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進撃の巨人 3, Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 03

Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 03

♪〜

〜♪

( クリスタ ) 私 は ウォール ・ ローゼ 北部 の 小さな 牧場 で 生まれ ました

貴族 家 レイス 卿 の 領地 内 に ある 牧場 です

私 は 物心 付いた とき から 牧場 の 手伝い を して い ました

母 は いつも 本 を 読んで いて

家 の 仕事 を して いる 姿 は 見た こと が あり ませ ん

とても 美しい 人 でした

夜 に なる と 誰 か が 馬車 で 迎え に 来て

派手に 着飾った 母 を 乗せて 街 に 行き ました

私 に とって は それ が いつも の 生活

しかし 字 の 読み書き を 覚え

母 の 真似 ( まね ) 事 で 本 を 読み だした とき

私 は 自分 が 孤独である こと を 知り ました

どの 本 に も 親 は 子供 に 関心 を 示し

話しかけたり 抱いたり 叱ったり する もの と して

書か れて いた のです

私 に は その どれ も 経験 の ない こと でした

ある 日 私 は 好奇心 から 母 に 抱きついて みる こと に し ました

母 が どんな 顔 を する か 興味 が あった のです

( クリスタ ) お 母さん !

( アルマ ) ひ いっ

( クリスタ ) う っ … うわ あっ

( クリスタ ) 結果 は 突き飛ばさ れた だけ でした が

母 が 私 に 何 か を した こと は 初めて だった ので

私 に は それ が うれしかった

こいつ を 殺す 勇気 が 私 に あれば …

( クリスタ ) それ が 母 が 私 に 発した 最初の 言葉

それ 以来 母 は 家 を 出て ほか の 場所 で 暮らし 始め ました

そして 5 年 前 の あの 日

ウォール ・ マリア が 陥落 して 数 日 たった 夜

私 は 初めて 父 と 会い ました

( ロッド ) はじめ まして ヒストリア

私 は ロッド ・ レイス

君 の 父親 だ

あっ …

( クリスタ ) その 男性 は この 土地 を 治める 領主 の 名前 を 名乗り

数 年 ぶり に 見る 母 は ひどく 怯 ( おび ) えて いる ようでした

ヒストリア これ から 私 と 暮らす ぞ

( アルマ ) う っ

き ゃ 〜!

( ケニー ) 困り ます な レイス 卿

このような 真似 は ご 容赦 いただき たい

ウォール ・ マリア が 破ら れた こと で 不安に 襲わ れ ました か ?

( 悲鳴 )

お 母さん !

違う !

私 は この 子 の 母親 で は あり ませ ん

私 と は 何の 関係 も あり ませ ん !

ああ …

( ケニー ) ほう

それ は 本当です か ? レイス 卿

この 女 も その 子 も あなた と は 関係 が ない と ?

あ …

( ロッド ) ああ しかたない

この 2 人 は 私 と 何の 関係 も ない

やはり そう でした か

( アルマ ) え えっ

何 ? 何 を …

お前 は 存在 し なかった 屋敷 に 勤めて いた こと も ない

誰 も お前 の こと など 知ら ない

そんな … 旦那 様 ! 話 が 違う で は あり ませ ん か

あ … お 母さん

お前 さえ … お前 さえ 産ま なければ

( 倒れる 音 ) あ …

( クリスタ ) それ が 母 の 最後 の 言葉 でした

待て

( クリスタ ) 私 も 殺さ れ そうに なる 直前 で 父 は ある 提案 を し ました

ここ より ずっと 遠く の 地 で つつましく 生きる のであれば

見逃して やって は どう か と

君 の 名 は クリスタ ・ レンズ だ

今 まで の こと を 許して くれ

お前 を 守る ため に は ああ する しか なかった んだ

お 父さん …

( ロッド ) いつ だって お前 の こと を 思って いた

こう やって 抱き締める こと を ずっと 夢みて いた んだ

お前 こそ 王家 の 血 を 引く 者 だ から だ

私 が ?

( ロッド ) そうだ よ ヒストリア

私 たち レイス 家 こそ が 本当の 王家 な んだ

そして お前 こそ が

人類 を 救う こと の できる 唯一 の 存在 な んだ よ

さあ 行こう ヒストリア

全て が 始まった 場所 へ

( 牢 ( ろう ) が 開く 音 )

( ラルフ ) サネス お前 大丈夫 か ?

お前 まさか こい つら に しゃべっちゃ い ねえ よ な ?

俺 たち の 王 へ の 忠誠 心 は …

( 叫び声 )

( ラルフ ) サネス …

( サネス ) お前 の 声 は もう 聞き たく ない

今 まで よくも 俺 を 裏切って くれた な !

う あっ …

( サネス ) 信じて いた のに

( ハンジ ) サネス 彼 は 何も 話して い ない

てい うか 何の 質問 も して ない んだ

ラルフ は ナイフ で 脅さ れ 私 の 作った 作文 を 声 に 出して 読んだ

それ だけ だ

( せきこみ )

( サネス ) じゃあ …

俺 が 王 を 裏切った の か よ

あ … 悪魔 め

そりゃ 否定 は し ない けど

ニック に は あんた ら が そう 見えた だろう ね

だから あの とき 言った だろう ?

あんた ら が かわいそう だって

ホントに 惨めだ よ お っ さん が 泣いて わめいて

ざ まあ みろ ! バーカ !

そこ で クソ する だけ の 余生 に 生きがい でも 見いだして ろ !

じゃあ な

順番 だ

こういう 役 に は 多分 順番 が ある

役 を 降りて も 誰 か が すぐに 代わり を 演じ 始める

どうりで この世 から なくなら ねえ わけだ

頑張れよ ハンジ

( モブリット ) 分 隊長

ハア 〜

ぐう っ !

悪い ね 散らかしちゃ って

ゴキブリ が いたんだ よ

( リヴァイ ) そう か

だが お前 の 一撃 で 粉々に 消し飛んだ はずだ

あいつ ら に 例の 件 を 話して やれ

おっと そう だった ね

( アルミン ) エレン が 食わ れる ?

( ハンジ ) ああ

エレン が 思い出した 会話 の 内容 は こう だ

( ユミル ) 私 を 恨んで いる か ?

( ベルトルト ) どう だろう よく 分から ない

君 も 人 なんか 食べ たく なかった だろう し

そこ から 推測 する に

ユミル は 壁 の 外 を うろつく 巨人 の 一 人 で

ベルトルト や ライナー アニ の 仲間 を 食べた んだ と 思う

( 一同 ) あ …

当然 巨人 は 人 を 食べて も 人 に は 戻ら ない

しかし ライナー たち の 仲間 なら

それ は 巨人 化 の 能力 を 有した 人間 だろう

つまり は 巨人 が その 能力 を 持つ 人間 を 食べる と

人間 に 戻り

さらに 相手 の 能力 を 手 に 入れる んだ

先日 の 戦い で

ライナー は 逃げた エレン に 巨人 を 投げつけた と いう

巨人 を 操 れる と いう エレン の “ 叫び の 力 ” を

ほか の 巨人 に 移そう と した んじゃ ない か

だ と すれば エレン は 器 であって 交換 可能な 存在 なんだ

つまり もし 王政 が 巨人 を 持って いれば

エレン は そい つ に 食わ れる だろう

落ち着け

お前 が 取り乱した ところ で

ヤツ ら が エレン を 返して くれる わけじゃ ねえ

とにかく

その ロッド ・ レイス と やら の 領地 を 目指す

すぐに 出発 の 準備 を しろ

( 一同 ) は っ !

( ハンジ ) 私 は エルヴィン に レイス 家 の 情報 を 伝えて くる よ

結果 を 待って る はずだ から ね

( リヴァイ ) ああ

( ハンジ ) レイス 卿 の 領地 で 落ち合おう 連絡 は 例の 場所 で

( ノック )

( 兵士 ) 失礼 し ます

エルヴィン 団長 ピクシス 司令 が お 見え です

( エルヴィン ) 司令 が ?

( 兵士 ) はい 団長 に お目にかかり たい と

通して くれ

はっ

( ピクシス ) 夜分 遅く に すま ん な

居て も 立って も おら れ ん く て の

手紙 は 読ま せて もらった

わし なり の 考え も 持ってきた

その うえ で 聞く が 本当に やる の か ?

はい

我々 は ウォール ・ マリア 奪還 の ため 王政 を 打倒 し ます

( ピクシス ) いつか その 日 が 来る と 思う とった

この 狭い 世界 の 中 に 人 を とどめ 続ける こと に

限界 を 迎える 日 が

そして その とき が 来れば

わし も 王 に 銃口 を 向け ねば なる まい と

もし 私 の 推測 が 正しければ

今回 の 計画 に おいて 武力 を 行使 する つもり は あり ませ ん

人 を 殺す こと も あって は なり ませ ん

ほう お 聞か せ 願おう か

そのような 方法 が あり うる の か

ただ それ が かなう の に 最も 重要な 根拠 が まだ …

もし その 根拠 が 違って いれば

我々 は 皆 首 を くくる こと に なる でしょう

は あ な んじゃ

要は また 全て 賭け 事 な の か

( エルヴィン ) どうも 私 は 博打 ( ばくち ) 打ち の ようです

便り は まもなく 来る はずです

どうか それ まで

私 の 子供 の ころ の 話 でも 聞いて ください

うん ?

私 の 父 は 教員 でした

( 人々 の ざわめき )

( ハンジ ) 何 だろう ?

( モブリット ) 分 隊長 今 は …

( ハンジ ) ああ 分かって る よ

( ノック )

( ドア が 開く 音 )

失礼 し ます エルヴィン

( エルヴィン ) やはり そう だった か

どうやら 私 の 賭け は 当たり だった ようです 司令

捕らえた 中央 憲兵 が 自白 し ました

現在 の 王家 は 本物 で は あり ませ ん

レイス 家 が 本当の 王家 です

な っ なんと

現在 リヴァイ たち が

エレン と ヒストリア の 救出 に 動いて い ます

2 人 を 奪還 し

ヒストリア ・ レイス を 女王 に 即位 さ せ ます

真に 王家 の 血 を 継ぐ 者 と して

(2 人 ) えっ …

かりそめ の 王 から 冠 を 譲ら せる わけ か

真 の 女王 に

血 を 流す こと なく 王政 の 打倒 が かない ます

民衆 の 前 で

これ まで の 体制 は 嘘 ( うそ ) である と いう 宣言 と 共に

いい じゃ ろう お 主 の 計画 に 乗ろう

ただし 実行 する か どう か それ を 決める の は わし ら で は ない

分かって おる だろう な ? エルヴィン

もちろん です 司令

( ハンジ ) それ で レイス 家 の 調査 は ?

できる かぎり は 調べて おいた

その 中 に ひと つ 興味深い 事件 が 見つかった

事件 ?

( 兵士 ) エルヴィン 団長 ! 中央 憲兵 が 団長 に 出頭 を 命じて ます

組織 殺人 の 容疑 だ と 騒いで ます

それ も 街 の ど真ん中 で

( ハンジ ) あっ …

敵 も ただ 手 を こまねいて いる ばかりで は

ない ようだ

ハンジ ここ から 離れろ

( ハンジ ) は あ ? どう する つもりな の ?

( エルヴィン ) 俺 は 調査 兵 団 の 表 の 顔 を 通す

お前 は 自分 の 判断 に 従って 動け

何より 次の 調査 兵 団 団長 は

ハンジ ・ ゾエ お前 だ

な っ …

( エルヴィン ) 調査 兵 団 を 任せた ぞ

( ドア の 開閉 音 )

( 住民 ) おい 来た ぞ

( 住民 ) エルヴィン だ

( ロゲール ) 彼 が 誰 か 分かる な ? エルヴィン

( エルヴィン ) リーブス 商会 の 会長

ディモ ・ リーブス 氏 だ

( ロゲール ) 昨日 ここ で エレン ・ イェーガー が

リーブス の 部下 たち に 襲わ れ 連れ 去ら れた

しかし それ は 王政 から の エレン 引き渡し 命令 を 回避 する ため

調査 兵 団 が リーブス 商会 を 使って 企てた 狂言 だった

そして 調査 兵 団 は 用 済み に なった リーブス 会長 を

口封じ の ため 殺害

実行 犯 は 現在 エレン を 連れて 逃亡 中 と 思わ れる

うまい 話 を 考えた な

( ロゲール ) 貴 様 ら の やって いる こと は

エレン の 持つ 巨人 の 力 を 私物 化 する こと と 同 義

その 行為 は 人類 憲章 第 6 条 に 抵触 する

当然 内容 は 知っている な

“ 個々 の 利益 を 優先 し 人類 の 存続 を 脅かした 罪 ” だろう ?

その とおり

では ここ に 同胞 へ の 重大な 違反 を 認め

全 調査 兵 の 身柄 を 拘束 する

( フレーゲル ) 親父 ( おやじ )

( ケニー ) これ で お 偉 方 も 満足 する んじゃ ない か ?

リーブス の ダンナ も 最後に 役 に 立って 本望 だろう

( カーフェン ) 残り は リヴァイ たち だけ です が

言った ろ ? ヤツ は 追って くるって

そん とき 潰しゃ あい い

( 荒い 息遣い )

どう し ます か ? これ から

( エルヴィン ) 少し いい か ?

( ロゲール ) あ ?

( 妻 ) 主人 に 近づく な 悪党 め !

先 の トロスト 区 襲撃 時 リーブス 氏 は 財産 を 持ち出す ため

避難 の 遅れ を 招いた

( 娘 ) だ から 殺して 当然 だって 言う の ?

しかし トロスト 区 が 破綻 寸前 まで 追い詰め られた この 状況 下 で は

街 に 踏みとどまり あらゆる 手 を 尽くして

行く 当て の ない 人々 を 支援 し 復興 を 目指した

だが 何者 か の 手 に よって その 思い は ついえた

この 無念 私 が 必ず …

ああ …

( エルヴィン ) 私 の 父 は 教員 でした

その 日 は 歴史 を 学び ました

人類 は 巨人 から 身 を 守る ため

壁 の 中 に 逃げ込み 100 年 の 平和 を 実現 さ せた

その 際

それ まで の 歴史 を 記す ような もの は 何ひとつ 残す こと が でき なかった

誰 も が 教わる こと です

しかし 私 は

ある こと を 疑問 に 思い 父 に 質問 し ました

父 は 私 の 質問 に は まともに 答え ず そのまま 授業 を 終了 し ました

しかし

家 に 帰った あと で 父 は 私 の 質問 に 答えた のです

王政 の 配布 する 歴史 書 に は 数多く の 謎 と 矛盾 が 存在 する と

その あと に 続く 父 の 話 は

子供 ながら に 突 拍子 も ない と 感じ ました が

なぜ 父 が この 話 を 教室 で 話さ なかった の か を

察せ られる ほど

私 は 賢く あり ませ ん でした

私 が 街 の 子供 たち に 父 の 話 を して その 詳細 を 憲兵 に 尋ね られた 日

父 は 家 に は 帰って こ ず

遠く 離れた 街 で 事故 に 遭って 死に ました

私 の 密告 に より 父 は 王政 に 殺さ れた のです

今 から 107 年 前 この 壁 に 逃げ込んだ 人類 は

王 に よって 統治 し やすい ように 記憶 を 改ざん さ れた

それ が 父 の 仮説 です

ほう

そんな こと でも 起き ぬ かぎり は

この 壁 の 中 の 社会 は 成立 しえん から か

はい

子供 の ころ から ずっと 考えて い ました

なぜ 父 は 真実に 近づいた だけ で 死な なければ なら なかった か

王政 の 役人 に も 彼ら なり の 正義 が ある はずだ と

しかし 彼ら に ついて 分かった こと は ひと つ

彼ら が 守り たい の は 人類 で は なく

彼ら の 庭 付き の 家 と 地位 だけ

むしろ 自分 たち の 権利 が 脅かさ れる のならば

その 相手 が 誰 だろう と 排除 する

やはり 父 の 死 に 正当 性 は 微塵 ( みじん ) も なかった

父 は 人 の 持つ 欲 と 愚かな 息子 に よって 殺さ れた のです

そして いつの間にか 父 の 仮説 は 私 の 中 で 真実 と なり

私 の 人生 の 使命 は

父 の 仮説 を 証明 する こと と なった のです

( 憲兵 ) 調査 兵 団 が 民間 人 を 殺した !

一部 の 団員 は 逮捕 を 逃れ いまだ 逃亡 中 だ

それ らしき 人物 を 見かけたら 至急 情報 提供 を 願う

( 住民 ) 俺 が 言った とおり だ ろ

ヤツ ら は ここ で 巨人 同士 を 戦わ せて

めちゃくちゃに した 連中 だ

( 住民 ) エレン って 怪物 を 使って 人類 を 滅ぼす つもりな んだ

( ジャン ) 兵 長 買い出し 行って き ました

街 で 憲兵 が こんな もの を

これ が 事実 なら 調査 兵 団 は 解散 状態 です

午後 に は 山 狩り が 行わ れる と いう し

加えて 主要な 街道 に は 検問 が 張ら れ

通行 証 が ない と 通り抜け は 不可能です

兵 長 どう したら …

( ミカサ ) 早く し ない と エレン が

落ち着け

ヤツ ら は 馬車 を 使って る

レイス 卿 領地 まで あと 1 日 は かかる はずだ

その 間 に なんとか 策 を 講じる しか ねえ

( サシャ ) あっ 兵 長 足音 です

( アルミン たち ) あ …

こっち に 向かって き ます

♪〜

〜♪

( アルミン ) 命 を 捨てる 者 正義 を 信じる 者

街 を 守る 者

勇気 を 振り絞る 人 の 思い が 皆 に 戦う 勇気 を 与える

次回 「 信頼 」


Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 03 shingeki||kyojin|season|attack||titan|season|episode

♪〜

〜♪

( クリスタ ) 私 は ウォール ・ ローゼ 北部 の 小さな 牧場 で 生まれ ました |わたくし||||ほくぶ||ちいさな|ぼくじょう||うまれ|

貴族 家 レイス 卿 の 領地 内 に ある 牧場 です きぞく|いえ||きょう||りょうち|うち|||ぼくじょう|

私 は 物心 付いた とき から 牧場 の 手伝い を して い ました わたくし||ぶっしん|ついた|||ぼくじょう||てつだい||||

母 は いつも 本 を 読んで いて はは|||ほん||よんで|

家 の 仕事 を して いる 姿 は 見た こと が あり ませ ん いえ||しごと||||すがた||みた|||||

とても 美しい 人 でした |うつくしい|じん|

夜 に なる と 誰 か が 馬車 で 迎え に 来て よ||||だれ|||ばしゃ||むかえ||きて

派手に 着飾った 母 を 乗せて 街 に 行き ました はでに|きかざった|はは||のせて|がい||いき|

私 に とって は それ が いつも の 生活 わたくし||||||||せいかつ

しかし 字 の 読み書き を 覚え |あざ||よみかき||おぼえ

母 の 真似 ( まね ) 事 で 本 を 読み だした とき はは||まね||こと||ほん||よみ||

私 は 自分 が 孤独である こと を 知り ました わたくし||じぶん||こどくである|||しり|

どの 本 に も 親 は 子供 に 関心 を 示し |ほん|||おや||こども||かんしん||しめし

話しかけたり 抱いたり 叱ったり する もの と して はなしかけたり|いだいたり|しかったり||||

書か れて いた のです かか|||

私 に は その どれ も 経験 の ない こと でした わたくし||||||けいけん||||

ある 日 私 は 好奇心 から 母 に 抱きついて みる こと に し ました |ひ|わたくし||こうきしん||はは||だきついて|||||

母 が どんな 顔 を する か 興味 が あった のです はは|||かお||||きょうみ|||

( クリスタ ) お 母さん ! ||かあさん

( アルマ ) ひ いっ

( クリスタ ) う っ … うわ あっ

( クリスタ ) 結果 は 突き飛ばさ れた だけ でした が |けっか||つきとばさ||||

母 が 私 に 何 か を した こと は 初めて だった ので はは||わたくし||なん||||||はじめて||

私 に は それ が うれしかった わたくし|||||

こいつ を 殺す 勇気 が 私 に あれば … ||ころす|ゆうき||わたくし||

( クリスタ ) それ が 母 が 私 に 発した 最初の 言葉 |||はは||わたくし||はっした|さいしょの|ことば

それ 以来 母 は 家 を 出て ほか の 場所 で 暮らし 始め ました |いらい|はは||いえ||でて|||ばしょ||くらし|はじめ|

そして 5 年 前 の あの 日 |とし|ぜん|||ひ

ウォール ・ マリア が 陥落 して 数 日 たった 夜 |まりあ||かんらく||すう|ひ||よ

私 は 初めて 父 と 会い ました わたくし||はじめて|ちち||あい|

( ロッド ) はじめ まして   ヒストリア

私 は ロッド ・ レイス わたくし|||

君 の 父親 だ きみ||ちちおや|

あっ …

( クリスタ ) その 男性 は この 土地 を 治める 領主 の 名前 を 名乗り ||だんせい|||とち||おさめる|りょうしゅ||なまえ||なのり

数 年 ぶり に 見る 母 は ひどく 怯 ( おび ) えて いる ようでした すう|とし|||みる|はは|||きょう||||

ヒストリア   これ から 私 と 暮らす ぞ |||わたくし||くらす|

( アルマ ) う っ

き ゃ 〜!

( ケニー ) 困り ます な レイス 卿 |こまり||||きょう

このような 真似 は ご 容赦 いただき たい |まね|||ようしゃ||

ウォール ・ マリア が 破ら れた こと で 不安に 襲わ れ ました か ? |まりあ||やぶら||||ふあんに|おそわ|||

( 悲鳴 ) ひめい

お 母さん ! |かあさん

違う ! ちがう

私 は この 子 の 母親 で は あり ませ ん わたくし|||こ||ははおや|||||

私 と は 何の 関係 も あり ませ ん ! わたくし|||なんの|かんけい||||

ああ …

( ケニー ) ほう

それ は 本当です か ?  レイス 卿 ||ほんとうです|||きょう

この 女 も その 子 も あなた と は 関係 が ない と ? |おんな|||こ|||||かんけい|||

あ …

( ロッド ) ああ しかたない

この 2 人 は 私 と 何の 関係 も ない |じん||わたくし||なんの|かんけい||

やはり そう でした か

( アルマ ) え えっ

何 ?  何 を … なん|なん|

お前 は 存在 し なかった 屋敷 に 勤めて いた こと も ない おまえ||そんざい|||やしき||つとめて||||

誰 も お前 の こと など 知ら ない だれ||おまえ||||しら|

そんな … 旦那 様 ! 話 が 違う で は あり ませ ん か |だんな|さま|はなし||ちがう||||||

あ … お 母さん ||かあさん

お前 さえ … お前 さえ 産ま なければ おまえ||おまえ||うま|

( 倒れる 音 ) あ … たおれる|おと|

( クリスタ ) それ が 母 の 最後 の 言葉 でした |||はは||さいご||ことば|

待て まて

( クリスタ ) 私 も 殺さ れ そうに なる 直前 で 父 は ある 提案 を し ました |わたくし||ころさ||そう に||ちょくぜん||ちち|||ていあん|||

ここ より ずっと 遠く の 地 で つつましく 生きる のであれば |||とおく||ち|||いきる|

見逃して やって は どう か と みのがして|||||

君 の 名 は クリスタ ・ レンズ だ きみ||な|||れんず|

今 まで の こと を 許して くれ いま|||||ゆるして|

お前 を 守る ため に は ああ する しか なかった んだ おまえ||まもる||||||||

お 父さん … |とうさん

( ロッド ) いつ だって お前 の こと を 思って いた |||おまえ||||おもって|

こう やって 抱き締める こと を ずっと 夢みて いた んだ ||だきしめる||||ゆめみて||

お前 こそ 王家 の 血 を 引く 者 だ から だ おまえ||おうけ||ち||ひく|もの|||

私 が ? わたくし|

( ロッド ) そうだ よ ヒストリア |そう だ||

私 たち レイス 家 こそ が 本当の 王家 な んだ わたくし|||いえ|||ほんとうの|おうけ||

そして お前 こそ が |おまえ||

人類 を 救う こと の できる 唯一 の 存在 な んだ よ じんるい||すくう||||ゆいいつ||そんざい|||

さあ 行こう   ヒストリア |いこう|

全て が 始まった 場所 へ すべて||はじまった|ばしょ|

( 牢 ( ろう ) が 開く 音 ) ろう|||あく|おと

( ラルフ ) サネス   お前 大丈夫 か ? ||おまえ|だいじょうぶ|

お前 まさか こい つら に しゃべっちゃ い ねえ よ な ? おまえ|||||||||

俺 たち の 王 へ の 忠誠 心 は … おれ|||おう|||ちゅうせい|こころ|

( 叫び声 ) さけびごえ

( ラルフ ) サネス …

( サネス ) お前 の 声 は もう 聞き たく ない |おまえ||こえ|||きき||

今 まで よくも 俺 を 裏切って くれた な ! いま|||おれ||うらぎって||

う あっ …

( サネス ) 信じて いた のに |しんじて||

( ハンジ ) サネス 彼 は 何も 話して い ない ||かれ||なにも|はなして||

てい うか 何の 質問 も して ない んだ ||なんの|しつもん||||

ラルフ は ナイフ で 脅さ れ 私 の 作った 作文 を 声 に 出して 読んだ ||ないふ||おどさ||わたくし||つくった|さくぶん||こえ||だして|よんだ

それ だけ だ

( せきこみ )

( サネス ) じゃあ …

俺 が 王 を 裏切った の か よ おれ||おう||うらぎった|||

あ … 悪魔 め |あくま|

そりゃ 否定 は し ない けど |ひてい||||

ニック に は あんた ら が そう 見えた だろう ね |||||||みえた||

だから あの とき 言った だろう ? |||いった|

あんた ら が かわいそう だって

ホントに 惨めだ よ お っ さん が 泣いて わめいて ほんとに|みじめだ||||||ないて|

ざ まあ みろ !  バーカ !

そこ で クソ する だけ の 余生 に 生きがい でも 見いだして ろ ! ||くそ||||よせい||いきがい||みいだして|

じゃあ な

順番 だ じゅんばん|

こういう 役 に は 多分 順番 が ある |やく|||たぶん|じゅんばん||

役 を 降りて も 誰 か が すぐに 代わり を 演じ 始める やく||おりて||だれ||||かわり||えんじ|はじめる

どうりで この世 から なくなら ねえ わけだ |このよ||||

頑張れよ   ハンジ がんばれよ|

( モブリット ) 分 隊長 |ぶん|たいちょう

ハア 〜

ぐう っ !

悪い ね   散らかしちゃ って わるい||ちらかしちゃ|

ゴキブリ が いたんだ よ ごきぶり|||

( リヴァイ ) そう か

だが お前 の 一撃 で 粉々に 消し飛んだ はずだ |おまえ||いちげき||こなごなに|けしとんだ|

あいつ ら に 例の 件 を 話して やれ |||れいの|けん||はなして|

おっと そう だった ね

( アルミン ) エレン が 食わ れる ? |||くわ|

( ハンジ ) ああ

エレン が 思い出した 会話 の 内容 は こう だ ||おもいだした|かいわ||ないよう|||

( ユミル ) 私 を 恨んで いる か ? |わたくし||うらんで||

( ベルトルト ) どう だろう   よく 分から ない ||||わから|

君 も 人 なんか 食べ たく なかった だろう し きみ||じん||たべ||||

そこ から 推測 する に ||すいそく||

ユミル は 壁 の 外 を うろつく 巨人 の 一 人 で ||かべ||がい|||きょじん||ひと|じん|

ベルトルト や ライナー アニ の 仲間 を 食べた んだ と 思う ||らいなー|||なかま||たべた|||おもう

( 一同 ) あ … いちどう|

当然 巨人 は 人 を 食べて も 人 に は 戻ら ない とうぜん|きょじん||じん||たべて||じん|||もどら|

しかし ライナー たち の 仲間 なら |らいなー|||なかま|

それ は 巨人 化 の 能力 を 有した 人間 だろう ||きょじん|か||のうりょく||ゆうした|にんげん|

つまり は 巨人 が その 能力 を 持つ 人間 を 食べる と ||きょじん|||のうりょく||もつ|にんげん||たべる|

人間 に 戻り にんげん||もどり

さらに 相手 の 能力 を 手 に 入れる んだ |あいて||のうりょく||て||いれる|

先日 の 戦い で せんじつ||たたかい|

ライナー は 逃げた エレン に 巨人 を 投げつけた と いう らいなー||にげた|||きょじん||なげつけた||

巨人 を 操 れる と いう エレン の “ 叫び の 力 ” を きょじん||みさお||||||さけび||ちから|

ほか の 巨人 に 移そう と した んじゃ ない か ||きょじん||うつそう|||||

だ と すれば エレン は 器 であって 交換 可能な 存在 なんだ |||||うつわ||こうかん|かのうな|そんざい|

つまり もし 王政 が 巨人 を 持って いれば ||おうせい||きょじん||もって|

エレン は そい つ に 食わ れる だろう |||||くわ||

落ち着け おちつけ

お前 が 取り乱した ところ で おまえ||とりみだした||

ヤツ ら が エレン を 返して くれる わけじゃ ねえ やつ|||||かえして|||

とにかく

その ロッド ・ レイス と やら の 領地 を 目指す ||||||りょうち||めざす

すぐに 出発 の 準備 を しろ |しゅっぱつ||じゅんび||

( 一同 ) は っ ! いちどう||

( ハンジ ) 私 は エルヴィン に レイス 家 の 情報 を 伝えて くる よ |わたくし|||||いえ||じょうほう||つたえて||

結果 を 待って る はずだ から ね けっか||まって||||

( リヴァイ ) ああ

( ハンジ ) レイス 卿 の 領地 で 落ち合おう 連絡 は 例の 場所 で ||きょう||りょうち||おちあおう|れんらく||れいの|ばしょ|

( ノック )

( 兵士 ) 失礼 し ます へいし|しつれい||

エルヴィン 団長 ピクシス 司令 が お 見え です |だんちょう||しれい|||みえ|

( エルヴィン ) 司令 が ? |しれい|

( 兵士 ) はい   団長 に お目にかかり たい と へいし||だんちょう||おめにかかり||

通して くれ とおして|

はっ

( ピクシス ) 夜分 遅く に すま ん な |やぶん|おそく||||

居て も 立って も おら れ ん く て の いて||たって|||||||

手紙 は 読ま せて もらった てがみ||よま||

わし なり の 考え も 持ってきた |||かんがえ||もってきた

その うえ で 聞く が 本当に やる の か ? |||きく||ほんとうに|||

はい

我々 は ウォール ・ マリア 奪還 の ため 王政 を 打倒 し ます われわれ|||まりあ|だっかん|||おうせい||だとう||

( ピクシス ) いつか その 日 が 来る と 思う とった |||ひ||くる||おもう|

この 狭い 世界 の 中 に 人 を とどめ 続ける こと に |せまい|せかい||なか||じん|||つづける||

限界 を 迎える 日 が げんかい||むかえる|ひ|

そして その とき が 来れば ||||くれば

わし も 王 に 銃口 を 向け ねば なる まい と ||おう||じゅうこう||むけ||||

もし 私 の 推測 が 正しければ |わたくし||すいそく||ただしければ

今回 の 計画 に おいて 武力 を 行使 する つもり は あり ませ ん こんかい||けいかく|||ぶりょく||こうし||||||

人 を 殺す こと も あって は なり ませ ん じん||ころす|||||||

ほう   お 聞か せ 願おう か ||きか||ねがおう|

そのような 方法 が あり うる の か |ほうほう|||||

ただ それ が かなう の に 最も 重要な 根拠 が まだ … ||||||もっとも|じゅうような|こんきょ||

もし その 根拠 が 違って いれば ||こんきょ||ちがって|

我々 は 皆 首 を くくる こと に なる でしょう われわれ||みな|くび||||||

は あ な んじゃ

要は また 全て 賭け 事 な の か ようは||すべて|かけ|こと|||

( エルヴィン ) どうも 私 は 博打 ( ばくち ) 打ち の ようです ||わたくし||ばくち||うち||

便り は まもなく 来る はずです たより|||くる|

どうか それ まで

私 の 子供 の ころ の 話 でも 聞いて ください わたくし||こども||||はなし||きいて|

うん ?

私 の 父 は 教員 でした わたくし||ちち||きょういん|

( 人々 の ざわめき ) ひとびと||

( ハンジ ) 何 だろう ? |なん|

( モブリット ) 分 隊長   今 は … |ぶん|たいちょう|いま|

( ハンジ ) ああ 分かって る よ ||わかって||

( ノック )

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

失礼 し ます   エルヴィン しつれい|||

( エルヴィン ) やはり そう だった か

どうやら 私 の 賭け は 当たり だった ようです   司令 |わたくし||かけ||あたり|||しれい

捕らえた 中央 憲兵 が 自白 し ました とらえた|ちゅうおう|けんぺい||じはく||

現在 の 王家 は 本物 で は あり ませ ん げんざい||おうけ||ほんもの|||||

レイス 家 が 本当の 王家 です |いえ||ほんとうの|おうけ|

な っ なんと

現在 リヴァイ たち が げんざい|||

エレン と ヒストリア の 救出 に 動いて い ます ||||きゅうしゅつ||うごいて||

2 人 を 奪還 し じん||だっかん|

ヒストリア ・ レイス を 女王 に 即位 さ せ ます |||じょおう||そくい|||

真に 王家 の 血 を 継ぐ 者 と して しんに|おうけ||ち||つぐ|もの||

(2 人 ) えっ … じん|

かりそめ の 王 から 冠 を 譲ら せる わけ か ||おう||かん||ゆずら|||

真 の 女王 に まこと||じょおう|

血 を 流す こと なく 王政 の 打倒 が かない ます ち||ながす|||おうせい||だとう|||

民衆 の 前 で みんしゅう||ぜん|

これ まで の 体制 は 嘘 ( うそ ) である と いう 宣言 と 共に |||たいせい||うそ|||||せんげん||ともに

いい じゃ ろう   お 主 の 計画 に 乗ろう ||||おも||けいかく||のろう

ただし 実行 する か どう か それ を 決める の は わし ら で は ない |じっこう|||||||きめる|||||||

分かって おる だろう な ? エルヴィン わかって||||

もちろん です   司令 ||しれい

( ハンジ ) それ で レイス 家 の 調査 は ? ||||いえ||ちょうさ|

できる かぎり は 調べて おいた |||しらべて|

その 中 に ひと つ 興味深い 事件 が 見つかった |なか||||きょうみぶかい|じけん||みつかった

事件 ? じけん

( 兵士 ) エルヴィン 団長 ! 中央 憲兵 が 団長 に 出頭 を 命じて ます へいし||だんちょう|ちゅうおう|けんぺい||だんちょう||しゅっとう||めいじて|

組織 殺人 の 容疑 だ と 騒いで ます そしき|さつじん||ようぎ|||さわいで|

それ も 街 の ど真ん中 で ||がい||どまんなか|

( ハンジ ) あっ …

敵 も ただ 手 を こまねいて いる ばかりで は てき|||て|||||

ない ようだ

ハンジ ここ から 離れろ |||はなれろ

( ハンジ ) は あ ?  どう する つもりな の ?

( エルヴィン ) 俺 は 調査 兵 団 の 表 の 顔 を 通す |おれ||ちょうさ|つわもの|だん||ひょう||かお||とおす

お前 は 自分 の 判断 に 従って 動け おまえ||じぶん||はんだん||したがって|うごけ

何より 次の 調査 兵 団 団長 は なにより|つぎの|ちょうさ|つわもの|だん|だんちょう|

ハンジ ・ ゾエ   お前 だ ||おまえ|

な っ …

( エルヴィン ) 調査 兵 団 を 任せた ぞ |ちょうさ|つわもの|だん||まかせた|

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( 住民 ) おい 来た ぞ じゅうみん||きた|

( 住民 ) エルヴィン だ じゅうみん||

( ロゲール ) 彼 が 誰 か 分かる な ?  エルヴィン |かれ||だれ||わかる||

( エルヴィン ) リーブス 商会 の 会長 ||しょうかい||かいちょう

ディモ ・ リーブス 氏 だ ||うじ|

( ロゲール ) 昨日 ここ で エレン ・ イェーガー が |きのう|||||

リーブス の 部下 たち に 襲わ れ 連れ 去ら れた ||ぶか|||おそわ||つれ|さら|

しかし それ は 王政 から の エレン 引き渡し 命令 を 回避 する ため |||おうせい||||ひきわたし|めいれい||かいひ||

調査 兵 団 が リーブス 商会 を 使って 企てた 狂言 だった ちょうさ|つわもの|だん|||しょうかい||つかって|くわだてた|きょうげん|

そして 調査 兵 団 は 用 済み に なった リーブス 会長 を |ちょうさ|つわもの|だん||よう|すみ||||かいちょう|

口封じ の ため 殺害 くちふうじ|||さつがい

実行 犯 は 現在 エレン を 連れて 逃亡 中 と 思わ れる じっこう|はん||げんざい|||つれて|とうぼう|なか||おもわ|

うまい 話 を 考えた な |はなし||かんがえた|

( ロゲール ) 貴 様 ら の やって いる こと は |とうと|さま||||||

エレン の 持つ 巨人 の 力 を 私物 化 する こと と 同 義 ||もつ|きょじん||ちから||しぶつ|か||||どう|ただし

その 行為 は 人類 憲章 第 6 条 に 抵触 する |こうい||じんるい|けんしょう|だい|じょう||ていしょく|

当然 内容 は 知っている な とうぜん|ないよう||しっている|

“ 個々 の 利益 を 優先 し 人類 の 存続 を 脅かした 罪 ” だろう ? ここ||りえき||ゆうせん||じんるい||そんぞく||おびやかした|ざい|

その とおり

では ここ に 同胞 へ の 重大な 違反 を 認め |||どうほう|||じゅうだいな|いはん||みとめ

全 調査 兵 の 身柄 を 拘束 する ぜん|ちょうさ|つわもの||みがら||こうそく|

( フレーゲル ) 親父 ( おやじ ) |おやじ|

( ケニー ) これ で お 偉 方 も 満足 する んじゃ ない か ? ||||えら|かた||まんぞく||||

リーブス の ダンナ も 最後に 役 に 立って 本望 だろう ||||さいごに|やく||たって|ほんもう|

( カーフェン ) 残り は リヴァイ たち だけ です が |のこり||||||

言った ろ ?  ヤツ は 追って くるって いった||やつ||おって|

そん とき 潰しゃ あい い ||つぶしゃ||

( 荒い 息遣い ) あらい|いきづかい

どう し ます か ?  これ から

( エルヴィン ) 少し いい か ? |すこし||

( ロゲール ) あ ?

( 妻 ) 主人 に 近づく な   悪党 め ! つま|あるじ||ちかづく||あくとう|

先 の トロスト 区 襲撃 時 リーブス 氏 は 財産 を 持ち出す ため さき|||く|しゅうげき|じ||うじ||ざいさん||もちだす|

避難 の 遅れ を 招いた ひなん||おくれ||まねいた

( 娘 ) だ から 殺して 当然 だって 言う の ? むすめ|||ころして|とうぜん||いう|

しかし トロスト 区 が 破綻 寸前 まで 追い詰め られた この 状況 下 で は ||く||はたん|すんぜん||おいつめ|||じょうきょう|した||

街 に 踏みとどまり あらゆる 手 を 尽くして がい||ふみとどまり||て||つくして

行く 当て の ない 人々 を 支援 し 復興 を 目指した いく|あて|||ひとびと||しえん||ふっこう||めざした

だが 何者 か の 手 に よって その 思い は ついえた |なにもの|||て||||おもい||

この 無念 私 が 必ず … |むねん|わたくし||かならず

ああ …

( エルヴィン ) 私 の 父 は 教員 でした |わたくし||ちち||きょういん|

その 日 は 歴史 を 学び ました |ひ||れきし||まなび|

人類 は 巨人 から 身 を 守る ため じんるい||きょじん||み||まもる|

壁 の 中 に 逃げ込み 100 年 の 平和 を 実現 さ せた かべ||なか||にげこみ|とし||へいわ||じつげん||

その 際 |さい

それ まで の 歴史 を 記す ような もの は 何ひとつ 残す こと が でき なかった |||れきし||しるす||||なにひとつ|のこす||||

誰 も が 教わる こと です だれ|||おそわる||

しかし 私 は |わたくし|

ある こと を 疑問 に 思い 父 に 質問 し ました |||ぎもん||おもい|ちち||しつもん||

父 は 私 の 質問 に は まともに 答え ず そのまま 授業 を 終了 し ました ちち||わたくし||しつもん||||こたえ|||じゅぎょう||しゅうりょう||

しかし

家 に 帰った あと で 父 は 私 の 質問 に 答えた のです いえ||かえった|||ちち||わたくし||しつもん||こたえた|

王政 の 配布 する 歴史 書 に は 数多く の 謎 と 矛盾 が 存在 する と おうせい||はいふ||れきし|しょ|||かずおおく||なぞ||むじゅん||そんざい||

その あと に 続く 父 の 話 は |||つづく|ちち||はなし|

子供 ながら に 突 拍子 も ない と 感じ ました が こども|||つ|ひょうし||||かんじ||

なぜ 父 が この 話 を 教室 で 話さ なかった の か を |ちち|||はなし||きょうしつ||はなさ||||

察せ られる ほど さっせ||

私 は 賢く あり ませ ん でした わたくし||かしこく||||

私 が 街 の 子供 たち に 父 の 話 を して その 詳細 を 憲兵 に 尋ね られた 日 わたくし||がい||こども|||ちち||はなし||||しょうさい||けんぺい||たずね||ひ

父 は 家 に は 帰って こ ず ちち||いえ|||かえって||

遠く 離れた 街 で 事故 に 遭って 死に ました とおく|はなれた|がい||じこ||あって|しに|

私 の 密告 に より 父 は 王政 に 殺さ れた のです わたくし||みっこく|||ちち||おうせい||ころさ||

今 から 107 年 前 この 壁 に 逃げ込んだ 人類 は いま||とし|ぜん||かべ||にげこんだ|じんるい|

王 に よって 統治 し やすい ように 記憶 を 改ざん さ れた おう|||とうち||||きおく||かいざん||

それ が 父 の 仮説 です ||ちち||かせつ|

ほう

そんな こと でも 起き ぬ かぎり は |||おき|||

この 壁 の 中 の 社会 は 成立 しえん から か |かべ||なか||しゃかい||せいりつ|||

はい

子供 の ころ から ずっと 考えて い ました こども|||||かんがえて||

なぜ 父 は 真実に 近づいた だけ で 死な なければ なら なかった か |ちち||しんじつに|ちかづいた|||しな||||

王政 の 役人 に も 彼ら なり の 正義 が ある はずだ と おうせい||やくにん|||かれら|||せいぎ||||

しかし 彼ら に ついて 分かった こと は ひと つ |かれら|||わかった||||

彼ら が 守り たい の は 人類 で は なく かれら||まもり||||じんるい|||

彼ら の 庭 付き の 家 と 地位 だけ かれら||にわ|つき||いえ||ちい|

むしろ 自分 たち の 権利 が 脅かさ れる のならば |じぶん|||けんり||おびやかさ||

その 相手 が 誰 だろう と 排除 する |あいて||だれ|||はいじょ|

やはり 父 の 死 に 正当 性 は 微塵 ( みじん ) も なかった |ちち||し||せいとう|せい||みじん|||

父 は 人 の 持つ 欲 と 愚かな 息子 に よって 殺さ れた のです ちち||じん||もつ|よく||おろかな|むすこ|||ころさ||

そして いつの間にか 父 の 仮説 は 私 の 中 で 真実 と なり |いつのまにか|ちち||かせつ||わたくし||なか||しんじつ||

私 の 人生 の 使命 は わたくし||じんせい||しめい|

父 の 仮説 を 証明 する こと と なった のです ちち||かせつ||しょうめい|||||

( 憲兵 ) 調査 兵 団 が 民間 人 を 殺した ! けんぺい|ちょうさ|つわもの|だん||みんかん|じん||ころした

一部 の 団員 は 逮捕 を 逃れ いまだ 逃亡 中 だ いちぶ||だんいん||たいほ||のがれ||とうぼう|なか|

それ らしき 人物 を 見かけたら 至急 情報 提供 を 願う ||じんぶつ||みかけたら|しきゅう|じょうほう|ていきょう||ねがう

( 住民 ) 俺 が 言った とおり だ ろ じゅうみん|おれ||いった|||

ヤツ ら は ここ で 巨人 同士 を 戦わ せて やつ|||||きょじん|どうし||たたかわ|

めちゃくちゃに した 連中 だ ||れんちゅう|

( 住民 ) エレン って 怪物 を 使って 人類 を 滅ぼす つもりな んだ じゅうみん|||かいぶつ||つかって|じんるい||ほろぼす||

( ジャン ) 兵 長   買い出し 行って き ました |つわもの|ちょう|かいだし|おこなって||

街 で 憲兵 が こんな もの を がい||けんぺい||||

これ が 事実 なら 調査 兵 団 は 解散 状態 です ||じじつ||ちょうさ|つわもの|だん||かいさん|じょうたい|

午後 に は 山 狩り が 行わ れる と いう し ごご|||やま|かり||おこなわ||||

加えて 主要な 街道 に は 検問 が 張ら れ くわえて|しゅような|かいどう|||けんもん||はら|

通行 証 が ない と 通り抜け は 不可能です つうこう|あかし||||とおりぬけ||ふかのうです

兵 長 どう したら … つわもの|ちょう||

( ミカサ ) 早く し ない と エレン が |はやく|||||

落ち着け おちつけ

ヤツ ら は 馬車 を 使って る やつ|||ばしゃ||つかって|

レイス 卿 領地 まで あと 1 日 は かかる はずだ |きょう|りょうち|||ひ|||

その 間 に なんとか 策 を 講じる しか ねえ |あいだ|||さく||こうじる||

( サシャ ) あっ 兵 長   足音 です ||つわもの|ちょう|あしおと|

( アルミン たち ) あ …

こっち に 向かって き ます ||むかって||

♪〜

〜♪

( アルミン ) 命 を 捨てる 者   正義 を 信じる 者 |いのち||すてる|もの|せいぎ||しんじる|もの

街 を 守る 者 がい||まもる|もの

勇気 を 振り絞る 人 の 思い が 皆 に 戦う 勇気 を 与える ゆうき||ふりしぼる|じん||おもい||みな||たたかう|ゆうき||あたえる

次回 「 信頼 」 じかい|しんらい