episode 07「 ゆり りん の 離婚 宣言 」
( 菜緒 ( なお )) は ー い
ゆり りん !?
どうした の ? び しょ 濡れ だ よ
( 上原 ( うえ はら )) 百合 !
どう した んだ よ
( 百合 ) 久志 ( ひさし )…
私 離婚 する
( 上原 )… で 今度 は 何 ?
どうせ また 兄貴 と く っだ ら ね ー こと で
ケンカ した んだ ろ ?
髪形 変えた の に 気づか ない と か
楽しみに 残して おいた から 揚げ 食わ れた と か
もう 昔 っ から しょう も ね ー ことば っか だ から
心配 する だけ 損する ぞ
( 菜緒 ) でも … ( 百合 ) 菜緒 ちゃん
悪い んだ けど ちょっと の 間 泊めて もらえ ない か な ?
うん もちろん いい よ
( 百合 ) ありがとう
おい 俺 の 家 で も ある んだ ぞ
お 願い
何 が あった んだ よ
( 百合 ) して た
卓也
浮気
は あ !? ( 菜緒 ) えっ
んな わけ ね ー だ ろ ? あの 兄貴 が
して た の ! だ から …
私 離婚 し ます !
ちょ っ …
俺 ちょっと 兄貴 と 話して くる 今日 は 泊まって くる から
( 菜緒 ) うん
( 上原 ) 百合 の こと 頼む な ( 菜緒 ) うん 分かった
はい ( 上原 ) おう
いって らっしゃい
った く 何 な んだ よ 浮気 って … マジ あり え ね ー
あの 兄貴 が 浮気 する わけ ないだ ろ
うーん あっ つい
( 百合 ) 浮気 と か 本当 … あっ つい !
あり え ない んだ けど
ゆり りん 本当に 離婚 しちゃ う の か な
ちょっと 待って
もしも 本当に そう なっちゃ ったら
上原 君 …
俺 お前 の こと 吹っ切れた と 思って た けど
兄貴 と 別れる なら 話 は 別だ な
久志
俺 は お前 を 一生 大事に する
うん
( 菜緒 ) や だ や だ や だ … そんな の や だ
どう しよう どう したら いい の ?
えっ ゆり りん !?
チュー しよ
へ ?
私 酔っ払う と 誰 に でも キス しちゃ うんだ よ ね
まさか …
ちょ っ … ちょっと 待って ゆり りん !
ゆり りん …
私 ゆり りん の こと 大好きだ けど そういう 関係 は
まだ 早い って いう か 行き すぎちゃ って る んだ よ
お っ !
お っ … ふ おお お っ ~!
あっ
ほ っぺ に 5 回
おでこ に 3 回
口 は ぎりぎり ガード
危なかった
2 回 目 の キス も 成り行き なんて 悲し すぎ
( ノック )
は ー い
( 百合 ) 菜緒 ちゃん 昨日 は 本当に ごめんなさい !
全然 大丈夫だ よ ねっ ゆり りん
私 やら かしちゃ った んじゃ ない ?
フフフッ
はっ !
もう 本気で 禁酒 する !
菜緒 ちゃん 私 が お 酒 飲もう と して たら
張り 倒して 思いっきり 叱って
分かった 張り 倒して 思いっきり 叱る
( 百合 ) ありがとう よろしく お 願い し ます
( 菜緒 ) 了解 し ました
あいつ ら …
( 菜緒 ) あっ 上原 君 だ
( 菜緒 ) 朝 から 何 か 不機嫌 ( 上原 ) 当たり前だ ろ !
何で お前 ら 2 人 して 携帯 出 ねえ んだ よ
何 か あった か と 思う だろう が
本当だ こんなに …
私 は 電源 切って る もん ね ~
兄貴 何度 も 電話 して る ぞ
( 百合 )“ して こ なくて いい ” って 言 っと いて よ
自分 で 言えよ ( 百合 ) イヤだ
( 上原 ) は あ !?
ちょっと 来い 話 が ある
分かった わ よ 菜緒 ちゃん また ね バイバイ !
( 菜緒 ) 結婚 指輪 外しちゃ った んだ ゆり りん
( 大地 ) 菜緒 おはよう
おはよう
好きだ よ 俺 菜緒 の こと が 好き
上原 の 好きな 奴 って … ( 菜緒 ) あっ あ …
そう だ 私 まり な と 待ち合わせ して る んだった
数学 の ね 問題 集 一緒に やろう って 言って て
あっ 深い よ ね ~ 数字 って 海 …
( まり な ) おはよう 何 ? ( 菜緒 ) ちょ っ … 行こう
数字 が 私 たち を 呼んで る から ( まり な ) は ? 何 それ
菜緒 !
( 菜緒 ) はい
今日 俺 部活 休み なんだ 一緒に 帰ろう ぜ
ごめん 今日 は 一緒に 帰れ ない から
ごめん
( 光 石 ) 怪しい
菜緒 が パニ くって る 時 って 絶対 何 か 隠して んだ よ なあ
俺 も パニ くらせて る 原因 の 1 つ
そう な んです か ?
菜緒 に 告 った
え ?
へ ? ちょ … ちょっと 待って ちょっと 待って
菜緒 大 ちゃん に 告 られた の ?
ウソ ウソ !
大 ちゃん は 幼なじみ で お 兄ちゃん 的な 感じ で さ
そういう の が 恋 に 変わって いく んだ よ
そんな こと ある ?
俺 ら が そう だ ろ
あっ そ っか
で で … で ! 菜緒 は 何て 返事 した の ?
“ 返事 は いら ない ” って
“ ただ 伝え たかった だけ だ から ” って
は あ … 大 ちゃん
( 光 石 ) 何 か 俺 ここ ら 辺 が すげ え 切なく なった
( まり な ) 菜緒 上原 君 だけ が 男 じゃ ない よ !
もう せっかく 今 フリーな んだ から さ
大 ちゃん の こと 意識 して みる の も いい んじゃ ない ?
でも 私 の 中 で は … ( 上原 ) 吉川 ( よし かわ )!
上原 君
ごめん ちょっと 行って くる
や っぱ 菜緒 は 上原 君 まっ し ぐ ら か
でも 上原 君 は ゆり り ん なんだ ろ ?
たぶん
俺 大地 先輩 と 菜緒 って いい 感じ だ と 思う んだ けど な
まあ ね
どう 見て も 大地 先輩 の ほう が 優しい だ ろ
( まり な ) うーん
実家 に 帰る !?
( 上原 ) ああ ( 菜緒 ) えっ
それ って もし かして
二度と あの 家 に 帰って こ ない って こと ?
バーカ んな わけ ね ー だ ろ ( 菜緒 ) え ?
百合 の ゴタゴタ が 片付く まで だ よ
( 菜緒 ) そ っか
( 上原 ) 何 か あいつが いる と 調子 狂う しな
実家 の ほう が まだ マシ
どうした ?
う うん 何でもない
お 兄さん 何て ?
ああ 浮気 は 勘違い だって 言って る けど
何 か 引っかか んだ よ な
って いう か 悪い
身内 の こと で 吉川 に まで 迷惑 かけて
全然 気 に し ないで 私 ゆり りん の こと 好きだ し
そう 言って もらえる と マジ で 助かる
( 菜緒 ) うん
あと 私 お 弁当 今日 作れ なくて
ああ いい よ 購買 で 何 か 買う し
じゃあ な
“ ゆり りんと いる と 調子 狂う ” か …
( チャイム )
( 大地 ) 菜緒 !
大 ちゃん
ちょっと 付き合って ほしい とこ ある んだ けど
ごめん 私 朝 も 言った けど …
俺 結構 菜緒 の お 願い 聞いて きた と 思う んだ けど なあ
はい その とおり です
( 大地 ) よし じゃあ 行こう ( 菜緒 ) えっ
えっ
( 翼 ) 上原 君 こっち こっち
( 翼 ・ 僚平 ) すげ え …
わ あ スカイツリー だ !
すご ー い
大 ちゃん 甘い の 好きだ っけ ?
そういう 気分 だった けど
見た だけ で お腹 いっぱいに なっちゃ った
何 それ もったいない よ !
じゃあ 菜緒 が 食べろ よ ( 菜緒 ) えっ
いい よ 大 ちゃん のだ し
( 大地 ) ここ の パフェ 死ぬ 前 に 一 度 は
絶対 食べた ほう が いい って いう ぐらい 絶品 らしい ぜ
ん ー ! 本当 おいしい
あっ ごめん
これ 大 ちゃん のな のに こんなに 食べちゃ った
気持ち は うれしい けど ほとんど 残って ない
だ よ ね こんな ちょっと じゃ …
( 大地 ) ん っ
大 ちゃん 食べて
じゃ 遠慮 なく
甘 すぎ
( 大地 ) 上 原いん の ?
( 菜緒 ) あ … しばらく は 実家 から 学校 通う みたいで
そ っか … よかった
大 ちゃん 私 上原 君 の こと が …
( 大地 ) 分かって る
じゃあ
でも あいつ は 朝 の あの 人 の こと が 好きな んだ ろ ?
他 に 好きな 人 が いたら 菜緒 は あいつ の こと 諦め ん の ?
諦め ない よ
だ ろ ? だったら 俺 も 諦め ない
それ と これ と は …
( 大地 ) 同じだ よ
同じ
( 大地 ) 気長に 待つ
待つ の 得意だ から
じゃあ またな
菜緒
まり な
( 菜緒 ) 何 か 変な 感じ なんだ よ ね
私 が 知って る 大 ちゃん じゃ ない みたい
( まり な ) うん
どっち も 大 ちゃん に は 変わり ない けど
ただ 菜緒 に 本気に なった って だけ でしょ ?
( まり な ) みっ ちゃん が ね
上原 君 より 大 ちゃん の ほう が 絶対 優しく して くれる って よ
そんな こと ない よ !
そりゃ 大 ちゃん が 優しい こと は 知って る よ ?
けど 上原 君 だって
クリスマス の 日 に ケーキ 買って きて くれた し
停電 の 日 に 家 帰って きて くれた し
確かに 口 が 悪かったり 態度 が 偉 そうだったり
意地悪だったり 不機嫌だったり 大 食い だったり …
( まり な ) ん ? 何 か 悪い 部分 の ほう が 多く ない ?
でも ! それ でも
上原 君 が 優しい こと は
2 ヶ月 同居 した 私 が 自信 を もって 保証 する !
ん ?
決めた
( 菜緒 ) え ?
大 ちゃん に は 悪い けど
私 は 菜緒 と 上原 君 の 恋 を 応援 する
菜緒 は 自分 の 道 を 突き進み なさい !
( 菜緒 ) まり な …
( まり な ) で !
その 肝心の 上原 君 は どこ ? バイト ?
( 菜緒 ) えっ ( まり な ) ん ?
それ が …
ん ?
もう ! 散々 一緒に いた のに
何で さっさと 行動 に 移さ なかった の ?
だって そんな 雰囲気 全然 なかった し
( 菜緒 ) は っ !
努力 が 足りない の 努力 が !
私 と みっ ちゃん が どれ だけ 頑張って る と 思って ん の ?
菜緒 たち と 違って 一緒に 住んで る わけじゃ ない んだ から ね
そ っか
これ から 私 と 上原 君 も そう なる んだ
気づく の 遅 っ …
ハァ …
うーん
2 人 だけ の 時間 は 大切に し なきゃ
や っぱ いい こと 言う よ ねえ まり な は
( ドア が 開く 音 )
( 百合 ) ただいま ( 菜緒 ) お かえり ゆり りん !
( 百合 ) えー 何 ? 明日 の お 弁当 ? ( 菜緒 ) うん
( 百合 ) ちょっと 量 多く ない ?
( 菜緒 ) そう ?
あっ 久志 の 分 も 作って んだ
( 菜緒 ) あっ いや
いっぱい 作っちゃ った から さ ついでに
ついでに
( 百合 ) ふ ー ん
( 菜緒 ) 上原 君 あれ ?
あっ !
何 して んだ よ
( 菜緒 ) 時間 は 限ら れて る んだ よ
ヘヘッ 行こう !
( 上原 ) 何 だ よ ( 菜緒 ) 早く
何 ? お前 食わ ない の ?
( 菜緒 ) うん
何 か 胸 いっぱい
胸やけ か ? 食い すぎ じゃ ね ー の
上原 君 に は 分か ん ない んだ よ
( 千春 ) ごめんなさい
( 菜緒 ) あ べ っち ( 上原 ) こり ね ー 奴
( 阿部 ) 吉川
まずい せっかく の 2 人 っきり な のに
吉川 聞いて くれよ ~
( 菜緒 ) あ べ っち また 告白 した の ?
( 上原 )… で フラ れた と ( 菜緒 ) ちょっと
上原 に 俺 の 気持ち なんか 分か ん ね ー よ
( 菜緒 ) まあまあ 元気 出して あ べ っち
ほら 私 の お 弁当 あげる から さ ( 阿部 ) いい の ?
( 菜緒 ) うん 食べて いい よ ( 阿部 ) やった ー
( 菜緒 ) はい どうぞ
うま そう いただき ま ー す ( 菜緒 ) は ー い
( 阿部 ) えっ ( 菜緒 ) あっ ! ちょっと 上原 君 !
これ だけ じゃ 足 ん ね ー し ( 菜緒 ) どん だけ 食べ ん の よ
3 人 前 な
そんな 食べたら お腹 壊す よ
育ち盛り だ から 心配 ない
この ヤセ 大食 いめ !
( 上原 ) は ?
( 菜緒 ) だ から ヤセ 大 食い だって ば ( 上原 ) 何 それ ?
( 菜緒 ) 明日 は 土曜日 か あ
あっ 上原 君 明日 バイト 前 に お 昼 食べる んだったら
お 弁当 作って あげて も いい けど ?
バ ~ カ 明日 休み だ ぞ 創立 記念日
そう な の ? ( 上原 ) うん
( 菜緒 ) じゃあ 次 会える 日 は …
( 上原 ) しあさって ( 菜緒 ) そんな …
( 上原 ) 吉川 と 同居 して から 初めて かも な
丸 2 日 会わ ない の
( 菜緒 )2 日 か 長い な …
そう で も ないだ ろ
あっ ちなみに 上原 君 の 週 末 の ご 予定 は ?
バイト
ハハ … だ よ ねえ
じゃあ な
( 菜緒 ) うん
いつも 上原 君 の 背中 ばっ か 見て る な
メール なんか くれる わけない よ ね
( スマホ の バイブ 音 )
( 菜緒 ) あっ
ゆり りん 携帯 鳴って る
( 百合 ) は ー い
( 百合 ) ありがとう 菜緒 ちゃん さては 休日 出勤 の お 誘い か あ ?
( 菜緒 ) う うん 上原 君
また か
( 菜緒 ) いい な
( 百合 ) はい これ ( 菜緒 ) ん ?
“ ロール キャベツ ウィンナー クラムチャウダー ハンバーグ ”
“ 車 パソコン たこ焼き たい焼き ”
これ で 久志 の ハート を がっちり キャッチ よ !
えっ こんなに たくさん ?
まあ あいつ と は 付き合い 長い しね
あ ~ あ 私 も 純粋だった あの 頃 に 戻り たい
今 は 違う の ?
いろいろ グチャグチャ
まっ 私 だけ が 好きで 1 人 で 空 回って ん の は
昔 から 変わ ん ない けど ね
えっ 卓也 さん ?
そう
悔しい けど さ
す っ ごく かっこいい んだ もん
上原 君 より ?
うん 月 と スッポン
えっ 上原 君 スッポン !?
( 百合 ) うん あっ そう だ !
( 百合 ) たぶん ね あいつ 昔 の アルバム 持って る と 思う んだ
勝手に 入ったら 上原 君 に 怒ら れちゃ うよ
( 百合 ) 怒ら せ とけば いい じゃ ん 気 に し ない 気 に し ない
う ー わ ! いい ベッド ! 菜緒 ちゃん も 座って み ?
( 菜緒 ) う うん やめ とく
( 百合 ) 遠慮 し ない の は いはい
遠慮 じゃ なくて …
そういう の は ゆり りん だ から 許さ れる んだ と 思う
菜緒 ちゃん ( 菜緒 ) ごめん
ちょっと 買い物 行か なくちゃ だった いって き ます
( 百合 ) あっ ちょっと 待って 菜緒 ちゃん
あ …
( ドア が 閉まる 音 )
( 菜緒 ) 何 して る かな 上原 君
( 百合 ) ああ ごめんなさい ( 阿部 ) いや こちら こそ
って ああ ! この 前 上原 と 話して た
きれいな 人
久志 の 知り合い ?
( 一星 ( いっせい )) へい お 待ち !
( 百合 ) おい しそ ~! うん
( 一星 ) ちょっと お前 …
お前 もう 新しい 彼女 できた の か ?
いや
これ から 勇気 を もって 告白 し ます
おう そう か
親父 味 玉 ! ( 徹 平 ) は いよ
( 一星 ) 景気 づけ に 食 っと け おごり だ
( 阿部 ) 師匠 ~ ( 一星 ) 食 っと け
( 百合 ) で さ ? ( 阿部 ) はい !
阿部 君 は 菜緒 ちゃん と も 仲 いい の ?
( 阿部 ) もう めちゃめちゃ 知り合い です
本当に !?
じゃあ 阿部 君 から 見て あの 2 人 って どう ?
どう って … いい 感じ じゃ ないで す か
それ は …
菜緒 ちゃん が 頑張って る から でしょ ?
いや …
( 阿部 ) いただき ま ー す ( 菜緒 ) は ー い
( 菜緒 ) あっ ! ちょっと 上原 君 ( 上原 ) これ だけ じゃ 足 ん ね ー し
( 菜緒 ) どん だけ 食べ ん の よ ( 上原 )3 人 前 な
俺 上原 も 吉川 の こと 好きだ と 思い ます よ
えっ そう な の !?
( 徹 平 ) そう な の ?
じゃあ な お 疲れ
( 雄平 ・ 駿 介 ) お 疲れ さ まで す
( 大地 ) 菜緒 ! ( 菜緒 ) 大 ちゃん
えっ あっ 大丈夫 私 持てる から
随分 買い込んだ な 上原 の こと で 悶々 と して た ?
いや 別に …
本当 菜緒 は 分かり やすい な
そう かな
それ が いい とこ だ けど
ちょっと 待って
( 菜緒 ) 大 ちゃん …
あっ 上原 君
( 百合 ) 菜緒 ちゃん 久志
( 菜緒 ) ゆり りん あ べ っち ? ( 阿部 ) オッス
( 百合 ) 久志 帰って きた んだ
たまたま 通りかかった だけ だ よ じゃ あな
よし ! 今日 は 菜緒 ちゃん の お 友達 も 集まって くれた こと だ し
今日 は パーッ と 盛り上がり ま しょ !
( 阿部 ) マジ で !? よっ しゃ ! ( 百合 ) は いはい
( 上原 ) お前 勝手に 何 言って んだ よ
心配 なら あんた も 来る しか ない んじゃ ない ?
( 上原 ) は あ ?
( 百合 )2 人 と も 行こう 行こう
( 大地 ) えっ ( 百合 ) は いはい … どうぞ …
お 言葉 に 甘えて 来ちゃ い ました ~
( 菜緒 ) あー いらっしゃい ( 百合 ) 入って 入って
お邪魔 しま ー す ( 菜緒 ) は ー い
とりあえず ある だけ 使 お っか
はい
あー はい
( 菜緒 ) みっ ちゃん ありがとう ( チャイム )
( 配達 員 ) ドミソピザ っす
( 百合 ) あー ピザ 来た よ
はい イケメン は い イケメン 手伝って
( 大地 ) 俺 も っす か ? ( 光 石 ) 聞いた ? イケメン
( まり な ) えっ 何 ? ( 菜緒 ) イケメン だって
( まり な ) 調子 乗っちゃ う から
いや ー まさか 吉川 と 上原 が 同居 して た なんて
先 越さ れた って 感じ だ な
( 菜緒 ) ハハ …
あの ほら まず あ べ っち は 彼女 を 見つけ な よ
( 菜緒 ) そうだ よ
俺 今 ゆり りんと す っげ ー いい 感じ で さ
今日 告白 しよう と 思って る
は ? 何 言って ん の ゆり りん 結婚 し てるよ
そんな の いい から 早く お 皿 並べて
えっ えっ !?
いやいや 何 か の 間違い でしょ
全然 間違って ない から フフッ
間違って ない ? ( 菜緒 ) ハハ … ドンマイ あ べ っち
ドンマイ ? ( まり な ) ドンマイ !
じゃあ 準備 も できた こと だ し 食べよ っか !
( 菜緒 ) うん せ ~ の ( 一同 ) いただき ま ~ す !
( 菜緒 ) おい しそ ~
( 百合 ) 今日 は 私 の おごり よ ! じゃ んじゃ ん 食べて ね
( 光 石 ) ありがとう ございます
( 阿部 ) もう 俺 食い まくる ! から 揚げ も ~ らい
( 光 石 ) すげ え 迷う な
( まり な ) うーん ! この ポテサラ おいし いよ 菜緒
えっ !? でも 一 番 最初 は
( 大地 ) これ だ ろ ?
( 菜緒 ) うん ( 大地 ) はい
( 菜緒 ) ありがとう
( 百合 ) あんた 肉 だけ 取 んじゃ ない わ よ
( 上原 ) 何 食おう と 俺 の 勝手だろう が
おい
( 百合 ) はい
これ 食べ 終える まで 肉 禁止
( 上原 の 舌打ち )
( 百合 ) あー あ べ っち ! ( 阿部 ) はい
( 百合 ) 飲み物 お代わり よろしく ~
( 阿部 ) 俺 もう パシリ に さ れ てるよ
ゆり りん 何 味 ?
( 百合 ) オレンジ
は ー い
( 上原 ) 吉川 ドレッシング 持ってきて
( 菜緒 ) 自分 で 持ってき な よ
( 百合 ) はい ありがとう
あー !
( 上原 ) った く 誰 だ あいつ に 酒 飲ま せた の
触 んな よ お前 か よ
いや だって … ゆり りん が
あんなふうに なる なんて 知ら なかった し
( 百合 ) あ ~!
あ べ っち み ー っけ
ちょっと こっち 来て
チュー しよ ? ( 阿部 ) えっ !? いい の ?
やった … イッテ !
上原 俺 に 冷た すぎ !
( 光 石 ) ちょ … ちょっと 待った !
( 光 石 ) まり な あの …
( まり な ) ちょっと … みっ ちゃん 消えて
痛い マジ 蹴り は ( 百合 ) う ー 邪魔
( 大地 ) あー ちょっと 俺 は 困り ます ( 菜緒 ) 大 ちゃん !
( 上原 ) おい 百合
( スマホ の バイブ 音 )
( 百合 ) あっ 私 のだ
はい は ~ い
もしも ~ し
もう 関係ない です から
だから !
私 卓也 と 別れる こと に した んです
( 百合 ) どうぞ ご 自由に
ごめん ね あと は 若者 で 楽しんで
年寄り は ここ い ら で ドロン し ます
菜緒 ちゃん 部屋 借りる ね ( 上原 ) おい 百合 待てよ
( まり な ) そ っか … ゆり りん も いろいろ ある んだ ね
( 菜緒 ) うん
( まり な ) あっ じゃあ また ね ( 菜緒 ) うん また ね
ありがとう ( まり な ) はい
あ ~ あ 大人 って 大変だ な
( 光 石 ) 絶対 アザ だ よ
( 上原 ) 百合 お前 と 話した いって よ
うん
( ノック )
( 菜緒 ) 菜緒 です 入って も 大丈夫 ?
うん
ごめん ね また 飲み すぎちゃ った
さっき の 電話
卓也 の ね 大学 時代 の 彼女
別れて から も ずっと 友達 関係 続いて て
私 に ウソ ついて まで その 彼女 と 夜 会って んだ よ ね
あ ~ あ や ん なっちゃ った なあ
私 ばっ か 好き好き 騒いで
バカ みたいだ と 思わ ない ?
そう かな ?
( 百合 ) え ?
バカに なっちゃ う んじゃ ない か な ? 好きに なる と
いつも その 人 の こと ばっ か 考えちゃ って
つまらない こと 気 に して 1 人 で 悶々 と しちゃ って
( 菜緒 ) でも その 人 に 会えたら す っご い うれしくて
モヤモヤ も 全部 パーッ て 吹っ飛んじゃ う みたいに
菜緒 ちゃん
あっ いや …
とにかく ゆり りん は バカで い いって こと
( 百合 ) ん ?
あっ いや そういう こと じゃ なくて
ハァ … うまく 言え ない
ありがとう 菜緒 ちゃん
うん
( 上原 ) 百合 大丈夫 か ?
( 菜緒 ) うん たぶん ( 上原 )“ たぶん ” って
そんなに 心配 なら お前 が 行けば ?
あんた に 関係 ないだ ろ
( 阿部 ) あの … お 取り込み 中 すいません
( 大地 ・ 上原 ) 何 ?
俺 腹 痛い
(3 人 ) は あ !?
( いびき )
何 な んだ よ あいつ は
( 菜緒 ) たぶん 食べ すぎ だ と 思う
薬 あげた から 大丈夫だ と 思う けど
った く 俺 は どこ で 寝れば いい んだ よ
あっ 私 も ゆり りん に 部屋 貸しちゃ った し
今日 ここ で 寝る しか ない かも ね
お前 ら 今日 2 人 で ここ で 寝る つもり か ?
もう 終電 なくなり ます よ
俺 今日 泊まる から ( 菜緒 ) えっ
お前 わざと やった ろ ( 上原 ) たまたま っす よ
あっ ち ょっ … 何 する ん す か !? ( 大地 ) ああ 悪い 見え なかった
( 菜緒 ) は あー
何 か いろいろ あって 眠く なく なっちゃ った なあ
( 上原 ) じゃあ これ でも 食う ?
あっ 上原 君 起きて た んだ
( 上原 ) うん
( 菜緒 ) ん ? 何 それ
俺 と お前 と いえば これ だ ろ
どうして ?
いや 別に … お前 食い たい か と 思って
今日 は 私 に 会い に 来て くれ たって こと ?
は ? 何 言って んだ ?
う うん 何でもない 食べよ
いただき ます ( 上原 ) いただき ます
う ~ ん うめ ~
けど ぬる ~
私 と 上原 君 と いえば 牛乳 プリン か
アハハハ
何 1 人 で 笑って んだ よ
一緒に いる の は まだまだ 短い けど
私 たち に は これ が ある もん ね !
( 上原 ) あ ?
( 菜緒 ) う ~ ん !
今日 の プリン は 一 段 と おいしい ! フフフ
意味 が 分から ん
上原 君 の 優し さ が 詰まって る よ
だから ! たまたま 通った だけ だ っつ ー の
ふ ー ん
( 上原 )“ ふ ー ん ” じゃ ね ー よ ( 菜緒 ) フフッ
( 上原 ) 食う な それ 俺 が 食う
( 菜緒 ) あげ ない ( 上原 ) え ? おい
( 菜緒 ) ん ? ( 上原 ) えっ
( すする 音 )
( 菜緒 ) ん ー おいしい
( 菜緒 ) ん ー フフッ おいし そうでしょ
( 阿部 ) あー 今日 も いい 天気 俺 も 絶好調
( 上原 ) よ ー し じゃあ 今 すぐ 帰れ
え … お っ あっ お っ !
何 だ よ 冷たい な
( 阿部 ) お … おお
( 上原 ) あー 冷えた
なあ 今 実家 なんだ ろ ? 一緒に 帰ろう ぜ
ちょっと 話し たい こと ある
いい っす けど
( 上原 ) 何 す か 話 って
( 大地 ) お前 百合 さん の こと 好きな んだ ろ
( 上原 ) だ から あんた に は 関係ない …
( 大地 ) 俺 お前 が 誰 が 好き と か そういう の 全く 興味 ねえ けど
菜緒 が 傷つく の だけ は 見て らん ねえ んだ よ
俺 と あいつ は そういう ん じゃ ない っす から
( 大地 ) だったら !
菜緒 に も はっきり そう 伝えろ よ
中途半端な 態度 とって んじゃ ね ー ぞ
俺 菜緒 に 好き だって 伝えた から
( チャイム )
( チャイム )
初め まして いつも 弟 が お 世話に なって ます
弟 ?
久志 の 兄 の 上原 卓也 です
兄 …
はっ ! 上原 君 の お 兄さん ?
♪~