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シュタインズ・ゲート ゼロ, シュタインズ・ゲート ゼロ (09)

( 岡部 ( お かべ )) う っ …

( 岡部 ) ハッ !

あっ う っ …

( 紅 莉栖 ( くり す )) 戻り なさい ま ゆり の 生きて いる 世界 線 へ

( 岡部 ) あ …

( 走る 足音 )

( 岡部 ) まさか …

( 岡部 の 荒い 息 )

( 岡部 ) ま ゆり …

( 走る 足音 )

まゆ り

( ま ゆり ) オカリン ? ( 岡部 ) あ ?

( 真 帆 ( ま ほ )) 気 が ついた の ね

( ダル ) よかった お

いきなり 倒れた とき は どう しよう か と 思った ぜ

倒れた … 俺 が ?

♪~

~♪

( 岡部 ) ラボ で 俺 と 中瀬 ( なか せ ) さん が ? ( ま ゆり ) うん

( ダル ) 三が日 で 病院 は 開いて ないし ―

本当に 焦った のだ ぜ

( 岡部 ) そう … な の か

( 岡部 ) 元 の 世界 線 に 戻って きた の か ?

( ま ゆり ) はい

( ま ゆり ) ん ?

( 岡部 ) 牧 瀬 ( まき せ )… 紅 莉栖

( ま ゆり ) え ?

( 真 帆 ) あ … ( ダル ) え ?

牧 瀬 紅 莉栖 を 知って る か ?

うん 知って る よ

な っ !?

オカリン の 携帯 さん の 中 に いる 人 だ よ ね

アマデウス … だ っけ ?

( 岡部 ) 驚かせる な よ

そう いえば アマデウス は ?

乗っ取り は 防いで 今 復旧 中 よ だ けど …

どうかした の か ?

( ま ゆり ) 真 帆 さん の お 部屋 に 泥棒 さん が 入った んだ って

それ だけ じゃ ない わ

和光 ( わこう ) の オフィス で は ガス 爆発 騒ぎ が あって ―

今 は 立ち入り 禁止

( 岡部 ) タイミング 的に 何者 か が 仕掛けた って 可能 性 が 高い か

犯人 の 心当たり は ?

さっぱり

( 岡部 ) この 前 襲って きた 連中 な の か ?

( 足音 )

( かえで ) あっ … 気 が ついた んです ね

( ま ゆり ) 熱 は 下がった ?

( フブキ ) うん もう 全然

オカリン さん も もう 元気 そうです ね

( 岡部 ) えっ … ああ

先生 は “ 新型 脳炎 の 可能 性 が ” と か 言って る んです けど …

もう 心配 ない と 思う んだ けど なあ

新型 脳炎 ?

何 か はやって る ん だって すごい 熱 が 出る と か で

でも どうして 同じ タイミング で 倒れた の かしら ね

同時に ショック を 受けた と か 外 的 要因 が ない と 考え にくい けど

やっぱり そう 思い ます よ ね ?

まだ 言って る の ?

( ま ゆり ) なに なに ?

かえで ちゃん オカリン さん が 私 の 運命 の 人 じゃ ない か って ―

言う んだ よ

は あ ?

だって フブキ ちゃん ―

気づいた とき オカリン さん の こと 気 に して たから

だから それ は 夢 の 話 だって 言った じゃ ん

夢 ?

ちょっと リアルな 夢 見ちゃ って

その … まゆ し ぃが …

ん ?

夢 だ よ あくまで 夢 の 中 で だ けど

まゆ し ぃ が い なく なって て ―

私 は フェイリス さん の カフェ に いる の ね

すると そこ に オカリン さん が 来て …

( 岡部 ) アルファ 世界 線 の 記憶

まさか リーディング ・ シュタイナー を …

( 医師 ) うーん まあ ―

異常 も 見 られ ない ようです し 経過 観察 で いい でしょう

来週 もう 一 度 来て ください

( 岡部 ) はい

( ま ゆり ) 退院 できて よかった ね オカリン

( かえで ) フブキ ちゃん は もう 少し かかる みたいだ けど

( ま ゆり ) 大丈夫 元気 そうだ し 心配な いよ

( かえで ) そう かな

( 真 帆 ) 岡部 さん ( 岡部 ) ん ?

なぜ さっき 紅 莉栖 の 名前 を ?

いや ちょっと な

夢 を 見て いた んだ

夢 ?

そう いえば 橋田 ( は し だ ) さん は ?

ああ ダル 君 は ね ―

ちょっと 用事 が ある から 先 に 行く って

( かえで ) ふ ー ん

( 鈴 羽 ( すず は )) それ で ?

( ダル ) うん オカリン は どこ に も 異常 なかった から 退院 に なった って

( 鈴 羽 ) オカリン おじさん たち が 襲撃 さ れて ―

2 人 が 同時に 倒れて 意識 が 戻った とき の 様子 は ?

特に 変わった 様子 は なかった けど …

名前 言って た 牧 瀬 氏 の

牧 瀬 ?

( かえで ) じゃ あね

( ま ゆり ) うん あと で 連絡 する ね

( ま ゆり ) はい コーヒー

( 真 帆 ) ありがとう

考えて みたら ホテル に 泥棒 は 入る わ ボヤ 騒ぎ は ある わ で ―

ゆうべ から 何も 口 に して ない わ ね

から 揚げ と バナナ くらい しか ない けど …

あっ お 弁当 買って こよう か ?

大丈夫 ホテル 戻って から 食べる から

戻る の ?

教授 に も 同 じこ と 言わ れた

ホテル 変えた ほう が いい んじゃ ない か って

( 岡部 ) そのほう が 安全だろう な

( 真 帆 ) でも 当て が ある わけじゃ ないし

( ま ゆり ) ここ は ?

( 真 帆 ) さすが に それ は 悪い わ

それ に ここ も 襲撃 を 受けて いる しな

安全 と は … あっ …

安全 と は … あっ …

( 携帯 電話 の 振動 音 )

収穫 なし か

( 萌郁 ( もえ か )) そう ( 岡部 ) え ?

うわ あっ ! ど どこ から 現れた ?

(2 人 ) ん ?

オカリン お 客 さん ? ( 岡部 ) あっ ああ …

いつの間に …

( メール の 着信 音 ) ( 岡部 ) あっ …

ずっと いた の か ?

( 萌郁 ) いた

( 岡部 ) あ …

( 真 帆 ) どうした の ? 黙って 向かい合って

( 岡部 ) ああ いや …

( 真 帆 ) ん ?

( ドア の 開閉 音 ) ( ま ゆり ) コーヒー … あれ ?

お 客 さん もう 帰っちゃ った の ?

せっかく 入れた の に な コーヒー

( 岡部 ) 戻って きた んだ

俺 は この 世界 線 を …

ま ゆり が 殺さ れ ない 世界 線 を 守る

タイム マシン を 使わ ず 守る んだ

それ が あいつ の 願い で も ある はずだ

それ しか ない

( 岡部 ) 比 屋 定 ( ひや じょう ) さん ( 真 帆 ) ん ?

ホテル に ついて は 一 度 預けて くれ ない か ?

心当たり が ある

( フェイリス ) それ で みんな で うち に 来た の か ニャ ?

( 岡部 ) ああ ここ に 滞在 さ せて もらう の が ―

最善 な んじゃ ない か って 話 に なって な

( 真 帆 ) 急 すぎる わ 無理 言って る の は 分かって る から

( フェイリス ) フェイリス は 全く 問題 なし ニャン

だ よ ね

だから 言った でしょう

フェリス ちゃん は 絶対 いい って 言って くれる って

( フェイリス ) 奥 の 客間 を 使う と いい ニャ

数 日 と 言わ ず 真 帆 ニャン が 日本 に 滞在 して いる 間 ―

ずっと !

( 真 帆 ) 真 帆 ニャン ?

( フェイリス ) うち に は 黒木 ( くろき ) も いる から とって も 安全 ニャ

( 真 帆 ) 黒木 ? ( フェイリス ) さ さっ こっち ニャ

( 真 帆 ) ちょ っ … 待って ! ( フェイリス ) 一緒に 来る ニャ

これ で 安全だ ね

それ で かがり は ルカ 子 ( こ ) の 所 に いる んだ な ?

うん さっき 聞いた から 間違い ない よ

あまり 外 に 出 ない ように して る から 心配 し ないで って

( 岡部 ) とりあえず 打てる 手 は 打った

あと は ラボ を 襲った 犯人 と その 目的 が 分かれば …

( 携帯 電話 の 振動 音 )

鈴 羽 ?

( 岡部 ) 鈴 羽

( 鈴 羽 ) ここ だ よ

悪かった ね こんな 所 に 呼び出しちゃ って

話 と は 何 だ ?

( 鈴 羽 ) 私 は 何て いう か 話 の 駆け引き と か 苦手で さ

悪い けど 単 刀 直入 に 聞か せて もらう

な … 何 だ ?

世界 線 は 変わって しまった の ?

な っ !?

( 岡部 ) どうして そう 思う ?

( 鈴 羽 ) 今 の 状況 と ―

以前 オカリン おじさん から 聞いた ―

リーディング ・ シュタイナー の 話 から

( 岡部 ) 聞いて どう する ?

あっ …

私 に とって それ は とても 大きな こと な の

鈴 羽 …

答えて これ は 命令 だ

岡部 倫太郎 ( りん たろう )

もう 一 度 聞く 世界 線 は 変動 した の か ?

ここ は もう 以前 と は 違う 世界 線 な の ?

( 岡部 ) 大丈夫だ 俺 たち は 以前 の まま の 世界 線 に いる

( 鈴 羽 ) 本当に ?

( 岡部 ) ああ 一 度 別 の 世界 線 に 移動 した の は 事実 だ が ―

再び 戻った … はずだ

やっぱり 変動 は あった んだ

( 岡部 ) 原因 は 俺 に は 分から ない

地震 … ロシア の

えっ ?

( 鈴 羽 ) あれ は 核 実験 なんか じゃ ない

ロシア と アメリカ の タイム マシン 開発 競争

そして 最終 的に 訪れる 第 3 次 世界 大戦 の 始まり

( 岡部 ) ロシア と アメリカ …

( 天王 寺 ( てんのう じ )) あの 発音 つうか 言い 方 は フォネティックコード だ

フォネティックコード ?

軍隊 用語 だ よ それ も 西側 のな

( 岡部 ) そういう こと か

それ で あの とき …

私 は バカだ 悩んで いる 場合 じゃ なかった

もう 猶予 なんて ない んだ

( 岡部 ) どう する つもりだ ?

( 鈴 羽 ) 私 と 一緒に 7 月 28 日 へ 行く んだ

拒否 したら ?

( 鈴 羽 ) 拒否 なんか させ ない

もう タイム マシン の 実験 は 始まって いる んだ

その せい で 世界 線 が 変動 して ―

シュタインズ ・ ゲート へ の 道 が 閉ざさ れたら …

( 岡部 ) もう 閉ざさ れて る と したら ?

どちら か を …

どちら か の 世界 線 を 選ぶ しか ない のだ と したら

お前 は この 世界 線 を なかった こと に して いい の か ?

うるさい !

( 銃声 )

( 岡部 ) あ …

鈴 羽 …

次 は 当てる

( 岡部 ) ハッ !

( 鈴 羽 ) お 願い …

2010 年 7 月 ―

俺 は 電話 レンジ ( 仮 ) を 使って ―

メール を 過去 に 送れる こと に 気づいた

しかし それ は 世界 線 を 変える こと に ほかなら なかった

変わった 世界 線 を 戻す ため に 俺 は 数多く の 思い を 踏みにじった

一 度 起きた こと を なかった こと に した んだ

数 多く の 思い と 犠牲 の もと に ―

俺 は やっと この 世界 線 に たどりついた

今 あの 夏 に 戻った と して ある の は あの 悪夢 の 繰り返し だ

( 鈴 羽 ) だ から って 今 の 世界 線 の まま で いい の ?

第 3 次 世界 大戦 が 起きて たくさんの 人 が 死ぬ

何も 回避 でき ない それ が この 世界 線 な んだ

( 岡部 ) 今 より 状況 が 悪く なったら どう する ?

それ は …

( 岡部 ) 世界 線 移動 を 繰り返した 末 ―

さらに 絶望 的な 未来 しか 待って い ない 世界 線 に ―

たどりついたら どう する ?

世界 線 を 変える こと は できて も ―

未来 を 操る こと は でき ない んだ

( ダル ) 鈴 羽

( 鈴 羽 ) 父さん

こんな こと だろう と 思った けど …

その 銃 は 何 ?

父さん だって 分かる でしょう ?

もう 時間 が ない んだ

このまま じゃ 第 3 次 世界 大戦 が …

( ダル ) でも 無理やり オカリン 連れて った から って ―

それ で うまく いく わけ ?

( 鈴 羽 ) それ は …

( ダル ) タイム マシン や 世界 線 の こと を 勉強 し 始めて ―

分かって きた んだ よ ね

因果 律 や 世界 線 を コントロール する って ―

そう 簡単じゃ ない って

( 鈴 羽 ) じゃあ どう しろ って ?

それ を 僕ら は 研究 して る わけ っ しょ

父さん

たまに は 父さん の 言う こと を 素直に 聞いて ほしい のだ ぜ

任せて おけ って 絶対 に 何とか して みせる

何しろ 僕 は スーパーハッカー な のだ ぜ

私 どうして いい か 分か ん ない

分か ん なく なっちゃ った

( ダル ) うん

( 鈴 羽 ) 助けて 父さん

助けて

ねえ 父さん

助けて

父さん …

( 岡部 ) 第 3 次 世界 大戦 …

今 ある 情報 を 使って ―

タイム マシン を 使わ ず に 未来 を 変える こと は でき ない の か

( 紅 莉栖 ) 難題 ね

ハッ …

あ …

フッ …

( 紅 莉栖 ) でも 全て を 不可能だ と 片づけて しまう の は ―

科学 者 失格 ね

( 岡部 ) そう 言う よ な お 前 なら

( 足音 ) ( 天王 寺 ) ん ?

おう 何 だ ? “ 家賃 待って ください ” なら …

( 岡部 ) この 前 の 話 の 続き を

( 天王 寺 ) お め え

マジ か ?

( 岡部 ) はい

( 天王 寺 ) フン

( 天王 寺 ) さあ な あれ だけ じゃ 何も 分から ねえ よ

( 岡部 ) その フォネティックコード を ―

使って いる 組織 と いう だけ でも いいん です

( 天王 寺 ) それ は 西側 って だけ で ご まん と ある

( 天王 寺 ) ただ な … ( 岡部 ) ただ ?

公 に 名前 が 出て いる ような ところ が ―

あんな 連中 を 送り込んで くる と は 考え にくい

やる と したら 表 に 名前 が 出て ない ような ところ か ―

もしくは 表面 上 ―

そんな や ばい こと は やって ない こと に なって いる 組織 だ

例えば ?

そこ まで 言わ せる の か よ

( 岡部 ) ん …

まあ いい

お め え が 知 っと いて 俺 に 損 は ねえ しな

正直 お め え の この前 の 話 が ―

全部 本当だ と 仮定 した うえ で 考える と …

( 岡部 )“ DURPA ( ダーパ )”

“ 国防 高度 研究 開発 局 ”

“ 国防 省 内 に 作ら れた 軍事 研究 統括 機関 の 1 つ ”

“ ストラトフォー ”

“ アメリカ の 民間 シンクタンク ”

“ 影 の CIA と も 呼ば れ 後 の 大規模 テロ を 予言 ”

“ ロシア の タイム マシン 開発 の 基 は ―”

“ 中鉢 ( なか ばち ) 博士 の 論文 ”?

( 紅 莉栖 ) まさか パパ 盗む の ?

( 岡部 ) この 情報 を つかんだ アメリカ は ―

データ を 求めて 牧 瀬 紅 莉栖 に たどりついた

( 紅 莉栖 ) でも ヴィクトル ・ コンドリア 大学 の 研究 施設 は ―

その 気 に なれば いくら でも 調べ られる はずじゃ ない ?

わざわざ ここ まで 来た 理由 は ?

( 岡部 ) ラボ を 襲撃 した とき は かがり が 狙い だった

かがり が 未来 から 来て いる から ?

彼女 が 乗って きた タイム マシン を 捜して いる ?

( 紅 莉栖 ) 仮に そう だ と して も タイム マシン は 見つから ない わ

なぜ だ ?

( 紅 莉栖 ) タイム マシン 開発 が ―

未来 の タイム マシン を 基 に 行わ れれば ―

強力な タイムパラドックス が 発生 する

実現 は し ない

( 岡部 ) と なる と …

( ま ゆり ) 真 帆 さん の お 部屋 に 泥棒 さん が …

それ だけ じゃ ない わ

和光 の オフィス で は ガス 爆発 騒ぎ が あって …

( 岡部 ) あっ …

そういう こと か

( ダル ) 僕 さ ―

いつか 必ず オカリン は 僕ら の 先頭 に 立って ―

指揮 を 執って くれる って 信じて る んだ よ ね

( 鈴 羽 ) 今 何 時 ?

もう すぐ 日付 が 変わる お

乗って くれる かな ?

( ダル ) ん ?

オカリン おじさん タイム マシン に

その とき が 来たら きっと ね

同時に 鳳凰 院 ( ほう おういん ) 凶 真 ( きょう ま ) も 復活 する わけ

“ 不死鳥 ” の 名 は ダテ じゃ ない 的な

厨 二 病 ( ちゅう に びょう ) 乙 的な

だって 未来 ガジェット 研究 所 は オカリン が いて こそ だ から

( 鈴 羽 ) 父さん すごく 恥ずかしい こと 言って る の 自覚 して る ?

( ダル ) ウハッ です よ ね

オカリン に は 口 が 裂けて も 言え ない な

フフッ 私 手紙 を 書く よ

オカリン おじさん に “ ごめんなさい ” って いう の と ―

“ もう ちょっと あがいて みる ” って

( ダル ) いい と 思わ れ

ついでに パパ に も 手紙 プリーズ !

できれば 写真 付き で

気 が 向いたら ね

何 ? その 絶望 感 しか ない レス

( 鈴 羽 ) だって そんな こと して いる 時間 は もう ない もん

ロシア が タイム マシン の 実験 を 始めた から ?

それ も ある けど もう 燃料 が ね

かがり 捜す ので 何度 も タイム マシン 使っちゃ った から

ほか の 電池 で 代用 でき ない の ?

無理 前 に ルミ 姉さん に ―

トラック と か に 積ま れて いる 電池 持ってきて もらった けど ―

一瞬 で 切れちゃ った

( ダル ) あと 何 回 ぐらい 飛べる ん ?

半年 の 間 を 1 回 か 2 回

それ で 終わり

もし 途中 で 電池 が 切れたら ?

さあ … 制御 を 失って ―

イベント ・ ホライゾン の 向こう から 永久 に 戻って こ られ ない と か ?

縁起 で も ない こと 言ったら ダメだ お

ごめん

( ダル ) うん

( 鈴 羽 ) でも そこ って どんな 場所 な の か な ?

今 みたいに 静かな 時間 が 永遠に 続く の か な ?

だったら それ も いい な

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) 比 屋 定 さん …

( 岡部 ) あ … ( 真 帆 ) どうした の ?

どういう こと だ ? この 惨状 は

惨状 ?

なかなか 居心地 の いい 空間 だ と 思う けど

( 岡部 ) まだ たった 1 日 だろう

出歩く の が 危険な んだ から ここ で 研究 する しか ない でしょ

それ より 何 ?

あっ いや …

タイム マシン 理論 の 研究 を 紅 莉栖 が ?

( 岡部 ) ああ 連中 の 狙い は 恐らく その 研究 の 痕跡 ―

もしくは アマデウス の 中 に ある 紅 莉栖 の 理論

あ …

心当たり は ない か ?

例えば 紅 莉栖 の 論文 の メモ や スタンドアローン の データ

それ が ある と したら 襲撃 して きた 理由 も 説明 できる

それ は …

ない わ

そう か

アマ … デウス

♪~

~♪


( 岡部 ( お かべ )) う っ …

( 岡部 ) ハッ !

あっ う っ …

( 紅 莉栖 ( くり す )) 戻り なさい ま ゆり の 生きて いる 世界 線 へ

( 岡部 ) あ …

( 走る 足音 )

( 岡部 ) まさか …

( 岡部 の 荒い 息 )

( 岡部 ) ま ゆり …

( 走る 足音 )

まゆ り

( ま ゆり ) オカリン ? ( 岡部 ) あ ?

( 真 帆 ( ま ほ )) 気 が ついた の ね

( ダル ) よかった お

いきなり 倒れた とき は どう しよう か と 思った ぜ

倒れた … 俺 が ?

♪~

~♪

( 岡部 ) ラボ で 俺 と 中瀬 ( なか せ ) さん が ? ( ま ゆり ) うん

( ダル ) 三が日 で 病院 は 開いて ないし ―

本当に 焦った のだ ぜ

( 岡部 ) そう … な の か

( 岡部 ) 元 の 世界 線 に 戻って きた の か ?

( ま ゆり ) はい

( ま ゆり ) ん ?

( 岡部 ) 牧 瀬 ( まき せ )… 紅 莉栖

( ま ゆり ) え ?

( 真 帆 ) あ … ( ダル ) え ?

牧 瀬 紅 莉栖 を 知って る か ?

うん 知って る よ

な っ !?

オカリン の 携帯 さん の 中 に いる 人 だ よ ね

アマデウス … だ っけ ?

( 岡部 ) 驚かせる な よ

そう いえば アマデウス は ?

乗っ取り は 防いで 今 復旧 中 よ だ けど …

どうかした の か ?

( ま ゆり ) 真 帆 さん の お 部屋 に 泥棒 さん が 入った んだ って

それ だけ じゃ ない わ

和光 ( わこう ) の オフィス で は ガス 爆発 騒ぎ が あって ―

今 は 立ち入り 禁止

( 岡部 ) タイミング 的に 何者 か が 仕掛けた って 可能 性 が 高い か

犯人 の 心当たり は ?

さっぱり

( 岡部 ) この 前 襲って きた 連中 な の か ?

( 足音 )

( かえで ) あっ … 気 が ついた んです ね

( ま ゆり ) 熱 は 下がった ?

( フブキ ) うん もう 全然

オカリン さん も もう 元気 そうです ね

( 岡部 ) えっ … ああ

先生 は “ 新型 脳炎 の 可能 性 が ” と か 言って る んです けど …

もう 心配 ない と 思う んだ けど なあ

新型 脳炎 ?

何 か はやって る ん だって すごい 熱 が 出る と か で

でも どうして 同じ タイミング で 倒れた の かしら ね

同時に ショック を 受けた と か 外 的 要因 が ない と 考え にくい けど

やっぱり そう 思い ます よ ね ?

まだ 言って る の ?

( ま ゆり ) なに なに ?

かえで ちゃん オカリン さん が 私 の 運命 の 人 じゃ ない か って ―

言う んだ よ

は あ ?

だって フブキ ちゃん ―

気づいた とき オカリン さん の こと 気 に して たから

だから それ は 夢 の 話 だって 言った じゃ ん

夢 ?

ちょっと リアルな 夢 見ちゃ って

その … まゆ し ぃが …

ん ?

夢 だ よ あくまで 夢 の 中 で だ けど

まゆ し ぃ が い なく なって て ―

私 は フェイリス さん の カフェ に いる の ね

すると そこ に オカリン さん が 来て …

( 岡部 ) アルファ 世界 線 の 記憶

まさか リーディング ・ シュタイナー を …

( 医師 ) うーん   まあ ―

異常 も 見 られ ない ようです し 経過 観察 で いい でしょう

来週 もう 一 度 来て ください

( 岡部 ) はい

( ま ゆり ) 退院 できて よかった ね オカリン

( かえで ) フブキ ちゃん は もう 少し かかる みたいだ けど

( ま ゆり ) 大丈夫 元気 そうだ し 心配な いよ

( かえで ) そう かな

( 真 帆 ) 岡部 さん ( 岡部 ) ん ?

なぜ さっき 紅 莉栖 の 名前 を ?

いや ちょっと な

夢 を 見て いた んだ

夢 ?

そう いえば 橋田 ( は し だ ) さん は ?

ああ ダル 君 は ね ―

ちょっと 用事 が ある から 先 に 行く って

( かえで ) ふ ー ん

( 鈴 羽 ( すず は )) それ で ?

( ダル ) うん オカリン は どこ に も 異常 なかった から 退院 に なった って

( 鈴 羽 ) オカリン おじさん たち が 襲撃 さ れて ―

2 人 が 同時に 倒れて 意識 が 戻った とき の 様子 は ?

特に 変わった 様子 は なかった けど …

名前 言って た 牧 瀬 氏 の

牧 瀬 ?

( かえで ) じゃ あね

( ま ゆり ) うん あと で 連絡 する ね

( ま ゆり ) はい コーヒー

( 真 帆 ) ありがとう

考えて みたら ホテル に 泥棒 は 入る わ ボヤ 騒ぎ は ある わ で ―

ゆうべ から 何も 口 に して ない わ ね

から 揚げ と バナナ くらい しか ない けど …

あっ お 弁当 買って こよう か ?

大丈夫 ホテル 戻って から 食べる から

戻る の ?

教授 に も 同 じこ と 言わ れた

ホテル 変えた ほう が いい んじゃ ない か って

( 岡部 ) そのほう が 安全だろう な

( 真 帆 ) でも 当て が ある わけじゃ ないし

( ま ゆり ) ここ は ?

( 真 帆 ) さすが に それ は 悪い わ

それ に ここ も 襲撃 を 受けて いる しな

安全 と は … あっ …

安全 と は … あっ …

( 携帯 電話 の 振動 音 )

収穫 なし か

( 萌郁 ( もえ か )) そう ( 岡部 ) え ?

うわ あっ ! ど どこ から 現れた ?

(2 人 ) ん ?

オカリン お 客 さん ? ( 岡部 ) あっ ああ …

いつの間に …

( メール の 着信 音 ) ( 岡部 ) あっ …

ずっと いた の か ?

( 萌郁 ) いた

( 岡部 ) あ …

( 真 帆 ) どうした の ? 黙って 向かい合って

( 岡部 ) ああ いや …

( 真 帆 ) ん ?

( ドア の 開閉 音 ) ( ま ゆり ) コーヒー … あれ ?

お 客 さん もう 帰っちゃ った の ?

せっかく 入れた の に な コーヒー

( 岡部 ) 戻って きた んだ

俺 は この 世界 線 を …

ま ゆり が 殺さ れ ない 世界 線 を 守る

タイム マシン を 使わ ず 守る んだ

それ が あいつ の 願い で も ある はずだ

それ しか ない

( 岡部 ) 比 屋 定 ( ひや じょう ) さん ( 真 帆 ) ん ?

ホテル に ついて は 一 度 預けて くれ ない か ?

心当たり が ある

( フェイリス ) それ で みんな で うち に 来た の か ニャ ?

( 岡部 ) ああ ここ に 滞在 さ せて もらう の が ―

最善 な んじゃ ない か って 話 に なって な

( 真 帆 ) 急 すぎる わ 無理 言って る の は 分かって る から

( フェイリス ) フェイリス は 全く 問題 なし ニャン

だ よ ね

だから 言った でしょう

フェリス ちゃん は 絶対 いい って 言って くれる って

( フェイリス ) 奥 の 客間 を 使う と いい ニャ

数 日 と 言わ ず 真 帆 ニャン が 日本 に 滞在 して いる 間 ―

ずっと !

( 真 帆 ) 真 帆 ニャン ?

( フェイリス ) うち に は 黒木 ( くろき ) も いる から とって も 安全 ニャ

( 真 帆 ) 黒木 ? ( フェイリス ) さ さっ こっち ニャ

( 真 帆 ) ちょ っ … 待って ! ( フェイリス ) 一緒に 来る ニャ

これ で 安全だ ね

それ で かがり は ルカ 子 ( こ ) の 所 に いる んだ な ?

うん さっき 聞いた から 間違い ない よ

あまり 外 に 出 ない ように して る から 心配 し ないで って

( 岡部 ) とりあえず 打てる 手 は 打った

あと は ラボ を 襲った 犯人 と その 目的 が 分かれば …

( 携帯 電話 の 振動 音 )

鈴 羽 ?

( 岡部 ) 鈴 羽

( 鈴 羽 ) ここ だ よ

悪かった ね こんな 所 に 呼び出しちゃ って

話 と は 何 だ ?

( 鈴 羽 ) 私 は 何て いう か 話 の 駆け引き と か 苦手で さ

悪い けど 単 刀 直入 に 聞か せて もらう

な … 何 だ ?

世界 線 は 変わって しまった の ?

な っ !?

( 岡部 ) どうして そう 思う ?

( 鈴 羽 ) 今 の 状況 と ―

以前 オカリン おじさん から 聞いた ―

リーディング ・ シュタイナー の 話 から

( 岡部 ) 聞いて どう する ?

あっ …

私 に とって それ は とても 大きな こと な の

鈴 羽 …

答えて   これ は 命令 だ

岡部 倫太郎 ( りん たろう )

もう 一 度 聞く 世界 線 は 変動 した の か ?

ここ は もう 以前 と は 違う 世界 線 な の ?

( 岡部 ) 大丈夫だ 俺 たち は 以前 の まま の 世界 線 に いる

( 鈴 羽 ) 本当に ?

( 岡部 ) ああ 一 度 別 の 世界 線 に 移動 した の は 事実 だ が ―

再び 戻った … はずだ

やっぱり 変動 は あった んだ

( 岡部 ) 原因 は 俺 に は 分から ない

地震 … ロシア の

えっ ?

( 鈴 羽 ) あれ は 核 実験 なんか じゃ ない

ロシア と アメリカ の タイム マシン 開発 競争

そして 最終 的に 訪れる 第 3 次 世界 大戦 の 始まり

( 岡部 ) ロシア と アメリカ …

( 天王 寺 ( てんのう じ )) あの 発音 つうか 言い 方 は フォネティックコード だ

フォネティックコード ?

軍隊 用語 だ よ それ も 西側 のな

( 岡部 ) そういう こと か

それ で あの とき …

私 は バカだ 悩んで いる 場合 じゃ なかった

もう 猶予 なんて ない んだ

( 岡部 ) どう する つもりだ ?

( 鈴 羽 ) 私 と 一緒に 7 月 28 日 へ 行く んだ

拒否 したら ?

( 鈴 羽 ) 拒否 なんか させ ない

もう タイム マシン の 実験 は 始まって いる んだ

その せい で 世界 線 が 変動 して ―

シュタインズ ・ ゲート へ の 道 が 閉ざさ れたら …

( 岡部 ) もう 閉ざさ れて る と したら ?

どちら か を …

どちら か の 世界 線 を 選ぶ しか ない のだ と したら

お前 は この 世界 線 を なかった こと に して いい の か ?

うるさい !

( 銃声 )

( 岡部 ) あ …

鈴 羽 …

次 は 当てる

( 岡部 ) ハッ !

( 鈴 羽 ) お 願い …

2010 年 7 月 ―

俺 は 電話 レンジ ( 仮 ) を 使って ―

メール を 過去 に 送れる こと に 気づいた

しかし それ は 世界 線 を 変える こと に ほかなら なかった

変わった 世界 線 を 戻す ため に 俺 は 数多く の 思い を 踏みにじった

一 度 起きた こと を なかった こと に した んだ

数 多く の 思い と 犠牲 の もと に ―

俺 は やっと この 世界 線 に たどりついた

今 あの 夏 に 戻った と して ある の は あの 悪夢 の 繰り返し だ

( 鈴 羽 ) だ から って 今 の 世界 線 の まま で いい の ?

第 3 次 世界 大戦 が 起きて たくさんの 人 が 死ぬ

何も 回避 でき ない それ が この 世界 線 な んだ

( 岡部 ) 今 より 状況 が 悪く なったら どう する ?

それ は …

( 岡部 ) 世界 線 移動 を 繰り返した 末 ―

さらに 絶望 的な 未来 しか 待って い ない 世界 線 に ―

たどりついたら どう する ?

世界 線 を 変える こと は できて も ―

未来 を 操る こと は でき ない んだ

( ダル ) 鈴 羽

( 鈴 羽 ) 父さん

こんな こと だろう と 思った けど …

その 銃 は 何 ?

父さん だって 分かる でしょう ?

もう 時間 が ない んだ

このまま じゃ 第 3 次 世界 大戦 が …

( ダル ) でも 無理やり オカリン 連れて った から って ―

それ で うまく いく わけ ?

( 鈴 羽 ) それ は …

( ダル ) タイム マシン や 世界 線 の こと を 勉強 し 始めて ―

分かって きた んだ よ ね

因果 律 や 世界 線 を コントロール する って ―

そう 簡単じゃ ない って

( 鈴 羽 ) じゃあ どう しろ って ?

それ を 僕ら は 研究 して る わけ っ しょ

父さん

たまに は 父さん の 言う こと を 素直に 聞いて ほしい のだ ぜ

任せて おけ って 絶対 に 何とか して みせる

何しろ 僕 は スーパーハッカー な のだ ぜ

私 どうして いい か 分か ん ない

分か ん なく なっちゃ った

( ダル ) うん

( 鈴 羽 ) 助けて 父さん

助けて

ねえ 父さん

助けて

父さん …

( 岡部 ) 第 3 次 世界 大戦 …

今 ある 情報 を 使って ―

タイム マシン を 使わ ず に 未来 を 変える こと は でき ない の か

( 紅 莉栖 ) 難題 ね

ハッ …

あ …

フッ …

( 紅 莉栖 ) でも 全て を 不可能だ と 片づけて しまう の は ―

科学 者 失格 ね

( 岡部 ) そう 言う よ な お 前 なら

( 足音 ) ( 天王 寺 ) ん ?

おう 何 だ ? “ 家賃 待って ください ” なら …

( 岡部 ) この 前 の 話 の 続き を

( 天王 寺 ) お め え

マジ か ?

( 岡部 ) はい

( 天王 寺 ) フン

( 天王 寺 ) さあ な あれ だけ じゃ 何も 分から ねえ よ

( 岡部 ) その フォネティックコード を ―

使って いる 組織 と いう だけ でも いいん です

( 天王 寺 ) それ は 西側 って だけ で ご まん と ある

( 天王 寺 ) ただ な … ( 岡部 ) ただ ?

公 に 名前 が 出て いる ような ところ が ―

あんな 連中 を 送り込んで くる と は 考え にくい

やる と したら 表 に 名前 が 出て ない ような ところ か ―

もしくは 表面 上 ―

そんな や ばい こと は やって ない こと に なって いる 組織 だ

例えば ?

そこ まで 言わ せる の か よ

( 岡部 ) ん …

まあ いい

お め え が 知 っと いて 俺 に 損 は ねえ しな

正直 お め え の この前 の 話 が ―

全部 本当だ と 仮定 した うえ で 考える と …

( 岡部 )“ DURPA ( ダーパ )”

“ 国防 高度 研究 開発 局 ”

“ 国防 省 内 に 作ら れた 軍事 研究 統括 機関 の 1 つ ”

“ ストラトフォー ”

“ アメリカ の 民間 シンクタンク ”

“ 影 の CIA と も 呼ば れ 後 の 大規模 テロ を 予言 ”

“ ロシア の タイム マシン 開発 の 基 は ―”

“ 中鉢 ( なか ばち ) 博士 の 論文 ”?

( 紅 莉栖 ) まさか パパ 盗む の ?

( 岡部 ) この 情報 を つかんだ アメリカ は ―

データ を 求めて 牧 瀬 紅 莉栖 に たどりついた

( 紅 莉栖 ) でも ヴィクトル ・ コンドリア 大学 の 研究 施設 は ―

その 気 に なれば いくら でも 調べ られる はずじゃ ない ?

わざわざ ここ まで 来た 理由 は ?

( 岡部 ) ラボ を 襲撃 した とき は かがり が 狙い だった

かがり が 未来 から 来て いる から ?

彼女 が 乗って きた タイム マシン を 捜して いる ?

( 紅 莉栖 ) 仮に そう だ と して も タイム マシン は 見つから ない わ

なぜ だ ?

( 紅 莉栖 ) タイム マシン 開発 が ―

未来 の タイム マシン を 基 に 行わ れれば ―

強力な タイムパラドックス が 発生 する

実現 は し ない

( 岡部 ) と なる と …

( ま ゆり ) 真 帆 さん の お 部屋 に 泥棒 さん が …

それ だけ じゃ ない わ

和光 の オフィス で は ガス 爆発 騒ぎ が あって …

( 岡部 ) あっ …

そういう こと か

( ダル ) 僕 さ ―

いつか 必ず オカリン は 僕ら の 先頭 に 立って ―

指揮 を 執って くれる って 信じて る んだ よ ね

( 鈴 羽 ) 今 何 時 ?

もう すぐ 日付 が 変わる お

乗って くれる かな ?

( ダル ) ん ?

オカリン おじさん タイム マシン に

その とき が 来たら きっと ね

同時に 鳳凰 院 ( ほう おういん ) 凶 真 ( きょう ま ) も 復活 する わけ

“ 不死鳥 ” の 名 は ダテ じゃ ない 的な

厨 二 病 ( ちゅう に びょう ) 乙 的な

だって 未来 ガジェット 研究 所 は オカリン が いて こそ だ から

( 鈴 羽 ) 父さん すごく 恥ずかしい こと 言って る の 自覚 して る ?

( ダル ) ウハッ です よ ね

オカリン に は 口 が 裂けて も 言え ない な

フフッ 私 手紙 を 書く よ

オカリン おじさん に “ ごめんなさい ” って いう の と ―

“ もう ちょっと あがいて みる ” って

( ダル ) いい と 思わ れ

ついでに パパ に も 手紙 プリーズ !

できれば 写真 付き で

気 が 向いたら ね

何 ?  その 絶望 感 しか ない レス

( 鈴 羽 ) だって そんな こと して いる 時間 は もう ない もん

ロシア が タイム マシン の 実験 を 始めた から ?

それ も ある けど もう 燃料 が ね

かがり 捜す ので 何度 も タイム マシン 使っちゃ った から

ほか の 電池 で 代用 でき ない の ?

無理   前 に ルミ 姉さん に ―

トラック と か に 積ま れて いる 電池 持ってきて もらった けど ―

一瞬 で 切れちゃ った

( ダル ) あと 何 回 ぐらい 飛べる ん ?

半年 の 間 を 1 回 か 2 回

それ で 終わり

もし 途中 で 電池 が 切れたら ?

さあ … 制御 を 失って ―

イベント ・ ホライゾン の 向こう から 永久 に 戻って こ られ ない と か ?

縁起 で も ない こと 言ったら ダメだ お

ごめん

( ダル ) うん

( 鈴 羽 ) でも そこ って どんな 場所 な の か な ?

今 みたいに 静かな 時間 が 永遠に 続く の か な ?

だったら それ も いい な

( ドア の 開く 音 ) ( 岡部 ) 比 屋 定 さん …

( 岡部 ) あ … ( 真 帆 ) どうした の ?

どういう こと だ ?  この 惨状 は

惨状 ?

なかなか 居心地 の いい 空間 だ と 思う けど

( 岡部 ) まだ たった 1 日 だろう

出歩く の が 危険な んだ から ここ で 研究 する しか ない でしょ

それ より 何 ?

あっ いや …

タイム マシン 理論 の 研究 を 紅 莉栖 が ?

( 岡部 ) ああ 連中 の 狙い は 恐らく その 研究 の 痕跡 ―

もしくは アマデウス の 中 に ある 紅 莉栖 の 理論

あ …

心当たり は ない か ?

例えば 紅 莉栖 の 論文 の メモ や スタンドアローン の データ

それ が ある と したら 襲撃 して きた 理由 も 説明 できる

それ は …

ない わ

そう か

アマ … デウス

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