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浪人 の こたつ
浪人 の こたつ
朝 から 雪 の 降り積もる 、 寒い 寒い 日 の 事 です 。
貧乏 浪人 ( ろうにん → お 城 で 働いて い ない お 侍 さん ) の ところ へ 、 友だち の 浪人 が 遊び に 行って みる と 、 なんと 暖か そうな こたつ に 入って いる で は あり ませ ん か 。
この 当時 の こたつ は とても 高価な 物 な ので 、 貧乏 浪人 に 手 に 入る 物 で は あり ませ ん 。
「 おい 、 こたつ と は 豪勢だ な 。
親戚 の 遺産 でも 手 に 入った の か ?
」 友だち の 言葉 に 、 貧乏 浪人 は 笑い ながら 手 を 振り ました 。
「 いやいや 。
実は な 、 これ は 犬 に ふとん を かぶせた だけ の 、 犬 ごたつ なんだ 。
だが これ が 、 なかなか に 暖かで な 。
どう だ 、 お前 も 入ら ない か 」 「 ほほ う 。
そい つ は 名案 だ 。
では 遠慮 無く 、 入ら せて もらおう 」 そう 言って 、 友だち が 足 を 入れた 途端 、 「 おお っ !
」 と 、 叫び ながら 、 目 を 丸く し ました 。
「 どうした ?
そんなに 暖かい か ?
」 「 いや 、 ち きしょう め 。
こたつ に 足 を 食いつか れた わ 」
おしまい
浪人 の こたつ
ろうにん||
浪人 の こたつ
ろうにん||
Ronin Kotatsu
朝 から 雪 の 降り積もる 、 寒い 寒い 日 の 事 です 。
あさ||ゆき||ふりつもる|さむい|さむい|ひ||こと|
It's a cold, cold day with snow falling from the morning.
貧乏 浪人 ( ろうにん → お 城 で 働いて い ない お 侍 さん ) の ところ へ 、 友だち の 浪人 が 遊び に 行って みる と 、 なんと 暖か そうな こたつ に 入って いる で は あり ませ ん か 。
びんぼう|ろうにん|||しろ||はたらいて||||さむらい|||||ともだち||ろうにん||あそび||おこなって||||あたたか|そう な|||はいって|||||||
When my friend Ronin went out to play with the poor Ronin (Ronin → a samurai who didn't work at the castle), how warm he was in the kotatsu.
この 当時 の こたつ は とても 高価な 物 な ので 、 貧乏 浪人 に 手 に 入る 物 で は あり ませ ん 。
|とうじ|||||こうかな|ぶつ|||びんぼう|ろうにん||て||はいる|ぶつ|||||
「 おい 、 こたつ と は 豪勢だ な 。
||||ごうせいだ|
親戚 の 遺産 でも 手 に 入った の か ?
しんせき||いさん||て||はいった||
」 友だち の 言葉 に 、 貧乏 浪人 は 笑い ながら 手 を 振り ました 。
ともだち||ことば||びんぼう|ろうにん||わらい||て||ふり|
「 いやいや 。
実は な 、 これ は 犬 に ふとん を かぶせた だけ の 、 犬 ごたつ なんだ 。
じつは||||いぬ|||||||いぬ||
だが これ が 、 なかなか に 暖かで な 。
|||||あたたかで|
どう だ 、 お前 も 入ら ない か 」 「 ほほ う 。
||おまえ||はいら||||
そい つ は 名案 だ 。
|||めいあん|
では 遠慮 無く 、 入ら せて もらおう 」 そう 言って 、 友だち が 足 を 入れた 途端 、 「 おお っ !
|えんりょ|なく|はいら||||いって|ともだち||あし||いれた|とたん||
」 と 、 叫び ながら 、 目 を 丸く し ました 。
|さけび||め||まるく||
「 どうした ?
そんなに 暖かい か ?
|あたたかい|
」 「 いや 、 ち きしょう め 。
こたつ に 足 を 食いつか れた わ 」
||あし||くいつか||
おしまい
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