Psycho-Pass Episode 18 psycho|pass|episode

あれ か …

そこ を 退け ||しりぞけ

刑事 課 一 係 宜 野 座 監視 官 けいじ|か|ひと|かかり|むべ|の|ざ|かんし|かん

該当 する 情報 適格 性 は あり ませ ん がいとう||じょうほう|てきかく|せい||||

立ち入り を 禁じ ます たちいり||きんじ|

何 だ と なん||

説明 は 私 が しよ う せつめい||わたくし|||

局長 … きょくちょう

槙島 聖 護 が 逃亡 に 至った 経緯 を ご 説明 願い ます まきしま|せい|まもる||とうぼう||いたった|けいい|||せつめい|ねがい|

厚生 省 内部 から 何らか の 手引き が あった 可能 性 が 極めて 高い こうせい|しょう|ないぶ||なんらか||てびき|||かのう|せい||きわめて|たかい

そう でも なけ れ ば 逃亡 など 不可能 だ から ね |||||とうぼう||ふかのう|||

真相 は 槙島 自身 の 口 から 直 に 聞き出す しか 他 に ない しんそう||まきしま|じしん||くち||なお||ききだす||た||

よって 再度 槙島 の 身柄 を 確保 する に 当たって は |さいど|まきしま||みがら||かくほ|||あたって|

その 命 を 脅かさ ない こと に 最 優先 の 配慮 を し て もらう |いのち||おびやかさ||||さい|ゆうせん||はいりょ||||

改めて 君 たち 一 係 に 任せよ う あらためて|きみ||ひと|かかり||まかせよ|

いったい どういう こと な ん です か

納得 の いく 説明 を し て ください なっとく|||せつめい||||

宜 野 座 君 … むべ|の|ざ|きみ

はい

縢 執行 官 の 逃亡 を 許し たのみ なら ず とう|しっこう|かん||とうぼう||ゆるし|||

その 捜査 すら 行き詰まって いる 状況 だ |そうさ||ゆきづまって||じょうきょう|

そこ に 槙島 再 逮捕 と いう 優先 事項 が 割り込 ん だ こと で ||まきしま|さい|たいほ|||ゆうせん|じこう||わりこ||||

君 は 自ら の 失態 を 有 耶無 耶 に する 絶好 の チャンス を 得 た はず だ きみ||おのずから||しったい||ゆう|やむ|や|||ぜっこう||ちゃんす||とく|||

これ は 一 係 へ の 私 なり の 評価 と 助け 舟 … ||ひと|かかり|||わたくし|||ひょうか||たすけ|ふね

その辺 の 親心 を 察 し て もらい たい もの だ ね そのへん||おやごころ||さっ|||||||

しかし …

それ と 執行 官 の 狡 噛 慎 也 ||しっこう|かん||こう|か|まこと|や

あの 男 は 今回 の 任務 から 外し 厳重 な 監視 下 に 置く よう に … |おとこ||こんかい||にんむ||はずし|げんじゅう||かんし|した||おく||

どういう こと です

言った はず だ よ いった|||

槙島 聖 護 の 身 の 安全 に 最 優先 の 配慮 を しろ と … まきしま|せい|まもる||み||あんぜん||さい|ゆうせん||はいりょ|||

現 時点 を もって 縢 の 追跡 捜査 は 二 係 に 委譲 げん|じてん|||とう||ついせき|そうさ||ふた|かかり||いじょう

我々 一 係 は 槙島 聖 護 の 追跡 を 担当 する われわれ|ひと|かかり||まきしま|せい|まもる||ついせき||たんとう|

狡 噛 執行 官 は 公安 局 内 に 残れ こう|か|しっこう|かん||こうあん|きょく|うち||のこれ

唐 之 杜 分析 官 と 共に 我々 の バックアップ を 担当 し て もらう とう|ゆき|もり|ぶんせき|かん||ともに|われわれ||ばっくあっぷ||たんとう|||

これ は 局長 命令 だ ||きょくちょう|めいれい|

局長 命令 で 俺 を 外せ なんて 妙 な 話 だ と 思わ ない か きょくちょう|めいれい||おれ||はずせ||たえ||はなし|||おもわ||

ただ で さえ 足り ない 人員 を さらに 削る ？ |||たり||じんいん|||けずる

あり 得 ん だ ろ う |とく||||

何より 重要 な の は 槙島 の 安全 で なにより|じゅうよう||||まきしま||あんぜん|

やつ の 再 犯 を 阻止 する の は 二の次 って こと だ ||さい|はん||そし||||にのつぎ|||

そい つ は もう 逮捕 と は 言わ ない ||||たいほ|||いわ|

身柄 の 保護 … と でも 言い 直す べき だ ろ う みがら||ほご|||いい|なおす||||

上 の 連中 は 槙島 を 裁く つもり が ない うえ||れんちゅう||まきしま||さばく|||

もし 仮に 俺 たち が また やつ を 捕まえ て き て も |かりに|おれ||||||つかまえ||||

局長 は 何 か 別 の 目的 に 利用 しよ う と して いる きょくちょう||なん||べつ||もくてき||りよう|||||

違う か ちがう|

何 を 根拠 に … なん||こんきょ|

やつ が 俺 に かけ て き た 電話 は 聞い た だ ろ う ||おれ||||||でんわ||ききい||||

「 シビュラシステム の 正体 」 あいつ は そう 言って い た ||しょうたい||||いって||

槙島 は 俺 たち で さえ 知ら ない 内幕 まで 辿り着 い て いた ん だ まきしま||おれ||||しら||うちまく||たどりつ|||||

ただ の ブラフ だ

犯罪 者 の 言葉 を 真に 受け て どう する はんざい|もの||ことば||しんに|うけ|||

誰 か … だれ|

シビュラシステム さえ 意のまま に 操って いる 何者 か と ||いのまま||あやつって||なにもの||

槙島 は 交渉 し た ん だ まきしま||こうしょう||||

そい つ は 結局 槙島 に 出し抜か れ |||けっきょく|まきしま||だしぬか|

それ で 怒る どころ か ますます 槙島 に 執着 する よう に なった ||いかる||||まきしま||しゅうちゃく||||

シビュラ は あらゆる 機関 から 独立 不 干渉 を 保証 さ れ た システム だ |||きかん||どくりつ|ふ|かんしょう||ほしょう||||しすてむ|

そんな 権限 は 誰 も 与え られ て い ない |けんげん||だれ||あたえ||||

それ が 事実 な の か どう か ||じじつ|||||

おそらく 槙島 は 知って いる |まきしま||しって|

身柄 の 運搬 に 護送 車 で は なく 航空 機 みがら||うんぱん||ごそう|くるま||||こうくう|き

しかも 同乗 し て い た の は ドローン のみ |どうじょう||||||||

何もかも が 異常 だ なにもかも||いじょう|

そもそも 現場 から 運び出さ れ た 遺体 は 誰 だ |げんば||はこびださ|||いたい||だれ|

記録 から は 消去 さ れ て いる が きろく|||しょうきょ|||||

俺 たち は はっきり 見 た ぞ おれ||||み||

誰 だって 納得 し ちゃ い ない よ コウ だれ||なっとく||||||

機密 区分 だ 監視 官 だって 答え は 知る まい きみつ|くぶん||かんし|かん||こたえ||しる|

お前 は 問いただす 相手 を 間違え てる おまえ||といただす|あいて||まちがえ|

それ も そう か …

食事 し て き ます しょくじ||||

狡 噛 さ ん こう|か||

全て が 茶 番 だ … 何もかも … すべて||ちゃ|ばん||なにもかも

泉 宮 寺 豊久 の 事件 いずみ|みや|てら|とよひさ||じけん

あの とき ギノ が 上 に 上げ た 報告 書 を 見 た ||||うえ||あげ||ほうこく|しょ||み|

こっそり と

また そんな こと を …

ドミネーター が 槙島 を 無視 し た 件 は 影 も 形 も なかった よ ||まきしま||むし|||けん||かげ||かた|||

あの 文面 じゃ 削ら さ れ たって の が 実際 の ところ だ ろ う な |ぶんめん||けずら||||||じっさい||||||

シビュラ で 裁け ない 人間 が いる と いう 事実 そのもの を ||さばけ||にんげん|||||じじつ|その もの|

上層 部 は 潰し に かかって る じょうそう|ぶ||つぶし|||

それ は … 仕方 ない と 思い ます ||しかた|||おもい|

悔しく ない の か くやしく|||

悔しい です でも … くやしい||

この 間 の 暴動 で 改めて 思い知り まし た |あいだ||ぼうどう||あらためて|おもいしり||

正義 の 執行 も 秩序 の 維持 も 私 は どっち も 大切 だ と 思い ます せいぎ||しっこう||ちつじょ||いじ||わたくし||||たいせつ|||おもい|

なら …

法 の 外側 に いる 人間 に 何 を どう すれ ば 収まり が つく と 思う ほう||そとがわ|||にんげん||なん|||||おさまり||||おもう

今回 ばかり は 特例 措置 で こんかい|||とくれい|そち|

もう 一 度 昔 の 制度 に 立ち戻る しか ない でしょ う |ひと|たび|むかし||せいど||たちもどる||||

起訴 し て 法廷 を 開 い て 弁護 も さ せ て きそ|||ほうてい||ひらき|||べんご||||

その 上 で 量刑 を する しか ない の で は … |うえ||りょうけい|||||||

気 の 遠く なる 話 だ な き||とおく||はなし||

お膳立て に どれ だけ 時間 が かかる こと やら おぜんだて||||じかん||||

でも 他 に 方法 なんて … |た||ほうほう|

あった だ ろ

もっと 手っ取り早く 誰 の 迷惑 に も なら ない 方法 が … |てっとりばやく|だれ||めいわく|||||ほうほう|

あの 時 … 槙島 を 殺し て おけ ば よかった |じ|まきしま||ころし||||

あんた が 手 を 下す の で は なく 俺 が 最後 の 止め を 刺せ ば … ||て||くだす|||||おれ||さいご||とどめ||させ|

監視 官 の あんた に 人殺し は させ られ ない かんし|かん||||ひとごろし||さ せ||

… が 執行 官 の 俺 に は 失う もの なんて 何も ない |しっこう|かん||おれ|||うしなう|||なにも|

そういう チームワーク な ん だ

俺 だって 猟犬 の 面目 躍 如 さ おれ||りょうけん||めんぼく|おど|ごと|

それ は 法 の 執行 で は あり ませ ん ||ほう||しっこう|||||

ただ 殺人 犯 が 二 人 に なる だけ です |さつじん|はん||ふた|じん||||

狡 噛 さ ん … こう|か||

いつ だった か 言って まし た よ ね |||いって||||

犬 で は なく 刑事 と して 働き たい って … いぬ||||けいじ|||はたらき||

どうでも いい こと を 覚え て ん だ な ||||おぼえ||||

どうでも よく あり ませ ん

大切 な こと です たいせつ|||

あの 言葉 の おかげ で |ことば|||

私 この 仕事 を 辞め ず に 済み まし た わたくし||しごと||やめ|||すみ||

ねえ 狡 噛 さ ん … |こう|か||

これ から も ずっと 刑事 で い て くれ ます か ||||けいじ||||||

そう 私 に 約束 し て くれ ます か |わたくし||やくそく|||||

ああ …

よっ と …

しかし まあ

局長 は 俺 たち に 犬 の よう に ボール 遊び で も やらせ てる つもり か きょくちょう||おれ|||いぬ||||ぼーる|あそび||||||

なあ …

どう すれ ば よかった ん だ

こういう 時 何 が 正解 な ん だ |じ|なん||せいかい|||

正解 は ない ある の は 妥協 だけ だ せいかい||||||だきょう||

伸 元 しん|もと

何 だ … なん|

身 を 守れ み||まもれ

さっき も 言った ||いった

こいつ は ご 主人 さま と 犬 の ボール 遊び だ |||あるじ|||いぬ||ぼーる|あそび|

逆らえ ば 折 檻 さ れる だけ さからえ||お|おり|||

だったら 身 の 置き 所 を 変える ん だ よ |み||おき|しょ||かえる|||

犬 でも ご 主人 さま で も ない 第 三 の 立場 に … いぬ|||あるじ|||||だい|みっ||たちば|

第 三 の だい|みっ|

ボール だ よ ぼーる||

ただ 投げ られ て 弾 ん で 転がる だけ の ボール に なり きる |なげ|||たま|||ころがる|||ぼーる|||

一見 無 様 に 見える か も し れ ん が いっけん|む|さま||みえる||||||

実は 一 番 傷つか ない し 疲れ ない じつは|ひと|ばん|きずつか|||つかれ|

それ が 賢い 立ち回り って もん だ ||かしこい|たちまわり|||

言っちゃ 悪い が この 一 件 は お前 の 手 に 余る いっちゃ|わるい|||ひと|けん||おまえ||て||あまる

下手 に 動 い て 詰め 腹 を 切らさ れる より も へた||どう|||つめ|はら||きらさ|||

ただ 低い 方 を 目指し て 転がって いく だけ の |ひくい|かた||まなざし||ころがって|||

役立た ず に 徹 する 方 が いい やくだた|||てつ||かた||

また ずいぶん と ひどい アドバイス が あった もん だ ||||あどばいす||||

そういう 知恵 は 俺 より も お前 の 方 が 回る と 思って た ん だ が な |ちえ||おれ|||おまえ||かた||まわる||おもって|||||

きっと 年の功 って やつ だ ろ う |としのこう|||||

槙島 を 捕らえる 上 で やはり 狡 噛 の 戦力 は 欠かせ ない まきしま||とらえる|うえ|||こう|か||せんりょく||かかせ|

飼い主 の 手 を 噛む 犬 でも か かいぬし||て||かむ|いぬ||

こと 槙島 搦 み と なる と 狡 噛 ほど 鼻 の 利く 猟犬 は い ない |まきしま|じゃく|||||こう|か||はな||きく|りょうけん|||

あんた が よく 口 に する 「 刑事 の 勘 」 |||くち|||けいじ||かん

結局 俺 が 持ち合わせる こと の なかった 才能 だ けっきょく|おれ||もちあわせる||||さいのう|

だが 任務 から 外せ と いう の は 局長 命令 だ ろ |にんむ||はずせ|||||きょくちょう|めいれい||

檻 の 外 に さえ 出し て しまえ ば こっち の もん だ おり||がい|||だし|||||||

後 は どういう 口実 を 捏ち上げる か だ が … あと|||こうじつ||でっちあげる|||

宜 野 座 君 に し て は むべ|の|ざ|きみ||||

また ずいぶん と 思い切った 手 を 考え た わ よ ね |||おもいきった|て||かんがえ||||

申し訳ない もうしわけない

危ない 綱渡り な のに 片 棒 を 担が せ て しまって あぶない|つなわたり|||かた|ぼう||かつが|||

いい わ よ

そっち の 縢 君 の 消え 方 が うさんくさい って の は 私 も 同 意見 ||とう|きみ||きえ|かた||||||わたくし||どう|いけん

それ に 槙島 聖 護 を 放って おけ ない って いう の も ね ||まきしま|せい|まもる||はなって|||||||

現在 刑事 課 全体 で 執行 官 に ２ 人 の 欠員 が 出 て いる げんざい|けいじ|か|ぜんたい||しっこう|かん||じん||けついん||だ||

この 状況 で お前 に ラボ で 油 を 売ら せ て おく わけ に も いか ない |じょうきょう||おまえ||||あぶら||うら||||||||

そこ で だ 二 係 の 青柳 監視 官 と 相談 し |||ふた|かかり||あおやぎ|かんし|かん||そうだん|

一時的 な 執行 官 の 交代 に 応じ て もらった いちじてき||しっこう|かん||こうたい||おうじ||

狡 噛 は 当面 二 係 で 縢 秀 星 の 捜索 を 手伝え こう|か||とうめん|ふた|かかり||とう|しゅう|ほし||そうさく||てつだえ

代わり に われわれ も 二 係 から 人員 を １ 人 借り受ける かわり||||ふた|かかり||じんいん||じん|かりうける

縢 君 の 件 これ だけ 手掛かり が 少ない と とう|きみ||けん|||てがかり||すくない|

捜査 が 迷走 する の も 仕方ない わ そうさ||めいそう||||しかたない|

狡 噛 君 くれ ぐれ も 余計 な まね は し ない で ね こう|か|きみ||||よけい|||||||

私 の 目 に 付く 範囲 で は わたくし||め||つく|はんい||

承知 し て ます しょうち|||

コード Ｋ ３２ に 基づく 特殊 事例 です こーど|ｋ||もとづく|とくしゅ|じれい|

狡 噛 慎 也 執行 官 の 身柄 を 拘束 し ます こう|か|まこと|や|しっこう|かん||みがら||こうそく||

な っ …

こんな 小 ざ か しい 計略 で 出し 抜ける と 思った なら |しょう||||けいりゃく||だし|ぬける||おもった|

なめ られ た もの だ な 私 も な め||||||わたくし|

あんた が そこ まで 熱烈 な 俺 の ファン だった と は 意外 だ よ ||||ねつれつ||おれ||ふぁん||||いがい||

禾生 局長 のぎなま|きょくちょう

ここ で 減らず口 を たたけ る 君 の 精神 構造 は まったく もって ||へらずぐち||||きみ||せいしん|こうぞう|||

理解 に 苦しむ な りかい||くるしむ|

局長 説明 さ せ て ください これ は … きょくちょう|せつめい||||||

いい や 説明 に は 及ば ない ||せつめい|||およば|

宜 野 座 君 ここ は 口 を 開く ほど 墓穴 を 掘る 局面 で は ない か ね むべ|の|ざ|きみ|||くち||あく||ぼけつ||ほる|きょくめん|||||

個人 の 裁量 に よる 判断 も 必ずしも とがめる べき もの と は 限ら ない こじん||さいりょう|||はんだん||かならずしも||||||かぎら|

要 は 満足 いく 結果 さえ 伴え ば いい の だ かなめ||まんぞく||けっか||ともなえ||||

評価 の 基準 は それ だけ だ ひょうか||きじゅん||||

だからこそ 危険 な 賭け に 打って出る 際 は |きけん||かけ||うってでる|さい|

引き際 の 判断 が 重要 に なる ひきぎわ||はんだん||じゅうよう||

自ら の 不 始末 を どれ だけ 速やか に おのずから||ふ|しまつ||||すみやか|

断固 たる 態度 で 清算 できる か … だんこ||たいど||せいさん||

さて 宜 野 座 監視 官 |むべ|の|ざ|かんし|かん

君 の 監視 下 に ある 執行 官 が 今 重大 な 背任 を 犯 そ う と して いる わけ だ が きみ||かんし|した|||しっこう|かん||いま|じゅうだい||はいにん||はん||||||||

この 場面 に どう 対処 する |ばめん|||たいしょ|

愚 に もつ か ない 弁明 を ただ 並べ立てる より ぐ|||||べんめい|||ならべたてる|

もっと 明晰 で 非 の 打ち 所 の ない 決断 力 を 示す こと は できる かな |めいせき||ひ||うち|しょ|||けつだん|ちから||しめす||||

「 犯罪 係数 ２６５ 」 はんざい|けいすう

「 刑事 課 登録 執行 官 任意 執行 対象 です 」 けいじ|か|とうろく|しっこう|かん|にんい|しっこう|たいしょう|

うん 結構 … |けっこう

君 は 順当 に 自ら の 有用 性 を 証明 し て いる きみ||じゅんとう||おのずから||ゆうよう|せい||しょうめい|||

だが 詰め の 甘 さ も 否め ない |つめ||あま|||いなめ|

「 執行 モード ノン リーサル * パラ ライ … 」 しっこう|もーど||||

さあ 宜 野 座 君 君 の 責任 者 と して の 采配 を … |むべ|の|ざ|きみ|きみ||せきにん|もの||||さいはい|

情 に 流さ れ ない 決断 力 を 私 に 見せ て くれ ない か じょう||ながさ|||けつだん|ちから||わたくし||みせ||||

犯罪 係数 ３００ 以下 の 対象 に は パラ ライザー モード が 適用 さ れ ます はんざい|けいすう|いか||たいしょう|||||もーど||てきよう|||

宜 野 座 さん その ドミネーター 故障 し て ます よ むべ|の|ざ||||こしょう||||

すぐ メンテナンス に 出さ ない と |めんてなんす||ださ||

朱 ちゃ … しゅ|

朱 ちゃん に 感謝 し なさい よ しゅ|||かんしゃ|||

中枢 神経 避け て 足 に 当て て くれ た ん だ から ちゅうすう|しんけい|さけ||あし||あて||||||

もう ドミネーター の 扱い も 慣れ た もん か |||あつかい||なれ|||

何 か さ ～ なん||

初々しい 新人 が どんどん タフ に なっちゃ う の って ういういしい|しんじん|||たふ|||||

頼もしい よう な 寂しい よう な … たのもしい|||さびしい||

複雑 な もん ね ふくざつ|||

あいつ は これ から もっと もっと タフ に なる さ ||||||たふ|||

１ 個 質問 こ|しつもん

は ー い 何 でしょう |-||なん|

あの ヘルメット まだ 使える の か |へるめっと||つかえる||

一応 ね いちおう|

でも シビュラシステム の 完全 復旧 と 共に 対策 プログラム が 実 装 さ れる 予定 |||かんぜん|ふっきゅう||ともに|たいさく|ぷろぐらむ||み|そう|||よてい

そう なったら あと は もう 普通 の ヘルメット |||||ふつう||へるめっと

完全 復旧 まで かんぜん|ふっきゅう|

あと ６ 日 |ひ

証拠 品 持って く つもり しょうこ|しな|もって||

捜査 の ため に 必要 な ん だ よ そうさ||||ひつよう||||

捜査 から は 外 さ れ てる くせ に そうさ|||がい|||||

こっち に も 通達 は 来 てる の か |||つうたつ||らい|||

ん ～ どう だった っけ

そう いや まだ 聞い て なかった か も |||ききい||||

絶対 に 外 に 持ち出さ ない で よ ね ぜったい||がい||もちださ||||

分かって る よ わかって||

ねえ 慎 也 君 ん |まこと|や|きみ|

私 さ ～ せめて 一 度 ぐらい は あなた と 寝 て みる べき だった の か な わたくし|||ひと|たび|||||ね|||||||

どう だ か な …

お互い 趣味 じゃ なかった と 思う ぜ おたがい|しゅみ||||おもう|

ん … そうだ よ ね |そう だ||

ああ ヘルメット ね ～ |へるめっと|

その 手 が あった か |て|||

退院 祝い だ まあ 飲め よ たいいん|いわい|||のめ|

お前 の 集め た 槙島 の 資料 見せ て もらって る ぜ おまえ||あつめ||まきしま||しりょう|みせ||||

一見 と っち ら かって いる よ うで い て いっけん|||||||||

きっちり 整理 が ついて る |せいり|||

いざ と なれ ば 肝心 な 部分 だけ いつ でも 持ち 出 せる 構え だ な ||||かんじん||ぶぶん||||もち|だ||かまえ||

なぜ そこ まで やつ に こだわる

お前 が 許せ ない の は 悪 か それとも 槙島 自身 か おまえ||ゆるせ||||あく|||まきしま|じしん|

どっち も 違う よ と っつ ぁん ||ちがう||||

今 ここ で 諦め て も いま|||あきらめ||

いずれ 俺 は 槙島 聖 護 を 見逃し た 自分 を 許せ なく なる |おれ||まきしま|せい|まもる||みのがし||じぶん||ゆるせ||

そんな の は 真っ 平 だ |||まっ|ひら|

お前 らしい 答え だ な コウ おまえ||こたえ|||

警視 庁 時代 の 思い出 だ けいし|ちょう|じだい||おもいで|

いざというとき に 備え て セーフ ハウス を 用意 し て た こと が ある ||そなえ||せーふ|はうす||ようい||||||

何 か の 役 に 立つ かも しれ ん なん|||やく||たつ|||

と っつ ぁん …

お 嬢ちゃん に は 黙った まま 行く の か |じょうちゃん|||だまった||いく||

いまさら 合わせる 顔 が ない |あわせる|かお||

せめて 気持ち の 整理 だけ は つけ させ て やれ よ |きもち||せいり||||さ せ|||

そう だ な …

「 すまない … 俺 は 約束 を 守れ なかった 」 |おれ||やくそく||まもれ|

「 誰 か を 守る 役目 を 果たし たい 」 だれ|||まもる|やくめ||はたし|

「 そう 思って 俺 は 刑事 に なった 」 |おもって|おれ||けいじ||

「 だが 槙島 の 存在 が 全て を 変え た 」 |まきしま||そんざい||すべて||かえ|

「 あの 男 は これ から も 人 を あやめ 続ける だ ろ う 」 |おとこ|||||じん|||つづける|||

「 なのに 法律 で は やつ を 裁け ない 」 |ほうりつ|||||さばけ|

「 俺 は 刑事 で いる かぎり あの 男 に 手出し が でき ない 」 おれ||けいじ|||||おとこ||てだし|||

「 今度 の 一 件 で 思い知った 」 こんど||ひと|けん||おもいしった

「 法律 で 人 は 守れ ない 」 ほうりつ||じん||まもれ|

「 なら 法 の 外 に 出る しか ない 」 |ほう||がい||でる||

「 常 守 朱 … あんた の 生き 方 は 間違い なく 正しい 」 とわ|しゅ|しゅ|||いき|かた||まちがい||ただしい

「 俺 に 裏切ら れ た から って そこ を 見失って は いけない 」 おれ||うらぎら|||||||みうしなって||

「 俺 は あくまで 身勝手 に 自分 の 意地 を 通す ため だけ に おれ|||みがって||じぶん||いじ||とおす|||

あんた と 違う 道 を 選 ん だ 」 ||ちがう|どう||せん||

「 これ が 過ち だ と 理解 は し て いる 」 ||あやまち|||りかい||||

「 だが 俺 は きっと 間違った 道 を 進む こと で しか |おれ|||まちがった|どう||すすむ|||

今 まで の 自分 と 折り合い が つけ られ ない 」 いま|||じぶん||おりあい||||

「 許し て くれ … と は 言わ ない 」 ゆるし|||||いわ|

「 次に 会う とき は おそらく つぎに|あう|||

あんた は 俺 を 裁く 立場 に いる だ ろ う 」 ||おれ||さばく|たちば|||||

「 その とき は 容赦 なく 務め を 果たせ 」 |||ようしゃ||つとめ||はたせ

「 信念 に 背 を 向け て は いけない 」 しんねん||せ||むけ|||

「 ほんの いっ とき だった が あんた の 下 で 働け て 幸い だった 」 |||||||した||はたらけ||さいわい|

「 礼 を 言う … 」 れい||いう

バカ … ばか