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水晶 の オンドリ
水晶 の オンドリ
むかし むかし 、 あちらこちら 旅 を して いる 、 一 羽 の オンドリ が い ました 。
透き通る 様 な 真っ白 の 羽 を して いる ので 、 水晶 ( すいしょう ) の オンドリ と 呼ば れて い ます 。
ある 日 、 水晶 の オンドリ は 道ばた に 一 通 の 手紙 が 落ちて いた ので 、 拾って 開けて み ました 。
《 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 、 伯爵 夫人 ( はくしゃく ふじん ) の ガチョウ さん 、 尼寺 ( あまでら ) の アヒル さん 、 小鳥 の かわら ひわ さん 、 ヒヨコ の 結婚 式 に まいり ま しよう 》 手紙 は 、 結婚 式 の 招待 状 ( しょう たいじょう ) でした 。
オンドリ は 自分 が 招か れて いる ので 、 結婚 式 に 行こう と 歩き 出し ました 。
すると 向こう から 、 やはり 水晶 の 様 に 白くて 美しい メンドリ が やって 来 ました 。
「 もしもし 、 水晶 の オンドリ さん 。
うれし そうに どこ へ 行く んです ?
」 と 、 メンドリ が 声 を かけ ました 。
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んだ よ 」 と 、 オンドリ が 答え ました 。
「 わたし も 、 行って は いけ ませ ん ?
」 と 、 メンドリ が 聞き ました 。
「 招待 状 に 、 名前 が のって いれば ね 」 オンドリ は 、 手紙 を 開けて 読み ました 。
「 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 。
・・・ やっぱり 、 お前 さん の 名前 も 書いて ある 。
では 一緒に 行こう 」 こうして 二 羽 の ニワトリ は 、 仲良く 旅 を 続け ました 。
すると 向こう から 、 長い 首 を 振り ながら 気取った 歩き 方 を した ガチョウ が やって 来 ました 。
「 おや 。
オンドリ さん に メンドリ さん 。
仲良く うれし そうに 、 どちら へ いらっしゃる の ?
」 と 、 ガチョウ が 声 を かけ ました 。
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んです 」 と 、 オンドリ が 答え ました 。
「 わたし も 行って は 、 いけ ませ ん の ?
」 と 、 ガチョウ が 聞き ました 。
「 招待 状 に 、 名前 が のって いれば ね 」 オンドリ は 、 また 手紙 を 開いて 読み 出し ました 。
「 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 、 伯爵 夫人 の ガチョウ さん 。
なるほど 。
あなた の お 名前 も のって いる 。
では 一緒に まいり ましょう 」 こうして 三 羽 の 鳥 は 、 いそいそ と 旅 を 続け ました 。
すると 向こう から 、 黒い 羽 を した アヒル が やって 来 ました 。
まるで 、 尼 さん そっくりの 姿 です 。
「 おや 。
ガチョウ さん に オンドリ さん に メンドリ さん 。
お そろい で 、 どこ へ 行く んです ?
」 と 、 アヒル が 聞き ました 。
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んです 」 と 、 オンドリ が 答え ました 。
「 わたし も 、 ご 一緒 出来 ませ ん か ?
」 「 招待 状 に 、 名前 が のって いれば ね 」 そう 答えて 、 オンドリ は また 手紙 を 読み 出し ました 。
「 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 、 伯爵 夫人 の ガチョウ さん 、 尼寺 の アヒル さん 。
なるほど 、 書いて ある 」 こうして 四 羽 の 鳥 は 、 歩いて 行き ました 。
すると 向こう から 、 ほお が 赤くて 翼 が 金色 の かわら ひわ が 飛んで 来 ました 。
「 みなさん 、 どこ へ いらっしゃる の ?
アヒル さん に 、 ガチョウ さん に 、 メンドリ さん に 、 オンドリ さん 」 と 、 かわら ひわ が 声 を かけ ました 。
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んです 」 と 、 オンドリ が 答え ました 。
「 あら 、 わたし も 行き たい わ 。
連れて 行って くれ ませ ん ?
」 と 、 かわら ひわ が 頼み ました 。
「 招待 状 に 、 名前 が のって いれば ね 」 オンドリ は 、 また 手紙 を 開き ました 。
「 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 、 伯爵 夫人 の ガチョウ さん 、 尼寺 の アヒル さん 、 小鳥 の かわら ひわ さん 。
ああ 、 やっぱり あんた も 招か れて いる 」 こうして 五 羽 の 鳥 は 、 旅 を 続け ました 。
すると 向こう から 、 目 を ギラギラ 光ら せた オオカミ が やって 来 ました 。
「 おい 、 おい !
みんな で どこ へ 行く んだ ね !
」 と 、 オオカミ は 、 ドラ 声 を 張り上げ ました 。
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んです 」 「 わし も 、 行って は いか ん かね !
」 「 はい 、 はい 、 招か れて いれば 」 と 、 オンドリ は また 手紙 を 開け ました 。
「 オオカミ さん 。
残念 ながら 、 あなた は 招か れて おり ませ ん 」 「 だけど 、 わし は 行き たい よ !
」 「・・・・・・」 鳥 たち は オオカミ が 怖い ので 、 一緒に 行く 事 に し ました 。
しばらく いく と 、 「 わし は 、 腹 が 減った !
」 と 、 オオカミ が 言い 出し ました 。
「 せっかく です が 、 何も あり ませ ん 」 「 じゃ 、 お前 を 食って やる !
」 そう 叫ぶ と 、 オオカミ は オンドリ を 飲み 込んで しまい ました 。
それ から 同じ 事 を 言って は 、 メンドリ も 、 ガチョウ も 、 アヒル も 食べて しまった ので 、 あと は 小鳥 の かわら ひわ だけ に なり ました 。
こうして 、 しばらく いく と 、 「 かわら ひわ さん 。
わし は 、 また 腹 が 減って きた よ !
」 と 、 オオカミ が 言い 出し ました 。
「 何 を あげたら 、 いい の かしら 」 「 お前 を 食えば いい の さ !
」 オオカミ は 飛び かかり ました が 、 小鳥 は 素早く オオカミ の 頭 の 上 に 飛び乗り ました 。
オオカミ が 捕まえ 様 と する と 、 あっち へ 逃げ 、 こっち へ 飛び する ので 、 オオカミ は ヘトヘト に 疲れて しまい ました 。
すると 向こう から 、 頭 に かご を 乗せた 女 の 人 が やって 来 ました 。
ムギ の 刈り入れ の 人 たち に 、 食事 を 運んで 行く ところ です 。
「 オオカミ さん 、 オオカミ さん 。
わたし の 命 を 助けて くれる なら 、 ほら 、 向こう から 来る 女 の 人 の 頭 の 上 の カゴ の 中 の マカロニ や 肉 を ごちそう し ます よ 」 と 、 かわら ひわ が 叫び ました 。
「 そんな 事 が 、 出来る の か ?
」 「 はい 。
あの 人 は 、 必ず わたし を 捕まえよう と し ます よ 。
わたし は 枝 から 枝 へ 逃げ 回り ます 。
すると 、 あの 人 は きっと カゴ を 地面 に 置いて 、 わたし を 追い かけ ます 。
その すきに 、 あんた は ごちそう を みんな 食べ られ ます よ 」 本当に その 通り で 、 女 の 人 は 夢中で かわら ひわ を 追い かけ ました 。
その すきに 、 オオカミ は カゴ の ごちそう を 食べて しまい ました 。
「 きゃ ーーー ぁっ !
、 オオカミ が 出た あ !
助けて ー !
」 女 の 人 の 叫び声 を 聞いて 、 お 百姓 ( ひゃくしょう ) たち が 飛んで 来 ました 。
そして 、 カマ や 棒 で オオカミ を 叩き 殺して しまい ました 。
オオカミ の お腹 から は 生きた まま で 、 オンドリ も 、 メンドリ も 、 ガチョウ も 、 アヒル も 出て 来 ました 。
こうして 、 かわら ひわ の おかげ で 、 みんな そろって ヒヨコ の 結婚 式 に 行き ました 。
おしまい
水晶 の オンドリ
すいしょう||
crystal rooster
水晶 の オンドリ
すいしょう||
むかし むかし 、 あちらこちら 旅 を して いる 、 一 羽 の オンドリ が い ました 。
|||たび||||ひと|はね|||||
透き通る 様 な 真っ白 の 羽 を して いる ので 、 水晶 ( すいしょう ) の オンドリ と 呼ば れて い ます 。
すきとおる|さま||まっしろ||はね|||||すいしょう|||||よば|||
ある 日 、 水晶 の オンドリ は 道ばた に 一 通 の 手紙 が 落ちて いた ので 、 拾って 開けて み ました 。
|ひ|すいしょう||||みちばた||ひと|つう||てがみ||おちて|||ひろって|あけて||
《 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 、 伯爵 夫人 ( はくしゃく ふじん ) の ガチョウ さん 、 尼寺 ( あまでら ) の アヒル さん 、 小鳥 の かわら ひわ さん 、 ヒヨコ の 結婚 式 に まいり ま しよう 》 手紙 は 、 結婚 式 の 招待 状 ( しょう たいじょう ) でした 。
すいしょう||||すいしょう||||はくしゃく|ふじん||||||あまでら|||あひる||ことり|||||||けっこん|しき|||||てがみ||けっこん|しき||しょうたい|じょう|||
オンドリ は 自分 が 招か れて いる ので 、 結婚 式 に 行こう と 歩き 出し ました 。
||じぶん||まねか||||けっこん|しき||いこう||あるき|だし|
すると 向こう から 、 やはり 水晶 の 様 に 白くて 美しい メンドリ が やって 来 ました 。
|むこう|||すいしょう||さま||しろくて|うつくしい||||らい|
「 もしもし 、 水晶 の オンドリ さん 。
|すいしょう|||
うれし そうに どこ へ 行く んです ?
|そう に|||いく|ん です
Where are you going happily?
」 と 、 メンドリ が 声 を かけ ました 。
|||こえ|||
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んだ よ 」 と 、 オンドリ が 答え ました 。
||けっこん|しき||まねか||いく||||||こたえ|
「 わたし も 、 行って は いけ ませ ん ?
||おこなって||||
"I shouldn't go too?
」 と 、 メンドリ が 聞き ました 。
|||きき|
「 招待 状 に 、 名前 が のって いれば ね 」 オンドリ は 、 手紙 を 開けて 読み ました 。
しょうたい|じょう||なまえ|||||||てがみ||あけて|よみ|
「 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 。
すいしょう||||すいしょう|||
・・・ やっぱり 、 お前 さん の 名前 も 書いて ある 。
|おまえ|||なまえ||かいて|
After all, your name is also written.
では 一緒に 行こう 」 こうして 二 羽 の ニワトリ は 、 仲良く 旅 を 続け ました 。
|いっしょに|いこう||ふた|はね||にわとり||なかよく|たび||つづけ|
すると 向こう から 、 長い 首 を 振り ながら 気取った 歩き 方 を した ガチョウ が やって 来 ました 。
|むこう||ながい|くび||ふり||きどった|あるき|かた||||||らい|
「 おや 。
オンドリ さん に メンドリ さん 。
仲良く うれし そうに 、 どちら へ いらっしゃる の ?
なかよく||そう に||||
」 と 、 ガチョウ が 声 を かけ ました 。
|||こえ|||
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んです 」 と 、 オンドリ が 答え ました 。
||けっこん|しき||まねか||いく|ん です||||こたえ|
「 わたし も 行って は 、 いけ ませ ん の ?
||おこなって|||||
」 と 、 ガチョウ が 聞き ました 。
|||きき|
「 招待 状 に 、 名前 が のって いれば ね 」 オンドリ は 、 また 手紙 を 開いて 読み 出し ました 。
しょうたい|じょう||なまえ||||||||てがみ||あいて|よみ|だし|
「 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 、 伯爵 夫人 の ガチョウ さん 。
すいしょう||||すいしょう||||はくしゃく|ふじん|||
なるほど 。
あなた の お 名前 も のって いる 。
|||なまえ|||
では 一緒に まいり ましょう 」 こうして 三 羽 の 鳥 は 、 いそいそ と 旅 を 続け ました 。
|いっしょに||||みっ|はね||ちょう||||たび||つづけ|
すると 向こう から 、 黒い 羽 を した アヒル が やって 来 ました 。
|むこう||くろい|はね|||あひる|||らい|
まるで 、 尼 さん そっくりの 姿 です 。
|あま|||すがた|
「 おや 。
ガチョウ さん に オンドリ さん に メンドリ さん 。
お そろい で 、 どこ へ 行く んです ?
|||||いく|ん です
」 と 、 アヒル が 聞き ました 。
|あひる||きき|
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んです 」 と 、 オンドリ が 答え ました 。
||けっこん|しき||まねか||いく|ん です||||こたえ|
「 わたし も 、 ご 一緒 出来 ませ ん か ?
|||いっしょ|でき|||
」 「 招待 状 に 、 名前 が のって いれば ね 」 そう 答えて 、 オンドリ は また 手紙 を 読み 出し ました 。
しょうたい|じょう||なまえ||||||こたえて||||てがみ||よみ|だし|
「 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 、 伯爵 夫人 の ガチョウ さん 、 尼寺 の アヒル さん 。
すいしょう||||すいしょう||||はくしゃく|ふじん||||あまでら||あひる|
なるほど 、 書いて ある 」 こうして 四 羽 の 鳥 は 、 歩いて 行き ました 。
|かいて|||よっ|はね||ちょう||あるいて|いき|
すると 向こう から 、 ほお が 赤くて 翼 が 金色 の かわら ひわ が 飛んで 来 ました 。
|むこう||||あかくて|つばさ||きんいろ|||||とんで|らい|
「 みなさん 、 どこ へ いらっしゃる の ?
アヒル さん に 、 ガチョウ さん に 、 メンドリ さん に 、 オンドリ さん 」 と 、 かわら ひわ が 声 を かけ ました 。
あひる|||||||||||||||こえ|||
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んです 」 と 、 オンドリ が 答え ました 。
||けっこん|しき||まねか||いく|ん です||||こたえ|
「 あら 、 わたし も 行き たい わ 。
|||いき||
連れて 行って くれ ませ ん ?
つれて|おこなって|||
」 と 、 かわら ひわ が 頼み ました 。
||||たのみ|
「 招待 状 に 、 名前 が のって いれば ね 」 オンドリ は 、 また 手紙 を 開き ました 。
しょうたい|じょう||なまえ||||||||てがみ||あき|
「 水晶 の オンドリ さん 、 水晶 の メンドリ さん 、 伯爵 夫人 の ガチョウ さん 、 尼寺 の アヒル さん 、 小鳥 の かわら ひわ さん 。
すいしょう||||すいしょう||||はくしゃく|ふじん||||あまでら||あひる||ことり||||
ああ 、 やっぱり あんた も 招か れて いる 」 こうして 五 羽 の 鳥 は 、 旅 を 続け ました 。
||||まねか||||いつ|はね||ちょう||たび||つづけ|
すると 向こう から 、 目 を ギラギラ 光ら せた オオカミ が やって 来 ました 。
|むこう||め||ぎらぎら|ひから||おおかみ|||らい|
「 おい 、 おい !
みんな で どこ へ 行く んだ ね !
||||いく||
」 と 、 オオカミ は 、 ドラ 声 を 張り上げ ました 。
|おおかみ||どら|こえ||はりあげ|
「 ヒヨコ の 結婚 式 に 、 招か れて 行く んです 」 「 わし も 、 行って は いか ん かね !
||けっこん|しき||まねか||いく|ん です|||おこなって||||
」 「 はい 、 はい 、 招か れて いれば 」 と 、 オンドリ は また 手紙 を 開け ました 。
||まねか|||||||てがみ||あけ|
「 オオカミ さん 。
おおかみ|
残念 ながら 、 あなた は 招か れて おり ませ ん 」 「 だけど 、 わし は 行き たい よ !
ざんねん||||まねか||||||||いき||
」 「・・・・・・」 鳥 たち は オオカミ が 怖い ので 、 一緒に 行く 事 に し ました 。
ちょう|||おおかみ||こわい||いっしょに|いく|こと|||
しばらく いく と 、 「 わし は 、 腹 が 減った !
|||||はら||へった
」 と 、 オオカミ が 言い 出し ました 。
|おおかみ||いい|だし|
「 せっかく です が 、 何も あり ませ ん 」 「 じゃ 、 お前 を 食って やる !
|||なにも|||||おまえ||くって|
」 そう 叫ぶ と 、 オオカミ は オンドリ を 飲み 込んで しまい ました 。
|さけぶ||おおかみ||||のみ|こんで||
それ から 同じ 事 を 言って は 、 メンドリ も 、 ガチョウ も 、 アヒル も 食べて しまった ので 、 あと は 小鳥 の かわら ひわ だけ に なり ました 。
||おなじ|こと||いって||||||あひる||たべて|||||ことり|||||||
こうして 、 しばらく いく と 、 「 かわら ひわ さん 。
わし は 、 また 腹 が 減って きた よ !
|||はら||へって||
」 と 、 オオカミ が 言い 出し ました 。
|おおかみ||いい|だし|
「 何 を あげたら 、 いい の かしら 」 「 お前 を 食えば いい の さ !
なん||||||おまえ||くえば|||
」 オオカミ は 飛び かかり ました が 、 小鳥 は 素早く オオカミ の 頭 の 上 に 飛び乗り ました 。
おおかみ||とび||||ことり||すばやく|おおかみ||あたま||うえ||とびのり|
オオカミ が 捕まえ 様 と する と 、 あっち へ 逃げ 、 こっち へ 飛び する ので 、 オオカミ は ヘトヘト に 疲れて しまい ました 。
おおかみ||つかまえ|さま||||||にげ|||とび|||おおかみ||||つかれて||
すると 向こう から 、 頭 に かご を 乗せた 女 の 人 が やって 来 ました 。
|むこう||あたま||||のせた|おんな||じん|||らい|
ムギ の 刈り入れ の 人 たち に 、 食事 を 運んで 行く ところ です 。
||かりいれ||じん|||しょくじ||はこんで|いく||
「 オオカミ さん 、 オオカミ さん 。
おおかみ||おおかみ|
わたし の 命 を 助けて くれる なら 、 ほら 、 向こう から 来る 女 の 人 の 頭 の 上 の カゴ の 中 の マカロニ や 肉 を ごちそう し ます よ 」 と 、 かわら ひわ が 叫び ました 。
||いのち||たすけて||||むこう||くる|おんな||じん||あたま||うえ||||なか||まかろに||にく||||||||||さけび|
「 そんな 事 が 、 出来る の か ?
|こと||できる||
」 「 はい 。
あの 人 は 、 必ず わたし を 捕まえよう と し ます よ 。
|じん||かならず|||つかまえよう||||
わたし は 枝 から 枝 へ 逃げ 回り ます 。
||えだ||えだ||にげ|まわり|
すると 、 あの 人 は きっと カゴ を 地面 に 置いて 、 わたし を 追い かけ ます 。
||じん|||||じめん||おいて|||おい||
その すきに 、 あんた は ごちそう を みんな 食べ られ ます よ 」 本当に その 通り で 、 女 の 人 は 夢中で かわら ひわ を 追い かけ ました 。
|||||||たべ||||ほんとうに||とおり||おんな||じん||むちゅうで||||おい||
その すきに 、 オオカミ は カゴ の ごちそう を 食べて しまい ました 。
||おおかみ||||||たべて||
「 きゃ ーーー ぁっ !
き ゃ|---|
、 オオカミ が 出た あ !
おおかみ||でた|
助けて ー !
たすけて|-
」 女 の 人 の 叫び声 を 聞いて 、 お 百姓 ( ひゃくしょう ) たち が 飛んで 来 ました 。
おんな||じん||さけびごえ||きいて||ひゃくしょう||||とんで|らい|
そして 、 カマ や 棒 で オオカミ を 叩き 殺して しまい ました 。
|かま||ぼう||おおかみ||たたき|ころして||
オオカミ の お腹 から は 生きた まま で 、 オンドリ も 、 メンドリ も 、 ガチョウ も 、 アヒル も 出て 来 ました 。
おおかみ||おなか|||いきた|||||||||あひる||でて|らい|
こうして 、 かわら ひわ の おかげ で 、 みんな そろって ヒヨコ の 結婚 式 に 行き ました 。
||||||||||けっこん|しき||いき|
おしまい
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