ソードアート ・オンライン 20 猛 炎 の 将
出口 だ
寿命 が 縮んだ わ よ
時間 短縮 に なった じゃ ない か
まったく もう
領主 会談 の 場所 って の は どの 辺り な んだ
そう ね
えっ と
北西 の あの 山 の 奥 よ
残り 時間 は
20 分
間に合って くれよ
サラマンダー 達 より 先 に 到着 できる か 微妙だ な
そう ね
警告 が 間に合って も 領主 だけ を なんとか 逃が せる か
もしくは 揃って 討ち死に か だ と 思う よ
プレーヤー 反応 です
前方 に 大 集団 68 人
これ が 恐らく サラマンダー の 強襲 部隊 です
更に その 向こう側 に 14 人
シルフ 及び ケットシー の 会議 出席 者 と 予想 し ます
双方 が 接触 する まで あと 50 秒 です
間に合わ なかった ね
ありがとう キリト 君
ここ まで で いい よ
君 は 世界 樹 に 行って 私 は 朔 夜 を 助け に 行く から
短い 間 だった けど 楽しかった
まだ 会える と いいね
ここ で 逃げ出す の は 性分 じゃ ない んで ね
なんで サラマンダー が
双方 剣 を 引け
誰 だ
朔 夜
リーファ どうして ここ に
簡単に は 説明 でき ない の よ
ただ ひと つ 言える の は
私 たち の 運命 は あの 人 次第 って こと だ わ
何 が 何やら
指揮 官 に 話 が ある
スプリガン が こんな ところ で 何 を して いる
どちら に せよ 殺す に は 変わり ない が
その 度胸 に 免じて 話 だけ は 聞いて やろう
俺 の 名 は キリト
スプリガン ウンディーネ 同盟 の 大使 だ
この 場 を 襲う からに は
我々 四 種族 と の 全面 戦争 を 望む と 解釈 して いい んだ な
ウンディーネ と スプリガン が 同盟 だ と
護衛 の 一 人 も い ない 貴 様 が その 大使 だ と 言う の か
ああ そう だ
この 場 に は シルフケットシー と の 貿易 交渉 に 来た だけ だ から な
だが 会談 が 襲わ れた と なれば それ だけ じゃ すまない ぞ
四 種族 で 同盟 を 結んで サラマンダー に 対抗 する こと に なる だろう
たった 一 人 たいした 装備 も 持た ない 貴 様 を にわかに 信じる わけに は いか ない が
オレ の 攻撃 を 30 秒 耐え 切ったら
貴 様 を 大使 と して 信じて やろう
ずいぶん 気前 が いい ね
まず いな
あの サラマンダー の 両手 剣
魔 剣 『 グラム 』 だ
両手 剣 スキル が 950 ない と 装備 でき ない と 聞く が
9...950
あれ を 装備 して いる と いう こと は あいつ が 『 ユージーン 』 将軍 だろう
知って る か
名前 ぐらい は
サラマンダー の 領主 『 モーティマー 』 の 弟
リアルで も 兄弟 らしい が な
知 の 兄 に 対して 武 の 弟
純粋な 戦闘 力 で は 全 プレーヤー 中 最強 と 言わ れて いる
全 プレーヤー 中 最強
キリト 君
今 の は
魔 剣 『 グラム 』 に は エセリアルシフト って いう
剣 や 盾 で 受けよう と して も
非 実体 化 して 擦り抜けて くる エクストラ 効果 が ある んだ ヨ
そんな むちゃくちゃだ
よく 生きて いた な
何 だ よ さっき の 攻撃 は
効く なあ
おい もう 30 秒 経って んじゃ ない の か よ
悪い な やっぱり 斬り たく なった
首 を 取る まで に 変更 だ
この 野郎
絶対 泣か せて やる
厳しい な
プレイヤー の 技術 は 互角 と 見る が
武器 の 性能 が 違い すぎる
それ でも
それ でも キリト 君 は
何 な の
ちょっと 借りる ぞ
キ キリト 君
時間 稼ぎ の つもり か
い ない よ
まさか あいつ 逃げた んじゃ
そんな わけない
俺 が 生きて いる 間 は パーティー メンバー を 殺さ せ やしない
キリト 君 は 絶対 に 逃げ ない
キリト 君
ち っ
落ちろ
見事 見事
すごい ナイスファイト だ よ
やった
やる じゃ ねえ か
すげ え だ ぜ
見事な 腕 だ な
俺 が 今 まで 見た なか で 最強の プレーヤー だ 貴 様 は
そりゃ どうも
貴 様 の ような 男 が スプリガン に いた と は
世界 は 広い と いう こと か
俺 の 話 信じて もらえる かな
ジン さん ちょっと いい か
カゲムネ か 何 だ
昨日 の
正直 君 と も タイマン で やる の は 遠慮 し たい な
昨日 俺 の パーティー が 全滅 さ せ られた の は もう 知っている と 思う
ああ
その 相手 が まさに この スプリガン な んだ けど
確かに 連れ に ウンディーネ が いた よ
そう か
そういう こと に して おこう
確かに 現状 で スプリガン ウンディーネ を 事 を 構える つもり は 俺 に も 領主 に も ない
この 場 は 引こう
だが 貴 様 と は いずれ もう 一 度 戦う ぞ
望む ところ だ
サラマンダー に も 話 の 解る 奴 が いる じゃ ない か
あんた って 本当 むちゃくちゃだ わ
よく 言わ れる よ
す まんが 状況 を 説明 して もらえる と 助かる
なるほど な
シグルド の 態度 に 苛立ち めいた もの が 潜んで いる の は 私 も 感じて いた
苛立ち 何 に 対して
多分 彼 に は 許せ なかった のだろう な
勢力 的に サラマンダー の 後 塵 を 拝して いる この 状況 が
シグルド は パワー 志向 の 男 だ から な
キャラクター の 数値 能力 だけ で なく
プレイヤー と して の 権力 を も 深く 求めて いた
でも だ から って なんで サラマンダー の スパイ なんか
もう すぐ 導入 さ れる 『 アップ デート 5.0』 の 話 は 聞いて いる か
ついに 『 転生 システム 』 が 実 装 さ れる と いう 噂 の
じゃあ
モーティマー に 乗せ られた んだろう な
領主 の 首 を 差し出せば サラマンダー に 転生 さ せて やる と
それ で どう する の サクヤ
ルー 確か 闇 魔法 の スキル 上げて たね
うん
シグルド に 『 月光 鏡 』 を 頼む
シグルド
さ サクヤ
ああ そうだ 残念 ながら まだ 生きて いる
なぜ いや か 会談 は
無事 終わった よ 条約 の 調印 は これ から だ が な
そう そう 予期 せ ぬ 来客 が あった ぞ
き ゃ 客
ユージーン 将軍 が 君 に よろしく と 言って いた
リーファ
そう か 無能な トカゲ ども め
で どう する 気 だ サクヤ
懲罰 金 か
それとも 執 政 部 から 追い出す か
だが な 軍務 を 預かる 俺 が 居 なければ お前 の 政権 だって な
いや シルフ で いる の が 耐え られ ない なら
その 望み を 叶えて やる こと に した
な なに
貴 様 正気 か
俺 を この 俺 を 追放 する だ と
そう だ レネゲイド と して 中立 域 を 彷徨え
いずれ そこ に も 新たな 楽しみ が 見つかる こと を 祈って いる
この 野郎
サクヤ
礼 を 言う よ リーファ
君 が 救援 に 来て くれた の は とても 嬉しい
あたし は 何も して ない もの
お礼 なら この キリト 君 に どうぞ
そう だ そう 言えば 君 は 一体
ね 君 スプリガン と ウンディーネ の 大使 って 本当な の
勿論 大 嘘 だ ブラフ ハッタリ ネゴシエーション
無 茶 な 男 だ な あの 状況 で そんな 大 法 螺 を 吹く と は
手 札 が ショボ い 時 は とりあえず 掛け金 を レイズ する 主義 な んだ
大 嘘つき くん に して は 君 ずいぶん 強い ね
スプリガン の 秘密 兵器 だったり する の か な
まさか し が ない 流し の 用心棒 だ よ
フリー なら 君 ケットシー 領 で 傭兵 やら ない
三 食 おやつ に 昼寝 つき だ ヨ
キリト 君 と 言った かな
どう かな 個人 的 興味 も ある ので
礼 も 兼ねて この後 スイルベーン で 酒 でも
ちょ
ああ ずるい よ サクヤ ちゃん
色 仕掛け 反対
人 の こと 言えた 義理 か 密着 し すぎ だ お前 は
だめです キリト 君 は あたし の
あたし の
えっ と あたし の
お 言葉 は ありがたい んです が
すみません 俺 は 彼女 に 世界 樹 まで 連れて 行って もらう 約束 を して いる んです
ほう そう か
それ は 残念
アルン に 行く の か リーファ 物見 遊山 か
それとも
領地 を 出る つもりだった けど ね
でも いつ に なる か 分 ら ない けど きっと スイルベーン に 帰る わ
そう か ほっと した よ
必ず 戻って きて くれよ 彼 と 一緒に な
途中 で ウチ に も 寄って ね 大 歓迎 する よ
今日 は 本当に ありがとう
リーファ キリト 君
私 達 が 討た れて いたら サラマンダー と の 格差 は 決定 的な もの に なって いた だろう
何 か 礼 を し たい が
いや そんな
ねえ サクヤ アリシャ さん
今度 の 同盟 って 世界 樹 攻略 の ため な んでしょ
ああ まあ 究極 的に は な
その 攻略 に わたし たち も 同行 さ せて 欲しい の
それ も 可能な 限り 早く
同行 は 構わ ない
と 言う より こちら から 頼み たい ほど だ よ
しかし なぜ そんなに 急いで る
俺 が この 世界 に 来た の は 世界 樹 の 上 に 行き たい から な んだ
そこ に いる かも しれ ない ある 人 に 会う ため に
妖精 王 オベイロン の こと か
いや 違う と 思う
リアルで 連絡 が 取れ ない んだ けど
どうしても 会わ なきゃ いけない んだ
でも 攻略 メンバー 全員 の 装備 を 整える の に しばらく かかる と 思う んだ よ
とても 一 日 や 二 日 じゃあ
そう か そう だ よ な
いや 俺 も とりあえず 樹 の 根元 まで 行く の が 目的 だ から
あと は 何とか する よ
あ そうだ
よかったら これ 資金 の 足し に して くれ
さ サクヤ ちゃん 見て
10万 ユルドミスリル 貨 が こんなに
いい の か 一等地 に ちょっと した 城 が 建つ ぞ
構わ ない 俺 に は もう 必要な い
これ だけ あれば かなり 目標 金額 に 近づける と 思う よ
大至急 装備 を そろえて 準備 が 出来たら 連絡 さ せて もらう
よろしく 頼む
ありがとう また 会おう ね
なんだか さっき まで の 出来事 が 嘘 みたい
まったく もう
浮気 は ダメ って 言った です パパ
なに を いきなり
領主 さん たち に くっつか れた とき ドキドキ して ました
そ そりゃ 男 なら しょうがない んだ よ
もう
ね ねえ ユイ ちゃん
わたし は いい の
リーファ さん は 大丈夫 みたいです
な なんで
リーファ は あん ま 女の子 って 感じ し ない んだ よ な
ちょ っ な っ それ って どういう 意味
いや 親しみ やすい って いう か いい 意味 で だ よ うん
そ そんな こと より とっとと アルン まで 飛ぼう ぜ 日 が 暮れちゃ うよ
あ こら 待ち なさい
8 11 3 2 3 2 9
キリト 君 私 頑張る から ね