Re ：ゼロ から 始める 異 世界 生活 (24) re|||はじめる|い|せかい|せいかつ Re: Zero kara Hajimei no Isekai Seikatsu (24)

（ リカード ･ ウェルキン ） 兄ちゃん ||にいちゃん

（ ナツキ ･ スバル ） まさ か … |すばる||

どう し た ？

（ スバル ） え ？ すばる|

（ フェリックス ･ アーガイル ） ハム ||はむ

ハム （ スバル ） あ あっ ！ はむ|すばる||

ボー っと し てる から いたずら し たら ―

に ゃん て うれしい 反応 ||||はんのう

フェリス か

ほか の 誰 に 見える の ？ ||だれ||みえる|

白 鯨 の 霧 でも 吸い込み すぎ た ？ しろ|くじら||きり||すいこみ||

（ スバル ） ああ いや … 大丈夫 だ すばる|||だいじょうぶ|

今 の で 聞き たい こと は 聞 け た いま|||きき||||き||

つまり ―

セーブ ポイント 更新 さ れ て くれ て た か せーぶ|ぽいんと|こうしん|||||||

実は 魔女 教 関係 の こと で 新しく 気づ い た こと が 何 個 か ある じつは|まじょ|きょう|かんけい||||あたらしく|きづ|||||なん|こ||

（ リカード ･ ミミ ･ ティ ビー ） ん ？

誰 か 知って る か ？ だれ||しって||

その … 自分 の 意識 を 別 の 誰 か の 意識 に 上書き し て ― |じぶん||いしき||べつ||だれ|||いしき||うわがき||

精神 的 に 乗っ取る みたい な 力 を せいしん|てき||のっとる|||ちから|

（ ユリウス ･ ユーク リウス ） つまり 大 罪 司教 が そう し た 異 能 を 用いる 可能 性 が ある と ― ||||だい|ざい|しきょう|||||い|のう||もちいる|かのう|せい|||

君 は に らん で いる きみ|||||

そう だ

俺 は 憑依 って 呼 ん でる けど 奴 は それ で 生き延び てる おれ||ひょうい||よ||||やつ||||いきのび|

あちこち に 顔 を 出す 理由 も 説明 つく だ ろ ||かお||だす|りゆう||せつめい|||

以前 古い 文献 で 似 た よう な 研究 を 見 た こと が ある いぜん|ふるい|ぶんけん||に||||けんきゅう||み||||

すでに 遺失 し た 魔法 だ が ― |いしつ|||まほう||

その 技術 は 限ら れ た 条件 下 で しか 機能 し ない |ぎじゅつ||かぎら|||じょうけん|した|||きのう||

条件 ？ じょうけん

魔女 教徒 まじょ|きょうと

それ も 限ら れ た 人員 に のみ 可能 な 術 法 と 推測 できる ||かぎら|||じんいん|||かのう||じゅつ|ほう||すいそく|

それ が 指先 って こと ？ ||ゆびさき||

（ ユリウス ） おそらく 自身 の 予備 の 肉体 なかなか 悪 趣味 な 趣向 だ ||じしん||よび||にくたい||あく|しゅみ||しゅこう|

大 罪 司教 らしい と いう べき か な だい|ざい|しきょう||||||

大 罪 司教 の 腹心 だい|ざい|しきょう||ふくしん

つまり 指先 の 殲 ( せ ん ) 滅 |ゆびさき||せん|||めつ

それ が 成さ れ れ ば 奴 の 魂 は 乗り移り 先 を 失う ||なさ||||やつ||たましい||のりうつり|さき||うしなう

そう なった 時 が 奴 の 最期 と 言 える だ ろ う ||じ||やつ||さいご||げん||||

あ …

森 に 潜む 指先 を 優先 し て 排除 し 怠 惰 と 雌雄 を 決する しげる||ひそむ|ゆびさき||ゆうせん|||はいじょ||おこた|だ||しゆう||けっする

それ が 結論 だ ||けつろん|

（ 一同 ） おお ー っ いちどう||-|

（ ユリウス ） ん ？

（ スバル ） みんな あと １ 個 だけ 言わ なきゃ いけ ない こと が ある すばる|||こ||いわ||||||

ごめん 指先 だけ じゃ なく ― |ゆびさき|||

たぶん 俺 も 乗り移る 対象 な ん だ けど ― |おれ||のりうつる|たいしょう||||

それ に つい て は どう し たら いい と 思う ？ ||||||||||おもう

（ フェリックス ･ リカード ） は ？

（ ボルドー ） 汚らわしい |けがらわしい

（ プリシラ ･ バーリ エル ） 生まれ て き て ごめんなさい と でも 謝罪 し て … |||うまれ|||||||しゃざい||

銀色 の ハーフ エルフ よ ぎんいろ||はーふ||

ざ れ 言 だ ||げん|

（ エミリア ） 私 ね 期待 し て た の |わたくし||きたい||||

ひょっとしたら スバル は 私 を ― |すばる||わたくし|

特別 扱い し ない ん じゃ ない か って とくべつ|あつかい|||||||

（ スバル ） そんな の 無理 だ すばる|||むり|

君 だけ は ― きみ||

ほか の 人間 と 同じ 目 で 見る こと なんて ― ||にんげん||おなじ|め||みる||

でき っこ ない

（ エミリア ） 私 は 魔女 と 関係 なんて … |わたくし||まじょ||かんけい|

（ パック ） リア ぱっく|りあ

眉間 に しわ が 寄って る よ みけん||||よって||

（ エミリア ） おはよう パック 今日 は 早い の ね ||ぱっく|きょう||はやい||

（ パック ） おはよう リア ぱっく||りあ

早寝 早起き を 心がけよ う と 思って はやね|はやおき||こころがけよ|||おもって

と いう の は ウソ ||||うそ

本当 の ところ は リア が 心配 だった から だ よ ほんとう||||りあ||しんぱい||||

大変 続き だった から ね 特に 昨日 は たいへん|つづき||||とくに|きのう|

（ エミリア ） 分かって た こと だ もん |わかって||||

転ぶ と 分かって て も ― ころぶ||わかって||

転 ん だ ら 痛い し 血 も 出る もん だ よ てん||||いたい||ち||でる|||

パック は どう し たら いい と 思う ？ ぱっく|||||||おもう

う うん 私 だけ じゃ なく て ― ||わたくし||||

みんな の こと も もっと ちゃん と する に は …

ちゃんと し て もらう に は

リア の 好き に し たら い い ん じゃ ない か な りあ||すき||||||||||

僕 は リア が 何 を しよ う と し て も リア の 味方 だ し ぼく||りあ||なん||||||||りあ||みかた||

どう する に し て も ―

あの 村 の こと は 見捨て られ ない ん でしょ ？ |むら||||みすて||||

ラム が 今朝 早く また 村 に 向かって た から ― ||けさ|はやく||むら||むかって||

報告 を 待つ べき じゃ ない か な ほうこく||まつ|||||

うん

ちょっと ベティー の 顔 を 見 て くる |||かお||み||

あ … うん

ベアトリス に よろしく ね

（ 扉 の 開く 音 ） とびら||あく|おと

（ エミリア ） ラム

（ ラム ） エミリア 様 お 客 様 が お 見え に なって い ます ||さま||きゃく|さま|||みえ||||

あなた は … 確か クルシュ 様 の ところ の … ||たしか||さま|||

（ ヴィルヘルム ･ ヴァン ･ アスト レア ） ヴィルヘルム ･ トリアス と 申し ます |||||||もうし|

こ たび は 主君 の 名 代 と し て 参じ た 次第 |||しゅくん||な|だい||||さんじ||しだい

（ エミリア ） クルシュ 様 の ？ ||さま|

昨日 白紙 の 親書 を 頂 い た の だ けど … きのう|はくし||しんしょ||いただ|||||

なるほど やはり

え …

（ ヴィルヘルム ） いえ 恥ずかし ながら 我 が 主 ( あるじ ) が ― ||はずかし||われ||おも||

本来 お 伝え し たい 内容 と は そご が ござい ます ほんらい||つたえ|||ないよう||||||

そう 手違い な の ね |てちがい|||

はい エミリア 様 ならびに ラム 殿 ||さま|||しんがり

お 屋敷 に 残ら れ て いる 方々 と ― |やしき||のこら||||ほうぼう|

村 の 住人 に は １ 度 避難 し て いただく むら||じゅうにん|||たび|ひなん|||

それ が クルシュ 様 の ご 意向 です |||さま|||いこう|

え ？

森 の 近く に 犯罪 集団 が ？ しげる||ちかく||はんざい|しゅうだん|

（ ラム ） はい すでに 使者 様 が お 連れ に なった 討伐 隊 は |||ししゃ|さま|||つれ|||とうばつ|たい|

村 の 付近 で 敵 戦力 に 備え て い ます むら||ふきん||てき|せんりょく||そなえ|||

でも どう し て クルシュ 様 が ― |||||さま|

この 領地 の ため に 力 を 尽くし て くれる の ？ |りょうち||||ちから||つくし|||

（ ヴィルヘルム ） 我 が 主 は 辺境 伯 より こ たび の 王 選 に おける ― |われ||おも||へんきょう|はく|||||おう|せん||

同盟 関係 を 持ちかけ られ て おり ます どうめい|かんけい||もちかけ||||

条件 は エリ オール 大 森林 の 採掘 権 の 分譲 じょうけん|||おーる|だい|しんりん||さいくつ|けん||ぶんじょう

お 分かり い ただ け ます か |わかり|||||

そう いう こと な の ね

（ ヴィルヘルム ） しかし 村人 の 全員 を 王 都 へ 避難 さ せる の は 困難 です ||むらびと||ぜんいん||おう|と||ひなん|||||こんなん|

ひとまず 王 都 へ 行 ける の は 半数 |おう|と||ぎょう||||はんすう

あと の 半数 は ラム の 案内 で 聖域 へ 避難 さ せ ます ||はんすう||||あんない||せいいき||ひなん|||

ロズワール 様 が そちら に 向かわ れ て い ます から |さま||||むかわ|||||

そ … そう な ん だ

すっかり 話し合い 終わって る ん だ |はなしあい|おわって|||

でも やっぱり 変 じゃ ない ？ なんだか 都合 が よ すぎる よう な … ||へん||||つごう|||||

（ 扉 が 開く 音 ） とびら||あく|おと

（ スバル ） 失礼 し ます ！ すばる|しつれい||

森 に 潜 ん だ 集団 に 奇妙 な 動き が しげる||ひそ|||しゅうだん||きみょう||うごき|

（ エミリア ） あ …

（ スバル ） もう 一刻 の 猶予 も あり ませ ん ！ すばる||いっこく||ゆうよ||||

奴 ら が 動き出せ ば この 一帯 は 血 の 海 に ！ やつ|||うごきだせ|||いったい||ち||うみ|

いかが いたし ま しょ う 隊長 |||||たいちょう

いえ 剣 鬼 ( けん き ) ヴィルヘルム 殿 ！ |けん|おに||||しんがり

エミリア 様 |さま

分かり まし た わかり||

ご 厚意 ありがたく お 受け し ます |こうい|||うけ||

村 の 人 たち に 説明 は ？ むら||じん|||せつめい|

（ ラム ） すでに 滞り なく 済 ん で おり ます エミリア 様 ||とどこおり||す||||||さま

そう

（ パック ） ベティー は 残る って ぱっく|||のこる|

パック ぱっく

（ ベアトリス ） ベティー は いけ ない の よ に ー ちゃ の 帰り を 待って る かしら ||||||||-|||かえり||まって||

心配 し なく て いい の よ しんぱい||||||

だって

まあ ベティー の 場合 ― |||ばあい

禁 書庫 に いる ほう が ずっと 安全 だ し ね きん|しょこ||||||あんぜん|||

それ に あの 子 が 屋敷 と 離れ られ ない の は 契約 の 問題 |||こ||やしき||はなれ|||||けいやく||もんだい

リア 分かる よ ね りあ|わかる||

それ を 理由 に する の ズル い ||りゆう|||||

そんな わけ で 僕 の かわいい 妹 が 残って る から ― |||ぼく|||いもうと||のこって||

屋敷 に は 何 も し ない ほう が いい やしき|||なん||||||

ベティー は 優しく て 甘 々 だ けど 容赦 は ない から ね ||やさしく||あま||||ようしゃ||||

（ ヴィルヘルム ） 心得 て おり ます 大 精霊 様 |こころえ||||だい|せいれい|さま

うん

君 は 君 の し たい よう に しな よ きみ||きみ|||||||

僕 は 君 の 君 だけ の 味方 だ から ぼく||きみ||きみ|||みかた||

（ エミリア ） 避難 し ます |ひなん||

村 の 人 たち を 危険 な 目 に 遭わ せ たく ない もの むら||じん|||きけん||め||あわ||||

（ ペトラ ） よろしく お 願い し ます |||ねがい||

お 姉ちゃん |ねえちゃん

えっ と … これ って 何 か の 間違い じゃ ない ？ ||||なん|||まちがい||

いいえ 竜 車 と 人数 の 兼ね合い で ― |りゅう|くるま||にんずう||かねあい|

エミリア 様 に は ― |さま||

この 子 たち と 一緒に 乗って もらう ほか に あり ませ ん |こ|||いっしょに|のって||||||

しかた の ない 措置 よ |||そち|

ほか の 竜 車 に 乗せ て あげ られ ない ？ この 子 たち だって その ほう が … ||りゅう|くるま||のせ||||||こ|||||

（ スバル ） 誰 だって 自分 と 乗る の は 嫌がる はず です か ？ すばる|だれ||じぶん||のる|||いやがる|||

それ その 子 たち に 確認 し た こと が あり ます か ？ ||こ|||かくにん|||||||

嫌わ れ てる ん だ って ― きらわ|||||

嫌がら れる って 勝手 に 思い込 ん で しまって いる だけ で は ？ いやがら|||かって||おもいこ|||||||

そんな こと … 聞か なく たって 分かって る の ||きか|||わかって||

それ が お互い の ため だって … ||おたがい|||

子供 ６ 人 竜 車 は １ 台 こども|じん|りゅう|くるま||だい

ここ で つま ずい て ちゃ 君 の 願い は どう やって かなえる ||||||きみ||ねがい||||

あなた は …

どう だ ペトラ

君 は あの お 姉さん と 一緒 の 竜 車 は どう し て も イヤ か ？ きみ||||ねえさん||いっしょ||りゅう|くるま||||||いや|

（ ペトラ ） そんな こと ない よ

え ？

お 姉ちゃん お 芋 の ハンコ の お 姉ちゃん でしょ ？ |ねえちゃん||いも|||||ねえちゃん|

いつも スバル と 一緒に ― |すばる||いっしょに

朝 の ラジーオ 体操 見 に き て くれ て た あさ|||たいそう|み||||||

それ は …

（ ペトラ ） いつも 顔 は 見え なかった けど ― ||かお||みえ||

お 姉ちゃん が スバル と 楽し そう に 話し てる の ― |ねえちゃん||すばる||たのし|||はなし||

見 て た もん エヘッ み||||

一緒に 乗 ろ う いっしょに|じょう||

（ ミルド ） 俺 も ！ |おれ|

（ ダイン ） お 姉ちゃん と 一緒 に 行く ！ ||ねえちゃん||いっしょ||いく

（ リュカ ） 早く 行 こ う ぜ ！ |はやく|ぎょう|||

（ 喜ぶ 子供 たち ） よろこぶ|こども|

（ エミリア ） ラム 聖域 の こと は お 願い ちゃんと 村 の 人 を 守って ||せいいき|||||ねがい||むら||じん||まもって

エミリア 様 も 道中 お 気 を つけ て |さま||どうちゅう||き|||

あなた に も ありがとう って お 礼 を 言わ なきゃ ||||||れい||いわ|

どこ に 行っちゃ っ た の ？ ||おこなっちゃ|||

ハア …

（ スバル ） なるほど すばる|

周り と の 連絡 手段 だけ が 謎 だった けど ― まわり|||れんらく|しゅだん|||なぞ||

つくづく ミー ティア って 便利 な もん だ ||||べんり|||

（ 倒れる 音 ） たおれる|おと

（ ケティ ） な っ …

俺 と エミリア の 感動 の 再会 を ― おれ||||かんどう||さいかい|

ジャマ し て くれ た 罪 は 重い ぜ お前 ら |||||ざい||おもい||おまえ|

（ ケティ ） お前 は |おまえ|

（ ヴィルヘルム ） 遅い （ ケティ ） う … |おそい||

早い 話 お前 が スパイ な の は バレバレ だった ん だ よ はやい|はなし|おまえ||すぱい||||||||

見つけ た 方法 は 企業 秘密 みつけ||ほうほう||きぎょう|ひみつ

んで 魔女 教 の 連絡 役 の お前 に せっかく な ん で ワナ を 張った |まじょ|きょう||れんらく|やく||おまえ||||||わな||はった

えっ

２ 時間 じかん

お前 は ２ 時間 遅れ の スケジュール を 仲間 に 報告 し た おまえ||じかん|おくれ||すけじゅーる||なかま||ほうこく||

その 間 に エミリア たち は 外 へ 逃がす |あいだ|||||がい||にがす

その 間 に 場所 の 割れ て いる 指先 は 潰す |あいだ||ばしょ||われ|||ゆびさき||つぶす

その 間 に お前 たち の 司教 様 を 潰す 準備 を 整える |あいだ||おまえ|||しきょう|さま||つぶす|じゅんび||ととのえる

何もかも 先回り さ れ て 潰さ れる なにもかも|さきまわり||||つぶさ|

その 恐ろし さ を 存分に 味わわ せ て やる ぜ |おそろし|||ぞんぶんに|あじわわ||||

あなた たち に 精霊 の 祝福 が あり ます よう に |||せいれい||しゅくふく|||||

あ …

ご 武運 を |ぶうん|

エミリア 様 を ダマ し て 遠く へ 追いや れ た の は ― |さま|||||とおく||おいや||||

これ の おかげ だ ね

言い 方 に 気 を つけろ いい|かた||き||

内容 一緒 でも 人 聞き 悪 すぎ だ ろ ないよう|いっしょ||じん|きき|あく|||

随分 と 奇妙 な 術 式 で 編ま れ た ローブ だ ずいぶん||きみょう||じゅつ|しき||あま||||

ロズワール 手製 の 便利 グッズ で ― |てせい||べんり|ぐっず|

認識 疎外 の 術 式 が 編み込ま れ てる らしい にんしき|そがい||じゅつ|しき||あみこま|||

もともと エミリア の 私物 で … |||しぶつ|

ん ？

盗 ん だ わけ じゃ ねえ よ ？ ぬす||||||

ふ ー ん |-|

さ ー て 計画 通り ― |-||けいかく|とおり

白紙 の 親書 対策 も うまく いった し はくし||しんしょ|たいさく||||

（ ラム ） “ 手紙 は 間違い 俺 が 悪かった ” |てがみ||まちがい|おれ||わるかった

村 の 人 の 説得 も スバル き ゅん が 頑張って … むら||じん||せっとく||すばる||||がんばって

ああ …

（ スバル ） 頼む すばる|たのむ

エミリア が ―

あの 子 が みんな と 仲よく な れる 子 な ん だ って ― |こ||||なかよく|||こ||||

それ を 分かり 合う ため の 機会 を 与え て ほしい ||わかり|あう|||きかい||あたえ||

みんな いろいろ と 言い たい こと は ある だ ろ う けど ― |||いい||||||||

その 機会 を 作る ため の 時間 を 俺 たち に 守ら せ て ほしい ！ |きかい||つくる|||じかん||おれ|||まもら|||

（ 青年 団長 ） あ あー もう しょうがない 人 だ な スバル 様 は せいねん|だんちょう|||||じん|||すばる|さま|

そんなに 一生懸命 守って くれる なんて 言わ れ ちゃ ― |いっしょうけんめい|まもって|||いわ||

しかたない でしょ

（ 老婆 ） 年 を 取る と イヤ だ ね なんだか 涙腺 が もろく なって ろうば|とし||とる||いや||||るいせん|||

あり が と な みんな

（ ムラオサ ） それ は こっち の セリフ です よ |||||せりふ||

スバル 様 すばる|さま

ジーン と さ せ て もらった し

掘り返す な 恥ずかしい ほりかえす||はずかしい

フフッ あと は …

お かえり どう だった ？

居所 が 割れ とる 連中 に 奇襲 や ぞ いどころ||われ||れんちゅう||きしゅう||

しくじったら 傭 ( よう ) 兵 引退 する わ |よう||つわもの|いんたい||

案内 地図 様々 や な あんない|ちず|さまざま||

って こと は 地図 の しるし は 奴 ら の 拠点 で 間違い なかった わけ だ |||ちず||||やつ|||きょてん||まちがい|||

（ リカード ） 几帳面 なんか 神経質 な ん か それ が 裏目 った わけ や |きちょうめん||しんけいしつ||||||うらめ|||

目的 の もん も この とおり もくてき|||||

これ で 奴 ら の 連絡 網 は 潰れ た やろ ||やつ|||れんらく|あみ||つぶれ||

（ ミミ ･ パール バトン ） ヤッハー ！ 皆殺し だ ー ||ばとん||みなごろし||-

（ ティ ビー ･ パール バトン ） 人 聞き 悪い こと 言わ ない です よ |||ばとん|じん|きき|わるい||いわ|||

ちゃ ー ん と 捕虜 も 取り まし た です |-|||ほりょ||とり|||

捕虜 ？ ほりょ

プッ … そい つ 魔女 教 じゃ ねえ よ ぷっ|||まじょ|きょう|||

お前 出 て こ ない と 思ったら 捕まって た の か よ オットー おまえ|だ|||||おもったら|つかまって|||||

フッ ハハハハ …

（ オットー ･ スー ウェン ） 誰 だ か 知り ませ ん が 助け て 頂 い て ありがとう ございます |||だれ|||しり||||たすけ||いただ||||

って 素直 に 言い たく ない 気分 な ん です が チク ショウ ！ |すなお||いい|||きぶん||||||しょう

（ スバル ） アッハッハッハ すばる|

（ ユリウス ） 準備 は 従前 に 整った |じゅんび||じゅうぜん||ととのった

スバル いつ でも 行 ける すばる|||ぎょう|

うん

やろ う みんな

手はず どおり 始める てはず||はじめる

さあ ―

今度 こそ 決着 だ ！ こんど||けっちゃく|

怠 惰 と 運命 様 に 目 に 物見 せ て やろ う ぜ ！ おこた|だ||うんめい|さま||め||ものみ|||||

（ ペテルギウス ･ ロマネコンティ ） よく おいでになり まし た 寵 ( ちょう ) 愛 の 信徒 よ ||||||ちょう||あい||しんと|

私 は 魔女 教 大 罪 司教 ― わたくし||まじょ|きょう|だい|ざい|しきょう

“ 怠 惰 ” 担当 ― おこた|だ|たんとう

ペテルギウス ･ ロマネコンティ ―

デス ！

（ スバル ） お初 に お 目 に かかり ます 大 罪 司教 様 すばる|おはつ|||め||||だい|ざい|しきょう|さま

この 身 この 魂 ― |み||たましい

こ たび の 試練 を 取り仕切る 司教 様 の 指先 ― |||しれん||とりしきる|しきょう|さま||ゆびさき

その 末席 に お 加え 頂け れ ば これ 以上 の 栄誉 は あり ませ ん |まっせき|||くわえ|いただけ||||いじょう||えいよ||||

（ ペテルギウス ） ハ … ハ … ハ …

おお ー っ ！ 何と すばらしく みずみずしき 信仰 な の デス か ー ！ |-||なんと|||しんこう|||||-

あなた の よう な 敬虔 ( けいけん ) な 信徒 を ― ||||けいけん|||しんと|

これ まで 見過ごし た 私 の 怠 惰 を ― ||みすごし||わたくし||おこた|だ|

どう か お 許し を お 許し を お 許し を お 許し を お 許し を ー ！ |||ゆるし|||ゆるし|||ゆるし|||ゆるし|||ゆるし||-

お やめ ください 司教 様 |||しきょう|さま

（ ペテルギウス ） あー しかし しかし しかし ―

私 は 自ら の 怠 惰 を ― わたくし||おのずから||おこた|だ|

愚か し さ を 罰せ ず に 償う すべ を 持た ない の デス おろか||||ばっせ|||つぐなう|||もた|||

そんな こと は あり ませ ん

魔女 様 なら ば 愛す べき 信徒 の 傷つく 姿 より ― まじょ|さま|||あいす||しんと||きずつく|すがた|

試練 を 遂行 する 在り 方 を 喜ば れる はず です ！ しれん||すいこう||あり|かた||よろこば|||

カー ！ 全て あなた の おっしゃる とおり デス かー|すべて|||||

そう 試練 |しれん

今 の 私 に 求め られる の は 試練 ！ いま||わたくし||もとめ||||しれん

あなた の 言葉 で 目 が 覚め た の デス ||ことば||め||さめ|||

感謝 感謝 かんしゃ|かんしゃ

試練 を 取り 行い 試さ なけ れ ば ― しれん||とり|おこない|ためさ|||

こ たび の 半 魔 が 器 に 足る か ― |||はん|ま||うつわ||たる|

魔女 を 降ろす に 足る か 試す の デス まじょ||おろす||たる||ためす||

魔女 を 降ろす 器 ？ まじょ||おろす|うつわ

合え ば よし 合わ ね ば 廃止 あえ|||あわ|||はいし

魔女 に ふさわしき 器 たら ん と する なら ば ― まじょ|||うつわ||||||

いずれ 来 ( き た ) る 運命 の 日 に こそ 魔女 は この 地 に 再 誕 せ り ー デス |らい||||うんめい||ひ|||まじょ|||ち||さい|たん|||-|

つまり ―

エミリア 自身 の こと は ついで で 何 の 価値 も 見 て ない の か |じしん||||||なん||かち||み||||

怪物 め … かいぶつ|

福音 書 に 記さ れ し 言葉 が 愛 を 物語る ！ ふくいん|しょ||しるさ|||ことば||あい||ものがたる

全て が 私 を 導く の デス ！ すべて||わたくし||みちびく||

福音 の 提示 を ふくいん||ていじ|

ん ？ それ は ？

（ スバル ） 見 て の とおり ミー ティア です 司教 様 すばる|み|||||||しきょう|さま

あっ 映った 映った |うつった|うつった

あ ！ 聞い て た とおり に 怖い 顔 |ききい|||||こわい|かお

一体 あなた は … いったい||

えー ！ あなた 方 は 何 を ！ ||かた||なん|

では トラ トラ トラ ！ |とら|とら|とら

（ ペテルギウス ） が っ ほ ー っ ||||-|

ワレ 奇襲 ニ 成功 セリー |きしゅう||せいこう|

な ！ くっ くく … 奇襲 … 奇襲 … |||きしゅう|きしゅう

ならば これ は いかが デスー ！

なぜ なぜ 我が 権能 が 見え て いる の デス か ー ！ ||わが|けんのう||みえ||||||-

さあ

俺 の 体 に 残り香 いっぱい 付け て く 魔女 に 聞い て くれよ おれ||からだ||のこりか||つけ|||まじょ||ききい||

おっと 俺 と 違って お前 は ― |おれ||ちがって|おまえ|

自由 に 魔女 と 面会 できる 許可 証 は もらって ない ん だった か な ー じゆう||まじょ||めんかい||きょか|あかし||||||||-

は あ それ は どう いう …

魔女 に 親しく し た よう な 不 敬 な 発言 を ！ まじょ||したしく|||||ふ|たかし||はつげん|

ハート を ぎゅっと つかま れ た 仲 だ よ はーと||||||なか||

文字どおり もじどおり

あ ああ あり え な い ー ！ ||||||-

あって は なら ない の デス ！

行く ぜ パトラッシュ ！ いく||

逃げ られる など と 思わ ない こと デス にげ||||おもわ|||

げ っ ！

来 た 来 た 来 た 来 た 来 てる 来 てる 来 てる ！ らい||らい||らい||らい||らい||らい||らい|

パトラッシュ 頑張って ！ |がんばって

（ ペテルギウス ） ムダ ！ 無理 ！ |むだ|むり

我が身 の 勤勉 さ の 前 に かき 消える が いい デス ！ ！ わがみ||きんべん|||ぜん|||きえる|||

頼って ばっかり で すま ねえ お前 は 最高 だ パトラッシュ ！ たよって|||||おまえ||さいこう||

（ ペテルギウス ） しか ー し しかし しかし しかし しか ー し ！ ||-||||||-|

ここ まで まで だ ！

（ ミミ ･ ヘー タロー ） は あー っ ！

お前 ら … 今 俺 の こと 巻き込む とこ だった ぞ ！ おまえ||いま|おれ|||まきこむ|||

でも ありがとう 死 ん じゃ う か と 思った ！ ||し||||||おもった

どう いたし まして イエーイ ！

空 の 上 に いる の が 大 罪 司教 です です ？ から||うえ|||||だい|ざい|しきょう||

（ ミミ ） えー ！ 何 あれ スゴ ！ ||なん||

丸まった お っ さん 飛 ん でる ！ まるまった||||と||

えー スゴ ！

あんな 気持ち 悪い 飛び 方 初めて 見 た です |きもち|わるい|とび|かた|はじめて|み||

お前 ら に は そう いう 風 に 見え て ん の か おまえ||||||かぜ||みえ||||

どっち に しろ あいつ の 相手 は 任せろ |||||あいて||まかせろ

手はず どおり 後ろ を 頼む ！ てはず||うしろ||たのむ

分かり まし た です 行く です よ お 姉ちゃん ！ わかり||||いく||||ねえちゃん

あい あー い ！

お 兄さん ― |にいさん

ここ で 勝ったら かっこいい ぞ ！ ||かったら||

おう 任せ と け ！ |まかせ||

来い よ 司教 様 ！ こい||しきょう|さま

あなた は あなた は 一体 一体 何 を ー ！ ||||いったい|いったい|なん||-

そんな はず が ない ！ 福音 書 に は ― ||||ふくいん|しょ||

我が 運命 の 導き に は 何 も 記さ れ て い ない の デスー ！ わが|うんめい||みちびき|||なん||しるさ||||||

あなた は … あなた は 一体 何 を ！ ||||いったい|なん|

４ 回 繰り返し て き た よ 悪夢 なら 俺 の ほう が 死ぬ ほど 見 た かい|くりかえし|||||あくむ||おれ||||しぬ||み|

やはり やはり やはり ―

あ は た は “ 傲慢 ” の … ||||ごうまん|

俺 の 名前 は ナツキ ･ スバル おれ||なまえ|||すばる

銀 髪 の ハーフ エルフ エミリア の 騎士 だ ぎん|かみ||はーふ||||きし|

（ ペテルギウス ） ギイー ！

（ スバル ） 傲慢 だ か 何だか 知ら ねえ が ― すばる|ごうまん|||なんだか|しら||

俺 の 欲し がる 看板 は それ だけ で ― おれ||ほし||かんばん||||

あと は いら ね えよ

この 場所 は … |ばしょ|

（ スバル ） 一 度 俺 が 終わった こと の ある 場所 だ すばる|ひと|たび|おれ||おわった||||ばしょ|

そん でも って ―

お前 に とって も 終わり の 場所 に なる ― おまえ||||おわり||ばしょ||

そう いう 場所 だ ||ばしょ|

ここ まで 誘い込む の が あなた の 狙い で あれ ば ― ||さそいこむ|||||ねらい|||

何 を 用意 し た の デス か ？ なん||ようい|||||

決まって る 天敵 だ よ きまって||てんてき||

俺 と お前 の 共通 の おれ||おまえ||きょうつう|

あ ！

天敵 と は また 随分 と 言って くれる もの だ てんてき||||ずいぶん||いって|||

ルグニカ 王国 近衛 ( この え ) 騎士 団 所属 ユリウス ･ ユーク リウス |おうこく|このえ|||きし|だん|しょぞく|||

貴 様 を 切る 王国 の 剣 ( つる ぎ ) だ とうと|さま||きる|おうこく||けん|||

精霊 術 師 デス か … せいれい|じゅつ|し||

どこまでも 本当 に どこまでも … |ほんとう||

これ も あなた の 筋書き ||||すじがき

これほど の 屈辱 を 私 は 知ら ない の デス ！ ||くつじょく||わたくし||しら|||

そう か 存分に 堪能 し て くれ ||ぞんぶんに|たんのう|||

それ が お前 の し て き た こと の ツケ だ よ ||おまえ||||||||つけ||

やる ぜ ユリウス

いい の だ ね ？

引か ねえ 曲げ ねえ 負け られ ねえ もう 誰 も 失い たく ねえ ひか||まげ||まけ||||だれ||うしない||

私 は 君 を ひどく 打ちのめし た 男 だ わたくし||きみ|||うちのめし||おとこ|

あの 行い に 私 なり の 理由 と 意義 が あった と 今 も 信じ て いる が ― |おこない||わたくし|||りゆう||いぎ||||いま||しんじ|||

それ は 君 に とって 関係 の ない 独善 的 な もの に すぎ ない ||きみ|||かんけい|||どくぜん|てき|||||

君 は 私 を 信じ られる の だ ろ う か きみ||わたくし||しんじ||||||

（ スバル ） 俺 は お前 が 大嫌い だ すばる|おれ||おまえ||だいきらい|

ああ 知って る と も |しって|||

手足 折ら れ て 普通 に 考えりゃ トラウマ だ ぞ てあし|おら|||ふつう||かんがえりゃ|||

手加減 知ら ねえ の か ？ て め え てかげん|しら||||||

言って おく が あれ でも だいぶ 手 を 抜 い て い た よ いって||||||て||ぬき|||||

マジ か 手加減 し て あれ か ||てかげん||||

や っぱ お前 最高 に イヤ な 奴 だ ||おまえ|さいこう||いや||やつ|

俺 は お前 が 大嫌い だ よ “ 最 優 ” の 騎士 おれ||おまえ||だいきらい|||さい|すぐる||きし

だから ―

お前 を 信じる おまえ||しんじる

お前 が すげ え 騎士 だって こと を 俺 の 恥 が 知って る から だ おまえ||||きし||||おれ||はじ||しって|||

（ ユリウス ） ならば 私 は 全 霊 で ― ||わたくし||ぜん|れい|

それ に 応えよ う ||こたえよ|

（ ペテルギウス ） もう 茶 番 は よろしい デス か ||ちゃ|ばん||||

精霊 術 師 １ 人 加わった ところ で 何 が できる と いう の デス か せいれい|じゅつ|し|じん|くわわった|||なん|||||||

あなた 方 を 下し 残る 者 ども を 八 つ 裂き に し ― |かた||くだし|のこる|もの|||やっ||さき||

試練 を 再開 する だけ の こと しれん||さいかい||||

我 が 勤勉 さ に 怠 惰 な 諦め も 終焉 も ない の デス ！ われ||きんべん|||おこた|だ||あきらめ||しゅうえん||||

あ あー あ あー ！

怠 惰 怠 惰 怠 惰 ！ 怠 惰 ー ！ おこた|だ|おこた|だ|おこた|だ|おこた|だ|-

アル クラリ スタ ！

（ ペテルギウス ） ハハハハ カカ カッ … う っ

あなた は … あなた に は 見え て ない はず デス |||||みえ||||

見え て い ない はず デス みえ|||||

見え ざる 手 が 見え … 見える ？ みえ||て||みえ|みえる

見える はず が … 見え て た まる もの か ！ みえる|||みえ|||||

私 以外 に ふ たっ ２ 人 も ！ わたくし|いがい||||じん|

（ スバル ） 見え てる の は 俺 だ ペテルギウス すばる|みえ||||おれ||

は ？

（ スバル ） ユリウス は 俺 の 見 てる 光景 を ― すばる|||おれ||み||こうけい|

見 て いる だけ だ よ み|||||

思った 以上 に 気持ち 悪い 感覚 だ けど な おもった|いじょう||きもち|わるい|かんかく|||

ネクト で 意識 的 に 感覚 の 一部 を 共有 し ― ||いしき|てき||かんかく||いちぶ||きょうゆう|

維持 する こと も できる はず いじ|||||

君 から 最初 この 案 を 持ちかけ られ た 時 は ― きみ||さいしょ||あん||もちかけ|||じ|

正気 を 疑った もの だ が しょうき||うたがった|||

ちゃんと でき た だ ろ ？

男 は 度胸 何でも やって みる もん さ おとこ||どきょう|なんでも||||

フン ふん

おのれ おのれ …

おのれ おのれ おのれ おのれ ！

お のれ ー ！ ||-

お前 と 運命 共同 体 って の も ゾッと し ねえ おまえ||うんめい|きょうどう|からだ||||ぞっと||

とっとと 終わら せよ う ぜ ！ |おわら|||

ああ そう しよ う

君 の 目 で 私 が 切 ろ う きみ||め||わたくし||せつ||

我が 友 ナツキ ･ スバル ！ わが|とも||すばる