Just Because ! Episode 4
( 森川 ( もり かわ ) 満 ( みつる )) お 姉ちゃん
お 菓子 まだ ? ( 森川 ( もり かわ ) 弦 ( ゆずる )) まだ ?
( 森川 ( もり かわ ) 葉月 ( はづき )) お 菓子 は まだ
( 満 ) じゃあ 先 に 選んで くる
( 弦 ) あっ 僕 も
お 店 の 中 で は 走ら ない の !
1 個 ずつ だ よ !
( 携帯 電話 の バイブ 音 )
♪~
~♪
( 相馬 ( そう ま ) 陽斗 ( はる と )) ハァ ~…
( 夏目 ( なつ め ) 美緒 ( み お )) なんで ネコ ?
( 泉 ( いずみ ) 瑛 太 ( え いた )) 誰 か が 犬 の 代わり に 連れて きた
( 小宮 ( こみ や ) 恵那 ( え な )) 犬 だって 聞いて なかった し
言った ろ ?
( 恵那 ) 絶対 言って ないし 聞いて ない !
( 陽斗 ) ハァ ~…
お前 ら も うち ょい 俺 の 心配 を しろ よ
だ ー っ !
お前 に 言った んじゃ ね ~!
相馬 ご め ー ん
( 連 写 する 音 )
( 陽斗 の 悲鳴 )
( 陽斗 の 悲鳴 )
( 美緒 ) ハァ …
泉 も 手伝って !
( 瑛 太 ) えー ?
( 恵那 ) 相馬 先輩 逃げて 逃げて !
( 連 写 する 音 ) ( 陽斗 ) う お っ !
大丈夫 か ? 陽斗
( 陽斗 ) うん
元気 出せ
( 陽斗 ) あっ ( 美緒 ) 何 ?
誰 から ? あ …
ヤベ え
俺 や っぱ 好きだ わ
初詣 ん とき もう 一 度 森川 に 告白 する
( 筆跡 音 )
あっ
えっ ?
( 陽斗 ) やる
ありがとう
( 教師 ) 誰 だ ? 喋って ん の
ああ 俺 っす
( 教師 ) “ 俺 っす ” じゃ なくて だ な …
( 陽斗 ) す ん ませ ん 僕 です ~
( 生徒 たち の 笑い声 )
( 教師 ) 静かに
( 足音 ) ( 陽斗 ) 今日 あり が と な
夏目 ?
えっ 何 ?
だから 今日 あん が とって
受験 あん の に 平気だった か ?
大丈夫 気分 転換 に も なる し
そ っか でも マジ 助かった !
森川 さん も 褒めて くれた し ?
まあ な !
( 美緒 ) ん …
( 陽斗 ) 夏目 は ? ( 美緒 ) ん ?
( 陽斗 ) いや つきあって る ヤツ とか い ん の か なって
い … いない って
今 受験 の こと で 頭 いっぱい だし …
でも 好きな ヤツ くらい い ん べ ?
まあ ね
そ っか
結構 長く 片思い して る かも
俺 の 知って る ヤツ ?
( 美緒 ) たぶん
瑛 太 と か
ん ?
( 瑛 太 ) はい ( 恵那 ) ん ?
ネコ の お礼
( 恵那 ) フフッ
( 缶 を 開ける 音 )
( 恵那 ) 泉 先輩 って どう 思って ん の ?
は あ ? ( 恵那 ) 相馬 先輩 の こと
どう って 中学 ん ころ から の 友達
( 恵那 ) それ だけ ?
一 番 仲 よかった 友達
ふ ー ん
なんだ よ ?
夏目 会長 は ?
中学 ん とき クラス が 一緒だった 女子
て か その “ 会長 ” って 呼び 方
また 生徒 会 やって んだ 夏目
( 恵那 ) もう 引退 した けど ね 元 生徒 会長 ?
中学 ん とき も ?
( 瑛 太 ) 副 会長 と か やって た
さすが よく 知って ん ね
普通 知って る だ ろ そん くらい
興味 ない のに 副 会長 と か 書記 まで 覚えて る ?
私 全然 記憶 に ない けど
( 瑛 太 ) ん …
美緒 先輩 の どこ が 好き ?
( 缶 が 落ちる 音 )
違う から
( 恵那 ) これ 証拠 写真
あっ ! お前 !
また 勝手に !
( 恵那 ) フッフッ …
美緒 先輩 の 好きな とこ を 1 つ 言えたら 消して あげる
不器用な とこ !
プッ … アハハハッ …
それ 会長 に は 絶対 言わ ない ほう が いい よ !
言う わけ ないだ ろ
( 陽斗 ) 夏目 ?
相馬 ずけずけ 来 過ぎ だって
おお 悪 ( わり ) い
なんか 俺 だけ 森川 の こと バレバレ じゃ ん
だから さ …
別に いい けど
うまく いく と いいね
告白
おう !
あー でも 緊張 す んな ~!
( 恵那 ) あり が と
( 瑛 太 ) ん … 俺 も 一応 あり が と
( 恵那 ) 泉 先輩 って …
いい よ ね 好きだ よ 私 は
う っ !
人 と して
( 瑛 太 ) ん …
相馬 先輩 の ため に ライン 教えて くれた と ことか
不器用な とこ と か ?
僕 は 小宮 さん が 苦手です
人 と して
( 恵那 ) よく 言わ れ ます
今 の 調子 で 会長 に も 告白 すれば いい じゃ ん
だから …
“ 苦手 ” って 告白 する より いい と 思う よ
人 と して
小宮 さん の 正論 マジ で う ざい
まっ 相馬 先輩 の 告白 が うまく いって から の ほう が いっか
そう そう これ 渡そう と 思って た
マウンド に 立つ 前 から 負けて も 知ら ない よ ?
じゃ ね !
( 瑛 太 ) なんて 顔 して んだ 俺
( 森川 ( もり かわ ) 睦月 ( むつき )) あー あ
春 に は お 姉ちゃん 兵庫 行っちゃ う の か ~
( 葉月 ) 部屋 が 広く なる って 喜んで た の は 誰 でしょう か ?
( 睦月 ) 満 と 弦 の 面倒 見る の 大変だ もん
頑張って お 姉ちゃん
私 も 早く 大学 行き たい な ~
1 人 暮らし も いい な ~ す っご い 楽し そう
( 携帯 電話 の バイブ 音 ) あ …
( 携帯 電話 の バイブ 音 )
お っ
( 鈴木 桃 花 ) ああ そうだ 今年 の 初詣 は ?
( 高橋 ( たか は し ) 早苗 ) 来年 ね あたし は パス 真由子 ( まゆ こ ) は ?
( 佐藤 真由子 ) 彼 氏 と 連絡 つ か ない
美緒 も ダメ かな ~?
( 美緒 ) これ どうし よ …
何 が “ 了解 ” なんだか …
( 受信 音 ) ( 母親 ) お 風呂 空いた わ よ ー !
分かった !
ん ?
( 母親 ) 瑛 太 ー ?
夏目 さん 合格 する と いいね
ん ? ああ …
森川 ほか は ?
何 お 願い した ?
家族 の 健康 と あと は 依子 ( よりこ ) の 分 も
夏目 さん の 合格 祈願 相馬 くん は ?
( 陽斗 ) 俺 は … まあ …
あと で 言う わ !
相馬 くん ?
て か 3 人 と も 急に ドタキャン は ない よ な ?
かぜ と 家 の 用事 と 受験 じゃ しかたない よ
( 陽斗 ) ん ー … まあ な
( 車 が バック する 音 )
( シフト レバー の 操作 音 )
( 美緒 ) お 待た せ
家 の 用事 は 済んだ の ?
そっち は 受験 勉強 サボり ?
( 美緒 ) いやいや 合格 祈願 も 大事でしょ ?
どうした の ?
ん … いや
美奈 ( みな ) さん も 初詣 行く の ?
お 姉ちゃん !
( 夏目 ( なつ め ) 美奈 ) 瑛 太 くん 久しぶり !
どうも
あたし の とき は 気づか なかった のに
なんで お 姉ちゃん に は すぐ 気づく の ?
美奈 さん は あん ま 変わって ないし
( 美奈 ) そこ は “ キレイ に なった ” って ―
言って くれ ない と ~
じゃあ キレイ に なり ました
フフッ 美緒 も かわいく なった でしょ
もう … お 姉ちゃん は わさび 買い に 来た んでしょ !
( 美奈 ) あー そう だった !
( 足音 ) ( 美奈 ) じゃあ
美緒 の こと よろしく ね
あたし に は お世辞 言わ ない んだ
ふ ー ん ( 瑛 太 ) う っ …
( 乾 ( い ぬい ) 依子 ) あっ いた いた ! ( 美緒 ・ 瑛 太 ) あ …
( 依子 ) いや ー 遠い ね ここ
あ …
ごめん 遅刻 だった ?
(2 人 ) う うん
( 鐘 の 音 )
( 兄 ) う ー …
もう ポン 酒 なんて 飲ま ねえ
それ 100 回 以上 聞いた
( 鐘 の 音 )
何 ? これ
彼 氏 の 写真 集 でも 作 ん の ー ?
あ …
( 恵那 ) 違う し 彼 氏 なんて い ない
つま ん ねえ 高校 生活 だ な
私 が 今 面白ければ いい の
( 鐘 の 音 )
( ナレーター ) 明け まして おめでとう ございます
( 恵那 ) だ から 絶対 廃部 なんて さ せ ない
( 携帯 電話 の バイブ 音 )
( 携帯 電話 の バイブ 音 )
( 瑛 太 ) ん …
こんな 時間 でも 人 いる んだ ね ( 美緒 ) うん
( 携帯 電話 の バイブ 音 )
( 瑛 太 ) ん …
( 依子 ) 初詣 って 毎年 ここ 来る の ? ( 美緒 ) うん
お とうさん 近い 所 が いい って ―
言う から
それ うち も だ
( 美緒 ) 有名な 神社 は ―
地元 だ と 意外 と 行か ない よ ね
( 依子 ) 泉 ?
相馬 から ?
( 瑛 太 ) 違う
九州 の 友達 と か ?
( 瑛 太 ) まあ そんな 感じ
なんか 怪しい …
夏目 に 押しつけ られた 写真 の 女子
あいつ いつも ああ な の か ?
“ ああ ” って ?
( 瑛 太 ) なんか パワフル
( 美緒 ) うん いつも パワフル
( 美緒 ) うん いつも パワフル
( そば を すする 音 )
( 依子 ) ああ 2 年 の 小宮 ?
( 依子 ) ああ 2 年 の 小宮 ?
( 恵那 ) ホッ …
( 依子 ) ああ 2 年 の 小宮 ?
陸上 の 大会 も 原 付 で 遠く の 会場 まで 撮り に 来て ん ね
いろんな 意味 で すごい な
でも 男子 って ああいう の 好きでしょ ?
へえ ー
陸上 部 の 男子 に は かわいい って 人気 だ よ
別に なんとも 思って ない
ムキ に なる ところ が 怪しい ~
( 瑛 太 ) ん …
もと は 夏目 の 紹介 だ ろ
ハァ …
( 葉月 ) 相馬 くん ? ( 陽斗 ) あ …
お っ ? ああ どうした ?
甘酒 もらっちゃ った どう ?
おお サンキュ
お っ
手 冷たかった ?
いや
その … 逆 っつ ー か …
熱い から … ( 陽斗 ) あっ つ !
う う … ( 葉月 ) 気 を つけて って
言おう と した んだ けど …
( かばん を あさる 音 )
( 葉月 ) はい お 茶
それ …
森川 のだ ろ ?
( お さい銭 を 投げる 音 )
フゥ …
なんか 不思議だ ね
( 陽斗 ) ん ?
私 こんな 時間 に 外 に いる こと ない から
一緒に いる の が 相馬 くん な の も
( 陽斗 ) まあ それ は …
( 葉月 ) クラス でも あんまり 話した こと なかった し
( 陽斗 ) でも もっと 早く 俺 は
こういうふうに 話したり し たかった
えっ ?
ずっと 森川 の トランペット の 音 聞いて たから
放課後 野球 部 の 練習 して る とき
グラウンド に 聞こえて くん の …
私 の 演奏 じゃ ない か もよ ほか に も …
森川 だ よ !
一 番 一生懸命だった し …
夏 の 大会 も 応援 に 来て くれて …
す っげ ー うれしかった んだ !
だから なん つ ー か 俺 さ …
ん … ん …
森川 こっち !
えっ ?
( 真由子 ) ん ?
ど った の ?
あれ ( 桃 花 ) ん ?
相馬 と うち の クラス の …
美緒 いい の か な ?
えっ ? なんで 美緒 ?
相馬 の こと いつも 気 に して る から
そう な の !?
あっ でも 吹奏 楽部 の に は 美緒 全然 勝って んじゃ ん !
( 真由子 ) だ と いい けど
私 あの 地味な 子 嫌い だ から
ハァ ハァ ハァ … 相馬 くん !
悪 ( わり ) い
クラス の ヤツ いた から
( 葉月 ) うん
( 後輩 ) 駅伝 組 の 大会 も 近い ので !
( 後輩 ) 依子 先輩 も 一緒に 必勝 祈願 して ください !
( 後輩 ) お 願い し ます !
( 後輩 たち ) お 願い し ます !
( 後輩 ) 何 か の 縁 です もう 一 回 だけ !
( 依子 ) フゥ …
よ ー し 分かった !
( 後輩 たち ) ありがとう ございます !
( 依子 ) ごめん ! 夏目 さん 泉
ここ で お 別れ
行 こっか
( 瑛 太 ) ん …
( 美緒 ) 相馬 さ
ちゃんと 告白 できた かな ?
さあ ?
この 前 み たく なって なきゃ いい けど
“ 俺 明日 ヒマ な んだ ー !” は ない よ ね さすが に
言おう と した の は すごい でしょ
そう だ ね
泉 !
これ 引か ない ?
普通に イヤだ
( 美緒 ) いい から 引く よ !
満 と 弦 が ね
今度 は いつ 相馬 くん と 遊ぶ の か 毎日 聞いて くるんだ
( 陽斗 ) うん
一緒に 水族 館 行った の が よっぽど 楽しかった んだ と 思う
そ っか
あの とき の 絵 いっぱい 描いて る から
今度 見て 上げて ( 陽斗 ) ああ
( 葉月 ) あ …
( 陽斗 ) 森川 ! ( 葉月 ) あ …
微妙 …
泉 は ?
( 瑛 太 )“ 吉 ”
( 美緒 ) まあ でも 恋愛 運 なら 悪くて も いっか
今 は 受験 に と っと か ない と !
いい の か ?
( 美緒 ) そりゃ あ 末吉 は よく ない って …
そう じゃ なくて ―
陽斗 の こと
中学 から ずっと だ よ
こじら せ 過ぎ でしょ
でも 今 は 受験 ある し 誰 か と つきあって くれれば ―
スッキリ する と 思う んだ よ ね
むしろ そう なって くれた ほう が 絶対 集中 できる って !
だから あたし の 合格 の ため に も
相馬 に 頑張って もらわ ない と … でしょ ?
全然 よく ないだ ろ それ
( 美緒 ) 何 が ?
必死に 受験 を 言い訳 に して さ
言い訳 なんか じゃ …
吉 の くせ に 偉 そう
末吉 より は いい し
泉 に は 関係ない じゃ ん !
関係ない んだ から 黙って て !
( 瑛 太 ) なんだ よ それ
俺 だって ずっと 夏目 の こと …
あ …
中学 ん とき から ―
知って んだ から さ …
関係ない は ないだ ろ
よけいな こと 言った ごめん
俺 森川 の こと が 好きだ ! 好きだ !
つきあって ほしい !
ごめん
( 陽斗 ) あ …
つきあえ ない
ハッハッ … そ っか
悪 ( わり ) い ( 瑛 太 ) ごめん
( 陽斗 ) 先 …
帰る
♪~
~♪