×

Χρησιμοποιούμε cookies για να βελτιώσουμε τη λειτουργία του LingQ. Επισκέπτοντας τον ιστότοπο, συμφωνείς στην cookie policy.


image

進撃の巨人 3, Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 10

Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 10

( ハンマー の 音 )

( 近づく 足音 )

( 側近 ) 準備 整い ました

( ナイル ) よし 降ろせ

( 足音 )

( 調査 兵 ) ハアハア … リヴァイ 兵 長 !

( リヴァイ ) 何 だ ? クソ 漏らし そうな 顔 しや が って

( 調査 兵 ) ハアハア

ケニー ・ アッカーマン を 発見 し ました

あっ

♪〜

〜♪

( ケニー ) ぐ あっ

う う … ぐ ふ っ

( ケニー ) この世 に 俺 より 強 ( つえ ) え ヤツ が いる なんて

思い も し なかった

これ が 巨人 って やつ か

本当に いやがった と は それ も 壁 の 中 に

( いななき )

( ロッド ) ウーリ そのまま 捕まえて おけ

( ウーリ ) 待て ロッド 撃つ な

くっ …

( ウーリ ) 我々 の 存在 を 彼 に 漏らした 者 が 議会 関係 者 に いる ようだ

それ を 明らかに し ない と いけない

ならば 力 を 使って この 刺客 を しゃべら せろ

それ が かなわない のだ

察する に

彼 は アッカーマン 家 の 末 裔 ( まつ えい ) で は なかろう か

であれば 私 に 刃 ( やい ば ) を 向ける 理由 は 彼 自身 に ある

う っ

ウーリ !

( ロッド ) お前 が やら ない の なら 俺 が 殺す

お 〜 い クソ ! 許して くれよ あんた ホンモン の 王様 なんだ ろ

放して くれよ 見逃して くれ

俺 を 逃がして もう 一 度 チャンス を くれよ

( ケニー ) 圧倒 的な 強者 を 前 に した 俺 は もろかった

なん せ 文字どおり 握り潰さ れる の は 初めて だし

暴力 が 全て だった 俺 は その 支え を 失 っち まったん だ

今 思えば 一族 の 恨み なんて

大して 感じて なかった の かも しれ ない

あっ …

バ … バカな

( ケニー ) あ … 足 が

おい ! ウーリ

何の まね だ ? アッカーマン なんだ ろ ?

こいつ の 記憶 は 消せ ない 殺す ほか ない のだ

ハア ハア

( ウーリ ) 我々 が アッカーマン 一族 に もたらした —

迫害 の 歴史 を 考えれば 君 の 恨み は もっともだ

だが 私 は 今 死ぬ わけに は いか ない んだ

あ …

( ウーリ ) どう か 許して くれ

こんな 小さな 壁 の 中 に さえ 楽園 を 築け なかった 愚かな 私 を

( ケニー ) あれほど の 力 を 持った 王 が 下 賤 ( げせん ) を 相手 に こうべ を 垂れ や がる

巨人 に も 度肝 ( どぎも ) を 抜か れた が

それ 以上 に 自分 の 中 の 何 か が 大きく 揺らいだ の を 感じた

俺 は その場で 力 に なり たい と 伝え ウーリ は うなずいた

次の 議会 の 席 で は

俺 に レイス 家 の 情報 を 吐いた ヤツ が 消えて

そい つ に 吐か せた ヤツ が

レイス 家 の 犬 に なって ふんぞり返って いた

それ が 俺 の 新しい 仕事

ちと 情け ねえ 格好だった が

こうして アッカーマン 家 へ の 迫害 は 終わった

晴れて 青空 の 下 を 歩ける ように なった わけじゃ ねえ が

敵 は 減り 続ける だろう

( 男 ) クシェル ? ああ オランビア の こと なら

だいぶ 前 に 病気 を もら っち まって から

売り もん に なって やせん

( ドア が 開く 音 )

( ケニー ) おいおい おいおい

なんか 随分 と 痩せ ち まった な クシェル

( 少年 ) 死んで る ( ケニー ) ああ ?

( ケニー ) お前 は 生きて る ほうか ?

おいおい 勘弁 して くれよ 分 から ねえ の か ?

名前 は ?

( 少年 ) リヴァイ ただ の リヴァイ

そう か クシェル

そりゃ 確かに 名乗る 価値 も ねえ よ な

俺 は ケニー ただ の ケニー だ

クシェル と は 知り合い だった

よろしく な

( ケニー ) 愛想 の ねえ 死に かけ の ガキ

クシェル の 忘れ形見 は それ だけ だった

こいつ を 見殺し に できる ほど 人 を 捨てて ねえ が

親 に 代わ れる ほど できた 人間 じゃ ねえ

俺 が 教え られる こと は 多く ねえ が

まずは ナイフ の 握り 方 それ と ご 近所 づ きあい

挨拶 の しかた 身 の 振り 方 と ナイフ の 振り 方

要は この 地下 街 で 生き延びる 術 ( すべ ) を 教えた まで だ

ここ から 出て 地上 に 行き たきゃ 勝手に 行けば いい

ただし そん とき は お前 自身 の 力 で な

( ウーリ ) 祈り ましょう 世界 の 真 の 平和 の ため に

( ケニー ) 中央 憲兵 ?

ああ あんた ら が そう な の か 悪 ( わり ) いな 友達 いっぱい 殺し ち まって

( サネス ) そんな お前 を も 王 は 服従 さ せ 仕え させた のだ

そこ が 王 の 果てしな さ よ

( ケニー ) サネス さん よ 随分 心酔 さ れ なさって る ようだ な

( サネス ) だ から 俺 は どんな 仕事 も こなして いける

お前 は 違う の か ? なぜ 王 の 下 に 降 ( くだ ) った ?

俺 は …

さあ な 多分 ヤツ が いちばん 強 え から だ

( ケニー ) そう この世 で いちばん 偉い の は

この世 で いちばん 強い ヤツ の こと を 示す

力 さえ ありゃ いい んだ よ

少なくとも

妹 みて え な 最期 を 迎える こと は ねえ だろう から な

( ウーリ ) 私 は もう 長く ない

( ケニー ) んな もん 誰 だって 見りゃ 分かる よ

バケモン の くせ に 老い と 病 に は かなわ ねえ と

て め え に ゃ ガッカリ した ぜ

少し 違う

ああ ?

( ウーリ ) この 力 は ロッド の 子 たち に 引き継が れる

私 は その 子 ら の 記憶 の 中 で 生き 続ける だろう

そりゃ どういう こと だ ? 力 が 引き継が れる だって ?

( ウーリ ) ケニー この 世界 は そう 遠く ない 未来 必ず 滅ぶ

その 僅かな 人類 の 黄昏 ( たそがれ ) に 私 は 楽園 を 築き上げ たい のだ

お前 は 暴力 を 信じて いる な

それ は 避け がたい この世 の 真実だろう

だが 滅ぼし 合う ほか なかった 我々 を

友人 に した もの は 一体 何 だ ?

暴力 か ?

ハッ 知ら ねえ よ

ただ お前 に バカで かい 腕 で つまみ 上げ られ なければ

俺 は お前 の 頭 に クソ を 詰め込んで た だろう な

それ こそ 友人 と やら に なる 前 に よ

ああ 避け がたい 真実だ

それ でも 私 は あの とき の 奇跡 を 信じて いる

( ケニー ) ヤツ と は 最後 まで 同じ 気分 に は なれ なかった が …

ヤツ の 言う とおり バケモン は 受け継が れた らしい

目 を 見れば すぐに ヤツ が いる と 分かった

ロッド の 娘 も 人々 の 愛 が どうした と か

平和 が どうのこうの と か 似た ような こと を ほ ざ いて いる

どうして お前 は そんな 暇な こと を 言って られる ?

お前 に 力 が あって 余裕 が ある から か ?

その 力 を 手 に し さえ すれば 誰 でも 同じな の か ?

例えば 俺 でも …

俺 は ケニー ・ アッカーマン

“ 切り裂き ケニー ” と か いう ダセ え 呼ば れ 方 も した な

お前 ( め え ) ら みて え な 憲兵 の エリート の 喉 を

飽きる ほど 掻 ( か ) っ 切ったり して きた 罰 なんだ が

まっ いろいろ あって

この 新設 さ れた 対人 立体 機動 部隊 の 隊長 を 務める こと に なった

よろしく な

ん ?

まあ 訳 が 分から ん の も 分かる

兵 団 に いた こと も ねえ 殺人 鬼 が お前 ら の ボス だって いわ れて も

よろしく ねえ だろう よ

( カーフェン ) かまい ませ ん ( ケニー ) ん ?

壁 が 破壊 さ れて 2 年

巨人 の 相手 は 諦めて 人間 と 残さ れた 領土 を 巡り 争い 合う

それ が 我々 の 存在 意義 です ね ?

この 壁 の ルール に 従い

我々 が 兵 団 組織 を 上り詰めた 結果 が これ です

かまい ませ ん よ 全て は 無意味です

( ケニー の 笑い声 )

ヘッ 安心 しろ

調査 兵 団 の 対抗 組織 なんて 大義 名分 俺 が 考えた 建て前 に すぎ ねえ

議会 の クソ ども を うなずか せる クソ 用 の 方便 だ

何の ため だって ?

そりゃ あ 全て は 大いなる 夢 の ため だ

( ケニー ) 神 に も 等しい 力 だ

それ を 手 に した ヤツ は みんな 慈悲 深く な っち まう らしい

こんな クソ 野郎 でも そう な っち まう の か …

知り て え

一体 どんな 気分 な んだ ?

そこ から 一体 どんな 景色 が 見える ?

俺 の ような クズ に も

本当に お前 と 対等な 景色 を 見る こと が できる の か ?

なあ ウーリ

( ウーリ ) ケニー

( リヴァイ ) 大 やけど に その 出血 あんた は もう 助から ねえ な

いい や どうか な

( カチャ )

あっ

( ケニー ) ロッド の 鞄 ( かばん ) から —

1 つ くすね といた やつ だ

どうも こいつ を 打って 巨人 に なる らしい な

アホ な 巨人 に は な っち まう が

ひとまず は 延命 できる はずだ

( リヴァイ ) それ を 打つ 時間 も 体力 も 今 より か あった はずだ

なぜ やら なかった ?

ああ なんだろう な

ちゃんと お 注射 打た ねえ と

あいつ みて え な 出来 損ない に な っち まい そうだ しな

あんた が 座 して 死 を 待つ わけ が ねえ よ

もっと マシ な 言い訳 は なかった の か ?

ああ 俺 は 死に たく ねえ し 力 が 欲しかった

でも … そ っか …

今 なら ヤツ の やった こと 分かる 気 が する

は ?

( ケニー ) ハッ ハハハ …

フフフッ ハハハ …

俺 が 見て きた ヤツ ら みんな そう だった

酒 だったり 女 だったり 神様 だったり も する

一族 王様

夢 子供 力

みんな 何 か に 酔っ払って ねえ と やって られ なかった んだ な

みんな 何 か の 奴隷 だった

あいつ で さえ も …

ガハッ

( むせる 声 )

お … お前 は 何 だ ? 英雄 か ?

( リヴァイ ) ケニー ! 知っている こと を 全て 話せ

初代 王 は なぜ 人類 の 存続 を 望ま ない !

知ら ねえ よ

だが 俺 ら アッカーマン が 対立 した 理由 は それ だ

ガハッ

( リヴァイ ) 俺 の 姓 も アッカーマン らしい な

あんた 本当 は 母さん の 何 だ ?

ハハッ バカ が ただ の 兄貴 だ

( むせる 声 )

( リヴァイ ) あの とき なんで 俺 から 去って いった ?

( ケニー ) 俺 は …

人 の 親 に は … なれ ねえ よ

はっ … ケニー

( 住民 たち の 歓声 )

( 住民 ) あの 少女 が 壁 の 倍 も ある 巨人 を 倒した って ?

( 住民 ) ああ 多く の オルブド 区 住民 が 目撃 して た んだ

( 住民 ) あんな 小さな 体 で 我々 を 巨人 から 救った の か

( 住民 ) 影 の 王 である 父親 の 暴走 を 自ら の 手 で 鎮め られた のだ

( フレーゲル ) 我が 壁 の 真 の 王 よ !

( 住民 たち ) ヒストリア 女王 !

( クリスタ ) 私 が 巨人 に とどめ を 刺した こと に して ください

そう すれば この 壁 の 求心力 と なって

情勢 は 固まる はずです

( エルヴィン ) まさか 本当に 仕留 ( しと ) め て しまう と は

( 住民 たち の 歓声 )

( エレン ) 待てよ 本当に や ん の か ? ヒストリア

( クリスタ ) うん やる

( エレン ) ありゃ ミカサ の 冗談 だって そう だ ろ ? ミカサ

( ミカサ ) 殴った あと で こう 言って やれば いい

殴り 返して みろ って

お前 なあ

別に 恨んで ね えん なら やめ とけよ

こう で も し ない と 女王 なんて 務 ま ら ない よ

( ジャン ) いい ぞ ヒストリア その 調子 だ

あっ

う う っ う う …

う あ 〜 っ !

( 一同 ) うわ 〜!

ハハハッ どう だ ! 私 は 女王 様 だ ぞ 文句 が あれば …

( リヴァイ ) フッ ( 一同 ) ん ?

お前 ら ありがとう な

( ベルトルト の 荒い 息 )

( ベルトルト ) ライナー !

う う っ … う っ

( 震動 音 )

( 獣 の 巨人 ) 勝った ぜ アニ ちゃん 助ける の は あと な

う …

( 獣 の 巨人 ) 座標 の 奪取 を 優先 当然だ ろ ?

( ジーク ) ここ で 待って りゃ あっ ち から 来る んだ し

フウ 〜

♪〜

〜♪

( アルミン ) 自分 は 特別だ と 思って いた

男 が 打ち明けた 昔話 で

エレン は 父 グリシャ の 過去 を 知る こと と なる

次回 「 傍観 者 」


Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 10 shingeki||kyojin|season|attack||titan|season|episode Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 10

( ハンマー の 音 ) はんまー||おと

( 近づく 足音 ) ちかづく|あしおと

( 側近 ) 準備 整い ました そっきん|じゅんび|ととのい|

( ナイル ) よし 降ろせ ||おろせ

( 足音 ) あしおと

( 調査 兵 ) ハアハア … リヴァイ 兵 長 ! ちょうさ|つわもの|はあはあ||つわもの|ちょう

( リヴァイ ) 何 だ ? クソ 漏らし そうな 顔 しや が って |なん||くそ|もらし|そう な|かお|||

( 調査 兵 ) ハアハア ちょうさ|つわもの|はあはあ

ケニー ・ アッカーマン を 発見 し ました |||はっけん||

あっ

♪〜

〜♪

( ケニー ) ぐ あっ

う う … ぐ ふ っ

( ケニー ) この世 に 俺 より 強 ( つえ ) え ヤツ が いる なんて |このよ||おれ||つよ|||やつ|||

思い も し なかった おもい|||

これ が 巨人 って やつ か ||きょじん|||

本当に いやがった と は それ も 壁 の 中 に ほんとうに||||||かべ||なか|

( いななき )

( ロッド ) ウーリ   そのまま 捕まえて おけ |||つかまえて|

( ウーリ ) 待て ロッド   撃つ な |まて||うつ|

くっ …

( ウーリ ) 我々 の 存在 を 彼 に 漏らした 者 が 議会 関係 者 に いる ようだ |われわれ||そんざい||かれ||もらした|もの||ぎかい|かんけい|もの|||

それ を 明らかに し ない と いけない ||あきらかに||||

ならば 力 を 使って この 刺客 を しゃべら せろ |ちから||つかって||しかく|||

それ が かなわない のだ

察する に さっする|

彼 は アッカーマン 家 の 末 裔 ( まつ えい ) で は なかろう か かれ|||いえ||すえ|えい||||||

であれば 私 に 刃 ( やい ば ) を 向ける 理由 は 彼 自身 に ある |わたくし||は||||むける|りゆう||かれ|じしん||

う っ

ウーリ !

( ロッド ) お前 が やら ない の なら 俺 が 殺す |おまえ||||||おれ||ころす

お 〜 い クソ !  許して くれよ あんた ホンモン の 王様 なんだ ろ ||くそ|ゆるして|||||おうさま||

放して くれよ   見逃して くれ はなして||みのがして|

俺 を 逃がして もう 一 度 チャンス を くれよ おれ||にがして||ひと|たび|ちゃんす||

( ケニー ) 圧倒 的な 強者 を 前 に した 俺 は もろかった |あっとう|てきな|きょうしゃ||ぜん|||おれ||

なん せ 文字どおり 握り潰さ れる の は 初めて だし ||もじどおり|にぎりつぶさ||||はじめて|

暴力 が 全て だった 俺 は その 支え を 失 っち まったん だ ぼうりょく||すべて||おれ|||ささえ||うしな|||

今 思えば 一族 の 恨み なんて いま|おもえば|いちぞく||うらみ|

大して 感じて なかった の かも しれ ない たいして|かんじて|||||

あっ …

バ … バカな |ばかな

( ケニー ) あ … 足 が ||あし|

おい !  ウーリ

何の まね だ ? アッカーマン なんだ ろ ? なんの|||||

こいつ の 記憶 は 消せ ない 殺す ほか ない のだ ||きおく||けせ||ころす|||

ハア ハア

( ウーリ ) 我々 が アッカーマン 一族 に もたらした — |われわれ|||いちぞく||

迫害 の 歴史 を 考えれば 君 の 恨み は もっともだ はくがい||れきし||かんがえれば|きみ||うらみ||

だが 私 は 今 死ぬ わけに は いか ない んだ |わたくし||いま|しぬ|||||

あ …

( ウーリ ) どう か 許して くれ |||ゆるして|

こんな 小さな 壁 の 中 に さえ 楽園 を 築け なかった 愚かな 私 を |ちいさな|かべ||なか|||らくえん||きずけ||おろかな|わたくし|

( ケニー ) あれほど の 力 を 持った 王 が 下 賤 ( げせん ) を 相手 に こうべ を 垂れ や がる |||ちから||もった|おう||した|せん|||あいて||||しだれ||

巨人 に も 度肝 ( どぎも ) を 抜か れた が きょじん|||どぎも|||ぬか||

それ 以上 に 自分 の 中 の 何 か が 大きく 揺らいだ の を 感じた |いじょう||じぶん||なか||なん|||おおきく|ゆらいだ|||かんじた

俺 は その場で 力 に なり たい と 伝え ウーリ は うなずいた おれ||そのばで|ちから|||||つたえ|||

次の 議会 の 席 で は つぎの|ぎかい||せき||

俺 に レイス 家 の 情報 を 吐いた ヤツ が 消えて おれ|||いえ||じょうほう||はいた|やつ||きえて

そい つ に 吐か せた ヤツ が |||はか||やつ|

レイス 家 の 犬 に なって ふんぞり返って いた |いえ||いぬ|||ふんぞりかえって|

それ が 俺 の 新しい 仕事 ||おれ||あたらしい|しごと

ちと 情け ねえ 格好だった が |なさけ||かっこうだった|

こうして アッカーマン 家 へ の 迫害 は 終わった ||いえ|||はくがい||おわった

晴れて 青空 の 下 を 歩ける ように なった わけじゃ ねえ が はれて|あおぞら||した||あるける|||||

敵 は 減り 続ける だろう てき||へり|つづける|

( 男 ) クシェル ? ああ オランビア の こと なら おとこ||||||

だいぶ 前 に 病気 を もら っち まって から |ぜん||びょうき|||||

売り もん に なって やせん うり||||

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( ケニー ) おいおい おいおい

なんか 随分 と 痩せ ち まった な クシェル |ずいぶん||やせ||||

( 少年 ) 死んで る ( ケニー ) ああ ? しょうねん|しんで|||

( ケニー ) お前 は 生きて る ほうか ? |おまえ||いきて||

おいおい 勘弁 して くれよ 分 から ねえ の か ? |かんべん|||ぶん||||

名前 は ? なまえ|

( 少年 ) リヴァイ   ただ の リヴァイ しょうねん||||

そう か クシェル

そりゃ 確かに 名乗る 価値 も ねえ よ な |たしかに|なのる|かち||||

俺 は ケニー   ただ の ケニー だ おれ||||||

クシェル と は 知り合い だった |||しりあい|

よろしく な

( ケニー ) 愛想 の ねえ 死に かけ の ガキ |あいそ|||しに|||がき

クシェル の 忘れ形見 は それ だけ だった ||わすれがたみ||||

こいつ を 見殺し に できる ほど 人 を 捨てて ねえ が ||みごろし||||じん||すてて||

親 に 代わ れる ほど できた 人間 じゃ ねえ おや||かわ||||にんげん||

俺 が 教え られる こと は 多く ねえ が おれ||おしえ||||おおく||

まずは ナイフ の 握り 方 それ と ご 近所 づ きあい |ないふ||にぎり|かた||||きんじょ||

挨拶 の しかた 身 の 振り 方 と ナイフ の 振り 方 あいさつ|||み||ふり|かた||ないふ||ふり|かた

要は この 地下 街 で 生き延びる 術 ( すべ ) を 教えた まで だ ようは||ちか|がい||いきのびる|じゅつ|||おしえた||

ここ から 出て 地上 に 行き たきゃ 勝手に 行けば いい ||でて|ちじょう||いき||かってに|いけば|

ただし そん とき は お前 自身 の 力 で な ||||おまえ|じしん||ちから||

( ウーリ ) 祈り ましょう 世界 の 真 の 平和 の ため に |いのり||せかい||まこと||へいわ|||

( ケニー ) 中央 憲兵 ? |ちゅうおう|けんぺい

ああ あんた ら が そう な の か 悪 ( わり ) いな 友達 いっぱい 殺し ち まって ||||||||あく|||ともだち||ころし||

( サネス ) そんな お前 を も 王 は 服従 さ せ 仕え させた のだ ||おまえ|||おう||ふくじゅう|||つかえ|さ せた|

そこ が 王 の 果てしな さ よ ||おう||はてしな||

( ケニー ) サネス さん よ 随分 心酔 さ れ なさって る ようだ な ||||ずいぶん|しんすい||||||

( サネス ) だ から 俺 は どんな 仕事 も こなして いける |||おれ|||しごと|||

お前 は 違う の か ? なぜ 王 の 下 に 降 ( くだ ) った ? おまえ||ちがう||||おう||した||ふ||

俺 は … おれ|

さあ な 多分 ヤツ が いちばん 強 え から だ ||たぶん|やつ|||つよ|||

( ケニー ) そう   この世 で いちばん 偉い の は ||このよ|||えらい||

この世 で いちばん 強い ヤツ の こと を 示す このよ|||つよい|やつ||||しめす

力 さえ ありゃ いい んだ よ ちから|||||

少なくとも すくなくとも

妹 みて え な 最期 を 迎える こと は ねえ だろう から な いもうと||||さいご||むかえる||||||

( ウーリ ) 私 は もう 長く ない |わたくし|||ながく|

( ケニー ) んな もん 誰 だって 見りゃ 分かる よ |||だれ||みりゃ|わかる|

バケモン の くせ に 老い と 病 に は かなわ ねえ と ||||おい||びょう|||||

て め え に ゃ ガッカリ した ぜ |||||がっかり||

少し 違う すこし|ちがう

ああ ?

( ウーリ ) この 力 は ロッド の 子 たち に 引き継が れる ||ちから||||こ|||ひきつが|

私 は その 子 ら の 記憶 の 中 で 生き 続ける だろう わたくし|||こ|||きおく||なか||いき|つづける|

そりゃ どういう こと だ ? 力 が 引き継が れる だって ? ||||ちから||ひきつが||

( ウーリ ) ケニー   この 世界 は そう 遠く ない 未来 必ず 滅ぶ |||せかい|||とおく||みらい|かならず|ほろぶ

その 僅かな 人類 の 黄昏 ( たそがれ ) に 私 は 楽園 を 築き上げ たい のだ |わずかな|じんるい||たそがれ|||わたくし||らくえん||きずきあげ||

お前 は 暴力 を 信じて いる な おまえ||ぼうりょく||しんじて||

それ は 避け がたい この世 の 真実だろう ||さけ||このよ||しんじつだろう

だが 滅ぼし 合う ほか なかった 我々 を |ほろぼし|あう|||われわれ|

友人 に した もの は 一体 何 だ ? ゆうじん|||||いったい|なん|

暴力 か ? ぼうりょく|

ハッ 知ら ねえ よ |しら||

ただ お前 に バカで かい 腕 で つまみ 上げ られ なければ |おまえ||ばかで||うで|||あげ||

俺 は お前 の 頭 に クソ を 詰め込んで た だろう な おれ||おまえ||あたま||くそ||つめこんで|||

それ こそ 友人 と やら に なる 前 に よ ||ゆうじん|||||ぜん||

ああ   避け がたい 真実だ |さけ||しんじつだ

それ でも 私 は あの とき の 奇跡 を 信じて いる ||わたくし|||||きせき||しんじて|

( ケニー ) ヤツ と は 最後 まで 同じ 気分 に は なれ なかった が … |やつ|||さいご||おなじ|きぶん|||||

ヤツ の 言う とおり バケモン は 受け継が れた らしい やつ||いう||||うけつが||

目 を 見れば すぐに ヤツ が いる と 分かった め||みれば||やつ||||わかった

ロッド の 娘 も 人々 の 愛 が どうした と か ||むすめ||ひとびと||あい||||

平和 が どうのこうの と か 似た ような こと を ほ ざ いて いる へいわ|||||にた|||||||

どうして お前 は そんな 暇な こと を 言って られる ? |おまえ|||ひまな|||いって|

お前 に 力 が あって 余裕 が ある から か ? おまえ||ちから|||よゆう||||

その 力 を 手 に し さえ すれば 誰 でも 同じな の か ? |ちから||て|||||だれ||おなじな||

例えば 俺 でも … たとえば|おれ|

俺 は ケニー ・ アッカーマン おれ|||

“ 切り裂き ケニー ” と か いう ダセ え 呼ば れ 方 も した な きりさき|||||||よば||かた|||

お前 ( め え ) ら みて え な 憲兵 の エリート の 喉 を おまえ|||||||けんぺい||えりーと||のど|

飽きる ほど 掻 ( か ) っ 切ったり して きた 罰 なんだ が あきる||か|||きったり|||ばち||

まっ いろいろ あって

この 新設 さ れた 対人 立体 機動 部隊 の 隊長 を 務める こと に なった |しんせつ|||たいじん|りったい|きどう|ぶたい||たいちょう||つとめる|||

よろしく な

ん ?

まあ 訳 が 分から ん の も 分かる |やく||わから||||わかる

兵 団 に いた こと も ねえ 殺人 鬼 が お前 ら の ボス だって いわ れて も つわもの|だん||||||さつじん|おに||おまえ|||ぼす||||

よろしく ねえ だろう よ

( カーフェン ) かまい ませ ん ( ケニー ) ん ?

壁 が 破壊 さ れて 2 年 かべ||はかい|||とし

巨人 の 相手 は 諦めて 人間 と 残さ れた 領土 を 巡り 争い 合う きょじん||あいて||あきらめて|にんげん||のこさ||りょうど||めぐり|あらそい|あう

それ が 我々 の 存在 意義 です ね ? ||われわれ||そんざい|いぎ||

この 壁 の ルール に 従い |かべ||るーる||したがい

我々 が 兵 団 組織 を 上り詰めた 結果 が これ です われわれ||つわもの|だん|そしき||のぼりつめた|けっか|||

かまい ませ ん よ   全て は 無意味です ||||すべて||むいみです

( ケニー の 笑い声 ) ||わらいごえ

ヘッ 安心 しろ |あんしん|

調査 兵 団 の 対抗 組織 なんて 大義 名分 俺 が 考えた 建て前 に すぎ ねえ ちょうさ|つわもの|だん||たいこう|そしき||たいぎ|めいぶん|おれ||かんがえた|たてまえ|||

議会 の クソ ども を うなずか せる クソ 用 の 方便 だ ぎかい||くそ|||||くそ|よう||ほうべん|

何の ため だって ? なんの||

そりゃ あ 全て は 大いなる 夢 の ため だ ||すべて||おおいなる|ゆめ|||

( ケニー ) 神 に も 等しい 力 だ |かみ|||ひとしい|ちから|

それ を 手 に した ヤツ は みんな 慈悲 深く な っち まう らしい ||て|||やつ|||じひ|ふかく||||

こんな クソ 野郎 でも そう な っち まう の か … |くそ|やろう|||||||

知り て え しり||

一体 どんな 気分 な んだ ? いったい||きぶん||

そこ から 一体 どんな 景色 が 見える ? ||いったい||けしき||みえる

俺 の ような クズ に も おれ|||くず||

本当に お前 と 対等な 景色 を 見る こと が できる の か ? ほんとうに|おまえ||たいとうな|けしき||みる|||||

なあ ウーリ

( ウーリ ) ケニー

( リヴァイ ) 大 やけど に その 出血 あんた は もう 助から ねえ な |だい||||しゅっけつ||||たすから||

いい や   どうか な

( カチャ )

あっ

( ケニー ) ロッド の 鞄 ( かばん ) から — |||かばん||

1 つ くすね といた やつ だ

どうも こいつ を 打って 巨人 に なる らしい な |||うって|きょじん||||

アホ な 巨人 に は な っち まう が ||きょじん||||||

ひとまず は 延命 できる はずだ ||えんめい||

( リヴァイ ) それ を 打つ 時間 も 体力 も 今 より か あった はずだ |||うつ|じかん||たいりょく||いま||||

なぜ やら なかった ?

ああ   なんだろう な

ちゃんと お 注射 打た ねえ と ||ちゅうしゃ|うた||

あいつ みて え な 出来 損ない に な っち まい そうだ しな ||||でき|そこない|||||そう だ|

あんた が 座 して 死 を 待つ わけ が ねえ よ ||ざ||し||まつ||||

もっと マシ な 言い訳 は なかった の か ? |||いいわけ||||

ああ   俺 は 死に たく ねえ し 力 が 欲しかった |おれ||しに||||ちから||ほしかった

でも … そ っか …

今 なら ヤツ の やった こと 分かる 気 が する いま||やつ||||わかる|き||

は ?

( ケニー ) ハッ ハハハ …

フフフッ ハハハ …

俺 が 見て きた ヤツ ら みんな そう だった おれ||みて||やつ||||

酒 だったり 女 だったり 神様 だったり も する さけ||おんな||かみさま|||

一族 王様 いちぞく|おうさま

夢 子供 力 ゆめ|こども|ちから

みんな 何 か に 酔っ払って ねえ と やって られ なかった んだ な |なん|||よっぱらって|||||||

みんな 何 か の 奴隷 だった |なん|||どれい|

あいつ で さえ も …

ガハッ

( むせる 声 ) |こえ

お … お前 は 何 だ ?  英雄 か ? |おまえ||なん||えいゆう|

( リヴァイ ) ケニー ! 知っている こと を 全て 話せ ||しっている|||すべて|はなせ

初代 王 は なぜ 人類 の 存続 を 望ま ない ! しょだい|おう|||じんるい||そんぞく||のぞま|

知ら ねえ よ しら||

だが 俺 ら アッカーマン が 対立 した 理由 は それ だ |おれ||||たいりつ||りゆう|||

ガハッ

( リヴァイ ) 俺 の 姓 も アッカーマン らしい な |おれ||せい||||

あんた 本当 は 母さん の 何 だ ? |ほんとう||かあさん||なん|

ハハッ バカ が   ただ の 兄貴 だ |ばか||||あにき|

( むせる 声 ) |こえ

( リヴァイ ) あの とき なんで 俺 から 去って いった ? ||||おれ||さって|

( ケニー ) 俺 は … |おれ|

人 の 親 に は … なれ ねえ よ じん||おや|||||

はっ … ケニー

( 住民 たち の 歓声 ) じゅうみん|||かんせい

( 住民 ) あの 少女 が 壁 の 倍 も ある 巨人 を 倒した って ? じゅうみん||しょうじょ||かべ||ばい|||きょじん||たおした|

( 住民 ) ああ   多く の オルブド 区 住民 が 目撃 して た んだ じゅうみん||おおく|||く|じゅうみん||もくげき|||

( 住民 ) あんな 小さな 体 で 我々 を 巨人 から 救った の か じゅうみん||ちいさな|からだ||われわれ||きょじん||すくった||

( 住民 ) 影 の 王 である 父親 の 暴走 を 自ら の 手 で 鎮め られた のだ じゅうみん|かげ||おう||ちちおや||ぼうそう||おのずから||て||しずめ||

( フレーゲル ) 我が 壁 の 真 の 王 よ ! |わが|かべ||まこと||おう|

( 住民 たち ) ヒストリア 女王 ! じゅうみん|||じょおう

( クリスタ ) 私 が 巨人 に とどめ を 刺した こと に して ください |わたくし||きょじん||||さした||||

そう すれば この 壁 の 求心力 と なって |||かべ||きゅうしんりょく||

情勢 は 固まる はずです じょうせい||かたまる|

( エルヴィン ) まさか 本当に 仕留 ( しと ) め て しまう と は ||ほんとうに|しりゅう||||||

( 住民 たち の 歓声 ) じゅうみん|||かんせい

( エレン ) 待てよ 本当に や ん の か ?  ヒストリア |まてよ|ほんとうに|||||

( クリスタ ) うん やる

( エレン ) ありゃ ミカサ の 冗談 だって そう だ ろ ?  ミカサ ||||じょうだん|||||

( ミカサ ) 殴った あと で こう 言って やれば いい |なぐった||||いって||

殴り 返して みろ って なぐり|かえして||

お前 なあ おまえ|

別に 恨んで ね えん なら やめ とけよ べつに|うらんで|||||

こう で も し ない と 女王 なんて 務 ま ら ない よ ||||||じょおう||つとむ||||

( ジャン ) いい ぞ ヒストリア   その 調子 だ |||||ちょうし|

あっ

う う っ う う …

う あ 〜 っ !

( 一同 ) うわ 〜! いちどう|

ハハハッ どう だ ! 私 は 女王 様 だ ぞ   文句 が あれば … |||わたくし||じょおう|さま|||もんく||

( リヴァイ ) フッ ( 一同 ) ん ? ||いちどう|

お前 ら ありがとう な おまえ|||

( ベルトルト の 荒い 息 ) ||あらい|いき

( ベルトルト ) ライナー ! |らいなー

う う っ … う っ

( 震動 音 ) しんどう|おと

( 獣 の 巨人 ) 勝った ぜ アニ ちゃん 助ける の は あと な けだもの||きょじん|かった||||たすける||||

う …

( 獣 の 巨人 ) 座標 の 奪取 を 優先   当然だ ろ ? けだもの||きょじん|ざひょう||だっしゅ||ゆうせん|とうぜんだ|

( ジーク ) ここ で 待って りゃ あっ ち から 来る んだ し |||まって|||||くる||

フウ 〜

♪〜

〜♪

( アルミン ) 自分 は 特別だ と 思って いた |じぶん||とくべつだ||おもって|

男 が 打ち明けた 昔話 で おとこ||うちあけた|むかしばなし|

エレン は 父 グリシャ の 過去 を 知る こと と なる ||ちち|||かこ||しる|||

次回 「 傍観 者 」 じかい|ぼうかん|もの