JIN -仁 - 完结 编 #08 |しとし|かん结|

（ 勝 ） あいつ は 　 アレ を 仕掛けよう と して る の かも しん ねえ な か|||||しかけよう||||||||

（ 仁 ） 大政 …　 奉還 てこ と です か ！？ しとし|たいせい|ほうかん||||

いつ だ …　 それ は 　 いつ 頃 ？ |||||ころ

分かる 奴 が いん なら おい ら も 聞いて み たい よ わかる|やつ|||||||きいて|||

（ 後藤 ） 武力 討 幕 が 始まる より 先 に ことう|ぶりょく|う|まく||はじまる||さき|

幕府 が 政 を 朝廷 に 返して しまう ばくふ||まつりごと||ちょうてい||かえして|

（ 龍 馬 ） 天子 様 じゃ ち 　 薩長 じゃ ち 政権 を 手放した もん を りゅう|うま|てんし|さま|||さつちょう|||せいけん||てばなした||

まさか 　 武力 討伐 する こと は でき ん が じゃ ろう |ぶりょく|とうばつ||||||||

それ は えい ！　 ほ いたら 土佐 は 時代 の 舵 を 握れる が じゃ |||||とさ||じだい||かじ||にぎれる||

けん ど 薩長 は 　 このような 策 を 許さ ん き ||さつちょう|||さく||ゆるさ||

そんな もん は 　 お まん

ばれ ん か ったら 　 それ で えいが じゃ

（ 橘 ） 仁 友 堂 と 坂本 は たちばな|しとし|とも|どう||さかもと|

いまや 　 全く 交わり を 断って いる もの と 思わ れ ます |まったく|まじわり||たって||||おもわ||

（ 上役 ） で は 引き続き 　 調べ を 続けよ うわやく|||ひきつづき|しらべ||つづけよ

はい

お 許し を |ゆるし|

〈 龍 馬 さん の 暗殺 は 　 大政 奉還 から 明治 に なる まで の 間 の 〉 りゅう|うま|||あんさつ||たいせい|ほうかん||めいじ|||||あいだ|

〈 寒い 時期 だった イメージ が ある 〉 さむい|じき||いめーじ||

〈 大政 奉還 は 今年 　１８６７ 年 〉 たいせい|ほうかん||ことし|とし

〈 と いう こと は 来年 の どこ か で 　 明治 〉 ||||らいねん|||||めいじ

〈 と いう こと は 暗殺 は 　 今年 の 終わり 頃 か 〉 ||||あんさつ||ことし||おわり|ころ|

〈 来年 の 頭 頃 の はず 〉 らいねん||あたま|ころ||

《（ 未来 ） 坂本 龍 馬 と 同じです ね 》 みらい|さかもと|りゅう|うま||おなじ です|

《 龍 馬 が 死んだ 日 も 　 確か …》 りゅう|うま||しんだ|ひ||たしか

確か …　 何 てった っけ なあ たしか|なん|||

（ 咲 ） やはり 　 燃やさ れる のです か ？ さ||もやさ||の です|

勝 先生 に そうした ほう が いい って 言わ れて か|せんせい|||||||いわ|

坂本 様 に も さかもと|さま||

事 の 次第 を 　 お 知らせ した ほう が よい かも しれ ませ ん ね こと||しだい|||しらせ|||||||||

これ は 　 すごい ぜ よ 　 先生 |||||せんせい

出る な よ でる||

いける か ？

「 土 の 龍 　 道 に 果て つる 　 寒き 京 」 つち||りゅう|どう||はて||さむき|けい

「 ご 注意 を 」 |ちゅうい|

届いて くれよ とどいて|

出かける んです か ？ （ 福田 ） 咲 さ んに 産婆 の 紹介 を でかける|ん です||ふくた|さ|||さんば||しょうかい|

野 風 さん が 　 いらっしゃる まで に できる だけ の こと を 覚えよう か と の|かぜ|||||||||||おぼえよう||

よろしく お 願い し ます ||ねがい||

〈 今 は 他 に 動く こと が でき なかった 〉 いま||た||うごく||||

〈 十 月 に 　 野 風 さん の 出産 が 控えて いる 状態 で 〉 じゅう|つき||の|かぜ|||しゅっさん||ひかえて||じょうたい|

〈 どこ に いる か 分から ない 龍 馬 さん を 捜し に 出る の は 〉 ||||わから||りゅう|うま|||さがし||でる||

〈 あまりに も リスキー だった 〉

〈 来るべき 時 に 備えて 〉 きたるべき|じ||そなえて

〈 できる だけ の こと を して おく こと が 〉

〈 龍 馬 さん に 対して 今 の 俺 に できる 〉 りゅう|うま|||たいして|いま||おれ||

〈 最大 限 の こと だった 〉 さいだい|げん|||

（ 横 松 ） しか し 　 恐ろし げ な 名 です な 呪い の シート と は よこ|まつ|||おそろし|||な|||まじない||しーと||

ノイロシート です

（ 佐分利 ） しか し 　 この 鈍い シート 便利 で ん なあ さぶり||||にぶい|しーと|べんり|||

また 何で 　 ノロイ … ノイロシート です |なんで|||

（ 八木 ） 先生 　 久留米 の 田中 久 重 様 から 　 お 届け 物 が やぎ|せんせい|くるめ||たなか|ひさ|おも|さま|||とどけ|ぶつ|

田中 さん から ？ たなか||

（ 山田 ） お ～ ッ やまだ||

これ は 　 夜 の 手術 が 助かり まん な ||よ||しゅじゅつ||たすかり||

（ 田中 ）「 お 使い いただければ ありがたき 幸せに 存じ ます 」 たなか||つかい|||しあわせに|ぞんじ|

「 ところで 　 ご 友人 と は 　 その後 いか が なされた でしょう か ？」 ||ゆうじん|||そのご|||||

ご 心配 なら 　 もう 一 度 　 文 を お 出し に なら れて みて は ？ |しんぱい|||ひと|たび|ぶん|||だし|||||

手紙 が 届か ない の も 歴史 の 修正 力 の 気 が する んです てがみ||とどか||||れきし||しゅうせい|ちから||き|||ん です

箱 に 触れて も よろし う ございます か ？ はこ||ふれて|||||

はい

写真 なる もの は 消えた まま で ございます ね しゃしん||||きえた||||

はい

やはり 　 私 に は |わたくし||

先生 の 　 ご存じ だった 未来 さん は せんせい||ごぞんじ||みらい||

野 風 さん と 　 ご 家 門 の 大 殿様 と の 間 の 子孫 であった から の|かぜ||||いえ|もん||だい|とのさま|||あいだ||しそん||

消えて しまった のだ と 思わ れ ます きえて||||おもわ||

だ と すれば 　 すでに 先生 は ||||せんせい|

歴史 を 変えて おら れる ので は ない でしょう か れきし||かえて|||||||

薬 や 医療 の こと など は もちろん です が くすり||いりょう|||||||

生き 死に に 　 かかわる こと でも いき|しに||||

歴史 の 修正 力 が 働か ぬ こと も ある ので は ない でしょう か れきし||しゅうせい|ちから||はたらか|||||||||

それ は 　 そう かも しれ ませ ん けど

でも です よ

少し 変えて しまった が ゆえ に すこし|かえて||||

もっと 悪く なる こと って ない んでしょう か |わるく||||||

たとえば 　 野 風 さん の 血筋 が 絶た れて しまったり と か |の|かぜ|||ちすじ||たた||||

なれ ど 　 修正 力 が 　 どう 働こう が ||しゅうせい|ちから|||はたらこう|

先生 の 望み は 変わら ぬ ので は ございませ ぬ か ？ せんせい||のぞみ||かわら||||||

〈 俺 の 望む 未来 は …〉 おれ||のぞむ|みらい|

（ 野 風 ） 何 ゆえ 　 子 の 名 を 教えて くださら ぬ ので ？ の|かぜ|なん||こ||な||おしえて|||

おかしな 父上 で ご ざん す なあ |ちちうえ|||||

〈 野 風 さん が 子供 を 産み 〉 の|かぜ|||こども||うみ

〈 未来 が 生まれ 変われる こと 〉 みらい||うまれ|かわれる|

生まれ変わら れ た方 と 　 先生 は うまれかわら||たほう||せんせい|

出会わ ねば なり ませ ん であわ||||

〈 そして 〉

≪（ 後藤 ） お ～ い 　 坂本 ！ ことう|||さかもと

容堂 公 が 　 大政 奉還 を 建 白 して くださる そうじゃ ！ ようどう|おおやけ||たいせい|ほうかん||けん|しろ|||そう じゃ

〈 坂本 龍 馬 が 暗殺 さ れ ない 歴史 を つくる こと 〉 さかもと|りゅう|うま||あんさつ||||れきし|||

守って くれよ まもって|

未来 みらい

〈 自ら 望む 未来 を この 手 で 　 つくり出す だけ だ 〉 おのずから|のぞむ|みらい|||て||つくりだす||

〈 歴史 は 　 変え られ ない と 決まった わけじゃ ない んだ から 〉 れきし||かえ||||きまった||||

もう 　 じき ぜ よ ～！

先生 ～ ッ せんせい|

よろしゅう お 願 いしん す ||ねがい||

はい

子 は 順調で ございます こ||じゅんちょうで|

母体 の ほう も 異常 は 見受け られ ませ ぬ ぼたい||||いじょう||みうけ|||

出産 は 　 この 具合 だ と しゅっさん|||ぐあい||

月 の 終わり ほど に なり そうです ね つき||おわり||||そう です|

岩 も 　 さほど 進行 して ませ ん し うまく いき そうです よ いわ|||しんこう|||||||そう です|

私 を 　 奥 医師 に です か ？ わたくし||おく|いし|||

（ 良 順 ） 上 様 から 是非 　 南方 先生 を と よ|じゅん|うえ|さま||ぜひ|なんぽう|せんせい||

ご 指名 が ございまして |しめい||

上 様 に は 　 捕らえ られた 折 に うえ|さま|||とらえ||お|

ご 一筆 を いただいた ご恩 も ございましょう |いっぴつ|||ごおん||

それ は 　 そう です けど

率直に 申し上げ ます と その 恩 を 忘れ そっちょくに|もうしあげ||||おん||わすれ

反旗 を 翻して る 　 ご 友人 も おら れる ようで はんき||ひるがえして|||ゆうじん||||

この 時世 　 いか な 疑い を 受ける か 分かり ませ ぬ |じせい|||うたがい||うける||わかり||

江戸 で 仁 友 堂 が 苦境 に 置か れ ぬ ため に も えど||しとし|とも|どう||くきょう||おか|||||

お 考え いただけ ませ ぬ か |かんがえ||||

はい

（ 三隅 ） 南方 先生 で は ございませ ぬ か みすみ|なんぽう|せんせい|||||

あ ッ 　 えっ と …

野 風 花魁 の お 調べ に の|かぜ|おいらん|||しらべ|

ご 一緒 し ました 　 三隅 で ございます |いっしょ|||みすみ||

あ ッ …

あの 三隅 先生 も 　 最近 は 医学 所 に ？ |みすみ|せんせい||さいきん||いがく|しょ|

私 も 　 今では 奥 医師 に 取り立て られ まして な わたくし||いまでは|おく|いし||とりたて|||

そう な んです か ||ん です|

すべて 南方 先生 の お陰 で ございます よ |なんぽう|せんせい||おかげ|||

え ッ ？

あの 折 の 見立て 違い を 　 大殿 に きつく 戒め られた から こそ |お||みたて|ちがい||おとど|||いましめ|||

初心 に 帰り 医 の 道 に 励む こと が でき ました しょしん||かえり|い||どう||はげむ||||

これ から も 　 ご 指南 いただければ ||||しなん|

はい

あ ッ 　 じゃあ

もう じき 　 すべて を 失い ます よ → ||||うしない||

南方 先生 なんぽう|せんせい

何 か 　 ございました か ？ なん|||

何 か … なん|

（ ため息 ） ためいき

仁 友 堂 の 立場 か … しとし|とも|どう||たちば|

≪（ 福田 ） ゆっくり 　 そうです → ふくた||そう です

もう 少し 丁寧に 　 はい 　 やさしく |すこし|ていねいに||

そう です 　 そうです ||そう です

何 を やって る んです か ？ なん||||ん です|

子 が 逆 子 に なって しまい 向き を 戻す 整 胎 術 を 施して い ます こ||ぎゃく|こ||||むき||もどす|ひとし|はら|じゅつ||ほどこして||

逆 子 　 です か ！？ ぎゃく|こ||

こんな 時期 に なって 逆 子 に なる なんて |じき|||ぎゃく|こ|||

めったに ない です よ ね

まあ 　 そう です なあ

戻ら へんか ったら 　 前言 うて はった もどら|||ぜんげん||

帝王 切開 っ ちゅう 手術 を する んで っか ？ ていおう|せっかい|||しゅじゅつ||||

いや 　 仁 友 堂 に ある 麻酔 は 胎児 に は 強 すぎ ます から |しとし|とも|どう|||ますい||たいじ|||つよ|||

それ は 　 でき ない んです ||||ん です

では 　 その 場合 は … ||ばあい|

とりあえず 灸 を 試みて み ましょう か |きゅう||こころみて|||

お 灸 です か ？ |きゅう||

逆 子 に 効果 が ある と いい ます し まだ 日 が ございます ぎゃく|こ||こうか||||||||ひ||

切羽詰まった 顔 は 　 よし ましょう せっぱつまった|かお|||

そう です ね

この 子 は 生まれて き たく ない ので お ざ りんしょう か |こ||うまれて||||||||

逆 子 の まま 産む と いう 方法 も ございます よ ぎゃく|こ|||うむ|||ほうほう|||

そりゃ 　 まこと で ！？ 案ずる より 産む が やすし |||あんずる||うむ||

お産 は 何とか なる もの で ございます おさん||なんとか||||

左 様 で ひだり|さま|

時に 坂本 様 は 　 どうして おいで で ？ ときに|さかもと|さま||||

あ ッ 今 は 　 どこ に いらっしゃる の か … ||いま||||||

なかなか のんで くれ ん のう 　 徳川 は |||||とくがわ|

大丈夫じゃ 　 最後 は 絶対 に 　 の むき だいじょうぶじゃ|さいご||ぜったい|||

その 自信 は 　 ど っ から くる が じゃ |じしん|||||||

（ 東 ） 坂本 殿 ！ ひがし|さかもと|しんがり

お ッ …　 お ッ

≪（ 大久保 ） 若 年寄 の 永井 玄 蕃 頭 の 屋敷 に → おおくぼ|わか|としより||ながい|げん|しげる|あたま||やしき|

出入り して いた そう じゃ っど ん でいり||||||

一体 　 何 を しち ょい やった と な いったい|なん||||||

そりゃ あ 　 大久保 さん ||おおくぼ|

敵 の 様子 を 探 っち ょっ たが じゃ てき||ようす||さが||||

ね や ね や ！

土佐 は 　 事もあろうに とさ||こともあろうに

大政 奉還 を 建 白 した そう じゃ なか か たいせい|ほうかん||けん|しろ|||||

土佐 の 十八 番 は 裏切り か ！ とさ||じゅうはち|ばん||うらぎり|

まあまあ まあ

ち っく と 話 を 聞い とう せ |||はなし||ききい||

これ は 壮大な 茶 番 じゃき ||そうだいな|ちゃ|ばん|

茶 番 ？ ちゃ|ばん

≪（ 龍 馬 ） 考えて も みんか や りゅう|うま|かんがえて|||

戦 で 負けちゃ あ せ ん が やに 政 を 返 せっちゅう 話 を いくさ||まけちゃ||||||まつりごと||かえ||はなし|

徳川 二百六十 年 が のむ と 思う かえ ？ とくがわ|にひゃくろくじゅう|とし||||おもう|

陰 で 勅許 を もろう て 武力 で 討 幕 を する っ ちゅう が は かげ||ちょくもと||||ぶりょく||う|まく||||||

ち っく と 聞こえ も 　 ような いろう |||きこえ|||

それ やったら 　 正面 から 建 白し ||しょうめん||けん|しろし

それ でも 通 らん が やったら 　 こりゃ 武力 討 幕 も 　 しかた ある まい し ||つう|||||ぶりょく|う|まく|||||

そう なる が じゃ ろう

どうせ 　 断る が じゃ |ことわる||

ほ いたら 　 じきに 挙 兵 したら えい ！ |||きょ|つわもの||

（ 西郷 ） そげ なお 考え やったら ない ごて 　 おい 達 に さいごう|||かんがえ|||||さとる|

話 を して くれ ん かった と で ご わす か ？ はなし||||||||||

敵 を 欺く に ゃあ まず 味方 から ち 言う じゃ ろう てき||あざむく||||みかた|||いう||

じゃ っど ん 実は 先ほど 　 おい 達 は |||じつは|さきほど||さとる|

官軍 に なり も した かんぐん||||

勅許 が 下った が かえ ？ ちょくもと||くだった||

坂本 さ あの 　 お 心遣い は ありがた か どん さかもと||||こころづかい||||

兵 を 待た して は 　 士気 が 落ち もす つわもの||また|||しき||おち|

こん まま 　 挙 兵 した かち 思い もす ||きょ|つわもの|||おもい|

西郷 さん 　 ち っく と 考え と ー せ あと 何 日 か 待てば … さいごう|||||かんがえ||-|||なん|ひ||まてば

薩摩 の こつ は 　 薩摩 が 決め もす さつま||||さつま||きめ|

《 暴力 は 暴力 を 生む だけ な んです ！》 ぼうりょく||ぼうりょく||うむ|||ん です

助け られた もん は たすけ|||

助け られた 恩 を 感じる たすけ||おん||かんじる

力 で 　 ねじ伏せ られた もん は ちから||ねじふせ|||

ねじ伏せ られた 恨み を 忘れ ん ねじふせ||うらみ||わすれ|

戦 は 　 戦 を 呼ぶ いくさ||いくさ||よぶ

どっち が 　 新しい 国 を つくり やすい と 思う が ぜ よ ||あたらしい|くに|||||おもう|||

西郷 さん ！ さいごう|

やっ ぱい 　 そい が 本心 で ご わした か ||||ほんしん||||

え ッ 　 ほ いたら 　 勅許 っ ちゅう が は ||||ちょくもと||||

茶 番 で ご わす ちゃ|ばん|||

ああ …

やっ ぱい 　 そん つもりじゃ った と か 幕府 の 犬 が ！ |||||||ばくふ||いぬ|

≪（ 薩摩 藩士 ） 坂本 ！ さつま|はんし|さかもと

みんな が 　 一生懸命 や っち ょる が は ||いっしょうけんめい|||||

この 茶わん の 中 の けんか じゃ ！ |ちゃわん||なか|||

こんな もん は 　 ほれ

外 から 指 一 本 で 　 倒さ れて しまい ぜ よ がい||ゆび|ひと|ほん||たおさ||||

（ 龍 馬 ） 国 中 の 戦 が 長引けば りゅう|うま|くに|なか||いくさ||ながびけば

列強 に 　 つけこま れ 植民 地 と さ れる が じゃ れっきょう||||しょくみん|ち|||||

討 幕 は 　 かなって も 属国 に なって は 　 元 も 子 も ない ろう う|まく||||ぞっこく||||もと||こ|||

頼む き 　 まこと の 利 は 何たる か たのむ||||り||なんたる|

人 は じん|

利 だけ で 生きる わけで は ご わ はん り|||いきる|||||

人 に は 　 情 ちゅうもん が ご わす じん|||じょう||||

己 の 裏 を かいた 相手 を おのれ||うら|||あいて|

信じる こつ は 　 でき もはん しんじる||||

ねじ伏せ られ ん かった こつ を ねじふせ|||||

ありがた がる ように は できて おり もはん ！ ||よう に||||

わし の 友人 の 南方 仁 は ||ゆうじん||なんぽう|しとし|

南方 仁 は 幕府 と 長 州 が 戦う ちゅう が を 見て なんぽう|しとし||ばくふ||ちょう|しゅう||たたかう||||みて

どっち が どっち やら 分から ん ち 言う たが じゃ ||||わから|||いう||

その 意味 を 　 も っぺ ん 考えて くれ ん かのう 　 西郷 さん → |いみ|||||かんがえて||||さいごう|

西郷 さん ！ さいごう|

これ は …

未来 さん に 　 お 願い して いらっしゃる のです か ？ みらい||||ねがい|||の です|

その つもり だった んです けど |||ん です|

これ って 　 未来 的に は ||みらい|てきに|

自分 に 　 つながら ない 祖先 が 生まれる って こと じゃ ないで す か じぶん||||そせん||うまれる||||||

応援 して くれる ような もん じゃ ない んじゃ … おうえん|||||||

≪（ 野 風 ） 先生 　 咲 様 の|かぜ|せんせい|さ|さま

始まった ようで ござ りん す はじまった||||

力 を 抜いて ください ちから||ぬいて|

逆 子 は 　 どう なって ？ ぎゃく|こ|||

少し 　 回り 始めて おり ます すこし|まわり|はじめて||

その せい で 　 お産 が 早まった の か と |||おさん||はやまった|||

陣痛 の 合間 に 回転 さ せ ます じんつう||あいま||かいてん|||

大丈夫です よ 　 野 風 さん だいじょうぶ です||の|かぜ|

あい

福田 先生 　 呼んで き ます ふくた|せんせい|よんで||

もう 少し 　 回って ください |すこし|まわって|

楽に 出 られ ます よ らくに|だ|||

咲 様 は さ|さま|

真っ白であり ん す なあ まっしろであり|||

あ ちき が 子 を 産めば |||こ||うめば

先生 の 思い 人 を せんせい||おもい|じん|

もう 一 度 　 つくる こと に なる や もし れんせん の に |ひと|たび|||||||||

やはり 　 ご存じ で |ごぞんじ|

力 を 抜いて ください 　 楽に ちから||ぬいて||らくに

野 風 さん の|かぜ|

私 の 心 は 　 真っ黒で ございます よ わたくし||こころ||まっくろで||

いつも いつも つまら ぬ 嫉妬 ばかり で ||||しっと||

その 度 に 　 己 が 嫌に なり ます |たび||おのれ||いやに||

野 風 さん に は の|かぜ|||

いつも 　 とても かなわ ぬ と

かなわ ぬ ？

野 風 さん は 　 何も 見返り を 求め ぬ で は ないで す か の|かぜ|||なにも|みかえり||もとめ||||||

私 は 　 そのような 気持ち に は … わたくし|||きもち||

（ 足音 ） あしおと

野 風 さん は ？ の|かぜ||

この とおり 　 大丈夫で お ざん す ||だいじょうぶで|||

うまく いって くれよ

おなか に 力 入れて はい 　 おなか に 力 入れて ||ちから|いれて||||ちから|いれて

もう 少し です よ がんばって ください |すこし||||

≪（ 福田 ） はい 　 力 入れて ふくた||ちから|いれて

≪（ 野 風 ） う う ～ ッ ≪（ 福田 ） もう 少し です よ の|かぜ||||ふくた||すこし||

（ 中岡 ） 大政 奉還 こそ が 本心 やった と は なかおか|たいせい|ほうかん|||ほんしん|||

わし の こと まで だまし ち ょっ たっちゅう こと か ！

お まん も 　 文句 の 一 つ も 言わ ん か ！ |||もんく||ひと|||いわ||

こいつ は 　 お まん の こと も だまし ちょ った ぜ よ

私 は わたくし|

大政 奉還 は 悪く ない と 思い ます が たいせい|ほうかん||わるく|||おもい||

ひがし ～

おんし は

徳川 が 　 これ を 受けん か ったら どう する つもりじゃ ？ とくがわ||||じゅけん|||||

土佐 を 　 徳川 と 心中 さ せる 気 か と 聞 いち ょる が じゃ とさ||とくがわ||しんじゅう|||き|||き||||

徳川 は 絶対 に 　 のむ ！ とくがわ||ぜったい||

と 　 思う |おもう

何 を 根拠 に なん||こんきょ|

南方 仁 が なんぽう|しとし|

これ が 正しい 道 じゃ ち 言う たから じゃ ||ただしい|どう|||いう||

は あ ？

（ 土佐 の 者 ） 坂本 さん ！→ とさ||もの|さかもと|

在京 四十 藩 の 重臣 が 二条城 に 招集 さ れた ようです → ざいきょう|しじゅう|はん||じゅうしん||にじょうじょう||しょうしゅう|||よう です

大政 奉還 に ついて 評定 が なされる もの か と ！ たいせい|ほうかん|||ひょうてい|||||

きた ーッ ！ |-ッ

こ ッ 　 これ は

子 が 横向き に なり 　 そのまま 出て こよう と して しまって こ||よこむき||||でて||||

子供 の 片手 だけ が 出て きて しまった ので ございます こども||かたて|||でて||||

え ッ …

ちょっと 　 いい です か ？

先生 ？ せんせい

大丈夫です 　 手 は あり ます だいじょうぶ です|て|||

準備 を して き ます ので 福田 先生 　 手伝って ください じゅんび||||||ふくた|せんせい|てつだって|

はい

陣痛 が 始まって 　 すでに 十五 時間 じんつう||はじまって||じゅうご|じかん

母体 の 衰弱 も 激しい です ぼたい||すいじゃく||はげしい|

そもそも 普通の 体 で は あり ませ ん し |ふつうの|からだ||||||

子供 は 諦めて こども||あきらめて

野 風 さん の 命 だけ でも 助け ましょう の|かぜ|||いのち|||たすけ|

待って ください 　 野 風 さん は 長く は ない 体 と 知って て まって||の|かぜ|||ながく|||からだ||しって|

それ でも 産む と 決めた んでしょう ||うむ||きめた|

命 を 落として も 産み たい ん と … いのち||おとして||うみ|||

他 に 方法 が ない んです ！ た||ほうほう|||ん です

そんな …

たとえば 　 麻酔 なし で 帝王 切開 する こと に した と し ます |ますい|||ていおう|せっかい|||||||

母体 が 　 その 途中 で 息 絶えれば ぼたい|||とちゅう||いき|たえれば

胎児 を 無事に 取り出す こと も でき なく なる 可能 性 も ある んです たいじ||ぶじに|とりだす||||||かのう|せい|||ん です

どちら か 一 人 でも ||ひと|じん|

確実に 助ける と する なら かくじつに|たすける|||

それ は 　 母体 しか ない んです ||ぼたい|||ん です

野 風 さん が 耐え きれる ほう に かけて みる って こと は … の|かぜ|||たえ||||||||

脈 も 呼吸 も 速く なって ます みゃく||こきゅう||はやく||

もう 限界 だ と 思い ます |げんかい|||おもい|

野 風 さん を 手術 室 に 　 お 願い し ます の|かぜ|||しゅじゅつ|しつ|||ねがい||

（ 苦し そうな 野 風 ） にがし|そう な|の|かぜ

なぜ 　 こちら に ？

こちら の ほう が 治療 し やすい と いう 話 です ||||ちりょう|||||はなし|

野 風 さん 少し 痛み が 強い ような ので の|かぜ||すこし|いたみ||つよい||

まず 　 痛み を 止める 処置 を し ます |いたみ||とどめる|しょち|||

子 に 害 の ない 痛み止め は 　 なか … こ||がい|||いたみどめ||

ごく 軽い もの な ので 　 大丈夫です |かるい||||だいじょうぶ です

嘘 が 　 下手で お ざん す なあ うそ||へたで||||

え ッ ？

腹 を 切って おく ん なん し はら||きって||||

このまま 腹 を 裂き |はら||さき

子 を 取り出して おく ん なん し こ||とりだして||||

切る の なら 　 麻酔 が 必要に なり ます きる|||ますい||ひつよう に||

その 麻酔 は 子供 は 耐える こと が でき ま … |ますい||こども||たえる||||

ならば このまま 切って くん な ん し ！ ||きって||||

≪（ 山田 ） 麻酔 を せ ず に 切る など やまだ|ますい|||||きる|

痛み で 死に ま する ぞ ！ いたみ||しに|||

あ ちき は

廓 の 中 の 　 かご の 鳥 で お ざん した かく||なか||||ちょう||||

行き たい ところ に も 行け ず いき|||||いけ|

会い たい お方 に も 会え ず あい||おかた|||あえ|

けん ど

この 子 は 違い ん す |こ||ちがい||

野山 を 駆け回る こと も のやま||かけまわる||

愛 しき 方 と あい||かた|

肩 を 並べ 　 歩く こと も かた||ならべ|あるく||

何 だって 　 でき ん しょう なん||||

天 かける てん|

鳥 の ごとく ちょう||

生きて い けんしょう いきて||

どうか 　 あ ちき の 夢 を 奪わ ないで くん な ん し ！ ||||ゆめ||うばわ|||||

帝王 切開 を いたし ましょう ていおう|せっかい|||

大丈夫です だいじょうぶ です

女子 は 　 子 を 守る ため なら じょし||こ||まもる||

どんな 痛み に も 耐え られ ま する |いたみ|||たえ|||

あ ちき は 　 死に ん せ ん |||しに|||

この 子 を 抱く まで は |こ||いだく||

決して 　 死に ん せ ん けっして|しに|||

帝王 切開 の 準備 を ていおう|せっかい||じゅんび|

よう 飲める のう |のめる|

こんな とき に

こりゃ あ 　 願 かけ じゃ ||ねがい||

先生 　 準備 が でき ました せんせい|じゅんび|||

すいません

帝王 切開 は 　 実は ほとんど 　 やった こと が ない んです ていおう|せっかい||じつは||||||ん です

未来 さん が 必ず 　 お 守り ください ます みらい|||かならず||まもり||

どうして そんな こと が 分かる んです か ？ ||||わかる|ん です|

先生 を 　 お 慕い して いる から です せんせい|||したい||||

未来 さん は たとえ 　 己 が 消えよう と も みらい||||おのれ||きえよう||

先生 の 幸せ を せんせい||しあわせ|

願って おら れる はずだ から で ございます ねがって||||||

野 風 さん と 同じ ように の|かぜ|||おなじ|よう に

まいり ましょう

はい

メス めす

う ッ …

クーパー は い

覚え ち ょる かえ 　 先生 おぼえ||||せんせい

初めて 野 風 に 会い に 行った 日 ん こと を → はじめて|の|かぜ||あい||おこなった|ひ|||

襖 の 向こう で 野 風 と 酒 を 飲んで 待ち よったら ふすま||むこう||の|かぜ||さけ||のんで|まち|

ゴリゴリ 　 ゴリゴリ 頭 に 穴 を 開ける 音 が して の う ||あたま||あな||あける|おと||||

気づいたら 死 に かけ とった もん が きづいたら|し|||||

安らかに 息 を し ちょ った が じゃ やすらかに|いき||||||

膀胱 と 子宮 下 節 の 間 の 結合 組織 を 切開 し ます ぼうこう||しきゅう|した|せつ||あいだ||けつごう|そしき||せっかい||

あ ッ ！

ほう やき 　 わし は 信じた ぜ よ ||||しんじた||

死に かけ ちゅうもん の こと は しに|||||

先生 が 　 一 番 よう 知 っ ちゅう せんせい||ひと|ばん||ち||

国 も 一緒じゃ くに||いっしょじゃ

卵 膜 が 露呈 したら たまご|まく||ろてい|

切開 創 　 両 示 指 を 用いて 鈍 的に 拡大 せっかい|はじめ|りょう|しめ|ゆび||もちいて|どん|てきに|かくだい

あ ～ ッ ！

野 風 さん 　 もう 少し です よ の|かぜ|||すこし||

卵 膜 を 破 膜 したら 広く 開けた 切開 創 から たまご|まく||やぶ|まく||ひろく|あけた|せっかい|はじめ|

胎児 の 先進 部 へ 　 手 を 挿入 たいじ||せんしん|ぶ||て||そうにゅう

ああ ～ ッ ！

死に かけ ちゅう 国 を 生き返ら せる に は しに|||くに||いきかえら|||

先生 の 言う こと が 一 番 　 正しい が じゃ ろうと せんせい||いう|||ひと|ばん|ただしい|||

信じた ぜ よ しんじた||

野 風 さん 　 頭 が 見えて き ました もう すぐです の|かぜ||あたま||みえて||||すぐ です

咲 さ ん 　 胎児 の 娩出 を さ|||たいじ||べんしゅつ|

佐分利 先生 　 娩出 が 終わったら 直ちに 　 麻酔 を かけ ます さぶり|せんせい|べんしゅつ||おわったら|ただちに|ますい|||

いき ます

（ 野 風 ） ああ ～ ッ の|かぜ||

もう 少し です 　 頑張って ください |すこし||がんばって|

もう 少し |すこし

生まれ ました 　 野 風 さん うまれ||の|かぜ|

生まれて … うまれて

泣か …　 ぬ なか|

そんな …

けん ど

これ で 　 お うちゅう かえ ？

泣き なさい なき|

こん 国 は |くに|

これ で 生まれ 変われる が かえ ？ ||うまれ|かわれる||

泣いて ないて

泣き なさい ！ なき|

泣いて ないて

泣け ～！ なけ

わし は 　 また

道 を 間違う たがや ない か え どう||まちがう||||

先生 ！ せんせい

（ 産声 ） うぶごえ

野 風 さん 　 かわいらしい 女子 で … の|かぜ|||じょし|

野 風 さん ？ の|かぜ|

野 風 さん ！ の|かぜ|

先生 　 子宮 から 出血 が ！ せんせい|しきゅう||しゅっけつ|

ＤＩＣ

《 お初 ちゃん ！》 おはつ|

先生 ！ せんせい

佐分利 先生 出血 点 　 探して ください さぶり|せんせい|しゅっけつ|てん|さがして|

咲 さ ん 　 輸血 の 準備 を はい ！ さ|||ゆけつ||じゅんび||

お 願い し ます は い |ねがい||||

どこ だ

どこ から

脈 が 停止 し ました ！ みゃく||ていし||

佐分利 先生 　 お 願い し ます さぶり|せんせい||ねがい||

《 それ なら 　 この 子 を 》 |||こ|

《 抱け ん す なあ 》 いだけ|||

子供 を 抱く んじゃ なかった んです か ッ こども||いだく|||ん です||

歩く の を 見る んじゃ なかった んです か ッ あるく|||みる|||ん です||

声 を 聞く んじゃ なかった んです か ！ こえ||きく|||ん です|

《 この 子 を 抱く まで は 決して 　 死に ん せん 》 |こ||いだく|||けっして|しに||せ ん

絶対 に 死な ない って ぜったい||しな||

そう 言った じゃ ないで す か ！ |いった||||

神 は … かみ|

神 は 　 乗り越え られる 試練 しか 与え ない んじゃ ない の か ～ ッ ！ かみ||のりこえ||しれん||あたえ||||||

≪（ 山田 ） 脈 　 戻って き ました ！ やまだ|みゃく|もどって||

出血 点 　 あり ました ！ しゅっけつ|てん||

直ちに 　 結 紮 止血 して ください （ 佐分利 ） はい ただちに|けつ|さつ|しけつ|||さぶり|

点滴 を 全開 で 投与 して ください ！ ≪（ 山田 ） はい てんてき||ぜんかい||とうよ|||やまだ|

≪（ 土佐 の 者 ） 坂本 さん ！ とさ||もの|さかもと|

後藤 様 から です ことう|さま||

やった ぜ よ 　 先生 |||せんせい

夜 が 　 明けた ぜ よ ～！ よ||あけた||

あなた は ね

私 の 恋 敵 を お つくり に なる 方 な のです よ わたくし||こい|てき||||||かた||の です|

私 と した こと が わたくし||||

大変な 方 を 取り上げて しまい ました たいへんな|かた||とりあげて||

あなた に

一 つ だけ お 願い が ある ので ございます よ ひと||||ねがい|||||

どうか

南方 仁 と いう 方 に なんぽう|しとし|||かた|

傷つく こと が 多い 　 あの 方 に きずつく|||おおい||かた|

誰 より も 幸せな だれ|||しあわせな

今度 は 　 誰 より も 幸せな 未来 を こんど||だれ|||しあわせな|みらい|

与えて 差し上げて ください あたえて|さしあげて|

（ いびき ）

殺さ れちゃ い ます よ ころさ||||

坂本 さん さかもと|

もう よい です よ ね

兄 上 あに|うえ

安 寿 やす|ひさ

日本 語 で は 　「 幸い 」 にっぽん|ご|||さいわい

フランス 語 で は 「 天 の 使い 」 に ござ りん す か ふらんす|ご|||てん||つかい|||||

安 寿 やす|ひさ

安 寿 さん であり ん す と やす|ひさ|||||

あの 　 何 ゆえ 　 銀 の 匙 を ？ |なん||ぎん||さじ|

西洋 で は 　 子 が 一生 　 豊かに 暮らせる ように と せいよう|||こ||いっしょう|ゆたかに|くらせる|よう に|

誕生 の 祝い に 贈る そう であり ん す たんじょう||いわい||おくる||||

《（ 父 ） 今日 　 死んで しまう なんて この 子 　 あれ みたいです ね →》 ちち|きょう|しんで||||こ||みたい です|

《 ほら 　 幕末 の …》 |ばくまつ|

《 坂本 龍 馬 と 同じです ね 》 さかもと|りゅう|うま||おなじ です|

《 龍 馬 が 死んだ 日 も 　 確か …》 りゅう|うま||しんだ|ひ||たしか

《 誕生日 》 たんじょうび

誕生日 たんじょうび

誕生日 だ ！ たんじょうび|

≪（ 佐分利 ） 先生 ！ さぶり|せんせい

勝 … か

勝 　 先生 ？ か|せんせい

先 の 十五 日 に さき||じゅうご|ひ|

大政 奉還 が なった んだ と よ たいせい|ほうかん|||||

え ッ ！？

あいつ 　 やり や がった よ

徳川 を 　 終わら せ や がった とくがわ||おわら|||

これ が 大政 奉還 の 建 白 の もと と なった → ||たいせい|ほうかん||けん|しろ||||

龍 馬 の 意見 な んだ けど よ りゅう|うま||いけん||||

議員 を 置く こと と か 天下 の 人材 を 顧問 に 据える と か ぎいん||おく||||てんか||じんざい||こもん||すえる||

八 つ 目 まで は 　 おい ら や 一 翁 さん が 教えた もん を → やっ||め||||||ひと|おきな|||おしえた||

そっくり 　 ちょうだい して や がって

けど 最後 の 一 つ 　 九 つ 目 って の が よ → |さいご||ひと||ここの||め||||

おい ら に ゃ とんと 覚え が ない んだ よ |||||おぼえ||||

「 皆 が 等しく 必要なる 医療 を 受け られ 」 みな||ひとしく|ひつようなる|いりょう||うけ|

「 健やかに 暮らせる …」 すこやかに|くらせる

「 保険 なる 仕組み を つくる こと 」 ほけん||しくみ|||

知恵 を つけた の は 　 先生 かい ？ ちえ|||||せんせい|

〈 いる はず も ない 　 俺 の 足跡 が 〉 ||||おれ||あしあと|

〈 歴史 に 刻ま れて いく 〉 れきし||きざま||

〈 坂本 龍 馬 の 手 で 〉 さかもと|りゅう|うま||て|

〈 歴史 は 〉 れきし|

〈 変え られ ない わけじゃ ない 〉 かえ||||

龍 馬 さん の 誕生日 は 　 いつ です か ？ りゅう|うま|||たんじょうび||||

確か 　 十一 月 十五 日 だった っけ かな たしか|じゅういち|つき|じゅうご|ひ|||

あと 　 ひと 月 ||つき

♪♪～ ええ じゃ ない か ええ じゃ ない か …

（ 大久保 ） して やられ も した なあ おおくぼ|||||

お ぬし と は 別の 密 偵 が 飛脚 より 買い取った もの だ ||||べつの|みつ|てい||ひきゃく||かいとった||

坂本 と 通じ 我ら を 　 たば かった か ！ さかもと||つうじ|われら||||

龍 馬 さん に 会い に 京 に 行き ます 今 から で ございます か ？ りゅう|うま|||あい||けい||いき||いま||||

咲 さ ん さ||

龍 馬 さん は 　 ひと 月 後 に 　 あん さ … りゅう|うま||||つき|あと|||

先生 ！？ せんせい

あ ッ 　 あ ッ 　 あん さ …

あ ッ 　 あ ッ 　 あん …