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鋼の錬金術師 (Fullmetal Alchemist), Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 23

Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 23

発煙 弾 に 手榴弾

無 茶 を する 子供 だ

匂い で 追え る か

うん

憲兵 さん

こいつ を 安全 な 所 に 頼む

ウィンリィ アル が まだ 戦って る から

オレ 行く よ

ごめん な 戻って き たら 全部 話す

なんで 待つ こと しか でき ない の

8 区 サン ・ ルイ 通り で 少女 を 保護

鋼 の 錬金術 師 殿 の 身内 らしい

中央 司令 部 に 護送 せよ 繰り返す

8 区 サン ・ ルイ 通り で 少女 を 保護

そろそろ か

援護 に 行って やれ

はい

郊外 に 使える 空き家 が ある

ここ で 落ち合 お う

つけ られる な よ

はい

進展 が あったら 連絡 を 入れ ます

ああ

現場 に 出 て き ちゃ ダメ です よ

分かって る よ

しつこい

だんだん 人気 の ない 方 へ

はめ られ た か

うん スカー か

お前 は 向こう を 片づけろ

こっち は 私 が 始末 する

左腕 が

どう し た

若 もう お 役 に 立て ませ ん 何 を 言って いる

私 ごとき に 構って い て

若 まで も 倒れ て しまって は

民 な くし て は 王 は あり え ない

しかし 王 が い なく て は 民 は 行き場 を 失い ます

我ら 一族 の ため に も

若 に は 生き て もらわ ね ば

捨て ん ぞ

大義 の ため に 捨てる もの など

いくら でも あり ま しょ う

ラン ファン 何 を する 気 だ

やめろ

その 鎧 の 中 空 だった な

哀れ な

その よう な 不幸 な 体 に なって

なお 錬金術 を 信じる の か

この 体 不自由 な こと は 沢山 ある

だけど 不自由 と 不幸 は イコール じゃ ない

哀れ に 思わ れる 理由 は ない よ

兄さん が 錬金術 で つなぎ止め て くれ た 命 だ

今 の 僕 を 否定 する こと は

兄さん を 錬金術 を 否定 する こと に なる

僕 は 錬金術 の 可能 性 を 信じ てる

信じ たい

そう か

兄さん ウィンリィ は

大丈夫 だ

情け ねぇ また 泣か せ ち まった

兄さん は いつも 迂闊 すぎる ん だ よ

血生臭い ところ も 見 られ ちゃ った ね

ああ

さて 仕切り直し だ

見つけ た ぁ

イシュヴァール 人

貴 様 は

あの 入れ墨

人造 人間

リン

逃げろ

頑丈 な ワイヤー

お おう

再生 力 が あり すぎる の が あだ と なった な

内側 から 盛り上がる 自分 の 肉 で 自ら 締めつけ られる

捕った ぞ 人造 人間

見事 なり

出し抜 い て やった ぞ 化け物 め

なん だ 人造 人間 だ と

乗せ て 逃げる わ よ

あっ 待った ホーク

しっ

ちょ っ ちょっと 待って よ

アル

憲兵 が 見 てる 無関係 を 装え

逃げ た ぞ スカー を 捕らえろ

はっ

大佐 は いけ 好か ねぇ ヤツ だ が 信用 は できる

それ より 今 は

スカー を 捕まえる ぞ アル

うん

ロック ベル 夫妻 殺害 の 件 その他 もろもろ

出る ところ へ 出 て 裁 い て もらう

無事 です か 下 僕 さん

我が 恩人 ヨキ さん の 下 僕 さん に 何 を する ん です か

この 豆 男

ん だ と この 豆 女

なんだ あの 子供 は

お 嬢ちゃん 離れ て 危ない から

多勢 に 無勢

ここ は 退却 です

なん だ あの 錬金術

離れ た 場所 に 錬成 を

こっち です

くそ っ 見え ねぇ

スカー

あなた の こと は 聞い てる わ リン ・ ヤオ

このまま まっすぐ 隠れ家 に 行く わ ね

待った

仲間 が 一 人 いる 拾って くれ

ダメ よ そんな 余裕 ない わ

頼む 今 死に そう に なって る ん だ

オレ が 迎え に 行く の を 待って いる

手早く 頼む わ よ

あの 女 は 確か マスタング の

やって くれ た な 若 造

オレ も あんな 目 を

どこ まで いって も 憎しみ は 憎しみ しか 生ま ん の か

これ で 出血 は 止まった と 思い ます

すま ん

だんな

憲兵 隊 が 近く まで 来 て いる

逃げ た 方 が

ヤツ は 傷 を 負って いる

まだ そんなに 遠く に は 逃げ て は い ない はず だ

しらみつぶし に 捜せ

だんな 早く 早く

シャオ メイ 逃げる

あれ

拾っちゃ っ た

お前 な この 非 常時 に 何 拾って ん だ よ

だって あの 騒ぎ の 中 独りぼっち だった ん だ よ

お前 は いつも いつも

野良 猫 拾って は こっそり 体 ん 中 で 飼い や がって

捨て て こい

兄さん の 人でなし

こんなに おとなしい のに

大丈夫 落ち着 い て

どうぞ こちら です

どうも

中 に 入って て ね

ウィンリィ

や あ 鋼 の 錬金術 師 君

ブラッド レイ 大 総統

どうして

君 たち の 幼なじみ が 保護 さ れ て いる と 聞い た もの で ね

大切 な 人材 の 身内 だ

丁重 に 扱わ なけ れ ば な

では お嬢さん 私 は 失礼 する よ

あっ はい どうも

素直 な いい 子 だ

大切 に し たまえ よ

エド

約束 よ 父さん と 母さん の こと 全部 教え て

そう

最期 まで 人 の ため に 尽くし て た ん だ ね

でも やっぱり 生き て 帰って 来 て ほしかった

私 は 待つ こと しか でき ない

あっ ちょうど よかった

ロック ベル 様 に お 電話 が 入って おり ます

私 もしもし ガー フィール さん

ごめん ねぇ ウィンリィ ちゃん

私 だけ で どうにか しよ う と 思った ん だ けど

ウィンリィ ちゃん は まだ 帰って 来 ない の

これ 見 て よ ウィンリィ ちゃん 以外 に は 直せ ない でしょ

あなた の お 客 が もう 皆 うるさく って

早く 帰 っと くれよ ウィンリィ ちゃん

ウィンリィ おね え ちゃん

テツ 君

おね え ちゃん 早く 帰って 来 て よ

ガー フィール さん より

おね え ちゃん に 見 て もらった 方 が 足 の 調子 が いい ん だ

ウィンリィ ちゃん この 前 かたどり し た 足 の 外装

早い とこ 頼む よ

おい ら の 腕 も 頼む ぜ

いい や こっち が 先 だ

早く 会い たい よ

バカヤロ ウィンリィ ちゃん は 皆 の もの だ

違 ぇ ねぇ

ごめん ね すぐ 戻る ね

待って て ね

頑張る から 頑張る から

ありがとう ね

あの 時 止め て くれ て ありがとう ね

私 を 待って くれる 人 たち が いる ん だ よ ね

その 人 たち に 顔 向け でき なく なる ところ だった

ウィンリィ

エド 機械 鎧 の 手入れ 忘れ ない で ね

今度 いい 磨き 油 送る ね アル

死な ない で ね

今度 お前 を

えっ 何 聞こえ ない よ

兄さん 待って よ

じゃあ ね ウィンリィ

ちょっと エド なんて 言った の よ

今度 お前 を 泣か せ る 時 は 嬉し泣き だ

絶対 アル と 二 人 で 元 に 戻って

嬉し泣き を さ せ て やる から な

覚え て ろ

オレ に 手足 を くれ

1 年 だ

もう 後戻り でき ねぇ な

なんで お前 が 泣く ん だ よ

そ っか

私 ほれ て た ん だ

大佐

乗り たまえ

ち っ

重傷 者 が いる 医者 が 必要 だ

また ヤバ い 橋 か

この クソ ガキ

確か あなた に は 家族 が い た はず だ

迷惑 なら 断って くれ て いい

道具 持って くる から 待って ろ

いい の か

イシュヴァール から 帰って すぐに 妻 と は 別れ た

腕 を ぶった 斬った まま 下水 道 を 歩 い た ぁ

破傷風 に なって も 知ら ん ぞ

最近 死体 の 相手 しか し て ない から な

ち と 荒っぽい ぞ

すま ん

勘違い する な よ

話 を 持ちかけ た の は こっち だ

利害 が 一致 し た から 協力 し た だけ だ

不老 不 死 なんて 求める からに は

それなり の 犠牲 は 覚悟 し て 国 を 出 て き て いる

いや 足り なかった

オレ より も ラン ファン の 方 が 覚悟 が あった

大丈夫

何 か できる こと ある か

貴 様 の トラップ 悪く なかった

だが もう 使え ない

代わり の 腕 が 必要 な ん だ

ああ いい 機械 鎧 技師 紹介 する ぜ

国軍 大佐 ロイ ・ マスタング だ

シン 国 皇帝 第 12 子 リン ・ ヤオ

医者 を 手配 し て くれ て 感謝 する

こちら こそ マリア ・ ロス の 件 で は 世話 に なった

それ と 今回 の 件 でも な

おい なんだ あれ は

グラトニー と 呼ば れる 人造 人間 だ

ホ どうやら こいつ は 軍 上層 部 の 一部 と 繋がり が ある らしい 一部 だ と それ どころ じゃ ない ぞ

キング ・ ブラッド レイ

あいつ も 人造 人間 の 可能 性 が ある

眼帯 の 下 眼球 に ウロボロス の 入れ墨 が あった

グラトニー と 一緒 に なって オレ たち を 追い詰め て き た

まさか

国 の トップ が 人造 人間

ただ ブラッド レイ に は

グラトニー の よう な 人 なら ざる 人 の 気配 が ない

普通 の 人間 の 気配 と 一緒 な ん だ

だったら

第 一 大 総統 が 人造 人間 なら 息子 さん は どう なる の さ

人造 人間 は 生殖 能力 が ない って 本 に 書 い て あった よ

いや 息子 の セリム は 養子 だ

大 総統 の 血 を 分け た 子供 じゃ ない

化け物 か 人 か いずれ に せよ

大 総統 の イス から 引きずり 下ろし やすく なった な

まずは こいつ から 情報 を 引き出す

賢 者 の 石 も 頂 こ う

部下 の 治療 に 使える かも しれ ん

おいおい おい ラン ファン が 腕 を 失って まで 手 に 入れた

不老 不 死 の 手がかり だ

シン に 持ち帰ら せ て もらう

ちょっと 待て よ

こっち だって 元 の 体 に 戻る 方法 を 長い こと 探し てる ん だ

持ち逃げ は 許さ ねぇ

そう だ リン 君 は 不法 入国 だ

ああ もう ついていけ ねぇ

マスタング さん よ オレ は 帰ら せ て もらう ぞ

マスタング

ラスト 殺し た マスタング 大佐

ロイ ・ マスタング

何 善意 と 好意 の 笑み の 裏 何 が 隠れる 森 の 中

探る 手段 は 慎重 に

進む 暗中 模索 の 走り

次回 鋼 の 錬金術 師

FULLMETAL ALCHEMIST

第 二 十四 話 腹 の 中

迂闊 に 飛び込め ば

待って いる の は 黒い 闇

Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 23 fullmetal|alchemist|brotherhood|episode Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 23

発煙 弾 に 手榴弾 はつえん|たま||しゅりゅうだん

無 茶 を する 子供 だ む|ちゃ|||こども|

匂い で 追え る か におい||おえ||

うん

憲兵 さん けんぺい|

こいつ を 安全 な 所 に 頼む ||あんぜん||しょ||たのむ

ウィンリィ アル が まだ 戦って る から ||||たたかって||

オレ 行く よ おれ|いく|

ごめん な 戻って き たら 全部 話す ||もどって|||ぜんぶ|はなす

なんで 待つ こと しか でき ない の |まつ|||||

8 区 サン ・ ルイ 通り で 少女 を 保護 く|||とおり||しょうじょ||ほご

鋼 の 錬金術 師 殿 の 身内 らしい はがね||れんきんじゅつ|し|しんがり||みうち|

中央 司令 部 に 護送 せよ 繰り返す ちゅうおう|しれい|ぶ||ごそう||くりかえす

8 区 サン ・ ルイ 通り で 少女 を 保護 く|||とおり||しょうじょ||ほご

そろそろ か

援護 に 行って やれ えんご||おこなって|

はい

郊外 に 使える 空き家 が ある こうがい||つかえる|あきや||

ここ で 落ち合 お う ||おちあ||

つけ られる な よ

はい

進展 が あったら 連絡 を 入れ ます しんてん|||れんらく||いれ|

ああ

現場 に 出 て き ちゃ ダメ です よ げんば||だ||||だめ||

分かって る よ わかって||

しつこい

だんだん 人気 の ない 方 へ |にんき|||かた|

はめ られ た か

うん スカー か

お前 は 向こう を 片づけろ おまえ||むこう||かたづけろ

こっち は 私 が 始末 する ||わたくし||しまつ|

左腕 が さわん|

どう し た

若 もう お 役 に 立て ませ ん わか|||やく||たて|| 何 を 言って いる なん||いって|

私 ごとき に 構って い て わたくし|||かまって||

若 まで も 倒れ て しまって は わか|||たおれ|||

民 な くし て は 王 は あり え ない たみ|||||おう||||

しかし 王 が い なく て は 民 は 行き場 を 失い ます |おう||||||たみ||ゆきば||うしない|

我ら 一族 の ため に も われら|いちぞく||||

若 に は 生き て もらわ ね ば わか|||いき||||

捨て ん ぞ すて||

大義 の ため に 捨てる もの など たいぎ||||すてる||

いくら でも あり ま しょ う

ラン ファン 何 を する 気 だ らん|ふぁん|なん|||き|

やめろ

その 鎧 の 中 空 だった な |よろい||なか|から||

哀れ な あわれ|

その よう な 不幸 な 体 に なって |||ふこう||からだ||

なお 錬金術 を 信じる の か |れんきんじゅつ||しんじる||

この 体 不自由 な こと は 沢山 ある |からだ|ふじゆう||||たくさん|

だけど 不自由 と 不幸 は イコール じゃ ない |ふじゆう||ふこう||いこーる||

哀れ に 思わ れる 理由 は ない よ あわれ||おもわ||りゆう|||

兄さん が 錬金術 で つなぎ止め て くれ た 命 だ にいさん||れんきんじゅつ||つなぎとめ||||いのち|

今 の 僕 を 否定 する こと は いま||ぼく||ひてい|||

兄さん を 錬金術 を 否定 する こと に なる にいさん||れんきんじゅつ||ひてい||||

僕 は 錬金術 の 可能 性 を 信じ てる ぼく||れんきんじゅつ||かのう|せい||しんじ|

信じ たい しんじ|

そう か

兄さん ウィンリィ は にいさん||

大丈夫 だ だいじょうぶ|

情け ねぇ また 泣か せ ち まった なさけ|||なか|||

兄さん は いつも 迂闊 すぎる ん だ よ にいさん|||うかつ||||

血生臭い ところ も 見 られ ちゃ った ね ちなまぐさい|||み||||

ああ

さて 仕切り直し だ |しきりなおし|

見つけ た ぁ みつけ||

イシュヴァール 人 |じん

貴 様 は とうと|さま|

あの 入れ墨 |いれずみ

人造 人間 じんぞう|にんげん

リン りん

逃げろ にげろ

頑丈 な ワイヤー がんじょう||

お おう

再生 力 が あり すぎる の が あだ と なった な さいせい|ちから|||||||||

内側 から 盛り上がる 自分 の 肉 で 自ら 締めつけ られる うちがわ||もりあがる|じぶん||にく||おのずから|しめつけ|

捕った ぞ 人造 人間 とった||じんぞう|にんげん

見事 なり みごと|

出し抜 い て やった ぞ 化け物 め だしぬ|||||ばけもの|

なん だ 人造 人間 だ と ||じんぞう|にんげん||

乗せ て 逃げる わ よ のせ||にげる||

あっ 待った ホーク |まった|ほーく

しっ

ちょ っ ちょっと 待って よ |||まって|

アル

憲兵 が 見 てる 無関係 を 装え けんぺい||み||むかんけい||よそおえ

逃げ た ぞ スカー を 捕らえろ にげ|||||とらえろ

はっ

大佐 は いけ 好か ねぇ ヤツ だ が 信用 は できる たいさ|||すか||やつ|||しんよう||

それ より 今 は ||いま|

スカー を 捕まえる ぞ アル ||つかまえる||

うん

ロック ベル 夫妻 殺害 の 件 その他 もろもろ ろっく|べる|ふさい|さつがい||けん|そのほか|

出る ところ へ 出 て 裁 い て もらう でる|||だ||た|||

無事 です か 下 僕 さん ぶじ|||した|ぼく|

我が 恩人 ヨキ さん の 下 僕 さん に 何 を する ん です か わが|おんじん|よき|||した|ぼく|||なん|||||

この 豆 男 |まめ|おとこ

ん だ と この 豆 女 ||||まめ|おんな

なんだ あの 子供 は ||こども|

お 嬢ちゃん 離れ て 危ない から |じょうちゃん|はなれ||あぶない|

多勢 に 無勢 たぜい||ぶぜい

ここ は 退却 です ||たいきゃく|

なん だ あの 錬金術 |||れんきんじゅつ

離れ た 場所 に 錬成 を はなれ||ばしょ||れんせい|

こっち です

くそ っ 見え ねぇ ||みえ|

スカー

あなた の こと は 聞い てる わ リン ・ ヤオ ||||ききい|||りん|

このまま まっすぐ 隠れ家 に 行く わ ね ||かくれが||いく||

待った まった

仲間 が 一 人 いる 拾って くれ なかま||ひと|じん||ひろって|

ダメ よ そんな 余裕 ない わ だめ|||よゆう||

頼む 今 死に そう に なって る ん だ たのむ|いま|しに||||||

オレ が 迎え に 行く の を 待って いる おれ||むかえ||いく|||まって|

手早く 頼む わ よ てばやく|たのむ||

あの 女 は 確か マスタング の |おんな||たしか||

やって くれ た な 若 造 ||||わか|つく

オレ も あんな 目 を おれ|||め|

どこ まで いって も 憎しみ は 憎しみ しか 生ま ん の か ||||にくしみ||にくしみ||うま|||

これ で 出血 は 止まった と 思い ます ||しゅっけつ||とまった||おもい|

すま ん

だんな

憲兵 隊 が 近く まで 来 て いる けんぺい|たい||ちかく||らい||

逃げ た 方 が にげ||かた|

ヤツ は 傷 を 負って いる やつ||きず||おって|

まだ そんなに 遠く に は 逃げ て は い ない はず だ ||とおく|||にげ||||||

しらみつぶし に 捜せ ||さがせ

だんな 早く 早く |はやく|はやく

シャオ メイ 逃げる ||にげる

あれ

拾っちゃ っ た ひろっちゃ||

お前 な この 非 常時 に 何 拾って ん だ よ おまえ|||ひ|じょうじ||なん|ひろって|||

だって あの 騒ぎ の 中 独りぼっち だった ん だ よ ||さわぎ||なか|ひとりぼっち||||

お前 は いつも いつも おまえ|||

野良 猫 拾って は こっそり 体 ん 中 で 飼い や がって のら|ねこ|ひろって|||からだ||なか||かい||

捨て て こい すて||

兄さん の 人でなし にいさん||ひとでなし

こんなに おとなしい のに

大丈夫 落ち着 い て だいじょうぶ|おちつ||

どうぞ こちら です

どうも

中 に 入って て ね なか||はいって||

ウィンリィ

や あ 鋼 の 錬金術 師 君 ||はがね||れんきんじゅつ|し|きみ

ブラッド レイ 大 総統 |れい|だい|そうとう

どうして

君 たち の 幼なじみ が 保護 さ れ て いる と 聞い た もの で ね きみ|||おさななじみ||ほご||||||ききい||||

大切 な 人材 の 身内 だ たいせつ||じんざい||みうち|

丁重 に 扱わ なけ れ ば な ていちょう||あつかわ||||

では お嬢さん 私 は 失礼 する よ |おじょうさん|わたくし||しつれい||

あっ はい どうも

素直 な いい 子 だ すなお|||こ|

大切 に し たまえ よ たいせつ||||

エド

約束 よ 父さん と 母さん の こと 全部 教え て やくそく||とうさん||かあさん|||ぜんぶ|おしえ|

そう

最期 まで 人 の ため に 尽くし て た ん だ ね さいご||じん||||つくし|||||

でも やっぱり 生き て 帰って 来 て ほしかった ||いき||かえって|らい||

私 は 待つ こと しか でき ない わたくし||まつ||||

あっ ちょうど よかった

ロック ベル 様 に お 電話 が 入って おり ます ろっく|べる|さま|||でんわ||はいって||

私 もしもし わたくし| ガー フィール さん

ごめん ねぇ ウィンリィ ちゃん

私 だけ で どうにか しよ う と 思った ん だ けど わたくし|||||||おもった|||

ウィンリィ ちゃん は まだ 帰って 来 ない の ||||かえって|らい||

これ 見 て よ ウィンリィ ちゃん 以外 に は 直せ ない でしょ |み|||||いがい|||なおせ||

あなた の お 客 が もう 皆 うるさく って |||きゃく|||みな||

早く 帰 っと くれよ ウィンリィ ちゃん はやく|かえ||||

ウィンリィ おね え ちゃん

テツ 君 てつ|きみ

おね え ちゃん 早く 帰って 来 て よ |||はやく|かえって|らい||

ガー フィール さん より

おね え ちゃん に 見 て もらった 方 が 足 の 調子 が いい ん だ ||||み|||かた||あし||ちょうし||||

ウィンリィ ちゃん この 前 かたどり し た 足 の 外装 |||ぜん||||あし||がいそう

早い とこ 頼む よ はやい||たのむ|

おい ら の 腕 も 頼む ぜ |||うで||たのむ|

いい や こっち が 先 だ ||||さき|

早く 会い たい よ はやく|あい||

バカヤロ ウィンリィ ちゃん は 皆 の もの だ ||||みな|||

違 ぇ ねぇ ちが||

ごめん ね すぐ 戻る ね |||もどる|

待って て ね まって||

頑張る から 頑張る から がんばる||がんばる|

ありがとう ね

あの 時 止め て くれ て ありがとう ね |じ|とどめ|||||

私 を 待って くれる 人 たち が いる ん だ よ ね わたくし||まって||じん|||||||

その 人 たち に 顔 向け でき なく なる ところ だった |じん|||かお|むけ|||||

ウィンリィ

エド 機械 鎧 の 手入れ 忘れ ない で ね |きかい|よろい||ていれ|わすれ|||

今度 いい 磨き 油 送る ね アル こんど||みがき|あぶら|おくる||

死な ない で ね しな|||

今度 お前 を こんど|おまえ|

えっ 何 聞こえ ない よ |なん|きこえ||

兄さん 待って よ にいさん|まって|

じゃあ ね ウィンリィ

ちょっと エド なんて 言った の よ |||いった||

今度 お前 を 泣か せ る 時 は 嬉し泣き だ こんど|おまえ||なか|||じ||うれしなき|

絶対 アル と 二 人 で 元 に 戻って ぜったい|||ふた|じん||もと||もどって

嬉し泣き を さ せ て やる から な うれしなき|||||||

覚え て ろ おぼえ||

オレ に 手足 を くれ おれ||てあし||

1 年 だ とし|

もう 後戻り でき ねぇ な |あともどり|||

なんで お前 が 泣く ん だ よ |おまえ||なく|||

そ っか

私 ほれ て た ん だ わたくし|||||

大佐 たいさ

乗り たまえ のり|

ち っ

重傷 者 が いる 医者 が 必要 だ じゅうしょう|もの|||いしゃ||ひつよう|

また ヤバ い 橋 か |||きょう|

この クソ ガキ |くそ|がき

確か あなた に は 家族 が い た はず だ たしか||||かぞく|||||

迷惑 なら 断って くれ て いい めいわく||たって|||

道具 持って くる から 待って ろ どうぐ|もって|||まって|

いい の か

イシュヴァール から 帰って すぐに 妻 と は 別れ た ||かえって||つま|||わかれ|

腕 を ぶった 斬った まま 下水 道 を 歩 い た ぁ うで|||きった||げすい|どう||ふ|||

破傷風 に なって も 知ら ん ぞ はしょうふう||||しら||

最近 死体 の 相手 しか し て ない から な さいきん|したい||あいて||||||

ち と 荒っぽい ぞ ||あらっぽい|

すま ん

勘違い する な よ かんちがい|||

話 を 持ちかけ た の は こっち だ はなし||もちかけ|||||

利害 が 一致 し た から 協力 し た だけ だ りがい||いっち||||きょうりょく||||

不老 不 死 なんて 求める からに は ふろう|ふ|し||もとめる||

それなり の 犠牲 は 覚悟 し て 国 を 出 て き て いる ||ぎせい||かくご|||くに||だ||||

いや 足り なかった |たり|

オレ より も ラン ファン の 方 が 覚悟 が あった おれ|||らん|ふぁん||かた||かくご||

大丈夫 だいじょうぶ

何 か できる こと ある か なん|||||

貴 様 の トラップ 悪く なかった とうと|さま|||わるく|

だが もう 使え ない ||つかえ|

代わり の 腕 が 必要 な ん だ かわり||うで||ひつよう|||

ああ いい 機械 鎧 技師 紹介 する ぜ ||きかい|よろい|ぎし|しょうかい||

国軍 大佐 ロイ ・ マスタング だ こくぐん|たいさ|||

シン 国 皇帝 第 12 子 リン ・ ヤオ |くに|こうてい|だい|こ|りん|

医者 を 手配 し て くれ て 感謝 する いしゃ||てはい|||||かんしゃ|

こちら こそ マリア ・ ロス の 件 で は 世話 に なった ||まりあ|ろす||けん|||せわ||

それ と 今回 の 件 でも な ||こんかい||けん||

おい なんだ あれ は

グラトニー と 呼ば れる 人造 人間 だ ||よば||じんぞう|にんげん|

ホ どうやら こいつ は 軍 上層 部 の 一部 と 繋がり が ある らしい ||||ぐん|じょうそう|ぶ||いちぶ||つながり||| 一部 だ と それ どころ じゃ ない ぞ いちぶ|||||||

キング ・ ブラッド レイ きんぐ||れい

あいつ も 人造 人間 の 可能 性 が ある ||じんぞう|にんげん||かのう|せい||

眼帯 の 下 眼球 に ウロボロス の 入れ墨 が あった がんたい||した|がんきゅう||||いれずみ||

グラトニー と 一緒 に なって オレ たち を 追い詰め て き た ||いっしょ|||おれ|||おいつめ|||

まさか

国 の トップ が 人造 人間 くに||とっぷ||じんぞう|にんげん

ただ ブラッド レイ に は ||れい||

グラトニー の よう な 人 なら ざる 人 の 気配 が ない ||||じん|||じん||けはい||

普通 の 人間 の 気配 と 一緒 な ん だ ふつう||にんげん||けはい||いっしょ|||

だったら

第 一 大 総統 が 人造 人間 なら 息子 さん は どう なる の さ だい|ひと|だい|そうとう||じんぞう|にんげん||むすこ||||||

人造 人間 は 生殖 能力 が ない って 本 に 書 い て あった よ じんぞう|にんげん||せいしょく|のうりょく||||ほん||しょ||||

いや 息子 の セリム は 養子 だ |むすこ||||ようし|

大 総統 の 血 を 分け た 子供 じゃ ない だい|そうとう||ち||わけ||こども||

化け物 か 人 か いずれ に せよ ばけもの||じん||||

大 総統 の イス から 引きずり 下ろし やすく なった な だい|そうとう||いす||ひきずり|おろし|||

まずは こいつ から 情報 を 引き出す |||じょうほう||ひきだす

賢 者 の 石 も 頂 こ う かしこ|もの||いし||いただ||

部下 の 治療 に 使える かも しれ ん ぶか||ちりょう||つかえる|||

おいおい おい ラン ファン が 腕 を 失って まで 手 に 入れた ||らん|ふぁん||うで||うしなって||て||いれた

不老 不 死 の 手がかり だ ふろう|ふ|し||てがかり|

シン に 持ち帰ら せ て もらう ||もちかえら|||

ちょっと 待て よ |まて|

こっち だって 元 の 体 に 戻る 方法 を 長い こと 探し てる ん だ ||もと||からだ||もどる|ほうほう||ながい||さがし|||

持ち逃げ は 許さ ねぇ もちにげ||ゆるさ|

そう だ リン 君 は 不法 入国 だ ||りん|きみ||ふほう|にゅうこく|

ああ もう ついていけ ねぇ

マスタング さん よ オレ は 帰ら せ て もらう ぞ |||おれ||かえら||||

マスタング

ラスト 殺し た マスタング 大佐 らすと|ころし|||たいさ

ロイ ・ マスタング

何 善意 と 好意 の 笑み の 裏 なん|ぜんい||こうい||えみ||うら 何 が 隠れる 森 の 中 なん||かくれる|しげる||なか

探る 手段 は 慎重 に さぐる|しゅだん||しんちょう|

進む 暗中 模索 の 走り すすむ|あんちゅう|もさく||はしり

次回 鋼 の 錬金術 師 じかい|はがね||れんきんじゅつ|し

FULLMETAL ALCHEMIST fullmetal|alchemist

第 二 十四 話 腹 の 中 だい|ふた|じゅうよん|はなし|はら||なか

迂闊 に 飛び込め ば うかつ||とびこめ|

待って いる の は 黒い 闇 まって||||くろい|やみ