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四月は君の嘘, Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 17

Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 17

( かをり ) あたし と 心中 し ない ?

嘘 。 言って み た だけ 。

私 ね … 。

♪♪~

《 君 は 忘れる の ? 》

( 椿 ) 公生 具合 でも 悪い の ?

( 公生 ) 平気 。

( 椿 ) 平気 そう じゃ ない から 言って ん の 。

か を ちゃ ん の お 見舞い で も 行 こっか 。

ここ ん ところ みんな で 行け て ない じゃ ない 。

久しぶり に 行 こ う よ 。 ( 渡 ) お ~ いい ね !

僕 行か ない 。

( 椿 ) か を ちゃんと ケンカ でも し た の か な ?

( 柏木 ) いい の ? あんな こと 言って 。

( 椿 ) あんな こと ?

敵 に 塩 を 送る みたい な こ と して 。

( 椿 ) 敵 って … 。 →

音楽 の こと で 悩 ん でる ん だったら 私 に は 分か ん ない し 。

たぶん 公生 か を ちゃ ん に 会え ば 元気 に なる から 。

もっと 本気 出し て も いい と 思う ん だ けど な 。

し たく も ない 勉強 を し てる の は 誰 の ため ?

志望 校 の ランク を 上げ た の は ?

奥津 音 大 附属 近く の 高校 を 志望 し た の は 誰 の ため ?

( 椿 ) ほら っ ! 公生 は 一 人 だ と 駄目 駄目 だ から 。

( 柏木 ) 素直 に そう 言え ば いい のに 。 本人 に さ 。

( 椿 ) ホント は ね 行か ない で ほしい な って 思う の 。

不安 だ し イライラ する 。

嫌 み と か 言い たく なる し 。

( 椿 ) 《 「 行か ない 」 って 言った とき ほっと し た 自分 が いる 》 →

《 罪悪 感 で いっぱい 》

そんな 私 を 見せ たく ない から 精いっぱい カッコ つけ てる の 。

私 って こんな 嫌 な 女 だった か な 。

( 椿 ) 《 幾 つ も の 知ら ない 自分 を 発見 し て →

幾 つ も の 知ら ない 自分 と 向き合う 》 →

《 それ も たぶん 恋 を する って こと な の か な 》

( 殴る 音 )

( 紘子 ) 心 ここに あら ず ね 。 今日 は もう いい 帰 ん な 。

( 公生 ) すみません 。

( 凪 ) あっ あの … 瀬戸 先生 私 急用 が … 。

ごめん ! よろしく お 願い ね 。

≪ ( 凪 ) あれ ? 有馬 先生 。

ごくごく 普通 に 歩 い て たら 追い付 い ちゃ った 。

歩く の 遅い です ! 姿勢 悪い !

もっと しゃ きっと し なきゃ ! だらしない !

( 凪 ) その 木元 が ね →

「 くる 学 祭 で は 凪 君 の ため に オーボエ を 奏でる よ 」 →

なんて 言って くる ん です 。 とんだ 勘違い 野郎 です 。

でも そういう の が 感激 する ん じゃ ない の ?

( 凪 ) 相手 に よる な 。

フフッ 。 現実 的 だ ね 。

やっと 笑った 。

ありがとう 。 ごめん ね 心配 かけ て 。

べ … 別に 心配 なんて … N バカ じゃ ない の ! ?

《 敵 が 貧弱 だ と つま ん ない だけ よ 》

( 武士 ) 《 あいつ すげ え ん だ ぜ ! 》 →

《 楽譜 を 完 コピ し て みんな ビビ って ん の に →

眉 一 つ 動かさ ねえ ん だ ぜ 》 →

《 西部 の ガンマン かって ぇ の 》 →

《 鋼鉄 の 心臓 で 超 合金 みたい だ ろ ! 》 →

《 ヒーロ みたい だ ろ ! 》

( 武士 ) 《 くそ っ ! 》

( 凪 ) 《 私 は 何て 言ったら いい ? 頑張って 負け ない で なんて →

無責任 な 言葉 だ 》 →

《 だから ありがとう なんて 言わ ない で 》 →

《 何も でき なかった 私 の 身勝手 な 代償 行為 》 →

《 単なる 自己 満足 。 醜い ファントム 》

木元 君 は いい 演奏 家 に なる ね 。

( 凪 ) えっ ? そう です か ?

誰 か の ため に 演奏 する の は 思った より 大切 な こと だ よ 。

《 君 は 何の ため に ピアノ を 弾く の ? 》

《 誰 か の ため ? 》

君 が ピアノ を 始め た の も 誰 か の ため だ よ ね 。

そういう とき は いい 演奏 が でき た 。

たくさん の 人 と 音 を 共有 でき た とき 。

たくさん の 人 に 音 が 届 い た とき 。

心 を 重ね た とき 。

音楽 は 言葉 を 越える の かも しれ ない 。

そんな の 陳腐 です 。 女 は 現実 的 な ん です 。

言葉 しか 信用 し ませ ん 。

♪♪ 『 亡き 王女 の ため の パヴァーヌ 』

《 ラヴェル … 》

《 いらっしゃい ! 》

《 聞き たく ない 聞き たく ない ! ラヴェル なんて 聞き たく ない ! 》

《 あたし と 心中 し ない ? 》

( 早 希 ) 《 いらっしゃい 》

《 聞き たく ない ! 何も 考え たく ない ! 》

《 何も 聞こえ なく なれ ば いい のに 》

≪ ( 渡 ) よっ 。 →

今 から 俺 の かをり ちゃん の お 見舞い に 行く ん だ 。 →

一緒 に 行 こ う ぜ 。

僕 は いい よ 。

俺 たち に 遠慮 する こと ねえ ぞ 。

行 こ う ぜ 。 行か ない って ば !

どう し た ん だ よ ?

お前 よ それ って 薄情 じゃ ねえ ? →

かをり ちゃん は お前 に あんなに よく し て くれ た のに →

何 逃げ て ん の ?

( 渡 ) こっち 向けよ !

( 渡 ) お … おい 公生 。

渡 … 。

僕 は どう し たら いい 。

《 私 ね あんまり よく ない みたい 》

《 嘘 だ 嘘 だ 》

《 ごめん ね 》

《 思い出し たく ない こと 思い出 さ せ ちゃ って 》

《 こんな なら 会わ なきゃ よかった ね 》

僕 は 何も 言え なかった 。

どんな 言葉 を 掛け たら いい ?

どんな 顔 で 会ったら いい ?

なあ 公生 。 俺 思う ん だ けど さ 。 →

や っぱ お前 は かをり ちゃん に 会い に 行く べき だ と 思う ん だ 。

そりゃ あ 俺 なんか で よけりゃ あさ →

何 だって する よ 。 好き な 子 の ため なら →

泥水 だって すする ぞ 。 ズズズッ と な 。 →

でも よ 。 かをり ちゃん は たぶん 俺 じゃ 駄目 な ん だ よ 。

わがまま 言う の も 頼ら れる の も →

彼女 が 何 か し て ほしい って いう の は →

決まって お前 だ よ 公生 。

《 コンクール に 出 て … 》

《 伴奏 しろ ー ! 》

《 カヌレ 食べ たい 》

《 くじけ そう に なる 私 を 支え て ください 》

でも 何 を 話し て いい か 分から ない よ 。

ん な もん 行って みりゃ 分かる って 。

男 は 行動 ある のみ だ 。

僕 に は 無理 だ 。

無理 か どう か は 女の子 が 教え て くれる さ 。

もう 来 ない か と 思った わ 。

カヌレ 約束 し て た から 。

ピアノ の 練習 し てる ? うん 。

学校 は ? いつも どおり 。

みんな 元気 ? まあまあ 。

何 よ その 返し ! お 見舞い する 気 ない でしょ !

ある よ ! ある けど … 。

何 を 言え ば いい か 分から ない だけ だ 。

昔 に 戻る だけ だ よ 。

忘れ ちゃ え ば いい ん だ よ 。

リセット ボタン 押す みたい に ポ チッ と 。

ポチ ポ チッ と 。

《 何で … 》

《 忘れ ない 》

そし たら 心 が 軽く なる 。 覚え て た って 意味 ない もん 。

弓 を 持て ない バイオリニスト なんて 意味 ない もの 。

《 何で … N 何で そういう こと 言う の ? 》

《 散々 わめい て 殴り 倒し て →

無理やり 僕 を 舞台 に 引きずり 上げ た くせ に 》

《 散々 忘れ たく ない 風景 を 刻みつけ た くせ に 》

私 の カヌレ !

≪ いじけ た やつ に 食わす か ! カヌレ が かわいそう だ !

≪ 私 が 頼 ん だ のに ! ≪ 僕 が 買った ん だ !

≪ 何 よ ! ≪ 何 さ !

( 看護 師 ) また … 。

君 は 無責任 だ 。 そんな やつ もう 知ら ん !

待って !

クッ … ハハハ … 。

あなた って ホント に 変 な 人 。

《 悔しい 悔しい 》

《 それ に ただ 悲しい 》

《 君 は 僕 に たくさん の もの を くれ た のに →

僕 は 君 に 何も し て あげ られ ない の ? 》

( 渡 ) 《 好き な 子 の ため なら 泥水 だって すする ぞ 》

( 凪 ) 《 気付 い て ほしい 私 が いる って 。 私 の ピアノ で 》

( 小春 ) 《 小春 が 描 い た の 》

( 凪 ) え ー ! ? くる 学 祭 に 出 たい ! ?

( 凪 ) 《 青天 の へ きれ き 意味 分 かん ない 》 →

《 何 考え て ん の ? 》

また 無 茶 な 。 お 願い し ます 。

( 凪 ) いい です よ 。 ( 紘子 ) 嘘 ! ? あんた の 晴れ 舞台 よ 。

どう しよ う … ホント に いい の ? 駄目 もと だった のに 。

( 凪 ) 《 もっと 乞 え 有馬 公生 》

ちょっと 分か ん ない けど →

演目 決め あぐね て い た し 面白 そう な ん で 。

ありがとう 。

有馬 先生 は どうして 学 祭 に 出 たい ん です か ?

( チャイム )

フンッ ! トォッ ! ターッ !

や あ マイ プリンセス 。

僕 と 『 薔薇 の 騎士 』 に つい て 語ら ない か 。

君 の ため に ファミレス を 予約 し た よ 。

( さつき ) 凪 。 クレープ 食べ て 帰 ろ う 。

( 凪 ) 無理 ~ !

( 小麦 ) デート ?

( 凪 ) ♪♪ 「 タン タン タンタ … 」

もっと 跳ねる よう に 手首 を 使って 柔らかく 。

もう 一 呼吸 待った 方 が いい か な 。

序盤 は もっと 速め で メリハリ を 。

( 凪 ) ♪♪ 「 タン タン 」

《 嘘 … 何 回 さらった の よ 》

《 昨日 より 精度 が 上がって る 》

( 武士 ) お っ 。 食わ ねえ の か ?

( 凪 ) うん 。 ちょっと 食欲 ない 。

( 凪 ) 練習 し て くる 。

≪ ( ドア の 開閉 音 )

( 武士 の 母 ) あの 子 根 詰め 過ぎ じゃ ない ?

♪♪ ( ピアノ の 演奏 )

( 凪 ) あっ 間違え ちゃ った ! ごめんなさい 。

ミス タッチ は 気 に し ない で 通し て い こ う 。

( 凪 ) ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい 。

( 凪 の 友達 ) 《 頑張って ね 。 絶対 見 に 行く から ね 》

( 教師 ) 《 あなた は ことし の 目玉 よ 》

( 教師 ) 《 井端 先生 が 聴き に いらっしゃる 》 →

《 だから 完璧 な もの を ね 。 認め られ れ ば 一生 安泰 だ 》

( 女子 生徒 ) 《 ライター さん が 来る ん だって さ 》 →

《 次 世代 美 少女 ピアニスト 特集 だって 》

♪♪~

( 紘子 ) あと 4 日 。 望む ところ だ わ 。

( 凪 ) 《 あと 4 日 》 →

《 この 曲 を もの に する の に あと 4 日 しか ない 》

( 音楽 教師 ) 《 期待 し てる わ よ 》 ( 男性 ) 《 容姿 で 得 し てるよ な 》

( 女子 生徒 ) 《 雑誌 ライター は 凪 狙い で 来る ん だ って 》

( 男子 生徒 ) 《 余裕 で トップ でしょ 》 ( 女子 生徒 ) 《 ロリコン 狙い ? 》

( 音楽 教師 ) 《 親 御 さん も 鼻 が 高い ぞ 》

( 友人 ) 《 頑張って ! 》 ( 女子 生徒 ) 《 結局 顔 だけ でしょ 》

( 凪 ) 《 あと 4 日 も この 苦しみ に 耐え なきゃ いけない の ? 》

( 紘子 ) ち ょ … 凪 ! ≪ ( ドア の 開閉 音 )

《 助け て よ お 母さん 僕 の 耳 が 》

( 紘子 ) 《 つくづく 指導 者 失格 ね 》 →

《 また 同じ こと を 繰り返 そ う と して いる 》

凪 … 。

( 凪 ) 私 怖い ん です 。 →

学 祭 の 余興 な のに 大切 な コンクール なんか じゃ ない のに 。

( 紘子 ) 誰 だって 怖い よ 。 私 だって 公生 だって 。 →

きっと 相 座 武士 君 だって 。

たった 数 分 の 舞台 に 自分 の 全て が 集約 さ れる 。 →

怖い し 理不尽 だ よ ね 。

( 凪 ) じゃあ どうして 瀬戸 先生 は ピアニスト を 続け てる ん です か ?

その先 に ね チャラ に なる 瞬間 が ある 。

悩 ん で わめい て 苦 しん で もがき 続け た 数 カ月 。 →

何もかも 報われる 瞬間 が ある 。

《 たくさん の 人 に 音 が 届 い た とき 》

《 心 を 重ね た とき 》

《 音楽 は 言葉 を 越える の かも しれ ない 》

私 たち は その 瞬間 に 取りつか れ た →

どう しよう も ない 生き物 な の かも しれ ない ね 。

( 紘子 ) 《 少し 恋 と 似 て いる 》

( 凪 ) 私 たち … 。

( 紘子 ) 捕まえ た ! ( 凪 ) ギャー !

( 紘子 ) トイレ を 占領 する ん じゃ ない ! →

小春 ! せめて 左 足 に し なさい 。

( 紘子 ) あんた の 居場所 は トイレ じゃ ない わ 。 →

舞台 に 立つ の が 怖い の は →

あんた が 一生懸命 練習 し た から 。 →

身 も 心 も ピアノ に 傾け たから 。 →

だから さらけ出す の が 怖い の よ 。 →

あんた の こと を 「 覚悟 の ない 臆病 者 」 なんて 言う や つが い たら →

私 が ぶ っ 殺し て やる わ 。 ない 胸 張り なさい 。 →

あんた は 有馬 公生 の 弟子 だ よ 。

( 凪 ) 違い ます ! あいつ は 敵 です !

( 紘子 ) その 意気 じゃ ない 。 決着 つけよ う よ 舞台 の 上 で 。

♪♪~

渡 … 。 ( 渡 ) うん ?

お 願い が ある ん だ 。

いい よ 。 まだ 何も 言って ない よ 。

お前 の お 願い なら いい よ 。

ヘヘッ 。

( 渡 ) ハハハ … !

清純 派 音楽 女子 の 匂い だ ! →

カワイイ 子 臭 充満 だ ! キャッ ホホ ~ イ !

あんた の 存在 海綿 体 ね 。

お っ こっち だ な 。 →

もう 始まって る みたい だ 。

♪♪ ( 木琴 の 演奏 )

( 武士 ) せっかく 着 ぐるみ 着 てる のに ち まち ま と 。

( 泉 ) それ が カワイイ の よ 。

( 泉 ) もう すぐ 凪 ちゃん の 出番 ね 。 仕上がり は どう ?

( 武士 ) さあ … 今回 は 俺 に 何も 教え て くれ ねえ ん だ よ 。

( 泉 ) ブラ コン 卒業 かしら 。 悲しい わ ね お 兄ちゃん は 。

( 武士 ) 清々 する よ 。

( 生徒 ) お 疲れ 小麦 。 ( 小麦 ) ぷ は ー っ 。

私 よく でき まし た 。 あれ ? 凪 は ?

《 なまはげ ? 》

[ マイク ] ♪♪ 「 悪 ぃ 子 は い ねえ が … 」 ( 観客 の 笑い声 )

《 大 爆笑 ! ? 》

《 まとも な 僕ら が 逆 に 浮 い てる 》

《 恐 る べし くる 学 祭 ! 》

≪ ( 凪 ) ♪♪ 「 タン タン タン タタタタタ タタ … 」

大丈夫 ?

は ぁ ! ? だ … 大丈夫 に 決まって る っ しょ !

有馬 先生 こそ 落ち着 い て ます ね 。

《 もっと うろたえろ 》

あっ け に 取ら れ て 緊張 する 暇 が ない と いう か 。

《 そうだ 初めて 会った とき 君 も 震え て た な 》

何 す ん の よ ! エッチ 。 セクハラ 野郎 !

こんなに 握り締め て 指 が コチコチ に なっちゃ う よ 。

手 を 広げ て 力 抜 い て 。

あっ … 。

( 紘子 ) 《 誰 だって 怖い よ 。 私 だって 公生 だって 》

( 凪 ) 《 あなた も 追い詰め られ て い た の ? 》 →

《 あなた も 怖い の ? 私 と 同じ ? 》

僕 の 友達 が 言って た よ 。

「 君 の 人生 で ありったけ の 君 で 真摯 に 弾け ば いい ん だ よ 」 って 。

でも 私 たった 13 年 しか 生き て ませ ん 。

たった 13 年 でも 君 や 君 を 見 て き た 人 たち に とって →

掛け替えのない 13 年 だ 。

信じよ う 。 音楽 に 傾け た 時間 を 。

8 番 の 方 ステージ に お 願い し ます 。

私 たち だ 。

よ しっ 行 こ う 。

はい 。

( 観客 の 拍手 )

[ TEL ] ( 観客 の 拍手 )

♪♪~


Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 17 shigatsu||kimi||uso|your|lie||april|episode Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 17

( かをり ) あたし と 心中 し ない ? かおり|||しんじゅう||

嘘 。 言って み た だけ 。 うそ|いって|||

私 ね … 。 わたくし|

♪♪~

《 君 は 忘れる の ? 》 きみ||わすれる| Are you going to forget?

( 椿 ) 公生 具合 でも 悪い の ? つばき|きみお|ぐあい||わるい| Kousei, do you feel sick or something?

( 公生 ) 平気 。 きみお|へいき

( 椿 ) 平気 そう じゃ ない から 言って ん の 。 つばき|へいき|||||いって|| I'm asking because you don't look okay.

か を ちゃ ん の お 見舞い で も 行 こっか 。 ||||||みまい|||ぎょう| Why don't we go visit Kao-chan?

ここ ん ところ みんな で 行け て ない じゃ ない 。 |||||いけ|||| We haven't been able to go together lately.

久しぶり に 行 こ う よ 。 ( 渡 ) お ~ いい ね ! ひさしぶり||ぎょう||||と||| It's been a while, let's go!

僕 行か ない 。 ぼく|いか| I'm not going.

( 椿 ) か を ちゃんと ケンカ でも し た の か な ? つばき||||けんか|||||| Did he have a fight with Kao-chan, maybe?

( 柏木 ) いい の ? あんな こと 言って 。 かしわぎ|||||いって You okay with that? Saying such a thing...

( 椿 ) あんな こと ? つばき|| What thing?

敵 に 塩 を 送る みたい な こ と して 。 てき||しお||おくる|||||

( 椿 ) 敵 って … 。 → つばき|てき| Enemy?

音楽 の こと で 悩 ん でる ん だったら 私 に は 分か ん ない し 。 おんがく||||なや|||||わたくし|||わか||| If he's having issues over music, then I don't know how to help him.

たぶん 公生 か を ちゃ ん に 会え ば 元気 に なる から 。 |きみお||||||あえ||げんき||| I just think that Kousei will cheer up if he sees Kao-chan, so...

もっと 本気 出し て も いい と 思う ん だ けど な 。 |ほんき|だし|||||おもう|||| Well, I don't think it'll kill you to dial it up a little.

し たく も ない 勉強 を し てる の は 誰 の ため ? ||||べんきょう||||||だれ|| For whose sake are you studying against your will?

志望 校 の ランク を 上げ た の は ? しぼう|こう||らんく||あげ||| For whose sake did you choose a higher-ranked high school?

奥津 音 大 附属 近く の 高校 を 志望 し た の は 誰 の ため ? おくつ|おと|だい|ふぞく|ちかく||こうこう||しぼう|||||だれ|| Choosing a high school near Okutsu Music College Affiliated High...

( 椿 ) ほら っ ! 公生 は 一 人 だ と 駄目 駄目 だ から 。 つばき|||きみお||ひと|じん|||だめ|だめ|| Oh! W-Well, you know! Kousei's totally helpless on his own, so...

( 柏木 ) 素直 に そう 言え ば いい のに 。 本人 に さ 。 かしわぎ|すなお|||いえ||||ほんにん||

( 椿 ) ホント は ね 行か ない で ほしい な って 思う の 。 つばき|ほんと|||いか||||||おもう| The truth is, I wish he wouldn't go at all.

不安 だ し イライラ する 。 ふあん|||いらいら|

嫌 み と か 言い たく なる し 。 いや||||いい|||

( 椿 ) 《 「 行か ない 」 って 言った とき ほっと し た 自分 が いる 》 → つばき|いか|||いった|||||じぶん|| When he said he wasn't going,

《 罪悪 感 で いっぱい 》 ざいあく|かん||

そんな 私 を 見せ たく ない から 精いっぱい カッコ つけ てる の 。 |わたくし||みせ||||せいいっぱい|かっこ||| And since I don't want him to see me like that, I'm doing my darnedest to put on an act.

私 って こんな 嫌 な 女 だった か な 。 わたくし|||いや||おんな||| Have I always been so horrible?

( 椿 ) 《 幾 つ も の 知ら ない 自分 を 発見 し て → つばき|いく||||しら||じぶん||はっけん|| I'm discovering all these different sides of myself that I never knew I had...

幾 つ も の 知ら ない 自分 と 向き合う 》 → いく||||しら||じぶん||むきあう Facing all these different sides of me.

《 それ も たぶん 恋 を する って こと な の か な 》 |||こい|||||||| I guess that's also... What you call...

( 殴る 音 ) なぐる|おと

( 紘子 ) 心 ここに あら ず ね 。 今日 は もう いい 帰 ん な 。 ひろこ|こころ|ここ に||||きょう||||かえ|| Your head is miles away. Let's call it a day. Go on home.

( 公生 ) すみません 。 きみお| I'm sorry.

( 凪 ) あっ あの … 瀬戸 先生 私 急用 が … 。 なぎ|||せと|せんせい|わたくし|きゅうよう| Oh! Um, Seto-sensei, I have an emergency!

ごめん ! よろしく お 願い ね 。 |||ねがい| Sorry! I'm counting on you, okay?

≪ ( 凪 ) あれ ? 有馬 先生 。 なぎ||ありま|せんせい Huh? Arima-sensei?

ごくごく 普通 に 歩 い て たら 追い付 い ちゃ った 。 |ふつう||ふ||||おいつ||| I was able to catch up to you just walking at a normal pace.

歩く の 遅い です ! 姿勢 悪い ! あるく||おそい||しせい|わるい You walk too slow. Your posture's terrible!

もっと しゃ きっと し なきゃ ! だらしない ! You need to get a grip, or you'll look like a slob!

( 凪 ) その 木元 が ね → なぎ||きもと|| So this Kimoto dude, he goes, "I'll play my oboe for you at the culture festival, Nagi-kun." May your dreams come true!

「 くる 学 祭 で は 凪 君 の ため に オーボエ を 奏でる よ 」 → |まな|さい|||なぎ|きみ||||||かなでる| "I will play the oboe for Nagi-kun at the coming school festival."

なんて 言って くる ん です 。 とんだ 勘違い 野郎 です 。 |いって|||||かんちがい|やろう|

でも そういう の が 感激 する ん じゃ ない の ? ||||かんげき||||| But wouldn't that be pretty thrilling?

( 凪 ) 相手 に よる な 。 なぎ|あいて||| Depends on who.

フフッ 。 現実 的 だ ね 。 |げんじつ|てき||

やっと 笑った 。 |わらった Finally got you to laugh!

ありがとう 。 ごめん ね 心配 かけ て 。 |||しんぱい|| Thanks. Sorry to make you worry.

べ … 別に 心配 なんて …\ N バカ じゃ ない の ! ? |べつに|しんぱい||n|ばか||| N-N-N-Not at all! Worry about you? Are you crazy?

《 敵 が 貧弱 だ と つま ん ない だけ よ 》 てき||ひんじゃく||||||| It would be a bore to have a wuss for an enemy, that's all.

( 武士 ) 《 あいつ すげ え ん だ ぜ ! 》 → ぶし|||||| That guy, he's unbelievable, you know.

《 楽譜 を 完 コピ し て みんな ビビ って ん の に → がくふ||かん||||||||| Everyone's freaked out because he's got the whole score memorized perfectly,

眉 一 つ 動かさ ねえ ん だ ぜ 》 → まゆ|ひと||うごかさ||||

《 西部 の ガンマン かって ぇ の 》 → せいぶ||||| What is he, a gunman out of a Western?

《 鋼鉄 の 心臓 で 超 合金 みたい だ ろ ! 》 → こうてつ||しんぞう||ちょう|ごうきん||| Sounds like a die-cast robot with that heart of steel, huh?

《 ヒーロ みたい だ ろ ! 》 Like a hero, right?

( 武士 ) 《 くそ っ ! 》 ぶし|| Dammit!

( 凪 ) 《 私 は 何て 言ったら いい ? 頑張って 負け ない で なんて → なぎ|わたくし||なんて|いったら||がんばって|まけ||| What am I... supposed to tell him?

無責任 な 言葉 だ 》 → むせきにん||ことば| How irresponsible is that?

《 だから ありがとう なんて 言わ ない で 》 → |||いわ||

《 何も でき なかった 私 の 身勝手 な 代償 行為 》 → なにも|||わたくし||みがって||だいしょう|こうい

《 単なる 自己 満足 。 醜い ファントム 》 たんなる|じこ|まんぞく|みにくい| ...was only for self-satisfaction.

木元 君 は いい 演奏 家 に なる ね 。 きもと|きみ|||えんそう|いえ||| Kimoto-kun's gonna be a great performer, you know.

( 凪 ) えっ ? そう です か ? なぎ|||| What? You think so?

誰 か の ため に 演奏 する の は 思った より 大切 な こと だ よ 。 だれ|||||えんそう||||おもった||たいせつ|||| It's more important than you'd think, playing for someone else.

《 君 は 何の ため に ピアノ を 弾く の ? 》 きみ||なんの|||ぴあの||はじく| What are you going to play the piano for? For someone else's sake?

《 誰 か の ため ? 》 だれ|||

君 が ピアノ を 始め た の も 誰 か の ため だ よ ね 。 きみ||ぴあの||はじめ||||だれ|||||| You said you started playing the piano for someone else, right?

そういう とき は いい 演奏 が でき た 。 ||||えんそう||| That's when you're able to play well.

たくさん の 人 と 音 を 共有 でき た とき 。 ||じん||おと||きょうゆう||| When you've shared those sounds with tons of people,

たくさん の 人 に 音 が 届 い た とき 。 ||じん||おと||とどけ||| when you've reached tons of people with those sounds,

心 を 重ね た とき 。 こころ||かさね|| when your hearts come together...

音楽 は 言葉 を 越える の かも しれ ない 。 おんがく||ことば||こえる|||| It might be that music transcends words.

そんな の 陳腐 です 。 女 は 現実 的 な ん です 。 ||ちんぷ||おんな||げんじつ|てき||| That's just a cliché. Women are realistic.

言葉 しか 信用 し ませ ん 。 ことば||しんよう||| We only believe in words.

♪♪ 『 亡き 王女 の ため の パヴァーヌ 』 なき|おうじょ|||| May your dreams come true!

《 ラヴェル … 》

《 いらっしゃい ! 》 Welcome!

《 聞き たく ない 聞き たく ない ! ラヴェル なんて 聞き たく ない ! 》 きき|||きき|||||きき|| I don't want to hear it! I don't want to hear it!

《 あたし と 心中 し ない ? 》 ||しんじゅう|| Commit double suicide with me.

( 早 希 ) 《 いらっしゃい 》 はや|まれ| Welcome.

《 聞き たく ない ! 何も 考え たく ない ! 》 きき|||なにも|かんがえ||

《 何も 聞こえ なく なれ ば いい のに 》 なにも|きこえ||||| I wish I could just stop hearing everything!

≪ ( 渡 ) よっ 。 → と| Yo.

今 から 俺 の かをり ちゃん の お 見舞い に 行く ん だ 。 → いま||おれ||かおり||||みまい||いく|| We're on our way to visit my Kaori-chan in the hospital. Come with us.

一緒 に 行 こ う ぜ 。 いっしょ||ぎょう|||

僕 は いい よ 。 ぼく||| I'm gonna pass on that.

俺 たち に 遠慮 する こと ねえ ぞ 。 おれ|||えんりょ|||| No need to hold back because of us. Come on, let's go.

行 こ う ぜ 。 行か ない って ば ! ぎょう||||いか||| I said I'm not going!

どう し た ん だ よ ? What's wrong with you?

お前 よ それ って 薄情 じゃ ねえ ? → おまえ||||はくじょう|| Listen, you... don't you think you're being callous?

かをり ちゃん は お前 に あんなに よく し て くれ た のに → かおり|||おまえ|||||||| After Kaori-chan did so much for you, why are you running away?

何 逃げ て ん の ? なん|にげ|||

( 渡 ) こっち 向けよ ! と||むけよ Look at me!

( 渡 ) お … おい 公生 。 と|||きみお H-Hey... Kousei...

渡 … 。 Watari...

僕 は どう し たら いい 。 ぼく|||||

《 私 ね あんまり よく ない みたい 》 わたくし||||| You see, I...

《 嘘 だ 嘘 だ 》 うそ||うそ| It's not true. It's not true.

《 ごめん ね 》 I'm so sorry.

《 思い出し たく ない こと 思い出 さ せ ちゃ って 》 おもいだし||||おもいで|||| ...I made you remember something you don't want to remember.

《 こんな なら 会わ なきゃ よかった ね 》 ||あわ||| I guess maybe we never should've met, huh?

僕 は 何も 言え なかった 。 ぼく||なにも|いえ| I couldn't say a word. What could I have said to her?

どんな 言葉 を 掛け たら いい ? |ことば||かけ||

どんな 顔 で 会ったら いい ? |かお||あったら| How should I act when I see her?

なあ 公生 。 俺 思う ん だ けど さ 。 → |きみお|おれ|おもう|||| Listen, Kousei.

や っぱ お前 は かをり ちゃん に 会い に 行く べき だ と 思う ん だ 。 ||おまえ||かおり|||あい||いく||||おもう||

そりゃ あ 俺 なんか で よけりゃ あさ → ||おれ|||| Sure, if she was okay with me, I'd do anything in the world.

何 だって する よ 。 好き な 子 の ため なら → なん||||すき||こ|||

泥水 だって すする ぞ 。 ズズズッ と な 。 → でいすい||||||

でも よ 。 かをり ちゃん は たぶん 俺 じゃ 駄目 な ん だ よ 。 ||かおり||||おれ||だめ|||| But you know what, I think for Kaori-chan, I'm not the one, you know?

わがまま 言う の も 頼ら れる の も → |いう|||たよら||| When she wants her own way or needs to lean on somebody...

彼女 が 何 か し て ほしい って いう の は → かのじょ||なん|||||||| Whenever she wants somebody to do something for her,

決まって お前 だ よ 公生 。 きまって|おまえ|||きみお it's you she always turns to, Kousei.

《 コンクール に 出 て … 》 こんくーる||だ| Enter a competition!

《 伴奏 しろ ー ! 》 ばんそう||- Be my accompanist!

《 カヌレ 食べ たい 》 |たべ| I wish I could have a canelé.

《 くじけ そう に なる 私 を 支え て ください 》 ||||わたくし||ささえ|| Please support me in this moment that I'm about to lose heart.

でも 何 を 話し て いい か 分から ない よ 。 |なん||はなし||||わから|| But I just don't know what to say to her.

ん な もん 行って みりゃ 分かる って 。 |||おこなって||わかる| Don't sweat it... you'll know once you're there.

男 は 行動 ある のみ だ 。 おとこ||こうどう||| A man can only take action!

僕 に は 無理 だ 。 ぼく|||むり| But for me, it's impossible.

無理 か どう か は 女の子 が 教え て くれる さ 。 むり|||||おんなのこ||おしえ||| Whether or not it's impossible,

もう 来 ない か と 思った わ 。 |らい||||おもった| "I didn't think you'd ever come again."

カヌレ 約束 し て た から 。 |やくそく|||| Because I promised to bring you some canelés.

ピアノ の 練習 し てる ? うん 。 ぴあの||れんしゅう||| Have you been practicing the piano?

学校 は ? いつも どおり 。 がっこう||| How's school?

みんな 元気 ? まあまあ 。 |げんき| How's everybody doing?

何 よ その 返し ! お 見舞い する 気 ない でしょ ! なん|||かえし||みまい||き|| What kind of answers are those? You don't even want to be here, do you?

ある よ ! ある けど … 。 Yes I do!

何 を 言え ば いい か 分から ない だけ だ 。 なん||いえ||||わから|||

昔 に 戻る だけ だ よ 。 むかし||もどる||| Just go back to the way things were before.

忘れ ちゃ え ば いい ん だ よ 。 わすれ||||||| You can just forget about it all, like you've pressed the reset button.

リセット ボタン 押す みたい に ポ チッ と 。 りせっと|ぼたん|おす|||||

ポチ ポ チッ と 。 Tap, tap, tap... like that.

《 何で … 》 なんで Why would you...

《 忘れ ない 》 わすれ| I won't forget.

そし たら 心 が 軽く なる 。 覚え て た って 意味 ない もん 。 ||こころ||かるく||おぼえ||||いみ|| And that will make your heart lighter. There's no point in remembering, anyway.

弓 を 持て ない バイオリニスト なんて 意味 ない もの 。 ゆみ||もて||||いみ|| A violinist who can't hold her own bow... that's pointless.

《 何で …\ N 何で そういう こと 言う の ? 》 なんで|n|なんで|||いう| Why would... why would you say such a thing?

《 散々 わめい て 殴り 倒し て → さんざん|||なぐり|たおし| After all that howling, slapping me around,

無理やり 僕 を 舞台 に 引きずり 上げ た くせ に 》 むりやり|ぼく||ぶたい||ひきずり|あげ||| forcing me up onstage against my will...

《 散々 忘れ たく ない 風景 を 刻みつけ た くせ に 》 さんざん|わすれ|||ふうけい||きざみつけ||| After carving so many scenes into my mind that I don't want to forget...

私 の カヌレ ! わたくし|| That's my canelé!

≪ いじけ た やつ に 食わす か ! カヌレ が かわいそう だ ! ||||くわす||||| Like I'd let such a cranky whiner have it? I'd feel sorry for the canelé!

≪ 私 が 頼 ん だ のに ! ≪ 僕 が 買った ん だ ! わたくし||たの||||ぼく||かった||

≪ 何 よ ! ≪ 何 さ ! なん||なん| What's that?

( 看護 師 ) また … 。 かんご|し|

君 は 無責任 だ 。 そんな やつ もう 知ら ん ! きみ||むせきにん|||||しら|

待って ! まって

クッ … ハハハ … 。

あなた って ホント に 変 な 人 。 ||ほんと||へん||じん

《 悔しい 悔しい 》 くやしい|くやしい I feel so bitter... so bitter... And it's just so sad.

《 それ に ただ 悲しい 》 |||かなしい

《 君 は 僕 に たくさん の もの を くれ た のに → きみ||ぼく|||||||| You gave me so many things...

僕 は 君 に 何も し て あげ られ ない の ? 》 ぼく||きみ||なにも|||||| Isn't there anything I can do for you?

( 渡 ) 《 好き な 子 の ため なら 泥水 だって すする ぞ 》 と|すき||こ||||でいすい||| If it was for a girl I liked, I'd even drink muddy water.

( 凪 ) 《 気付 い て ほしい 私 が いる って 。 私 の ピアノ で 》 なぎ|きづ||||わたくし||||わたくし||ぴあの| I want him to notice... that I'm here... with my playing.

( 小春 ) 《 小春 が 描 い た の 》 こはる|こはる||えが||| I drew this...

( 凪 ) え ー ! ? くる 学 祭 に 出 たい ! ? なぎ||-||まな|さい||だ|

( 凪 ) 《 青天 の へ きれ き 意味 分 かん ない 》 → なぎ|せいてん|||||いみ|ぶん|| A bolt out of the blue? I don't get it! What are you thinking?

《 何 考え て ん の ? 》 なん|かんがえ|||

また 無 茶 な 。 お 願い し ます 。 |む|ちゃ|||ねがい|| You're really pushing it.

( 凪 ) いい です よ 。 ( 紘子 ) 嘘 ! ? あんた の 晴れ 舞台 よ 。 なぎ||||ひろこ|うそ|||はれ|ぶたい|

どう しよ う … ホント に いい の ? 駄目 もと だった のに 。 |||ほんと||||だめ||| What am I gonna do? Are you really sure?

( 凪 ) 《 もっと 乞 え 有馬 公生 》 なぎ||きつ||ありま|きみお

ちょっと 分か ん ない けど → |わか||| I don't really know where this is coming from,

演目 決め あぐね て い た し 面白 そう な ん で 。 えんもく|きめ||||||おもしろ|||| but since I was struggling to come up with a program...

ありがとう 。

有馬 先生 は どうして 学 祭 に 出 たい ん です か ? ありま|せんせい|||まな|さい||だ||||

( チャイム ) ちゃいむ

フンッ ! トォッ ! ターッ !

や あ マイ プリンセス 。 ||まい|ぷりんせす

僕 と 『 薔薇 の 騎士 』 に つい て 語ら ない か 。 ぼく||ばら||きし||||かたら|| Wanna discuss The Knight of the Rose with us?

君 の ため に ファミレス を 予約 し た よ 。 きみ||||||よやく|||

( さつき ) 凪 。 クレープ 食べ て 帰 ろ う 。 |なぎ||たべ||かえ||

( 凪 ) 無理 ~ ! なぎ|むり Can't do it.

( 小麦 ) デート ? こむぎ|でーと You have a date?

( 凪 ) ♪♪ 「 タン タン タンタ … 」 なぎ|||

もっと 跳ねる よう に 手首 を 使って 柔らかく 。 |はねる|||てくび||つかって|やわらかく Make it sound more springy. Use your wrists to play softly.

もう 一 呼吸 待った 方 が いい か な 。 |ひと|こきゅう|まった|かた|||| Maybe you should wait an extra beat. Speed up the intro and vary the pace.

序盤 は もっと 速め で メリハリ を 。 じょばん|||はやめ||めりはり|

( 凪 ) ♪♪ 「 タン タン 」 なぎ||

《 嘘 … 何 回 さらった の よ 》 うそ|なん|かい|||

《 昨日 より 精度 が 上がって る 》 きのう||せいど||あがって|

( 武士 ) お っ 。 食わ ねえ の か ? ぶし|||くわ|||

( 凪 ) うん 。 ちょっと 食欲 ない 。 なぎ|||しょくよく| You're not eating?

( 凪 ) 練習 し て くる 。 なぎ|れんしゅう|||

≪ ( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( 武士 の 母 ) あの 子 根 詰め 過ぎ じゃ ない ? ぶし||はは||こ|ね|つめ|すぎ||

♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) ぴあの||えんそう

( 凪 ) あっ 間違え ちゃ った ! ごめんなさい 。 なぎ||まちがえ||| I made a mistake! I'm sorry!

ミス タッチ は 気 に し ない で 通し て い こ う 。 みす|たっち||き|||||とおし|||| Don't worry about misplaying the notes sometimes. Let's hear you play it through.

( 凪 ) ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい 。 なぎ||| I'm sorry, I'm sorry, I'm sorry...

( 凪 の 友達 ) 《 頑張って ね 。 絶対 見 に 行く から ね 》 なぎ||ともだち|がんばって||ぜったい|み||いく||

( 教師 ) 《 あなた は ことし の 目玉 よ 》 きょうし|||||めだま|

( 教師 ) 《 井端 先生 が 聴き に いらっしゃる 》 → きょうし|いばた|せんせい||きき||

《 だから 完璧 な もの を ね 。 認め られ れ ば 一生 安泰 だ 》 |かんぺき|||||みとめ||||いっしょう|あんたい|

( 女子 生徒 ) 《 ライター さん が 来る ん だって さ 》 → じょし|せいと|らいたー|||くる|||

《 次 世代 美 少女 ピアニスト 特集 だって 》 つぎ|せだい|び|しょうじょ|ぴあにすと|とくしゅう|

♪♪~

( 紘子 ) あと 4 日 。 望む ところ だ わ 。 ひろこ||ひ|のぞむ||| Four more days.

( 凪 ) 《 あと 4 日 》 → なぎ||ひ

《 この 曲 を もの に する の に あと 4 日 しか ない 》 |きょく||||||||ひ||

( 音楽 教師 ) 《 期待 し てる わ よ 》 ( 男性 ) 《 容姿 で 得 し てるよ な 》 おんがく|きょうし|きたい|||||だんせい|ようし||とく|||

( 女子 生徒 ) 《 雑誌 ライター は 凪 狙い で 来る ん だ って 》 じょし|せいと|ざっし|らいたー||なぎ|ねらい||くる||| The magazine writer's coming just to see Nagi.

( 男子 生徒 ) 《 余裕 で トップ でしょ 》 ( 女子 生徒 ) 《 ロリコン 狙い ? 》 だんし|せいと|よゆう||とっぷ||じょし|せいと||ねらい She'll own everyone else without even trying.

( 音楽 教師 ) 《 親 御 さん も 鼻 が 高い ぞ 》 おんがく|きょうし|おや|ご|||はな||たかい|

( 友人 ) 《 頑張って ! 》 ( 女子 生徒 ) 《 結局 顔 だけ でしょ 》 ゆうじん|がんばって|じょし|せいと|けっきょく|かお|| Good luck!

( 凪 ) 《 あと 4 日 も この 苦しみ に 耐え なきゃ いけない の ? 》 なぎ||ひ|||くるしみ||たえ|||

( 紘子 ) ち ょ … 凪 ! ≪ ( ドア の 開閉 音 ) ひろこ|||なぎ|どあ||かいへい|おと

《 助け て よ お 母さん 僕 の 耳 が 》 たすけ||||かあさん|ぼく||みみ|

( 紘子 ) 《 つくづく 指導 者 失格 ね 》 → ひろこ||しどう|もの|しっかく|

《 また 同じ こと を 繰り返 そ う と して いる 》 |おなじ|||くりかえ|||||

凪 … 。 なぎ

( 凪 ) 私 怖い ん です 。 → なぎ|わたくし|こわい|| I...

学 祭 の 余興 な のに 大切 な コンクール なんか じゃ ない のに 。 まな|さい||よきょう|||たいせつ||こんくーる||||

( 紘子 ) 誰 だって 怖い よ 。 私 だって 公生 だって 。 → ひろこ|だれ||こわい||わたくし||きみお|

きっと 相 座 武士 君 だって 。 |そう|ざ|ぶし|きみ|

たった 数 分 の 舞台 に 自分 の 全て が 集約 さ れる 。 → |すう|ぶん||ぶたい||じぶん||すべて||しゅうやく||

怖い し 理不尽 だ よ ね 。 こわい||りふじん|||

( 凪 ) じゃあ どうして 瀬戸 先生 は ピアニスト を 続け てる ん です か ? なぎ|||せと|せんせい||ぴあにすと||つづけ||||

その先 に ね チャラ に なる 瞬間 が ある 。 そのさき||||||しゅんかん||

悩 ん で わめい て 苦 しん で もがき 続け た 数 カ月 。 → なや|||||く||||つづけ||すう|かげつ All the months of agony, screaming, suffering, and struggling...

何もかも 報われる 瞬間 が ある 。 なにもかも|むくわれる|しゅんかん||

《 たくさん の 人 に 音 が 届 い た とき 》 ||じん||おと||とどけ|||

《 心 を 重ね た とき 》 こころ||かさね||

《 音楽 は 言葉 を 越える の かも しれ ない 》 おんがく||ことば||こえる||||

私 たち は その 瞬間 に 取りつか れ た → わたくし||||しゅんかん||とりつか||

どう しよう も ない 生き物 な の かも しれ ない ね 。 ||||いきもの||||||

( 紘子 ) 《 少し 恋 と 似 て いる 》 ひろこ|すこし|こい||に|| It's a little like being in love.

( 凪 ) 私 たち … 。 なぎ|わたくし|

( 紘子 ) 捕まえ た ! ( 凪 ) ギャー ! ひろこ|つかまえ||なぎ|

( 紘子 ) トイレ を 占領 する ん じゃ ない ! → ひろこ|といれ||せんりょう||||

小春 ! せめて 左 足 に し なさい 。 こはる||ひだり|あし||| I give up! Don't monopolize the bathroom!

( 紘子 ) あんた の 居場所 は トイレ じゃ ない わ 。 → ひろこ|||いばしょ||といれ|||

舞台 に 立つ の が 怖い の は → ぶたい||たつ|||こわい|| You're afraid to go out onstage because you practiced so hard.

あんた が 一生懸命 練習 し た から 。 → ||いっしょうけんめい|れんしゅう|||

身 も 心 も ピアノ に 傾け たから 。 → み||こころ||ぴあの||かたむけ|

だから さらけ出す の が 怖い の よ 。 → |さらけだす|||こわい||

あんた の こと を 「 覚悟 の ない 臆病 者 」 なんて 言う や つが い たら → ||||かくご|||おくびょう|もの||いう||||

私 が ぶ っ 殺し て やる わ 。 ない 胸 張り なさい 。 → わたくし||||ころし|||||むね|はり|

あんた は 有馬 公生 の 弟子 だ よ 。 ||ありま|きみお||でし||

( 凪 ) 違い ます ! あいつ は 敵 です ! なぎ|ちがい||||てき|

( 紘子 ) その 意気 じゃ ない 。 決着 つけよ う よ 舞台 の 上 で 。 ひろこ||いき|||けっちゃく||||ぶたい||うえ| That's the spirit!

♪♪~

渡 … 。 ( 渡 ) うん ? と|と|

お 願い が ある ん だ 。 |ねがい||||

いい よ 。 まだ 何も 言って ない よ 。 |||なにも|いって|| Sure.

お前 の お 願い なら いい よ 。 おまえ|||ねがい||| If it's you who's asking,

ヘヘッ 。

( 渡 ) ハハハ … ! と| Kuru School Festival

清純 派 音楽 女子 の 匂い だ ! → せいじゅん|は|おんがく|じょし||におい| This is the scent of pure, musical maidens!

カワイイ 子 臭 充満 だ ! キャッ ホホ ~ イ ! |こ|くさ|じゅうまん||||

あんた の 存在 海綿 体 ね 。 ||そんざい|かいめん|からだ|

お っ こっち だ な 。 →

もう 始まって る みたい だ 。 |はじまって|||

♪♪ ( 木琴 の 演奏 ) もっきん||えんそう

( 武士 ) せっかく 着 ぐるみ 着 てる のに ち まち ま と 。 ぶし||ちゃく||ちゃく||||||

( 泉 ) それ が カワイイ の よ 。 いずみ|||||

( 泉 ) もう すぐ 凪 ちゃん の 出番 ね 。 仕上がり は どう ? いずみ|||なぎ|||でばん||しあがり|| (Soon it will be your turn, Nagi. How's it coming?

( 武士 ) さあ … 今回 は 俺 に 何も 教え て くれ ねえ ん だ よ 。 ぶし||こんかい||おれ||なにも|おしえ||||||

( 泉 ) ブラ コン 卒業 かしら 。 悲しい わ ね お 兄ちゃん は 。 いずみ|||そつぎょう||かなしい||||にいちゃん|

( 武士 ) 清々 する よ 。 ぶし|せいせい||

( 生徒 ) お 疲れ 小麦 。 ( 小麦 ) ぷ は ー っ 。 せいと||つかれ|こむぎ|こむぎ|||-|

私 よく でき まし た 。 あれ ? 凪 は ? わたくし||||||なぎ| I think I did a good job! Huh? Where's Nagi?

《 なまはげ ? 》

[ マイク ] ♪♪ 「 悪 ぃ 子 は い ねえ が … 」 ( 観客 の 笑い声 ) |あく||こ|||||かんきゃく||わらいごえ

《 大 爆笑 ! ? 》 だい|ばくしょう

《 まとも な 僕ら が 逆 に 浮 い てる 》 ||ぼくら||ぎゃく||うか||

《 恐 る べし くる 学 祭 ! 》 こわ||||まな|さい

≪ ( 凪 ) ♪♪ 「 タン タン タン タタタタタ タタ … 」 なぎ|||||

大丈夫 ? だいじょうぶ

は ぁ ! ? だ … 大丈夫 に 決まって る っ しょ ! |||だいじょうぶ||きまって|||

有馬 先生 こそ 落ち着 い て ます ね 。 ありま|せんせい||おちつ||||

《 もっと うろたえろ 》

あっ け に 取ら れ て 緊張 する 暇 が ない と いう か 。 |||とら|||きんちょう||いとま||||| I'm so overwhelmed, I don't have time to be nervous, I guess...

《 そうだ 初めて 会った とき 君 も 震え て た な 》 そう だ|はじめて|あった||きみ||ふるえ||| That's right. The first time I met you, your hand was trembling, too.

何 す ん の よ ! エッチ 。 セクハラ 野郎 ! なん||||||せくはら|やろう

こんなに 握り締め て 指 が コチコチ に なっちゃ う よ 。 |にぎりしめ||ゆび||||||

手 を 広げ て 力 抜 い て 。 て||ひろげ||ちから|ぬき||

あっ … 。

( 紘子 ) 《 誰 だって 怖い よ 。 私 だって 公生 だって 》 ひろこ|だれ||こわい||わたくし||きみお|

( 凪 ) 《 あなた も 追い詰め られ て い た の ? 》 → なぎ|||おいつめ|||||

《 あなた も 怖い の ? 私 と 同じ ? 》 ||こわい||わたくし||おなじ Are you afraid, too? The same way... I am?

僕 の 友達 が 言って た よ 。 ぼく||ともだち||いって||

「 君 の 人生 で ありったけ の 君 で 真摯 に 弾け ば いい ん だ よ 」 って 。 きみ||じんせい||||きみ||しんし||はじけ||||||

でも 私 たった 13 年 しか 生き て ませ ん 。 |わたくし||とし||いき|||

たった 13 年 でも 君 や 君 を 見 て き た 人 たち に とって → |とし||きみ||きみ||み||||じん|||

掛け替えのない 13 年 だ 。 かけがえのない|とし|

信じよ う 。 音楽 に 傾け た 時間 を 。 しんじよ||おんがく||かたむけ||じかん|

8 番 の 方 ステージ に お 願い し ます 。 ばん||かた|すてーじ|||ねがい||

私 たち だ 。 わたくし||

よ しっ 行 こ う 。 ||ぎょう||

はい 。

( 観客 の 拍手 ) かんきゃく||はくしゅ

[ TEL ] ( 観客 の 拍手 ) tel|かんきゃく||はくしゅ

♪♪~