Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 05 suzumiya|haruhi||yuuutsu Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 05

（ キョン ） 女子 と 肩 を 並べて 下校 する なんて の は |じょし||かた||ならべて|げこう|||| (Kyon) It ’s not like leaving school side by side with a girl

実に 学生 青春 ドラマ 的で じつに|がくせい|せいしゅん|どらま|てきで Really student youth drama

俺 だって そういう 生活 を 夢 に 見 なかった か と いう と ウソ に なる おれ|||せいかつ||ゆめ||み||||||うそ|| It would be a lie if I had dreamed of such a life

俺 は 現在 その 夢 を 実現 さ せて いる わけな のだ が おれ||げんざい||ゆめ||じつげん|||||| I'm currently making that dream come true

ちっとも 楽しく ない の は どうした こと だろう |たのしく|||||| What's wrong with not having fun at all?

（ ハルヒ ） あっ ち ね 　 何 か 言った ？ ||||なん||いった (Haruhi) Did you say something over there?

（ キョン ） いや 何も ||なにも (Kyon) No, nothing

は あ ～

（ キョン ） そろそろ 長門 ( な が と ) の 住んで る マンション だ な ||ながと|||||すんで||まんしょん|| (Kyon) It's about time for the apartment where Nagato lives.

♪～

～♪

（ ハルヒ ） 朝倉 ( あさく ら ) は ここ の ― |あさくら||||| (Haruhi) Asakura is here-

505 号 室 に 住んで た みたい ごう|しつ||すんで|| I think I lived in room 505

（ キョン ） なるほど ね (Kyon) I see.

何 が なるほど よ ？ なん||| What's going on?

いや なんでも No, anything

それ より どう やって 入る つもりだ ？ ||||はいる| How are you going to get in?

お前 あれの ナンバー 知っている の か ？ おまえ|あれ の|なんばー|しっている|| Do you know that number?

知ら ない こういう 時 は 持久 戦 ね 　 あっ ！ しら|||じ||じきゅう|いくさ|| I don't know It's an endurance battle at times like this!

（ ハルヒ ） あっ

（ ハルヒ ） う お っ ！ （ キョン ） なんと ！ (Haruhi) Wow! (Kyon) What!

早く 来 なさい よ ！ はやく|らい|| Come early!

（ ハルヒ ） とにかく 絶対 おかしい わ ||ぜったい|| (Haruhi) Anyway, it's absolutely funny.

いきなり カナダ へ 転校 |かなだ||てんこう Suddenly transferred to Canada

その 上 誰 も 引っ越し 先 を 知ら ない なんて |うえ|だれ||ひっこし|さき||しら|| Besides, no one knows where to move

それ は さっき 聞いた |||きいた I just heard that

おかしな こと が まだ ある の よ ね There's still something weird, right?

朝倉 って この 市 内 の 中学 から あさくら|||し|うち||ちゅうがく| Asakura from junior high school in this city

北 ( きた ) 高 に 来た んじゃ ない らしい の よ きた||たか||きた||||| It seems that you didn't come to the north (kita) high

（ キョン ） そりゃ まあ そう だろう が (Kyon) That's right, but

調べて みたら どこ か 市 外 の 中学 から 越境 入学 して きた わけ しらべて||||し|がい||ちゅうがく||えっきょう|にゅうがく||| When I looked it up, I entered cross-border enrollment from a junior high school somewhere outside the city.

絶対 おかしい でしょ ！ ぜったい|| Absolutely funny!

別に 北 高 は 有名 進学 校 でも なんでもない べつに|きた|たか||ゆうめい|しんがく|こう|| Kitataka is not a famous school

ただ の あり ふれた 県立 高 よ ||||けんりつ|たか| It ’s just a common prefectural high school.

なんで わざわざ そんな こと する わけ ？ Why do you bother to do that?

知ら ん しら| Dunno

でも 住居 は こんなに 学校 の 近く に ある |じゅうきょ|||がっこう||ちかく|| But the house is so close to the school

しかも 分譲 よ この マンション 賃貸 じゃ ない の よ |ぶんじょう|||まんしょん|ちんたい|||| Moreover, it's not for sale. This apartment is not for rent.

（ エレベーター の 到着 音 ） 立地 も いい し 高い の よ ここ えれべーたー||とうちゃく|おと|りっち||||たかい||| (Elevator arrival sound) The location is good and it is expensive here.

市 外 の 中学 へ ここ から 通って た の ？ し|がい||ちゅうがく||||かよって|| Did you go to a junior high school outside the city from here?

だから 知ら ん |しら| So i don't know

（ ハルヒ ） 朝倉 が いつ から ここ に 住んで た か 調べる 必要 が ある わ ね |あさくら||||||すんで|||しらべる|ひつよう|||| (Haruhi) I need to find out when Asakura lived here.

もう 空き 部屋 なんだ 開く はず ないだ ろ |あき|へや||あく||| It's an empty room, it shouldn't open

う ～ ん

（ キョン ） 我ながら 時間 の ムダ な こと を して いる と 思う |われながら|じかん||むだ|||||||おもう

管理人 室 に 行き ま しょ かんりにん|しつ||いき|| Let's go to the caretaker room

鍵 貸して くれる と は 思え ない けど な かぎ|かして||||おもえ||| I don't think he will lend me the key, though.

そう じゃ なくて

朝倉 が いつ から ここ に 住んで る の か 聞く ため よ あさくら||||||すんで||||きく|| To hear when Asakura has lived here

諦めて 帰ろう ぜ あきらめて|かえろう| Let's give up and go home

そんな ん 分かった ところ で どう しよう も ないだ ろ ||わかった||||||| I understand that, but there's nothing I can do about it.

（ ハルヒ ） ダメ ！ |だめ

あたし たち ここ に 住んで た 朝倉 涼子 ( りょう こ ) さん の 友達 な んです けど ||||すんで||あさくら|りょうこ|||||ともだち||ん です| We are friends of Ryoko Asakura, who lived here.

彼女 ったら 急に 引っ越しちゃ って かのじょ||きゅうに|ひっこしちゃ| She suddenly moved

連絡 先 と か 分か ん なくて 困って る んです れんらく|さき|||わか|||こまって||ん です I'm in trouble because I don't know the contact information

どこ に 引っ越す と か 聞いて ませ ん か ？ ||ひっこす|||きいて||| Did you ask where you are going to move?

それ から いつ から 朝倉 さん が ここ に 入って た の か ||||あさくら|||||はいって||| Then when did Mr. Asakura enter here?

教えて ほし し い ん です おしえて||||| I want you to tell me

（ キョン ） こういう 常識 的な 口 の 利き 方 も できる の か ||じょうしき|てきな|くち||きき|かた|||| (Kyon) Is it possible to have such a common-sense way of speaking?

（ 管理人 ） は あ ？ かんりにん||

（ ハルヒ ） 朝倉 涼子 さん の 引っ越し 先 と |あさくら|りょうこ|||ひっこし|さき|

いつ から ここ に 住んで た か 教えて ほしい んです ！ ||||すんで|||おしえて||ん です

あ ～ あ ～　505 号 室 の 朝倉 さん ね ||ごう|しつ||あさくら||

引っ越し 屋 が 来た 様子 も ない のに 部屋 が 空っぽに なって ひっこし|や||きた|ようす||||へや||からっぽに|

どぎも 抜か れた わ ～ 抜か れちゃ った の |ぬか|||ぬか||| Dogi was also pulled out ~ I was pulled out

引っ越し 屋 が 来て ない ？ ひっこし|や||きて|

（ 管理人 ） 転居 先 は 聞い とら ん な かんりにん|てんきょ|さき||ききい|||

後 から 荷物 や なんか 届いたら 送ら に ゃ なら ん のに あと||にもつ|||とどいたら|おくら||||| I had to send it when I received my luggage or something later

困 っと る んだ わ こま||||

いつ ぐらい から ここ に 住んで た んです か ？ |||||すんで||ん です|

３ 年 ほど 前 だった かな とし||ぜん||

フフッ めん こい お嬢さん が わし ん とこ に ― |||おじょうさん||||| Huffmenkoi young lady is here-

和菓子 の 折 詰 持ってきた から 覚え とる わがし||お|つ|もってきた||おぼえ| I remember it because I brought the Japanese sweets

（ ハルヒ ） ご 両親 は ？ お 父さん と お 母さん は ― ||りょうしん|||とうさん|||かあさん|

どんな 仕事 を して た か 分かり ます か ？ |しごと|||||わかり||

さ あて …

そう いえば お嬢さん の ほう は たびたび 目 に した が ||おじょうさん|||||め||| By the way, I often saw the young lady.

両親 さん と は ついぞ 挨拶 した こと ない のう りょうしん|||||あいさつ|||| I've never greeted my parents

でも この マンション って 高い でしょ ？ ||まんしょん||たかい| But this apartment is expensive, isn't it?

子供 を １ 人 暮らし させる ため に こども||じん|くらし|さ せる|| To make one child live

わざわざ ローン を 組んで 買う と は 思え ない んです けど |ろーん||くんで|かう|||おもえ||ん です| I don't think I would bother to take out a loan and buy it.

いやいや ローン で なくて 一括 ニコニコ 現金 払い じゃ った |ろーん|||いっかつ|にこにこ|げんきん|はらい|| No, it wasn't a loan, it was a lump sum cash payment

え れ え 金持ち じゃ と … |||かねもち||

（ キョン ） うまく 聞き出す もん だ 探偵 に でも なれば いい ||ききだす|||たんてい||||

せめて ひと言 別れ 言い たかった のに |ひとこと|わかれ|いい|| I just wanted to say goodbye.

残念な こと だ ざんねんな||

ところで あんた も なかなか めん こい 顔 し とる のう ||||||かお|||

（ ハルヒ ） ご 丁寧に ありがとう ございました ||ていねいに||

（ 管理人 ） 少年 かんりにん|しょうねん

その 娘 さん は 今に きっと 美人 に なる べ |むすめ|||いまに||びじん||| That daughter must be a beautiful woman now

取り逃がす んで ない よ とりにがす||| I'm not missing it

（ ハルヒ ） あら ？ （ キョン ） うん ？

（ キョン ） こいつ も 飯 は 食う んだ な |||めし||くう|| (Kyon) This guy also eats rice

ひょっとして あんた も この マンション な の ？　 奇 遇 ね ||||まんしょん|||き|ぐう| Perhaps you are also in this condominium? It's strange

（ キョン ） どう 考えて も 奇 遇 じゃ ないだ ろ ||かんがえて||き|ぐう||| (Kyon) No matter how you think about it, it's not strange.

だったら 朝倉 の こと 何 か 聞いて ない ？ |あさくら|||なん||きいて|

転校 した の 知って る でしょ ？ てんこう|||しって||

そう 　 もし 何 か 分かったら 教えて よ ね 　 いい ？ ||なん||わかったら|おしえて|||

眼鏡 どうした の ？ めがね||

（ キョン ） 俺 を 見 られて も 困る んだ が |おれ||み|||こまる||

（ 長門 ） 気 を つけて ながと|き||

（ キョン ） 今度 は 何 に 気 を つけりゃ いい んだ |こんど||なん||き||||

（ ハルヒ ） 行 くわ よ ！ |ぎょう||

は あ …

これ から どこ に 行く つもりな んだ ？ ||||いく|| Where are you going from now on?

（ ハルヒ ） 別に （ キョン ） ノープラン |べつに|| (Haruhi) Separately (Kyon) No plan

俺 もう 帰って いい か ？ おれ||かえって|| Can I go home already?

あんた さ 自分 が この 地球 で どれほど ちっぽけな 存在 な の か ||じぶん|||ちきゅう||||そんざい||| How tiny you are on this planet

自覚 した こと ある ？ じかく||| Have you ever realized?

（ キョン ） 何 を 言いだす んだ ？ |なん||いいだす| (Kyon) What are you talking about?

あたし は ある I am

忘れ も し ない わすれ|||

（ ハルヒ ） 小学生 の ６ 年生 の 時 |しょうがくせい||ねんせい||じ

家族 みんな で 野球 を 見 に 行った の よ 球場 まで かぞく|||やきゅう||み||おこなった|||きゅうじょう|

あたし は 野球 なんか 興味 なかった けど ||やきゅう||きょうみ||

着いて 驚いた ついて|おどろいた

見渡す かぎり 人 だらけ な の よ みわたす||じん||||

野球 場 の 向こう に いる 米粒 みたいな 人間 が ― やきゅう|じょう||むこう|||こめつぶ||にんげん|

びっしり うごめいて る の

日本 の 人間 が 残らず この 空間 に 集まって いる んじゃ ない か と 思った にっぽん||にんげん||のこらず||くうかん||あつまって||||||おもった

で ね オヤジ に 聞いて みた の よ ||おやじ||きいて|||

ここ は 一体 どれ だけ の 人 が いる んだ って ||いったい||||じん||||

満員 だ から ５万 人 くらい だろう って オヤジ は 答えた まんいん|||よろず|じん||||おやじ||こたえた

試合 が 終わって 駅 まで 行く 道 に も 人 が あふれて いた わ しあい||おわって|えき||いく|どう|||じん||||

それ を 見て 私 は がく然と した の ||みて|わたくし||がくぜんと||

こんなに いっぱいの 人間 が いる ように 見えて ||にんげん|||よう に|みえて

実は こんな の 日本 全体 で いえば ほんの 一部 に すぎ ない んだ って じつは|||にっぽん|ぜんたい||||いちぶ|||||

家 に 帰って 電卓 で 計算 して みた の いえ||かえって|でんたく||けいさん|||

日本 の 人口 が １億 数 千万 って の は 社会 の 時間 に 習って いた から にっぽん||じんこう||おく|すう|せんまん||||しゃかい||じかん||ならって||

それ を ５万 で 割って みる と ||よろず||わって||

たった ２千 分 の １ |せん|ぶん|

あたし は また がく然と した |||がくぜんと|

あたし なんて あの 球場 に いた 人 混 みの 中 の |||きゅうじょう|||じん|こん||なか|

たった １ 人 で しか なくて |じん|||

あれ だけ たくさんに 思えた 球場 の 人 たち も |||おもえた|きゅうじょう||じん||

実は ひと つかみ で しか ない んだ って ね じつは||||||||

それ まで あたし は

自分 が どこ か 特別な 人間 の ように 思って た じぶん||||とくべつな|にんげん||よう に|おもって|

家族 と いる の も 楽しかった し かぞく|||||たのしかった|

何より も 自分 の 通う 学校 の 自分 の クラス は なにより||じぶん||かよう|がっこう||じぶん||くらす|

世界 の どこ より も 面白い 人間 が 集まって る と 思って た の よ せかい|||||おもしろい|にんげん||あつまって|||おもって|||

でも そう じゃ ない んだ って その 時 気付いた |||||||じ|きづいた

あたし が 世界 で 一 番 楽しい と 思って いる クラス の 出来事 も ||せかい||ひと|ばん|たのしい||おもって||くらす||できごと|

こんな の 日本 の どの 学校 で も あり ふれた もの で しか ない んだ ||にっぽん|||がっこう|||||||||

日本 全国 の 全て の 人間 から 見たら 普通の 出来事 で しか ない にっぽん|ぜんこく||すべて||にんげん||みたら|ふつうの|できごと|||

そう 気付いた 時 あたし は 急に |きづいた|じ|||きゅうに

あたし の 周り の 世界 が 色あせた みたいに 感じた ||まわり||せかい||いろあせた||かんじた

夜 歯 を 磨いて 寝る の も 朝 起きて 朝 ごはん を 食べる の も よ|は||みがいて|ねる|||あさ|おきて|あさ|||たべる||

どこ に でも ある ―

みんな が みんな やって る 普通の 日常 な んだ と 思う と |||||ふつうの|にちじょう||||おもう|

途端 に 何もかも が つまらなく なった とたん||なにもかも||| Everything became boring.

そして 世の中 に これ だけ の 人 が いたら |よのなか|||||じん||

その 中 に は ちっとも 普通じゃ なく 面白い 人生 を 送って る 人 も いる んだ |なか||||ふつうじゃ||おもしろい|じんせい||おくって||じん|||

そう に 違いない と 思った の ||ちがいない||おもった|

それ が あたし じゃ ない の は なぜ ？

小学校 を 卒業 する まで しょうがっこう||そつぎょう||

あたし は ずっと そんな こと を 考えて た ||||||かんがえて|

考えて たら 思いついた わ かんがえて||おもいついた|

面白 こと は 待って て も やって 来 ない んだ って ね おもしろ|||まって||||らい||||

中学 に 入ったら あたし は 自分 を 変えて やろう と 思った ちゅうがく||はいったら|||じぶん||かえて|||おもった

待って る だけ の 女 じゃ ない こと を 世界 に 訴えよう と 思った の まって||||おんな|||||せかい||うったえよう||おもった|

実際 あたし なり に そうした つもり じっさい|||||

でも 結局 は 何も なし |けっきょく||なにも|

そう やって あたし は いつの間にか 高校 生 に なって た ||||いつのまにか|こうこう|せい|||

少し は 何 か が 変わる と 思って た すこし||なん|||かわる||おもって|

（ キョン ） 電車 の おかげ で 俺 は ここ で ツッコ む べきな の か |でんしゃ||||おれ||||||||

何 か 哲学 的な 引用 でも して ごまかした ほう が いい の か なん||てつがく|てきな|いんよう||||||||

考える 時間 を 得た かんがえる|じかん||えた I got time to think.

（ キョン ） そう か

（ キョン ） こんな こと くらい しか 言え ない 自分 が ちょっと 憂鬱だ |||||いえ||じぶん|||ゆううつだ

（ ハルヒ ） 帰る |かえる

（ キョン ） 俺 も どっち か と いえば |おれ|||||

そっち から 帰った ほう が 早く 帰れる んだ が ||かえった|||はやく|かえれる||

しかし ハルヒ の 背中 は |||せなか|

無言 で “ ついて くん な ” と 言って る ような 気 が して むごん||||||いって|||き||

俺 は ただ ひたすら に おれ|||| I just... I just...

ハルヒ の 背中 が 見え なく なる まで その 場 に 立ち尽くして いた ||せなか||みえ|||||じょう||たちつくして|

何 を やって る んだろう ね なん|||||

（ 古泉 ( こい ずみ )） こんにちは こいずみ|||

いつぞや の 約束 を 果たそう と 思い まして ||やくそく||はたそう||おもい|

帰り を 待た せて もらい ました かえり||また|||

俺 が どこ に 行って た の か 知って る みたいな 話し 方 だ な おれ||||おこなって||||しって|||はなし|かた||

少し ばかり お 時間 を 頂いて も よろしい でしょう か ？ すこし|||じかん||いただいて||||

涼 宮 ( すずみ や ) がらみ で ？ りょう|みや||||

涼 宮 さん がらみ で りょう|みや|||

（ キョン ） えらく いい タイミング で タクシー が 来た もん だ な |||たいみんぐ||たくしー||きた|||

この 間 超 能力 者 なら その 証拠 を 見せろ と おっしゃった でしょ |あいだ|ちょう|のうりょく|もの|||しょうこ||みせろ|||

ちょうど いい 機会 が 到来 した もん です から ||きかい||とうらい||||

おつきあい 願おう と 思い まして |ねがおう||おもい| I thought I'd like to have a relationship

わざわざ 遠出 する 必要 が ある の か ？ |とおで||ひつよう||||

僕 が 超 能力 者 的な 力 を 発揮 する に は ぼく||ちょう|のうりょく|もの|てきな|ちから||はっき|||

とある 場所 と ある 条件 下 で ない と |ばしょ|||じょうけん|した|||

今日 これ から 向かう 場所 が きょう|||むかう|ばしょ|

いい 具合 に 条件 を 満たして いる と いう わけです |ぐあい||じょうけん||みたして||||

まだ ハルヒ が 神様 だ と か 思って ん の か ？ |||かみさま||||おもって|||

“ 人間 原理 ” と いう 言葉 を ご存じ です か ？ にんげん|げんり|||ことば||ごぞんじ||

（ キョン ） ご存じ で ない な |ごぞんじ|||

煎じ詰めて 言えば 宇宙 が あるべき 姿 を して いる の は せんじつめて|いえば|うちゅう|||すがた||||| In short, what the universe should look like is

人間 が 観測 する こと に よって にんげん||かんそく||||

初めて そう である こと を 知った から だ はじめて|||||しった||

… と いう 理論 です ||りろん|

ちっとも 分から ん |わから|

我 観測 す 故 に 宇宙 あり と でも 言いかえ ましょう か われ|かんそく||こ||うちゅう||||いいかえ||

要するに この世 に 人間 なる 知的 生命 体 が いて ようするに|このよ||にんげん||ちてき|せいめい|からだ||

物理 法則 や 定数 を 発見 し ぶつり|ほうそく||ていすう||はっけん|

宇宙 は このように して なって いる と 観測 できて 初めて うちゅう||このよう に|||||かんそく||はじめて

宇宙 そのもの の 存在 が 知ら れた わけです うちゅう|その もの||そんざい||しら||

ならば 宇宙 を 観測 する 人類 が |うちゅう||かんそく||じんるい|

もし 地球 で ここ まで 進化 する こと が なかったら |ちきゅう||||しんか||||

観測 する 者 が ない 以上 かんそく||もの|||いじょう

宇宙 は その 存在 を 誰 に も 知ら れる こと が ない うちゅう|||そんざい||だれ|||しら||||

つまり あって も なくて も 同じ こと に なって しまう |||||おなじ||||

人類 が いる から こそ 宇宙 は 存在 を 知ら れて いる と いう じんるい|||||うちゅう||そんざい||しら||||

人間 本位 な 理屈 の こと です にんげん|ほんい||りくつ|||

（ キョン ） そんな バカな 話 が ある か ||ばかな|はなし|||

人類 が いよう がいまい が 宇宙 は 宇宙 だ ろ じんるい|||||うちゅう||うちゅう||

その とおり です

だから 人間 原理 と は 試作 的な 理論 に すぎ ない |にんげん|げんり|||しさく|てきな|りろん|||

しかし 面白い 事実 が ここ から 浮上 し ます |おもしろい|じじつ||||ふじょう||

なぜ 宇宙 は こう も |うちゅう|||

人類 の 生存 に 適した 形 で 創造 さ れた の か じんるい||せいぞん||てきした|かた||そうぞう||||

重力 定数 が あるいは 粒子 の 質量 比 が じゅうりょく|ていすう|||りゅうし||しつりょう|ひ|

わずか でも 違って いた なら ||ちがって||

宇宙 が このような 世界 に なる こと は なかった でしょう うちゅう|||せかい||||||

何 か 科学 かぶれ した 変な 宗教 の パンフレット に あり そうな 文句 だ な なん||かがく|||へんな|しゅうきょう||ぱんふれっと|||そう な|もんく||

何も 僕 は 全知全能 たる 絶対 神 が 人間 の 造 物 主である ― なにも|ぼく||ぜんちぜんのう||ぜったい|かみ||にんげん||つく|ぶつ|おもである

など と 信仰 して いる わけで は あり ませ ん ||しんこう|||||||

ただし 疑って は い ます |うたがって|||

何 を だ ？ なん||

僕たち は 崖っぷち で つま先 立ち して いる ― ぼくたち||がけっぷち||つまさき|たち||

道化 師 の ごとき 存在 な ので は ない か と ね どうけ|し|||そんざい|||||||

冗談 です じょうだん|

（ キョン ） お前 の 言って る こと は 何一つ と して 理解 でき ん |おまえ||いって||||なにひとつ|||りかい||

人間 原理 を 引き合い に 出した の は もの の 例え です よ にんげん|げんり||ひきあい||だした|||||たとえ||

涼 宮 さん の 話 が まだ です りょう|みや|||はなし|||

だから どうして お前 も 長門 も 朝比奈 ( あさひ な ) さん も ||おまえ||ながと||あさひな||||

ハルヒ が そんなに 好きな んだ ？ |||すきな|

魅力 的な 人 だ と は 思え ます が それ は 置 い とき ま しょ みりょく|てきな|じん||||おもえ|||||お||||

覚えて い ます か ？ おぼえて|||

世界 は 涼 宮 さん に よって 作ら れた の かも しれ ない と ― せかい||りょう|みや||||つくら||||||

僕 が 言った こと ぼく||いった|

いまいましい こと に 記憶 に は 残って る ようだ な |||きおく|||のこって|||

彼女 に は 願望 を 実現 する 能力 が ある かのじょ|||がんぼう||じつげん||のうりょく||

そんな こと を 大真面目に 断言 する な |||おおまじめに|だんげん||

涼 宮 さん は 宇宙 人 が いる に 違いない ― りょう|みや|||うちゅう|じん||||ちがいない

そう であって ほしい と 願った ||||ねがった

だから 長門 有希 ( ゆき ) が いる |ながと|ゆうき|||

同様に 未来 人 も いて ほしい と 思った どうよう に|みらい|じん|||||おもった

だから 朝比奈 み くる が ここ に いる |あさひな||||||

そして 僕 も 彼女 に 願わ れた から と いう |ぼく||かのじょ||ねがわ||||

ただ それ だけ の 理由 で ここ に いる んです よ ||||りゆう|||||ん です|

だ ～ か ～ ら なんで 分かる んだ よ ！ ||||わかる||

（ 古泉 ） ３ 年 前 の こと です こいずみ|とし|ぜん|||

（ キョン ） ３ 年 前 の こと は もう いい 聞き 飽きた |とし|ぜん||||||きき|あきた

ある 日 突然 僕 は 自分 に ある 能力 と |ひ|とつぜん|ぼく||じぶん|||のうりょく|

どう 使う べき か を なぜ か 知っていた |つかう||||||しっていた

僕 と 同じ 力 を 持つ 人間 が 僕 と 同様に 力 に 目覚めた こと も ね ぼく||おなじ|ちから||もつ|にんげん||ぼく||どうよう に|ちから||めざめた|||

ついでに それ が 涼 宮 ハルヒ に よって も たらさ れた こと も |||りょう|みや||||||||

なぜ か は 説明 でき ませ ん |||せつめい|||

分かって しまう んだ から しかたがない と しか わかって||||||

１億万 歩 譲った と して おくまん|ふ|ゆずった|| Let's say we give up a million steps.

ハルヒ に そんな こと が できる と は 思え ん ||||||||おもえ|

（ 古泉 ） 我々 だって 信じ られ なかった こいずみ|われわれ||しんじ||

１ 人 の 少女 に よって 世界 が 変化 じん||しょうじょ|||せかい||へんか

いや ひょっとしたら

創造 さ れた の かも しれ ない なんて こと を ね そうぞう||||||||||

しかも その 少女 は この 世界 を 自分 に とって ||しょうじょ|||せかい||じぶん||

面白く ない もの だ と 思い込んで いる おもしろく|||||おもいこんで|

これ は ちょっと した 恐怖 です よ ||||きょうふ||

（ キョン ） なぜ だ ？ （ 古泉 ） 言った でしょ |||こいずみ|いった|

世界 を 自由に 創造 できる なら せかい||じゆうに|そうぞう||

今 まで の 世界 を なかった こと に して 望む 世界 を 一 から 作り 直せば いい いま|||せかい||||||のぞむ|せかい||ひと||つくり|なおせば|

そう なる と 文字どおり 世界 の 終わり が 訪れ ます |||もじどおり|せかい||おわり||おとずれ| And when that happens, it will literally be the end of the world.

もっとも 僕たち が それ を 知る すべ は ない でしょう が |ぼくたち||||しる|||||

むしろ 我々 が 唯一無二 だ と 思って いる この 世界 も |われわれ||ゆいいつむに|||おもって|||せかい|

実は 何度 も 作り 直さ れた 結果 な の かも しれ ませ ん じつは|なんど||つくり|なおさ||けっか||||||

（ キョン ） だったら ハルヒ に 自分 の 正体 を 明かしたら いい ||||じぶん||しょうたい||あかしたら|

超 能力 者 が 実在 する と 知ったら 喜ぶ ぞ あいつ ちょう|のうりょく|もの||じつざい|||しったら|よろこぶ||

世界 を どうにか しよう と は 思わ ない かも しれ ん せかい||||||おもわ|||| We may not think we can do anything about the world, but we can do something about it.

（ 古泉 ） それ は それ で 困る んです よ こいずみ|||||こまる|ん です|

涼 宮 さん が りょう|みや||

超 能力 なんて 日常 に 存在 する の が 当たり前だ と 思った なら ちょう|のうりょく||にちじょう||そんざい||||あたりまえだ||おもった|

世界 は 本当に そのように なり ます せかい||ほんとうに|そのよう に||

物理 法則 が 全て ねじ曲がって しまい ます ぶつり|ほうそく||すべて|ねじまがって||

宇宙 全体 が めちゃめちゃに なり ます よ うちゅう|ぜんたい|||||

（ キョン ） ハルヒ が 望んで お前たち が いる なら |||のぞんで|おまえたち|||

なぜ ハルヒ 自身 は それ に 気付いて い ない んだ ？ ||じしん||||きづいて|||

おかしい だ ろ

（ 古泉 ） 宇宙 人 や 未来 人 や 超 能力 者 が 存在 して ほしい と いう 願望 と こいずみ|うちゅう|じん||みらい|じん||ちょう|のうりょく|もの||そんざい|||||がんぼう|

そんな もの が いる はず が ない と いう 常識 論 が |||||||||じょうしき|ろん|

涼 宮 さん の 中 で は せめぎ合って いる のです よ りょう|みや|||なか|||せめぎあって|||

彼女 の 言動 は 確かに エキセントリックです かのじょ||げんどう||たしかに|えきせんとりっくです

しかし その実 涼 宮 さん は まともな 思考 形態 を 持つ ― |そのじつ|りょう|みや||||しこう|けいたい||もつ

一般 的な 人種 な んです いっぱん|てきな|じんしゅ||ん です

中学 時代 は 砂 嵐 の ようだった 精神 も ちゅうがく|じだい||すな|あらし|||せいしん|

ここ 数 か月 は 割に 落ち着いて |すう|かげつ||わりに|おちついて The last few months have been relatively calm.

僕 と して は このまま 落ち着いて ほしかった んです けど ね ぼく|||||おちついて||ん です||

ここ に きて また トルネード を 発生 さ せて いる ||||とるねーど||はっせい|||

（ キョン ） どういう わけ だ ？ （ 古泉 ） あなた の せい です よ ||||こいずみ|||||

俺 が どうした って ？ おれ|||

怪しげな クラブ を 作る ように 吹き込んだ の は あなた です あやしげな|くらぶ||つくる|よう に|ふきこんだ||||

あなた と の 会話 に よって |||かいわ||

彼女 は 奇妙な 人間 ばかり を 集めた クラブ を 作る 気 に なった のだ から かのじょ||きみょうな|にんげん|||あつめた|くらぶ||つくる|き||||

責任 は あなた に 帰結 し ます せきにん||||きけつ||

その 結果 涼 宮 ハルヒ に 関心 を 抱く ３ つ の 勢力 の 末端 が |けっか|りょう|みや|||かんしん||いだく|||せいりょく||まったん|

一堂 に 会する こと に なって しまった いちどう||かいする||||

（ キョン ） ぬれぎぬ だ

（ 古泉 ） まあ それ だけ が 理由 で は ない のです が こいずみ|||||りゆう|||||

（ 古泉 ） ここ まで お 連れ して 言う の も なん です が こいずみ||||つれ||いう||||| （I hate to bring you all the way here to say this, but...

今 なら まだ 引き返せ ますよ いま|||ひきかえせ|

（ キョン ） 今更 だ な |いまさら||

しばし 目 を 閉じて いただけ ませ ん か ？ |め||とじて||||

ほんの 数 秒 で 済み ます |すう|びょう||すみ|

うん ？

ん ～

（ キョン ） あっ なんの マネ だ ？　 気持ち 悪い |||まね||きもち|わるい

（ 古泉 ） もう 結構です こいずみ||けっこうです

（ 古泉 ） 次元 断層 の 隙間 こいずみ|じげん|だんそう||すきま

我々 の 世界 と は 隔絶 さ れた 閉鎖 空間 です われわれ||せかい|||かくぜつ|||へいさ|くうかん|

ちょうど この 横断 歩道 の 真ん中 が この 閉鎖 空間 の 壁 でして ね ||おうだん|ほどう||まんなか|||へいさ|くうかん||かべ||

半径 は およそ ５ キロ メートル はんけい|||きろ|めーとる

通常 物理 的な 手段 で は 出入り でき ませ ん つうじょう|ぶつり|てきな|しゅだん|||でいり||| No normal physical means of ingress or egress.

僕 の 持つ 力 の 一 つ が この 空間 に 侵入 する こと な んです よ ぼく||もつ|ちから||ひと||||くうかん||しんにゅう||||ん です|

地上 に 発生 した ドーム 状 の 空間 を 想像 して ください ちじょう||はっせい||どーむ|じょう||くうかん||そうぞう||

ここ は その 内部 です |||ないぶ|

今 この 時 でも いま||じ|

外部 で は なんら 変わら ない 日常 が 広がって い ます よ がいぶ||||かわら||にちじょう||ひろがって|||

普通の 人 が ここ に 迷い 込む こと は … まあ めったに あり ませ ん ふつうの|じん||||まよい|こむ|||||||

閉鎖 空間 は まったく の ラン ダム に 発生 し ます へいさ|くうかん||||らん|だむ||はっせい||

１ 日 おき に 現れる こと も あれば 何 か月 も 音沙汰 なし の こと も ある ひ|||あらわれる||||なん|かげつ||おとさた|||||

ただ 一 つ 明らかな の は 涼 宮 さん の 精神 が 不安定に なる と |ひと||あきらかな|||りょう|みや|||せいしん||ふあんていに||

この 空間 が 生まれる って こと です |くうかん||うまれる|||

閉鎖 空間 の 現出 を 僕 は 探知 する こと が でき へいさ|くうかん||げんしゅつ||ぼく||たんち||||

そこ に 入る こと も できる ||はいる|||

更に 僕 の 能力 は それ だけ で は あり ませ ん さらに|ぼく||のうりょく||||||||

言う なれば 僕 に は 涼 宮 さん の 理性 を 反映 した 能力 が いう||ぼく|||りょう|みや|||りせい||はんえい||のうりょく|

与え られて いる のです あたえ|||

この 世界 が 涼 宮 さん の 精神 に 生まれた ニキビ だ と したら |せかい||りょう|みや|||せいしん||うまれた||||

僕 は ニキビ 治療 薬 な んです よ ぼく|||ちりょう|くすり||ん です| I'm an acne treatment.

お前 の 例え は 分かり にくい おまえ||たとえ||わかり|

（ 古泉 ） よく 言わ れ ます しか し あなた も 大した もの だ こいずみ||いわ|||||||たいした||

この 状況 を 見て ほとんど 驚いて い ませ ん ね |じょうきょう||みて||おどろいて||||

すでに いろいろ あった から な

始まった ようです 後ろ を 見て ください はじまった||うしろ||みて|

あっ ！

ああ っ

（ 古泉 ） 涼 宮 さん の イライラ が 限界 に 達する と こいずみ|りょう|みや|||いらいら||げんかい||たっする|

あの 巨人 が 出て くる のです |きょじん||でて||

ああ やって 周り を ぶち壊す こと で ||まわり||ぶちこわす||

ストレス を 発散 さ せて いる んでしょう すとれす||はっさん||||

現実 世界 で 暴れ させる わけに も いか ない から げんじつ|せかい||あばれ|さ せる|||||

こうして 閉鎖 空間 を 生み出し |へいさ|くうかん||うみだし

その 内部 のみ で 破壊 行動 を する |ないぶ|||はかい|こうどう||

なかなか 理性 的じゃ ないで す か |りせい|てきじゃ||| Isn't it quite rational?

物理 的に は 自分 の 重 さ で ぶつり|てきに||じぶん||おも||

立つ こと も でき ない はずな んです が ね たつ||||||ん です||

いかなる 理屈 も あれ に は 通用 し ませ ん |りくつ|||||つうよう|||

たとえ 軍隊 を 動員 して も あれ を 止める こと は 不可能でしょう |ぐんたい||どういん|||||とどめる|||ふかのうでしょう

じゃあ あれ は 暴れ っぱなし な の か ？ |||あばれ|||| So, is it just a rampage?

見て ください みて| Please take a look.

僕 の 同志 です よ ぼく||どうし||

僕 と 同じ ように 涼 宮 さん に 力 を 与え られた ― ぼく||おなじ|よう に|りょう|みや|||ちから||あたえ|

巨人 を 狩る 者 です きょじん||かる|もの|

さて 僕 も 参加 し なければ |ぼく||さんか||

（ キョン ） うわ っ う う っ

あっ

あっ ！

（ キョン ） デタラメ だ な ～ もう ！

お 待た せ し ました |また||| Thank you for waiting.

最後に もう 一 つ 面白い もの が 見 れ ます よ さいごに||ひと||おもしろい|||み|||

これ 以上 何 が ある んだ ？ |いじょう|なん|||

あの 怪物 の 消滅 に 伴い 閉鎖 空間 も 消滅 し ます |かいぶつ||しょうめつ||ともない|へいさ|くうかん||しょうめつ||

ちょっと した スペクタクル です よ

（ 古泉 ） 分かって いただけ ました か ？ こいずみ|わかって|||

（ キョン ） いい や

あの 青い 怪物 を 我々 は 神 の 人 “ 神 人 ( しんじん )” と 呼んで い ます |あおい|かいぶつ||われわれ||かみ||じん|かみ|じん|||よんで||

神 人 は 涼 宮 さん の 精神 活動 と 連動 して いる かみ|じん||りょう|みや|||せいしん|かつどう||れんどう||

そして 我々 も そう な んです |われわれ||||ん です

閉鎖 空間 が 生まれ へいさ|くうかん||うまれ

神 人 が 生まれる 時 に 限り 僕 は 異 能 の 力 を 発揮 できる かみ|じん||うまれる|じ||かぎり|ぼく||い|のう||ちから||はっき|

それ も 閉鎖 空間 の 中 で しか 使え ない 力 です ||へいさ|くうかん||なか|||つかえ||ちから|

例えば 今 僕 に は なんの 力 も あり ませ ん たとえば|いま|ぼく||||ちから||||

なぜ 我々 に だけ こんな 力 が 備わった の か ？ |われわれ||||ちから||そなわった||

多分 誰 でも よかった のです よ たまたま 選ば れた だけ な んです たぶん|だれ||||||えらば||||ん です

神 人 の 活動 を 放置 して おく わけに は いきま せ ん かみ|じん||かつどう||ほうち|||||||

なぜなら 神 人 が 破壊 すれば する ほど |かみ|じん||はかい|||

閉鎖 空間 も 拡大 して いく から です へいさ|くうかん||かくだい||||

さっき の 空間 は あれ でも まだ 小規模な もの な のです ||くうかん|||||しょうきぼな|||

放っておけば どんどん 広がって いって ほうっておけば||ひろがって|

その うち 全 世界 を 覆い 尽くす でしょう ||ぜん|せかい||おおい|つくす|

そう なれば 最後 あちら の 灰色 の 空間 が ― ||さいご|||はいいろ||くうかん|

我々 の この 世界 と 入れ 代わって しまう のです よ われわれ|||せかい||いれ|かわって|||

なぜ そんな こと が 分かる ？ ||||わかる

分かって しまう のだ から しょう が あり ませ ん わかって||||||||

僕たち 機関 に 所属 して いる 人間 は 全て そう です ぼくたち|きかん||しょぞく|||にんげん||すべて||

僕たち が なんとか し なければ 確実に 世界 は 崩壊 する のです ぼくたち|||||かくじつに|せかい||ほうかい||

困った もの です こまった||

（ 古泉 ） 涼 宮 さん の 動向 に は 注意 して おいて ください こいずみ|りょう|みや|||どうこう|||ちゅうい|||

ここ しばらく 安定 して いた 彼女 の 精神 が ||あんてい|||かのじょ||せいしん|

活性 化 の 兆し を 見せて い ます かっせい|か||きざし||みせて||

今日 の あれ も 久しぶりの こと な んです よ きょう||||ひさしぶりの|||ん です|

俺 が 注意 して て も おれ||ちゅうい|||

どうこう なる もん で も ない んじゃ ない の か ？ What can we do about it?

さあ それ は どう でしょう か

僕 と して は あなた に 全て の ゲタ を ぼく||||||すべて||げた|

預けて しまって も いい と 思って る んです が ね あずけて|||||おもって||ん です||

我々 の 中 でも いろいろ と 思惑 が 錯そう して おり まして われわれ||なか||||おもわく||さくそう|||

（ キョン ） 古泉 は ハルヒ の 動向 に 注意 しろ と 言う |こいずみ||||どうこう||ちゅうい|||いう

長門 も なんだか 知ら ない が 気 を つけろ と 言って いた ながと|||しら|||き||||いって|

それ でも 俺 は ||おれ|

今 すぐ 何 か が 起きる のだろう と は 思って い なかった いま||なん|||おきる||||おもって||

もし 俺 に 予知 能力 が あって |おれ||よち|のうりょく||

翌日 あんな 途方 も ない 事態 が 到来 する こと が よくじつ||とほう|||じたい||とうらい|||

分かって いた と したら わかって|||

とても のんきに して は い られ なかった だろう が

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