蛙 (1/2)
かえる
żaba
Frosch (1/2)
Frog (1/2)
Rana (1/2)
Grenouille (1/2)
개구리 (1/2)
Żaba (1/2)
青蛙 (1/2)
青蛙 (1/2)
暗い 晩 で 風 が 吹いて い ました 。
くらい|ばん||かぜ||ふいて||
ciemny|wieczór||wiatr||wiało||
The wind was blowing in the dark night.
より江 は ふと 机 から 頭 を もちあげて 硝子 戸 へ 顔 を くっつけて み ました 。
より こう|||つくえ||あたま|||がらす|と||かお||||
Yori-e|||stół||głowę|||szkło|drzwi szklane|do|twarz||||
From the moment, the river suddenly lifted its head and tried to attach its face to the glass door.
Yori tentou levantar a cabeça da mesa e prendeu o rosto na porta de vidro.
暗くて 、 ざわざわ 木 が ゆれて いる きり で 、 何だか 淋しい 晩 でした 。
くらくて|ざ わざ わ|き||||||なんだか|さびしい|ばん|
ciemno||drzewo||||||jakoś|smutny|evening|
It was dark and the trees were shaking, and it was a somewhat lonely night.
ときどき 西 の 空 で 白い ような 稲光 り が して い ます 。
|にし||から||しろい||いなびかり|||||
|zachodni||||biały||błyskawice|||||
Sometimes there is a lightning in the west sky like white.
こんなに 暗い 晩 は 、 きっと お 月 様 が 御 病気 な のだろう と 、 より江 は 兄さん の いる 店 の 間 へ 行って み ました 。
|くらい|ばん||||つき|さま||ご|びょうき||||より こう||にいさん|||てん||あいだ||おこなって||
||||||księżyc|księżyc||swoim|choroba||||Yorie|||||sklep brata||między||||
In einer so dunklen Nacht fragte ich mich, ob der Mond krank war, und ging in den Laden, in dem mein Bruder war.
On such a dark evening, I guessed that the moon was sick, so I went to a store with my older brother.
兄さん は 帳場 の 机 で 宿題 の 絵 を 描いて い ました 。
にいさん||ちょうば||つくえ||しゅくだい||え||えがいて||
Brother||biuro||stół||zadanie domowe||rysunek||rysował||
He was drawing his homework at the desk in the office.
「 まだ 、 お ッかさん 戻ら ない の ?」
||ッ かさん|もどら||
||mama|not back||
"Haven't you returned yet?
「 ああ まだ だ よ 。」
"Oh, yet."
「 自転車 に 乗って いったん でしょう ?」
じてんしゃ||のって||
bicycle|||na chwilę|
"Did you ride a bicycle?
「 ああ 自転車 に 乗って 行った よ 。
|じてんしゃ||のって|おこなった|
"Oh, I went on a bicycle.
提灯 つけて 行った よ 。」
ちょうちん||おこなった|
lampion|||
I went with lanterns.
より江 たち の お 母さん は 村 で たった 一 人 の 産婆 さん でした 。
より こう||||かあさん||むら|||ひと|じん||さんば||
||||||wioska||||||położna||
According to Emi, their mother was the only midwife in the village.
より江 は つまらな そうに 、 店先 へ 出て 、 店 に 並べて ある 笊 や 鍋 や 、馬穴 など を 、 ひいふうみいよお と 数えて み ました 。
より こう|||そう に|みせさき||でて|てん||ならべて||ざる||なべ||うま あな|||ひ い ふうみ いよ お||かぞえて||
||||na wystawie|||||ustawione na półce||sito||garnek||końska dziura|||five||liczyć||
Ich ging zum Laden und zählte das Bambusgras, die Töpfe, die Pferdelöcher usw., die im Laden aufgereiht waren, als wäre es langweilig.
More than that, E went out to the store and counted the colanders, pots, and horse-holes that were lined up in the store.
戸外 で は 、 いつか 雨 が 降り出して いて 、 湿った 軒 燈 に 霧 の ような 水しぶき が して い ました 。
こがい||||あめ||ふりだして||しめった|のき|とも||きり|||みずしぶき||||
na zewnątrz|||pewnego dnia|deszcz||zaczęło padać||wilgotny|oknie|lampa||mgła|of||spray||||
Outdoors, it was raining someday, and the damp eaves were sprayed with mist-like spray.
兄さん は 土間 へ 降りて 硝子 戸 を 閉め 、 カナキン の カアテン を 引き ました 。
にいさん||どま||おりて|がらす|と||しめ|||||ひき|
||podłoga w domu||zejść|szkło|drzwi||zamknął|żaluzje||firanka||pociągnął|
My brother went down to the dirt floor, closed the glass door, and pulled Kanakin's Kaaten.
より江 は さっき から 土間 の 隅 に ある 桶 の ところ を 見て い ました 。
より こう||||どま||すみ|||おけ||||みて||
||||podłoga||kąt|||wiadro||||||
Yori has been looking at the tub in the corner of the dirt floor.
「 健 ちゃん !
けん|
Ken|
"Ken-chan!
蛙 が いる よ 。
かえる|||
żaba|||
There is a frog.
」
「 蛙 ?
かえる
どら 、 どこ に いる ?
Where are you?
」
「 ほら 、 その 桶 の そば に つくばって いる よ 。
||おけ||||つくば って||
||wiadro||||||
"Look, it's Tsukuba by the side of the tub.
」
「 ああ 、 青 蛙 だ ね 。
|あお|かえる||
|blue|||
"Oh, it's a blue frog.
何で 這入って 来た の か ねえ ―― こら !
なんで|は はいって|きた||||
Co tu|co tu|||||
Why did you come in? ――Here!
青 蛙 、 なに し に 来た ?
あお|かえる||||きた
|żaba||||
Blauer Frosch, wozu bist du gekommen?
Blue frog, what did you come for?
」
より江 は 怖い ので 、 兄さん の 後 に くっついて い ました 。
より こう||こわい||にいさん||あと||||
||straszny||||||||
I was more afraid of E, so I was sticking after my brother.
青 蛙 は きょとんと した 眼玉 を して 、 ひくひく 胸 を ふくらま せて い ます 。
あお|かえる||||がん たま|||ひく ひく|むね|||||
|||zaskoczony||oczy|||drgać|pierś||napełnia się|||
The blue frog is wearing a soft eyeball, and it has a fluffy chest.
ぼん ぼん ぼん 、 店 の 時計 が 八 時 を 打ち ました 。
|||てん||とけい||やっ|じ||うち|
dzwonki|||||zegar|||||bić|
Bon Bon Bon, the clock in the store hit eight o'clock.
より江 は 時計 を みあげて 、 お 母さん は どこ まで 行った の かしら と 怒って しまい ました 。
より こう||とけい||||かあさん||||おこなった||||いかって||
||||||||||||||angry||
Yokoe looked up at the clock, and her mother was angry as to how far she had gone.
より江 は 淋しい ので 、 兄さん が 大事に して いる ハモウニカ を 借 して 貰って 、 一 人 で 出鱈目 に 吹いて 遊び ました 。
より こう||さびしい||にいさん||だいじに|||||かり||もらって|ひと|じん||で たら め||ふいて|あそび|
||Smutny||||ważnie|||harmonijka ustna||pożyczyć||dostać||||bzdury||grać|bawić się|
I'm lonelier, so I borrowed the Hamounika that my brother cherishes, and I played it by myself.
小学校 六 年生 の 健 ちゃん は ときどき 机 から 顔 を あげて 、
「 よりちゃん 、 ハモウニカ に 唾 を 溜 め ちゃ 厭 だ よ 。
しょうがっこう|むっ|ねんせい||けん||||つくえ||かお|||より ちゃん|||つば||たま|||いと||
||||Ken||||biurko||||||||ślina||zbierać|||nieprzyjemnie||
Ken-chan, eine Grundschülerin der sechsten Klasse, hob manchmal ihr Gesicht von ihrem Schreibtisch und sagte: "Yori-chan, ich habe Angst, Spucke auf Hamounika zu sammeln.
Ken-chan, a sixth-grade elementary school student, sometimes raised his face from the desk and said, "Yorii-chan, I'm afraid to spit on Hamonika.
」
と いい ました 。
より江 は ハモウニカ を 灯 に 透かして み ました 。
より こう||||とう||すかして||
||||światło||przez||
Hijiang tried to illuminate Hamounika with a light.
沢山 窓 が ある ので 、 小さい より江 は 、 すぐ 汽車 の 事 を 考え 出して 、 ハモウニカ を 算盤 の 上 へ 置いて 「 汽車 ごっこ 」 と ひと り で 遊び ました 。
たくさん|まど||||ちいさい|より こう|||きしゃ||こと||かんがえ|だして|||そろばん||うえ||おいて|きしゃ||||||あそび|
dużo|okna||||||||pociąg||||||||liczydło||||umieścić|pociąg|||||||
Because there are so many windows, the small Yoroe quickly came up with the idea of a train, put Hamounika on the abacus and played with "Steam Train".
より江 が 板の間 の 方 まで ハモウニカ の 汽車 を 走ら せて いる と 、 戸外 で 、
「 今晩 、 今晩 、 今晩 !
より こう||いたのま||かた||||きしゃ||はしら||||こがい||こんばん|こんばん|こんばん
||na podłodze||||||||biegają||||na zewnątrz||dzisiaj wieczorem||
When Eko was driving a Hamounika train even closer to the board, he said, "Outside tonight, tonight, tonight!
」
と いう 声 が し ます 。
||こえ|||
||głos|||
I hear a voice saying.
兄さん の 健 ちゃん は びっくり した 顔 を して 「 誰 か ね 。
にいさん||けん|||||かお|||だれ||
||zdrowie||||||||||
My older brother Ken-chan said, "Someone.
」 と 大きい 声 で 返事 を し ました 。
|おおきい|こえ||へんじ|||
||||odpowiedź|||
すると 、 表 の 硝子 戸 を 開けて 、 見た こと も ない 一 人 の 男 の ひと が 這入って 来て 、
「 腹 が 痛い のだ が 薬 を 売って くれ ない か ね 。
|ひょう||がらす|と||あけて|みた||||ひと|じん||おとこ||||は はいって|きて|はら||いたい|||くすり||うって||||
|stół||szklane drzwi|drzwi||otwórz||||||||||||wchodził||brzuch||boli|||||sprzedasz||||
Then, he opened the front door, and a man I had never seen came in and said, "I wonder if my stomach hurts me.
」
と いい ました 。
健 ちゃん は 、 煤けた 天井 から 薬袋 を 降して 見知らぬ 男 の ひと の ところ へ 持って ゆき ました 。
|||けん|||すすけた|てんじょう||やくたい||おろして|みしらぬ|おとこ||||||もって||
|||zdrowie|pan chłopak||sufit pokryty sadzą|sufit||torba na leki||opuszczał|nieznany|||||||||
" said . Ken dropped the medicine bag from the sooted ceiling and took it to a strange man.
男 の ひと は 大変 疲れて いる と 見えて 、 土間 へ 這 入って 来る と 、 すぐ 板の間 へ 腰 を かけて 「 ああ 」 と 深い ためいき を し ました 。
おとこ||||たいへん|つかれて|||みえて|どま||は|はいって|くる|||いたのま||こし|||||ふかい||||
||||bardzo|zmęczony||||ganek|||||||deska podłogowa||biodra|||||głęboki||||
The man seemed very tired, and as soon as he crawls into the dirt floor, he sits down between the boards and screams, "Oh," deeply.
「 誰 も い ない の かい ?
だれ|||||
"Is there no one?
」
と その 男 は 健 ちゃん に 訊 き ました 。
||おとこ||けん|||じん||
||||Ken|||zapytanie||
The man asked Ken-chan.
健 ちゃん は 泣き そうな 顔 を して 、「 うん 」 と 云 い ました 。
けん|||なき|そう な|かお|||||うん||
|||płaczący|||||||||powiedział
Ken-chan looked like he was crying and said, "Yeah."
雨 が 強く なった のでしょう 硝子 戸 が びりびり ふるえて い ます 。
あめ||つよく|||がらす|と|||||
||mocno||||||trzaskający|drży||
The rain may have become stronger. The glass doors are shaking.
その 男 の ひと は 健 ちゃん から 水 を 一杯 もらって 銭 を 置いて 帰り ました 。
|おとこ||||けん|||すい||いっぱい||せん||おいて|かえり|
||||||||||a cup||pieniądze||||
The man got a glass of water from Ken-chan, left some money, and returned.
帰り しな に 乗 合い 自動車 は もう ない だろう か と きき ました 。
かえり|||じょう|あい|じどうしゃ||||||||
|||ride|wspólne przejazdy|samochód||||||||
I was wondering if I couldn't have a shared car on my way back.
「 九 時 まで あり ます 。
ここの|じ|||
"There is 9 o'clock.
」
と 健 ちゃん が 応える と 、 その 男 の ひと は 硝子 戸 を 丁寧に 閉めて 雨 の 中 へ 出て 行き ました 。
|けん|||こたえる|||おとこ||||がらす|と||ていねいに|しめて|あめ||なか||でて|いき|
||||respond||||||||||starannie|zamknął|||||||
Ken-chan replied, and the man carefully closed the glass door and went out into the rain.
より江 は 、 ざ ァ と 云 う 雨 の 音 を きく と 、 いま の おじさん は 濡れて 可愛そう だ と おもい 、
「 傘 を 借して あげれば いい に ……」
と 兄さん に いい ました 。
より こう|||||うん||あめ||おと||||||||ぬれて|かわい そう||||かさ||かり して|||||にいさん|||
||z|||||||||||||||mokry|biedny||||||pożyczyć||||||||
When Yorie heard the sound of rain called "Za", she said that his uncle was wet and seemed to be cute. "I wish I could borrow an umbrella..." I told my brother.
兄さん は 壁 に あった 傘 を 取って 、 硝子 戸 を あけ 「 おうい 」 と いま の 男 の ひと を 呼び ました 。
にいさん||かべ|||かさ||とって|がらす|と|||||||おとこ||||よび|
||ściana|||||wziął||||||||||||||
He took the umbrella on the wall, opened the glass door, and called the man of today, "Ooi."
男 の ひと は 二三十 歩 行って い ました が 、 健 ちゃん が 雨 の 中 を 走って 傘 を 持って 来て くれる と 、 びっくり する ほど 健 ちゃん の 肩 を 叩いて 男 の ひと は よろこび ました 。
おとこ||||にさんじゅう|ふ|おこなって||||けん|||あめ||なか||はしって|かさ||もって|きて||||||けん|||かた||たたいて|おとこ|||||
||||||||||||||||||||||||||||||ramię||poklepał||||||
The man was walking twenty-three steps, but when Ken-chan ran in the rain and brought an umbrella, he was surprised and hit his shoulders and the man was happy. ..