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グッドモーニング・コール, episode16「謎の三人暮らし、はじめます!?」

episode 16「 謎 の 三人 暮らし 、 はじめます !?」

( 菜緒 ( なお )) あっ すいません

あの 私 コーヒー 飲もう と 思う んです けど

飲む 人 ?

あ … 了解 了解

( 一星 ( いっせい )) あっ そうだ

チャーシュー 塊 ごと 持ってきた

( 菜緒 ) おお !

( 一星 ) 冷蔵 庫 借りる ぞ

( 一星 ) 片付いて んな

( 上原 ( うえ はら )) 着替え と か は ここ 使って 寝る の は ソファ

( 一星 ) どこ でも い いよ

( 上原 ) あと 詳しい こと は さっき の

( 一星 ) ああ あの 同居 の ルール って やつ ?

( 上原 ) うん

じゃあ 俺 バイト 行く けど

変な 気 起こす な よ

お ー 彼 氏 っぽい ( 上原 ) あの な …

お 世話に なり ます

何 だ よ あいつ

( 一星 ) お ー お 疲れ

吉川 ( よし かわ ) まだ 寝て る けど

( 上原 ) あ ?

んな 急いで 帰って こ なく たって 何も し ねえ って

別に

( 一星 ) 一番星 特製 焼き 豚 チャーハン

ワンタンスープ 付き

( 菜緒 ・ 上原 ) お ー

( 上原 ) いただき ます

( 菜緒 ) いただき ます ( 一星 ) おう

( 菜緒 ) 負けた

世話に なる 間 飯 は 俺 が 作る よ

マジ ? ( 菜緒 ) え ?

吉川 お前 親父 に 俺 の 居場所 バラ すな よ

は ー い

いっちゃ ん おいしい

( 上原 ) おかわり あん の ? ( 一星 ) ある

( 菜緒 ) うん ありがとう

いっちゃ ん 慣れて る んだ ね

( 一星 ) 当たり前だ ろ

( 一星 ) 貸して ( 菜緒 ) はい

( 菜緒 ) はい ( 一星 ) は えー よ

( 菜緒 ) うん

( 一星 ) 流せば … ( 菜緒 ) ほら

( 菜緒 ) ネギ ついちゃ った じゃ ん

( ドア を 強く 閉める 音 )

( ゲーム の 音声 )

お 風呂 入って い いよ

( 上原 ) お前 もう 寝ろ よ ( 菜緒 ) え ?

( 上原 ) もう 遅い し

いや まだ 遅く ない よ

( 上原 ) ほら ( 菜緒 ) 眠く ない し

寝ろ って

( 菜緒 ) えっ だ から 遅く ない から ( 上原 ) いい から 寝ろ 寝ろ

( 菜緒 ) 眠く ない し 何で よ

( 上原 ) いい から 寝ろ って お前 ( 菜緒 ) だ から 寝 ない よ

( 菜緒 ) ちょ っ … ちょっと

風呂 お 先 に

あっ おお サンキュー

( フライパン を たたく 音 )

( 一星 ) 起きろ !

( 菜緒 ) あー 負けた

( 上原 ) いただき ます

( 一星 ) いただき ます ( 菜緒 ) いただき ます

( 菜緒 ) ん ~

( 一星 ) あっ ち ぃ

( 菜緒 ) ん ~ おいしい いっちゃ ん

( 菜緒 ) いっちゃ ん ( 一星 ) ん ?

( 菜緒 ) 寝癖 すごい よ ( 一星 ) え ?

( 菜緒 ) フフフ

( 一星 ) どこ ? ( 菜緒 ) ここ

あっ ち 向いて ( 一星 ) どこ だ よ

あっ ち 向いて って ば ( 一星 ) イッテ お前

( 菜緒 ) 何も して ない じゃ ん ( 上原 ) ごちそうさま

ん ? もう 食べ ない の ? いつも 3 杯 食べ ん のに

( 上原 ) 時間 だ ぞ

( 上原 ) 悪い な ( 一星 ) うん

ハッ ヤバ … ヤバ い ヤバ い ヤバ い …

もう いい から 早く 行けよ お前

早く 遅刻 だ ぞ

残し といて ね ( 一星 ) ああ

( 菜緒 ) ごめん ね いっちゃ ん

( 一星 ) ああ ( 菜緒 ) いって き ます

( 一星 ) 吉川 家 の 鍵 貸して くん ねえ か ?

( 菜緒 ) 鍵 ? ( 一星 ) ああ

あの 外 出る 時 鍵 開いて たら 物騒だ ろ

( 菜緒 ) あっ そ っか

( 一星 ) え …

ああ

サンキュー

ちょ っ … ちょっと 待って

じゃあ いって き ます ( 一星 ) おう

上原 君 待って って ば

上原 君 !

ちょっと 待って よ

( まみ ) 優 ( ゆう ) 君

( 千 崎 ) いい の か ? 会わ なくて

会い に 来た んじゃ ない の ?

いい んだ また に する

( まり な ) えっ いっちゃ ん が ?

そう お やっ さん と ケンカ した らしくて

その ケンカ の 原因 半分 は 私 の せい な んだ けど

イケメン 2 人 同じ 屋根 の 下 あ …

( 光 石 ) まり な まり な !

( チャイム )

あっ ヤバ い 行か なきゃ ( 菜緒 ) え ? まだ 予鈴 だ よ

何 言って ん の 今日 から でしょ 大学生

( 菜緒 ) へ ? ( まり な ) 教育 実習 生 !

早 めに チェック し ない と

( 光 石 ) あいつ 俺 が 彼 氏 って こと 忘れて ない か ?

ドンマイ

城 早 ( じょうそう ) 大学 4 年 の 千 崎優 です

今日 から 2 週間 よろしく お 願い し ます

( 女子 生徒 たち の 騒ぎ 声 )

し ゃあ イケメン !

あの !

菜緒 ちゃん

ちゃん 付け は マズ いんじゃ ないで す か ?

一応 先生 だ し

また 会えて うれしい に ゃん

だから そういう の やめた ほう が いい んです よ

ぶっちゃ け 菜緒 ちゃん に 会い に きた ような もん だ から

( 菜緒 ) は ?

そんな 怖い 顔 し ないで 仲良く しよう よ

( 上原 ) 吉川 ! ( 菜緒 ) やめて …

( 菜緒 ) 上原 君

( 上原 ) 誰 ?

( 菜緒 ) 教育 実習 の …

俺 は 君 の こと よ ー く 知って る よ

毎年 御 三 家 に 選ば れる イケメン で あり ながら

成績 優秀 スポーツ 万能 の 超 ハイスペック 男子

( 千 崎 ) キラキラ ( 菜緒 ) へ へ へ

それほど でも ねえ ( 上原 ) 何で お前 が 照れて んだ よ

( 菜緒 ) はい

本当な んだ 2 人 が 付き合って る って

残念だ な せっかく 菜緒 ちゃん と 再会 できた のに

俺 千 崎優 2 週間 よろしく ね

ね ?

何 な んだ よ あいつ は

入院 して る 時 同じ 病院 に いた 人

それ で 再会 って 偶然 も いい とこ だ な

私 だって びっくり した

お前 が ヘラヘラ しゃべった んじゃ ない の ?

え ? しゃべって ない よ

って いう か 最近 上原 君 何 か 変

怒って ばっかり だし

あの な お前 は いろいろ と 隙 が 多い んだ よ !

今朝 だって …

今朝 ?

もう いい

( 徹 平 ) はい みそ 上がり ! ( 菜緒 ) あっ は ー い !

( 菜緒 ) みそ ラーメン お 待た せ し ました どうぞ

( 客 ) すいません ( 菜緒 ) はい 少々 お 待ち ください

( 徹 平 ) まったく この クソ 忙しい 時 に

( 徹 平 ) 悪い ね うち の バカ 息子 の せい で

菜緒 ちゃん に しわ寄せ が いって

あの お やっ さん 丼 の こと な んです けど

あれ 割った の 私 な んです

配達 中 の いっちゃ ん と ぶつかっちゃ って

本当に すいません でした

いい んだ よ 菜緒 ちゃん

丼 の こと は 先方 に 謝って 解決 した んだ

いや でも ケンカ って …

あいつ よそ で 修業 し たい と か 言いだして

え ?

井 の 中 の 蛙 ( かわず ) で 終わり たく ねえ と か 生意気 言 いやがって

うち の 仕事 も ろくに でき ねえ 奴 を

よそ 様 に 預け られる かって 話 だ

突然 んな こ と 言わ れて 俺 も カーッ と なって 思わず …

( 菜緒 ) お 疲れ さ まで した

いっちゃ ん !?

おう 偶然だ な

うん

( 一星 ) 忙しかった ?

( 菜緒 ) 気 に なる の ? ( 一星 ) 別に

あっ そ じゃ 教え な ー い

お前 そういう とこ 上原 に 似て きた よ な

えっ ウソ

言った ろ 一緒に いる と 似て くるって

夫婦 しかり

( 菜緒 ) どう しよう 私 そんな 意地悪 かな ?

あっ じゃあ や っぱ

いっちゃ ん の お 母さん も 似て た の ? お やっ さん と

全然

毎日 店 いる のに

全然 ラーメン 臭く なくて よ おふくろ

いい 匂い が して さ

お 母さん も 一緒に お 店 やって た んだ

ああ …

いつも 3 人 で いた から

俺 も 物心 つく 頃 に は 店 継ぐ もん だ と 思って て さ

俺 一人前 に なり たい んだ

親父 が いろんな 店 で 修業 して きた みたいに

俺 も 1 人 に なって 修業 積んで

一番星 の 看板 守れる ように なり たい んだ

いっちゃ ん なら できる よ

私 応援 する

ちゃんと 話せば お やっ さん も 分かって くれる よ

聞く 耳 持た ねえ から なあ あの 頑固 親父

大丈夫

あっ いや

吉川 に 大丈夫 って 言わ れる と 不安

( 菜緒 ) え ?

( ドア が 開く 音 )

( 菜緒 ) ただいま

( 菜緒 ) よい しょ ( 上原 ) お かえり

( 菜緒 ) よい しょ

たまたま 一緒に なった だけ だ よ

聞いて ねえ し

( 一星 ) チッ

おい 勝負 しよう ぜ

( 上原 ) あ ? ( 菜緒 ) え ?

( 菜緒 ) フフッ 上がり ~! イェーイ !

2 人 と も 弱い ね

ああ …

まだ 終わ ん ない の ?

( 上原 ・ 一星 ) うるさい

ちょっと タイム トイレ ( 一星 ) おう

( ドア の 開閉 音 )

( 一星 ) あ …

( 一星 ) いい 奴 だ よ な

泣か せ ん な よ

ウノ ! ( 一星 ) は ?

よっ し ゃあ ! ( 一星 ) あ …

負けた

( 上原 ) 言わ れ なくて も 分かって る よ

( 女子 生徒 たち の 歓声 )

吉川 帰る ぞ

あっ ごめん

私 今日 日直 で 理科 室 の 道具 片付け なきゃ

で そのまま まっすぐ バイト

ふ ー ん じゃあ な

うん

ごめん ね あ べ っち 手伝って もらっちゃ って

( 阿部 ) う うん いい よ 今日 は 大事な 日 だ から な

( 菜緒 ) うん よろしく ね

( 阿部 ) うん 一星 さん の ため に

( 菜緒 ) 頑張ろう !

( 男子 生徒 1) 校門 の 前 に マジ で かわいい 子 …

( 男子 生徒 2) 聖 蘭 ( せい らん ) 女子 の 制服 だ よ !

( 男子 生徒 たち ) マジ か ヤバ い もう 超 かわいかった もん

超 かわいい

おお !

ああ っ !?

( 菜緒 ) ん ? 何 見せて

( 阿部 ) いや いやいや … ( 菜緒 ) わ あ !

( 阿部 ) 見 ない ほう が いい す っ ごい ブサイク 目 の 毒

ねっ 片付けよう

あ べ っち が そんな こと 言う なんて

余計 気 に なる ( 阿部 ) いやいや …

( 菜緒 ) 見せて よ ( 阿部 ) やめ と けって 本当に

( 菜緒 ) 見せて よ 見せて よ ( 阿部 ) やめ と けって

( 菜緒 ) み … 見せて よ 隙 あり !

え ? 誰 …

俺 の 記憶 が 正しければ 肉じゃが の …

キングオブ 女子 ?

イエス

あっ あれ だ

クラス 会 が どう と か 言って たから

その 連絡 だ よ きっと

そう な んだ

大丈夫 だって

言った ろ ? あの 子 に は 彼 氏 が いる って

そ っか

そう だ よ ね !

( まみ ) ごめん ね 学校 まで 来ちゃ って

上原 君 全然 返信 くれない から

クラス 会 の 案内 状

ああ

彼 の とこ 行く から 同じ 方向 だ ね

( 千 崎 ) は いはい ダラダラ 歩か ないで

さっさと 歩く ! ( エリカ ・ 美 南 ) は ー い

( 美 南 ) 何 ? あれ ( エリカ ) ただ の 追っかけ っ しょ

大丈夫じゃ ね ? 上原 君 が 相手 に する わけな い じゃ ん

本当に モテ る んだ ね 上原 君 って

( 美 南 ) 上原 君 は 完璧な んです

でも 彼女 いる よ ね ( エリカ ) ああ 吉川 ?

まあ うち ら 認めて ない んで

でも 一緒に 住んで る よ ね

( 美 南 ) え ? ( エリカ ) は ?

駅前 と か ?

( 千 崎 ) 菜緒 ちゃん 今 帰り ? ( 菜緒 ) さようなら

そんなに 慌て なくて も いい じゃ ん 彼 も 忙し そうだ し

彼 浮気 し てるよ

して ませ ん !

し てるよ 今 だって さ …

勘違い です あれ は ただ …

勘違い じゃ ない よ 残念 ながら

え ?

相手 俺 の 幼なじみ だ もん

聖 蘭 学園 の 桃山 まみ

( 菜緒 ) え …

あいつ 上原 の マンション 通って る みたいだ し

で 菜緒 ちゃん の こと も よく 見かける って

そりゃ 彼女 です から 家 ぐらい 行く でしょう

ねえ ?

同棲

して る って 噂 本当 ?

上原 久志 ( ひさし ) と

し … して ませ ん そんな の

ふ ー ん

まっ まみ と 菜緒 ちゃん 結構 タイプ 違う けど

二 股 って … 御 三 家 も ただ の 男 って こと だ

あなた に 上原 君 の 何 が 分かる んです か ?

最低の 奴 だって こと だけ は 分かる よ

吉川

あの 人 知って る の か な 同居 の こと

当てずっぽうだ ろ 噂 と か 言って たし

気 に す ん なって

そう だ よ ね

とにかく 今日 は いっちゃ ん の こと 頑張ら ない と

ねっ !

吉川 大丈夫 か ?

大丈夫 大丈夫 !

大丈夫

( 阿部 ) 空 元気 って 感じ だ な

大丈夫

私 上原 君 の こと 信じて る から

“ 信じ たい ” じゃ なくて ?

何 ? あ べ っち 何 か カウンセラー の 人 みたい

だって 吉川 ( 菜緒 ) 大丈夫な の !

もう この 話 終了

ほら 今日 は 大事な 日 な んだ し

よろしく ね あ べ っち

( なな こ ) 久志 …

え ?

( アナウンス ) 留守番 電話 に 接続 し ます

ちょ っ … もう 何で 肝心な 時 に 出 ない の よ

あ べ っち すごい すごい よ あ べ っち !

( 阿部 ) お 願い し ます お 願い し ます

人気 ラーメン 店 一番星 ! 本日 限り 使える 割引 券 で ー す

( 徹 平 ) はい みそ ラーメン お 待た せ し ました

何で こんなに ?

( 菜緒 ) みそ 一 丁 しょうゆ 3 丁 チャーハン 餃子 です

あい よ !

あっ いっちゃ ん が いて くれたら な

い ねえ 奴 相手 に して も 仕方 ねえ

あっ あの いっちゃ んに 電話 し ましょう か ?

いい !

今日 食べ ない と 損する よ 一番星 大 人気 の 一番星 !

ありがとう ございます お 願い し ます

( 阿部 ) おお っ す っげ え 列

( 菜緒 ) ありがとう ございました

ああ すいません お 待た せ し ました

は ー い しょうゆ 上がり !

あい よ ( 徹 平 ) お っ

どこ ?

5 番 さん

へい

はい お 待ち ど お

( 一星 ) 吉川 3 番 さん に お 冷 ! ( 菜緒 ) はい

阿部 カウンター の 器 下げて イテッ …

( 阿部 ) はい

よ ー し

った く お前 ら 勝手な こと しや が って

( 菜緒 ) ごめんなさい

店 が 忙しく なれば 俺 が すんなり 戻れる と 思った わけ か

ナイスアイデア でしょ ?

イッタ …

( 菜緒 ) あっ 私 が 頼んだ の 本当に すいません でした

菜緒 ちゃん

( 菜緒 ) え ?

あり が と ね 心配 して くれて

まあ そう だ な

おかげ で やっぱり この 店 は 俺 が い ない と ダメ って 分かった し

( 徹 平 ) 逆だ よ ( 一星 ) え ?

お前 みたいな 無責任な 奴 に 店 は 継が せ ねえ

は あ !?

もっと で っ かい 店 で 修業 して 来い !

え …

じゃ ない と 一番星 の 看板 は 譲れ ねえ

親父

お やっ さん

お め え の 言う とおり

1 人 で やって みる 時期 も 大事な の かも しれ ない ねえ

やって みろ

( 徹 平 ) なん つ ー 顔 して んだ よ

お前 は 小さい 頃 から 俺 に まとわり ついて

ここ を 継ぐ って 言い 続けて きた から

お前 の 人生 俺 の もん みたいな とこ が あって な

でも 違う んだ よ ね

悪かった な

あの …

勝手 言って すいません

… でした

( 菜緒 ) お いしょ

( 一星 ) おお お 疲れ ( 菜緒 ) お 疲れ

( 一星 ) あっ 吉川 これ

返し と くね

荷物 は 明日 に でも

( 菜緒 ) 分かった じゃ あね

吉川 !

あの さ

うん

あり が と な

うん じゃ あね

( 一星 ) おう ( 菜緒 ) うん

( スマホ の バイブ 音 )

もしも ~ し

( なな こ ) あんた 何で 電話 出 ない の よ

え ?

( まみ ) また 作り すぎちゃ って ( 上原 ) あっ でも …

( まみ ) あっ から 揚げ 嫌い ?

( 上原 ) いや ( まみ ) じゃあ

余ら せて も もったいない し

本当 は ね せっかく 作った のに

彼 に 今日 は ご飯 いら ない って 言わ れちゃ って

分かった ありがとう

( まみ ) うん !

( ドア が 閉まる 音 )

( 上原 ) お っ お かえり

( 上原 ) 吉川 ?

何 か 機嫌 悪い ?

あっ も しか して また 食 中毒 ?

違う !

あっ そう

( 上原 ) 吉川

あの さ … ( 菜緒 ) さっき の 人 誰 ?

ああ 同級 生 小学校 の

( 菜緒 ) ふ ー ん ( 上原 ) 何 だ よ

だって 上原 君

女の子 から 何 か もらったり す ん の 嫌いじゃ ん

いや 仕方 ないだ ろ 家 まで 来 られたら

バイト 先 まで 連れて った んでしょ ?

なな こか

本当な んだ

私 も 行った こと ない のに

アホ くさ

アホ くさく ない !

分かって る よ 上原 君 が 浮気 なんか し ない って

でも 分かって る けど や っぱ イヤな の

こんなふうに モヤモヤ する の と か

不安に なって る 自分 が

絶対 大丈夫 って 上原 君 の こと 信じ たい けど

でも …

私 に は そんな 自信 持て ない よ

吉川

( 上原 ) これ

( 上原 ) 学校 の お前 の ロッカー に 貼って あった

何 これ

( 上原 ) だ から

こう なったら や っぱ

いろいろ 考えた んだ けど

( 上原 ) 一緒に 引っ越す か

一緒に ?

うん

ま ~ た 泣く

だって

ハァ …

( 上原 ) バーカ

( 上原 ) うーん イタリアンサラミ は うまい のう

あっ もう

引っ越し する って 言った けど

高校 生 の 私 たち に 貸して くれる とこ なんて ある の か な

それ に 私 負け たく ない んだ よ ね

引っ越し する って 犯人 の 思う ツボ でしょ

そ したら やっぱり 犯人 を さ …

捕まえよう と か 考えて ん なら 絶対 に やめろ よ

相手 どんな 奴 か 分か ん ねえ し

し … し ない よ !

( ルミ子 ) そうです か それ で 引っ越し を

はい

でも 未 成年 だ し

大家 さん に 僕ら だけ でも 借り られる 物件 を

紹介 して もらえ ない か と 思って

上原 君 は 少し 痩せ ました ねえ

え ?

バイト も 頑張って る んです ね

まあ

また 引っ越す と なる と 費用 も 大変です ね

事情 は 分かり ました が これ を 機会 に

別々に 暮らす こと を 考えたら どう です か ?

これ 以上 一緒に 暮らして いる と

あなた たち が 傷つく こと が また ある かも しれ ない

ご 心配 は ありがたい です

でも 別々じゃ 意味 ない んです

痩せる くらい 全然 平気です

うん

携帯

え …

( 一星 ) あいつ 何 やって …

や ー !

( 菜緒 ) あっ

わ っ

吉川

何者 だ ? こいつ

( まみ ) 優 君 !?

何 やって ん の ? こんな ところ で

あなた だった の ?

お前 が 悪い んだ ぞ 二 股 かけて

こいつ の こと 泣か せる から

え ?

( 千 崎 ) 上原 が 彼女 と 別れれば まみ が 泣く こと も ない と 思って

( まみ ) 優 君 何 言って ん の ?

いや だって

お前 の 彼 氏 って こいつ だ ろ ? 上原 久志

( 一星 ) え ? そう な の ?

あり え ねえ し

バカ !

少し 前 から まみ の 様子 が 変だった から

後 つけたら …

食 材 買って は この マンション に 出入り して

( まみ ) 尾行 して た の ? あきれた

( 千 崎 ) 浮気 さ れた って 泣いて ん の 見て

ほっと ける わけ ないだ ろ !

それ で 上原 君 を 彼 氏 だ と 思い込んだ の ?

だって 現に お前 の 初恋 の 相手 だ ろ 上原 は

いつ の 話 よ

( 一星 ) それ で 脅迫 状 って 完全に とばっちり だ な

許せ ねえ

俺 だって お前 だけ は ずっと 許せ ねえ って 思って た

小学生 の 時 まみ が 初めて 渡した 本命 チョコ 断った だ ろ !

優 君 …

( 千 崎 ) この 悔し さ お前 に は 分から ない だろう けど な

( 一星 ) つまり 彼女 の 初恋 が 上原 で

あんた の 初恋 が 彼女 って ことか

引きずる なあ 初恋 は

本当に ごめんなさい

俺 が 勝手に した こと だ から

警察 でも 学校 に でも 言って くれ

それ ぐらい 覚悟 は できて る

もう いい よ

でも もし また 何 か 変な こと したら

今度 は 絶対 許さ ねえ から な

( 一星 ) おい いい の か よ このまま 帰して

これ 立派な 犯罪 だ ぞ ( 上原 ) いい んだ よ

( まみ ) 優 君 行 こ

待って

謝って

ちゃんと 上原 君 に 謝って ください

( 上原 ) 吉川 もう いい って ( 菜緒 ) よく ない !

上原 君 に 最低な 奴 って 言った こと

ちゃんと 謝って ください

悪かった

いい よ ね あの 2 人

本当に 好きで 一緒に いる んだ なって いう の が

見て て 分かる

だから かな

上原 君 と 一緒に いる と

幸せ 分けて もらえる ような 気 が しちゃ う

彼女 さん に も 悪い こと しちゃ った

本当 最低

( 千 崎 ) お前 が 最低だったら 脅迫 状 出した 俺 どう な んだ よ

確かに

あ ~ 私 も そういう 恋愛 が し たい なあ

あいつ か ?

いい の

( 千 崎 ) でも ( まみ ) もう いい の

( 千 崎 ) もう 別れろ よ

浮気 する ような 男 と 付き合う な

偉 そうに

( 千 崎 ) ちょっと 待て なあ

これ で 一 件 落着 だ な

うん あり が と ね いっちゃ ん

おう

じゃあ 世話に なり ました

あっ また 何 か あったら いつでも 来て ね

二度と 来 ん な

じゃあ な

( 菜緒 ) うん バイバイ

( 菜緒 ) フフフ … ( 上原 ) 何 だ よ 気持ち 悪い

( 菜緒 ) だって

脅迫 状 も 解決 した し

いっちゃ ん も お やっ さん と 仲直り で きたし

千 崎 先生 の 教育 実習 も 終わった し

やっと 2 人きり だ な

上原 君

あれ ?

あれ ? あれ ? ( 上原 ) 先 行く ぞ

( ドア が 閉まる 音 )

えっ ち ょっ … ちょっと 待って よ !

待って よ 上原 君

ちょっと 待って

( ざわめき )

( 光 石 ) 菜緒 ( まり な ) 大丈夫 ?

脅迫 状 は 解決 した んじゃ なかった の か

学校 で の 嫌がらせ は 別 って こと みたいだ な

( 弥生 ) 本当 か な ? 上原 君 と 吉川 さん が 同棲 って

( 希 ( のぞみ )) うるさい な

んな わけ ない じゃ ん

( 足音 )

どう する つもり ?

( 上原 ) あ ?

同棲 の 噂 だ よ

ああ …

しら ばっ くれ ときゃ どうにか なる と 思って ん なら 甘い よ

思って ね ー よ

( 希 ) 吉川 さん の 友達 と して 言う けど

上原 の 立場 なんか どう で も いい

だって あんた は 男 だ から いい よ

でも ああいう 噂 が 立ったら

女 の ほう が 何て 言わ れる か 分かって ん の ?

分かって る よ ( 希 ) 分かって ない !

あんた の ファン の 女 と か が ある こと ない こと 言い 始めて

吉川 さん が 傷つく かも しん ない って 言って んだ よ

( 教頭 ) お 集まり いただいた の は 今朝 の 騒ぎ の 件 です

( 教師 1) あの 上原 君 に 限って

( 教師 2) しかし 火 の ない ところ に … と 言い ます し

( 教頭 ) 念のため 慎重に 事実 確認 を お 願い し ます

( 菜緒 ) よい しょ

あれ 上原 君 バイト は ?

( 上原 ) 今 から ( 菜緒 ) そ っか

( 菜緒 ) よい しょ

( 上原 ) あの さ ( 菜緒 ) ん ?

話 が ある んだ けど

いたずら の こと ?

私 全然 大丈夫だ よ そういう の 慣れっこだ し

上原 君 ?

吉川

ん ?

俺 一 人 暮らし が し たい んだ

え …

♪~


episode 16「 謎 の 三人 暮らし 、 はじめます !?」 |なぞ||みっり|くらし|

( 菜緒 ( なお )) あっ すいません なお|||

あの 私 コーヒー 飲もう と 思う んです けど |わたくし|こーひー|のもう||おもう|ん です|

飲む 人 ? のむ|じん

あ … 了解 了解 |りょうかい|りょうかい

( 一星 ( いっせい )) あっ そうだ いちぼし|||そう だ

チャーシュー 塊 ごと 持ってきた |かたまり||もってきた

( 菜緒 ) おお ! なお|

( 一星 ) 冷蔵 庫 借りる ぞ いちぼし|れいぞう|こ|かりる|

( 一星 ) 片付いて んな いちぼし|かたづいて|

( 上原 ( うえ はら )) 着替え と か は ここ 使って 寝る の は ソファ うえはら|||きがえ|||||つかって|ねる|||

( 一星 ) どこ でも い いよ いちぼし||||

( 上原 ) あと 詳しい こと は さっき の うえはら||くわしい||||

( 一星 ) ああ あの 同居 の ルール って やつ ? いちぼし|||どうきょ||るーる||

( 上原 ) うん うえはら|

じゃあ 俺 バイト 行く けど |おれ|ばいと|いく|

変な 気 起こす な よ へんな|き|おこす||

お ー 彼 氏 っぽい ( 上原 ) あの な … |-|かれ|うじ||うえはら||

お 世話に なり ます |せわに||

何 だ よ あいつ なん|||

( 一星 ) お ー お 疲れ いちぼし||-||つかれ

吉川 ( よし かわ ) まだ 寝て る けど きちかわ||||ねて||

( 上原 ) あ ? うえはら|

んな 急いで 帰って こ なく たって 何も し ねえ って |いそいで|かえって||||なにも|||

別に べつに

( 一星 ) 一番星 特製 焼き 豚 チャーハン いちぼし|いちばんぼし|とくせい|やき|ぶた|ちゃーはん

ワンタンスープ 付き |つき

( 菜緒 ・ 上原 ) お ー なお|うえはら||-

( 上原 ) いただき ます うえはら||

( 菜緒 ) いただき ます ( 一星 ) おう なお|||いちぼし|

( 菜緒 ) 負けた なお|まけた

世話に なる 間 飯 は 俺 が 作る よ せわに||あいだ|めし||おれ||つくる|

マジ ? ( 菜緒 ) え ? |なお|

吉川 お前 親父 に 俺 の 居場所 バラ すな よ きちかわ|おまえ|おやじ||おれ||いばしょ|ばら||

は ー い |-|

いっちゃ ん おいしい

( 上原 ) おかわり あん の ? ( 一星 ) ある うえはら||||いちぼし|

( 菜緒 ) うん ありがとう なお||

いっちゃ ん 慣れて る んだ ね ||なれて|||

( 一星 ) 当たり前だ ろ いちぼし|あたりまえだ|

( 一星 ) 貸して ( 菜緒 ) はい いちぼし|かして|なお|

( 菜緒 ) はい ( 一星 ) は えー よ なお||いちぼし|||

( 菜緒 ) うん なお|

( 一星 ) 流せば … ( 菜緒 ) ほら いちぼし|ながせば|なお|

( 菜緒 ) ネギ ついちゃ った じゃ ん なお|ねぎ||||

( ドア を 強く 閉める 音 ) どあ||つよく|しめる|おと

( ゲーム の 音声 ) げーむ||おんせい

お 風呂 入って い いよ |ふろ|はいって||

( 上原 ) お前 もう 寝ろ よ ( 菜緒 ) え ? うえはら|おまえ||ねろ||なお|

( 上原 ) もう 遅い し うえはら||おそい|

いや まだ 遅く ない よ ||おそく||

( 上原 ) ほら ( 菜緒 ) 眠く ない し うえはら||なお|ねむく||

寝ろ って ねろ|

( 菜緒 ) えっ だ から 遅く ない から ( 上原 ) いい から 寝ろ 寝ろ なお||||おそく|||うえはら|||ねろ|ねろ

( 菜緒 ) 眠く ない し 何で よ なお|ねむく|||なんで|

( 上原 ) いい から 寝ろ って お前 ( 菜緒 ) だ から 寝 ない よ うえはら|||ねろ||おまえ|なお|||ね||

( 菜緒 ) ちょ っ … ちょっと なお|||

風呂 お 先 に ふろ||さき|

あっ おお サンキュー ||さんきゅー

( フライパン を たたく 音 ) ふらいぱん|||おと

( 一星 ) 起きろ ! いちぼし|おきろ

( 菜緒 ) あー 負けた なお||まけた

( 上原 ) いただき ます うえはら||

( 一星 ) いただき ます ( 菜緒 ) いただき ます いちぼし|||なお||

( 菜緒 ) ん ~ なお|

( 一星 ) あっ ち ぃ いちぼし|||

( 菜緒 ) ん ~ おいしい いっちゃ ん なお||||

( 菜緒 ) いっちゃ ん ( 一星 ) ん ? なお|||いちぼし|

( 菜緒 ) 寝癖 すごい よ ( 一星 ) え ? なお|ねぐせ|||いちぼし|

( 菜緒 ) フフフ なお|

( 一星 ) どこ ? ( 菜緒 ) ここ いちぼし||なお|

あっ ち 向いて ( 一星 ) どこ だ よ ||むいて|いちぼし|||

あっ ち 向いて って ば ( 一星 ) イッテ お前 ||むいて|||いちぼし||おまえ

( 菜緒 ) 何も して ない じゃ ん ( 上原 ) ごちそうさま なお|なにも|||||うえはら|

ん ? もう 食べ ない の ? いつも 3 杯 食べ ん のに ||たべ||||さかずき|たべ||

( 上原 ) 時間 だ ぞ うえはら|じかん||

( 上原 ) 悪い な ( 一星 ) うん うえはら|わるい||いちぼし|

ハッ ヤバ … ヤバ い ヤバ い ヤバ い …

もう いい から 早く 行けよ お前 |||はやく|いけよ|おまえ

早く   遅刻 だ ぞ はやく|ちこく||

残し といて ね ( 一星 ) ああ のこし|||いちぼし|

( 菜緒 ) ごめん ね いっちゃ ん なお||||

( 一星 ) ああ ( 菜緒 ) いって き ます いちぼし||なお|||

( 一星 ) 吉川 家 の 鍵 貸して くん ねえ か ? いちぼし|きちかわ|いえ||かぎ|かして|||

( 菜緒 ) 鍵 ? ( 一星 ) ああ なお|かぎ|いちぼし|

あの 外 出る 時 鍵 開いて たら 物騒だ ろ |がい|でる|じ|かぎ|あいて||ぶっそうだ|

( 菜緒 ) あっ そ っか なお|||

( 一星 ) え … いちぼし|

ああ

サンキュー さんきゅー

ちょ っ … ちょっと 待って |||まって

じゃあ いって き ます ( 一星 ) おう ||||いちぼし|

上原 君 待って って ば うえはら|きみ|まって||

上原 君 ! うえはら|きみ

ちょっと 待って よ |まって|

( まみ ) 優 ( ゆう ) 君 |すぐる||きみ

( 千 崎 ) いい の か ? 会わ なくて せん|さき||||あわ|

会い に 来た んじゃ ない の ? あい||きた|||

いい んだ また に する

( まり な ) えっ いっちゃ ん が ?

そう お やっ さん と ケンカ した らしくて |||||けんか||

その ケンカ の 原因 半分 は 私 の せい な んだ けど |けんか||げんいん|はんぶん||わたくし|||||

イケメン 2 人 同じ 屋根 の 下 あ … |じん|おなじ|やね||した|

( 光 石 ) まり な まり な ! ひかり|いし||||

( チャイム ) ちゃいむ

あっ ヤバ い 行か なきゃ ( 菜緒 ) え ? まだ 予鈴 だ よ |||いか||なお|||よれい||

何 言って ん の 今日 から でしょ 大学生 なん|いって|||きょう|||だいがくせい

( 菜緒 ) へ ? ( まり な ) 教育 実習 生 ! なお||||きょういく|じっしゅう|せい

早 めに チェック し ない と はや||ちぇっく|||

( 光 石 ) あいつ 俺 が 彼 氏 って こと 忘れて ない か ? ひかり|いし||おれ||かれ|うじ|||わすれて||

ドンマイ

城 早 ( じょうそう ) 大学 4 年 の 千 崎優 です しろ|はや||だいがく|とし||せん|さきゆう|

今日 から 2 週間 よろしく お 願い し ます きょう||しゅうかん|||ねがい||

( 女子 生徒 たち の 騒ぎ 声 ) じょし|せいと|||さわぎ|こえ

し ゃあ イケメン !

あの !

菜緒 ちゃん なお|

ちゃん 付け は マズ いんじゃ ないで す か ? |つけ||||||

一応 先生 だ し いちおう|せんせい||

また 会えて うれしい に ゃん |あえて|||

だから そういう の やめた ほう が いい んです よ |||||||ん です|

ぶっちゃ け 菜緒 ちゃん に 会い に きた ような もん だ から ||なお|||あい||||||

( 菜緒 ) は ? なお|

そんな 怖い 顔 し ないで 仲良く しよう よ |こわい|かお|||なかよく||

( 上原 ) 吉川 ! ( 菜緒 ) やめて … うえはら|きちかわ|なお|

( 菜緒 ) 上原 君 なお|うえはら|きみ

( 上原 ) 誰 ? うえはら|だれ

( 菜緒 ) 教育 実習 の … なお|きょういく|じっしゅう|

俺 は 君 の こと よ ー く 知って る よ おれ||きみ||||-||しって||

毎年 御 三 家 に 選ば れる イケメン で あり ながら まいとし|ご|みっ|いえ||えらば|||||

成績 優秀 スポーツ 万能 の 超 ハイスペック 男子 せいせき|ゆうしゅう|すぽーつ|ばんのう||ちょう||だんし

( 千 崎 ) キラキラ ( 菜緒 ) へ へ へ せん|さき|きらきら|なお|||

それほど でも ねえ ( 上原 ) 何で お前 が 照れて んだ よ |||うえはら|なんで|おまえ||てれて||

( 菜緒 ) はい なお|

本当な んだ 2 人 が 付き合って る って ほんとうな||じん||つきあって||

残念だ な せっかく 菜緒 ちゃん と 再会 できた のに ざんねんだ|||なお|||さいかい||

俺 千 崎優 2 週間 よろしく ね おれ|せん|さきゆう|しゅうかん||

ね ?

何 な んだ よ あいつ は なん|||||

入院 して る 時 同じ 病院 に いた 人 にゅういん|||じ|おなじ|びょういん|||じん

それ で 再会 って 偶然 も いい とこ だ な ||さいかい||ぐうぜん|||||

私 だって びっくり した わたくし|||

お前 が ヘラヘラ しゃべった んじゃ ない の ? おまえ||へらへら||||

え ? しゃべって ない よ

って いう か 最近 上原 君 何 か 変 |||さいきん|うえはら|きみ|なん||へん

怒って ばっかり だし いかって||

あの な お前 は いろいろ と 隙 が 多い んだ よ ! ||おまえ||||すき||おおい||

今朝 だって … けさ|

今朝 ? けさ

もう いい

( 徹 平 ) はい みそ 上がり ! ( 菜緒 ) あっ は ー い ! てつ|ひら|||あがり|なお|||-|

( 菜緒 ) みそ ラーメン お 待た せ し ました どうぞ なお||らーめん||また||||

( 客 ) すいません ( 菜緒 ) はい 少々 お 待ち ください きゃく||なお||しょうしょう||まち|

( 徹 平 ) まったく この クソ 忙しい 時 に てつ|ひら|||くそ|いそがしい|じ|

( 徹 平 ) 悪い ね うち の バカ 息子 の せい で てつ|ひら|わるい||||ばか|むすこ|||

菜緒 ちゃん に しわ寄せ が いって なお|||しわよせ||

あの お やっ さん 丼 の こと な んです けど ||||どんぶり||||ん です|

あれ 割った の 私 な んです |わった||わたくし||ん です

配達 中 の いっちゃ ん と ぶつかっちゃ って はいたつ|なか||||||

本当に すいません でした ほんとうに||

いい んだ よ 菜緒 ちゃん |||なお|

丼 の こと は 先方 に 謝って 解決 した んだ どんぶり||||せんぽう||あやまって|かいけつ||

いや でも ケンカ って … ||けんか|

あいつ よそ で 修業 し たい と か 言いだして |||しゅぎょう|||||いいだして

え ?

井 の 中 の 蛙 ( かわず ) で 終わり たく ねえ と か 生意気 言 いやがって い||なか||かえる|||おわり|||||なまいき|げん|

うち の 仕事 も ろくに でき ねえ 奴 を ||しごと|||||やつ|

よそ 様 に 預け られる かって 話 だ |さま||あずけ|||はなし|

突然 んな こ と 言わ れて 俺 も カーッ と なって 思わず … とつぜん||||いわ||おれ|||||おもわず

( 菜緒 ) お 疲れ さ まで した なお||つかれ|||

いっちゃ ん !?

おう   偶然だ な |ぐうぜんだ|

うん

( 一星 ) 忙しかった ? いちぼし|いそがしかった

( 菜緒 ) 気 に なる の ? ( 一星 ) 別に なお|き||||いちぼし|べつに

あっ そ じゃ 教え な ー い |||おしえ||-|

お前 そういう とこ 上原 に 似て きた よ な おまえ|||うえはら||にて|||

えっ ウソ |うそ

言った ろ 一緒に いる と 似て くるって いった||いっしょに|||にて|

夫婦 しかり ふうふ|

( 菜緒 ) どう しよう 私 そんな 意地悪 かな ? なお|||わたくし||いじわる|

あっ じゃあ や っぱ

いっちゃ ん の お 母さん も 似て た の ? お やっ さん と ||||かあさん||にて||||||

全然 ぜんぜん

毎日 店 いる のに まいにち|てん||

全然 ラーメン 臭く なくて よ おふくろ ぜんぜん|らーめん|くさく|||

いい 匂い が して さ |におい|||

お 母さん も 一緒に お 店 やって た んだ |かあさん||いっしょに||てん|||

ああ …

いつも 3 人 で いた から |じん|||

俺 も 物心 つく 頃 に は 店 継ぐ もん だ と 思って て さ おれ||ぶっしん||ころ|||てん|つぐ||||おもって||

俺 一人前 に なり たい んだ おれ|いちにんまえ||||

親父 が いろんな 店 で 修業 して きた みたいに おやじ|||てん||しゅぎょう|||

俺 も 1 人 に なって 修業 積んで おれ||じん|||しゅぎょう|つんで

一番星 の 看板 守れる ように なり たい んだ いちばんぼし||かんばん|まもれる|よう に|||

いっちゃ ん なら できる よ

私 応援 する わたくし|おうえん|

ちゃんと 話せば お やっ さん も 分かって くれる よ |はなせば|||||わかって||

聞く 耳 持た ねえ から なあ あの 頑固 親父 きく|みみ|もた|||||がんこ|おやじ

大丈夫 だいじょうぶ

あっ いや

吉川 に 大丈夫 って 言わ れる と 不安 きちかわ||だいじょうぶ||いわ|||ふあん

( 菜緒 ) え ? なお|

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( 菜緒 ) ただいま なお|

( 菜緒 ) よい しょ ( 上原 ) お かえり なお|||うえはら||

( 菜緒 ) よい しょ なお||

たまたま 一緒に なった だけ だ よ |いっしょに||||

聞いて ねえ し きいて||

( 一星 ) チッ いちぼし|

おい 勝負 しよう ぜ |しょうぶ||

( 上原 ) あ ? ( 菜緒 ) え ? うえはら||なお|

( 菜緒 ) フフッ 上がり ~! イェーイ ! なお||あがり|

2 人 と も 弱い ね じん|||よわい|

ああ …

まだ 終わ ん ない の ? |しまわ|||

( 上原 ・ 一星 ) うるさい うえはら|いちぼし|

ちょっと タイム トイレ ( 一星 ) おう |たいむ|といれ|いちぼし|

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( 一星 ) あ … いちぼし|

( 一星 ) いい 奴 だ よ な いちぼし||やつ|||

泣か せ ん な よ なか||||

ウノ ! ( 一星 ) は ? うの|いちぼし|

よっ し ゃあ ! ( 一星 ) あ … |||いちぼし|

負けた まけた

( 上原 ) 言わ れ なくて も 分かって る よ うえはら|いわ||||わかって||

( 女子 生徒 たち の 歓声 ) じょし|せいと|||かんせい

吉川 帰る ぞ きちかわ|かえる|

あっ ごめん

私 今日 日直 で 理科 室 の 道具 片付け なきゃ わたくし|きょう|にっちょく||りか|しつ||どうぐ|かたづけ|

で そのまま まっすぐ バイト |||ばいと

ふ ー ん じゃあ な |-|||

うん

ごめん ね あ べ っち 手伝って もらっちゃ って |||||てつだって||

( 阿部 ) う うん いい よ 今日 は 大事な 日 だ から な あべ|||||きょう||だいじな|ひ|||

( 菜緒 ) うん よろしく ね なお|||

( 阿部 ) うん 一星 さん の ため に あべ||いちぼし||||

( 菜緒 ) 頑張ろう ! なお|がんばろう

( 男子 生徒 1) 校門 の 前 に マジ で かわいい 子 … だんし|せいと|こうもん||ぜん|||||こ

( 男子 生徒 2) 聖 蘭 ( せい らん ) 女子 の 制服 だ よ ! だんし|せいと|せい|らん|||じょし||せいふく||

( 男子 生徒 たち ) マジ か ヤバ い もう 超 かわいかった もん だんし|せいと|||||||ちょう||

超 かわいい ちょう|

おお !

ああ っ !?

( 菜緒 ) ん ? 何 見せて なお||なん|みせて

( 阿部 ) いや いやいや … ( 菜緒 ) わ あ ! あべ|||なお||

( 阿部 ) 見 ない ほう が いい す っ ごい ブサイク 目 の 毒 あべ|み|||||||||め||どく

ねっ 片付けよう |かたづけよう

あ べ っち が そんな こと 言う なんて ||||||いう|

余計 気 に なる ( 阿部 ) いやいや … よけい|き|||あべ|

( 菜緒 ) 見せて よ ( 阿部 ) やめ と けって 本当に なお|みせて||あべ||||ほんとうに

( 菜緒 ) 見せて よ 見せて よ ( 阿部 ) やめ と けって なお|みせて||みせて||あべ|||

( 菜緒 ) み … 見せて よ 隙 あり ! なお||みせて||すき|

え ? 誰 … |だれ

俺 の 記憶 が 正しければ 肉じゃが の … おれ||きおく||ただしければ|にくじゃが|

キングオブ 女子 ? |じょし

イエス いえす

あっ あれ だ

クラス 会 が どう と か 言って たから くらす|かい|||||いって|

その 連絡 だ よ きっと |れんらく|||

そう な んだ

大丈夫 だって だいじょうぶ|

言った ろ ? あの 子 に は 彼 氏 が いる って いった|||こ|||かれ|うじ|||

そ っか

そう だ よ ね !

( まみ ) ごめん ね 学校 まで 来ちゃ って |||がっこう||きちゃ|

上原 君 全然 返信 くれない から うえはら|きみ|ぜんぜん|へんしん||

クラス 会 の 案内 状 くらす|かい||あんない|じょう

ああ

彼 の とこ 行く から 同じ 方向 だ ね かれ|||いく||おなじ|ほうこう||

( 千 崎 ) は いはい ダラダラ 歩か ないで せん|さき|||だらだら|あるか|

さっさと 歩く ! ( エリカ ・ 美 南 ) は ー い |あるく||び|みなみ||-|

( 美 南 ) 何 ? あれ ( エリカ ) ただ の 追っかけ っ しょ び|みなみ|なん|||||おっかけ||

大丈夫じゃ ね ? 上原 君 が 相手 に する わけな い じゃ ん だいじょうぶじゃ||うえはら|きみ||あいて||||||

本当に モテ る んだ ね 上原 君 って ほんとうに|||||うえはら|きみ|

( 美 南 ) 上原 君 は 完璧な んです び|みなみ|うえはら|きみ||かんぺきな|ん です

でも 彼女 いる よ ね ( エリカ ) ああ 吉川 ? |かのじょ||||||きちかわ

まあ うち ら 認めて ない んで |||みとめて||

でも 一緒に 住んで る よ ね |いっしょに|すんで|||

( 美 南 ) え ? ( エリカ ) は ? び|みなみ|||

駅前 と か ? えきまえ||

( 千 崎 ) 菜緒 ちゃん 今 帰り ? ( 菜緒 ) さようなら せん|さき|なお||いま|かえり|なお|

そんなに 慌て なくて も いい じゃ ん 彼 も 忙し そうだ し |あわて||||||かれ||いそがし|そう だ|

彼 浮気 し てるよ かれ|うわき||

して ませ ん !

し てるよ 今 だって さ … ||いま||

勘違い です あれ は ただ … かんちがい||||

勘違い じゃ ない よ 残念 ながら かんちがい||||ざんねん|

え ?

相手 俺 の 幼なじみ だ もん あいて|おれ||おさななじみ||

聖 蘭 学園 の 桃山 まみ せい|らん|がくえん||ももやま|

( 菜緒 ) え … なお|

あいつ 上原 の マンション 通って る みたいだ し |うえはら||まんしょん|かよって|||

で 菜緒 ちゃん の こと も よく 見かける って |なお||||||みかける|

そりゃ 彼女 です から 家 ぐらい 行く でしょう |かのじょ|||いえ||いく|

ねえ ?

同棲 どうせい

して る って 噂 本当 ? |||うわさ|ほんとう

上原 久志 ( ひさし ) と うえはら|ひさし||

し … して ませ ん そんな の

ふ ー ん |-|

まっ まみ と 菜緒 ちゃん 結構 タイプ 違う けど |||なお||けっこう|たいぷ|ちがう|

二 股 って … 御 三 家 も ただ の 男 って こと だ ふた|また||ご|みっ|いえ||||おとこ|||

あなた に 上原 君 の 何 が 分かる んです か ? ||うえはら|きみ||なん||わかる|ん です|

最低の 奴 だって こと だけ は 分かる よ さいていの|やつ|||||わかる|

吉川 きちかわ

あの 人 知って る の か な 同居 の こと |じん|しって|||||どうきょ||

当てずっぽうだ ろ 噂 と か 言って たし あてずっぽうだ||うわさ|||いって|

気 に す ん なって き||||

そう だ よ ね

とにかく 今日 は いっちゃ ん の こと 頑張ら ない と |きょう||||||がんばら||

ねっ !

吉川 大丈夫 か ? きちかわ|だいじょうぶ|

大丈夫 大丈夫 ! だいじょうぶ|だいじょうぶ

大丈夫 だいじょうぶ

( 阿部 ) 空 元気 って 感じ だ な あべ|から|げんき||かんじ||

大丈夫 だいじょうぶ

私 上原 君 の こと 信じて る から わたくし|うえはら|きみ|||しんじて||

“ 信じ たい ” じゃ なくて ? しんじ|||

何 ? あ べ っち 何 か カウンセラー の 人 みたい なん||||なん||かうんせらー||じん|

だって 吉川 ( 菜緒 ) 大丈夫な の ! |きちかわ|なお|だいじょうぶな|

もう この 話 終了 ||はなし|しゅうりょう

ほら 今日 は 大事な 日 な んだ し |きょう||だいじな|ひ|||

よろしく ね あ べ っち

( なな こ ) 久志 … ||ひさし

え ?

( アナウンス ) 留守番 電話 に 接続 し ます あなうんす|るすばん|でんわ||せつぞく||

ちょ っ … もう 何で 肝心な 時 に 出 ない の よ |||なんで|かんじんな|じ||だ|||

あ べ っち すごい すごい よ あ べ っち !

( 阿部 ) お 願い し ます お 願い し ます あべ||ねがい||||ねがい||

人気 ラーメン 店 一番星 ! 本日 限り 使える 割引 券 で ー す にんき|らーめん|てん|いちばんぼし|ほんじつ|かぎり|つかえる|わりびき|けん||-|

( 徹 平 ) はい みそ ラーメン お 待た せ し ました てつ|ひら|||らーめん||また|||

何で こんなに ? なんで|

( 菜緒 ) みそ 一 丁 しょうゆ 3 丁 チャーハン 餃子 です なお||ひと|ちょう||ちょう|ちゃーはん|ぎょうざ|

あい よ !

あっ いっちゃ ん が いて くれたら な

い ねえ 奴 相手 に して も 仕方 ねえ ||やつ|あいて||||しかた|

あっ あの いっちゃ んに 電話 し ましょう か ? ||||でんわ|||

いい !

今日 食べ ない と 損する よ 一番星 大 人気 の 一番星 ! きょう|たべ|||そんする||いちばんぼし|だい|にんき||いちばんぼし

ありがとう ございます お 願い し ます |||ねがい||

( 阿部 ) おお っ す っげ え 列 あべ||||||れつ

( 菜緒 ) ありがとう ございました なお||

ああ すいません お 待た せ し ました |||また|||

は ー い しょうゆ 上がり ! |-|||あがり

あい よ ( 徹 平 ) お っ ||てつ|ひら||

どこ ?

5 番 さん ばん|

へい

はい お 待ち ど お ||まち||

( 一星 ) 吉川 3 番 さん に お 冷 ! ( 菜緒 ) はい いちぼし|きちかわ|ばん||||ひや|なお|

阿部 カウンター の 器 下げて イテッ … あべ|かうんたー||うつわ|さげて|

( 阿部 ) はい あべ|

よ ー し |-|

った く お前 ら 勝手な こと しや が って ||おまえ||かってな||||

( 菜緒 ) ごめんなさい なお|

店 が 忙しく なれば 俺 が すんなり 戻れる と 思った わけ か てん||いそがしく||おれ|||もどれる||おもった||

ナイスアイデア でしょ ?

イッタ …

( 菜緒 ) あっ 私 が 頼んだ の 本当に すいません でした なお||わたくし||たのんだ||ほんとうに||

菜緒 ちゃん なお|

( 菜緒 ) え ? なお|

あり が と ね 心配 して くれて ||||しんぱい||

まあ そう だ な

おかげ で やっぱり この 店 は 俺 が い ない と ダメ って 分かった し ||||てん||おれ|||||だめ||わかった|

( 徹 平 ) 逆だ よ ( 一星 ) え ? てつ|ひら|ぎゃくだ||いちぼし|

お前 みたいな 無責任な 奴 に 店 は 継が せ ねえ おまえ||むせきにんな|やつ||てん||つが||

は あ !?

もっと で っ かい 店 で 修業 して 来い ! ||||てん||しゅぎょう||こい

え …

じゃ ない と 一番星 の 看板 は 譲れ ねえ |||いちばんぼし||かんばん||ゆずれ|

親父 おやじ

お やっ さん

お め え の 言う とおり ||||いう|

1 人 で やって みる 時期 も 大事な の かも しれ ない ねえ じん||||じき||だいじな|||||

やって みろ

( 徹 平 ) なん つ ー 顔 して んだ よ てつ|ひら|||-|かお|||

お前 は 小さい 頃 から 俺 に まとわり ついて おまえ||ちいさい|ころ||おれ|||

ここ を 継ぐ って 言い 続けて きた から ||つぐ||いい|つづけて||

お前 の 人生 俺 の もん みたいな とこ が あって な おまえ||じんせい|おれ|||||||

でも 違う んだ よ ね |ちがう|||

悪かった な わるかった|

あの …

勝手 言って すいません かって|いって|

… でした

( 菜緒 ) お いしょ なお||

( 一星 ) おお お 疲れ ( 菜緒 ) お 疲れ いちぼし|||つかれ|なお||つかれ

( 一星 ) あっ 吉川   これ いちぼし||きちかわ|

返し と くね かえし||

荷物 は 明日 に でも にもつ||あした||

( 菜緒 ) 分かった じゃ あね なお|わかった||

吉川 ! きちかわ

あの さ

うん

あり が と な

うん じゃ あね

( 一星 ) おう ( 菜緒 ) うん いちぼし||なお|

( スマホ の バイブ 音 ) |||おと

もしも ~ し

( なな こ ) あんた 何で 電話 出 ない の よ |||なんで|でんわ|だ|||

え ?

( まみ ) また 作り すぎちゃ って ( 上原 ) あっ でも … ||つくり|||うえはら||

( まみ ) あっ から 揚げ 嫌い ? |||あげ|きらい

( 上原 ) いや ( まみ ) じゃあ うえはら|||

余ら せて も もったいない し あまら||||

本当 は ね せっかく 作った のに ほんとう||||つくった|

彼 に 今日 は ご飯 いら ない って 言わ れちゃ って かれ||きょう||ごはん||||いわ||

分かった   ありがとう わかった|

( まみ ) うん !

( ドア が 閉まる 音 ) どあ||しまる|おと

( 上原 ) お っ お かえり うえはら||||

( 上原 ) 吉川 ? うえはら|きちかわ

何 か 機嫌 悪い ? なん||きげん|わるい

あっ も しか して また 食 中毒 ? |||||しょく|ちゅうどく

違う ! ちがう

あっ そう

( 上原 ) 吉川 うえはら|きちかわ

あの さ … ( 菜緒 ) さっき の 人 誰 ? ||なお|||じん|だれ

ああ   同級 生 小学校 の |どうきゅう|せい|しょうがっこう|

( 菜緒 ) ふ ー ん ( 上原 ) 何 だ よ なお||-||うえはら|なん||

だって 上原 君 |うえはら|きみ

女の子 から 何 か もらったり す ん の 嫌いじゃ ん おんなのこ||なん||||||きらいじゃ|

いや 仕方 ないだ ろ 家 まで 来 られたら |しかた|||いえ||らい|

バイト 先 まで 連れて った んでしょ ? ばいと|さき||つれて||

なな こか

本当な んだ ほんとうな|

私 も 行った こと ない のに わたくし||おこなった|||

アホ くさ

アホ くさく ない !

分かって る よ 上原 君 が 浮気 なんか し ない って わかって|||うえはら|きみ||うわき||||

でも 分かって る けど や っぱ イヤな の |わかって|||||いやな|

こんなふうに モヤモヤ する の と か |もやもや||||

不安に なって る 自分 が ふあんに|||じぶん|

絶対 大丈夫 って 上原 君 の こと 信じ たい けど ぜったい|だいじょうぶ||うえはら|きみ|||しんじ||

でも …

私 に は そんな 自信 持て ない よ わたくし||||じしん|もて||

吉川 きちかわ

( 上原 ) これ うえはら|

( 上原 ) 学校 の お前 の ロッカー に 貼って あった うえはら|がっこう||おまえ||ろっかー||はって|

何 これ なん|

( 上原 ) だ から うえはら||

こう なったら や っぱ

いろいろ 考えた んだ けど |かんがえた||

( 上原 ) 一緒に 引っ越す か うえはら|いっしょに|ひっこす|

一緒に ? いっしょに

うん

ま ~ た 泣く ||なく

だって

ハァ …

( 上原 ) バーカ うえはら|

( 上原 ) うーん イタリアンサラミ は うまい のう うえはら|||||

あっ もう

引っ越し する って 言った けど ひっこし|||いった|

高校 生 の 私 たち に 貸して くれる とこ なんて ある の か な こうこう|せい||わたくし|||かして|||||||

それ に 私 負け たく ない んだ よ ね ||わたくし|まけ|||||

引っ越し する って 犯人 の 思う ツボ でしょ ひっこし|||はんにん||おもう|つぼ|

そ したら やっぱり 犯人 を さ … |||はんにん||

捕まえよう と か 考えて ん なら 絶対 に やめろ よ つかまえよう|||かんがえて|||ぜったい|||

相手 どんな 奴 か 分か ん ねえ し あいて||やつ||わか|||

し … し ない よ !

( ルミ子 ) そうです か それ で 引っ越し を るみこ|そう です||||ひっこし|

はい

でも 未 成年 だ し |み|せいねん||

大家 さん に 僕ら だけ でも 借り られる 物件 を たいか|||ぼくら|||かり||ぶっけん|

紹介 して もらえ ない か と 思って しょうかい||||||おもって

上原 君 は 少し 痩せ ました ねえ うえはら|きみ||すこし|やせ||

え ?

バイト も 頑張って る んです ね ばいと||がんばって||ん です|

まあ

また 引っ越す と なる と 費用 も 大変です ね |ひっこす||||ひよう||たいへん です|

事情 は 分かり ました が これ を 機会 に じじょう||わかり|||||きかい|

別々に 暮らす こと を 考えたら どう です か ? べつべつに|くらす|||かんがえたら|||

これ 以上 一緒に 暮らして いる と |いじょう|いっしょに|くらして||

あなた たち が 傷つく こと が また ある かも しれ ない |||きずつく|||||||

ご 心配 は ありがたい です |しんぱい|||

でも 別々じゃ 意味 ない んです |べつべつじゃ|いみ||ん です

痩せる くらい 全然 平気です やせる||ぜんぜん|へいき です

うん

携帯 けいたい

え …

( 一星 ) あいつ 何 やって … いちぼし||なん|

や ー ! |-

( 菜緒 ) あっ なお|

わ っ

吉川 きちかわ

何者 だ ? こいつ なにもの||

( まみ ) 優 君 !? |すぐる|きみ

何 やって ん の ? こんな ところ で なん||||||

あなた だった の ?

お前 が 悪い んだ ぞ 二 股 かけて おまえ||わるい|||ふた|また|

こいつ の こと 泣か せる から |||なか||

え ?

( 千 崎 ) 上原 が 彼女 と 別れれば まみ が 泣く こと も ない と 思って せん|さき|うえはら||かのじょ||わかれれば|||なく|||||おもって

( まみ ) 優 君 何 言って ん の ? |すぐる|きみ|なん|いって||

いや だって

お前 の 彼 氏 って こいつ だ ろ ? 上原 久志 おまえ||かれ|うじ|||||うえはら|ひさし

( 一星 ) え ? そう な の ? いちぼし||||

あり え ねえ し

バカ ! ばか

少し 前 から まみ の 様子 が 変だった から すこし|ぜん||||ようす||へんだった|

後 つけたら … あと|

食 材 買って は この マンション に 出入り して しょく|ざい|かって|||まんしょん||でいり|

( まみ ) 尾行 して た の ? あきれた |びこう||||

( 千 崎 ) 浮気 さ れた って 泣いて ん の 見て せん|さき|うわき||||ないて|||みて

ほっと ける わけ ないだ ろ !

それ で 上原 君 を 彼 氏 だ と 思い込んだ の ? ||うえはら|きみ||かれ|うじ|||おもいこんだ|

だって 現に お前 の 初恋 の 相手 だ ろ 上原 は |げんに|おまえ||はつこい||あいて|||うえはら|

いつ の 話 よ ||はなし|

( 一星 ) それ で 脅迫 状 って 完全に とばっちり だ な いちぼし|||きょうはく|じょう||かんぜんに|||

許せ ねえ ゆるせ|

俺 だって お前 だけ は ずっと 許せ ねえ って 思って た おれ||おまえ||||ゆるせ|||おもって|

小学生 の 時 まみ が 初めて 渡した 本命 チョコ 断った だ ろ ! しょうがくせい||じ|||はじめて|わたした|ほんめい|ちょこ|たった||

優 君 … すぐる|きみ

( 千 崎 ) この 悔し さ お前 に は 分から ない だろう けど な せん|さき||くやし||おまえ|||わから||||

( 一星 ) つまり 彼女 の 初恋 が 上原 で いちぼし||かのじょ||はつこい||うえはら|

あんた の 初恋 が 彼女 って ことか ||はつこい||かのじょ||

引きずる なあ 初恋 は ひきずる||はつこい|

本当に ごめんなさい ほんとうに|

俺 が 勝手に した こと だ から おれ||かってに||||

警察 でも 学校 に でも 言って くれ けいさつ||がっこう|||いって|

それ ぐらい 覚悟 は できて る ||かくご|||

もう いい よ

でも もし また 何 か 変な こと したら |||なん||へんな||

今度 は 絶対 許さ ねえ から な こんど||ぜったい|ゆるさ|||

( 一星 ) おい いい の か よ このまま 帰して いちぼし|||||||かえして

これ 立派な 犯罪 だ ぞ ( 上原 ) いい んだ よ |りっぱな|はんざい|||うえはら|||

( まみ ) 優 君 行 こ |すぐる|きみ|ぎょう|

待って まって

謝って あやまって

ちゃんと 上原 君 に 謝って ください |うえはら|きみ||あやまって|

( 上原 ) 吉川 もう いい って ( 菜緒 ) よく ない ! うえはら|きちかわ||||なお||

上原 君 に 最低な 奴 って 言った こと うえはら|きみ||さいていな|やつ||いった|

ちゃんと 謝って ください |あやまって|

悪かった わるかった

いい よ ね あの 2 人 ||||じん

本当に 好きで 一緒に いる んだ なって いう の が ほんとうに|すきで|いっしょに||||||

見て て 分かる みて||わかる

だから かな

上原 君 と 一緒に いる と うえはら|きみ||いっしょに||

幸せ 分けて もらえる ような 気 が しちゃ う しあわせ|わけて|||き|||

彼女 さん に も 悪い こと しちゃ った かのじょ||||わるい|||

本当 最低 ほんとう|さいてい

( 千 崎 ) お前 が 最低だったら 脅迫 状 出した 俺 どう な んだ よ せん|さき|おまえ||さいていだったら|きょうはく|じょう|だした|おれ||||

確かに たしかに

あ ~ 私 も そういう 恋愛 が し たい なあ |わたくし|||れんあい||||

あいつ か ?

いい の

( 千 崎 ) でも ( まみ ) もう いい の せん|さき|||||

( 千 崎 ) もう 別れろ よ せん|さき||わかれろ|

浮気 する ような 男 と 付き合う な うわき|||おとこ||つきあう|

偉 そうに えら|そう に

( 千 崎 ) ちょっと 待て   なあ せん|さき||まて|

これ で 一 件 落着 だ な ||ひと|けん|らくちゃく||

うん あり が と ね いっちゃ ん

おう

じゃあ 世話に なり ました |せわに||

あっ また 何 か あったら いつでも 来て ね ||なん||||きて|

二度と 来 ん な にどと|らい||

じゃあ な

( 菜緒 ) うん バイバイ なお||

( 菜緒 ) フフフ … ( 上原 ) 何 だ よ 気持ち 悪い なお||うえはら|なん|||きもち|わるい

( 菜緒 ) だって なお|

脅迫 状 も 解決 した し きょうはく|じょう||かいけつ||

いっちゃ ん も お やっ さん と 仲直り で きたし |||||||なかなおり||

千 崎 先生 の 教育 実習 も 終わった し せん|さき|せんせい||きょういく|じっしゅう||おわった|

やっと 2 人きり だ な |ひときり||

上原 君 うえはら|きみ

あれ ?

あれ ? あれ ? ( 上原 ) 先 行く ぞ ||うえはら|さき|いく|

( ドア が 閉まる 音 ) どあ||しまる|おと

えっ ち ょっ … ちょっと 待って よ ! ||||まって|

待って よ 上原 君 まって||うえはら|きみ

ちょっと 待って |まって

( ざわめき )

( 光 石 ) 菜緒 ( まり な ) 大丈夫 ? ひかり|いし|なお|||だいじょうぶ

脅迫 状 は 解決 した んじゃ なかった の か きょうはく|じょう||かいけつ|||||

学校 で の 嫌がらせ は 別 って こと みたいだ な がっこう|||いやがらせ||べつ||||

( 弥生 ) 本当 か な ? 上原 君 と 吉川 さん が 同棲 って やよい|ほんとう|||うえはら|きみ||きちかわ|||どうせい|

( 希 ( のぞみ )) うるさい な まれ|||

んな わけ ない じゃ ん

( 足音 ) あしおと

どう する つもり ?

( 上原 ) あ ? うえはら|

同棲 の 噂 だ よ どうせい||うわさ||

ああ …

しら ばっ くれ ときゃ どうにか なる と 思って ん なら 甘い よ |||||||おもって|||あまい|

思って ね ー よ おもって||-|

( 希 ) 吉川 さん の 友達 と して 言う けど まれ|きちかわ|||ともだち|||いう|

上原 の 立場 なんか どう で も いい うえはら||たちば|||||

だって あんた は 男 だ から いい よ |||おとこ||||

でも ああいう 噂 が 立ったら ||うわさ||たったら

女 の ほう が 何て 言わ れる か 分かって ん の ? おんな||||なんて|いわ|||わかって||

分かって る よ ( 希 ) 分かって ない ! わかって|||まれ|わかって|

あんた の ファン の 女 と か が ある こと ない こと 言い 始めて ||ふぁん||おんな||||||||いい|はじめて

吉川 さん が 傷つく かも しん ない って 言って んだ よ きちかわ|||きずつく|||||いって||

( 教頭 ) お 集まり いただいた の は 今朝 の 騒ぎ の 件 です きょうとう||あつまり||||けさ||さわぎ||けん|

( 教師 1) あの 上原 君 に 限って きょうし||うえはら|きみ||かぎって

( 教師 2) しかし 火 の ない ところ に … と 言い ます し きょうし||ひ||||||いい||

( 教頭 ) 念のため 慎重に 事実 確認 を お 願い し ます きょうとう|ねんのため|しんちょうに|じじつ|かくにん|||ねがい||

( 菜緒 ) よい しょ なお||

あれ 上原 君 バイト は ? |うえはら|きみ|ばいと|

( 上原 ) 今 から ( 菜緒 ) そ っか うえはら|いま||なお||

( 菜緒 ) よい しょ なお||

( 上原 ) あの さ ( 菜緒 ) ん ? うえはら|||なお|

話 が ある んだ けど はなし||||

いたずら の こと ?

私 全然 大丈夫だ よ そういう の 慣れっこだ し わたくし|ぜんぜん|だいじょうぶだ||||なれっこだ|

上原 君 ? うえはら|きみ

吉川 きちかわ

ん ?

俺 一 人 暮らし が し たい んだ おれ|ひと|じん|くらし||||

え …

♪~