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江戸小話, しゃっくりざむらい

しゃっくり ざ むら い

しゃっくり ざ むら い

侍 が 住吉 神社 ( すみよ しじん じゃ → 大阪 の 住吉 ) の 参道 ( さんどう → 神社 に 参拝 する ため に つくら れた 道 ) で 、 しゃっくり が 出て 、 止まら ず に 困って おり ました 。 「 誰 か 、 しゃっくり を 止めて くれ ぬ かのう 。 礼 は する のだ が 」 する と 、 道ばた に 寝て いた こじき が 、 むくむく と 起き上がり 、 いきなり 、 「 おのれ 、 親 の かたき 、 覚悟 しろ ! 」 と 、 竹 の 棒 を 振り回して き ました 。 「 おいおい ! せっし ゃ 、 親 の かたき など と 言わ れる 覚え は ない 。 あわてる な 」 する と 、 こじき は 、 急に 声 を やわらげて 、 「 お 侍 さま 。 しゃっくり は 、 止まり ました か ? 」 「 うむ 、 止まった 、 止まった 」 「 では 、 お礼 に 、 一 文 (→ 約 三十 円 ) くださり ませ 」

おしまい

しゃっくり ざ むら い

しゃっくり ざ むら い

侍 が 住吉 神社 ( すみよ しじん じゃ → 大阪 の 住吉 ) の 参道 ( さんどう → 神社 に 参拝 する ため に つくら れた 道 ) で 、 しゃっくり が 出て 、 止まら ず に 困って おり ました 。 さむらい||すみよし|じんじゃ||||おおさか||すみよし||さんどう||じんじゃ||さんぱい||||||どう||||でて|とまら|||こまって|| 「 誰 か 、 しゃっくり を 止めて くれ ぬ かのう 。 だれ||||とどめて||| 礼 は する のだ が 」   する と 、 道ばた に 寝て いた こじき が 、 むくむく と 起き上がり 、 いきなり 、 「 おのれ 、 親 の かたき 、 覚悟 しろ ! れい|||||||みちばた||ねて||||||おきあがり|||おや|||かくご| 」 と 、 竹 の 棒 を 振り回して き ました 。 |たけ||ぼう||ふりまわして|| 「 おいおい ! せっし ゃ 、 親 の かたき など と 言わ れる 覚え は ない 。 ||おや|||||いわ||おぼえ|| あわてる な 」   する と 、 こじき は 、 急に 声 を やわらげて 、  「 お 侍 さま 。 ||||||きゅうに|こえ||||さむらい| しゃっくり は 、 止まり ました か ? ||とまり|| 」 「 うむ 、 止まった 、 止まった 」 「 では 、 お礼 に 、 一 文 (→ 約 三十 円 ) くださり ませ 」 |とまった|とまった||お れい||ひと|ぶん|やく|さんじゅう|えん||

おしまい