じしゃく宿 じしゃく やど accommodation for children (usu. accommodation for a wheelchair)

じしゃく 宿 |やど

宿場町 ( しゅくばまち → 街道 ぞい の 宿屋 が 集まった ところ ) の 町 は ずれ に 、 貧乏な 宿屋 が 三 軒 あり ました 。 しゅくばまち||かいどう|||やどや||あつまった|||まち||||びんぼうな|やどや||みっ|のき|| たいてい の 旅人 は そこ を 通り過ぎて 、 大きな 宿屋 に 泊まって しまい ます 。 ||たびびと||||とおりすぎて|おおきな|やどや||とまって|| 「 何とか 、 はんじょう する 方法 は ない もの か ？ なんとか|||ほうほう|||| 」 と 、 一 軒 の 宿屋 の 主人 は 、 考えて い ました が 、 「 おお っ ！ |ひと|のき||やどや||あるじ||かんがえて||||| 良い 事 が ある 」 と 、 ポン と ひざ を 叩き ました 。 よい|こと||||||||たたき| どこ から か 大きな じしゃく を 買って き ます と 、 げんかん に すえつけ ました 。 |||おおきな|||かって||||||| そして 旅人 が やって 来 ます と 、 細かく くだいた 鉄 くず を パラパラパラッ と 頭 に ふり かけ ます 。 |たびびと|||らい|||こまかく||くろがね|||||あたま|||| する と 旅人 は じしゃく に 吸い寄せ られて 、 す ーー っと 、 宿屋 に 入って 行く のでした 。 ||たびびと||||すいよせ|||--||やどや||はいって|いく|

それ を 見て いた 、 向かい の 宿屋 の 主人 は 、 「 こいつ は 、 うまい 考え だ 」 と 、 こちら も 同じく 、 大きな じしゃく を すえつけ ました 。 ||みて||むかい||やどや||あるじ|||||かんがえ|||||おなじく|おおきな|||| 旅人 が やって 来 ます と 、 二 軒 の 家 で 勢い よく 鉄 くず を ふり かけ ます 。 たびびと|||らい|||ふた|のき||いえ||いきおい||くろがね||||| する と 、 おかしな 事 が おこり ました 。 |||こと||| 旅人 は 両方 の じしゃく に 吸い寄せ られて 、 どちら へ も 動け ず 立ちつくした まん まで す 。 たびびと||りょうほう||||すいよせ|||||うごけ||たちつくした||| それ を 見て いた 別の もう 一 軒 の 小さな 宿屋 の 主人 が はたき を 持って 来る と 、 旅人 の 頭 の 上 の 鉄 くず を 払い 落として 、 さっさと 自分 の 宿屋 へ 連れて 行って しまい ました 。 ||みて||べつの||ひと|のき||ちいさな|やどや||あるじ||||もって|くる||たびびと||あたま||うえ||くろがね|||はらい|おとして||じぶん||やどや||つれて|おこなって||

おしまい