Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 05
( フレーゲル ) お前 ら は もう 用 済み だ
上 を 見ろ マヌケ !
( ハンジ ) ふ っ
とりゃ 〜!
( ロゲール ) う う … ( 銃声 )
( ハンジ ) た あっ ! ( ロゲール ) う あっ
( 憲兵 ) う あ …
( リヴァイ ) エレン と クリスタ は どこ だ ?
ムダ な んだ よ
お前 ら が 出頭 し なければ
捕らわれた 調査 兵 は 全員 処刑 さ れる
( エルヴィン ) ピクシス 司令 に ある こと を 委ねた
その とき 俺 は ただ 見て いる
選ぶ の は お前 だ
そして 彼ら だ
♪〜
〜♪
( 男 1) すごい 数 の 馬車 だ な
一体 何 が ?
( 男 2) 知ら ない の か ?
今 城 の 中 に 全 兵 団 の 幹部 が 集結 して
調査 兵 団 の 解体 を 進めて いる んだ よ ほら
その 団長 を つるす ため の 処刑 台 だ な
今頃 裁判 し てるよ 最後 のな
( エルヴィン ) 調査 兵 団 を 失う と いう こと は 人類 の 矛 を 失う こと を 意味 し ます
迫り くる 敵 から 身 を 守る の は 盾 で は なく
脅威 を 排除 する 矛 です
例えば 今 この 瞬間
ウォール ・ ローゼ が 破ら れた と し ます
ウォール ・ ローゼ の 住民 を
再び ウォール ・ シーナ 内 に 避難 さ せる こと に なり ます が
先日 の 避難 で 食料 の 備蓄 は 底 を ついて おり
数 日 と もち ませ ん
瞬く間に 住民 の ほとんど が
生存 競争 を 強い られる こと に なる でしょう
ウォール ・ ローゼ と シーナ
二 分 した 人類 に よる 内戦 の 開始 を 意味 し ます
よしんば 壁 が 破ら れ ない に せよ
既に 食料 不足 は
ウォール ・ ローゼ で 慢性 化 して い ます
ウォール ・ シーナ の 壁 を 破る の は 巨人 で は なく
ウォール ・ ローゼ の 住民 である 可能 性 は
ゼロ で は あり ませ ん
( 憲兵 たち の ざわめき )
( エルヴィン ) ウォール ・ マリア 奪還
行き詰まった 人類 の 未来 を 切り開く に は
それ しか あり ませ ん
( アウリール ) その ため に 調査 兵 団 が 必要だ と 言い たい の か ?
( エルヴィン ) 相手 の 懐 に 飛び込む の は 我々 調査 兵 団 の 役目
引き下がる のみ で は 何の 解決 に も なり ませ ん
それとも この 状況 を 打破 する —
何かしら の 秘策 が ある のでしょう か ?
( せきばらい )
エルヴィン 君 は どうも 理解 して い ない ようだ が
今 君 が ここ に いる の は
壁 内 の 未来 を 話し合う ため で は ない し
殺人 と いう 単純な 罪 を 犯した せい で も ない
人類 憲章 第 6 条
“ 個々 の 利益 を 優先 し 人類 の 存続 を 脅かす べ から ず ”
これ に 対する 重大 違反 だ
( ゲラルド ) そう 再三 に わたる エレン ・ イェーガー の 引き渡し 拒否
これ は 十分に 人類 憲章 に 抵触 する
エレン は ウォール ・ マリア 奪還 に は 必要な 存在 です
( ゲラルド ) それ を 決める の は 調査 兵 団 で は ない
( デレトフ ) エレン ・ イェーガー は 未知の 力 を 秘めた 巨人 だ
壁 の 内側 に 置く こと は それ 相応の リスク を 伴う
それ を 一 兵 団 の 団長 に 管理 さ せる ほう が おかしい だろう
( アウリール ) だ が 君 は 自分 の 考え に 固執 した
そして 誘拐 を 装い エレン ・ イェーガー を 隠匿 した のだ
関わった ディモ ・ リーブス の 口 を 封じて な
これ は もはや 反逆 だ
( ローデリヒ ) 今や 君 こそ が 人類 の 脅威 と なって いる のだ よ
( ゲラルド ) ピクシス 司令 ( ピクシス ) ん ?
駐屯 兵 団 と 調査 兵 団 は 前線 で 命 を 張る 者 同士
親密な 関係 を 築いて おった ようだ が ?
( ピクシス ) 我々 が 調査 兵 団 に 同調 する と 思わ れる の は 心外です な
人 同士 の 殺し 合い ほど 愚かな 話 は ない
この 狭い 人 の 世に 一 度 火 を 放てば
燃え 尽くす まで そう 時間 は かから ん でしょう
先 の トロスト 区 防衛 線 に おいて は そう 兵士 に 言い聞かせ
大いに 死んで もらった もの です
調査 兵 団 が その 火種 と なる なら
今 の うち に 消す べきでしょう
( ナイル ) あ …
何より 巨人 が 壁 を 破って きた 際 人 が あまり 残 っと らんよう じゃ
巨人 に あきれ られて しまい ましょう ぞ
ハッ ん ん …
よろしい で は 協議 に 入る
陛下 よろしい です な
( ナイル ) エルヴィン このまま 終わら せる つもり か ?
( アウリール ) で は 陛下 の 名 の 下 判決 を 言い渡す
エルヴィン ・ スミス 人類 憲章 第 6 条 に 違反 あり と 認め
死刑 に 処す
これ は 即時 執行 さ れる もの である
連れて いけ
( ナイル ) これ で いい の か ? エルヴィン
お前 これ で …
( ナイル ) あっ
( 憲兵 たち ) お っ …
( アンカ ) ウォール ・ ローゼ が 突破 さ れ ました !
な っ …
( アンカ ) 突如 出現 した 超 大型 巨人 および 鎧 ( よろい ) の 巨人 に よって
カラネス 区 の 扉 は 2 つ と も 破壊 さ れ ました
現在 東 区 より 避難 する 住民 が 押し寄せて きて い ます
( ピクシス ) 退避 経路 を 確保 せよ
駐屯 兵 団 前線 部隊 は 全 兵力 を 東 区 に 集結 さ せ
住民 を ウォール ・ シーナ に 誘導 せよ
皆 急げ ! 住民 の 避難 が 最 優先 じゃ
( 兵士 たち ) はっ ( アウリール ) ダメだ !
ん ?
ウォール ・ シーナ の 扉 を 全て 閉鎖 せよ
避難 民 を 何 人 たり と も 入れて は なら ん ぞ
( ナイル ) は あ ?
そ … それ は ウォール ・ ローゼ の 住民 を
人類 の 半数 を 見殺し に する と の ご 判断 でしょう か ?
先ほど その者 が 言った とおり 内戦 が 始まる だけ だ
中央 政府 が 機能 し なく なる 恐れ も ある
そう なれば 終わり だ
し … しかし それ は あくまで 可能 性 の 話 で は …
その 可能 性 が ある こと が 重大な のだ
我々 は 最上 位 の 意志 決定 機関 である ぞ
さっさと 動か ぬ か !
( アンカ ) は っ …
( ゲラルド ) クソ まさか このような とき に 壁 が 破ら れよう と は
しかし 不幸中の幸い だろう “ 力 ” は 見つかって いる のだ
あと は “ 器 ” が 受け止める まで ここ で 持ちこたえれば いい
そう だ
今 は 目先 の 被害 に 右往左往 す べきで は ない
ウォール ・ シーナ さえ 残れば どうにでも なる
ああ レイス 卿 さえ 戻れば
( 憲兵 ) やる しか ない 扉 を 塞ぐ んだ
( ナイル ) 待て
( 憲兵 ) 待って たら 手遅れだ
( エルヴィン の 声 ) 選ぶ の は 誰 だ ? 誰 が 選ぶ ?
何 を して いる ? 早く 動け 王政 へ の 反逆 罪 と なる ぞ
でき ませ ん
なに ?
おい
俺 は ウォール ・ ローゼ の 人間 だ
扉 の 閉鎖 は 阻止 さ せて もらう
貴 様 !
( ザックレー ) 私 も 加勢 しよう ( 兵士 たち の 足音 )
( アウリール ) な っ !
( アウリール ) ダリス ・ ザックレー
彼ら の 判断 は 意外だった か の ? ザックレー 総統
( ザックレー ) いい や ちっとも
( ゲラルド ) ザックレー これ は 一体 …
先ほど の 報告 は 誤報 です ご 安心 ください
今 現在 巨人 の 襲撃 は 確認 さ れて い ませ ん
な … 貴 様 何の 真似 ( まね ) だ
( ピクシス ) 首謀 者 なら
わし じゃ
( アウリール ) ピクシス
中央 憲兵 の 大半 は どこ か へ 出払って おる ようです な
それ を 幸い と いう べき か …
どういう こと だ ?
先ほど 駐屯 兵 団 と 調査 兵 団 は 同調 して い ない と 申し上げ ました が
ひと言 言い 忘れ ました わ い
あなた 方 に も 同調 して い ない と
は ?
わし は この エルヴィン と 同じ 思い を 持ち ながら も
結局 は あな た方 政府 に 任せる ほう が
人類 の ため に なる ので は と いう 迷い が あった
恐らく わし ら より ずっと 壁 や 巨人 に 詳しい でしょう から な
もし あなた 方 が より 多く の 人類 を 救える のであれば
エルヴィン を 処刑 台 に 送って も よい と 思って おった
当然 場合 に よって は わし ら も 首 を 差し出す 覚悟 も あった
じゃ が 今 あなた 方 が 答え を くれ ました わ い
たとえ 巨人 の 力 や 成り立ち に 関して 無知であろう と
我々 の ほう が あなた 方 より は 多く の 命 を 生かせ ましょう
( アウリール ) バ … バカな こと を
ここ を 制圧 した から な んだ と いう のだ
民衆 が 従う と 思って いる の か ?
民衆 は 王 に かし ずく のみ だ ぞ 地方 の 貴族 も 黙って おる まい
どうやら 理解 して おら れ ぬ ようです な
これ は ただ の 脅し で は ない
クーデター じゃ
( アンカ ) 中央 憲兵 の 制圧 完了 いたし ました
( ザックレー ) うむ
ああ …
( ザックレー ) 兵 と いう の は
時に は 王 より 上官 に 従う もの で な
そもそも 偽 の 王 であれば なおのこと
我々 は 真 の 王 を 立てる つもりです
まさか そこ まで …
こんな 詐欺 の ような 真似 が まかり通る と …
これ が 本当に 非 常時 であった なら
あなた 方 の 先ほど の 判断 こそ 人類 憲章 第 6 条 違反
う お …
( エルヴィン ) さらに 偽り の 王 を 立て 政治 を 私した こと を 加えれば
極刑 に 値する か と
う う … クソ !
( アウリール ) 起きろ 老 いぼ れ ( フリッツ 王 ) ほっ !
( フリッツ 王 ) な んじゃ メシ か ?
黙れ この 役立た ず が ! う っ う う …
エルヴィン お前 の 勝ち だ な
あ ? うれしく ない の か ?
ナイル
人類 は より 険しい 道 を 歩ま ざる を え なく なった ぞ
ん ?
( 一同 ) ああ …
( ハンジ ) と いう わけで クーデター は 成功
王 都 も 行政 区 も ザックレー 総統 が 仮 押さえ 中 だ
今 の ところ 貴族 たち の 反乱 は 起きて い ない
( アルミン ) でも リーブス 会長 の 件 は ?
あれ が 濡れ衣 だって 証言 は とれた から ね
息子 の フレーゲル が 奮闘 して くれ てるよ
( フレーゲル ) まだ 分か ん ねえ の か よ
王政 の 連中 は 俺 たち を 救う 気 なんか ねえ んだ
目 を そらして 殺さ れて から じゃ 遅い んだ よ
( ピュレ ) そうです よ
今度 巨人 に 襲撃 さ れたら もう 何も 残り ませ ん よ
会社 も 家族 も
その 前 に 真実 を 書き ましょう よ !
( ハンジ ) それ に 書か れて る とおり
えん罪 だって こと や 王政 側 の 圧力
フリッツ 王 が 偽者 である こと まで バッチリ だ
君 たち に ついて も 正当 防衛 って こと で
つまり 我々 は 自由 の 身 だ
( 一同 ) ああ …
( 歓声 )
そんな バカな …
( リヴァイ ) とんだ 大 博打 ( おお ばくち ) だった な
ああ でも エルヴィン たち だけ じゃ ない
一人一人 の 選択 が 世界 を 変えた んだ
( 足音 )
お前 から 預かった 3 人 も 死な せて しまった な
すまない
それ から 中央 憲兵 の 一部 その 親 玉 と エレン ヒストリア は
まだ 別の 場所 に いる
早い とこ 見つけ ねえ と
( ハンジ ) それ なら 手がかり が ある ( リヴァイ ) ん ?
( ハンジ ) この 戦い は そこ で 終わり に しよう
( アルミン ) エルヴィン の 働き を 経て 現 体制 の 崩壊 が 宣言 さ れた
それ は 王 都 行政 区 を 兵 団 組織 が 制圧 した 直後
彼 の ため に 用意 さ れた 処刑 台 の 上 で 行わ れた
( ナイル ) その とおり です
先ほど 行わ れた ザックレー 総統 の 宣言 どおり
我々 の 目的 は 兵 団 組織 に よる 統治 で は あり ませ ん
フリッツ 家 に 変わる 真 の 王家 から 新しい 王 が 立ち
民 を 導く 役割 を 担う こと に なる でしょう
( 記者 ) それ は 分かり ます が
果たして そう 簡単に 民衆 が 新しい 王 を 受け入れる か どう か
( 記者 ) 不安に 思って いる 者 が 多い の は 事実 です
一体 何 を 信じれば いい の か …
( エルヴィン ) 人類 を 思えば
あの まま 王政 に 託す べきでした
ピクシス 司令 の 言う とおり
今日 まで 人類 を 巨人 から 生き長らえ させた 術 ( すべ ) が あり ます
人類 の 半数 を 見殺し に する ようであって も
人類 が 絶滅 する より か は いい
エレン を 手放し
仲間 の 命 も 自分 の 命 と 共に 責任 を 放棄 し
王政 に 託す べきだった のでしょう
人 より も 人類 が 尊い の なら
君 の 使命 は 相変わらず つらい な
死んだ ほう が はるかに 楽に 見える
しかし だったら なぜ そう し なかった ?
それ は …
私 の 理由 を 言おう か ?
昔 から ヤツ ら が 気 に 食わ なかった から だ
( エルヴィン ) は ? ( ザックレー ) むかつく のだ よ
偉 そうな ヤツ と 偉く ない の に 偉い ヤツ が
いい や もう むしろ 好きだ な
思えば ずっと この 日 を 夢みて いた のだ
つまり 君 ら が やら なくて も
私 が くたばる 前 に 一 丁 ( いっち ょ ) か まして やる つもりだった のだ
この クーデター が 人類 に とって いい か 悪い か など に は 興味 が ない
ハッ 大した 悪党 だろう
しかし それ は 君 も 同じだろう
君 は 死に たく なかった のだ よ
私 と 同様 人類 の 命運 より も 個人 を 優先 さ せる ほど
自分 は とんだ 思い上がり を して いた ようです
君 の 理由 は 何 だ ?
次 は 君 が 答える 番 だ ぞ
私 に は 夢 が あり ます
子供 の ころ から の 夢 です
( ミカサ ) ハンジ さん
2 人 の 居場所 の 手がかり って ?
( ハンジ ) うん これ から 話す
エルヴィン から 託さ れた レイス 卿 領地 の 調査 報告 書 が これ だ
中身 は ほとんど 5 年 前
レイス 家 を 襲った ある 事件 に ついて だ
5 年 前 ?
そう
ウォール ・ マリア が 破壊 さ れた 日 だ
とにかく 最初 から かいつまんで 話す と
ロッド ・ レイス と いう 男 は
領地 の 主 ( あるじ ) と して の 評判 は 悪く なかった
5 人 の 子供 を 持ち
特に 長女 の フリーダ は 飾ら ない 性格 で
領 民 から も 好か れて いた らしい
しかし 5 年 前 の 夜 悲劇 は 起きた
世間 の 混乱 に 乗じた 盗賊 の 襲撃 に よって
村 に ある 唯一 の 礼拝 堂 が 焼け落ちて しまった んだ
悪い こと に その 夜 は
レイス 一家 が 全員 そろって 祈り を 捧 ( さ さ ) げ ていた
そして 一家 の 主 ロッド ・ レイス を 除く 一族 全員 が
盗賊 に 惨殺 さ れて しまった んだ と
そして それ は
ヒストリア の 母親 が 中央 憲兵 に 殺さ れる —
数 日 前 の 出来事
つまり ロッド ・ レイス は 家族 を 失った 直後 に
ヒストリア に 接触 を 図った
この あたり に 連中 が ヒストリア を 求める 理由 が ある のだろう
血縁 関係 か ?
その 血 に タネ か 仕掛け が ある って の か ?
今 は そこ まで は 分から ない
それ より 私 が 気 に なった の は 礼拝 堂 が 全焼 した ところ に ある
礼拝 堂 は 石 造り だ
破壊 する に は 相当な 時間 と 労力 が いる
盗賊 なら 盗 ( と ) る もん 盗 って さっさと 逃げる べきだろう
それ に その 盗賊 を 見た の は ロッド ・ レイス ただ 一 人
その後 彼 は 自分 の 財産 で 礼拝 堂 を 建て直して る
なぜ だろう ?
もはや ここ に
巨人 の 存在 が なかった と いう ほう が 不思議な くらい だ
これ が 私 の 早合点 だ と して も
こん だけ 怪しければ
十分 我々 が 向かう 価値 が ある はずだ
( エレン ) ん ?
う う … ん ?
( エレン ) 何 だ ?
( ハンジ ) 夜 が 明ける ころ に は 兵 団 が レイス 領 に 送り込ま れる
それ まで レイス は 待って は くれ ない だろう
私 たち が 急が ない と エレン が 食わ れる かも しれ ない
( アルミン ) 巨人 に なれる 人間 を
巨人 が 食べる こと に よって その 能力 は 継承 さ れる
もし それ が 本当だ と したら
エレン は いつ どう やって 巨人 に なり
誰 を 食べて 能力 を 得た んだろう
( エレン の うめき声 )
( エレン ) クソ !
( エレン ) ヒストリア
♪〜
〜♪
( アルミン ) エレン を 救う ため 礼拝 堂 を 目指す ミカサ たち
しかし 捕らえ られた エレン が 知った の は
父 グリシャ の 許さ れ ない 罪 であった
次回 「 罪 」