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刀語, Katanagatari Episode 12 (3)

Katanagatari Episode 12 (3)

四季 崎 記 紀 の 末 裔 が 行おう と した

歴史 に 対する 革命 は

歴史 に 対する 世直し は

そして 歴史 に 対する 破壊 活動 は

つまるところ 失敗 に 終わった のです

四季 崎記 紀 は 結局 負けちゃ った の よ

計算 違い は 旧 将軍 から 始まった

そして 飛騨 鷹 比 等 そして その 娘

容赦 姫 が 決定 的だった わ ね

俺 に 言わ せりゃ 歴史 の 改ざん なんて それ こそ 夢 物語 だ ぜ

あんた の 言う とおり

海 の 向こう から やって 来る 連中 が この 国 を 滅ぼそう と して も

その とき は その とき の 連中 が 覚悟 を 決めて 戦えば いい だけ の 話さ

まっ 改ざん は 失敗 して も 改変 くらい は できた だろう から

100 年 後 の 連中 も ただ 滅ぼさ れ は し ない でしょう ね

ちょっと は 根性 出して もらい ましょう

七 花 君 これ から どう する の

能登 は もう じゅうぶんに 見た から

次 は 加賀 かな

加賀 は お 金 が いっぱい ある らしい わ よ

ここ ら で そろそろ 軍 資金 を 補充 し といた 方 が よく ない

そういう 方面 は あんた に 任せる よ

何で あれ 一緒に いる んだ から

ちょっと は 役 に 立って くれ

厳しい わ ね 誰 に 似た んだ か

その代わり 追っ手 が 来たら 俺 が 戦って やる よ

あっ そう じゃあ そん とき は よろしく

ただし そのころ に は あんた は 八 つ 裂き に なって いる かも しれ ない けど な

何で

その後 鑢 七 花 の 消息 を 知る 者 は 誰 も いま せ ん

あるいは 旅 の 途上 で 野 垂れ 死んだ かも しれ ない し

見事 日本 地図 を 完成 さ せて

その後 海 の 外 へ と 旅 の 行く先 を 定めた かも しれ ませ ん

しかし 彼 は 事 が 終わった 後 に も

人 と 刀 に まつわる 歴史 的な たくらみ が 失敗 に 終わった 後 に も

短 期間 であれ 長 期間 であれ 確かに 生きて い ました

それ は きっと 誰 も が 望んで いた こと でした

復讐 を 果たせ なかった 者

目的 を 果たせ なかった 者

志 半ば で 倒れた 者

思い を 遂げ られ なかった 者

負けた 者 くじけた 者 朽ちた 者

一生懸命 頑張って

ほか の あらゆる 全て を 犠牲 に して まで 踏ん張って

それ でも 行為 が まったく 結果 に つながら ず

努力 は まったく 実 を 結ば ず

理不尽に あるいは 不合理に

ただただ 無残に

ただただ ぶざまに

どう しよう も なく 後悔 し ながら 死んで いった 者 たち の

夢 と 希望 に 満ち あふれた 未来 を 予感 さ せる 前向きな 物語

『 刀 語 』 は

ここ で 静かに 幕 を 下ろす ので ございます


Katanagatari Episode 12 (3) Katanagatari Episode 12 (3)

四季 崎 記 紀 の 末 裔 が 行おう と した しき|さき|き|き||すえ|えい||おこなおう||

歴史 に 対する 革命 は れきし||たいする|かくめい|

歴史 に 対する 世直し は れきし||たいする|よなおし|

そして 歴史 に 対する 破壊 活動 は |れきし||たいする|はかい|かつどう|

つまるところ 失敗 に 終わった のです |しっぱい||おわった|の です

四季 崎記 紀 は 結局 負けちゃ った の よ しき|さきき|き||けっきょく|まけちゃ|||

計算 違い は 旧 将軍 から 始まった けいさん|ちがい||きゅう|しょうぐん||はじまった

そして 飛騨 鷹 比 等 そして その 娘 |ひだ|たか|ひ|とう|||むすめ

容赦 姫 が 決定 的だった わ ね ようしゃ|ひめ||けってい|てきだった||

俺 に 言わ せりゃ 歴史 の 改ざん なんて それ こそ 夢 物語 だ ぜ おれ||いわ||れきし||かいざん||||ゆめ|ものがたり||

あんた の 言う とおり ||いう|

海 の 向こう から やって 来る 連中 が この 国 を 滅ぼそう と して も うみ||むこう|||くる|れんちゅう|||くに||ほろぼそう|||

その とき は その とき の 連中 が 覚悟 を 決めて 戦えば いい だけ の 話さ ||||||れんちゅう||かくご||きめて|たたかえば||||はなさ

まっ 改ざん は 失敗 して も 改変 くらい は できた だろう から |かいざん||しっぱい|||かいへん|||||

100 年 後 の 連中 も ただ 滅ぼさ れ は し ない でしょう ね とし|あと||れんちゅう|||ほろぼさ||||||

ちょっと は 根性 出して もらい ましょう ||こんじょう|だして||

七 花 君 これ から どう する の なな|か|きみ|||||

能登 は もう じゅうぶんに 見た から のと||||みた|

次 は 加賀 かな つぎ||かが|

加賀 は お 金 が いっぱい ある らしい わ よ かが|||きむ||||||

ここ ら で そろそろ 軍 資金 を 補充 し といた 方 が よく ない ||||ぐん|しきん||ほじゅう|||かた|||

そういう 方面 は あんた に 任せる よ |ほうめん||||まかせる|

何で あれ 一緒に いる んだ から なんで||いっしょに|||

ちょっと は 役 に 立って くれ ||やく||たって|

厳しい わ ね 誰 に 似た んだ か きびしい|||だれ||にた||

その代わり 追っ手 が 来たら 俺 が 戦って やる よ そのかわり|おって||きたら|おれ||たたかって||

あっ そう じゃあ そん とき は よろしく

ただし そのころ に は あんた は 八 つ 裂き に なって いる かも しれ ない けど な ||||||やっ||さき||||||||

何で なんで

その後 鑢 七 花 の 消息 を 知る 者 は 誰 も いま せ ん そのご|やすり|なな|か||しょうそく||しる|もの||だれ||||

あるいは 旅 の 途上 で 野 垂れ 死んだ かも しれ ない し |たび||とじょう||の|しだれ|しんだ||||

見事 日本 地図 を 完成 さ せて みごと|にっぽん|ちず||かんせい||

その後 海 の 外 へ と 旅 の 行く先 を 定めた かも しれ ませ ん そのご|うみ||がい|||たび||ゆくさき||さだめた||||

しかし 彼 は 事 が 終わった 後 に も |かれ||こと||おわった|あと||

人 と 刀 に まつわる 歴史 的な たくらみ が 失敗 に 終わった 後 に も じん||かたな|||れきし|てきな|||しっぱい||おわった|あと||

短 期間 であれ 長 期間 であれ 確かに 生きて い ました みじか|きかん||ちょう|きかん||たしかに|いきて||

それ は きっと 誰 も が 望んで いた こと でした |||だれ|||のぞんで|||

復讐 を 果たせ なかった 者 ふくしゅう||はたせ||もの

目的 を 果たせ なかった 者 もくてき||はたせ||もの

志 半ば で 倒れた 者 こころざし|なかば||たおれた|もの

思い を 遂げ られ なかった 者 おもい||とげ|||もの

負けた 者 くじけた 者 朽ちた 者 まけた|もの||もの|くちた|もの

一生懸命 頑張って いっしょうけんめい|がんばって

ほか の あらゆる 全て を 犠牲 に して まで 踏ん張って |||すべて||ぎせい||||ふんばって

それ でも 行為 が まったく 結果 に つながら ず ||こうい|||けっか|||

努力 は まったく 実 を 結ば ず どりょく|||み||むすば|

理不尽に あるいは 不合理に りふじんに||ふごうりに

ただただ 無残に |むざんに

ただただ ぶざまに

どう しよう も なく 後悔 し ながら 死んで いった 者 たち の ||||こうかい|||しんで||もの||

夢 と 希望 に 満ち あふれた 未来 を 予感 さ せる 前向きな 物語 ゆめ||きぼう||みち||みらい||よかん|||まえむきな|ものがたり

『 刀 語 』 は かたな|ご|

ここ で 静かに 幕 を 下ろす ので ございます ||しずかに|まく||おろす||