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2 - Harry Potter, 7.1 穢れた血と幽かな声 - Mudbloods and Murmurs

7.1 穢れた血と幽かな声 - Mudbloods and Murmurs

第 7 章 穢 れた 血 と 幽 かな 声 - Mudbloods and Murmurs

それ から 二 、 三 日 は 、 ギルデロイ ・ ロックハート が 廊下 を 歩いて くる の が 見える たび に 、 サッと 隠れる と いう 事 の 繰り返し で 、 ハリー は ずいぶん 時間 を 取ら れた 。 それ より 厄介な の が コリン ・ クリービー だった 。 どうも ハリー の 時間割 を 暗記 して いる らしい 。 「 ハリー 、 元 気 かい ?」 と 一 日 に 六 回 も 七 回 も 呼びかけ 、「 や ぁ 、 コリン 」 と ハリー に 返事 を して もらう だけ で 、 たとえ ハリー が どんなに 迷惑 そうな 声 を 出そう が 、 コリン は 最高に わくわく して い る ようだった 。

ヘドウィグ は あの ひどく 惨めな 空 の ドライブ の こと で 、 ハリー に 腹 を 立てっぱなし だった し 、 ロン の 杖 は 相変わらず 使い物 に なら なかった 。 金曜日 の 午前 、「 妖精 の 魔法 」 の 授業 中 に 、 杖 は キレ て ロン の 手 から 飛び出し 、 チビ の 老 教授 、 フリットウィック 先生 の 眉間 に まと も に 当たり 、 そこ が 大きく 腫れあがって 、 ズキンズキン 痚 そうな 緑色 の 瘤 を 作った 。 あれ や これ や で 、 ハリー は やっと 週 末 に なって ほっと した 。 土曜日 の 午前 中 に 、 ロン や ハーマイオ ニー と 一緒に 、 ハリー は は グリッド を 訪ねる 予定 だった 。 ところが 、 起きたい と 思って いた 時間 より 数 時間 も 早く 、 グリフィンドール ・ クィディッチ ・ チーム の キャプテン 、 オリ バー ・ ウッド に 揺り起こさ れた 。 「 に ゃに ごと な の ?」 と ハリー は 寝ぼけ 声 を 出した 。

「 クィディッチ の 練習 だ ! 起きろ !」 ウッド が 怒鳴った 。

ハリー は 薄 め を 開けて 窓 の 方 を 見た 。 ピンク と 金色 の 空 に うっすら と 朝靄 が かかって いる 。 目 が 覚めて みれば 、 こんなに 鳥 が 騒がしく 鳴いて いる のに 、 よく 寝て いられた もの だ と 思った 。 「 オリバー 、 夜 が 明けた ばかりじゃ ない か 」 ハリー は かすれ 声 で 言った 。

「 その 通り 」

ウッド は 背 が 高く たくましい 六 年生 で 、 その 目 は 、 今や 普通 と は 思え ない 情熱 で ギラギラ 輝 いて いた 。

「 これ も 新しい 練習 計画 の 一部 だ 。 さあ 、 箒 を 持て 、 行く ぞ 」 ウッド が 威勢 よく 言った 。 「 他の チーム は まだ どこ も 練習 を 開始 して いない 。 今年 は 我々 が 一番乗り だ ......」

あくび と 一緒に 、 尐 し 身震い し ながら 、 ハリー は ベッド から 降りて 、 クィディッチ 用 の ロー ブ を 探した 。

「 それ で こそ 男 だ 。 十五 分 後 に 競技 場 で 会おう 」 と ウッド が 言った 。

チーム の ユニフォーム 、 深紅 の ローブ を 探し出し 、 寒い ので その 上 に マント を 着た 。 ロン に 走り書き で 行き先 を 告げる メモ を 残し 、 ハリー は ニンバス 2000 を 肩 に 、 螺旋 階段 を 下 り 、 談話 室 へ 向かった 。 肖僕 画 の 穴 に 着いた その とき 、 後ろ で ガタガタ 音 が した か と 思う と 、 コリン ・ クリービー が 、 螺旋 階段 を 転がる ように 駆け 下りて きた 。 首 から かけた カメラ が ブランブラン 大きく 揺れ 、 手 に 何 か を 握りしめて いた 。

「 階段 の ところ で 誰 か が 君 の 名前 を 呼ぶ の が 聞えた んだ 。 ハリー ! これ 、 なんだか わかる ? 現像 した んだ 。 君 に これ を 見せ たくて ――」

コリン が 得意 げ に ヒラヒラ さ せて いる 写真 を 、 ハリー は なんだか わから ない まま に 覗いた 。

白黒 写真 の ロック ハート が 、 誰 か の 腕 を ぐいぐい 引っ張って いる 。 ハリー は それ が 自分 の 腕 だ と わかった 。 写真 の ハリー が なかなか がんばって 、 画面 に 引き込ま れ まい と 抵抗 して いる の を 見て ハリー は 嬉しく なった 。 ハリー が 写真 を 見て いる うち に 、 ロックハート は ついに 諦 め 、 ハーハー 息 を 切らし ながら 、 写真 の 白 枞 に もたれて へたり込んだ 。

「 これ に サイン して くれる ?」 コリン が 拝む ように 言った 。

「 ダメ 」

即座に 断り ながら 、 ハリー は あたり を 見回し 、 ほんとうに 誰 も 談話 室 に いない か どう か 確か め た 。 「 ごめん ね 、 コリン 、 急ぐ んだ ―― クィディッチ の 練習 で 」

ハリー は 肖僕 画 の 穴 を よじ登った 。

「 ウヮッ ! 待って よく クィディッチって 、 僕 、 見た こと ない んだ !」 コリン も 肖像 画 の 穴 を 這い上がって ついてきた 。 「 きっと ものすごく つま ん ない よ 」

ハリー が 慌てて 言った が 、 コリン の 耳 に は 入ら ない 。 興奮 で 顔 を 輝か せて いた 。

「 君って 、 この 百 年間 で 最 年 尐 の 寮 代表 選手 なん だって ? ね 、 ハリー 、 そう な の ?」 コリン は ハリー と 並んで トコトコ 小走り に なって 歩いた 。 「 君って 、 きっと ものすごく 巧 いんだ ね 。 僕 、 飛んだ こと ない んだ 。 簡単 ? それ 、 君 の 箒 な の ? それって 、 一 番 いい やつ な の ?」 ハリー は どう やって コリン を 追っ払えば いい の か 途方 に くれた 。 まるで 、 恐ろしく おしゃ べ り な 自分 の 影法師 に つきまとわれて いる ようだった 。 コリン は 息 を はずま せて しゃべり 続けて いる 。

「 クィディッチって 、 僕 、 あんまり 知ら ない んだ 。 ボール が 四 つ あるって ほんと ? そして そ の うち の 二 つ が 、 飛び回って 、 選手 を 箒 から 叩き 落とす んだって ?」 「 そうだ よ 」 ハリー は やれやれ と 諦めて 、 クィディッチ の 複雑な ルール に ついて 説明 する こと に した 。 「 その ボール は ブラッジャーって いう んだ 。 チーム に は 二 人 の ビーター が いて 、 クラブって いう 棍棒 で ブラッジャー を 叩いて 、 自分 の チーム から ブラッジャー を 追っ払う んだ 。 フレッ ド と ジョージ ・ ウィーズリー が グリフィンドール の ビーター だ よ 」

「 それ じゃ 、 他の ボール は なんの ため な の ?」

コリン は ポカッ と 口 を 開けた まま ハリー に 見とれて 、 階段 を ニ 、 三 段 踏みはずし そうに なり ながら 聞いた 。

「 えー と 、 まず クァッフル ―― 一 番 大きい 赤い やつ ―― これ を ゴール に 入れて 点 を 取る 。 各 チーム に チェイサー が 三 人 いて 、 クァッフル を パス し 合って 、 コート の 端に ある ゴール を 通 過 さ せる ―― ゴールって 、 てっぺん に 輪っか が ついた 長い 柱 で 、 両端 に 三 本 ずつ 立って る 」 「 それ で 四 番 目 の ボール が ――」 「 金色 の スニッチ だ よ 」 ハリー が あと を 続けた 。 「 とても 小さい し 、 速くって 、 捕まえる の は 難しい 。 だけど シーカー は それ を 捕まえ なく ちゃ いけない んだ 。 だって 、 クィディッチ の 試合 は 、 スニッチ を 捕まえる まで は 終わら ない んだ 。 シーカー が スニッチ を 捕まえた 方 の チーム に は 一五〇 点 追加 さ れる 」

「 そして 、 君 は グリフィンドール の シーカー な んだ 。 ね ?」 コリン は 尊敬 の まなざし で 言った 。

「 そうだ よ 」

二 人 は 城 を あと に し 、 朝露 で しっとり 塗れた 芝生 を 横切り はじめた 。 「 それ から キーパー が いる 。 ゴール を 守る んだ 。 それ で だいたい おしまい だ よ 。 うん 」

それ でも コリン は 質問 を やめ なかった 。 芝生 の 斜面 を 下りる 間 も 、 クィディッチ 競技 場 に つ くまで ずっと ハリー を 質問 攻め に し 、 やっと 振り払う こと が できた の は 、 更衣室 に たどり 着 いた とき だった 。

「 僕 、 いい 席 を 取り に 行く !」 コリン は ハリー の 後ろ から 上ずった 声 で 呼びかけ 、 スタンド の 方 に 走って 行った 。

グリフィンドール の 選手 たち は もう 更衣室 に 来て いた 。 バッチリ 目覚めて いる の は ウッド だ け の ようだった 。 フレッド と ジョージ は 腫れぼったい 目 で 、 くしゃくしゃ 髪 の まま 座り込 ん で いたし 、 その 隣 の 四 年生 の チェイサー 、 アリシア ・ スピネット と きたら 、 後ろ の 壁 に もたれて コックリコックリ して いる ようだった 。 その 向かい 側 で 、 チェイサー 仲間 の ケイティ ・ ベル と アンジェリーナ ・ ジョンソナ が 並んで あくび を して いた 。

「 遅い ぞ ハリー 。 どうかした か ?」 ウッド が きびきび と 言った 。

「 グラウンド に 出る 前 に 、 諸君 に 手短に 説明 して おこう 。 ひと 夏 かけて 、 まったく 新しい 練 習 方法 を 編み出した んだ 。 これ なら 絶対 、 今 まで と は でき が 違う ......」

ウッド は クィディッチ 競技 場 の 大きな 図 を 掲げた 。 図 に は 線 やら 矢印 やら バッテン が いく つ も 、 色とりどりの インク で 書き込まれて いる 。 ウッド が 杖 を 取り出して 図 を 叩く と 、 矢印 が 図 の 上 で 毛虫 の ように もぞもぞ 動き はじめた 。 ウッド が 新 戦略 に ついて の 演説 を ぶち 挙げ は じ め る と 、 フレッド ・ ウィーズリー の 頭 が コトン と アリシア ・ スピネット の 肩 に 乗っかり 、 いびき を かき はじめた 。

一 枚 目 の 説明 に ほとんど 二十 分 かかった 。 その 下 から 二枚目 、 さらに 三枚目 が 出て きた 。 ウッド が 延々と ぶち 挙げ 続ける の を 聞き ながら 、 ハリー は 、 ぼ ーっと 夢見 心地 に なって いった 。 「 と いう こと で ――」

やっと の こと で 、 ウッド が そう 言う の が 聞えた 。 今ごろ 城 で は どんな 朝食 を 食べて いる んだ ろうと 、 おいしい 空想 に 耽って いた ハリー は 、 突然 現実 に 引き戻さ れた 。 「 諸君 、 わかった か ? 質問 は ?」

「 質問 、 オリバー 」 急に 目 が 覚めた ジョージ が 聞いた 。

「 今 まで 言った こと 、 どうして 昨日 の うち に 、 俺 たち が 起きて る うち に 言って くれ なかった ん だい ?」

ウッド は むっと した 。 「 いい か 、 諸君 、 よく 聞けよ 」 ウッド は みんな を にらみつけ ながら 言った 。

「 我々 は 去年 クィディッチ に 勝つ はずだった んだ 。 まちがい なく 最強の チーム だった 。 残念 ながら 、 我々 の 力 で は どうにも なら ない 事態 が 起きて ......」

ハリー は 申し訳な さ そうに もじもじ した 。 昨年 の シーズン 最後 の 試合 の とき 、 ハリー は 意識 不明で 、 医務 室 に いた 。 グリフィンドール は 選手 一 人 欠場 の まま 、 この 三百 年 来 、 最悪 と い う 大 敗北 に 泣いた 。

ウッド が 平静 を 取り戻す のに 、 一 瞬間 を 置いた 。 前回 の 大 敗北 が ウッド を 胃 まで も 苦しめて いる に 違いない 。

「 だ から 、 今年 は 今 まで より 厳しく 練習 したい ...... よ ー し 、 行こう か 。 新しい 戦術 を 実践 す る んだ !」

ウッド は 大声 で そう 言う なり 、 箒 を ぐ いと つかみ 、 先頭 を 切って 更衣室 から 出て 行った 。 他 の 選手 たち は 、 足 を 引きずり 、 あくび を 連発 し ながら あと に 続いた 。

ずいぶん 長い 間 更衣室 に いた ので 、 競技 場 の 芝生 に は まだ 名残 の 霧 が 漂って は いた が 、 太陽 は もう しっかり 昇って いた 。 グラウンド を 歩き ながら 、 ハリー は ロン と ハーマイオニー が ス タンド に 座って いる の を 見つけた 。

「 まだ 終わって ない の かい ?」 ロン が 信じられ ない と いう 顔 を した 。 「 まだ 始まって も いない んだ よ 。 ウッド が 新しい 動き を 教えて くれた んだ 」

ロン と ハーマイオニー が 大広間 から 持ち出して きた マーマレード ・ トースト を ハリー は 羨ま し そうな 目 で 見た 。

箒 に またがり 、 ハリー は 地面 を 蹴って 空中 に 舞い上がった 。 冷たい 朝 の 空気 が 顔 を 打ち 、 ウッド の 長たらしい 演説 より ずっと 効果 的な 目覚まし だった 。 クィディッチ ・ グラウンド に また 戻って きた 。 なんて すばらしい んだろう 。 ハリー は フレッド や ジョージ と 競争 し ながら 競技 場 の 周り を 全速力 で 飛び回った 。

「 カシャッカシャッ て 変な 音 が する けど 、 なんだ ろ ?」

コーナー を 回り込み ながら フレッド が 言った 。

ハリー が スタンド の 方 を 見る と 、 コリン だった 。 最 後部 の 座席 に 座って 、 カメラ を 高く 掲 げ 、 次 から 次 へ と 写真 を 撮り まくって いる 。 人気 の ない 競技 場 で 、 その 音 が 異常に 大きく 聞 えた 。

「 こっち を 向いて 、 ハリー ! こっち だ よく 」 コリン は 黄色い 声 を 出した 。

「 誰 だ ? あいつ 」 と フレッド が 言った 。

「 全然 知ら ない 」

ハリー は 嘘 を ついた 。 そして 、 スパート を かけ 、 コリン から できる だけ 離れた 。

「 いったい な んだ ? あれ は 」

しかめっ面 で ウッド が 二 人 の 方 へ 、 スイーッ と 風 に 乗って 飛んで きた 。 「 なんで あの 一 年 坊主 は 写真 を 撮って る んだ ? 気 に 入ら ない なあ 。 我々 の 新しい 練習 方法 を 盗み に きた 、 スリザリン の スパイ かも しれ ない ぞ 」

「 あの 子 、 グリフィンドール だ よ 」 ハリー は 慌てて 言った 。

「 それ に 、 オリバー 、 スリザリン に スパイ なんて 必要 ない ぜ 」 と ジョージ も 言った 。

「 なんで そんな こと が 言える んだ ?」 ウッド は 短気に なった 。

「 ご 本人 たち が お出まし さ 」

ジョージ が 指差した 方 を 見る と 、 グリーン の ローブ を 着込んで 、 箒 を 手 に 、 数 人 が 競技 場 に 入って くる ところ だった 。

「 そんな はず は ない 」 ウッド が 怒り で 歯ぎしり した 。

「 この 競技 場 を 今日 予約 して る の は 僕 だ 。 話 を つけて くるり 」

ウッド は 一直線 に グラウンド に 向かった 。 怒り の ため 、 着地 で 勢い あまって 突っ込み 気味に なり 、 箒 から 降りる とき も 尐 し よろめいた 。

ハリー 、 フレッド 、 ジョージ も ウッド に 続いた 。

「 フリント !」

ウッド は スリザリン の キャプテン に 向かって 怒鳴った 。

「 我々 の 練習 時間 だ 。 その ため に 特別に 早起き した んだ ! 今 すぐ 立ち去って もらおう !」

マーカス ・ フリント は ウッド より さらに 大きい 。 トロール 並み の ずる そうな 表情 を 浮かべ 、 「 ウッド 、 俺 たち 全部 が 使える ぐらい 広い だ ろ 」 と 答えた 。

アンジェリーナ 、 アリシア 、 ケイティ も やってきた 。

スリザリン に は 女子 選手 は 一 人 も いない ―― グリフィンドール の 選手 の 前 に 肩 と 肩 を くっつ け て 立ちはだかり 、 全員 が ニヤニヤ して いる 。 「 いや 、 ここ は 僕 が 予約 した んだ !」 怒り で 唾 を 飛び 散らし ながら ウッド が 叫んだ 。

「 僕 が 予約 した んだ ぞ ?」

「 ヘン 、 こっち に は スネイプ 先生 が 、 特別に サイン して くれた メモ が ある ぞ 。 『 私 、 スネイ プ 教授 は 、 本日 クィディッチ 競技 場 に おいて 、 新人 シーカー を 教育 する 必要 が ある ため 、 ス リザリン ・ チーム が 練習 する こと を 許可 する 』」

「 新しい シーカー だって ? どこ に ?」 ウッド の 注意 が 逸れた 。

目の前 の 大きな 六 人 の 後ろ から 、 小さな 七 番 目 が 現れた 。

青白い 尖った 顔 いっぱい に 得意 げ な 笑い を 浮かべて いる 。

ドラコ ・ マルフォイ だった 。

「 ルシウス ・ マルフォイ の 息子 じゃ ない か 」 フレッド が 嫌悪 感 を むき出しに した 。

「 ドラコ の 父親 を 持ち出す と は 、 偶然 の 一致 だ な 」

フリント の 言葉 で 、 スリザリン ・ チーム 全員 が ますます ニヤニヤ した 。

「 その方 が スリザリン ・ チーム に くださった ありがたい 贈 物 を 見せて やろう じゃ ない か 」

七 人 全員 が 揃って 自分 の 箒 を 突き出した 。 七 本 と も ピカピカ に 磨き上げられた 新品 の 柄 に 、 美しい 金 文字 で 銘 が 書かれて いる 。 「 ニンバス 2001」

グリフィンドール 選手 の 鼻先 で その 文字 は 朝 の 光 を 受けて 輝いて いた 。

「 最新 型 だ 。 先月 出た ばかり さ 」

フリント は 無造作に そう 言って 、 自分 の 箒 の 先 に ついて いた 埃 の かけら を 指 で ヒョイ と 払った 。 「 旧 型 2000 シリーズ に 対して 相当 水 を あける はずだ 。 旧 型 の クリーンスイープ に 対して は 」

フリント は クリーンスイープ 5 号 を 握りしめて いる フレッド と ジョージ を 鼻先 で 笑った 。

「2001 が クリーンに 圧勝 」

グリフィンドール ・ チーム は 一瞬 誰 も 言葉 が 出 なかった 。

マルフォイ は ますます 得意 げ に ニターッ と 笑い 、 冷たい 目 が 二 本 の 糸 の ように なった 。

「 おい 、 見ろ よ 。 競技 場 乱入 だ 」 フリント が 言った 。

ロン と ハーマイオニー が 何事 か と 様子 を 見 に 、 芝生 を 横切って こっち に 向かって いた 。

「 どうし たんだい ? どうして 練習 し ない んだ よ 。 それ に 、 あいつ 、 こんな とこ で 何 して る ん だい ?」

ロン は スリザリン の クィディッチ ・ ローブ を 着て いる マルフォイ の 方 を 見て 言った 。

「 ウィーズリー 、 傍 は スリザリン の 新しい シーカー だ 」 マルフォイ は 満足げに 言った 。

「 僕 の 父上 が 、 チーム 全員 に 買って あげた 箒 を 、 みんな で 賞 賛 して いた ところ だ よ 」

ロン は 目の前 に 並んだ 七 本 の 最高 級 の 箒 を 見て 、 口 を あん ぐ り 開けた 。

「 いい だろう ?」 マルフォイ が こともなげに 言った 。

「 だけど 、 グリフィンドール ・ チーム も 資金 集め して 新しい 箒 を 買えば いい 。

クリーンスイープ 5 号 を 慈善 事業 の 競売 に かければ 、 博物 館 が 買い を 入れる だろう よ 」

スリザリン ・ チーム は 大 爆笑 だ 。

「 尐 なく と も 、 グリフィンドール の 選手 は 、 誰一人 と して お 金 で 選ば れたり して ない わ 。 ハ リー は 純粋に 才能 で 選手 に なった の よ 」

ハーマイオニー が きっぱり と 言った 。

マルフォイ の 自慢 顔 が ちらり と ゆがんだ 。

「 誰 も おまえ の 意見 なんか 求めて ない 。 生まれ そこない の 『 稼 れた 血 』 め 」

マルフォイ が 吐き捨てる ように 言い返した 。

とたん に 轟 々 と 声 が あがった ので 、 マルフォイ が ひどい 悪態 を ついた らしい こと は 、 ハリー に も すぐ わかった 。

フレッド と ジョージ は マルフォイ に 飛びかかろう と した し 、 それ を 食い止める ため 、 フリン ト が 急いで マルフォイ の 前 に 立ちはだかった 。

アリシア は 「 よくも そんな こと を !」 と 金切り声 を あげた 。

ロン は ローブ に 手 を 突っ込み 、 ポケット から 杖 を 取り出し 、「 マルフォイ 、 思い知れ !」 と 叫んで 、 かんかんに なって フリント の 脇 の 下 から マルフォイ の 顔 に 向かって 杖 を 突きつけ た 。

バーン と いう 大きな 音 が 競技 場 中 に こだま し 、 緑 の 閃光 が 、 ロン の 杖 先 ではなく、反対 側 から 飛び出し 、 ロン の 胃 の あたり に 当たった 。

ロン は よろめいて 芝生 の 上 に 尻もち を ついた 。

「 ロン ! ロン ! 大丈夫 ?」 ハーマイオニー が 悲鳴 を あげた 。

ロン は ロ を 開いた が 、 言葉 が 出て こ ない 。 かわり に とてつもない ゲップ が 一 発 と 、 ナメクジ が 数 匹 ボクボタ と 膝 に こぼれ落ちた 。

スリザリン ・ チーム は 笑い転げた 。 フリント など 、 新品 の 箒 に すがって 腹 を よじって 笑い 、 マルフォイ は 四 つ ん 這い に なり 、 拳 で 地面 を 叩き ながら 笑って いた 。

グリフィンドール の 仲間 は 、 ヌメヌメ 光る 大 ナメクジ を 次々 と 吐き出して いる ロン の 周り に 集まり は した が 、 誰 も ロン に 触れ たく は ない ようだった 。

「 ハグリッド の ところ に 連れて 行こう 。 一 番 近い し 」

ハリー が ハーマイオニー に 呼びかけた 。

ハーマイオニー は 勇敢に も うなずき 、 二 人 で ロン の 両側 から 腕 を つかんで 助け 起こした 。

「 ハリー 、 どうした の ? ねえ 、 どうした の ? 病気 な の ? でも 君 なら 治 せる よ ね ?」

コリン が スタンド から 駆け 下りて きて 、 グラウンド から 出て 行こう と する 三 人 に まとわり つ いて 周り を 飛び 跳ねた 。

ロン が ゲポッ と 吐いて 、 また ナメクジ が ボクボタ と 落ちて きた 。

「 おわ ぁ ?」 コリン は 感心 して カメラ を 構えた 。

「 ハリー 、 動か ない ように 押さえて て くれる ?」

「 コリン 、 そこ を ど いて !」

ハリー は コリン を 叱りつけ 、 ハーマイオニー と 一緒に ロン を 抱えて グラウンド を 抜け 、 森 の 方 に 向かった 。

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7.1 穢れた血と幽かな声 - Mudbloods and Murmurs あい れた ち と ゆう かな こえ|mudbloods||murmurs verunreinigtes Blut und eine schwache Stimme|Mudbloods||Murmeln mudblood and faint voice|dirty bloods||murmurs 7.1 Schlammblüter und Murmeln - Schlammblüter und Murmeln 7.1 Mudbloods and Murmurs 7.1 Sang de boue et murmures - Sang de boue et murmures 7.1 Mudbloods and Murmurs - Mudbloods and Murmurs 7.1 Mudbloods and Murmurs - Mudbloods and Murmurs

第 7 章 穢 れた 血 と 幽 かな 声 -  Mudbloods and Murmurs だい|しょう|あい||ち||ゆう||こえ|mudbloods||murmurs number|chapter|polluted|was|||faint|||Mudbloods||murmurs Chapter 7 Mudbloods and Murmurs

それ から 二 、 三 日 は 、 ギルデロイ ・ ロックハート が 廊下 を 歩いて くる の が 見える たび に 、 サッと 隠れる と いう 事 の 繰り返し で 、 ハリー は ずいぶん 時間 を 取ら れた 。 ||ふた|みっ|ひ|||||ろうか||あるいて||||みえる|||さっと|かくれる|||こと||くりかえし|||||じかん||とら| es|||||||||||||||||||||||||||||||| |||||||||hallway|||||||||quickly|suddenly hid|||fact||repetition||||quite a bit|||taken| Then, for a few days, Harry took a lot of time to hide quickly every time he saw Gilderoy Lockhart walking down the hallway. それ より 厄介な の が コリン ・ クリービー だった 。 ||やっかいな||||| ||troublesome||||| More troubling was Colin Creevy. どうも ハリー の 時間割 を 暗記 して いる らしい 。 |||じかんわり||あんき||| |||расписание||||| somehow|||class schedule||memorizing||| Apparently he memorizes Harry's timetable. 「 ハリー 、 元 気 かい ?」 と 一 日 に 六 回 も 七 回 も 呼びかけ 、「 や ぁ 、 コリン 」 と ハリー に 返事 を して もらう だけ で 、 たとえ ハリー が どんなに 迷惑 そうな 声 を 出そう が 、 コリン は 最高に わくわく して い る ようだった 。 |もと|き|||ひと|ひ||むっ|かい||なな|かい||よびかけ|||||||へんじ||||||||||めいわく|そう な|こえ||だそう||||さいこうに||||| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||восторг|||| ||||||||six|times|||||calling out|||||||reply||||||even if|||how much|bothered||||might make||||best|excited|||| "Harry, how are you?" six or seven times a day. six or seven times a day, and just to have Harry reply, "Hi, Colin," no matter how annoyed he sounded, seemed to thrill Colin to no end.

ヘドウィグ は あの ひどく 惨めな 空 の ドライブ の こと で 、 ハリー に 腹 を 立てっぱなし だった し 、 ロン の 杖 は 相変わらず 使い物 に なら なかった 。 ||||みじめな|から||どらいぶ||||||はら||たて っぱなし|||||つえ||あいかわらず|つかいもの||| |||||||||||||||stehen lassen||||||||||| Hedwig||||miserable|sky||drive||||Harry|to|anger||left out|was|also|||wand||as always|not usable||ならない| Hedwig was angry with Harry for that terribly miserable empty drive, and Ron's wand remained useless. 金曜日 の 午前 、「 妖精 の 魔法 」 の 授業 中 に 、 杖 は キレ て ロン の 手 から 飛び出し 、 チビ の 老 教授 、 フリットウィック 先生 の 眉間 に まと も に 当たり 、 そこ が 大きく 腫れあがって 、 ズキンズキン 痚 そうな 緑色 の 瘤 を 作った 。 きんようび||ごぜん|ようせい||まほう||じゅぎょう|なか||つえ||きれ||||て||とびだし|||ろう|きょうじゅ||せんせい||みけん|||||あたり|||おおきく|はれあがって|||そう な|みどりいろ||こぶ||つくった |||||||||||||||||||||старый|профессор||||||||||||||||||||| |||||||||||||||||||||||Flitwick||||||||||||geschwollen||||grün||Beule|| ||morning|fairy||magic||class|||||sharp||||||jumped out|short||old|professor|Professor Flitwick|||forehead||directly|||hit||||swollen|throbbing|pain||green||swelling||created On Friday morning, during "Fairy Magic" class, the wand snaps out of Ron's hand and hits little old Professor Flitwick right between the eyes, causing a large, swollen, green bump to form that looks like it could throb. あれ や これ や で 、 ハリー は やっと 週 末 に なって ほっと した 。 ||||||||しゅう|すえ|||| |||||||finally|week|weekend|||| After all that had happened, Harry was relieved that the end of the week had finally arrived. 土曜日 の 午前 中 に 、 ロン や ハーマイオ ニー と 一緒に 、 ハリー は は グリッド を 訪ねる 予定 だった 。 どようび||ごぜん|なか|||||||いっしょに||||||たずねる|よてい| ||||||||||||||Gringotts|||| Saturday||morning||||||||||||grid||visit|scheduled to| On Saturday morning, Harry was scheduled to visit the Grid with Ron and Hermione. ところが 、 起きたい と 思って いた 時間 より 数 時間 も 早く 、 グリフィンドール ・ クィディッチ ・ チーム の キャプテン 、 オリ バー ・ ウッド に 揺り起こさ れた 。 |おき たい||おもって||じかん||すう|じかん||はやく|||ちーむ||きゃぷてん||ばー|||ゆりおこさ| |aufstehen|||||||||||||||||||wecken| |wanted to get up||||||several|||earlier||Quidditch|||captain|Ollie|Oliver|Wood||shaken| However, several hours earlier than he had hoped to wake up, he was roused by Oliver Wood, captain of the Gryffindor Quidditch team. 「 に ゃに ごと な の ?」 と ハリー は 寝ぼけ 声 を 出した 。 ||||||||ねぼけ|こえ||だした |was|||||||||| locative particle|what|like||possessive particle||||sleepy||| What the hell? Harry said in a sleepy voice.

「 クィディッチ の 練習 だ ! 起きろ !」 ウッド が 怒鳴った 。 ||れんしゅう||おきろ|||どなった ||practice||wake up|||yelled "Quidditch practice, get up!" yelled Wood.

ハリー は 薄 め を 開けて 窓 の 方 を 見た 。 ||うす|||あけて|まど||かた||みた |(topic marker)|thin|slightly||||||| Harry opened his eyelids and looked at the window. ピンク と 金色 の 空 に うっすら と 朝靄 が かかって いる 。 ぴんく||きんいろ||から||||あさもや||| ||||||||Morgendämmerung||| pink||||sky||slightly||morning haze||hung over| The pink and golden sky was slightly covered with morning mist. 目 が 覚めて みれば 、 こんなに 鳥 が 騒がしく 鳴いて いる のに 、 よく 寝て いられた もの だ と 思った 。 め||さめて|||ちょう||さわがしく|ないて||||ねて|いら れた||||おもった |||||||||||||war|||| ||woke|||bird||noisy|chirping||||asleep|could sleep|||| When I woke up, I thought that the bird was so noisy, but I slept well. 「 オリバー 、 夜 が 明けた ばかりじゃ ない か 」 ハリー は かすれ 声 で 言った 。 |よ||あけた|||||||こえ||いった Oliver|||||||||||| Oliver|||dawned|just|||||hoarse||| "Oliver, isn't it just dawn?" Harry said in a faint voice.

「 その 通り 」 |とおり " that's right "

ウッド は 背 が 高く たくましい 六 年生 で 、 その 目 は 、 今や 普通 と は 思え ない 情熱 で ギラギラ 輝 いて いた 。 ||せ||たかく||むっ|ねんせい|||め||いまや|ふつう|||おもえ||じょうねつ||ぎらぎら|あきら|| ||||||||||||теперь|普通|||казаться||||||| ||back|||strong|||||||now|ordinary|||||passion||glaring|shining|shining|was Wood was a tall and strong sixth grader, and his eyes were shining with an unusual passion.

「 これ も 新しい 練習 計画 の 一部 だ 。 ||あたらしい|れんしゅう|けいかく||いちぶ| ||new|practice|plan||part| This is part of the new practice plan. さあ 、 箒 を 持て 、 行く ぞ 」 ウッド が 威勢 よく 言った 。 |そう||もて|いく||||いせい||いった |broom||hold|||||lively spirit|| Grab your broom and let's go," Wood said with authority. 「 他の チーム は まだ どこ も 練習 を 開始 して いない 。 たの|ちーむ|||||れんしゅう||かいし|| ||||||practice||has not started|| “No other team has started practicing yet. 今年 は 我々 が 一番乗り だ ......」 ことし||われわれ||いちばんのり| ||we||first| This year, we're first in line. ......"

あくび と 一緒に 、 尐 し 身震い し ながら 、 ハリー は ベッド から 降りて 、 クィディッチ 用 の ロー ブ を 探した 。 ||いっしょに|||みぶるい|||||べっど||おりて||よう|||||さがした зевок||||||||||||||||||| yawn|||||shiver|||||||got down||for||robe|robe||searched for With a yawn and a little shudder, Harry got out of bed and looked for his Quidditch robe.

「 それ で こそ 男 だ 。 |||おとこ| that||just|man|is "That's why he's a man. 十五 分 後 に 競技 場 で 会おう 」 と ウッド が 言った 。 じゅうご|ぶん|あと||きょうぎ|じょう||あおう||||いった ||||competition|stadium||meet|||| See you on the field in 15 minutes," Wood said.

チーム の ユニフォーム 、 深紅 の ローブ を 探し出し 、 寒い ので その 上 に マント を 着た 。 ちーむ||ゆにふぉーむ|しんく||||さがしだし|さむい|||うえ||まんと||きた ||||||||холодно||||||| |||dunkelrot|||||||||||| ||uniform|deep red||||found|cold|||||cloak|| He found a team uniform, a crimson robe, and put on a cape over it because it was cold. ロン に 走り書き で 行き先 を 告げる メモ を 残し 、 ハリー は ニンバス 2000 を 肩 に 、 螺旋 階段 を 下 り 、 談話 室 へ 向かった 。 ||はしりがき||いきさき||つげる|めも||のこし|||||かた||らせん|かいだん||した||だんわ|しつ||むかった Ron||scribbled note||destination||inform|||left behind|||||shoulder|to|spiral|spiral staircase||down||common room||| Leaving Ron a scribbled note telling him where he was going, Harry took the Nimbus 2000 over his shoulder and headed down the spiral staircase to the common room. 肖僕 画 の 穴 に 着いた その とき 、 後ろ で ガタガタ 音 が した か と 思う と 、 コリン ・ クリービー が 、 螺旋 階段 を 転がる ように 駆け 下りて きた 。 しょうぼく|が||あな||ついた|||うしろ||がたがた|おと|||||おもう|||||らせん|かいだん||ころがる||かけ|おりて| assistant|picture||hole||arrived at|||||clattering|||||||||||spiral staircase|spiral staircase||rolled down||rushed|came down| Just as I reached the portrait hole, I heard a rattling sound behind me, and then Colin Creevy came running down the spiral staircase like a man on a roller coaster. 首 から かけた カメラ が ブランブラン 大きく 揺れ 、 手 に 何 か を 握りしめて いた 。 くび|||かめら|||おおきく|ゆれ|て||なん|||にぎりしめて| |||||schaukelnd||||||||| neck|||||vigorously||swaying||||||gripping| The camera around his neck was swinging wildly, and he was clutching something in his hand.

「 階段 の ところ で 誰 か が 君 の 名前 を 呼ぶ の が 聞えた んだ 。 かいだん||||だれ|||きみ||なまえ||よぶ|||きこえた| stairs|||||||||||called|||heard| I heard someone calling your name on the stairs. ハリー ! これ 、 なんだか わかる ? 現像 した んだ 。 ||||げんぞう|| ||somehow||development|| Harry! Do you know what this is? I developed it. 君 に これ を 見せ たくて ――」 きみ||||みせ| I wanted to show you this.

コリン が 得意 げ に ヒラヒラ さ せて いる 写真 を 、 ハリー は なんだか わから ない まま に 覗いた 。 ||とくい|||ひらひら||||しゃしん|||||||||のぞいた ||proud|||fluttering||let||||Harry||somehow|didn't understand||||peeked at Harry peeked at the photo that Colin was proud of, without knowing what it was.

白黒 写真 の ロック ハート が 、 誰 か の 腕 を ぐいぐい 引っ張って いる 。 しろくろ|しゃしん||ろっく|はーと||だれ|||うで|||ひっぱって| |||||||||||kräftig|| black and white|||lock|heart|||||arm||forcefully|pulling| Lockhart, in the black-and-white photo, is pulling on someone's arm. ハリー は それ が 自分 の 腕 だ と わかった 。 ||||じぶん||うで||| Harry knew it was his arm. 写真 の ハリー が なかなか がんばって 、 画面 に 引き込ま れ まい と 抵抗 して いる の を 見て ハリー は 嬉しく なった 。 しゃしん||||||がめん||ひきこま||||ていこう|||||みて|||うれしく| photo||||not easily|doing his best|screen||pulled in||would not||resistance||||||||happy| Harry was happy to see Harry in the picture doing his best and resisting being drawn into the screen. ハリー が 写真 を 見て いる うち に 、 ロックハート は ついに 諦 め 、 ハーハー 息 を 切らし ながら 、 写真 の 白 枞 に もたれて へたり込んだ 。 ||しゃしん||みて|||||||てい|||いき||きらし||しゃしん||しろ|||もた れて|へたりこんだ |||||||||||aufgeben||hüstelnd||||||||Fichte|||sank zusammen ||||||while||||finally|given up||panting|breath||out of breath|||possessive particle|white|frame||leaning|slumped While Harry was looking at the photo, Lockhart finally gave up, and while he was out of breath, he leaned against the white shackles of the photo and sank.

「 これ に サイン して くれる ?」 コリン が 拝む ように 言った 。 ||さいん|||||おがむ||いった |||||||pleaded|| "Will you sign this?" Colin said to worship.

「 ダメ 」 だめ " No good "

即座に 断り ながら 、 ハリー は あたり を 見回し 、 ほんとうに 誰 も 談話 室 に いない か どう か 確か め た 。 そくざに|ことわり||||||みまわし||だれ||だんわ|しつ||||||たしか|| immediately|refusal||||around||looked around||||talking room|||||||sure|| With an immediate refusal, Harry looked around and made sure that no one was really in the lounge. 「 ごめん ね 、 コリン 、 急ぐ んだ ―― クィディッチ の 練習 で 」 |||いそぐ||||れんしゅう| sorry|||hurry||||practice| "Sorry, Colin, I'm in a hurry - Quidditch practice."

ハリー は 肖僕 画 の 穴 を よじ登った 。 ||しょうぼく|が||あな||よじのぼった ||肖僕||||| ||portrait|painting||hole||climbed up Harry climbed through the hole in the portrait.

「 ウヮッ ! 待って よく クィディッチって 、 僕 、 見た こと ない んだ !」 コリン も 肖像 画 の 穴 を 這い上がって ついてきた 。 |まって||クィディッチ って|ぼく|みた||||||しょうぞう|が||あな||はいあがって| |||Quidditch|||||||||||||hochgeklettert| Wow|wait||Quidditch|me|||||||portrait|painting||||crawled up|followed "Whoa! I've never seen Quidditch before! Colin crawled up through the portrait hole and followed me. 「 きっと ものすごく つま ん ない よ 」 |really|annoying||| "I'm sure it's really boring."

ハリー が 慌てて 言った が 、 コリン の 耳 に は 入ら ない 。 ||あわてて|いった||||みみ|||はいら| ||in a hurry|||||ear|||did not reach| Harry's panicked remark fell on deaf ears. 興奮 で 顔 を 輝か せて いた 。 こうふん||かお||かがやか|| excitement||face||shine|| The excitement made her face shine.

「 君って 、 この 百 年間 で 最 年 尐 の 寮 代表 選手 なん だって ? ね 、 ハリー 、 そう な の ?」 コリン は ハリー と 並んで トコトコ 小走り に なって 歩いた 。 きみ って||ひゃく|ねんかん||さい|とし|||りょう|だいひょう|せんしゅ||||||||||||ならんで||こばしり|||あるいた du|||||||||||||||||||||||||||| you||hundred|one hundred years||most|years|least||dormitory|dormitory representative|representative||||||||||||next to|pitter-patter|a little run||became| "You're the youngest varsity sorority girl in a hundred years, aren't you? Isn't that right, Harry? Colin trotted alongside Harry. 「 君って 、 きっと ものすごく 巧 いんだ ね 。 きみ って|||こう|| |||geschickt|| you|surely||smart|must| "You're definitely very good at it, aren't you? 僕 、 飛んだ こと ない んだ 。 ぼく|とんだ||| |flew||| I've never flown. 簡単 ? それ 、 君 の 箒 な の ? それって 、 一 番 いい やつ な の ?」 ハリー は どう やって コリン を 追っ払えば いい の か 途方 に くれた 。 かんたん||きみ||そう|||それ って|ひと|ばん|||||||||||つい っ はらえば||||とほう|| простой|||||||||||||||||||||||||| ||||||||||||||||||||verjagen|||||| easy|||||||||number|||||||||||could drive away||||at a loss|| Easy? Is it your broom? Is that the best one? "Harry was at a loss how to get rid of Colin. まるで 、 恐ろしく おしゃ べ り な 自分 の 影法師 に つきまとわれて いる ようだった 。 |おそろしく|||||じぶん||かげぼうし||つきまとわ れて|| ||||||||||verfolgt|| |terribly|talk||||I||shadow||followed by|| It was as if he was obsessed with his horribly talkative shadow master. コリン は 息 を はずま せて しゃべり 続けて いる 。 ||いき|||||つづけて| ||breath|(object marker)|quickly|||| Colin continues to talk, but with his breath held back.

「 クィディッチって 、 僕 、 あんまり 知ら ない んだ 。 クィディッチ って|ぼく||しら|| Quidditch||||| ボール が 四 つ あるって ほんと ? そして そ の うち の 二 つ が 、 飛び回って 、 選手 を 箒 から 叩き 落とす んだって ?」 「 そうだ よ 」 ハリー は やれやれ と 諦めて 、 クィディッチ の 複雑な ルール に ついて 説明 する こと に した 。 ぼーる||よっ||ある って|||||||ふた|||とびまわって|せんしゅ||そう||たたき|おとす|ん だって|そう だ||||||あきらめて|||ふくざつな|るーる|||せつめい|||| ||||||||||||||||||||||||||да уж||||||||||||| ||||there is||||||||||flying around|player||||hit|knock off|quotation particle|that's right||||||gave up|||complicated rules||||explanation|||| Really there are four balls? And two of them fly around and knock the player off the broom? "" That's right. "Harry gave up and explained Quidditch's complicated rules. I decided to do it. 「 その ボール は ブラッジャーって いう んだ 。 |ぼーる||ブラッジャー って|| |||Brauer|| |||called|| The ball is called a Bludger. チーム に は 二 人 の ビーター が いて 、 クラブって いう 棍棒 で ブラッジャー を 叩いて 、 自分 の チーム から ブラッジャー を 追っ払う んだ 。 ちーむ|||ふた|じん|||||くらぶ って||こんぼう||||たたいて|じぶん||ちーむ||||お っ はらう| |||||||||||бита|||||||||||| |||||||||Club||Stock||Blagger|||||||||verjagen| ||||||beater|||club||club||bludger||hit|||||buzzer||drive away| The team has two Beaters, who use a club to hit the Bludger and send it away from their team. フレッ ド と ジョージ ・ ウィーズリー が グリフィンドール の ビーター だ よ 」 |||じょーじ||||||| Fred|||||||||| Fred||||||||beater|| Fred and George Weasley are the Beaters for Gryffindor.

「 それ じゃ 、 他の ボール は なんの ため な の ?」 ||たの|ぼーる|||||

コリン は ポカッ と 口 を 開けた まま ハリー に 見とれて 、 階段 を ニ 、 三 段 踏みはずし そうに なり ながら 聞いた 。 ||||くち||あけた||||みとれて|かいだん|||みっ|だん|ふみはずし|そう に|||きいた ||plötzlich||||||||||||||verpasste|||| ||with a start||||||||fascinated|stairs||||steps|missed step|||| Colin was staring at Harry with his mouth open, and heard as he was about to step down the stairs and three steps.

「 えー と 、 まず クァッフル ―― 一 番 大きい 赤い やつ ―― これ を ゴール に 入れて 点 を 取る 。 ||||ひと|ばん|おおきい|あかい||||ごーる||いれて|てん||とる |||quaffle||number|||thing|||goal||put in|||score Well, first of all, the quaffle - the biggest red one - is put into the goal to score a point. 各 チーム に チェイサー が 三 人 いて 、 クァッフル を パス し 合って 、 コート の 端に ある ゴール を 通 過 さ せる ―― ゴールって 、 てっぺん に 輪っか が ついた 長い 柱 で 、 両端 に 三 本 ずつ 立って る 」 「 それ で 四 番 目 の ボール が ――」 「 金色 の スニッチ だ よ 」 ハリー が あと を 続けた 。 かく|ちーむ||||みっ|じん||||ぱす||あって|こーと||はしたに||ごーる||つう|か|||ごーる って|||りん っか|||ながい|ちゅう||りょうたん||みっ|ほん||たって||||よっ|ばん|め||ぼーる||きんいろ|||||||||つづけた |||Chaser|||||Quaffle||||||||||||||||||Ring||||||an den beiden Enden|||||||||||||||||Snitch||||||| each|||chaser|||||||pass|||court||end||||through|pass|||goal|top||hoop|||long|pillar||both ends||three|book|||||||number|||||golden||snitch|||||||followed Each team has three chasers who pass the quaffle to each other to get it past the goal at the end of the court--a goal is a long pole with a ring on the end, and there are three of them at each end. --The fourth ball is the Golden Snitch, Harry followed. 「 とても 小さい し 、 速くって 、 捕まえる の は 難しい 。 |ちいさい||はやく って|つかまえる|||むずかしい |||schnell|||| |||fast|catching it|||difficult "They are so small and fast that they are difficult to catch. だけど シーカー は それ を 捕まえ なく ちゃ いけない んだ 。 |||||つかまえ|||| |seeker||||has to catch|||| But the Seeker has to catch it. だって 、 クィディッチ の 試合 は 、 スニッチ を 捕まえる まで は 終わら ない んだ 。 |||しあい||||つかまえる|||おわら|| but|||game||snitch||||||| Because a Quidditch game isn't over until you catch the Snitch. シーカー が スニッチ を 捕まえた 方 の チーム に は 一五〇 点 追加 さ れる 」 ||||つかまえた|かた||ちーむ|||いちご|てん|ついか|| ||||caught|side|||||one hundred fifty||added|| The team whose Seeker catches the Snitch gets 150 extra points.

「 そして 、 君 は グリフィンドール の シーカー な んだ 。 |きみ|||||| |||||Seeker|| |||||seeker|| ね ?」 コリン は 尊敬 の まなざし で 言った 。 |||そんけい||||いった |||respect||gaze|| Hey," Colin said with a look of respect.

「 そうだ よ 」 そう だ|

二 人 は 城 を あと に し 、 朝露 で しっとり 塗れた 芝生 を 横切り はじめた 。 ふた|じん||しろ|||||あさつゆ|||ぬれた|しばふ||よこぎり| |||замок|||||||||||| ||||||||Morgentau||||||| two|||castle||||し|morning dew||moistly|wet|lawn||crossing| They left the castle and began to walk across the lawn, which was moist with morning dew. 「 それ から キーパー が いる 。 ||きーぱー|| ||Torwart|| ||keeper|| Then there is the keeper. ゴール を 守る んだ 。 ごーる||まもる| それ で だいたい おしまい だ よ 。 ||about|that's about it|| That's pretty much it. うん 」

それ でも コリン は 質問 を やめ なかった 。 ||||しつもん||| Even so, Colin did not stop questioning. 芝生 の 斜面 を 下りる 間 も 、 クィディッチ 競技 場 に つ くまで ずっと ハリー を 質問 攻め に し 、 やっと 振り払う こと が できた の は 、 更衣室 に たどり 着 いた とき だった 。 しばふ||しゃめん||おりる|あいだ|||きょうぎ|じょう|||||||しつもん|せめ||||ふりはらう||||||こういしつ|||ちゃく||| ||||||||||||bis|||||||||||||||Umkleideraum|||||| lawn||slope||descend|while||Quidditch|competition|field|||until|||||questioning||||shook off||||||changing room||arrived at|arrived|||was Even while descending the slope of the lawn, he kept bombarding Harry with questions until they finally reached the locker room, where he was finally able to shake him off.

「 僕 、 いい 席 を 取り に 行く !」 コリン は ハリー の 後ろ から 上ずった 声 で 呼びかけ 、 スタンド の 方 に 走って 行った 。 ぼく||せき||とり||いく|||||うしろ||うわずった|こえ||よびかけ|すたんど||かた||はしって|おこなった |||||||||||||hoher||||||||| ||seat||taking|||||||||excited|||called out|bleachers||||running| "I'm going to get a good seat!" Colin called out in a high-pitched voice from behind Harry and ran toward the stands.

グリフィンドール の 選手 たち は もう 更衣室 に 来て いた 。 ||せんしゅ||||こういしつ||きて| Gryffindor||player||||changing room||| バッチリ 目覚めて いる の は ウッド だ け の ようだった 。 |めざめて|||||||| perfectly|wide awake|||||||| It seemed that only Wood was awake. フレッド と ジョージ は 腫れぼったい 目 で 、 くしゃくしゃ 髪 の まま 座り込 ん で いたし 、 その 隣 の 四 年生 の チェイサー 、 アリシア ・ スピネット と きたら 、 後ろ の 壁 に もたれて コックリコックリ して いる ようだった 。 ||じょーじ||はれぼったい|め|||かみ|||すわりこ|||||となり||よっ|ねんせい|||||||うしろ||かべ||もた れて|||| ||||||||||||||||||||||||||||стена|||||| ||||schlapp|||||||sitzen||||||||||||Spinnet||||||||nicken||| ||||puffy|||disheveled||||sat down||with|was sitting||next to|||||chaser|Alicia Spinnet|Spinnet|||||wall||leaning against|nodding||| Fred and George sat with swollen eyes and mussed hair, while their fourth grade chaser, Alicia Spinnette, leaned against the back wall and cocked her head back. その 向かい 側 で 、 チェイサー 仲間 の ケイティ ・ ベル と アンジェリーナ ・ ジョンソナ が 並んで あくび を して いた 。 |むかい|がわ|||なかま|||べる|||||ならんで|||| |||||||||||||стояли|||| |||||||Katie||||Johnson|||||| |across|side|||companion||Katie|||Angelina|Angelina Johnson||side by side|yawn||| Across from them, fellow chasers Katie Bell and Angelina Johnson were yawning side by side.

「 遅い ぞ ハリー 。 おそい|| медленный|| slow|| "You're late, Harry. どうかした か ?」 ウッド が きびきび と 言った 。 ||||||いった что-то случилось|||||| something wrong||||lively|in| What's wrong? Wood said briskly.

「 グラウンド に 出る 前 に 、 諸君 に 手短に 説明 して おこう 。 ぐらうんど||でる|ぜん||しょくん||てみじかに|せつめい|| ground|||||everyone||briefly|explanation||let me explain "Before going out to the ground, let me give you a brief explanation. ひと 夏 かけて 、 まったく 新しい 練 習 方法 を 編み出した んだ 。 |なつ|||あたらしい|ね|なら|ほうほう||あみだした| |||||||||hatte ausgearbeitet| person|summer|over||completely new|practice|practice|method||devised| Over the course of a summer, we developed a whole new way of training. これ なら 絶対 、 今 まで と は でき が 違う ......」 ||ぜったい|いま||||||ちがう |if it's like this|definitely|||||||different If this is the case, it will definitely be different than before ... "

ウッド は クィディッチ 競技 場 の 大きな 図 を 掲げた 。 |||きょうぎ|じょう||おおきな|ず||かかげた |||competition|field|||map|(object marker)|held up Wood held up a large map of the Quidditch field. 図 に は 線 やら 矢印 やら バッテン が いく つ も 、 色とりどりの インク で 書き込まれて いる 。 ず|||せん||やじるし|||||||いろとりどりの|いんく||かきこま れて| |||||||Kreuz||||||||eingetragen| diagram|||line|など|arrow||line|||||various colors|||written| The diagram is filled with lines, arrows, and dots, many of them in multicolored ink. ウッド が 杖 を 取り出して 図 を 叩く と 、 矢印 が 図 の 上 で 毛虫 の ように もぞもぞ 動き はじめた 。 ||つえ||とりだして|ず||たたく||やじるし||ず||うえ||けむし||||うごき| |||||||ударить||||||||||||движение| |||||diagram||tap||arrow||||||caterpillar|||squirmed|started moving| Wood took out his wand and tapped the figure, and the arrow began to wiggle like a caterpillar on the figure. ウッド が 新 戦略 に ついて の 演説 を ぶち 挙げ は じ め る と 、 フレッド ・ ウィーズリー の 頭 が コトン と アリシア ・ スピネット の 肩 に 乗っかり 、 いびき を かき はじめた 。 ||しん|せんりゃく||||えんぜつ|||あげ|||||||||あたま|||||||かた||のっかり|||| |||||||||||||||||||||||||||||храп|||начал |||||||||||||||||||||Koton|||||||aufgelegt|||| ||new|strategy||||speech||suddenly started|raised|||||||Weasley||||with a thud||Alicia|||shoulder||rested|snoring|||started As Wood began giving a speech on the new strategy, Fred Weasley's head rested on the shoulders of Coton and Alicia Spinnet and began to snore.

一 枚 目 の 説明 に ほとんど 二十 分 かかった 。 ひと|まい|め||せつめい|||にじゅう|ぶん| |sheet|sheet||explanation||||| It took almost 20 minutes to explain the first piece. その 下 から 二枚目 、 さらに 三枚目 が 出て きた 。 |した||にまいめ||さんまいめ||でて| |||zwei||dritte Seite||| that||from|second sheet||third||| The second and third ones came out from the bottom. ウッド が 延々と ぶち 挙げ 続ける の を 聞き ながら 、 ハリー は 、 ぼ ーっと 夢見 心地 に なって いった 。 ||えんえんと||あげ|つづける|||きき|||||- っと|ゆめみ|ここち||| |||||||||||||б||||| ||endlessly|suddenly|raised|continued to raise||||||||blank|dreaming|dreamily||| Harry became a little dreamy, listening to Wood slamming endlessly. 「 と いう こと で ――」 "By that--"

やっと の こと で 、 ウッド が そう 言う の が 聞えた 。 |||||||いう|||きこえた ||||||||||heard Finally, I heard Wood say so. 今ごろ 城 で は どんな 朝食 を 食べて いる んだ ろうと 、 おいしい 空想 に 耽って いた ハリー は 、 突然 現実 に 引き戻さ れた 。 いまごろ|しろ||||ちょうしょく||たべて|||||くうそう||たん って||||とつぜん|げんじつ||ひきもどさ| |замок||||||||||||||||||||| around now|castle||||breakfast|||||I wonder||daydream||immersed||||suddenly|reality||pulled back| Harry, who had been indulging in a delicious fantasy about what they were having for breakfast at the castle, was suddenly jolted back to reality. 「 諸君 、 わかった か ? 質問 は ?」 しょくん|||しつもん| everyone|||question| "Gentlemen, do you understand the question?"

「 質問 、 オリバー 」 急に 目 が 覚めた ジョージ が 聞いた 。 しつもん||きゅうに|め||さめた|じょーじ||きいた вопрос|Оливер||||||| ||suddenly|||woke up|||heard "Question, Oliver," George asked, suddenly awake.

「 今 まで 言った こと 、 どうして 昨日 の うち に 、 俺 たち が 起きて る うち に 言って くれ なかった ん だい ?」 いま||いった|||きのう||||おれ|||おきて||||いって|||| |until||||yesterday|||||||awake|||||||| "What I said so far, why didn't you tell me yesterday while we were awake?"

ウッド は むっと した 。 ||sullen| Wood was disgusted. 「 いい か 、 諸君 、 よく 聞けよ 」 ウッド は みんな を にらみつけ ながら 言った 。 ||しょくん||きけよ|||||||いった |||||||||anblicken|| good||you all||listen well|||||glared at|| Listen up, gentlemen," Wood said, glancing at everyone.

「 我々 は 去年 クィディッチ に 勝つ はずだった んだ 。 われわれ||きょねん|||かつ|| we||last year|||would win|was supposed to| "We were supposed to beat Quidditch last year. まちがい なく 最強の チーム だった 。 ||さいきょうの|ちーむ| ||strongest|| Without a doubt, they were the best team. 残念 ながら 、 我々 の 力 で は どうにも なら ない 事態 が 起きて ......」 ざんねん||われわれ||ちから||||||じたい||おきて к сожалению|хотя||||||||||| regrettably|regrettably|we|||||by no means|if||situation||occurred Unfortunately, things happen that are beyond our control. ......

ハリー は 申し訳な さ そうに もじもじ した 。 ||もうしわけな||そう に|| Harry||apologetic|||fidgeted nervously| Harry grimaced apologetically. 昨年 の シーズン 最後 の 試合 の とき 、 ハリー は 意識 不明で 、 医務 室 に いた 。 さくねん||しーずん|さいご||しあい|||||いしき|ふめいで|いむ|しつ|| в прошлом году||||||||||||||| last year||season|last||game|||||unconsciousness|unconscious|medical office|medical room|| In the last game of the season last year, Harry was in the infirmary, unconscious. グリフィンドール は 選手 一 人 欠場 の まま 、 この 三百 年 来 、 最悪 と い う 大 敗北 に 泣いた 。 ||せんしゅ|ひと|じん|けつじょう||||さんびゃく|とし|らい|さいあく||||だい|はいぼく||ないた ||player|||absent|||this|three hundred||for|worst|||||great defeat||cried Gryffindor was left without a player and cried the worst defeat in its 300-year history.

ウッド が 平静 を 取り戻す のに 、 一 瞬間 を 置いた 。 ||へいせい||とりもどす||ひと|しゅんかん||おいた ||calmness||regain|||a moment||placed It took Wood a moment to regain his composure. 前回 の 大 敗北 が ウッド を 胃 まで も 苦しめて いる に 違いない 。 ぜんかい||だい|はいぼく||||い|||くるしめて|||ちがいない previous time|possessive particle|great|great defeat||||stomach|||suffering||| The last defeat must have been hard on Wood's stomach.

「 だ から 、 今年 は 今 まで より 厳しく 練習 したい ...... よ ー し 、 行こう か 。 ||ことし||いま|||きびしく|れんしゅう|し たい||-||いこう| |||||||strictly|practice|||||| "So, I want to practice harder this year than ever before... Alright, let's go!" 新しい 戦術 を 実践 す る んだ !」 あたらしい|せんじゅつ||じっせん||| |tactics||put into practice||| "We're going to put the new tactics into practice!"

ウッド は 大声 で そう 言う なり 、 箒 を ぐ いと つかみ 、 先頭 を 切って 更衣室 から 出て 行った 。 ||おおごえ|||いう||そう|||||せんとう||きって|こういしつ||でて|おこなった ||||||||||||первым|||||| |||||||broom||firmly|with a jerk|grabbed|the front|||changing room||| With that, Wood exclaimed loudly, grabbed a broom, and led the way out of the changing room. 他 の 選手 たち は 、 足 を 引きずり 、 あくび を 連発 し ながら あと に 続いた 。 た||せんしゅ|||あし||ひきずり|||れんぱつ|||||つづいた |||||foot||dragging|yawn||repeatedly||||| The others followed, limping and yawning in rapid succession.

ずいぶん 長い 間 更衣室 に いた ので 、 競技 場 の 芝生 に は まだ 名残 の 霧 が 漂って は いた が 、 太陽 は もう しっかり 昇って いた 。 |ながい|あいだ|こういしつ||||きょうぎ|じょう||しばふ||||なごり||きり||ただよって||||たいよう||||のぼって| |||раздевалка|||||||||||||||||||||||| quite|long||changing room||||competition|stadium||grass||||traces||mist||drifting||||sun|||firmly|rising| I had been in the changing room for so long that there was still some remnant fog on the lawn of the stadium, but the sun had already risen. グラウンド を 歩き ながら 、 ハリー は ロン と ハーマイオニー が ス タンド に 座って いる の を 見つけた 。 ぐらうんど||あるき|||||||||||すわって||||みつけた |||||||||||Stand|||||| ground||walking|||||||||stand|||||| While walking on the ground, Harry found Ron and Hermione sitting in the stands.

「 まだ 終わって ない の かい ?」 ロン が 信じられ ない と いう 顔 を した 。 |おわって||||||しんじ られ||||かお|| not yet|finished|||question particle|||||||expression|| Ron looked incredulous and asked, 'Is it not over yet?' 「 まだ 始まって も いない んだ よ 。 |はじまって|||| 'It hasn't even started yet.' ウッド が 新しい 動き を 教えて くれた んだ 」 ||あたらしい|うごき||おしえて|| |||movement||taught|| Wood has taught me a new dynamic."

ロン と ハーマイオニー が 大広間 から 持ち出して きた マーマレード ・ トースト を ハリー は 羨ま し そうな 目 で 見た 。 ||||おおひろま||もちだして|||とーすと||||うらやま||そう な|め||みた ||||||вынесли|принесли|мармелад|тост||||||||| ||||||||Marmelade|||||||||| ||||great hall||brought out||marmalade|||||enviously||||| Harry looked enviously at the marmalade toast that Ron and Hermione had brought out of the Great Hall.

箒 に またがり 、 ハリー は 地面 を 蹴って 空中 に 舞い上がった 。 そう|||||じめん||けって|くうちゅう||まいあがった ||sich schwingend|||||||| broomstick||straddling|||ground||kicked|in the air||rose into the air Riding his broom, Harry kicked the ground and soared into the air. 冷たい 朝 の 空気 が 顔 を 打ち 、 ウッド の 長たらしい 演説 より ずっと 効果 的な 目覚まし だった 。 つめたい|あさ||くうき||かお||うち|||ながたらしい|えんぜつ|||こうか|てきな|めざまし| cold|morning||air||||hit|||long|speech|||effect||alarm| The cold morning air beating against his face was a far more effective wake-up call than Wood's lengthy speech. クィディッチ ・ グラウンド に また 戻って きた 。 |ぐらうんど|||もどって| Quidditch|ground||||returned I'm back on the Quidditch field again. なんて すばらしい んだろう 。 How wonderful. ハリー は フレッド や ジョージ と 競争 し ながら 競技 場 の 周り を 全速力 で 飛び回った 。 ||||じょーじ||きょうそう|||きょうぎ|じょう||まわり||ぜんそくりょく||とびまわった ||Fred||||competition|||competition|sports field||around||full speed||darted Harry flew around the field at full speed, competing with Fred and George.

「 カシャッカシャッ て 変な 音 が する けど 、 なんだ ろ ?」 ||へんな|おと||||| klick klick|||||||| rustling||strange|||||| "It makes a strange noise, but what is it?"

コーナー を 回り込み ながら フレッド が 言った 。 こーなー||まわりこみ||||いった ||обогнув|||| ||um die Ecke kommen|||| corner||around||||said Fred said as he rounded the corner.

ハリー が スタンド の 方 を 見る と 、 コリン だった 。 ||すたんど||かた||みる||| ||stand|||object marker|||| Harry looked at the stand and saw that it was Colin. 最 後部 の 座席 に 座って 、 カメラ を 高く 掲 げ 、 次 から 次 へ と 写真 を 撮り まくって いる 。 さい|こうぶ||ざせき||すわって|かめら||たかく|けい||つぎ||つぎ|||しゃしん||とり|| |||||||||heben||||||||||| last|back||seat|||||high|raised|||||||||taking|nonstop| Sitting in the last seat, with his camera held high, he bounces from one photo to the next. 人気 の ない 競技 場 で 、 その 音 が 異常に 大きく 聞 えた 。 にんき|||きょうぎ|じょう|||おと||いじょうに|おおきく|き| popularity|||sport||at||||unusually||| The sound sounded unusually loud on an otherwise unpopular playing field.

「 こっち を 向いて 、 ハリー ! こっち だ よく 」 コリン は 黄色い 声 を 出した 。 ||むいて|||||||きいろい|こえ||だした ||looking at|||||||yellow|voice|| "Look at me, Harry, look at me, look at me," Colin said in a yellow voice.

「 誰 だ ? あいつ 」 と フレッド が 言った 。 だれ||||||いった

「 全然 知ら ない 」 ぜんぜん|しら| not at all||

ハリー は 嘘 を ついた 。 ||うそ|| ||lie|| そして 、 スパート を かけ 、 コリン から できる だけ 離れた 。 |すぱーと|||||||はなれた |sprint|||||||as far as possible Then, I spurted it and kept it as far away from Colin as possible.

「 いったい な んだ ? あれ は 」 "What the hell is that? What is that?

しかめっ面 で ウッド が 二 人 の 方 へ 、 スイーッ と 風 に 乗って 飛んで きた 。 しかめ っ おもて||||ふた|じん||かた||||かぜ||のって|とんで| scowling face|||||||||swoosh||||riding|flew| With a frown on his face, Wood swooped toward them on the wind. 「 なんで あの 一 年 坊主 は 写真 を 撮って る んだ ? 気 に 入ら ない なあ 。 ||ひと|とし|ぼうず||しゃしん||とって|||き||はいら|| ||||monk|||||||||doesn't like|| "Why is that one-year-old boy taking pictures? I don't like it. 我々 の 新しい 練習 方法 を 盗み に きた 、 スリザリン の スパイ かも しれ ない ぞ 」 われわれ||あたらしい|れんしゅう|ほうほう||ぬすみ|||||すぱい|||| |||упражнение|метод||||||||||| we|||practice|method||theft|||||spy|||| It could be a Slytherin spy trying to steal our new training methods."

「 あの 子 、 グリフィンドール だ よ 」 ハリー は 慌てて 言った 。 |こ||||||あわてて|いった |||||||in a hurry| She's a Gryffindor," Harry said hurriedly.

「 それ に 、 オリバー 、 スリザリン に スパイ なんて 必要 ない ぜ 」 と ジョージ も 言った 。 |||||すぱい||ひつよう||||じょーじ||いった |||||||необходимо|||||| ||Oliver|||spy||not necessary||you know|||| George also said, "Besides, Oliver, Slytherin doesn't need spies."

「 なんで そんな こと が 言える んだ ?」 ウッド は 短気に なった 。 ||||いえる||||たんきに| ||||||||kurzangebunden| ||||||||impatiently| "Why can you say that?" Wood became impatient.

「 ご 本人 たち が お出まし さ 」 |ほんにん|||おでまし| honorable|the person|||appearance|quotation particle "They are here to see you."

ジョージ が 指差した 方 を 見る と 、 グリーン の ローブ を 着込んで 、 箒 を 手 に 、 数 人 が 競技 場 に 入って くる ところ だった 。 じょーじ||ゆびさした|かた||みる||ぐりーん||||きこんで|そう||て||すう|じん||きょうぎ|じょう||はいって||| ||||||||||||||||несколько|||соревнование|||||| George||pointed at|||||||||wearing|broom||||several|||competition|stadium||entered||| I looked in the direction George pointed and saw several people entering the stadium wearing green robes and holding brooms.

「 そんな はず は ない 」 ウッド が 怒り で 歯ぎしり した 。 ||||||いかり||はぎしり| |shouldn't be|||||anger||grinding teeth| "That shouldn't be the case," Wood bruxed with anger.

「 この 競技 場 を 今日 予約 して る の は 僕 だ 。 |きょうぎ|じょう||きょう|よやく|||||ぼく| |competition|||today|reservation|||||I| 話 を つけて くるり 」 はなし||| story|||turn around Talk to me, Kuru."

ウッド は 一直線 に グラウンド に 向かった 。 ||いっちょくせん||ぐらうんど||むかった ||straight line||ground|| Wood headed straight for the field. 怒り の ため 、 着地 で 勢い あまって 突っ込み 気味に なり 、 箒 から 降りる とき も 尐 し よろめいた 。 いかり|||ちゃくち||いきおい||つっこみ|ぎみに||そう||おりる||||| гнев|||приземление|||||||||||||| ||||||übrig|||||||||||wankte anger|||landing||momentum|too much|rushing in|tending to||||got off|||||stumbled In his anger, he became so energetic on landing that he almost plunged into the air and staggered a bit when he got off his broom.

ハリー 、 フレッド 、 ジョージ も ウッド に 続いた 。 ||じょーじ||||つづいた ||||||followed Harry, Fred and George followed Wood.

「 フリント !」 Flint flint "Flint!"

ウッド は スリザリン の キャプテン に 向かって 怒鳴った 。 ||||きゃぷてん||むかって|どなった ||Slytherin||captain|||yelled

「 我々 の 練習 時間 だ 。 われわれ||れんしゅう|じかん| we||practice|practice time| その ため に 特別に 早起き した んだ ! 今 すぐ 立ち去って もらおう !」 |||とくべつに|はやおき|||いま||たちさって| ||||||||||получить that|||especially|woke up early|||||leave now| That's why I got up extra early, so you can leave now!"

マーカス ・ フリント は ウッド より さらに 大きい 。 ||||||おおきい Markus|||||| Marcus|Flint|||than|further| Marcus Flint is even bigger than Wood. トロール 並み の ずる そうな 表情 を 浮かべ 、 「 ウッド 、 俺 たち 全部 が 使える ぐらい 広い だ ろ 」 と 答えた 。 |なみ|||そう な|ひょうじょう||うかべ||おれ||ぜんぶ||つかえる||ひろい||||こたえた troll|like a||sly||expression||浮かべ - floated||I||all||can use||wide|||| With a sly look like a troll, he replied, "Wood, it's wide enough for us all to use."

アンジェリーナ 、 アリシア 、 ケイティ も やってきた 。 |Alicia|Katie|| Angelina, Alicia, and Katie came too.

スリザリン に は 女子 選手 は 一 人 も いない ―― グリフィンドール の 選手 の 前 に 肩 と 肩 を くっつ け て 立ちはだかり 、 全員 が ニヤニヤ して いる 。 |||じょし|せんしゅ||ひと|じん|||||せんしゅ||ぜん||かた||かた|||||たちはだかり|ぜんいん|||| |||||||||||||||||||||||steht da||||| |||girls|player||||||||player||in front of||shoulder||shoulder||pressed|||blocking|everyone||smirking|| There are no female athletes in Slytherin--all grinning, standing in front of Gryffindor's athletes with their shoulders stuck together. 「 いや 、 ここ は 僕 が 予約 した んだ !」 怒り で 唾 を 飛び 散らし ながら ウッド が 叫んだ 。 |||ぼく||よやく|||いかり||つば||とび|ちらし||||さけんだ |||||резервирование|||гнев||||||||| |||I||reservation|||anger||spit||spattering|scattering||||shouted No, I'm the one who booked this place! Wood shouted, spitting in anger.

「 僕 が 予約 した んだ ぞ ?」 ぼく||よやく||| ||резервирование||| I||reservation|||emphasis particle "I made the reservations. What do you mean?"

「 ヘン 、 こっち に は スネイプ 先生 が 、 特別に サイン して くれた メモ が ある ぞ 。 |||||せんせい||とくべつに|さいん|||めも||| |||||||особенно||||||| strange|this way|||Snape||(subject marker)|especially|signature|||note||| "Hen, I have a note signed especially for you by Professor Snape. 『 私 、 スネイ プ 教授 は 、 本日 クィディッチ 競技 場 に おいて 、 新人 シーカー を 教育 する 必要 が ある ため 、 ス リザリン ・ チーム が 練習 する こと を 許可 する 』」 わたくし|||きょうじゅ||ほんじつ||きょうぎ|じょう|||しんじん|||きょういく||ひつよう||||||ちーむ||れんしゅう||||きょか| |Snape||||||||||||||||||||Slytherin|||||||| |Professor Snape|professor|professor||today||game|||at|newcomer|seeker||education||necessary|||||Slytherin|||practice||||permission| I, Professor Snape, hereby allow the Slytherin team to practice today at the Quidditch pitch as I need to train a new Seeker.

「 新しい シーカー だって ? どこ に ?」 ウッド の 注意 が 逸れた 。 あたらしい|||||||ちゅうい||それた |||||||||abgelenkt new|||||||attention||distracted A new Seeker? Where? Wood's attention was diverted.

目の前 の 大きな 六 人 の 後ろ から 、 小さな 七 番 目 が 現れた 。 めのまえ||おおきな|むっ|じん||うしろ||ちいさな|なな|ばん|め||あらわれた |||||||||seventh|number|eye||appeared From behind the large six in front, a small seventh one appeared.

青白い 尖った 顔 いっぱい に 得意 げ な 笑い を 浮かべて いる 。 あおじろい|とがった|かお|||とくい|||わらい||うかべて| бледное|острое||||довольный|||||улыбается| pale blue|pointed||||proud|||smile||floating| A pale, pointed face, full of smiles of pride.

ドラコ ・ マルフォイ だった 。

「 ルシウス ・ マルフォイ の 息子 じゃ ない か 」 フレッド が 嫌悪 感 を むき出しに した 。 |||むすこ||||||けんお|かん||むきだしに| ||||||||||||offen| Lucius|||||||||disgust|disgust||plainly expressed| Fred's disgust was palpable.

「 ドラコ の 父親 を 持ち出す と は 、 偶然 の 一致 だ な 」 ||ちちおや||もちだす|||ぐうぜん||いっち|| ||father||to bring out|||coincidence||coincidence||quotation particle "It's a coincidence to bring out Draco's father."

フリント の 言葉 で 、 スリザリン ・ チーム 全員 が ますます ニヤニヤ した 。 ||ことば|||ちーむ|ぜんいん|||| Flint||||||everyone||more and more|smirked| Flint's words made the entire Slytherin team grin even more.

「 その方 が スリザリン ・ チーム に くださった ありがたい 贈 物 を 見せて やろう じゃ ない か 」 そのほう|||ちーむ||||おく|ぶつ||みせて|||| |||||gave||gift||||||| "Let's show him what a generous gift he's given to the Slytherin team."

七 人 全員 が 揃って 自分 の 箒 を 突き出した 。 なな|じん|ぜんいん||そろって|じぶん||そう||つきだした seven||everyone||together|||broom||stuck out All seven of them together held out their brooms. 七 本 と も ピカピカ に 磨き上げられた 新品 の 柄 に 、 美しい 金 文字 で 銘 が 書かれて いる 。 なな|ほん|||ぴかぴか||みがきあげ られた|しんぴん||え||うつくしい|きむ|もじ||めい||かか れて| |||||||||||||||Gravur||| ||||shiny||polished|new product||handle||beautiful||characters||inscription||written| The seven handles are all polished to a fine shine and are inscribed with beautiful gold letters. 「 ニンバス 2001」

グリフィンドール 選手 の 鼻先 で その 文字 は 朝 の 光 を 受けて 輝いて いた 。 |せんしゅ||はなさき|||もじ||あさ||ひかり||うけて|かがやいて| |player||nose|||character||morning||light||received|was shining| The letters were glinting in the morning light, right under the nose of the Gryffindor player.

「 最新 型 だ 。 さいしん|かた| новейший|модель| latest model|type| "It's the newest model. 先月 出た ばかり さ 」 せんげつ|でた|| last month|left||

フリント は 無造作に そう 言って 、 自分 の 箒 の 先 に ついて いた 埃 の かけら を 指 で ヒョイ と 払った 。 ||むぞうさに||いって|じぶん||そう||さき||||ほこり||||ゆび||||はらった flint||carelessly|||||broom||||||dust||piece||finger||lightly||brushed off Flint said this carelessly and brushed a speck of dust off the end of his broom with a flick of his finger. 「 旧 型 2000 シリーズ に 対して 相当 水 を あける はずだ 。 きゅう|かた|しりーず||たいして|そうとう|すい||| old|type|series||against|considerably|water|object marker|surpass| "It should be quite watery for the old 2000 series. 旧 型 の クリーンスイープ に 対して は 」 きゅう|かた||||たいして| old|type||clean sweep||against|topic marker For older clean sweeps. "

フリント は クリーンスイープ 5 号 を 握りしめて いる フレッド と ジョージ を 鼻先 で 笑った 。 |||ごう||にぎりしめて||||じょーじ||はなさき||わらった |||||держит|||||||| ||Clean Sweep||||||||||| Flint||clean sweep|number||gripping||||||nose||laughed at Flint laughed at Fred and George holding Clean Sweep No. 5 with his nose.

「2001 が クリーンに 圧勝 」 |くりーんに|あっしょう |sauber| |convincingly|overwhelming victory "2001 wins cleanly"

グリフィンドール ・ チーム は 一瞬 誰 も 言葉 が 出 なかった 。 |ちーむ||いっしゅん|だれ||ことば||だ| ||||||слово||| |||a moment|||||came out| No one spoke the Gryffindor team for a moment.

マルフォイ は ますます 得意 げ に ニターッ と 笑い 、 冷たい 目 が 二 本 の 糸 の ように なった 。 |||とくい|||||わらい|つめたい|め||ふた|ほん||いと||| ||всё более|||||||||||||||| ||||||grinsen|||||||||||| ||more and more|proud|||smirked|||cold||||||thread||| Malfoy became more and more proudly laughing, and his cold eyes became like two threads.

「 おい 、 見ろ よ 。 |みろ| 競技 場 乱入 だ 」 フリント が 言った 。 きょうぎ|じょう|らんにゅう||||いった competition||intrusion|is|Flint|| It's a stadium intrusion, "Flint said.

ロン と ハーマイオニー が 何事 か と 様子 を 見 に 、 芝生 を 横切って こっち に 向かって いた 。 ||||なにごと|||ようす||み||しばふ||よこぎって|||むかって| |||||||||||газон|||||| ||||what|||situation||||lawn||across|||| Ron and Hermione were heading across the lawn to see what was going on.

「 どうし たんだい ? どうして 練習 し ない んだ よ 。 どう し|||れんしゅう|||| what|what's wrong||practice|||| "What's wrong? Why don't you practice? それ に 、 あいつ 、 こんな とこ で 何 して る ん だい ?」 ||||||なん|||| |||like this|such a place|||||| And what is he doing in a place like this?

ロン は スリザリン の クィディッチ ・ ローブ を 着て いる マルフォイ の 方 を 見て 言った 。 |||||||きて||||かた||みて|いった

「 ウィーズリー 、 傍 は スリザリン の 新しい シーカー だ 」 マルフォイ は 満足げに 言った 。 |そば||||あたらしい|||||まんぞくげに|いった |side|||||seeker|copula|||satisfiedly| Weasley, by the way, is the new Seeker of Slytherin," Malfoy said with satisfaction.

「 僕 の 父上 が 、 チーム 全員 に 買って あげた 箒 を 、 みんな で 賞 賛 して いた ところ だ よ 」 ぼく||ちちうえ||ちーむ|ぜんいん||かって||そう||||しょう|さん||||| ||отец||||||||||||||||| ||father|||everyone||bought||broom||||praise|praise||||| "My father was just praising the broom that he bought for the whole team."

ロン は 目の前 に 並んだ 七 本 の 最高 級 の 箒 を 見て 、 口 を あん ぐ り 開けた 。 ||めのまえ||ならんだ|なな|ほん||さいこう|きゅう||そう||みて|くち|||||あけた ||||lined up|seven|sticks||highest quality|highest grade|||||||slightly|open||opened Ron's mouth dropped open when he saw the seven best brooms lined up in front of him.

「 いい だろう ?」 マルフォイ が こともなげに 言った 。 |||||いった ||||gleichgültig| ||||nonchalantly| "Wouldn't that be nice?" said Malfoy, conspiratorially.

「 だけど 、 グリフィンドール ・ チーム も 資金 集め して 新しい 箒 を 買えば いい 。 ||ちーむ||しきん|あつめ||あたらしい|そう||かえば| ||||funds|fundraising|||broom||buys| But the Gryffindor team can also raise money to buy new brooms.

クリーンスイープ 5 号 を 慈善 事業 の 競売 に かければ 、 博物 館 が 買い を 入れる だろう よ 」 |ごう||じぜん|じぎょう||きょうばい|||はくぶつ|かん||かい||いれる|| Клин-свип|||||||||||||||| ||||||Auktion|||||||||| clean sweep|number||charity|business||auction|to|if put up|museum|museum|(subject marker)|purchase||bid||you know If Clean Sweep No. 5 is auctioned off for charity, the Natural History Museum will buy it. "

スリザリン ・ チーム は 大 爆笑 だ 。 |ちーむ||だい|ばくしょう| ||||big laughter| The Slytherin team is in great laughter.

「 尐 なく と も 、 グリフィンドール の 選手 は 、 誰一人 と して お 金 で 選ば れたり して ない わ 。 ||||||せんしゅ||だれひとり||||きむ||えらば|||| ||quotation particle||||player||not a single person||||||chosen|chosen||| At least, none of the Gryffindor players were chosen for money. ハ リー は 純粋に 才能 で 選手 に なった の よ 」 |||じゅんすいに|さいのう||せんしゅ|||| |||purely|talent||player|||| Harry became a player purely based on talent.

ハーマイオニー が きっぱり と 言った 。 ||||いった ||firmly|| Hermione said firmly, "I'm not going to let you do this.

マルフォイ の 自慢 顔 が ちらり と ゆがんだ 。 ||じまん|かお|||| |||||||verzerrt ||proud expression|face||glanced slightly||twisted Malfoy's proud face flashed and twisted.

「 誰 も おまえ の 意見 なんか 求めて ない 。 だれ||||いけん||もとめて| ||||opinion||seeking| "No one is asking for your opinion. 生まれ そこない の 『 稼 れた 血 』 め 」 うまれ|||かせ||ち| |verloren||||| failed to be born|failure|possessive particle|earned|was earned|blood| "Because of the unborn" blood earned ""

マルフォイ が 吐き捨てる ように 言い返した 。 ||はきすてる||いいかえした ||spat out||retorted Malfoy spat back at him.

とたん に 轟 々 と 声 が あがった ので 、 マルフォイ が ひどい 悪態 を ついた らしい こと は 、 ハリー に も すぐ わかった 。 ||ごう|||こえ|||||||あくたい|||||||||| ||гром|||||||||||||||||||| suddenly||rumbling|||||rose||||terrible|bad words||||||Harry||||understood Harry soon knew that Malfoy seemed to have been terribly cursed, as the roaring voices rose immediately.

フレッド と ジョージ は マルフォイ に 飛びかかろう と した し 、 それ を 食い止める ため 、 フリン ト が 急いで マルフォイ の 前 に 立ちはだかった 。 ||じょーじ||||とびかかろう||||||くいとめる|||||いそいで|||ぜん||たちはだかった ||||||||||||||Flin||||||||stand ihm im Weg ||||||was about to jump||||||to stop||suddenly|||quickly|||||stood in front of Fred and George tried to pounce on Malfoy, but to stop them, Flint hurriedly stood in front of Malfoy.

アリシア は 「 よくも そんな こと を !」 と 金切り声 を あげた 。 |||||||かなきりごえ|| |||||||пронзительный крик|| Alicia||how dare|||||screaming voice|| Alicia shrieked, "How could you do such a thing!"

ロン は ローブ に 手 を 突っ込み 、 ポケット から 杖 を 取り出し 、「 マルフォイ 、 思い知れ !」 と 叫んで 、 かんかんに なって フリント の 脇 の 下 から マルフォイ の 顔 に 向かって 杖 を 突きつけ た 。 ||||て||つっこみ|ぽけっと||つえ||とりだし||おもいしれ||さけんで|||||わき||した||||かお||むかって|つえ||つきつけ| ||||||вставил|||||||узнай(1)||||||||||||||||||| ||||||||||||||||wütend|||||||||||||||| ||||||thrusting in|||||took out||learn||shouted|furious||flint||side|||from||||||wand||pointed| Ron plunged his hand into his robe, pulled out his wand from his pocket, and shouted, "Malfoy, remember this!" as he angrily jabbed the wand toward Malfoy's face from under Flint's armpit.

バーン と いう 大きな 音 が 競技 場 中 に こだま し 、 緑 の 閃光 が 、 ロン の 杖 先 ではなく、反対 側 から 飛び出し 、 ロン の 胃 の あたり に 当たった 。 |||おおきな|おと||きょうぎ|じょう|なか||||みどり||せんこう||||つえ|さき|では なく|はんたい|がわ||とびだし|||い||||あたった A loud buzzing sound echoed throughout the stadium, and a green flash, not at Ron's wand tip? It popped out from the other side and hit Ron's stomach.

ロン は よろめいて 芝生 の 上 に 尻もち を ついた 。 |||しばふ||うえ||しりもち|| ||stolperte|||||auf den Hintern gefallen|| ||staggering|lawn||||falling on one's butt|| Ron staggered and hung his butt on the lawn.

「 ロン ! ロン ! 大丈夫 ?」 ハーマイオニー が 悲鳴 を あげた 。 ||だいじょうぶ|||ひめい|| |||||scream|| Ron! Ron! Are you okay? Hermione screamed.

ロン は ロ を 開いた が 、 言葉 が 出て こ ない 。 ||||あいた||ことば||でて|| ||||opened|||||| Ron opened his mouth, but no words came out. かわり に とてつもない ゲップ が 一 発 と 、 ナメクジ が 数 匹 ボクボタ と 膝 に こぼれ落ちた 。 |||||ひと|はつ||||すう|ひき|||ひざ||こぼれおちた вместо||||||||слизень||число||ボクボタ - бокобота||колено||упали |||Rülpser|||||Schnecke||||Bokubota||||gefallen instead of||tremendous|burp|||one shot||slug||several||with a plop||knee||spilled Instead, an enormous burp escaped, and a few slugs fell from his lap.

スリザリン ・ チーム は 笑い転げた 。 |ちーむ||わらいころげた |||hat gelacht |||rolled with laughter The Slytherin team laughed their asses off. フリント など 、 新品 の 箒 に すがって 腹 を よじって 笑い 、 マルフォイ は 四 つ ん 這い に なり 、 拳 で 地面 を 叩き ながら 笑って いた 。 ||しんぴん||そう|||はら|||わらい|||よっ|||はい|||けん||じめん||たたき||わらって| ||||||сцепившись|||||||||||||||||||| |||||||||verrenken||||||||||||||||| flint|such as|brand new||broom||clinging to|belly||twisted||Malfoy|||||on all fours|||fist||ground||hit||| Flint, for example, was bellyaching over his new broom, while Malfoy was on all fours, pounding the ground with his fists, laughing.

グリフィンドール の 仲間 は 、 ヌメヌメ 光る 大 ナメクジ を 次々 と 吐き出して いる ロン の 周り に 集まり は した が 、 誰 も ロン に 触れ たく は ない ようだった 。 ||なかま|||ひかる|だい|||つぎつぎ||はきだして||||まわり||あつまり||||だれ||||ふれ|||| ||||слизистый|светящийся||слизень|||||||||||||||||||||| Gryffindor||friends|(topic marker)|slimy|glowing||slug||||spitting out||||around||gathered||||||||wanted to touch|||| Gryffindor's companions gathered around Ron, who was spitting out a series of slugs, but no one seemed to want to touch Ron.

「 ハグリッド の ところ に 連れて 行こう 。 ||||つれて|いこう ||||will take| 一 番 近い し 」 ひと|ばん|ちかい| ||close|

ハリー が ハーマイオニー に 呼びかけた 。 ||||よびかけた ||||called out

ハーマイオニー は 勇敢に も うなずき 、 二 人 で ロン の 両側 から 腕 を つかんで 助け 起こした 。 ||ゆうかんに|||ふた|じん||||りょうがわ||うで|||たすけ|おこした ||tapfer|||||||||||||| ||bravely||nod||||||both sides||arm||grabbed|help|helped up Hermione nodded bravely, and together they grabbed Ron by the arms and helped him up.

「 ハリー 、 どうした の ? ねえ 、 どうした の ? 病気 な の ? でも 君 なら 治 せる よ ね ?」 ||||||びょうき||||きみ||ち||| Harry||||||sickness||||||cure||| "Harry, what's wrong? Hey, what's wrong? Are you sick? But you can fix it, can't you?"

コリン が スタンド から 駆け 下りて きて 、 グラウンド から 出て 行こう と する 三 人 に まとわり つ いて 周り を 飛び 跳ねた 。 ||すたんど||かけ|おりて||ぐらうんど||でて|いこう|||みっ|じん|||||まわり||とび|はねた ||stand||ran|downward|||||||||||clinging|||||jumped|jumped around Colin ran down from the stand, clinging to the three men trying to get out of the ground and jumping around.

ロン が ゲポッ と 吐いて 、 また ナメクジ が ボクボタ と 落ちて きた 。 ||||はいて||||||おちて| ||gepupst||||||Bokubota||| ||with a sound of vomiting||spit out||slug||slimy blob||| Ron vomited, and the slugs fell again.

「 おわ ぁ ?」 コリン は 感心 して カメラ を 構えた 。 ||||かんしん||かめら||かまえた ||||впечатлён|||| oh||||admiration||||readied Colin was so impressed that he held up his camera.

「 ハリー 、 動か ない ように 押さえて て くれる ?」 |うごか|||おさえて|| |won't move|||pressing|| "Harry, can you hold me down so that it doesn't move?"

「 コリン 、 そこ を ど いて !」 |there|||please move "Colin, go there!"

ハリー は コリン を 叱りつけ 、 ハーマイオニー と 一緒に ロン を 抱えて グラウンド を 抜け 、 森 の 方 に 向かった 。 ||||しかりつけ|||いっしょに|||かかえて|ぐらうんど||ぬけ|しげる||かた||むかった ||||anschreien|||||||||||||| ||Colin||scolded||||||carrying|||out of|||||headed Harry scolded Colin and, together with Hermione, carried Ron out of the ground and headed towards the forest.