Steins ;Gate Episode 4
( 橋田 至 ( は しだい たる )) えっと … “ 実験 結果 ” “ ヒューマン イズ デッド ミスマッチ ”
( 岡部 倫太郎 ( お かべ りん たろう )) “ ヒューマン イズ デッド ”?
( 橋田 ) うん
( 岡部 ) 人 が …
死んだ ?
( 橋田 ) だ と 思う 多分 … ( 岡部 ) その先 は ? ( 橋田 ) ええ と …
“ 詳細 は ゼリーマンズレポート ナンバー 14 参照 ”
( 岡部 ) ゼリーマンズレポート ? 何 だ ?
( 橋田 ) 僕 が 分かる わけな いっしょ
ただ こっち の サーバー に 妙な データベース が ある から …
( 岡部 ) 何 だ これ は ?
( 橋田 ) 多分 何 か の プログラム の コード
( 本 の ページ を めくる 音 )
( 橋田 ) フフッ フフフフ …
( 橋田 ) アハハ … 分かる か ー ! ( 椎名 ( しい な ) ま ゆり ) あっダル 君 ? こんなん 絶対 分か ん ない ! 死ね カス が !
もう やめた ほう が いい よ
( 橋田 ) ハア …
ここ まで くれば 楽勝 と 思って た 時期 が 僕 に も ありました ご 苦労 だった 休んで いい ぞ 言わ れ なくて も もう 無理 …
( ま ゆり ) あっダル 君 おでん 缶 ある よ ( 橋田 ) あり が と …
( 岡部 ) プログラムコード …
( 阿 万 音 鈴 羽 ( あま ね すず は )) IBN 5100 は
ベーシック 言語 が 出来る 以前 に 作ら れた パソコン だ から ―
IBN 独自 の プログラム 言語 も 読める と か …
( ジョン ・ タイター ) “ SERN ( セルン ) の 企 ( たくら ) み を 防ぐ に は ”
“ IBN 5100 の 機能 が 必要な のです ”
“ あなた と は 一 度 ゆっくり お 話し して みたい ” “ 私 の メール アドレス です ”
“ 連絡 いただければ お 返事 します ” ( ボタン を 押す 音 )
♪~
~♪
( セミ の 鳴き声 )
( ま ゆり ) ずいぶん 多い ね
( 岡部 ) 俺 も ダル も ずっと 徹夜 続き で 家 に 戻って いない から な しかも ダル は Tシャツ から パンツ まで ―
XXXL ( スリーエックスエル ) だ
( ま ゆり ) ああっフェリス ちゃん が … ( 鈴 羽 ) 岡部 倫太郎 !
おっは ー ! 忠告 しよう
一 つ 俺 の 名 は 鳳凰 院 凶 真 ( ほうおう いんきょ うま )
一 つ その 挨拶 は 危険 …
( ま ゆり ) おっは ー 鈴 ( すず ) さん お前 も か !
と いう か お前たち いつの間に ?
( 鈴 羽 ) 同じ ビル に いる から ね 顔見知り に も なる よ
鈴 さん に は この 雷 ( らい ) ネット カード を もらった のです
ゴールド !
( 鈴 羽 ) どこ 行く の ?
( ま ゆり ) お 洗濯 だ よ
オカリン と ダル 君 徹夜 続き だ から ね
( 天王 寺 裕 吾 ( てんのう じゆう ご )) バイト ! ( 鈴 羽 ) あっ
( 天王 寺 ) 真面目に やら ねえ と クビ に すっぞ ! ( 鈴 羽 ) ヤバッ
( 天王 寺 ) 岡部 も うち の バイト に 手 を つけ んじゃ ねえ !
欲 情 して いる の は ―
あなた の ほう で は ない の か ? ミスターブラウン
( 天王 寺 ) て め え
綯 ( なえ ) が いる 前 で そういう こと 言って みろ
マジ で 殺す から な
( 岡部 ) 綯 ?
ああ あの 小 動物 か
( 天王 寺 ) 人 の 娘 を 動物 扱い すんじゃ ねえ !
大体 俺 が そんな ガキ に 欲 情 する か !
( 鈴 羽 ) むっ… 私 は ガキ じゃ ない 一人前 の 戦士 だ よ !
は あ ?
( 岡部 ) いい 目 だ バイト 戦士 その 目 を 忘れる な
そう すれば いつか 真 の 戦士 へ クラス チェンジ …
いい から 黙って ろ お前 が 話す と … だから 私 は もう 戦士 だって ば !
( 天王 寺 ) な んで うち の 周り に は ―
変な の ばっかり 集まって くる んだろう な
ハア … じゃ あね
俺 たち も … ん ?
( 岡部 ) これ は まゆ り の 癖 だ
俺 は 勝手に ―
スターダスト ・ シェイクハンド と 呼んで いる
( ま ゆり ) お 星 様 に 手 が 届か ない か な あって …
( 岡部 ) 星 なんて 見え ない だろう
( ま ゆり ) あの ねえ …
お 昼 でも お 星 様 は そこ に ある んだ よ
( 牧 瀬 紅 莉栖 ( まき せく りす )) あれ だけ の 電磁 波 よ
携帯 電話 が 誤 作動 する 可能 性 は 十分 考えられる でも バナナ は 確かに …
( 岡部 ) この 「 電話 レンジ ( 仮 )( かっこ かり )」 は
タイム マシン だ
んな わけ ある か !
ん …
ハア …
( ま ゆり ) フェリス ちゃ ー ん
どうして こんなん なっちゃった の ? 閉める ぞ
あ …
( 岡部 ) ダル は 宇宙 同様 日々 膨張 を 続けて いる から な
( 携帯 電話 の バイブ 音 ) ( 岡部 ) おっ? ああ シャイニング ・ フィンガー か
タイター は 何 を して いる ? メール を よこせ と 言って おいて …
“ スーパーハカー さん の …”
しつこい !
( 携帯 電話 の バイブ 音 ) ( 岡部 ) ん ?
( 岡部 ) ハア ハア …
( タイター ) “ 連絡 ありがとう ございます ”
“ 頂いた プログラム が 表示 さ れた 画像 です が ―”
“ 確かに それ は IBN が 独自に 開発 した プログラム 言語 であり ”
“ 解読 する に は IBN 5100 が 必要な もの です ”
( ドア が 開く 音 )
( 岡部 ) ハア ハア … 聞け !
これ より 未来 ガジェット 研究 所 は 緊急 極秘 作戦 を 発動 さ せる !
( 橋田 の いびき )
あ ?
( ま ゆり ) オカリン 急に どうした の ?
( 岡部 ) ダル 起きろ !
( 橋田 ) うーん …
これ から 世界 を 陰 で 操る 巨大な 闇 と の 戦い が 始まる のだ !
( 橋田 ) 声 デカ いって もう …
( 岡部 ) SERN だ !
( 橋田 ) ん …
やつ ら は 世界 的な 研究 機関 で あり ながら
邪悪な 研究 に みいられて 巨大な 陰謀 を 企てて いる ! 世界 に マッドサイエンティスト は 2 人 も 要らん !
やつ ら に 先んじられる 前 に 我ら が 出し抜いて やる のだ ! ( ま ゆり ) 何 言って る か 分か ん ない よ
( 岡部 ) とにかく まずは IBN 5100 を 手 に 入れ
そして SERN の 謎 の プログラム を 解読 する
出かける 準備 だ !
でも まゆ し ぃ は 今日 は バイト な ので …
( いびき )
( 岡部 ) 結局 1 人 か …
( 携帯 電話 の バイブ 音 ) ( 岡部 ) ん ?
情報 交換 して みる の も 手 か …
( 紅 莉栖 ) あっ( 岡部 ) ん ? 助手 か
( 岡部 ) 待て ( 紅 莉栖 ) ん あっ? 何 よ ?
ちょっと 来て もらおう
な … ちょっと !
もう 肩 ん とこ おかしく なっちゃった じゃ ない “ こっち の 情報 は ほぼ なし ”
役 に 立た ん やつ め !
( 紅 莉栖 ) なんで 私 が にらまれて る わけ ? 気 に する な お前 が 原因 で は ない 八つ当たり なら やめて ほしい んです けど
すねて る の か ?
まゆ り も へそ を 曲げた ので は ない か と ―
心配 して いた ぞ
いい 年 を して 子ども じみ た マネ は よす のだ な
あんた に だけ は 言わ れ たく ない
それ より 話って 何 よ ? ( 岡部 ) 簡単な こと だ
いつまでも スネ てい ないで ラボ に 戻って 働け クリスティーナ
( 紅 莉栖 ) せめて 呼び名 くらい 統一 して ほしい わけだ が
( 岡部 ) 人 の 話 を 聞け ! ザ ・ ゾンビ
( 紅 莉栖 ) 聞いて ない の は どっち だ !
ハア … どうして こんな の と 関わり 持っちゃった んだ ろ 好奇心 に 負けた あの とき の 自分 を 殴りたい ( 携帯 電話 の バイブ 音 )
( 岡部 ) なっ… また か ! そんなに イヤな メール な の ?
( 岡部 ) あまりに も 常識 外れ な …
ハッ ! もしや あの 女 も 機関 の エージェント …
( 紅 莉栖 ) 機関 ? 何 それ
( 岡部 ) 機関 は 機関 だ
世界 を 陰 から 操る 国家 を 超越 した 秘密 組織 であり …
どう 見て も 陰謀 論 です 本当に あり が … あっ
どうした ?
なっ何でもない ん ?
( 紅 莉栖 ) ホント 何でもない から ! それ 以上 追求 したら 殴る わ よ !
( 岡部 ) フン 八つ当たり か
ついてこい 洗濯物 を 回収 後 任務 を 与える
は あ ?
の この こ ついていく と でも …
洗濯 ?
へえ ー こんな 所 に あった んだ
( 岡部 ) ホテル に は ついて いない の か ? ( 紅 莉栖 ) 結構 いい ホテル だ から ついて ない の よ
かといって 着た 物 全部 クリーニング に 出す の も ―
性 に 合わ なくて
( 岡部 ) 俺 の おかげ で 見つかった のだ 感謝 して …
あれ ? 変化 なし か
( 紅 莉栖 ) 当たり前でしょ
回って れば 何 か が 起きる と か 思って ない ?
( 岡部 ) 当たり前 と 思わ れる ところ に こそ 答え は 隠されて いる もの だ そもそも ―
電子 レンジ と 電話 を つなげた 物 で タイム マシン が 生まれ …
( 紅 莉栖 ) タイム マシン じゃ ない !
( 岡部 ) ああ ?
あれ は 何 か の 間違い よ
( 紅 莉栖 ) タイム マシン なんて 存在 する の は トンデモ 科学 の 世界 だけ
私 は そんな もの に は くみし ない
( 岡部 ) なぜ そこ まで 自分 の 目 で 見た もの を 否定 する ?
( 紅 莉栖 ) 別に …
ハッ ! もしや 過去 の トラウマ ?
そう あれ は 5 歳 の ころ ―
クリスティーナ は アーカンソー の 草原 で 雷 に …
( 紅 莉栖 ) 打た れ とら ん わ
( 岡部 ) なら なぜ だ ?
( 紅 莉栖 ) 言って る でしょ
理論 上 あり え ない から よ
( 岡部 ) 理論 など 単なる 言葉 遊び に すぎ ん
いいかげん 目の前 で 起きた こと を 認める んだ な
( 紅 莉栖 ) イヤ よ
( 岡部 ) フッ 何 を いこじに …
( 紅 莉栖 ) イヤ だって 言って る !
私 は …
父 と 同じ 失敗 は 繰り返さ ない !
( 岡部 ) ん ?
ごめん … 感情 的に なった
フッ …
( 岡部 ) フーッハハハハ !
気 に する こと は ない
今 は お前 の 資質 を 確かめる ため に わざと 怒ら せた のだ から …
( 紅 莉栖 ) とにかく 電話 レンジ は タイム マシン なんか じゃ ない
( 岡部 ) 分かった
無理に ラボメン に 誘って 悪かった な もう 来 なくて いい
だが これ だけ は 伝えて おく
ラボメンナンバー 004 は 永久 欠番 と する
この 番号 は ずっと お前 の もの だ
( 紅 莉栖 ) 何 カッコ つけて ん の よ !
( 岡部 ) うわっがっ! 何 を する ! 粋な 別れ の 演出 だった のに
( 紅 莉栖 ) それ が 頭 に 来る の !
あんた 洗濯物 残って る でしょ
私 が 出て 行く じゃあ ね わっ! 何 よ ?
( 岡部 ) お返し だ 己 の 軽率な 行動 を 反省 する のだ な
( 紅 莉栖 ) ん ぐっ… は いはい じゃ あね
( 岡部 ) 待て ( 紅 莉栖 ) なっ… そこ を つかむ な !
( 岡部 ) IBN 5100 に ついて 何 か 知っている か ?
( 紅 莉栖 ) IBN ?
( 岡部 ) 古い パソコン だ
( 紅 莉栖 ) 何 に 使う の ?
( 岡部 ) 気 に なる か ?
気 に なる のだ な
あー もう !
少し だけ ね
フッ
IBN 5100 は SERN の 秘密に つながって いる
は あ ?
( 岡部 ) SERN は タイムトラベル に ついて 研究 して おり
その 秘密の プログラム を 解明 する に は ―
IBN 5100 の 特別な 機能 が 必要な のだ
どう だ 驚いた か ?
( 紅 莉栖 ) フン ( 岡部 ) あ ?
( 紅 莉栖 ) バカ みたい 聞いて 損した ( 岡部 ) なっ鼻 で … 鼻 で 笑った ? おのれ ~ 必ず その 生意気な 鼻 を 明かして やる !
首 を 洗って 待って いる が いい クリスティーナ !
だから ティーナ じゃ ないっつう の ( 岡部 ) SERN は タイムトラベル に …
IBN 5100 の 特別な 機能 が 必要な のだ
( 岡部 ) …った く 気 に なるって 言う から 教えて やった のに ( フェイリス ) パソコン ?
( ま ゆり ) うん 古い パソコン
たしか 5100 円 くらい する と か …
( フェイリス ) 5100? もし かして …
( 携帯 電話 の バイブ 音 )
( 岡部 ) ん ?
( ま ゆり ) トゥットゥルー オカリン ?
あの ね あの ね まゆ し ぃ は すごい こと を 聞いちゃった のです フェリス ちゃん が 見た こと あるって オカリン が 探して る パソコン ( 店員 ) 携帯 禁止 … うわっ ( 岡部 ) プハーッ !
( 店員 ) えっ? あ …
ちょ … ちょっと !
…った く …って 足りない じゃ ない ! ( 男性 客 たち ) フェイリス ニャンニャン ! フェイリス ニャンニャン !
フェイリス ニャンニャン !
フェイリス ニャンニャン !
フェイリス ニャンニャン …
何 だ ?
これ は …
( フェイリス ) 皆 さ ー ん
お 待た せ した ニャン !
まもなく フェイリス 杯 昼 の 部 を 始める ニャ
みんな が 全力 で フェイリス に 勝って ―
特製 ニャンニャンオムライス を ゲット する ニャー よ !
( 男性 客 たち ) う おお ーっ! フェイリス ニャンニャン !
フェイリス ニャンニャン !
( 岡部 ) な … 何 だ ? この 空間 は
( ま ゆり ) あっオカリン ! トゥットゥルー !
ま ゆり …
な … 何 が 起きて いる ? 時空 間 が ゆがんだ か ?
違う よ フェリス 杯 だ よ
は あ ?
( ま ゆり ) フェリス ちゃん が お 客 さん みんな と ―
雷 ネットバトル する んだ よ
( フェイリス ) あっ凶 真 ! 凶 真 も 参戦 する ニャ ?
フェイリス は 10 人 まで 一度に お 相手 できる ニャ
だから まだ …
( 岡部 ) 断る ! ( フェイリス ) ニャニャ ?
それ より IBN 5100 だ どこ に ある ?
それ は …
参戦 したら 教えて あげる ニャン
( 岡部 ) なっ… バカな こと を 言う な ! 世界 の 構造 が 変わる か どう か の 瀬戸際 な んだ ぞ
たかが ゲーム など …
参戦 し ない なら ―
ごめん ニャ さ い だ けど お 引き取り 願う ニャ
メイド の 分 際 で 主人 を 帰ら せる 気 か !
IBN …
聞か ない ニャーン
くっこの … ( 岡部 ) 時間 が ない
申し訳ない が 手加減 なし で いかせて もらう
( フェイリス ) ニャニャ ?
すごい 自信 だ ニャ
( 橋田 ) オカリン 勝てる ん ? フェイリス たん は 全国 レベル だ お
“ 勝てる ”?
フッ それ は フェイリス に かける べき 言葉 だ な
俺 に は 全 戦 必勝 の 作戦 が ある のだ から
( 橋田 ) 作戦 ?
( 岡部 ) フフン
作戦 コード ―
G B A C K ! 名付けて …
G バック !
( 会場 の どよめき )
なんか すご そうだ よ
面白 そう ニャ
( 岡部 ) そんな こと 言って いられる の も 今 の うち だ この 作戦 が さく裂 した とき は ―
お前 の 命 は ない の かも しれ ん の だ から な フフフ …
本気だ ニャ 凶 真
先 に 言って おく ぞ
参戦 した 暁 に は ―
知っている 情報 は すべて 吐いて もらう いい な ? ( フェイリス ) フン 猫 耳 に 二 言 ( にご ん ) は ない ニャ 勝負 ! 教えて やろう 決して 勝て ない 相手 が いる こと を !
( 岡部 ) 参りました ! ( 橋田 ) 早っ! ( ま ゆり ) まゆ し ぃ は ガッカリ な のです
( 橋田 ) いったい 作戦 て 何 だった ん ?
さあ … ただ 凶 真 は ―
自爆 する みたいに 次々 と 突っ込んで きた だけ だ ニャ
( ま ゆり ) 自爆 … ( 橋田 ) え ?
じ ー 爆 …
( ま ゆり ) G バック ? ( 岡部 ) フフ …
( 橋田 ) どう 見て も ダジャレ です ホントに ありがとう ございました
( 岡部 ) しか ー し ! ( 橋田 ) 何 ぞ ?
情報 は 教えて もらう ぞ フェイリス
負けた のに 偉 そうだ ニャ
( 岡部 ) フフフ …
俺 は “ 参戦 した 暁 に は 情報 を 吐いて もらう ” と 言った のだ
つまり 最初 から 勝ち負け など どうでも よかった のだ よ
そう な の ?
よく 覚えて ない ニャン
( 岡部 ) いや 覚えて おけよ 頭脳 的 我が 戦略 を !
頭脳 的って いう か 汚 ( きた ね ) えっつうか … 黙れ !
IBN 5100 は どこ に ある !
さあ …
知ら ない の か ?
小 さいころ パパ が 持って た の は 確か ニャ んだ けど …
今 は もう ない ニャ
なっ! 貴 様 …
まさか それ が ギアナ 高地 で 習得 した と いう 奥義 ―
肩すかし !
なぜ 分かった ニャ ?
さすが 凶 真
フェイリス の スルーショルダー を 見破る ニャン て
( 岡部 ) 本当に それ だけ か ?
( フェイリス ) そう ニャ
最後に 見た の は たしか 秋葉原 ( あき は ばら ) の 神社 だった ニャー
神社 ?
( 紅 莉栖 )“ 紅 莉栖 遠く 日本 から メール ありがとう ”
“ 質問 の 件 だ けど ―”
“ 教授 に 聞いたら 確かに IBN 5100 に は ―”
“ 特殊な プログラム 言語 を 解析 する 機能 が ついて いたって さ ”
ホント だって いう の ?
( 漆原 ( うるし ばら ) る か ) えっパソコン です か ? ちょっと お 父さん に 聞いて み ない と …
( 岡部 ) IBN 5100 だ
分から なければ 古い パソコン と 言えば いい
( る か ) 分かりました 聞いて みます ( 岡部 ) 頼む
最後に 合言葉 を
( る か ) エ … エル ・ プサイ ・ コンガリィ ?
コングルゥ だ !
フウ …
( 携帯 電話 の バイブ 音 ) ( 岡部 ) ん ?
もしもし
( 紅 莉栖 ) 牧 瀬 です
マキセ ? 悪い が 思い出せ ない
どこ で 会った ? パリ か ロンドン か …
( 紅 莉栖 ) 秋葉原 ! さっき 会った だろう が
( 岡部 ) なっ… なんだ 助手 で は ない か
クリスティーナ と 言えば 済む もの を
( 紅 莉栖 ) ティーナ じゃ ない !
( 岡部 ) 相変わらず キャンキャン と うるさい な
( 紅 莉栖 ) 誰 の せい だ 誰 の !
( 岡部 ) 何の 用 だ ?
( 紅 莉栖 ) ハア … 今 どこ ?
聞いて どう する ?
( 紅 莉栖 ) 別に
これ から 柳 林 ( や な ば やし ) 神社 に 向かおう と 思って い …
( 不 通話 音 )
なっ… 何 だ ?
嫌がらせ か ? 嫌がらせ な の か ?
( 岡部 ) さっき の 電話 は 何 だ ?
( 紅 莉栖 ) あんた の 居場所 を 聞いた だけ
( 岡部 ) 誰 も 呼んだ 覚え は ない が
誰 も 呼ば れた 覚え は ない
( る か ) お 待た せ しました ( 岡部 ) おお 聞いて くれた か ?
はい お 父さん に 聞いたら ―
その パソコン なら 確かに うち の 神社 に 奉納 されて るって ( 岡部 ) 本当 か !
パソコンって … もし かして IBN 5100?
はい
あの … こちら の 方 は ?
助手 だ それ で IBN … ( 紅 莉栖 ) 待て い !
何 ? その 適当な 紹介 の しかた
つうか そもそも 助手 じゃ ない し !
( 岡部 ) 俺 は お前 を 紹介 する ため に ここ に 来た ので は ない
( 紅 莉栖 ) 10 秒 も かから ない でしょ ?
( 岡部 ) 面倒くさい やつ だ な …
牧 瀬 紅 莉栖 助手 だ は いはい いい です よ 助手 で … で あなた は ?
う … 漆原 る か です
( 紅 莉栖 ) お いく つ な の ?
今年 で 17 歳 です
( 紅 莉栖 )1 個 下 か …
えっ? そう な んです か ?
牧 瀬 さん 大人っぽい で すね キレイ だ し
そんな … あなた の ほう こそ
え ?
あっあの … お 父さん 呼んで きます ! フン 知ら ぬ が 仏だ な
どういう 意味 ?
( 漆原 栄 輔 ( えい すけ )) いや あ しかし まさか 現実 に なる と は
( 岡部 ) ど … どういう こと です ?
( 漆原 ) いえ ね 奉納 さ れ に 来た 方 から 言わ れた んです よ
いつか この パソコン を 必要 と する 若者 が 現れる から ―
大事に 取って おく ように と
10 年 くらい 前 だった でしょう か
そんな こと が …
まさに 運命 の 符合 シュタインズ ・ ゲート の 選択 !
( 紅 莉栖 ) また それ か
( 段ボール の ふた を 開ける 音 )
( 紅 莉栖 )“ IBN 5100 ポータブル コンピューター ”
間違い ない
( 漆原 ) それ で よかった んです か ね ?
( 岡部 ) あの これ を お 借り できます か ? いい です よ
( 岡部 ) ああ … 感謝 します ! 運ぶ ぞ 手伝え ( 紅 莉栖 ) だ が 断る
( 岡部 ) 助手 だろう クリスティーナ !
( 紅 莉栖 ) 助手 でも ないし ティーナ で も ない !
( 漆原 ) 台車 を 持ってきましょう 貸して もらう うえ に そんな こと まで …
おい 助手 ! 空気 を 読め !
は あ ?
空気 を 読めって 言った ? あんた が ?
( 漆原 ) アハハ … 仲 が よろしい で すね
る かも 仲良く さ せて もらう んだ ぞ
はい
( 漆原 ) ちょっと 待って て ください ね
いい お 父さん ね
え … そう です か ?
( 紅 莉栖 ) 父 と 同じ 失敗 は 繰り返さ ない !
( 岡部 ) ふむ …
( 紅 莉栖 ) 何 よ ?
( 岡部 ) 別に
( 漆原 ) すみ ませ ー ん
台車 壊れて しまって いる ようで …
( 紅 莉栖 ) ハア ハア …
なんで あんた と こんな こと に なって いる の よ ?
( 岡部 ) 黙って 運べ まだ 道のり は 長い ぞ ( 紅 莉栖 ) う …
( 紅 莉栖 ) あの さ … ( 岡部 ) 何 だ ?
( 紅 莉栖 ) 何でもない ( 岡部 ) ど おっとっとっ… ( 岡部 ) 貴 様 なんだ その 挑戦 的な 態度 は !
( 紅 莉栖 ) うわ あっコラ 待って よ 後ろ 歩き に なっちゃ う でしょ ! ( 岡部 ) きびきび 歩け 助手 よ
( 紅 莉栖 ) ちょっ無理 ! 後ろ 歩き は さすが に 無理 !
( 岡部 ) 助手 なら できる はずだ
( 紅 莉栖 ) 期待 して くれて どうも でも 無理 !
横 歩き へ 変更 求 む つうか しろ ! 転んじゃ う から !
♪~
~♪