フルメタル ・ パニック ! Invisible Victory #1
ずいぶん と 久しぶりに なって しまい ました ね
でも 一 度 お 会い して おか なくちゃ と 思って …
これ から 厳しい こと に なり そうだ から
テレサ
意外だ ね ここ に 来る なんて
私 も 意外です
あなた が まだ 父さん と 母さん を 覚えて いた なんて
それ が 問題 な んだ
あと は まあ 君 を 説得 できる かも しれ ない と 思って ね
そう
どう だい そろそろ 意地 を 張る の は やめ ない か
昔 みたいに
無駄です
なぜなら 兄さん は もう 私 の 敵 だ から
なるほど 覚悟 は 済んで いる みたいだ
ええ とうの昔 に
だが 今日 は やめて おこう
ファウラー
はい レナード 様
行こう か
かしこまり ました
さようなら テレサ そこ の 彼 も
大佐 殿 お 怪我 は
大丈夫です 撤収 し ましょう
了解
こちら ゲーボ 9 ポイント ゴルフ に 降下 中
ウルズ 7 は ドッキング の 準備 に かかれ
ウルズ 7 了解
すみません 相良 さん
もう すぐ 三 学期 な のに
いえ
ミスタ ・ クラマ
どうした の かな
近く に 来た んで な 顔 を 見 に 寄った
それはそれは
ミスリル の 魔女 と 会って いた そうだ な
妹 の こと かい
あの 白い AS も いた そう じゃ ない か
なぜ 仕留め なかった
そう すれば これ から が 楽に なる
よくて 相 打ち だったろう から ね
向こう に も 備え は あった だろう し
お前 の ベリアル と やら は ? 無敵な んだ ろ
まだ 調整 中 だ よ
時間 が 足りなかった
足りない の は 組織 へ の 忠誠 心 じゃ ない の か
レナード ・ テスタロッサ
さて どうか な
俺 は 手加減 し ない ぞ 徹底 的に 追い詰めて やる
あの 相良 宗 介 も 千鳥 と か いう 小 娘 も
好きに すれば いい さ
ガウルン も ゲイツ も 遊び すぎた
俺 は 違う
あと 58 時間 だ お前 が 予言 した ゼロアワー まで
予言 じゃ ない 予知 だ よ
なん だって いい さ
俺 は 作戦 計画 に 従う まで だ
ただし 邪魔 だけ は して くれ ん な よ
不愉快な 男 です
真面目な の さ
その 点 頼もしい と は 思う けど ね
えっ と 開票 結果 は 以上 です
よって 次の 生徒 会長 は 一 年 3 組 の 森川 唯 さん に 決まり ました
お 疲れ 様 です
よかった
これ で 最後 の お 仕事 も おしま い と いう わけ ね
林 水 くん ご苦労様
ありがとう ございます 神楽坂 先生
これ で 私 も 心置きなく 卒業 でき そうです よ
まったく
後継 者 まで 思惑 通り だ なんて 末恐ろしい わ ね
いずれ は 歴史 に 残る 名 政治 家 って とこ かしら
それ は ない でしょう な
ま ぁ 政治 家 ごっこ は 楽しかった です が
あらそう
あの ー じゃあ 選挙 結果 は 明朝 に 掲示 して おき ます ね
お 願い し ます
それ じゃ みんな 今日 は お 疲れ 様
は ー い
カナ ちゃん お 疲れ 様
恭子 こそ 選挙 委員 なんて 引き受けて くれて あり が と ね
平気 平気
他なら ぬ カナ ちゃん の お 願い だ し ね
つ ー か 恭子 バイト じゃ なかった ?
ああ そう だった 遅刻 っぽい
悪い けど お 先 に
気 を つけて ね
また ね
やれやれ
生徒 会 の 仕事 も とうとう 終わっちゃ い ました ね
君 も ご 苦労 だった ね 千鳥 くん
いいえ こちら こそ
副 会長 なんて 柄 じゃ なかった けど
相良 くん 君 に も 感謝 し てるよ
いえ 会長 閣下
会長 閣下 か …
それ も 今週 限り だ
これ から 私 を どう 呼ぶ つもり かね
元 会長 閣下 です
光栄だ が とりあえず は 先輩 くらい で 勘弁 して くれた まえ
了解 し ました
ほんと 仲 いい わ ね
そう いえば 先輩 受験 の ほう は 大丈夫な んです か
まず 大丈夫だ ろ
入試 当日 に 交通 事故 に でも 遭わ ない 限り は ね
すごい 余裕
あたし は これ から 一 年間 勉強 して 進学 できる か どう かって ところ な のに
そう かな
君 も 理数 系 の 科目 に ついて なら ほぼ 満点 だ と 聞いて いる が ね
いや 失礼
まあ とにかく 自分 の 才能 は 大切に する こと だ
そ … そうです ね
じゃあ そろそろ 帰り ます 宗 介 は
帰る か
いや 相良 くん
君 に 少し だけ 話 が ある いい かな
君 が 転校 して 来て から もう 9 ヶ月 くらい かな
はい
いろいろ あった
おかしな 事件 も 物騒な 事件 も
ええ
そろそろ 無理だ と 思う よ
無理 っと いう の は
今 の 生活 だ
君 の 問題 で は ない
厄介な 騒動 は 起こして きた が
もう 少し 学べば 君 も まあまあ 普通の 男 に なる だろう
問題 は 彼女 の こと だ
千鳥 です か
あの ハイジャック や
その あと に 起きた いく つ か の 事件 を 軽く 調べ させて もらった
彼女 だ すべて 彼女 が 中心 に いる
そして その 時 必ず 起きる の は 君 の 不在 と 謎 の 物騒 集団 の 出現 だ
詮索 は 控えて きた
だが いずれ 誰 か が 騒ぎ 出す の は 時間 の 問題 だ と 思う
それ は …
じきに 私 も 卒業 だ
君 たち の 立場 を それ と なく 守る こと も もう でき なく なる
俺 は ここ が 好きな んです
私 も だ よ
みんな 愛す べき 人々 だ
だが 何 か が 起きれば 怯え も する し 不安に も なる
そして 残酷に も なる
だから 出て いけ と
そこ まで は 言って い ない 言える わけ も ない
だが 君 は 彼女 と 話し合う べきだ と 思う よ
ここ は ただ の 学校 だ
通過 点 に 過ぎ ない
通過 点 ?
忘れがちな こと だ が ね
人生 は 続く んだ これ から 何 十 年 も
おっと 話 は 以上 だ
私 も 人 を 待た せて いて ね
で ね シオリ の 彼 氏 が 急に 別れ たい って 言い出して さ
ああ
なんか 色々 こじれて きちゃ って
なぜ だ か あたし が 電話 する こと に なった わけ よ
ああ
その 彼 氏 に
それ で 事情 を 聞いたら これ が ひどい 勘違い で
ああ
ああ もう どうした って の
ひょっとして 生徒 会 の 仕事 が 終わった の が 寂しかったり する わけ ?
いや その なんでもない
なんでもなく ない でしょ
なんでもない んだ
千鳥
なに
手 を 繋ごう
嫌 か
べ … 別に 嫌じゃ ない けど
なら いい な
わ … わかん ない よ 急に
俺 も わから ん
いきなり … 変
そう だ な 変 かも しれ ん
では
あの さ なんか 食べて く ?
いい の か
まあ うん
食 材 余って る し
その 今日 は 二 人 で 打ち上げ と いう か
う … 打ち上げ か
うん そういう の も いい かも
あ あれ
ご … ごめん ね すぐ 開ける から
いや 少し 手 を 放そう か
入 ろ っか
ああ
貴 様
どうした の よ 宗 介 急に …
お かえり 千鳥 かなめ さん
動く な 両手 を ゆっくり と 挙げて 立ち上がれ
従わ なければ …
射殺 する だろう
お 馴染み の 外交 儀礼 だ ね
やめ ない か
僕 も 同じ こと を 言い たく ない
どういう 意味 だ
こういう こと さ
世界 最小 の AS アラストル だ
君 の 銃 で は 厳しい 相手 だ と 思う けど ね
どうか な
もう いい だ ろ
今夜 は 話し合い に 来た んだ
貴 様
な … なん の つもり か 知ら ない けど
すぐに あたし の 部屋 から 出て って ちょうだい
話し合い に 来た んだ けど
知った こっちゃ ない わ
消えて
待って って 用件 は 単純だ
これ から 荷物 を まとめて 僕 の ところ に 来て くれ ない か
何で すって
丁重な 扱い は 保証 する
安全で 裕福で そこそこ の 自由 も
は ぁ ? 意味 わかん ない んだ けど
そう かな これ で 十分だ と 思う けど
ば … 馬鹿に して ん の
では こう 言えば いい かな
僕 の 組織 が そろそろ 本気に なって きた
どういう こと だ
ミスリル は 頑張り すぎた んだ
僕 の 組織 アマルガム は 君 ら に やられ っぱなし で ね
あちこち に 迷惑 が かかって いる
当然だ これ から も 迷惑 を かけて やる
その 頑張り が まずかった と 言って る の さ
今や 方針 が 変わった
ミスリル は 潰す 囁か れ し 者 は 奪う
奪う って … 私 の こと ?
そう だ
アマルガム は すでに 手荒な 方法 で も いい から 君 を 確保 しよう と 考えて いる
わかる かな
そ … それ って …
この 街 さえ も 火 の 海 に する 気 か
このまま で は ね
もう 十分だ ろ 僕 が ここ に 来た 理由 に ついて は
事前 に 説得 に 来た って わけ
ああ 君 の こと が 好きだ から
よくも ぬけぬけ と
待って 宗 介
なぜ だ
いい から
ご 親切に どうも
でも あたし は 今 の 生活 が 気 に 入って る の
そして 何より あんた に ついて く なんて まっぴら ごめん よ
私 は あんた が 大嫌いな の
冷たい な あの こと まだ 怒って る の かい
聞こえ なかった の
許して くれる って 言った のに
消えて
最後に 言って おく よ 千鳥 かなめ さん
君 は 選ば れた 人間 だ
なのに 凡人 ども に 顎 で 使わ れる の が 君 の 望み な の かい
やめて
もう 気付いて いる はずだ
周囲 の 人間 が どう しよう も なく 愚 鈍 な ことに
出て って
では そう する よ 警告 は した から ね
あー それ から
相良 宗 介 くん
なんだ
軽く 調べた 限り で は 君 は これ まで 100 人 以上 は 殺して いる はずだ よ ね
そんな 君 が こんな 生活 を 送って る なんて
ちょっと 不公平じゃ ない ?
なんて ね
それ じゃ
千鳥
ご … ごめん
あんな 奴 の 言う こと なんて 気 に する の やめよ
ああ
わかった 相良 軍曹 明朝 まで なんとか しのげ
こちら から 迎え の ヘリ を 送る
明朝 です か カリーニン 少佐
いつ 連中 が 襲って くる かも わから ない 状況 な んです
だからこそ だ 通常 の ルート は 使え ない
今後 の 通信 は 最小 限 に 留める
了解 し ました
ウルズ 7 交信 終了
いずれ 来る だろう と は 思って い ました けど
こんな 形 だ なんて
時間 の 問題 でした
ええ
ヘリ の 派遣 は 通常 の 手続き で ?
いえ アーバレスト も 一緒に 送り ます
アーバレスト です か
念のため よ
それ なら M 9 で 事 足り ます が
相良 軍曹 が い なければ M 9 も アーバレスト も 違い ませ ん
出し 惜しみ する 理由 は ない わ
了解 です
相良 軍曹 は 本気に なった と 言って ました ね
敵 は 焦って いる の ?
わかり ませ ん
ですが 苛立って は いる はずです
それ だけ で 済めば いい んです けど
大佐 殿
シドニー の 作戦 本部 と 繋がり ました
ボーダ 提督 です
出して
大佐 なんだ ね
はい ボーダ 提督
千鳥 かなめ に レナード ・ テスタロッサ が 接触 し ました
彼女 の 安否 は
相良 軍曹 が 確保 して い ます
ただ レナード の 話 で は
敵 組織 アマルガム の 方針 に 変化 が ある と
変化 と は
より 攻撃 的に 警戒 が 必要です
わかった 確かに 不穏な 動き が ある
情報 部 の 様子 も おかしい し
昨日 から マロリー 卿 と も 連絡 は 取れ ん
そちら は 安全です か
できれば 退避 を
テレサ 郊外 の … 本部 に 機能 を …
あくまでも 念のため だ
万一 …
提督 よく 聞き取れ ませ ん
テレサ ノイズ は ひどい な
回線 は どう な っと る
退避 して ください
妙です 一刻 も 早く …
早く しろ こんな こと は 一 度 も …
叔父 様 退避 を
復旧 を 急げ
A 回線 D 回線 V 回線
全て の ライン が 沈黙 して い ます
EMP 攻撃 の 可能 性 あり 多数 の 機器 が 機能 を 喪失 して い ます
何 が 起きて おる
いや 検証 は 後 だ 今 すぐ 退避 を
爆撃 成功 ゼロアワー 開始
繰り返す 爆撃 成功 ゼロアワー 開始
全て の 通常 回線 が ダウン
作戦 本部 も 応答 が あり ませ ん
警戒 レーダー 気象 レーダー その他 センサー も 沈黙
原因 を 調査 中 です
EMP 攻撃 の 可能 性 は
似て い ます が この 現象 は 継続 的な もの です
人工 的な 電磁 パルス と は 考え られ ませ ん
どう 思い ます
警戒 す べき と しか 言え ませ ん な
少佐
カリーニン さん ?
いえ 自分 も 同 意見 です
警報 発令 イェロー 1 よ
了解
イェロー 1 で 警報 を 発令 し ます
警報 発令 イェロー 1
警報 発令 イェロー 1
当 基地 は 現在 電子 的 攻撃 を 受けて いる と 思わ れ
全て の 要員 は 所定 の 部署 にて 警戒 待機 せよ
これ は 演習 で は ない
繰り返す これ は 演習 で は ない
警報 発令 イェロー 1
警報 発令 イェロー 1
攻撃 だって ? どこ から 何 が ?
知ら ない とにかく 待機 よ
や ばい な
なに ビビ って ん の ?
いや その 制服 姿 や ば いわ
少尉 に なった から 着 慣れ とこう と 思った だけ よ
じろじろ 見る な
そんな
ウルズ 7 より メリダ 島 本部 へ 応答 せよ
こちら ウルズ 7 メリダ 島 本部 応答 せよ
くそ もう 6 時間 だ ぞ
今 何 時
6 時 過ぎ だ
少し は 眠れた か
うん 宗 介 は
問題 ない
嘘 寝て ない でしょ
マンション に い られ ない の は わかる けど
こんな 車 で いつまで 逃げ回る つもり ?
味方 の 輸送 ヘリ と 合流 する まで の 辛抱 だ
それ って いつ 来る の
わから ない
へ ?
昨夜 から 本部 と 連絡 が 取れ ない んだ レイス と も
通信 網 が 寸断 さ れて いて
あたし の 電話 も だ
電話 も そう だ が 特に 衛星 回線 の 障害 が ひどい
だが メリダ 島 基地 に 退避 さえ すれば 君 の 安全 は 確保 できる
基地 に 退避 ?
そう だ
食って おけ 持久 戦 に なる かも しれ ない
あんた ホント 好き ね これ
てい うか お茶 と かない の
水 で 我慢 しろ
ちょ っ … と
もう
あの さ また 帰って こ られる よ ね
それ は …
なに
いや
敵 は 君 の 能力 を 想像 以上 に 重く 見て いる
ウィスパード が どう と か の こと ?
あんな あやふやな 力 別に …
あやふやで は ない
昨日 林 水 先輩 も 言って いた だ ろ 理数 系 の テスト が 満点 だった と
これ は 普通の こと で は ない
そう かも しれ ない けど
たかが 高校 の テスト だ よ
そう だ な
だが 君 は いずれ この 地上 の どんな 難問 も 解く ように なる だろう
隠せば いい でしょう
もう 隠せ ない アマルガム は 知っている
じゃあ どう すれば
ミスリル に は テッサ … いや 大佐 殿 も いる
同じ 能力 者 らしい な
君 が 来る なら 歓迎 する だろう
あたし が ?
でも あたし は テッサ みたいな すごい 子 じゃ ない よ
それ に 戦争 なんて 手伝え ない
戦争 …
そう だ な たとえ ミスリル でも 完全に 信用 できる わけで は ない
君 の 懸念 は もっともだ
大体 あたし まだ 学校 ある し 友達 だって みんな こっち に …
なんて 言って られる 場合 じゃ な いって こと な の か な ごめん
ここ の 生活 が 大事な の は よく わかる 俺 も だ
一緒に 過ごして きた から な
だが …
千鳥
いっそ 俺 と 一緒に …
いや なんでもない
ゲーボ 9 より ウルズ 7 へ
聞こえる か ウルズ 7
現在 ゲーボ 9 は 川崎 上空 高度 3000 メートル を 飛行 中
ヘリ から だ
ウルズ 7 より ゲーボ 9
不明瞭だ が 聞こえて いる
ウルズ 7 確認 した
現在 位置 を 知らせろ
ゲーボ 9 へ ウルズ 7 は 現在 LZ エコー にて 待機 中
千鳥 かなめ も いる
ゲーボ 9 了解
よかった よ やっと 電波 が 届く 距離 まで 来た よ ね
ゲーボ 9 こちら は 状況 を 把握 して い ない 何 が 起きて いる
大規模な 電波 障害 よ
シドニー の 作戦 本部 が やられた わ
ほか の 基地 も 襲撃 を 受けて る 模様
なんだ と メリダ 島 基地 は どう なった
わから ない
とにかく あんた たち を 拾う から 着陸 地点 を 確保 して
了解 した
現在 の LZ の 状況 は
身 を 低く して いろ
敵 だ
ゲーボ 9 へ 現在 ウルズ 7 は 包囲 さ れ つつ ある
例の アラストルタイプ が 最低 でも 5 機
武装 した 敵 兵 が 最低で も 8 名
脱出 を 試みる
ゲーボ 9 了解
なんとか 持ちこたえて 宗 介 5 分 で いい わ
やって みる 交信 終了
宗 介 ?
すまない 千鳥
長い 5 分 に なり そうだ
次回 損害 制御
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