Tasogare Otome x Amnesia Episode 4

小此木 意外 と 凄い な おこのぎ|いがい||すごい|

あ そんな こと ない です よ

や 改めて 見る と なんか |あらためて|みる|| 庚 さん み たい に スレンダー の ほう が かっこいい です よ こう|||||||||||

そ そう かな

庚 さん 足 触って も いい です か こう||あし|さわって||||

私 の 胸 触って も いい です から わたくし||むね|さわって||||

お 尻 も サービス し ます から |しり||さーびす|||

え 牛乳 飲 もう かな |ぎゅうにゅう|いん|| 足 触って も いい っす か あし|さわって||||

私 よ 燃え て わたくし||もえ|

燃え て 抱きしめて もえ||だきしめて

見る の は 罪 じゃ ない でしょ う みる|||ざい||||

火 で 闇 を 払え ひ||やみ||はらえ

Choir Jail

嘆 い て も 夢 は 歌わ ない なげ||||ゆめ||うたわ|

ここ で 叫 ん だ よ ||さけ|||

答え は 誰 が 持って る の こたえ||だれ||もって||

うつむ い た まま じゃ 気づか ない |||||きづか|

きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す ||ひとみ||なか|みらい||さがす

もしも 奇跡 が 今 も さす なら |きせき||いま|||

にじむ 涙 拭う って |なみだ|ぬぐう|

前 を 向 い て 歩 こ う ぜん||むかい|||ふ||

私 を あけ て わたくし|||

こんな 苦し さ で 何も 見え ない |にがし|||なにも|みえ|

私 よ 燃え て わたくし||もえ|

燃え て 彼方 へ もえ||かなた|

情熱 は 罪 じゃ ない でしょ う じょうねつ||ざい||||

火 で 闇 を 払え ひ||やみ||はらえ

Choir Jail

これ より 怪 異 調査 部 夏 休み 強化 合宿 を 行う ||かい|い|ちょうさ|ぶ|なつ|やすみ|きょうか|がっしゅく||おこなう

おい

でも 霧 江 さん どうして いきなり 合宿 な ん です か |きり|こう||||がっしゅく||||

そりゃ あ 夏 の 夜 の 学校 なら ||なつ||よ||がっこう|

怪 異 現象 の 一 つ や 二 つ あって 当然 だ ろ う かい|い|げんしょう||ひと|||ふた|||とうぜん|||

ここ で 調査 せ ず 何の 怪 異 調査 部 かって ね ||ちょうさ|||なんの|かい|い|ちょうさ|ぶ||

でも 夜 の 学校 に 泊まる ん です よ ね |よ||がっこう||とまる||||

何 だ 怖い の か 新谷 なん||こわい|||あらや

いえ 僕 は 平気 です が 大丈夫 です か 霧 江 さん |ぼく||へいき|||だいじょうぶ|||きり|こう|

何 が なん|

この 間 も 一 人 で 泣 い て だ し |あいだ||ひと|じん||なき||||

本当 は 怖い の 苦手 な ん じゃ ほんとう||こわい||にがて|||

あれ は 不可 抗力 だって 言った だ ろ ||ふか|こうりょく||いった||

暗く て 転 ん で 動け なかった だけ だ くらく||てん|||うごけ|||

新谷 さん と お 泊り 会 だ なんて 楽しみ です あらや||||とまり|かい|||たのしみ|

でも 怪 異 調査 部 の 強化 合宿 って 何 を 強化 する ん です か |かい|い|ちょうさ|ぶ||きょうか|がっしゅく||なん||きょうか||||

やっぱり 怪談 の 真相 です か ね |かいだん||しんそう|||

夕子 さん ゆうこ|

やっぱり 夕子 さん です か |ゆうこ|||

この 学園 で 一 番 有名 な 怪談 です もん ね |がくえん||ひと|ばん|ゆうめい||かいだん|||

新谷 さん あらや|

ああ そう だ ね

さすが 素晴らしい 判断 です |すばらしい|はんだん|

どこ から 調査 し ます 時間 は たっぷり あり ます から ね ||ちょうさ|||じかん||||||

楽しみ です ね 新谷 さん たのしみ|||あらや|

ここ が 旧 宿直 室 ||きゅう|しゅくちょく|しつ

今日 の 寝床 だ きょう||ねどこ|

おお 畳 だ |たたみ|

でも よく 許可 が 下り まし た ね ||きょか||くだり|||

非公式 な 部活 だって いう のに ひこうしき||ぶかつ|||

まね おばあ ちゃん に 頼め ば 多少 の こと は 何とか なる の よ ||||たのめ||たしょう||||なんとか|||

お 婆ちゃん |ばあちゃん

お茶 入れ ます ね おちゃ|いれ||

やっぱり 宿直 と いえ ば |しゅくちょく|||

パン と お茶 です よ ね ぱん||おちゃ|||

何で なんで

水道 から 血 が すいどう||ち|

大変 です 新谷 さん 早くも 怪 異 が たいへん||あらや||はやくも|かい|い|

長い こと を 使って なかった から ながい|||つかって||

水道 管 が 錆び てる だけ だ よ すいどう|かん||さび||||

しばらく 出し て ば 綺麗 に なる よ |だし|||きれい|||

あ びっくり し た

でも 怪 異 じゃ なく て 残念 な よう な |かい|い||||ざんねん|||

どう し た ん だ ろ 夕子 さん ||||||ゆうこ|

いつも だ と

貞一 君 さだいち|きみ

って 感じ な のに |かんじ||

あ 宿直 日誌 が あり ます よ |しゅくちょく|にっし||||

あ 古い |ふるい

何時頃 の でしょ う いつごろ|||

今夜 も 来 た また 扉 を 叩く 音 が する こんや||らい|||とびら||たたく|おと||

ドンドン ドンドン どんどん|どんどん

扉 が 激しく 叩か れ て いる とびら||はげしく|たたか|||

昨日 も 来 た 一昨日 も 来 た きのう||らい||いっさくじつ||らい|

誰 か と 思って 扉 を 開ける と 決まって そこ に は 誰 も い ない だれ|||おもって|とびら||あける||きまって||||だれ|||

開け ず に 放って 置く と あけ|||はなって|おく|

扉 を 叩く 音 が どんどん 激しく なって いく とびら||たたく|おと|||はげしく||

恐ろしい やはり この 学校 に は この世 の もの で は ない 何 か が おそろしい|||がっこう|||このよ||||||なん||

宿直 室 の 怪談 しゅくちょく|しつ||かいだん

今夜 が 楽しみ です ね こんや||たのしみ||

よし 日 が 暮れ たら 本格 的 に 調査 開始 だ |ひ||くれ||ほんかく|てき||ちょうさ|かいし|

夜 の 校舎 を 調べ 尽くす ぞ よ||こうしゃ||しらべ|つくす|

あれ 夕子 さん |ゆうこ|

で 何で プール な ん です か |なんで|ぷーる||||

貸切 です よ 貸切 かしき|||かしき

庚 さん に 感謝 です こう|||かんしゃ|

や そういう 意味 じゃ なく て ||いみ|||

怪 異 の 調査 は 夜 が 本番 だ から な かい|い||ちょうさ||よ||ほんばん|||

昼間 は 鋭 気 を 養って おい た ほう が いい ひるま||するど|き||やしなって|||||

そ それ で あの

私 新しい 水着 卸し た ん です けど わたくし|あたらしい|みずぎ|おろし||||

どう です か 新谷 さん |||あらや|

あ そんなに 嫌 な ん です か ||いや||||

痛 っ い てっ つう|||

私 そんなに 痛い です か わたくし||いたい||

そう です よ ね 止め た ほう が いい です よ ね ||||とどめ|||||||

派手 すぎ ます よ ね はで||||

や 小此木 さん 誤解 です |おこのぎ||ごかい|

大丈夫 似合って ます よ だいじょうぶ|にあって||

いい ん です 同情 は かえって 残酷 です |||どうじょう|||ざんこく|

ごめんなさい 出て 行き ます |でて|いき|

待って ください 小此木 さん まって||おこのぎ|

どう する ん です か 夕子 さん |||||ゆうこ|

勘違い さ れ た じゃ ない です か かんちがい|||||||

夕子 さん ゆうこ|

行く ぞ 新谷 いく||あらや

いつ でも いい です か

はい 新谷 さん |あらや|

どう だ

あ 行き まし た よ 新谷 さん |いき||||あらや|

さあ 行く ぞ 新谷 |いく||あらや

本当 に 行く ん です か ほんとう||いく|||

私 は ここ に 残り ます ね わたくし||||のこり||

宿直 室 の 幽霊 が 出る かも しれ ませ ん し しゅくちょく|しつ||ゆうれい||でる|||||

ホラー 映画 で は 単独 行動 を し た 人 から 最初 に 怪 異 に 遭遇 でき ます から |えいが|||たんどく|こうどう||||じん||さいしょ||かい|い||そうぐう|||

最初 に 犠牲 に なる の も そう だ けど ね さいしょ||ぎせい||||||||

なんか それ らしく なって き た な

やはり こう で ない と な

でも 意外 です ね |いがい||

霧 江 さん って 合宿 と か そういう の あまり 好き じゃ ない ほう が と 思って た ん です けど きり|こう|||がっしゅく||||||すき||||||おもって||||

言った ろ 幽霊 を 探す ん だ よ いった||ゆうれい||さがす|||

あ 幽霊 なら いる じゃ ない です か |ゆうれい||||||

夕子 さん が ゆうこ||

夕子 じゃ ない ゆうこ||

この 学園 に は 別 の 幽霊 が いる かも しれ ない ん だ |がくえん|||べつ||ゆうれい|||||||

私 が 始め て 見 た 時 夕子 は 今 と 同じ 姿 だった わたくし||はじめ||み||じ|ゆうこ||いま||おなじ|すがた|

その 時 は 私 も 夕子 は 悪霊 だ なんて 思って い なかった |じ||わたくし||ゆうこ||あくりょう|||おもって||

でも 見 た ん だ 影 を |み||||かげ|

影 そい つ は 陽 の 暮れ た 校舎 に い た かげ||||よう||くれ||こうしゃ||| 怒り と 憎しみ に 歪 ん だ 悪霊 の 影 いかり||にくしみ||ひずみ|||あくりょう||かげ

それ を 見 た 私 は 夕子 が 本当 の 姿 を 現し た と 思った ん だ ||み||わたくし||ゆうこ||ほんとう||すがた||あらわし|||おもった||

それ から だ 夕子 が おぞましい 姿 に 見え 始め た の は |||ゆうこ|||すがた||みえ|はじめ|||

でも それ は 私 の 思い込み よる もの で |||わたくし||おもいこみ|||

夕子 が その 悪霊 と いう わけ で は なかった ゆうこ|||あくりょう||||||

でも それ で は 私 が 見 た あの おぞましい 姿 は なん だった ん だ ||||わたくし||み||||すがた|||||

この 学園 に は 確かに 悪霊 が 存在 する |がくえん|||たしかに|あくりょう||そんざい|

私 も 真実 が 知り たい ん だ わたくし||しんじつ||しり|||

今 まで は 一 人 で 逃げる こと しか でき なかった けど いま|||ひと|じん||にげる|||||

今 は 仲間 が いる から いま||なかま|||

頼む 新谷 力 を 貸し て たのむ|あらや|ちから||かし|

新谷 新谷 どこ い た 新谷 あらや|あらや||||あらや

夕子 さん ゆうこ|

貞一 君 の バカ さだいち|きみ||ばか

はい

何 日 も ずっと 放ってお い て なん|ひ|||ほうってお||

ずっと 夏 休み だった んで |なつ|やすみ||

やっと 来 た と 思ったら みんな と ばっかり 遊 ん で るり し |らい|||おもったら||||あそ||||

水着 見 て も 何にも 言って くれ ない し みずぎ|み|||なんにも|いって|||

全然 私 に 構って くれ ない ぜんぜん|わたくし||かまって||

バカ ばか

すみません

私 に は 貞一 君 だけ だ から わたくし|||さだいち|きみ|||

すみません

あ でも 霧 江 さん も いる じゃ ない です か ||きり|こう|||||||

彼女 も 夕子 さん の こと を 見え ます よ かのじょ||ゆうこ|||||みえ||

私 あの 子 嫌い だ わ わたくし||こ|きらい||

見え て も あの 子 は 私 に 触れ て くれ ない もの みえ||||こ||わたくし||ふれ||||

夕子 さん ゆうこ|

ねえ 貞一 君 私 に 触って |さだいち|きみ|わたくし||さわって

へ 久しぶり に 振り 合い たい の |ひさしぶり||ふり|あい|| でも いつも 私 から ばっかり だ から ||わたくし||||

ゆ 夕子 さん |ゆうこ|

それ に はじめ て は 貞一 君 の ほう から 触れ て くれ た じゃ ない |||||さだいち|きみ||||ふれ|||||

そう で し た っけ

どこ でも いい よ

好き な ところ すき||

初めて 触れ て くれ た ところ でも はじめて|ふれ|||||

じゃ あの 手 手 で ||て|て|

手 やっぱり 覚え て ない ん だ て||おぼえ||||

な 何 が です か |なん|||

チャンス は これ で お 仕舞い ちゃんす|||||しまい

うん チャンス って |ちゃんす|

手 で いい わ 貞一 君 から 握って て||||さだいち|きみ||にぎって

貞一 君 さだいち|きみ

はい

行 こっか ぎょう|

マジ 泣き し てる |なき||

その ごめん ね 急に 一 人 に し て |||きゅうに|ひと|じん|||

さ 一緒 に 帰り ま しょ |いっしょ||かえり||

急に 消え た から きゅうに|きえ||

ちょっと びっくり し た だけ だ

さ 行く ぞ |いく|

霧 江 さん きり|こう|

霧 江 さん 本当 に 大丈夫 です か きり|こう||ほんとう||だいじょうぶ||

大丈夫 わ だいじょうぶ|

あれ 鍵 が かかって る |かぎ|||

小此木 さん 寝 ちゃ った の かな おこのぎ||ね||||

叩 い て 起こせ ば たた|||おこせ|

な 何 |なん

まさか 宿直 室 の 幽霊 じゃ |しゅくちょく|しつ||ゆうれい|

何 それ なん|

昔 の 日誌 に 書 い て あった ん です むかし||にっし||しょ|||||

夜 に なる と この世 の もの で は ない 何 か が やって くる って よ||||このよ||||||なん|||||

新谷 外 の 窓 から あらや|がい||まど|

はい

小此木 さん おこのぎ|

あれ

新谷 さん 今 宿直 室 の 幽霊 が 出 た ん です あらや||いま|しゅくちょく|しつ||ゆうれい||だ|||

ど ど ど ど って

今 まさに 単独 行動 で あわや 最初 の 犠牲 者 に いま||たんどく|こうどう|||さいしょ||ぎせい|もの|

宿直 室 の 幽霊 なるほど ね しゅくちょく|しつ||ゆうれい||

夕子 さん ゆうこ|

トランプ やり ま しょ う トランプ とらんぷ|||||とらんぷ

活気 は 幽霊 を 寄せ付け ない そう です よ かっき||ゆうれい||よせつけ||||

へ そう な ん だ

いい だ ろ う ババ 抜き で いい か |||||ぬき|||

あれ なんで カード を 四 人 分 配る ん です か ||かーど||よっ|じん|ぶん|くばる|||

なん で って 四 人 だ ろ う |||よっ|じん|||

私 に 新谷 に 小此木 わたくし||あらや||おこのぎ

いや 三 人 じゃ ない ん だ |みっ|じん||||

眠ら ない ん です か ねむら||||

眠ら ない の 幽霊 は ねむら|||ゆうれい|

それ 宿直 日誌 です か |しゅくちょく|にっし||

昔 ね よく この 部屋 に 入れ て もらった の むかし||||へや||いれ|||

冬 に なる と 寒い じゃ ない ふゆ||||さむい||

この 部屋 に は ストーブ が あった の |へや|||すとーぶ|||

夕子 さん が 見える 人 が いたん です か ゆうこ|||みえる|じん||||

う うん ノック すれ ば 誰 か 来 た と 思って 開け て くれる じゃ ない |||||だれ||らい|||おもって|あけ||||

お邪魔 し ます おじゃま||

その 隙 に ね |すき||

でも 何度 も 繰り返し て いる うち に |なんど||くりかえし||||

誰 も あけ て くれ なく なかった の だれ|||||||

だって 扉 を 開け て も 誰 も い ない ん だ も の |とびら||あけ|||だれ|||||||

当然 よ ね とうぜん||

その うち ノック する だけ で みんな 怖がる よう に なっちゃ っ て |||||||こわがる|||||

だから ここ に 書か れ て いる こと は 本当の こと よ |||かか||||||ほんとうの||

今 まで すっかり 忘れ て た いま|||わすれ||

昔話 を 聞い たら 眠く なっちゃ っ た むかしばなし||ききい||ねむく|||

お 休み 貞一 君 |やすみ|さだいち|きみ

謎 なんて 解け て しまえ ば 退屈 な もの なぞ||とけ||||たいくつ||

私 の 消え た 記憶 も わたくし||きえ||きおく|

思い出し て しまえ ば 退屈 な もの おもいだし||||たいくつ||

そんな もの の ため に 今 が 壊れる くらい なら |||||いま||こぼれる||

呪い 石 まじない|いし

ゆ 夕子 |ゆうこ

静か に しずか|

幽霊 は 眠ら ない じゃ なかった ん です か ゆうれい||ねむら||||||

眠ら ない わ 添い 寝 は する けど ねむら|||そい|ね|||

外 出よ う か がい|でよ||

こんな 時間 に です か |じかん|||

日 が 暮れる と 意外に 寒い ん だ よ ね ひ||くれる||いがいに|さむい||||

ほら この 学校 山 の 上 だ から ||がっこう|やま||うえ||

夏 でも ちょっと ね なつ|||

お 待た せ |また|

あの 二 人 抜け出し て 何 を する つもり だ |ふた|じん|ぬけだし||なん||||

何 を 何 を なん||なん|

そりゃ 男 は ほっとか ない よ な |おとこ||ほっと か|||

何 が 違う だ ろ う なん||ちがう|||

胸 か むね|

止 そ う 考え だって ああ なれる わけ じゃ ない し や|||かんがえ|||||||

髪 伸ば そ う かな かみ|のば|||

それ で どこ へ 行く ん です か ||||いく|||

貞一 君 呪い 石 って 知って る さだいち|きみ|まじない|いし||しって|

呪い 石 まじない|いし

その 石 に 憎 ん でる 人 の 名前 を 書け ば |いし||にく|||じん||なまえ||かけ|

呪い を かけ て 殺す こと が できる まじない||||ころす|||

でも その 石 に 自分 の 名前 が 書 い て ある の を 見つける と ||いし||じぶん||なまえ||しょ||||||みつける|

呪わ れ て 死ぬ のろわ|||しぬ

そんな 石 が その 学園 に ある らしい の |いし|||がくえん||||

ほら 見 て |み|

旧 校舎 の 中庭 に きゅう|こうしゃ||なかにわ|

この 学校 に い た 先生 が 見つけ た ん だ って |がっこう||||せんせい||みつけ||||

でも その 先生 は 石 の 呪い を 受け た の ||せんせい||いし||まじない||うけ||

え 石 の 呪い から 逃れる ため に その 先生 は 学校 を 辞め て しまった |いし||まじない||のがれる||||せんせい||がっこう||やめ|| そう この 日誌 に 書き残さ れ てる わ ||にっし||かきのこさ|||

呪い 石 の 怪談 まじない|いし||かいだん

調べ て み ない しらべ|||

今 から です か 朝 に すれ ば いま||||あさ|||

ダメ 今 調べ たい の だめ|いま|しらべ||

ほら 行き ま しょ う |いき|||

こっち

あ 行き止まり |いきどまり

昔 は 上 に 上がれ た ん だ けど 改築 で 塞が れ ちゃ って むかし||うえ||あがれ|||||かいちく||ふさが|||

そこ から 隣 の 校舎 に 移れ る わ ||となり||こうしゃ||うつれ||

綺麗 でしょ う きれい||

うん

ほら こっち

夕子 さん 危ない 前 ゆうこ||あぶない|ぜん

夕子 さん ゆうこ|

なん ちゃ って

隣 の 校舎 の 屋上 となり||こうしゃ||おくじょう

こっち

あ 待って ください 夕子 さん |まって||ゆうこ|

今度 は こっち こんど||

ここ は どこ から 抜ける ん です か ||||ぬける|||

ここ は ただ の 行き止まり ||||いきどまり

え 来 て み た だけ |らい|||| また 窓 から です か |まど|||

ここ は 窓 から しか 入れ ない の ||まど|||いれ||

ここ が 旧 校舎 中庭 よ ||きゅう|こうしゃ|なかにわ|

ここ が 変 な ところ です ね ||へん||||

渡り廊下 で 囲ま れ て て わたりろうか||かこま|||

宿直 日誌 に よる と ここ の どこ か に 呪い 石 が しゅくちょく|にっし|||||||||まじない|いし|

あ あの 石 じゃ ない ||いし||

何 が 書か れ て ます ね なん||かか||||

これ 全部 人 の 名前 |ぜんぶ|じん||なまえ

名前 を 刻め ば 相手 を 呪う こと が できる なまえ||きざめ||あいて||のろう|||

そして そこ に 自分 の 名前 を 見つける と |||じぶん||なまえ||みつける|

呪わ れ て 死ぬ のろわ|||しぬ

これ は 呪い 石 ||まじない|いし

どう し た の

ここ に 呪い 石 に ||まじない|いし|

僕 の 名前 が 僕 が 呪わ れる 誰 が こんな どう しよ う ぼく||なまえ||ぼく||のろわ||だれ|||||

このまま じゃ 僕 は 呪い 殺さ れ て ||ぼく||まじない|ころさ||

夕子 さん ゆうこ|

こんな 悪戯 の ため に 起こし た ん です か |いたずら||||おこし||||

うん

どう 死に そう 死 ん じゃ い そう |しに||し||||

知り ませ ん しり||

呪い なんて 現実 に ある もの じゃ ない まじない||げんじつ|||||

まあ 気持ち 悪く 感じる こと |きもち|わるく|かんじる|

それ 次第 が 呪い と いえる くらい かな |しだい||まじない||||

貞一 君 も 泳 ご う さだいち|きみ||えい||

あ でも 今 水着 が ||いま|みずぎ|

宿直 日誌 の 先生 が 呪い 受け た って いう の も しゅくちょく|にっし||せんせい||まじない|うけ|||||

きっと ただ の 思い込み |||おもいこみ

誰 か に 呪わ れる よう な 心当たり が あった の かも ね だれ|||のろわ||||こころあたり|||||

その 程度 の こと で 学校 を 辞め て しまった ん です ね |ていど||||がっこう||やめ|||||

人 は 自分 で 信じる 信じ ない の 選択 すら でき ない こと に 気付か ない じん||じぶん||しんじる|しんじ|||せんたく||||||きづか|

無意識 の うち に でも 信じ て しまえ ば むいしき|||||しんじ|||

そこ に 呪い の 力 が 生まれる ||まじない||ちから||うまれる

ごめん ね 呪い 石 は 本当 に あった けど ||まじない|いし||ほんとう|||

それ は 口実 ||こうじつ

素敵 でしょ う すてき||

楽しく なかった 夜 の お 散歩 たのしく||よ|||さんぽ

見せ たかった ん だ 貞一 君 に みせ||||さだいち|きみ|

この 学園 の もう 一 つ の 顔 |がくえん|||ひと|||かお

いつ 上げる と も |あげる||

もしかしたら 二 度 と 日 が 昇る こと は ない と さえ 思える |ふた|たび||ひ||のぼる||||||おもえる

この 素敵 の 時間 |すてき||じかん

不思議 ね 今 まで は そんな こと 思い も し なかった のに ふしぎ||いま|||||おもい||||

夜 なんて いつも 一瞬 で 過ぎ て い た のに よ|||いっしゅん||すぎ||||

夕子 さん ゆうこ|

これ も 貞一 君 が 私 の 存在 に 気づ い て くれ た から ||さだいち|きみ||わたくし||そんざい||きづ|||||

ありがとう 貞一 君 |さだいち|きみ

一 人きり の 寂し さ ひと|ひときり||さびし|

一 時 の 微笑み ひと|じ||ほおえみ

あなた が くれる もの は

みんな 愛し い |あいし|

すぐ そば に い て も

触れ られ ない もの ふれ|||

心 は 月 の よう に こころ||つき|||

形 を 変え て く の かた||かえ|||

叶わ ない 約束 も かなわ||やくそく|

乾か ない 涙 も かわか||なみだ|

あなた が くれ た もの は

抱きしめて 踊る だきしめて|おどる

姿 見 に 映る 艶 やか な 人 すがた|み||うつる|つや|||じん

忌避 する 距離 あなた を 好き な 私 きひ||きょり|||すき||わたくし

五 の 怪 憧憬 乙女 いつ||かい|しょうけい|おとめ