シンドバッド の 冒険 ||ぼうけん The Adventures of Sinbad

シンドバッド の 冒険 ||ぼうけん

むかし むかし 、 船乗り の シンドバッド と いう 若者 が 、 船 に 乗って 商売 を し ながら 島 から 島 へ と 渡り歩いて い ました 。 ||ふなのり|||||わかもの||せん||のって|しょうばい||||しま||しま|||わたりあるいて|| そして そう こう する うち に 、 ある 美しい 島 へ たどり着き ました 。 |||||||うつくしい|しま||たどりつき| 誰 も 住んで い ない 静かな 所 な ので 、 仲間 と 一緒に 景色 ( けしき ) を ながめ ながら 歩き 回って み ました 。 だれ||すんで|||しずかな|しょ|||なかま||いっしょに|けしき|||||あるき|まわって|| しばらく 行く と きれいな 泉 が あり 、 シンドバッド たち は 泉 の そば で ひと休み し ました 。 |いく|||いずみ||||||いずみ||||ひとやすみ|| 疲れて いた の か 、 シンドバッド は そのまま ぐっすり と 眠って しまい ました 。 つかれて|||||||||ねむって|| ふと 目 が さめて みる と 仲間 たち は 誰 も おら ず 、 船 は シンドバッド を 置き去り に して 出て しまった あと でした 。 |め|||||なかま|||だれ||||せん||||おきざり|||でて||| 「 しまった ！ 」 　 ビックリ して 高い 木 に よじ登り 、 海 を 見渡し ました が 船 は もう い ませ ん 。 びっくり||たかい|き||よじのぼり|うみ||みわたし|||せん||||| 「 ちくしょう 。 一体 どう すれば いい のだ ！ いったい|||| ・・・ おや ？ 何 だろう ？ なん| 」 　 陸 の ずっと 向こう に 、 何かしら 白い 大きな 物 が 見え ました 。 りく|||むこう||なにかしら|しろい|おおきな|ぶつ||みえ| シンドバッド が 行って みる と 、 それ は すばらしく 立派な 丸い 建物 で 、 とても スベスベ して い ます 。 ||おこなって||||||りっぱな|まるい|たてもの|||||| 「 入り口 は 、 どこ だろう ？ いりぐち||| 」 　 建物 の 周り を グルリ と まわって み ました が 、 どこ に も 入り口 が あり ませ ん 。 たてもの||まわり||ぐるり|||||||||いりぐち|||| その とき 突然 あたり が 暗く なった ので 、 シンドバッド が 空 を 見上げる と 、 とても 大きな 鳥 が 飛んで い ました 。 ||とつぜん|||くらく|||||から||みあげる|||おおきな|ちょう||とんで|| その 鳥 は ルフ と いう 名 で 、 ヒナ 鳥 に ゾウ を 食 ベ さ せて 育てる と いう 、 ものすごい 鳥 だった のです 。 |ちょう|||||な||ひな|ちょう||ぞう||しょく||||そだてる||||ちょう||の です この 白い 丸い 建物 みたいな 物 は 、 この ルフ の 卵 だった のです 。 |しろい|まるい|たてもの||ぶつ|||||たまご||の です 舞い降りた ルフ は 、 卵 を 温め はじめ ました 。 まいおりた|||たまご||あたため|| シンドバッド は 頭 に 巻いて いた ターバン を 取る と 、 それ で 自分 の 体 を ガッチリ と ルフ の 足 に しばり つけ ました 。 ||あたま||まいて||たーばん||とる||||じぶん||からだ||がっちり||||あし|||| こうして おけば 、 人間 の 住んで いる 国 へ 運んで 行って くれる と 考えた のです 。 ||にんげん||すんで||くに||はこんで|おこなって|||かんがえた|の です 夜 が 明ける と ルフ は カミナリ の 様 な 鳴き声 を たてて 、 大空 高く まい上がり ました 。 よ||あける||||かみなり||さま||なきごえ|||おおぞら|たかく|まいあがり| そして しばらく 飛び回った のち 、 ようやく 地面 に おり ました 。 ||とびまわった|||じめん||| シンドバッド は 手早く ターバン を ほどいて 、 地面 に おりたち ました 。 ||てばやく|たーばん|||じめん||| ルフ は 丸太 の ような 物 を つめ に ひっかける と 、 どこ か へ 飛んで いって しまい ました が 、 よく 見る と 大きな 大きな ヘビ でした 。 ||まるた|||ぶつ|||||||||とんで||||||みる||おおきな|おおきな|へび| そして シンドバッド が おろさ れた 所 は 、 高い 山 と 山 と の 谷あい でした 。 |||||しょ||たかい|やま||やま|||たにあい| 「 さて 、 ここ から 抜け出す に は 、 どうした らい いか な ？ |||ぬけだす|||||| 」 　 シンドバッド が 考え ながら 歩いて いく と 、 地面 一面に ダイヤモンド が 転がって キラキラ と 光り輝いて いる 所 に 出 ました 。 ||かんがえ||あるいて|||じめん|いちめんに|だいやもんど||ころがって|きらきら||ひかりかがやいて||しょ||だ| 「 わ あ 、 すごい すごい ！ 」 と 、 シンドバッド は 喜び ました が 、 前 に いる 物 を 見て ビックリ 。 |||よろこび|||ぜん|||ぶつ||みて|びっくり 何と 目の前 に は ゾウ でも 丸呑み に し そうな 大 蛇 が 、 何 匹 も 何 匹 も とぐろ を 巻いて いた のです 。 なんと|めのまえ|||ぞう||まるのみ|||そう な|だい|へび||なん|ひき||なん|ひき||||まいて||の です 「 このまま じゃあ 、 大 蛇 に 食べ られて しまう 。 ||だい|へび||たべ|| どこ か へ 隠れ なきゃ 」 　 シンドバッド は その 夜 、 小さな ほら 穴 に 入って 寝 ました 。 |||かくれ|||||よ|ちいさな||あな||はいって|ね| 夜 が 明ける と すぐ に この 恐ろしい 谷間 から 逃げ 出そう と 、 あちこち 調 ベ て 回り ました 。 よ||あける|||||おそろしい|たにま||にげ|だそう|||ちょう|||まわり| する と 突然 、 　 ズシーン ！ ||とつぜん| と 、 大きな ヒツジ の 肉 が 落ちて きた のです 。 |おおきな|ひつじ||にく||おちて||の です シンドバッド は 腰 が 抜ける ほど ビックリ し ました が 、 この 肉 は ダイヤモンド を 取る 商人 が 投げた エサ だ と いう 事 が すぐ わかり ました 。 ||こし||ぬける||びっくり|||||にく||だいやもんど||とる|しょうにん||なげた|えさ||||こと|||| まず 、 この 肉 の 固まり に ダイヤモンド が くっつき ます 。 ||にく||かたまり||だいやもんど||| そこ へ ワシ や ハゲタカ が エサ に しよう と 、 ダイヤモンド の くっついた ヒツジ の 肉 を つめ に ひっかけて 山 の てっ ペ ん まで 飛んで いき ます 。 ||わし||はげたか||えさ||||だいやもんど|||ひつじ||にく|||||やま||||||とんで|| そして 待ちかまえて いた 商人 たち が 大声 あげて おどかす と 、 鳥 は ビックリ して 肉 を 捨てて 逃げ ます 。 |まちかまえて||しょうにん|||おおごえ||||ちょう||びっくり||にく||すてて|にげ| その あと 、 肉 に くっついて きた ダイヤモンド を 取る と いう わけです 。 ||にく||||だいやもんど||とる|||わけ です ズシーン ！ また 、 大きな 肉 の 固まり が 落ちて き ました 。 |おおきな|にく||かたまり||おちて|| シンドバッド は 近く に 転がって いる ダイヤモンド の 中 から 大きい の を ポケット に 詰め 込める だけ 詰め 込む と 、 肉 の 固まり を ターバン で 自分 の 体 と しっかり と ゆわえ つけ ました 。 ||ちかく||ころがって||だいやもんど||なか||おおきい|||ぽけっと||つめ|こめる||つめ|こむ||にく||かたまり||たーばん||じぶん||からだ|||||| まもなく 大きな ハゲタカ が まいおりて きて 、 肉 の 固まり と 一緒に シンドバッド を つめ に ひっかけて 山 の てっ ペ ん に あがり ました 。 |おおきな|はげたか||||にく||かたまり||いっしょに||||||やま||||||| その 時 、 騒ぎ たてる 人間 の 声 が わき起こり 、 ビックリ した ハゲタカ は 肉 を 捨てて 逃げて 行き ました 。 |じ|さわぎ||にんげん||こえ||わきおこり|びっくり||はげたか||にく||すてて|にげて|いき| 肉 の そば へ 走り 寄った 商人 たち は 、 肉 の 下 から はい出 して きた シンドバッド を 見て 目 を 丸く し ました 。 にく||||はしり|よった|しょうにん|||にく||した||はいしゅつ|||||みて|め||まるく|| シンドバッド は 商人 たち に 今 まで の 話 を して から 、 ポケット の ダイヤモンド を 分けて やり ました 。 ||しょうにん|||いま|||はなし||||ぽけっと||だいやもんど||わけて|| 商人 たち は 喜んで シンドバッド の ため に 船 を 用意 して やり 、 シンドバッド は その 船 に 乗って 、 無事に 自分 の 家 に 帰る 事 が 出来た のでした 。 しょうにん|||よろこんで|||||せん||ようい||||||せん||のって|ぶじに|じぶん||いえ||かえる|こと||できた|

おしまい