×

We use cookies to help make LingQ better. By visiting the site, you agree to our cookie policy.


image

ダーリン・イン・ザ・フランキス, Darling in the FranXX Episode 24

Darling in the FranXX Episode 24

( ゼロ ツー ) 宇宙 の 果て へ と 向かう 蜜月 の 日々

その 道のり は あまり に も 遠い

それ でも …

( ヒロ ) 不思議 だ

( ヒロ ) もう 何 日 も たって いる はず な のに

お なか も すか ない し 眠く も なら ない

俺 は このまま 叫 竜 ( き ょ り ゅ う ) に なる の か な

( ゼロ ツー ) 怖い ?

全然 まるで 君 の 一部 に なった みたい だ

君 の 中 で 広 がって いく 君 が 何 を 感じ て いる の か 分かる

( ゼロ ツー ) ボク も だ ダーリン

( ゼロ ツー ) また 来 た

( 発射 音 )

( はじく 音 )

( ヒロ ) ゼロ ツー いく よ ( ゼロ ツー ) 来 て ダーリン

( 発射 音 )

( 爆発 音 )

僕たち は どこまでも 飛 ん で いけ る

今 の 僕たち は 無敵 だ

( 新 ナナ ) 少し 大きく なって き まし た ね

妊婦 用 の 衣類 用意 し ま しょ う

( ミツル ) お 願い し ます

( ココロ ) あっ でも 私 だけ 特別 に し て もらう わけ に は …

( 新 ナナ ) いいえ

あなた が 初めて の 妊婦 と して これ から の 模範 に なる の です から

先 を 考える なら こういう こと は しっかり し て おき ま しょ う

( ココロ ) フフッ … はい

( ゾロメ ) あら よっ と !

オッ ! ここ だ ここ だ

( イチゴ ) よく 残って た よ ね

( ナナ ) あんまり 危ない 所 へ 行っちゃ ダメ よ

( ゾロメ たち ) は ~ い !

( フトシ ) ホント だ あん だけ 枯れ かけ て た 植物 たち が …

( イクノ ) ほとんど 奇跡 ね

( ゾロメ ) ホント ここ で いろんな こと あった よ な

( ミク ) ミス トル ティン が ミク たち に 残し て くれ た の か な

( ゴロー ) ああ 俺 たち また イチ から やり 直せ る ん だ

( イチゴ ) ンンッ …

よっ しゃ !

( イチゴ ) よっ と …

こんなに 資料 持ち帰って どう する の ?

( イクノ ) ちょっと やり たい こと が でき た ん だ

( ミク ) うまい もん ね

そう したら ここ の 糸 を …

( ミツル ) あ … あの … N ( ココロ たち ) うん ?

何 か 手伝え る こと は あり ませ ん か ?

心配 し ない で みんな い て くれる し 大丈夫

( ミツル ) でも 何 か し て ない と … N ( ゾロメ ・ フトシ ) ココロ ちゃん !

( ゾロメ ) ジャマ だ デブ ( フトシ ) デブ って 言う な

ココロ ちゃん これ 食べ て

( ココロ ) えっ ?

( ゾロメ ) ズリイ よ ! これ も これ も

ありがとう

ナナ さん に 相談 し たら 持っていって いい って

うんと 食べ て 栄養 つけ なきゃ だ もん ね

うん ありがとう

( ゾロメ ) よっ しゃ ! じゃ 畑 に 戻る ぞ

( ミツル ) ち ょ … ちょっと …

( フトシ ) 大丈夫 ! そんな すぐ は 生まれ ない って

( ミツル ) あの … N ( ココロ ) うん ?

い … いって き ます

はい いって らっしゃい

( イチゴ ) ヒロ と ゼロ ツー まだ 戦って る の か な ?

苦しく なる ん だ

あの 2 人 に 何 か 少し でも し て あげ られ たら なって

( 手 を 置く 音 )

それ は みんな 一緒 だ よ

でも 俺 たち は や れる こと を やる しか 今 は ない ん だ

あいつ ら が そうした よう に

( ゼロ ツー ) どの 星 か 分かる ?

( ヒロ ) 地球 から すごく 離れ ちゃ って 見え 方 も 違う から 全然 分から ない

( ゼロ ツー ) じゃ ボク ら で 星座 作っちゃ お う か

( ヒロ ) 星座 を ?

( ゼロ ツー ) 例えば あの 星 と あの 星 を …

( アラーム 音 )

( ゼロ ツー ) 残念 敵 だ

( ゼロ ツー ) ダーリン 行 こ う ( ヒロ ) うん

( ゼロ ツー ) 大丈夫 時間 なら たっぷり ある さ

( 爆発 音 )

( ミツル ) ハァ ハァ ハァ ハァ …

ハァ ハァ ハァ ハァ …

( ゴロー ) ミツル 早く !

ココロ さん !

( 泣き声 )

えっ …

( 足音 )

アア …

フフ フッ …

ほら パパ です よ

( 赤ん坊 の 声 )

( 泣き声 )

( イチゴ ) それ は 私 たち が 選 ん だ 最初 の 未来 だった

( フトシ ) よく やった ミツル ! お前 が パパ 1 号 だ !

( イチゴ ) それ を 私 たち は 決して 忘れ ない

( ゾロメ ) 人間 って 生まれ ん だ な

私 たち は 知ら さ れ た

ナオミ !

( ナオミ ) あっ …

( ナオミ ) みんな …

この 生活 に 没頭 し て いった

みんな それぞれ の 自分 を 見つけ られる よう に

そして また 決心 し た 仲間 が 1 人

( ゴロー ) よっ と …

じゃ ちょっと 世界 を 見 て 回って き ます

使える 機材 な ん かも この先 もっと 必要 と なる だ ろ う し

やっぱり 心細い と 思う んで

( ハチ ) 長い 旅 に なる だ ろ う が よろしく 頼む

気 を つけ て ね

いい の ? イチゴ 寂しく なる よ

うん … でも これ が ゴロー らしい 生き 方 な ん だ

( ゴロー ) 準備 でき た ( イチゴ ) うん しっかり や ん な

( ゴロー ) ヒロ に 負け て らん ねえ から な

( イチゴ ) うん

たまに は 連絡 くらい し …

ンンッ …

( ゾロメ ・ ミク ) え えっ ?

ち ょ … ち ょ … ちょっと !

( ゴロー ) じゃ みんな 元気 で

イクノ に 頼ま れ た 物 探し て くる よ

は いはい よろしく

じゃあ な !

( イクノ ) まったく … ゴロー も 変わった わ ね

( イチゴ ) 別れ と 出会い を 繰り返し て 私 たち は 大人 に なって いく

ヒロ ゼロ ツー そっち は どう して る ?

2 人 が い なく て 少し だけ 寂しい けれど …

あっ …

( イチゴ ) 2 人 に 負け ない よう に 私 たち この 星 で 頑張って る よ

( 爆発 音 )

( 飛来 音 )

( 爆発 音 )

( イチゴ ) そして あの 日 から 2 年 の 月日 が たった

( ゼロ ツー ) ダーリン … ダーリン

( ゼロ ツー ) 大丈夫 ?

ごめん 寝 て た みたい だ

( ゼロ ツー ) 珍しい ね

だいぶ 衰弱 し てき てる ムリ は し ない で

( ヒロ ) ありがとう でも 大丈夫

( ヒロ ) ゼロ ツー 夢 を 見 た よ ( ゼロ ツー ) 夢 ?

みんな の 夢 元気 に 暮らし て た

うん

ダーリン もう 敵 の 母 星 付近 だ

( 主席 ・ 副 主席 ) 肉体 に 縛ら れ し かよ わき 生命 体 よ

( ゼロ ツー ) VIRM ( ヴィルム ) ! ( 主席 ・ 副 主席 ) 我が 声 を 聞け

来 て も ムダ だ

ダーリン に は そんな 言葉 は 通じ な …

ウッ !

なに !

あれ は フリングホルニ ?

( 副 主席 ) ここ は 我ら が 領域

( 主席 ) かよ わき 者 よ その 苦しみ より 解放 して やろ う

アア …

ダーリン 行 こ う

ハッ …

ダーリン ?

ダーリン !

( ゼロ ツー ) ダーリン ! ダーリン しっかり し て !

ウウッ !

クッ … なんで ?

こんなに 近く に いる のに ダーリン の 声 が 聞こえ ない

ゼロ ツー … ゼロ ツー …

こんなに 近く に いる のに 君 の 声 が 遠く なって いく

( ゼロ ツー ) ダーリン に 何 を し た !

( 主席 ) 意識 の 表面 を ほんの な で た だけ に すぎ ない

( 副 主席 ) 肉体 に は 限界 が ある

叫 竜 の 結晶 体 で ある お前 と は 釣り合い が 取れ ない

( ゼロ ツー ) ハッ … ダメ だ !

やめろ !

( ヒロ ) 静か だ

俺 は どこ に 行く ん だ ろ う

俺 が 人間 だ から な の か ?

ダーリン の … N ダーリン の 意識 が 消え て いく

ウッ …

( 刺さる 音 )

( 爆発 音 )

( 飛来 音 )

ハッ … ウッ !

アアッ !

( ゼロ ツー ) ねえ お 願い だ

みんな ダーリン を 助け て

( アイ ) うん ?

( アイ ) ダーリン ダーリン

( ミツル ) どう し た ? アイ そんな こと し ちゃ ダメ じゃ ない か

( アイ ) パパ ダーリン ( ミツル ) えっ ?

( ココロ ) どうか し た ? パパ

( ミツル ) それ が ココロ さ … アッ …

( ココロ ) もう … “ ママ ” で いい って 言って る じゃ ない

( ミツル ) あの … この 子 が … N ( アイ ) ダーリン

えっ ? どうして ? アイ は その 言葉 まだ 知ら ない はず …

( ココロ ) これ って もし かして … N ( ミツル ) みんな に 知らせ ま しょ う

( イクノ ) 元 は ナオミ の 持ち物 だって 聞い て た から

見せる か どう か 迷った ん だ けど

この 鏡 が つなげ て き て くれ た おかげ

( ナオミ ) 感謝 し なく ちゃ ね ( イクノ ) フフッ …

( ドア の 開く 音 ) ( イクノ ) あっ …

( イチゴ ) 2 人 と も 来 て !

( ゾロメ ) この ゼロ ツー が 宇宙 の ゼロ ツー と つながって る ?

( ミツル ) 確か で は あり ませ ん が

だ と して も どう やって こっち から 呼びかける ん だ ?

こちら も つながる ん です みんな で

( イチゴ ) それ から 私 たち は 空 へ 向かって 祈った

言葉 を 投げかけ た

( ゼロ ツー ) 聞こえる … みんな の 声 だ

ねえ ダーリン この 声 が 聞こえる ?

ねえ 私 たち この 星 で 頑張って る よ

忘れ て ねえ から な お前 たち の こと

1 日 だって 忘れ た こ と ある もん か !

新しい 仲間 だって いっぱい 増え た ん だ !

俺 は お前 ら に は 絶対 負け ねえ ! 自分 の 道 を 生き て やる !

そう よ ! みんな で 絶対 に 絶対 に 幸せ に なって やる ん だ から !

決め た ん だ 残さ れ た 命 精いっぱい 生きる って

ヒロ ! 僕たち の 子供 に 名前 を 付け まし た

( ミツル ) あなた が 昔 僕たち に 付け て くれ た よう に

( ココロ ) 愛 … N 私 たち が 教え られ なかった 言葉

“ 愛 する ” と いう こと を 知り まし た

あなた たち の よう に この 愛 を 子供 に も 受け継 い で いき たい

そう 決め た ん です

( ヒロ ) 聞こえる … みんな の 声 が

愛 …

( ゼロ ツー ) そうだ 人間 は 強い ( ヒロ ) ゼロ ツー …

( ゼロ ツー ) これ は ダーリン が 始め た こと だ よ

みんな と 生き たい そこ に い たい と 叫 ん でる

( ヒロ ) そんな いい もの じゃ ない よ 俺 の は ただ の わがまま だ

考え な し に ただ 走って みんな に も 迷惑 かけ た

( ゼロ ツー ) そこ まで し て 生き たかった ん でしょ う ?

だからこそ ここ に い たい って ボク に 叫 ん だ ん でしょ う ?

ボク に は 君 が まぶしく 見え た ん だ

ボク の 憧れ た 人間 そのもの だった から

そして ボク ら は キス で つなが れ た

キス は ね ボク だけ の もの 特別 な 証し

ボク ら は 偶然 出会って 必然 的 に 惹 ( ひ ) かれ 合った

さあ ボク の 名 を 呼 ん で ダーリン

( ヒロ ) ゼロ ツー !

さあ 溶け合 お う ボク ら は 比 翼 の 鳥 だ

( ヒロ ) フフッ …

感じる よ ボク に 流れる 君 の 血 を

指 の 先 まで 君 に 染まって いく

みんな と 出会え て 幸せ だった

ボク は 生まれて き て 良かった ん だ !

ダーリン 愛し てる !

俺 も だ ゼロ ツー 愛し てる !

( ヒロ ・ ゼロ ツー ) ウオーッ !

( ヒロ ) インプラント 開始 !

なに !

アアッ !

ハァ … ンッ …

ンンッ …

まだ だ

俺 たち は 2 人 で 絵本 の 続き を 描き 換える ん だ !

ゼロ ツー 君 と ひと つ に なって いく

( ヒロ ) ゼロ ツー が 俺 で … N ( ゼロ ツー ) ダーリン が ボク だ

多分 僕ら は もう 少し で 消え て しまう

でも 歩 ん で き た この 道 は 消え ない みんな が つ ない で くれる から

いつ に なって も いい

ボク は あの 星 で もう 一 度 君 に 出会う よ

( ヒロ ) 愛し てる ゼロ ツー

( ゼロ ツー ) ボク も

愛し てる よ ダーリン

( 爆発 音 )

( 主席 ) 魂 と 呼ば れる もの たち よ また 古き 肉体 の 檻 ( おり ) へ と 帰る の か

( 副 主席 ) また 苦しみ や 悲しみ と いう 感情 に 縛ら れる と いう の か

( 主席 ) 我ら VIRM は 滅び は し ない

( 副 主席 ) 進化 の 先 で また 相 ま みえる こと に なる だ ろ う

( 主席 ・ 副 主席 ) この 宇宙 に 命 と いう 揺らぎ が ある かぎり

( ゴロー ) 終わった ん だ な

( イクノ ) 私 たち の 祈り は ちゃんと 届 い た かな ?

( ミク ) 届 い た わ よ きっと

この 星 は もう 一 度 始まる こと を 許さ れ た ん だ と 思う

( アイ ) ママ

( 泣き声 )

( イチゴ ) どれ だけ かかって も いい から さ

ちゃんと 帰って き な よ 2 人 と も

この 星 は 私 たち が つ ない で おく から さ

( ヒビ の 入る 音 ) ( フトシ ・ ゾロメ ) あっ …

( フトシ ) あっ … N ( ゾロメ ) おい …

( イチゴ ) その 光 は 私 たち を 三 日 三 晩 照らし 続け た

そのまま 大地 へ と 潜り 土 へ と 還 ( かえ ) って いった

ハチ さん は 言った

そして あれ から 8 年 が 過ぎ た

ひと つ 誓い を 立て た

( ゾロメ ) 残り 少ない マグマ 燃料 を 使う の は やめよ う と

この 星 に とって も 大切 な もの だ から

( ミツル ) しかし その道 を 選 ん だ こと で 僕たち の 生活 は 苦難 の 連続 だった

( ゴロー ) 何も ない ところ から 自給 自足 の 生活 を し なけ れ ば なら なかった から

( イクノ ) 備蓄 さ れ て た 僅か な 食料 を 足がかり に し て …

( ミク ) 私 たち は 少しずつ 自分 たち の 生活 に 必要 な 物 を 作って いった

( イチゴ ) それ から 私 たち は あの 絵本 の 続き を 描 い た

あの 2 人 が いつ まで も 寄り添い 続け られる よう に

この先 の 子供 たち に 2 人 の こと を 語り継げ る よう に

フフッ …

下手くそ

何 な の かしら ?

その 狭間 ( はざま ) に いる 老いる こと の ない 存在

彼ら … 人間 の 未来 に 寄り添い 見守り 続ける こと な の だ ろ う

もう … いつ まで も 固い わ ね

( ハチ ) 私 に は 感情 が ない から な その 代わり に 君 が いる

君 が 隣 に ずっと い て くれる なら 私 も 変わる こと が できる だ ろ う か

アア …

( 男の子 ) ねえ ねえ ( 女の子 ) ハチ こっち 来 て

( ハチ ) うん ? ああ

ちょっと 行って くる

フフッ … N 変わって る わ よ あなた も

私 だって

みんな 変わり 続ける の

( ゾロメ ) ハァ … こう やって 見る と だいぶ チビ ども 増え た よ な

( 女の子 ) ゾロメ 先生 ! ( ゾロメ ) うん ?

( 女の子 ) ナナ 先生 が “ 会議 に 出 ない ” って 怒って た よ

( 女の子 ) 怒って た よ

( ゾロメ ) いい の 先生 は 会議 なんか 出 なく て も

( 女の子 たち ) え ~ っ ?

そんな こと 言う ヤツ に は …

( ゾロメ ) こう だ ! ( 女の子 たち ) ウワ ~ ッ !

( ゾロメ ) コ ~ チョ コチョコチョ !

ほら ! デュ クシ ! デュ クシ !

( ミク ) ちょっと ( ゾロメ ) あっ …

ンッ …

ゲッ … ミク

サボって ない で こっち の 準備 手伝い なさい よ ね

う っせ え ! 今 やろう と 思って た ん だ よ

は ぁ ? 全く そう は 見え なかった ん です けど

( ゾロメ ) うる せ え な いろいろ 忙しい ん だ よ

( ミク ) いろ いろ って 何 よ ? ( ゾロメ ) いろ いろ って よ …

( イチゴ ) あの 2 人 また やって た よ

( イクノ ) せっかく みんな が 集まる 日 だって の に …

変わら ない わ よ ね あの 2 人

うん 順調 よ 元気 に 育って る

ありがとう イクノ

( イクノ ) イチゴ が お 母さん か どんな 子 に なる の か な

( ドア の 開く 音 ) ( フトシ ) イクノ 来 た よ

( イクノ ) フトシ …

これ 新作 の パン

( ナオミ ) あんた 全然 痩せ て ない じゃ ない

う っ さ い なぁ

それ に 食欲 戻った の は イクノ の せい だ から ね

イクノ の 研究 の おかげ だ よ

僕ら パラサイト だった コドモ の 老化 の スピード が 抑え られ てる の は

あんた の パン だって 大した もん だ よ

ここ の 子供 たち みんな これ で 育って る

( フトシ ) フフ フッ …

ココロ ちゃん の ところ 4 人 目 だって

( イクノ ) 聞い た ( イチゴ ) あんた の とこ だって …

( フトシ ) うん ? ああ …

ほら こっち は いい から 行って あげ な

( フトシ ) ハハハッ … うん

( イクノ ) ゴロー は ? ( イチゴ ) もう すぐ 着く って

( イクノ ) 相変わらず 各地 を 飛び回って る の ね

( イクノ ) でも ゴロー 言って た よ ( イチゴ ) うん ?

( イクノ ) その 子 の ため に しばらく は イチゴ の そば に い て あげ たい って

( イチゴ ) フフ フッ … うん

( ゾロメ ) 俺 たち も すっかり 大人 に なった よ な

( ミク ) 中身 は 子供 の くせ に

大人 と は 随分 違う けど な

何でも いい ん だ よ きっと

( イチゴ ) ヒロ ゼロ ツー

私 たち は 今 自分 らしく 生き てる よ

それ を 教え て くれ た の は

あなた たち 2 人 だった

( フトシ ) 何事 も 楽しむ こと

( イクノ ) 時 に は あらがう こと

( ゾロメ ) 努力 し 続ける こと

( ミク ) 生ぬるい やり 方 じゃ なく 本気 で 取り組む こと

( ココロ ) 相手 を 知 ろ う と する こと

( ミツル ) 運命 は 自分 の 手 で 決める こと

( ゴロー ) 自分 の 気持ち に 正直 で ある こと

( イチゴ ) 誰 か の 翼 に なる こと

そんな 人間 らし さ を 持って いた ん だ と 思う

( ヒロ ) いつか きっと …

( ゼロ ツー ) うん

( 母親 ) そんなに 走ったら 転ぶ わ よ

( 女の子 ) 平気 !

( 女の子 ) ウワッ ! ( 男の子 ) あっ …

( 女の子 ) あい た た た … N ( 男の子 ) 大丈夫 ?

( 女の子 ) あなた は だ ぁ れ ?

( 男の子 ) 僕 ? 僕 の 名前 は …


Darling in the FranXX Episode 24

( ゼロ ツー ) 宇宙 の 果て へ と 向かう 蜜月 の 日々 ||うちゅう||はて|||むかう|みつげつ||ひび

その 道のり は あまり に も 遠い |みちのり|||||とおい

それ でも …

( ヒロ ) 不思議 だ ひろ|ふしぎ|

( ヒロ ) もう 何 日 も たって いる はず な のに ひろ||なん|ひ||||||

お なか も すか ない し 眠く も なら ない ||||||ねむく|||

俺 は このまま 叫 竜 ( き ょ り ゅ う ) に なる の か な おれ|||さけ|りゅう||||||||||

( ゼロ ツー ) 怖い ? ||こわい

全然 まるで 君 の 一部 に なった みたい だ ぜんぜん||きみ||いちぶ||||

君 の 中 で 広 がって いく 君 が 何 を 感じ て いる の か 分かる きみ||なか||ひろ|||きみ||なん||かんじ|||||わかる

( ゼロ ツー ) ボク も だ ダーリン ||ぼく|||

( ゼロ ツー ) また 来 た |||らい|

( 発射 音 ) はっしゃ|おと

( はじく 音 ) |おと

( ヒロ ) ゼロ ツー いく よ ( ゼロ ツー ) 来 て ダーリン ひろ|||||||らい||

( 発射 音 ) はっしゃ|おと

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

僕たち は どこまでも 飛 ん で いけ る ぼくたち|||と||||

今 の 僕たち は 無敵 だ いま||ぼくたち||むてき|

( 新 ナナ ) 少し 大きく なって き まし た ね しん|なな|すこし|おおきく|||||

妊婦 用 の 衣類 用意 し ま しょ う にんぷ|よう||いるい|ようい||||

( ミツル ) お 願い し ます みつる||ねがい||

( ココロ ) あっ でも 私 だけ 特別 に し て もらう わけ に は … |||わたくし||とくべつ|||||||

( 新 ナナ ) いいえ しん|なな|

あなた が 初めて の 妊婦 と して これ から の 模範 に なる の です から ||はじめて||にんぷ||||||もはん|||||

先 を 考える なら こういう こと は しっかり し て おき ま しょ う さき||かんがえる|||||||||||

( ココロ ) フフッ … はい

( ゾロメ ) あら よっ と !

オッ ! ここ だ ここ だ

( イチゴ ) よく 残って た よ ね いちご||のこって|||

( ナナ ) あんまり 危ない 所 へ 行っちゃ ダメ よ なな||あぶない|しょ||おこなっちゃ|だめ|

( ゾロメ たち ) は ~ い !

( フトシ ) ホント だ あん だけ 枯れ かけ て た 植物 たち が … |ほんと||||かれ||||しょくぶつ||

( イクノ ) ほとんど 奇跡 ね ||きせき|

( ゾロメ ) ホント ここ で いろんな こと あった よ な |ほんと|||||||

( ミク ) ミス トル ティン が ミク たち に 残し て くれ た の か な |みす|||||||のこし||||||

( ゴロー ) ああ 俺 たち また イチ から やり 直せ る ん だ ||おれ|||いち|||なおせ|||

( イチゴ ) ンンッ … いちご|

よっ しゃ !

( イチゴ ) よっ と … いちご||

こんなに 資料 持ち帰って どう する の ? |しりょう|もちかえって|||

( イクノ ) ちょっと やり たい こと が でき た ん だ

( ミク ) うまい もん ね

そう したら ここ の 糸 を … ||||いと|

( ミツル ) あ … あの …\ N ( ココロ たち ) うん ? みつる||||||

何 か 手伝え る こと は あり ませ ん か ? なん||てつだえ|||||||

心配 し ない で みんな い て くれる し 大丈夫 しんぱい|||||||||だいじょうぶ

( ミツル ) でも 何 か し て ない と …\ N ( ゾロメ ・ フトシ ) ココロ ちゃん ! みつる||なん||||||||||

( ゾロメ ) ジャマ だ デブ ( フトシ ) デブ って 言う な |||||||いう|

ココロ ちゃん これ 食べ て |||たべ|

( ココロ ) えっ ?

( ゾロメ ) ズリイ よ ! これ も これ も

ありがとう

ナナ さん に 相談 し たら 持っていって いい って なな|||そうだん|||もっていって||

うんと 食べ て 栄養 つけ なきゃ だ もん ね |たべ||えいよう|||||

うん ありがとう

( ゾロメ ) よっ しゃ ! じゃ 畑 に 戻る ぞ ||||はたけ||もどる|

( ミツル ) ち ょ … ちょっと … みつる|||

( フトシ ) 大丈夫 ! そんな すぐ は 生まれ ない って |だいじょうぶ||||うまれ||

( ミツル ) あの …\ N ( ココロ ) うん ? みつる||||

い … いって き ます

はい いって らっしゃい

( イチゴ ) ヒロ と ゼロ ツー まだ 戦って る の か な ? いちご|ひろ|||||たたかって||||

苦しく なる ん だ くるしく|||

あの 2 人 に 何 か 少し でも し て あげ られ たら なって |じん||なん||すこし|||||||

( 手 を 置く 音 ) て||おく|おと

それ は みんな 一緒 だ よ |||いっしょ||

でも 俺 たち は や れる こと を やる しか 今 は ない ん だ |おれ|||||||||いま||||

あいつ ら が そうした よう に

( ゼロ ツー ) どの 星 か 分かる ? |||ほし||わかる

( ヒロ ) 地球 から すごく 離れ ちゃ って 見え 方 も 違う から 全然 分から ない ひろ|ちきゅう|||はなれ|||みえ|かた||ちがう||ぜんぜん|わから|

( ゼロ ツー ) じゃ ボク ら で 星座 作っちゃ お う か |||ぼく|||せいざ|つくっちゃ|||

( ヒロ ) 星座 を ? ひろ|せいざ|

( ゼロ ツー ) 例えば あの 星 と あの 星 を … ||たとえば||ほし|||ほし|

( アラーム 音 ) |おと

( ゼロ ツー ) 残念 敵 だ ||ざんねん|てき|

( ゼロ ツー ) ダーリン 行 こ う ( ヒロ ) うん |||ぎょう|||ひろ|

( ゼロ ツー ) 大丈夫 時間 なら たっぷり ある さ ||だいじょうぶ|じかん||||

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( ミツル ) ハァ ハァ ハァ ハァ … みつる||||

ハァ ハァ ハァ ハァ …

( ゴロー ) ミツル 早く ! |みつる|はやく

ココロ さん !

( 泣き声 ) なきごえ

えっ …

( 足音 ) あしおと

アア …

フフ フッ …

ほら パパ です よ |ぱぱ||

( 赤ん坊 の 声 ) あかんぼう||こえ

( 泣き声 ) なきごえ

( イチゴ ) それ は 私 たち が 選 ん だ 最初 の 未来 だった いちご|||わたくし|||せん|||さいしょ||みらい|

( フトシ ) よく やった ミツル ! お前 が パパ 1 号 だ ! |||みつる|おまえ||ぱぱ|ごう|

( イチゴ ) それ を 私 たち は 決して 忘れ ない いちご|||わたくし|||けっして|わすれ|

( ゾロメ ) 人間 って 生まれ ん だ な |にんげん||うまれ|||

私 たち は 知ら さ れ た わたくし|||しら|||

ナオミ !

( ナオミ ) あっ …

( ナオミ ) みんな …

この 生活 に 没頭 し て いった |せいかつ||ぼっとう|||

みんな それぞれ の 自分 を 見つけ られる よう に |||じぶん||みつけ|||

そして また 決心 し た 仲間 が 1 人 ||けっしん|||なかま||じん

( ゴロー ) よっ と …

じゃ ちょっと 世界 を 見 て 回って き ます ||せかい||み||まわって||

使える 機材 な ん かも この先 もっと 必要 と なる だ ろ う し つかえる|きざい||||このさき||ひつよう||||||

やっぱり 心細い と 思う んで |こころぼそい||おもう|

( ハチ ) 長い 旅 に なる だ ろ う が よろしく 頼む はち|ながい|たび||||||||たのむ

気 を つけ て ね き||||

いい の ? イチゴ 寂しく なる よ ||いちご|さびしく||

うん … でも これ が ゴロー らしい 生き 方 な ん だ ||||||いき|かた|||

( ゴロー ) 準備 でき た ( イチゴ ) うん しっかり や ん な |じゅんび|||いちご|||||

( ゴロー ) ヒロ に 負け て らん ねえ から な |ひろ||まけ|||||

( イチゴ ) うん いちご|

たまに は 連絡 くらい し … ||れんらく||

ンンッ …

( ゾロメ ・ ミク ) え えっ ?

ち ょ … ち ょ … ちょっと !

( ゴロー ) じゃ みんな 元気 で |||げんき|

イクノ に 頼ま れ た 物 探し て くる よ ||たのま|||ぶつ|さがし|||

は いはい よろしく

じゃあ な !

( イクノ ) まったく … ゴロー も 変わった わ ね ||||かわった||

( イチゴ ) 別れ と 出会い を 繰り返し て 私 たち は 大人 に なって いく いちご|わかれ||であい||くりかえし||わたくし|||おとな|||

ヒロ ゼロ ツー そっち は どう して る ? ひろ|||||||

2 人 が い なく て 少し だけ 寂しい けれど … じん|||||すこし||さびしい|

あっ …

( イチゴ ) 2 人 に 負け ない よう に 私 たち この 星 で 頑張って る よ いちご|じん||まけ||||わたくし|||ほし||がんばって||

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( 飛来 音 ) ひらい|おと

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( イチゴ ) そして あの 日 から 2 年 の 月日 が たった いちご|||ひ||とし||つきひ||

( ゼロ ツー ) ダーリン … ダーリン

( ゼロ ツー ) 大丈夫 ? ||だいじょうぶ

ごめん 寝 て た みたい だ |ね||||

( ゼロ ツー ) 珍しい ね ||めずらしい|

だいぶ 衰弱 し てき てる ムリ は し ない で |すいじゃく||||むり||||

( ヒロ ) ありがとう でも 大丈夫 ひろ|||だいじょうぶ

( ヒロ ) ゼロ ツー 夢 を 見 た よ ( ゼロ ツー ) 夢 ? ひろ|||ゆめ||み|||||ゆめ

みんな の 夢 元気 に 暮らし て た ||ゆめ|げんき||くらし||

うん

ダーリン もう 敵 の 母 星 付近 だ ||てき||はは|ほし|ふきん|

( 主席 ・ 副 主席 ) 肉体 に 縛ら れ し かよ わき 生命 体 よ しゅせき|ふく|しゅせき|にくたい||しばら|||||せいめい|からだ|

( ゼロ ツー ) VIRM ( ヴィルム ) ! ( 主席 ・ 副 主席 ) 我が 声 を 聞け ||||しゅせき|ふく|しゅせき|わが|こえ||きけ

来 て も ムダ だ らい|||むだ|

ダーリン に は そんな 言葉 は 通じ な … ||||ことば||つうじ|

ウッ !

なに !

あれ は フリングホルニ ?

( 副 主席 ) ここ は 我ら が 領域 ふく|しゅせき|||われら||りょういき

( 主席 ) かよ わき 者 よ その 苦しみ より 解放 して やろ う しゅせき|||もの|||くるしみ||かいほう|||

アア …

ダーリン 行 こ う |ぎょう||

ハッ …

ダーリン ?

ダーリン !

( ゼロ ツー ) ダーリン ! ダーリン しっかり し て !

ウウッ !

クッ … なんで ?

こんなに 近く に いる のに ダーリン の 声 が 聞こえ ない |ちかく||||||こえ||きこえ|

ゼロ ツー … ゼロ ツー …

こんなに 近く に いる のに 君 の 声 が 遠く なって いく |ちかく||||きみ||こえ||とおく||

( ゼロ ツー ) ダーリン に 何 を し た ! ||||なん|||

( 主席 ) 意識 の 表面 を ほんの な で た だけ に すぎ ない しゅせき|いしき||ひょうめん|||||||||

( 副 主席 ) 肉体 に は 限界 が ある ふく|しゅせき|にくたい|||げんかい||

叫 竜 の 結晶 体 で ある お前 と は 釣り合い が 取れ ない さけ|りゅう||けっしょう|からだ|||おまえ|||つりあい||とれ|

( ゼロ ツー ) ハッ … ダメ だ ! |||だめ|

やめろ !

( ヒロ ) 静か だ ひろ|しずか|

俺 は どこ に 行く ん だ ろ う おれ||||いく||||

俺 が 人間 だ から な の か ? おれ||にんげん|||||

ダーリン の …\ N ダーリン の 意識 が 消え て いく |||||いしき||きえ||

ウッ …

( 刺さる 音 ) ささる|おと

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( 飛来 音 ) ひらい|おと

ハッ … ウッ !

アアッ !

( ゼロ ツー ) ねえ お 願い だ ||||ねがい|

みんな ダーリン を 助け て |||たすけ|

( アイ ) うん ?

( アイ ) ダーリン ダーリン

( ミツル ) どう し た ? アイ そんな こと し ちゃ ダメ じゃ ない か みつる|||||||||だめ|||

( アイ ) パパ ダーリン ( ミツル ) えっ ? |ぱぱ||みつる|

( ココロ ) どうか し た ? パパ ||||ぱぱ

( ミツル ) それ が ココロ さ … アッ … みつる|||||

( ココロ ) もう … “ ママ ” で いい って 言って る じゃ ない ||まま||||いって|||

( ミツル ) あの … この 子 が …\ N ( アイ ) ダーリン みつる|||こ||||

えっ ? どうして ? アイ は その 言葉 まだ 知ら ない はず … |||||ことば||しら||

( ココロ ) これ って もし かして …\ N ( ミツル ) みんな に 知らせ ま しょ う ||||||みつる|||しらせ|||

( イクノ ) 元 は ナオミ の 持ち物 だって 聞い て た から |もと||||もちもの||ききい|||

見せる か どう か 迷った ん だ けど みせる||||まよった|||

この 鏡 が つなげ て き て くれ た おかげ |きよう||||||||

( ナオミ ) 感謝 し なく ちゃ ね ( イクノ ) フフッ … |かんしゃ||||||

( ドア の 開く 音 ) ( イクノ ) あっ … どあ||あく|おと||

( イチゴ ) 2 人 と も 来 て ! いちご|じん|||らい|

( ゾロメ ) この ゼロ ツー が 宇宙 の ゼロ ツー と つながって る ? |||||うちゅう||||||

( ミツル ) 確か で は あり ませ ん が みつる|たしか||||||

だ と して も どう やって こっち から 呼びかける ん だ ? ||||||||よびかける||

こちら も つながる ん です みんな で

( イチゴ ) それ から 私 たち は 空 へ 向かって 祈った いちご|||わたくし|||から||むかって|いのった

言葉 を 投げかけ た ことば||なげかけ|

( ゼロ ツー ) 聞こえる … みんな の 声 だ ||きこえる|||こえ|

ねえ ダーリン この 声 が 聞こえる ? |||こえ||きこえる

ねえ 私 たち この 星 で 頑張って る よ |わたくし|||ほし||がんばって||

忘れ て ねえ から な お前 たち の こと わすれ|||||おまえ|||

1 日 だって 忘れ た こ と ある もん か ! ひ||わすれ||||||

新しい 仲間 だって いっぱい 増え た ん だ ! あたらしい|なかま|||ふえ|||

俺 は お前 ら に は 絶対 負け ねえ ! 自分 の 道 を 生き て やる ! おれ||おまえ||||ぜったい|まけ||じぶん||どう||いき||

そう よ ! みんな で 絶対 に 絶対 に 幸せ に なって やる ん だ から ! ||||ぜったい||ぜったい||しあわせ||||||

決め た ん だ 残さ れ た 命 精いっぱい 生きる って きめ||||のこさ|||いのち|せいいっぱい|いきる|

ヒロ ! 僕たち の 子供 に 名前 を 付け まし た ひろ|ぼくたち||こども||なまえ||つけ||

( ミツル ) あなた が 昔 僕たち に 付け て くれ た よう に みつる|||むかし|ぼくたち||つけ|||||

( ココロ ) 愛 …\ N 私 たち が 教え られ なかった 言葉 |あい||わたくし|||おしえ|||ことば

“ 愛 する ” と いう こと を 知り まし た あい||||||しり||

あなた たち の よう に この 愛 を 子供 に も 受け継 い で いき たい ||||||あい||こども|||うけつ||||

そう 決め た ん です |きめ|||

( ヒロ ) 聞こえる … みんな の 声 が ひろ|きこえる|||こえ|

愛 … あい

( ゼロ ツー ) そうだ 人間 は 強い ( ヒロ ) ゼロ ツー … ||そう だ|にんげん||つよい|ひろ||

( ゼロ ツー ) これ は ダーリン が 始め た こと だ よ ||||||はじめ||||

みんな と 生き たい そこ に い たい と 叫 ん でる ||いき|||||||さけ||

( ヒロ ) そんな いい もの じゃ ない よ 俺 の は ただ の わがまま だ ひろ|||||||おれ||||||

考え な し に ただ 走って みんな に も 迷惑 かけ た かんがえ|||||はしって||||めいわく||

( ゼロ ツー ) そこ まで し て 生き たかった ん でしょ う ? ||||||いき||||

だからこそ ここ に い たい って ボク に 叫 ん だ ん でしょ う ? ||||||ぼく||さけ|||||

ボク に は 君 が まぶしく 見え た ん だ ぼく|||きみ|||みえ|||

ボク の 憧れ た 人間 そのもの だった から ぼく||あこがれ||にんげん|その もの||

そして ボク ら は キス で つなが れ た |ぼく|||きす||つな が||

キス は ね ボク だけ の もの 特別 な 証し きす|||ぼく||||とくべつ||しょうし

ボク ら は 偶然 出会って 必然 的 に 惹 ( ひ ) かれ 合った ぼく|||ぐうぜん|であって|ひつぜん|てき||じゃく|||あった

さあ ボク の 名 を 呼 ん で ダーリン |ぼく||な||よ|||

( ヒロ ) ゼロ ツー ! ひろ||

さあ 溶け合 お う ボク ら は 比 翼 の 鳥 だ |とけあ|||ぼく|||ひ|つばさ||ちょう|

( ヒロ ) フフッ … ひろ|

感じる よ ボク に 流れる 君 の 血 を かんじる||ぼく||ながれる|きみ||ち|

指 の 先 まで 君 に 染まって いく ゆび||さき||きみ||そまって|

みんな と 出会え て 幸せ だった ||であえ||しあわせ|

ボク は 生まれて き て 良かった ん だ ! ぼく||うまれて|||よかった||

ダーリン 愛し てる ! |あいし|

俺 も だ ゼロ ツー 愛し てる ! おれ|||||あいし|

( ヒロ ・ ゼロ ツー ) ウオーッ ! ひろ|||

( ヒロ ) インプラント 開始 ! ひろ||かいし

なに !

アアッ !

ハァ … ンッ …

ンンッ …

まだ だ

俺 たち は 2 人 で 絵本 の 続き を 描き 換える ん だ ! おれ|||じん||えほん||つづき||えがき|かえる||

ゼロ ツー 君 と ひと つ に なって いく ||きみ||||||

( ヒロ ) ゼロ ツー が 俺 で …\ N ( ゼロ ツー ) ダーリン が ボク だ ひろ||||おれ|||||||ぼく|

多分 僕ら は もう 少し で 消え て しまう たぶん|ぼくら|||すこし||きえ||

でも 歩 ん で き た この 道 は 消え ない みんな が つ ない で くれる から |ふ||||||どう||きえ||||||||

いつ に なって も いい

ボク は あの 星 で もう 一 度 君 に 出会う よ ぼく|||ほし|||ひと|たび|きみ||であう|

( ヒロ ) 愛し てる ゼロ ツー ひろ|あいし|||

( ゼロ ツー ) ボク も ||ぼく|

愛し てる よ ダーリン あいし|||

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( 主席 ) 魂 と 呼ば れる もの たち よ また 古き 肉体 の 檻 ( おり ) へ と 帰る の か しゅせき|たましい||よば||||||ふるき|にくたい||おり||||かえる||

( 副 主席 ) また 苦しみ や 悲しみ と いう 感情 に 縛ら れる と いう の か ふく|しゅせき||くるしみ||かなしみ|||かんじょう||しばら|||||

( 主席 ) 我ら VIRM は 滅び は し ない しゅせき|われら|||ほろび|||

( 副 主席 ) 進化 の 先 で また 相 ま みえる こと に なる だ ろ う ふく|しゅせき|しんか||さき|||そう||||||||

( 主席 ・ 副 主席 ) この 宇宙 に 命 と いう 揺らぎ が ある かぎり しゅせき|ふく|しゅせき||うちゅう||いのち|||ゆらぎ|||

( ゴロー ) 終わった ん だ な |おわった|||

( イクノ ) 私 たち の 祈り は ちゃんと 届 い た かな ? |わたくし|||いのり|||とどけ|||

( ミク ) 届 い た わ よ きっと |とどけ|||||

この 星 は もう 一 度 始まる こと を 許さ れ た ん だ と 思う |ほし|||ひと|たび|はじまる|||ゆるさ||||||おもう

( アイ ) ママ |まま

( 泣き声 ) なきごえ

( イチゴ ) どれ だけ かかって も いい から さ いちご|||||||

ちゃんと 帰って き な よ 2 人 と も |かえって||||じん||

この 星 は 私 たち が つ ない で おく から さ |ほし||わたくし||||||||

( ヒビ の 入る 音 ) ( フトシ ・ ゾロメ ) あっ … ひび||はいる|おと|||

( フトシ ) あっ …\ N ( ゾロメ ) おい …

( イチゴ ) その 光 は 私 たち を 三 日 三 晩 照らし 続け た いちご||ひかり||わたくし|||みっ|ひ|みっ|ばん|てらし|つづけ|

そのまま 大地 へ と 潜り 土 へ と 還 ( かえ ) って いった |だいち|||くぐり|つち|||かえ|||

ハチ さん は 言った はち|||いった

そして あれ から 8 年 が 過ぎ た |||とし||すぎ|

ひと つ 誓い を 立て た ||ちかい||たて|

( ゾロメ ) 残り 少ない マグマ 燃料 を 使う の は やめよ う と |のこり|すくない|まぐま|ねんりょう||つかう|||||

この 星 に とって も 大切 な もの だ から |ほし||||たいせつ||||

( ミツル ) しかし その道 を 選 ん だ こと で 僕たち の 生活 は 苦難 の 連続 だった みつる||そのみち||せん|||||ぼくたち||せいかつ||くなん||れんぞく|

( ゴロー ) 何も ない ところ から 自給 自足 の 生活 を し なけ れ ば なら なかった から |なにも||||じきゅう|じそく||せいかつ||||||||

( イクノ ) 備蓄 さ れ て た 僅か な 食料 を 足がかり に し て … |びちく|||||わずか||しょくりょう||あしがかり|||

( ミク ) 私 たち は 少しずつ 自分 たち の 生活 に 必要 な 物 を 作って いった |わたくし|||すこしずつ|じぶん|||せいかつ||ひつよう||ぶつ||つくって|

( イチゴ ) それ から 私 たち は あの 絵本 の 続き を 描 い た いちご|||わたくし||||えほん||つづき||えが||

あの 2 人 が いつ まで も 寄り添い 続け られる よう に |じん|||||よりそい|つづけ|||

この先 の 子供 たち に 2 人 の こと を 語り継げ る よう に このさき||こども|||じん||||かたりつげ|||

フフッ …

下手くそ へたくそ

何 な の かしら ? なん|||

その 狭間 ( はざま ) に いる 老いる こと の ない 存在 |はざま||||おいる||||そんざい

彼ら … 人間 の 未来 に 寄り添い 見守り 続ける こと な の だ ろ う かれら|にんげん||みらい||よりそい|みまもり|つづける||||||

もう … いつ まで も 固い わ ね ||||かたい||

( ハチ ) 私 に は 感情 が ない から な その 代わり に 君 が いる はち|わたくし|||かんじょう||||||かわり||きみ||

君 が 隣 に ずっと い て くれる なら 私 も 変わる こと が できる だ ろ う か きみ||となり|||||||わたくし||かわる|||||||

アア …

( 男の子 ) ねえ ねえ ( 女の子 ) ハチ こっち 来 て おとこのこ|||おんなのこ|はち||らい|

( ハチ ) うん ? ああ はち||

ちょっと 行って くる |おこなって|

フフッ …\ N 変わって る わ よ あなた も ||かわって|||||

私 だって わたくし|

みんな 変わり 続ける の |かわり|つづける|

( ゾロメ ) ハァ … こう やって 見る と だいぶ チビ ども 増え た よ な ||||みる|||||ふえ|||

( 女の子 ) ゾロメ 先生 ! ( ゾロメ ) うん ? おんなのこ||せんせい||

( 女の子 ) ナナ 先生 が “ 会議 に 出 ない ” って 怒って た よ おんなのこ|なな|せんせい||かいぎ||だ|||いかって||

( 女の子 ) 怒って た よ おんなのこ|いかって||

( ゾロメ ) いい の 先生 は 会議 なんか 出 なく て も |||せんせい||かいぎ||だ|||

( 女の子 たち ) え ~ っ ? おんなのこ|||

そんな こと 言う ヤツ に は … ||いう|やつ||

( ゾロメ ) こう だ ! ( 女の子 たち ) ウワ ~ ッ ! |||おんなのこ|||

( ゾロメ ) コ ~ チョ コチョコチョ !

ほら ! デュ クシ ! デュ クシ ! ||くし||くし

( ミク ) ちょっと ( ゾロメ ) あっ …

ンッ …

ゲッ … ミク

サボって ない で こっち の 準備 手伝い なさい よ ね さぼって|||||じゅんび|てつだい|||

う っせ え ! 今 やろう と 思って た ん だ よ |||いま|||おもって||||

は ぁ ? 全く そう は 見え なかった ん です けど ||まったく|||みえ||||

( ゾロメ ) うる せ え な いろいろ 忙しい ん だ よ ||||||いそがしい|||

( ミク ) いろ いろ って 何 よ ? ( ゾロメ ) いろ いろ って よ … ||||なん||||||

( イチゴ ) あの 2 人 また やって た よ いちご||じん||||

( イクノ ) せっかく みんな が 集まる 日 だって の に … ||||あつまる|ひ|||

変わら ない わ よ ね あの 2 人 かわら||||||じん

うん 順調 よ 元気 に 育って る |じゅんちょう||げんき||そだって|

ありがとう イクノ

( イクノ ) イチゴ が お 母さん か どんな 子 に なる の か な |いちご|||かあさん|||こ|||||

( ドア の 開く 音 ) ( フトシ ) イクノ 来 た よ どあ||あく|おと|||らい||

( イクノ ) フトシ …

これ 新作 の パン |しんさく||ぱん

( ナオミ ) あんた 全然 痩せ て ない じゃ ない ||ぜんぜん|やせ||||

う っ さ い なぁ

それ に 食欲 戻った の は イクノ の せい だ から ね ||しょくよく|もどった||||||||

イクノ の 研究 の おかげ だ よ ||けんきゅう||||

僕ら パラサイト だった コドモ の 老化 の スピード が 抑え られ てる の は ぼくら|||||ろうか||すぴーど||おさえ||||

あんた の パン だって 大した もん だ よ ||ぱん||たいした|||

ここ の 子供 たち みんな これ で 育って る ||こども|||||そだって|

( フトシ ) フフ フッ …

ココロ ちゃん の ところ 4 人 目 だって ||||じん|め|

( イクノ ) 聞い た ( イチゴ ) あんた の とこ だって … |ききい||いちご||||

( フトシ ) うん ? ああ …

ほら こっち は いい から 行って あげ な |||||おこなって||

( フトシ ) ハハハッ … うん

( イクノ ) ゴロー は ? ( イチゴ ) もう すぐ 着く って |||いちご|||つく|

( イクノ ) 相変わらず 各地 を 飛び回って る の ね |あいかわらず|かくち||とびまわって|||

( イクノ ) でも ゴロー 言って た よ ( イチゴ ) うん ? |||いって|||いちご|

( イクノ ) その 子 の ため に しばらく は イチゴ の そば に い て あげ たい って ||こ||||||いちご||||||||

( イチゴ ) フフ フッ … うん いちご|||

( ゾロメ ) 俺 たち も すっかり 大人 に なった よ な |おれ||||おとな||||

( ミク ) 中身 は 子供 の くせ に |なかみ||こども|||

大人 と は 随分 違う けど な おとな|||ずいぶん|ちがう||

何でも いい ん だ よ きっと なんでも|||||

( イチゴ ) ヒロ ゼロ ツー いちご|ひろ||

私 たち は 今 自分 らしく 生き てる よ わたくし|||いま|じぶん||いき||

それ を 教え て くれ た の は ||おしえ|||||

あなた たち 2 人 だった ||じん|

( フトシ ) 何事 も 楽しむ こと |なにごと||たのしむ|

( イクノ ) 時 に は あらがう こと |じ||||

( ゾロメ ) 努力 し 続ける こと |どりょく||つづける|

( ミク ) 生ぬるい やり 方 じゃ なく 本気 で 取り組む こと |なまぬるい||かた|||ほんき||とりくむ|

( ココロ ) 相手 を 知 ろ う と する こと |あいて||ち|||||

( ミツル ) 運命 は 自分 の 手 で 決める こと みつる|うんめい||じぶん||て||きめる|

( ゴロー ) 自分 の 気持ち に 正直 で ある こと |じぶん||きもち||しょうじき|||

( イチゴ ) 誰 か の 翼 に なる こと いちご|だれ|||つばさ|||

そんな 人間 らし さ を 持って いた ん だ と 思う |にんげん||||もって|||||おもう

( ヒロ ) いつか きっと … ひろ||

( ゼロ ツー ) うん

( 母親 ) そんなに 走ったら 転ぶ わ よ ははおや||はしったら|ころぶ||

( 女の子 ) 平気 ! おんなのこ|へいき

( 女の子 ) ウワッ ! ( 男の子 ) あっ … おんなのこ||おとこのこ|

( 女の子 ) あい た た た …\ N ( 男の子 ) 大丈夫 ? おんなのこ||||||おとこのこ|だいじょうぶ

( 女の子 ) あなた は だ ぁ れ ? おんなのこ|||||

( 男の子 ) 僕 ? 僕 の 名前 は … おとこのこ|ぼく|ぼく||なまえ|