくり と 明確に 、 その 場 に いる 者 が 一言 も 聞きもらさ ない よう に 言葉 を 続けた 。
|||||めいかくに||じょう|||もの||いちげん||ききもらさ||||ことば||つづけた
|||slowly||clearly||place|||||||not miss||||words||continued
"But," Dumbledore continued to speak slowly and clearly so that those who were there would not hear a single word.
「 覚えて おく が よい 。
おぼえて|||
remember|||it is good
"It's good to remember.
わし が ほんとうに この 学校 を 離れる の は 、 わし に 忠実な 者 が 、 ここ に 一 人 も い なく なった とき だけ じゃ 。
||||がっこう||はなれる|||||ちゅうじつな|もの||||ひと|じん|||||||
I||||school||will leave||topic marker|I||faithful||(subject marker)|here||one|||||||only|
Der einzige Zeitpunkt, an dem ich diese Schule wirklich verlassen werde, ist, wenn es hier niemanden gibt, der mir gegenüber loyal ist.
I really leave this school only when no one is loyal to me here.
覚えて おく が よい 。
おぼえて|||
remember|||good
It's good to remember.
ホグワーツ で は 助け を 求める 者 に は 、 必ず それ が 与えられる 」 一瞬 、 ダンブルドア の 目 が 、 ハリー と ロン の 隠れて いる 片隅 に キラリ と 向けられた と 、 ハ リー は 、 ほとんど 確実に そう 思った 。
|||たすけ||もとめる|もの|||かならず|||あたえ られる|いっしゅん|||め||||||かくれて||かたすみ||きらり||むけ られた||||||かくじつに||おもった
|||help||to seek||||surely|||will be given|a moment|Dumbledore||||||||hiding||corner||sparkled||directed at||||||almost certainly||
At Hogwarts, it is always given to anyone who asks for help. "For a moment, Dumbledore's eyes were glaring at the hidden corner of Harry and Ron, Harry almost certainly thought so.
「 あっぱれな ご 心境 で 」 マルフォイ は 頭 を 下げて 敬礼 した 。
||しんきょう||||あたま||さげて|けいれい|
admirable||state of mind|at|||head||bowed|salute|
「 アルバス 、 我々 は 、 あなた の ―― あー ―― 非常に 個性 的な やり 方 を 懐かしく 思う でしょ う 。
|われわれ|||||ひじょうに|こせい|てきな||かた||なつかしく|おもう||
||||||very|personality|||||nostalgically|||quotation particle
"Albus, we miss your very unique way of doing things."
そして 、 後任 者 が その ―― えー ――『 殺し 』 を 未然 に 防ぐ の を 望む ばかりだ 」
|こうにん|もの||||ころし||みぜん||ふせぐ|||のぞむ|
|successor||||||object marker|before it happens||prevent|||hope|only
And I just hope that his successor will prevent that --- eh-- "killing". "
マルフォイ は 小屋 の 戸 の 方 に 大股 で 歩いて 行き 、 戸 を 開け 、 ダンブルドア に 一礼 して 先 に 送 り 出した 。
||こや||と||かた||おおまた||あるいて|いき|と||あけ|||いちれい||さき||おく||だした
||||||||big steps|||||||||a bow||ahead||sent||sent out
Malfoy walked stride toward the door of the hut, opened the door, and bowed to Dumbledore and sent it out earlier.
ファッジ は 山高 帽 を いじり ながら ハグリッド が 先 に 出る の を 待って いた が 、 ハグリッド は 足 を 踏ん張り 、 深呼吸 する と 、 言葉 を 選び ながら 言った 。
||やまたか|ぼう||||||さき||でる|||まって|||||あし||ふんばり|しんこきゅう|||ことば||えらび||いった
fudge||high mountain|||playing with||||||||||||||foot||braced himself|deep breath|||words||chose||
Fudge waited for Hagrid to go first, fiddling with his cap, but Hagrid stood on his feet, took a deep breath, and said, in hushed tones, "I'm sorry, but I'm not sure I'm going to be able to do that.
「 誰 か 何 か を 見っけ たかったら 、 クモ の 跡 を 追っかけて 行けば ええ 。
だれ||なん|||み っけ||くも||あと||おっかけて|いけば|
|||||found|if you wanted|spider||trace||chase after||it's fine
If you want to find someone or something, just follow the trail of the spider.
そう すり や ちゃんと 糸 口 が わかる 。
||||いと|くち||
like that|slip|quotation particle||thread|end||
俺 が 言 いて え の は それ だけ だ 」 ファッジ は あっけ に 取られて ハグリッド を 見 つ め た 。
おれ||げん||||||||||あっ け||とら れて|||み|||
I||||||||||||astonished||taken aback||||||
That's all I'm saying." Fudge was taken aback when he saw Hagrid.
「 よし 。
行く ぞ 」
いく|
ハグリッド は 厚手 木綿 の オーバー を 着た 。
||あつで|もめん||おーばー||きた
||heavy|cotton||||
ファッジ の あと から 外 に 出る とき 、 戸口 で もう 一 度 立ち止まり 、 ハグリッド が 大声 で 言った 。
||||がい||でる||とぐち|||ひと|たび|たちどまり|||おおごえ||いった
fudge||||||||doorway||||||||||
「 それ から 、 誰 か 俺 の いね え 間 、 ファング に 餌 を やって くれ 」
||だれ||おれ||||あいだ|||えさ|||
||who||||house||locative particle|Fang||food|(object marker)||
"Then, somebody feed Fang for a while, my rice."
戸 が バタン と 閉まった 。
と||||しまった
||with a bang||
ロン が 「 透明 マント 」 を 脱いだ 。
||とうめい|まんと||ぬいだ
|||||took off
「 大変だ 」 ロン が かすれ 声 で 言った 。
たいへんだ||||こえ||いった
It's serious|||faint|||
「 ダンブルドア は いない 。
Dumbledore||
今夜 に も 学校 を 閉鎖 した 方 が いい 。
こんや|||がっこう||へいさ||かた||
tonight|||school||closure||||
I think we should close the school again tonight.
ダンブルドア が いな けり や 、 一 日 一 人 は 襲わ れる ぜ 」
|||||ひと|ひ|ひと|じん||おそわ||
|||was not|||one day||one person||attacked||you know
Without Dumbledore, one person will be attacked every day. "
ファング が 、 閉まった 戸 を 掻きむしり ながら 、 悲しげに 鳴き はじめた 。
||しまった|と||かきむしり||かなしげに|なき|
||closed|||scratched at||sadly|cried|started