Gate : Jieitai Kanochi nite , Kaku Tatakaeri Episode 5

特 地 に 派遣 さ れ た 自衛 隊 とく|ち||はけん||||じえい|たい

途中 出会った 村 の 避難 民 を 収容 する こと に なった とちゅう|であった|むら||ひなん|たみ||しゅうよう||||

彼ら は 生活 費 を 稼ぐ ため に かれら||せいかつ|ひ||かせぐ||

アルヌス 攻防 戦 で 死 ん だ 翼 竜 の 鱗 を 集め 売る こと を 提案 |こうぼう|いくさ||し|||つばさ|りゅう||うろこ||あつめ|うる|||ていあん

伊丹 率いる 第 三 偵察 隊 は ともに イタリカ を 目指し 旅立った いたみ|ひきいる|だい|みっ|ていさつ|たい|||||まなざし|たびだった

今 走って いる の が テッサ リア 街道 いま|はしって|||||りあ|かいどう

で これ が イタリカ の 町 か |||||まち|

これ が 気 に なる の か ||き||||

これ は な …

鬼 軍曹 と 呼ば れ た お やっ さん が 女の子 相手 に 相好 を 崩し ちゃ って ま ぁ おに|ぐんそう||よば|||||||おんなのこ|あいて||そうごう||くずし||||

気 に なる の ？ き|||

ああいう 子 が 好き な の ね |こ||すき|||

何 やって ん だ か なん||||

隊長 たいちょう

どう し た ？

右 先方 で 煙 が 上がって ます みぎ|せんぽう||けむり||あがって|

倉田 この みち 煙 の 発生 源 の 近く を 通る かな くらた|||けむり||はっせい|げん||ちかく||とおる|

と いう より 発生 源 に 向かって る よう な |||はっせい|げん||むかって|||

これ で 立ち 昇る 煙 を 見る の が 二 回 目 だ ぞ ||たち|のぼる|けむり||みる|||ふた|かい|め||

あの あたり が イタリカ の はず です が

どうにも 悪い 予感 が する ね |わるい|よかん|||

あれ は 煙 ||けむり

理由 は 分かる ？ りゆう||わかる

人 の し た 何 か カギ じん||||なん||かぎ

でも 大き すぎ |おおき|

鍵 ？ かぎ

鍵 じゃ なく て 火事 な かぎ||||かじ|

火事 かじ

全 車 周囲 へ の 警戒 を 厳に し つつ 前進 する ぞ ぜん|くるま|しゅうい|||けいかい||げんに|||ぜんしん||

特に 対空 警戒 は 怠る な よ とくに|たいくう|けいかい||おこたる||

３ － ２ 了解 りょうかい

なん だ ロゥリィ

血 の 匂い ち||におい

特に 何も 望む こと なんて ない 身の程 は 知って いる さ とくに|なにも|のぞむ||||みのほど||しって||

そんな 僕 で さえ も 奥 の 方 に |ぼく||||おく||かた|

譲り たく ない 意向 程度 は ある らしい ゆずり|||いこう|ていど|||

守る って 案外 と 難しい ね まもる||あんがい||むずかしい|

諦める わけ じゃ ない けど あきらめる||||

青い 空 の 果て 繋がった 道 の 行方 あおい|から||はて|つながった|どう||ゆくえ

人 と 人 は 分かり 合え ない だ けど いい ん じゃ ない ？ じん||じん||わかり|あえ|||||||

開 い た 扉 は 全て を 変え て ゆく ひらき|||とびら||すべて||かえ||

それ は 暁 の よう に ||あかつき|||

中央 が 崩せ る ぞ 押し出せ ちゅうおう||くずせ|||おしだせ

くそ 退け 退け |しりぞけ|しりぞけ

ノーマ ハミルト 怪我 は ない か ||けが|||

なんとか 生き て ま ー す ！ |いき|||-|

薄情 です な はくじょう||

小 官 の 心配 は し て もらえ ん の です か 姫 様 しょう|かん||しんぱい|||||||||ひめ|さま

貴 様 は 無事 に 決まって る だ ろ グレイ とうと|さま||ぶじ||きまって||||ぐれい

姫 様 私 たち な ん で こんな ところ で 盗賊 を 相手 に し てる ん です か ひめ|さま|わたくし||||||||とうぞく||あいて||||||

仕方ない だ ろ う しかたない|||

フォルマル 伯爵 領 に 大規模 な 武装 集団 が 侵入 し た と いう から |はくしゃく|りょう||だいきぼ||ぶそう|しゅうだん||しんにゅう|||||

てっきり 異 世界 の 軍隊 だ と |い|せかい||ぐんたい||

急 い で 駆け付け て み れ ば きゅう|||かけつけ||||

まさか 連合 諸 王 国軍 の 敗 残 兵 が 盗賊 に なって いよ う と は |れんごう|しょ|おう|こくぐん||はい|ざん|つわもの||とうぞく||||||

お前 たち 休 ん で いる 暇 は ない ぞ おまえ||きゅう||||いとま|||

盗賊 ども は また 来る とうぞく||||くる

それ まで に 死体 を 片付け |||したい||かたづけ

柵 を 補強 しろ さく||ほきょう|

本隊 に 使い を 出し た ほんたい||つかい||だし|

三 日 だ 三 日 耐え れ ば 妾 の 騎士 団 が 救援 に 駆け付ける みっ|ひ||みっ|ひ|たえ|||めかけ||きし|だん||きゅうえん||かけつける

それ まで みな 頑張って くれ |||がんばって|

恐れ ながら 皇女 殿下 おそれ||おうじょ|でんか

なん だ 降伏 し たい の か ||こうふく||||

い … いえ ただ

戦わ ず に すむ 方法 は ない もの か と たたかわ||||ほうほう|||||

簡単 だ 城 門 を 開け放て ば よい かんたん||しろ|もん||あけはなて||

その 代り 全て を 奪わ れる ぞ |かわり|すべて||うばわ||

男 は 殺さ れ 女 は 凌 辱 さ れる おとこ||ころさ||おんな||しの|じょく||

妾 も 一 人 二 人 なら いざ しら ず めかけ||ひと|じん|ふた|じん||||

五十 人 百 人 を 相手 に し て ごじゅう|じん|ひゃく|じん||あいて|||

正気 を 保つ 自信 など ない ぞ しょうき||たもつ|じしん|||

お 戯れ を |たわむれ|

それ が 嫌 なら 戦う しか ある まい ||いや||たたかう|||

戦い は 忌む べき もの だ が たたかい||いむ||||

それ を 避ける こと のみ を 考える と 結局 の ところ 全て 失う の だ ||さける||||かんがえる||けっきょく|||すべて|うしなう||

お 待た せ いたし まし た |また||||

味 も 量 も 物 足り ん な あじ||りょう||ぶつ|たり||

極度 に 疲労 し て いる とき 味 の 濃い もの で 胃 を 充 たし て は お 体 に 障り ます きょくど||ひろう|||||あじ||こい|||い||まこと|||||からだ||さわり|

お前 この よう な 戦い の 経験 が ある の か おまえ||||たたかい||けいけん||||

かつて ロサ の 町 に 住 ん で おり まし た |||まち||じゅう|||||

現在 は 帝国 領 で ござい ます が げんざい||ていこく|りょう||||

そう か

客間 で 休ま せ て もらう きゃくま||やすま|||

下級 の 伝令 は そのまま 通せ かきゅう||でんれい|||とおせ

承知 いたし まし た しょうち|||

もし 妾 が 起き なかったら なんと する ？ |めかけ||おき|||

水 を ぶっか け て たたき起こし て 差し上げ ます と も すい|||||たたきおこし||さしあげ|||

上出来 だ じょうでき|

正規 兵 は 少数 せいき|つわもの||しょうすう

民兵 は 勇敢 な もの から 死 ん で いく みんぺい||ゆうかん||||し|||

士気 は 最低 しき||さいてい

こんな もの が 妾 の 初陣 だ と |||めかけ||ういじん||

こんな もの が

よい か

今日 から 貴 様 たち は 妾 の 騎士 団 の 一員 だ きょう||とうと|さま|||めかけ||きし|だん||いちいん|

騎士 の 名 に 恥じ ぬ よ う 正義 と 規律 を 持って 行動 せよ きし||な||はじ||||せいぎ||きりつ||もって|こうどう|

はい

軍事 教 練 の 教官 と して 招 い た グレイ ・ コ ・ アルド 殿 だ ぐんじ|きょう|ね||きょうかん|||まね|||ぐれい|||しんがり|

早速 だ が 何 から 始め れ ば いい ？ さっそく|||なん||はじめ|||

そう です な

軍隊 の 基本 は 行進 です から ぐんたい||きほん||こうしん||

左 右 左 右 ひだり|みぎ|ひだり|みぎ

あれ …

ハミルト 貴 様 は 右 と 左 も わから ない の か |とうと|さま||みぎ||ひだり|||||

す … すみません ！

もう よい 行け ||いけ

はい … ！

まったく

先 が 思いやら れ ます な さき||おもいやら|||

時に 姫 様 ときに|ひめ|さま

本気 で 騎士 団 を お つくり に なる お つもり で ？ ほんき||きし|だん||||||||

無論 だ むろん|

貴 様 は 貧乏 くじ を 引 い た と 思って いる の だ ろ とうと|さま||びんぼう|||ひ||||おもって||||

いくら 皇帝 の 命 と は いえ |こうてい||いのち|||

妾腹 の 姫 の ままごと に 付き 合わされ て しょうふく||ひめ||||つき|あわされ|

そう です な

ま 小 官 の 出自 で は 軍 の 出世 も 望め ませ ん し |しょう|かん||しょつじ|||ぐん||しゅっせ||のぞめ|||

この 騎士 団 に 入れ て いただく の も 悪く は あり ませ ん な |きし|だん||いれ|||||わるく|||||

グレイ ぐれい

ならば 手加減 は いら ん |てかげん|||

殺す つもり で 鍛え 上げろ ころす|||きたえ|あげろ

皇帝 モルト ・ ソル ・ アウグスタス の 名 を もって こうてい|||||な||

ここ に 薔薇 騎士 団 の 成立 を 宣言 する ||ばら|きし|だん||せいりつ||せんげん|

くそ 儀 仗兵 儀 仗兵 |ぎ|じょうへい|ぎ|じょうへい

儀 仗兵 ばかり か ぎ|じょうへい||

父上 は 妾 たち は ただ の お 飾り しか 思って い ない の か ちちうえ||めかけ||||||かざり||おもって||||

今 は 我慢 です いま||がまん|

いずれ 我々 の 力 が 必要 と さ れ える とき も 来 ま しょ う |われわれ||ちから||ひつよう|||||||らい|||

丁度 良い そ なた の 騎士 団 と 共に 偵察 に 行って もらえ る か ちょうど|よい||||きし|だん||ともに|ていさつ||おこなって|||

妾 が ？ わが 騎士 団 と ともに ？ めかけ|||きし|だん||

そう だ

もし そ なた が し て いる こと が 兵隊 ごっこ で なけ れ ば の 話 だ が な |||||||||へいたい|||||||はなし|||

確かに 承り まし た 陛下 たしかに|うけたまわり|||へいか

ようやく わが 騎士 団 に 戦場 に 出る 機会 が 与え られ た と いう のに ||きし|だん||せんじょう||でる|きかい||あたえ|||||

何 が あった 敵 か なん|||てき|

果たして 敵 か 味方 か はたして|てき||みかた|

とにかく おい で くだされ

なんだ あれ は

木 甲 車 です か ね き|こう|くるま|||

いや あれ は 鉄 だ |||くろがね|

何者 か 敵 で ない なら 姿 を 見せろ う なにもの||てき||||すがた||みせろ|

あの 杖 リン ドン 派 の 聖 魔 導 士 か |つえ|りん||は||せい|ま|みちび|し|

エルフ まで ？

聖 魔 導 士 と 精霊 魔法 の 組み合わせ は 厄介 だ な せい|ま|みちび|し||せいれい|まほう||くみあわせ||やっかい||

ロゥリィ ・ マーキュリー ？

えっ ！ ？

あれ が 噂 の 死 神 ロゥリィ です か ||うわさ||し|かみ|||

ああ 以前 国 の 祭祀 に 見 た こ と ある |いぜん|くに||さいし||み||||

しかし エム ロイ の 使徒 が 盗賊 な ん ぞ に 加わり ます か ね ||||しと||とうぞく|||||くわわり|||

あの 方 たち なら やり かね ん の だ が |かた||||||||

神 の その 行い は ただ の 気まぐれ に さえ 見える かみ|||おこない||||きまぐれ|||みえる

その 言葉 神官 たち の 耳 に 入ったら こと です ぞ |ことば|しんかん|||みみ||はいったら|||

だ ろ う な

だが 神 の 御 心 など でたらめ だ |かみ||ご|こころ|||

しょ … 小 官 は 何も 聞き ませ ん で し た |しょう|かん||なにも|きき|||||

どう し ま しょ う ピニャ 様 ||||||さま

ロゥリィ たち が 盗賊 に 組み し て い た の なら |||とうぞく||くみ||||||

すでに イタリカ は 落ち て いる はず だ |||おち||||

確かに たしかに

とはいえ 敵 で は ない と いう 確証 も ない |てき||||||かくしょう||

どう する ？

だが もし 敵 で は ない と し たら ||てき||||||

なんと して も 迎え入れ たい |||むかえいれ|

姫 ！ ひめ

よく 来 て くれ た |らい|||

もし かして 妾 が ？ ||めかけ|

隊長 こちら 桑原 送れ たいちょう||くわばら|おくれ

隊長 送れ たいちょう|おくれ

貴 女 なん の つもり ？ とうと|おんな|||

扉 の 前 に 誰 か 居る か もと は 思わ なかった の ？ とびら||ぜん||だれ||いる||||おもわ||

ドワーフ だって 原始 生物 だって 気 を つける わ ||げんし|せいぶつ||き|||

確認 し ない なんて ゴブリン 以下 よ かくにん|||||いか|

あら ぁ 気 が 付い た よう ねぇ ||き||つけい|||

ここ は 門 の なか な の か ||もん|||||

隊長 送れ たいちょう|おくれ

隊長 応答 し て ください たいちょう|おうとう|||

伊丹 だ いたみ|

無事 で し た か 隊長 ぶじ|||||たいちょう

もう 少し で 突入 する ところ で し た よ |すこし||とつにゅう||||||

状況 を 確認 し て 連絡 する から 待機 し て て くれ じょうきょう||かくにん|||れんらく|||たいき||||

了解 りょうかい

で 誰 が 説明 し て くれる の か な |だれ||せつめい|||||| へ ？ 妾 ？ |めかけ

お前 たち 帝国 第 三 皇女 ピニャ ・ コ ・ ラーダ 殿下 に 対 し 非 礼 で あ ろ う おまえ||ていこく|だい|みっ|おうじょ||||でんか||たい||ひ|れい||||

え ？

皇女 ？ おうじょ

え ー ！ ？ |-

ここ イタリカ は テッサ リア 街道 と アッピア 街道 の 交点 に 位置 する ||||りあ|かいどう|||かいどう||こうてん||いち|

交易 上 の 重要 な 城 塞 都市 だ こうえき|うえ||じゅうよう||しろ|ふさ|とし|

代々 帝国 貴族 で ある フォルマル 伯爵 家 が 治め て き た の だ が だいだい|ていこく|きぞく||||はくしゃく|いえ||おさめ||||||

先代 が 急死 し た ため に 遺 さ れ た 三 姉妹 の 間 で 後継 者 争い が 起き て しまった せんだい||きゅうし|||||い||||みっ|しまい||あいだ||こうけい|もの|あらそい||おき||

長 姉 と 次姉 は 既に 他家 に 嫁 い て い た の だ が ちょう|あね||じし||すでに|たけ||よめ|||||||

正当 な 後継 者 で ある 末 妹 ミュイ の 後見人 の 座 を めぐって 対立 し た の だ せいとう||こうけい|もの|||すえ|いもうと|||こうけんにん||ざ|||たいりつ||||

どこ の 世界 で も ある ん だ な そういう の ||せかい||||||||

イタミ 彼女 が 言って いる こと が わかる の か |かのじょ||いって||||||

ああ ところどころ わから ない 単語 も ある ん だ けど 大体 は ||||たんご||||||だいたい|

頭 打った から かな あたま|うった||

そこ へ 帝国 に よって 異 世界 出兵 が 行わ れ た ||ていこく|||い|せかい|しゅっぺい||おこなわ||

各 家 ども 当主 が 兵 を 率い て 参戦 する こと が 求め られ た かく|いえ||とうしゅ||つわもの||ひきい||さんせん||||もとめ||

しかし 誰 も 帰って 来 なかった |だれ||かえって|らい|

結果 イタリカ の 治安 は 急激 に 悪化 けっか|||ちあん||きゅうげき||あっか

今や 町 を 守る の も 困難 な 状況 と なって いる いまや|まち||まもる|||こんなん||じょうきょう|||

この 向こう に いらっしゃる の が イタリカ の 現 当主 |むこう|||||||げん|とうしゅ

フォルマル 伯爵 公 女 ミュイ 殿 だ |はくしゃく|おおやけ|おんな||しんがり|

子供 ？ こども

確か 公 女 は 今年 で １１ 歳 の はず たしか|おおやけ|おんな||ことし||さい||

いかに 当主 と 言え ど ミュイ 殿 に 軍 を 率いろ と いう の は 酷 な 話 だ |とうしゅ||いえ|||しんがり||ぐん||ひきいろ|||||こく||はなし|

それ 故 妾 が かわり に 指揮 を とって いる と いう わけ だ |こ|めかけ||||しき|||||||

なるほど

では お前 たち は 妾 に 力 を 貸す と いう の だ な ？ |おまえ|||めかけ||ちから||かす|||||

ああ こんな 状況 じゃ 竜 の 鱗 を 売る ところ じゃ ない し ね ||じょうきょう||りゅう||うろこ||うる|||||

いい だ ろ う お前 たち に は 南 門 の 守備 を 任せよ う ||||おまえ||||みなみ|もん||しゅび||まかせよ|

下車 げしゃ

下車 げしゃ

あれ が 噂 の 緑 の 人 です か ||うわさ||みどり||じん||

炎 龍 を 倒し た って いう えん|りゅう||たおし|||

の よう だ な

けど い い ん です か あんな 連中 入れ て しまって |||||||れんちゅう|いれ||

贅沢 を 言え る 状況 で は ない から な ぜいたく||いえ||じょうきょう|||||

使える もの なら なんでも 使う まで だ つかえる||||つかう||

今日 は 帰ら ない だ と ？ どういう こと だ 伊丹 きょう||かえら|||||||いたみ

いや どうも 戦闘 に 巻き込ま れ ちゃ う みたい で ||せんとう||まきこま|||||

なに を 他人ごと の よう に 言って いる ？ ||ひとごと||||いって|

参考人 招致 は どう する つもり だ さんこうにん|しょうち|||||

そう です よ ね

そこ で 一 つ お 願い が ある ん です けど ||ひと|||ねがい|||||

見える な みえる|

はい 斥候 の よう です ね |せっこう||||

後方 に 本隊 も い ます こうほう||ほんたい|||

数 は 五六百 って ところ です か すう||ごろくひゃく||||

狙い は この 南 門 かな ねらい|||みなみ|もん|

そう です ね

包囲 する に は 敵 の 兵力 が 少な すぎ ます ほうい||||てき||へいりょく||すくな||

切り立った 崖 に 面 し て いる 北側 は 除く と して きりたった|がけ||おもて||||きたがわ||のぞく||

のこる 三方 の どこ か に 戦力 を 集中 さ せ て くる はず です |さんぼう|||||せんりょく||しゅうちゅう||||||

しかし それ 以上 に 気 に なる の は ||いじょう||き||||

ああ わかって る よ

俺 たち は 囮 だ おれ|||おとり|

一 度 は 突破 さ れ た 南 門 を 守る の は われわれ 十二 人 のみ ひと|たび||とっぱ||||みなみ|もん||まもる||||じゅうに|じん|

ここ を 手薄 に 見せ て 敵 を 誘い込み ||てうす||みせ||てき||さそいこみ

奥 の 二 次 防衛 線 を 決戦 場 に する 気 だ よ あの 姫 様 は おく||ふた|つぎ|ぼうえい|せん||けっせん|じょう|||き||||ひめ|さま|

敵 が うまく 乗って くる でしょう か てき|||のって|||

一応 指揮 官 は あの 姫 様 でしょ う いちおう|しき|かん|||ひめ|さま||

ここ は おとなしく 言う こと を 聞い と くし か ない ん じゃ ない |||いう|||ききい|||||||

ああ そうだ 篝火 は いら ない って 言 っと い て ね |そう だ|かがりび|||||げん||||

これ で 最後 か ||さいご|

はい

よし じゃ

隊長 たいちょう

はい 暗 視 装置 |あん|し|そうち

お サンキュー |さんきゅー

古田 ふるた

突撃 破砕 線 は 城壁 に 沿う よう な 感じ で とつげき|はさい|せん||じょうへき||そう|||かんじ|

了解 りょうかい

ねぇ イタミ

どうして 敵 の はず の 帝国 の お姫様 を 助ける の ぉ ？ |てき||||ていこく||おひめさま||たすける||

町 の 人 を 守る ため さ まち||じん||まもる||

本気 で 言って る の ぉ ？ ほんき||いって|||

そういう こと に なって る はず だ けど ？

あれ 嵌 ない |かん|

兜 貸し て かぶと|かし|

持って あげる もって|

お ぉ すま ん

理由 が 気 に なる か りゆう||き|||

エム ロイ は 戦い の 神 人 を 殺 め る こと を 否定 し ない わ ぁ |||たたかい||かみ|じん||ころ|||||ひてい||||

でも それ だけ に 動機 は 重要 な の ||||どうき||じゅうよう||

偽り や 欺き は 魂 を 汚す こと に なる の よ いつわり||あざむき||たましい||けがす|||||

ここ の 住民 を 守る ため ||じゅうみん||まもる|

これ は 嘘 じゃ ない ||うそ||

けど もう 一 つ ||ひと|

俺 たち と 喧嘩 する より 仲良く し た 方 が 得 だ と おれ|||けんか|||なかよく|||かた||とく||

あの 姫 様 に 理解 し て もらう ため さ |ひめ|さま||りかい|||||

気 に 入った き||はいった

気 に 入った わ それ き||はいった||

恐怖 きょうふ

え ？

全身 を 貫く 恐怖 を あの 姫 様 の 魂 魄 に 刻み込む の ねぇ ぜんしん||つらぬく|きょうふ|||ひめ|さま||たましい|はく||きざみこむ||

あ いや …

そういう こと なら ぜひ 協力 さ せ て 頂く わ ぁ ||||きょうりょく||||いただく||

わたし も 久々 に 狂え そう で 楽し み ぃ ||ひさびさ||くるえ|||たのし||

違う ん だ けど な ちがう||||

敵 襲 てき|おそ

敵 襲 だ てき|おそ|

弓 兵 反撃 しろ ゆみ|つわもの|はんげき|

ピニャ 殿下 に 伝言 敵 が 東 門 に 現れ た と 伝えろ |でんか||でんごん|てき||ひがし|もん||あらわれ|||つたえろ

東 門 だ と ？ ひがし|もん||

なんで ？

ここ に 攻め て くる ん じゃ なかった の ぉ ？ ||せめ|||||||

もう

０３１１ 夜襲 に は 絶妙 な 時間 だ な やしゅう|||ぜつみょう||じかん||

盗賊 と 言って も もと は 正規 兵 だ とうぞく||いって||||せいき|つわもの|

その辺 は 心得 て いる だ ろ う そのへん||こころえ|||||

東 門 から の 応援 要請 は ？ ひがし|もん|||おうえん|ようせい|

まだ なにも

そう か

矢 を 放て や||はなて

壁 に 取り付か せる な かべ||とりつか||

精霊 使い か せいれい|つかい|

ならば

お 見事 |みごと

しかし われわれ の 敵 で は ない |||てき|||

ここ に 死に 場所 を 求めて 来 て いる の か ||しに|ばしょ||もとめて|らい||||

脆 すぎる もろ|

現実 は 頭 で 考える こと と こう も 違う もの か げんじつ||あたま||かんがえる|||||ちがう||

落ち着け おちつけ

この 畜生 ども が |ちくしょう||

待て 押さえろ まて|おさえろ

ニコラ に つづけ

奴 ら を 許す な やつ|||ゆるす|

いか ん

どうして こんな こと に

救援 は まだ な の ？ きゅうえん||||

緑 の 人 たち は ？ みどり||じん||

呼 ん だ ところ で 来る はず が ない よ|||||くる|||

彼ら は 妾 が 捨て 駒 と して 南 門 に 配し た の だ から かれら||めかけ||すて|こま|||みなみ|もん||はいし||||

隊長 たいちょう

ああ わかって る

どう する ？

姫 様 ひめ|さま

運命 に は 逆らえ ない ね うんめい|||さからえ||

出会って しまった であって|

何 が ある か わから ない けれど なん||||||

君 と 出かけよ う きみ||でかけよ|

心 踊る 遠い 景色 は こころ|おどる|とおい|けしき|

なんだか 違って |ちがって

ドア を 開け て いつも の 調子 さ どあ||あけ||||ちょうし|

どうぞ よろしく

まだ 決め られ ない 散歩 コース |きめ|||さんぽ|こーす

いろんな もの が 多 すぎ て |||おお||

光り の 渦 に 吸い込ま れ て ひかり||うず||すいこま||

また 迷って る の |まよって||

走り抜け た あの 瞬間 は はしりぬけ|||しゅんかん|

甘い 甘い 香り の 中 で あまい|あまい|かおり||なか|

新た な 未来 ここ に 感じ てる あらた||みらい|||かんじ|

飛 ん で 消える 二 人 の 星座 と|||きえる|ふた|じん||せいざ

空 へ 空 へ きれい な 星 に から||から||||ほし|

キラキラ 光る よう に きらきら|ひかる||

魔法 を かける から まほう|||

次回 「 ゲート 」 じかい|げーと

「 戦 女神 の 騎行 」 いくさ|めがみ||きこう